JP3235358B2 - 高圧ナトリウムランプ - Google Patents

高圧ナトリウムランプ

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雅人 和田
章夫 田久保
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧ナトリウムランプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、透光性アルミナ管からなる発光管
を用いた高圧ナトリウムランプのうち、演色性および色
温度を高めたランプでは、点灯中に蒸発せずに残留する
液状のナトリウムアマルガムとニオビウム導電体を発光
管に固着するフリットとの反応によって生じるナトリウ
ムの消失を抑制するために、ナトリウムアマルガムがフ
リットと接触しないように、ニオビウム導電体内の閉塞
部付近に凝縮するように位置している。また、最冷部と
なる発光管の端部が、ランプの動程中において口金側に
位置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような高
圧ナトリウムランプでは、ナトリウムアマルガムと電極
との距離が離れているため、電極の熱がナトリウムアマ
ルガムに伝わりにくく、このためランプ点灯後、必要な
蒸気圧となる温度への到達が遅くなるので、十分なラン
プ特性が得られるまでに時間がかかってしまうという問
題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、十分なランプ特性が得られるまでの
時間、すなわち、特性の立ち上がり時間を短縮すること
のできる高圧ナトリウムランプを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧ナトリウム
ランプは、内部にナトリウム、水銀、および希ガスを封
入した透光性アルミナ管からなる発光管の両端部に、一
端に開口部を有し、かつ電極を有し、他端に閉塞部を有
するニオビウム導電体の前記閉塞部が、前記発光管の両
端から外方に突出して設けられており、それぞれの電極
にはリード線の一端が接続され、前記リード線の各他端
には長短2本のステム線がそれぞれ接続されて、前記発
光管が口金を有する外管内に支持されており、長い方の
前記ステム線と前記発光管との間に所定の間隔を設け、
かつ、ランプの動程中に最冷部となる前記発光管端部が
前記外管内で反口金側に位置して設けられているととも
に、最冷部となる側の前記リード線は電流ヒューズの機
能を有する
【0006】
【作用】かかる構成により、点灯中の発光管からの熱で
長い方のステム線10が熱せられるため、反口金側に設
けた最冷部から熱が逃げにくくなり保温性が良くなる。
したがって、必要な蒸気圧となる温度への到達が早くな
り、特性の立ち上がり時間を短縮できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0008】図1および図2に示す本発明の一実施例で
ある150W高圧ナトリウムランプは、内部にナトリウ
ム、水銀およびキセノンが封入された透光性アルミナ管
からなる発光管1を有する。ニオビウム導電体2は、一
端に開口部3、他端に閉塞部4からなり、開口部3と閉
塞部4とを貫通し開口部3側に電極5が位置するように
設けられた電極棒6a,6bを有する。発光管1の両端
部には、ニオビウム導電体2の閉塞部4が発光管1の両
端部から外方に突出して設けられている。ニオビウム導
電体2は発光管1の両端部にフリット7を用いて固着さ
れている。発光管1の両端部には、ランプの動程中に発
光管端部を適切な温度に保つためのタンタル箔8a,8
bが巻き付けられている。タンタル箔8a,8bの発光
管軸方向の長さは、タンタル箔8bの方が8aよりも長
くしてあり、ランプの動程中に発光管の最冷部が反口金
側となるようにそれぞれの長さが設定されている。ステ
ム9から導出した長短2本のステム線10,11には、
リード線12,13のそれぞれの一端が接続されてお
り、またこのリード線12,13の他端には、発光管1
から導出した電極棒6a,6bがそれぞれ接続されて発
光管1がステム線10,11によって支持されている。
発光管1やステム9等は高真空に排気された外管14内
に設けられている。発光管1は長い方のステム線10か
ら10mm離れた位置に支持されている。本実施例では
10mmとしたが、ステム線10の耐熱温度と最冷部の
保温性の効果を考慮すると、発光管1とステム線10と
の間隔は5mm〜15mmの範囲内であればよい。ま
た、発光管1とステム線10との間隔が、5mm未満で
あるとステム線10の温度が上昇してランプ特性、特に
ランプ寿命が低下する。そして、その間隔が15mmを
越えるとランプ導程中ステム線10の影が目立ってしま
うという不都合がある。
【0009】なお、15はアマルガム、16は外管14
内を高真空に維持するためのゲッター、17は口金をそ
れぞれ示す。
【0010】上記の本発明の一実施例の高圧ナトリウム
ランプ(以下、本発明ランプAという)の、ランプ電圧
の立ち上がり時間を図3の曲線イに示す。
【0011】なお、最冷部となる発光管端部が口金側に
位置する従来の高圧ナトリウムランプ(以下、従来ラン
プという)のランプ電圧の立ち上がり時間を図3の曲線
ニに示す。
【0012】図3から明らかなように、本発明ランプA
は、従来ランプと比してランプ電圧の立ち上がり時間が
早いことが確認できる。ランプ電圧の立ち上がり時間が
早いということは、光束等のランプ特性の立ち上がりに
かかる時間も早くなることである。したがって、本発明
ランプAは、ランプ特性の立ち上がりが早いという良好
な効果を得たものである。
【0013】このように本発明ランプAが良好な効果を
奏するのは次の理由による。すなわち、最冷部の熱は、
従来ランプのように最冷部が口金側にあるとき、電極棒
6b→リード線13→ステム線11→口金17へと逃げ
ていく、一方、本発明ランプAのように最冷部が反口金
側にあるときは、電極棒6a→リード線12→ステム線
10→口金17へと逃げていくが、この場合、点灯中の
発光管1の熱によりステム線10が熱せられるため、最
冷部が口金側にあるときよりも熱が逃げにくいので保温
性が良くなる。また、保温性が良くなることにより、口
金側を最冷部としたときの最冷部のタンタル箔の長さよ
りも反口金側のタンタル箔8aの長さを短くすることが
でき、したがって全光束を増大させることができる。
【0014】次に、本発明の他の実施例の高圧ナトリウ
ムランプについて説明する。図4および図5において、
発光管1の両端から突出したニオビウム導電体2の閉塞
部4に、セラミックなどの耐熱性絶縁物からなる円筒状
の支持部と平板状の鍔部を有する保温体である保温キャ
ップ18が挿入されている。保温キャップ18の円筒状
部には金属製の支持板19が巻き付けられ、支持板19
の端部をステム線10,11に溶接することにより保温
キャップ18を所定の位置に支持している。ランプ動程
中、余剰のナトリウムおよび水銀はアマルガム15の形
でニオビウム導電体2内の閉塞部4付近に凝縮してい
る。
【0015】本発明の他の実施例の高圧ナトリウムラン
プ(以下、本発明ランプBという)の、ランプ電圧の立
ち上がり時間を図3の曲線Bに示す。
【0016】図3から明らかなように、本発明ランプB
は従来ランプと比してランプ電圧の立ち上がり時間を大
幅に短縮することができることが確認できる。
【0017】このように本発明ランプBのランプ電圧の
立ち上がり時間が早くなるのは次の理由による。すなわ
ち、保温キャップ18が点灯中のニオビウム導電体2か
らの熱を反射するために保温性が良くなるからである。
また、保温性が良くなるため、タンタル箔8a,8bの
長さを短くすることができ、さらに全光束を増大させる
ことができる。
【0018】また、上記各実施例において、最冷部とな
る側のリード線を、ランプに過大電流が流れた場合に溶
断する電流ヒューズとすることによって、さらに保温性
が向上する。これはランプに過大電流が流れた場合に速
やか溶断するように線径の細い電流ヒューズ、例えば直
径0.33mmのモネル線を用いるため、線の直径が太
いものに比べて熱が逃げにくくなるからである。
【0019】上記本発明ランプBにおいて、最冷部とな
る側のリード線を電流ヒューズとした高圧ナトリウムラ
ンプの、ランプ電圧の立ち上がり時間を図3の曲線ハに
示す。そしてこのランプは図3から明らかなように、従
来ランプと比べるとランプ電圧の立ち上がり時間が著し
く早いことが確認できる。
【0020】以上のように、本発明の各実施例の高圧ナ
トリウムランプは、内部にナトリウム、水銀、および希
ガスを封入した透光性アルミナ管からなる発光管の両端
部に、電極を有し、かつ一端に開口部を有し、他端に閉
塞部を有するニオビウム導電体が、前記発光管の両端か
ら前記閉塞部を外方に突出して設けられており、前記ニ
オビウム導電体の前記電極にはリード線の一方がそれぞ
れ接続され、前記リード線の他方には長短2本のステム
線がそれぞれ接続されて、前記発光管が外管内に支持さ
れ、長い方の前記ステム線と前記発光管との間に所定の
間隔を設け、かつ、ランプの動程中に最冷部となる前記
発光管の端部が、前記外管内で反口金側に位置して設け
たことによって、最冷部の保温性を高めることができ、
特性の立ち上がりの早い高圧ナトリウムランプを得るこ
とができる。
【0021】また、この構成において、ニオビウム導電
体の閉塞部を保温体である保温キャップで覆ったことに
よって、保温性をさらに高めることができ、特性の立ち
上がりの速い高圧ナトリウムランプを得ることができ
る。
【0022】そして、この構成において、電流ヒューズ
の機能を有するリード線を用いることによって、保温性
を一段と高めることができ、特性の立ち上がりの早い高
圧ナトリウムランプを得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、最冷部
の保温性を高め、ランプ電圧の立ち上がり時間を短縮
し、ランプ特性の立ち上がりが早い高圧ナトリウムラン
プを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高圧ナトリウムランプの正
面図
【図2】同じく要部拡大断面図
【図3】本発明のランプ電圧の立ち上がり時間特性図
【図4】本発明の他の実施例の高圧ナトリウムランプの
正面図
【図5】同じく要部拡大断面図
【符号の説明】
1 発光管 2 ニオビウム導電体 3 ニオビウム導電体の開口部 4 ニオビウム導電体の閉塞部 5 電極 6a,6b 電極棒 10,11 ステム線 12,13 リード線 15 アマルガム 17 口金 18 保温キャップ 19 支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−108858(JP,A) 実開 昭61−70358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にナトリウム、水銀、および希ガス
    を封入した透光性アルミナ管からなる発光管の両端部
    に、一端に開口部を有し、かつ電極を有し、他端に閉塞
    部を有するニオビウム導電体の前記閉塞部が、前記発光
    管の両端から外方に突出して設けられており、それぞれ
    の電極にはリード線の一端が接続され、前記リード線の
    各他端には長短2本のステム線がそれぞれ接続されて、
    前記発光管が口金を有する外管内に支持されており、長
    い方の前記ステム線と前記発光管との間に所定の間隔を
    設け、かつ、ランプの動程中に最冷部となる前記発光管
    端部が前記外管内で反口金側に位置して設けられている
    とともに、最冷部となる側の前記リード線は電流ヒュー
    ズの機能を有することを特徴とする高圧ナトリウムラン
    プ。
  2. 【請求項2】 ニオビウム導電体の閉塞部を保温体で覆
    ったことを特徴とする請求項1記載の高圧ナトリウムラ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 保温体が保温キャップからなり、ニオビ
    ウム導電体の閉塞部に前記保温キャップをかぶせたこと
    を特徴とする請求項2記載の高圧ナトリウムランプ。
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