JPH10284002A - セラミックス放電ランプ、ランプ装置および照明装置 - Google Patents

セラミックス放電ランプ、ランプ装置および照明装置

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JPH10284002A
JPH10284002A JP8152597A JP8152597A JPH10284002A JP H10284002 A JPH10284002 A JP H10284002A JP 8152597 A JP8152597 A JP 8152597A JP 8152597 A JP8152597 A JP 8152597A JP H10284002 A JPH10284002 A JP H10284002A
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JP
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airtight container
discharge lamp
exhaust hole
ceramic
plug
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JP8152597A
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Akira Ito
彰 伊藤
Hisashi Honda
久司 本田
Atsushi Saida
淳 斉田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光効率や演色性を犠牲にすることなく、フ
リットを全く使用しないで透光性セラミックスの気密容
器を封止する。 【解決手段】 透光性セラミックスにより形成された気
密容器2の両端に気密容器2と熱膨張率が略等しい材料
により形成されて一対の電極4を導く栓体3を焼結固定
し、気密容器2に排気孔5を設けてこの排気孔5から金
属封入物と希ガスとを含む放電媒体を封入した後に排気
孔5にセラミックスにより形成された閉塞体6を挿入し
溶融固定する。栓体3および閉塞体6は、いずれも焼結
または溶融によって気密容器2に固定されるため、点灯
時に金属封入物と反応せずに気密容器2の気密が確保さ
れる。また、栓体3は気密容器2と熱膨張率が略等しい
材料により形成され、閉塞体6は気密容器2と同じセラ
ミックスによって形成されているため、最冷部温度を高
くして発光効率および演色性を向上させることが容易で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性セラミック
スを用いて形成された気密容器を備えるセラミックス放
電ランプ、これを用いたランプ装置および照明装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属ハロゲン化合物を放電媒体と
して気密封入する放電ランプ、例えばメタルハライドラ
ンプにおいては、気密容器であるバルブに透光性セラミ
ックス(透光性アルミナ、YAG等)が用いられるよう
になってきている。これは、バルブ材料として従来から
広く用いられている石英ガラスに比べ、耐熱性耐食性が
高く、かつ、結晶構造を有するためにジスプロシウム
(Dy)やナトリウム(Na)等の発光金属との反応に
よって生ずる失透現象に伴う光束低下が生じにくいとい
う透光性セラミックスの特性が評価され、高効率で高寿
命という性能が期待できるからである。
【0003】ところが、透光性セラミックスは石英のよ
うにピンチシールドすることができないため、バルブ内
に電極を導くための金属やセラミックスにより形成され
た栓体をバルブ両端の電極導入孔に挿入し、電極導入孔
と栓体との間にフリットと呼ばれる充填剤を流し込んで
バルブの気密を確保するようなことが従来から行なわれ
ている。このようなフリットとしては、アルミナ−カル
シア系のものが一般に用いられているが、メタルハライ
ドランプではカルシアと金属ハロゲン化合物とが反応し
てしまうためにアルミナ−シリカ系のものが主に用いら
れている。しかしながら、アルミナ−シリカ系のフリッ
トも、徐々にではあるがハロゲン化合物と反応するた
め、フリットを全く使用しない透光性セラミックスバル
ブの封止手法が検討されているのが現状である。
【0004】特開平5−205701号公報には、モリ
ブデン(Mo)やタングステン(W)等の高融点金属と
セラミックスとの熱膨張率の違いを利用してセラミック
スバルブと金属の栓体とを直接接合して気密を確保する
ような発明が開示されている。この発明は、原理的に
は、図7に示すように、セラミックスのバルブ101の
両端開口に電極102が溶接された高融点金属からなる
栓体103を挿入し、これをレーザ等で溶融してバルブ
101を封止するというものである。
【0005】特開昭62−281253号公報には、モ
リブデン(Mo)等の金属の代わりに導電性セラミック
ス、いわゆるサーメットを用い、これをセラミックスバ
ルブと一体に焼結することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−20570
1号公報に開示された発明の問題を説明する。高融点金
属の熱膨張係数はセラミックスの半分程度なので、高融
点金属からなる栓体を点灯中に温度が高くなる部分に配
置するとセラミックスとの熱膨張率の違いにより気密漏
れを起こしやすくなってしまう。実際には、図7に例示
するように、高融点金属からなる栓体103はバルブ1
01の最冷部に配置されるため、この配置はセラミック
スと高融点金属との熱膨張率の違いによる気密漏れ防止
に役立っている。これに対し、発光効率や演色性を向上
させるためには、最冷部温度が高い方が望ましく、最冷
部温度を高くするためには栓体103を極力短く形成す
る必要がある。ところが、栓体103を短く形成すると
高融点金属からなる栓体103が溶融し、この時に発生
する熱でセラミックスのバルブ101にクラックが入り
やすくなってしまうという問題がある。したがって、図
7に原理を例示するような特開平5−205701号公
報に開示された構造のセラミックス放電ランプでは、発
光効率や演色性の向上を犠牲にせざるを得ない。
【0007】また、特開昭62−281253号公報に
開示された発明では、セラミックスバルブに薬品等を封
入するためにはチップレス方式にしてフリットを使用し
セラミックスバルブの両端開口を封止するしかなく、こ
の時のフリットとの反応が問題になってしまう。
【0008】本発明の目的は、発光効率や演色性を犠牲
にすることなく、フリットを全く使用しないで透光性セ
ラミックスの気密容器を封止することができるセラミッ
クス放電ランプを得ることである。
【0009】本発明の別の目的は、気密容器を封止する
際の作業性が良好なセラミックス放電ランプを得ること
である。
【0010】本発明のさらに別の目的は、上記目的を実
現するセラミックス放電ランプを用いたランプ装置、照
明装置を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセラミッ
クス放電ランプは、透光性セラミックスにより形成さ
れ、両端に一対の電極導入孔を有し、管壁に排気孔を有
する気密容器と;気密容器の両端に焼結固定されて気密
容器に設けられた電極導入孔を気密に封止し、気密容器
の内部に一対の電極を導く気密容器と熱膨張率が略等し
い材料により形成された栓体と;気密容器内に封入され
た金属封入物と希ガスとを含む放電媒体と;気密容器の
排気孔に溶融固定されたその排気孔を封止するセラミッ
クスにより形成された閉塞体と;を備える。
【0012】したがって、栓体によって気密容器の内部
に導入された電極に給電すると、電極感で放電破壊が生
じてセラミックス放電ランプが点灯する。この際、気密
容器の電極導入孔を封止する栓体および排気孔を封止す
る閉塞体は、いずれも焼結または溶融によって気密容器
に固定されているため、点灯時に金属封入物と反応する
ようなもの、例えばフリットが存在せず、気密容器の気
密が確保される。しかも、栓体は気密容器と熱膨張率が
略等しい材料により形成され、閉塞体は気密容器と同じ
セラミックスによって形成されているため、最冷部温度
を高くして発光効率および演色性を向上させることがで
きる。
【0013】ここで、「気密容器」としては、透光性ア
ルミナやYAGが用いられ、その形状としては円筒形状
も球形発光部を有する形状も許容する。「排気孔」につ
いては、その大きさおよび形成位置について特に限定は
ないが、放電媒体を封入することができる程度の大きさ
が必要である。また、排気孔は「閉塞体」によって閉塞
し、これによって気密容器を気密に保つ必要から、余り
大径でない方が望ましい。「栓体」としては、例えば導
電性サーメット、例えば、アルミナとタングステンの粉
末を混ぜて焼結したものが用いられる。「放電媒体」と
しては、例えば、希ガスとしてArが用いられ、金属封
入物として水銀、沃化インジウム、沃化タリウム、沃化
ナトリウム等が用いられる。「閉塞体」としては、気密
容器と同じ材料の他、アルミナを主体とした酸化物、例
えば、アルミナシリケートが用いられる。また、閉塞体
として多孔質セラミックスを用いた場合には、溶融しや
すいために気密容器を封止する際の作業性が良好となる
(請求項2)。気密容器を封止する際の作業性を良好に
するためには、閉塞体を排気孔に挿入する際に気密容器
内に落ち込まぬよう、例えば、閉塞体は大径の抜止を有
する形状であることが望ましい。あるいは、排気孔が気
密容器の内部側ほど小径となるテーパ形状を有する場合
には、そのような抜止を閉塞体に設けなくても閉塞体が
気密容器内に落ち込むことがなくなる(請求項3)。
【0014】請求項4記載のランプ装置は、請求項1な
いし3のいずれか一記載のセラミックス放電ランプと;
一対の電極を交流電源に接続させる安定器と;を備え
る。
【0015】請求項5記載の照明装置は、請求項4記載
のランプ装置と;少なくともセラミックス放電ランプを
収納保持するケーシングと;を備える。
【0016】したがって、請求項4記載のランプ装置お
よび請求項5記載の照明装置は、請求項1ないし3のい
ずれか一記載のセラミックス放電ランプが備える作用を
有する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面に基
づいて説明する。本実施の形態は、セラミックス放電ラ
ンプ、これを発光管として用いる高圧放電ランプ、この
高圧放電ランプを用いるランプ装置、およびこのランプ
装置を用いるポール照明装置である。そこで、それぞれ
について順に説明する。
【0018】〔セラミックス放電ランプ〕セラミックス
放電ランプを図1および図2に基づいて説明する。図1
はセラミックス放電ランプ全体の縦断正面図、図2はそ
の製造方法を示す模式図である。
【0019】まず、セラミックス放電ランプ1の構造を
図1に基づいて説明する。セラミックス放電ランプ1
は、概略的には、気密容器2の両端を封止する栓体とし
ての導電性サーメット3によって気密容器2の内部に一
対の電極4を導き、気密容器2の内部に図示しない放電
媒体を封入するためにその管壁2aに形成された排気孔
5を閉塞体6で閉塞して形成されている。
【0020】気密容器2は、透光性セラミックス、例え
ば、透光性アルミナやYAGにより形成された円筒状部
材であり、両端に開口した電極導入孔7を備える。ま
た、気密容器2の管壁2aには、放電媒体を封入するこ
とができる程度の大きさの排気孔5が形成されている。
【0021】導電性サーメット3は、アルミナとタング
ステンの粉末を混ぜて焼結したものであり、気密容器2
と略同一の熱膨張係数を持っている。このような導電性
サーメット3は気密容器2の電極導入孔7に挿入された
後、気密容器2に焼結されている。また、導電性サーメ
ット3の一側面には電極4が支持され、これらの電極4
を支持する側とは反対側の側面にはウェルズ8が支持さ
れている。電極4は棒状の導電体4aの先端部にワイヤ
4bが巻かれて形成されている。
【0022】気密容器2に封入されている放電媒体は、
約100torrのAr等の希ガスと、水銀、沃化イン
ジウム、沃化タリウム、沃化ナトリウム等の金属封入物
とからなる。このような放電媒体は、排気孔5から封入
されている。
【0023】閉塞体6は、多孔質アルミナによって形成
された大径部6a(図2参照)を有する形状のものであ
る。閉塞体6としては、他に、アルミナを主体とした酸
化物、例えば、アルミナシリケート等を用いて形成して
も良い。いずれにしても、閉塞体6は、排気孔5から気
密容器2に放電媒体を封入した後に排気孔5に挿入さ
れ、溶融固定されることで気密容器2を封止する。
【0024】ここで、セラミックス放電ランプ1の製造
方法を図2に基づいて説明する。まず、気密容器2の両
端に設けられた電極導入孔7に電極4およびウェルズ8
が取り付けられた導電性サーメット3を挿入し焼結固定
する。そして、排気孔5から放電媒体を封入した後、排
気孔5に閉塞体6を挿入する。この時、閉塞部6は大径
部6aを備えるため、気密容器2の内部に落ち込んでし
まうようなことがない。図2(a)にこのような状態を
示す。もっとも、気密容器2の内部への落ち込み防止
は、排気孔5を気密容器2の内部に向かうほど小径とな
るテーパ形状に形成することで、閉塞体6に大径部6a
を設けることなく実現する。この場合には、閉塞部6は
球形上等であっても良く、その製造が容易になる。
【0025】次いで、気密容器2の一端を水冷ホルダ9
に挿入し、排気孔5の封止時に、予め封入した放電媒体
の熱による蒸発を防止する。水例ホルダ9に挿入するの
は、閉塞体6が設けられない側である。そして、閉塞体
6の側にはTaからなるヒータ10を被せ、さらに全体
を石英からなるベルジャ11内に入れて希ガス雰囲気中
に晒す。この時、ヒータ10には小孔10aが形成され
ているため、この小孔10aを閉塞体6に位置合わせす
る。このような状態で、ベルジャ11の外周に巻回した
RFコイル12に通電してヒータ10を加熱する。これ
により、閉塞体6によって閉塞された排気孔5の近傍は
800℃以上となる。そこで、小孔10aを介して閉塞
体6にYAGレーザ13によって閉塞体6にレーザ光を
照射し、閉塞体6を溶融させて気密容器2の管壁2aに
固定する。この際、ヒータ10によって予熱することに
より、YAGレーザ13のレーザ出力を小さくすること
が可能である上、気密容器2に対するヒートショックが
緩和され、溶融時のクラックも発生しにくい。
【0026】このようにして製造されたセラミックス放
電ランプ1では、気密容器2の電極導入孔7を封止する
導電性サーメット3および排気孔5を封止する閉塞体6
は、いずれも焼結または溶融によって気密容器2に固定
されているため、点灯時に金属封入物と反応するような
もの、例えばフリットが存在せず、気密容器2の気密が
確保される。しかも、導電性サーメット3は気密容器2
と熱膨張率が略等しい材料により形成され、閉塞体6は
気密容器2と同じセラミックスによって形成されている
ため、熱膨張率の違いによる気密容器2のクラック発生
等を心配する必要がなくなり、最冷部温度を高くして発
光効率および演色性を向上させることができる。
【0027】〔高圧放電ランプおよびこれを用いたラン
プ装置〕高圧放電ランプおよびこれを用いたランプ装置
を図3および図4に基づいて説明する。図3は高圧放電
ランプの正面図、図4はランプ装置の回路図である。
【0028】高圧放電ランプ21は、概略的には、外管
22の内部にセラミックス放電ランプ1を発光管として
備え(以下、セラミックス放電ランプ1を発光管1とい
う)、また、始動器23をも外管22の内部に備える構
造のものである。そして、ランプ装置41は、高圧放電
ランプ21と安定器42とによって構成されている。
【0029】ここで、まず、回路構成について説明す
る。高圧放電ランプ21が内蔵する始動器23は、互い
に近接配置されたバイメタルスイッチ24とタングステ
ンフィラメントからなるヒータ25とが直列接続された
回路構成となっており、交流電源43に対して発光管1
と並列に接続されている。バイメタルスイッチ24は、
常温時にはその接点を閉じていて高圧放電ランプ21の
点灯回路を閉回路とし、ある温度以上に加熱されると接
点を開く構造である。ヒータ25は、通電によって発熱
する。
【0030】このような回路構成の下、交流電源43よ
り電力が供給されると、始動器23のヒータ25が発熱
し、この発熱によってバイメタルスイッチ24の接点が
開かれる。これにより、チョークコイル構成の安定器4
2のインダクタンスによって瞬間的なキック電圧が発生
し、これが始動パルスとして発光管1の電極4に印加さ
れる。すると、発光管1の内部に放電破壊が生じ、発光
管1が発光する。この時、この際、発光管1の外周に沿
って設けられた近接導体26が発光管1の始動を補助す
る。バイメタルスイッチ24の接点が開かれると、ヒー
タ25への通電が遮断されてヒータ25の温度が低下す
る。これにより、バイメタルスイッチ24の接点が再び
閉じ、同様のことが繰り返される。つまり、始動パルス
の発生が繰り返され、一度の始動パルスの印加によって
発光管1が始動しない場合にも数回の始動パルスの印加
によって発光管1が始動する。そして、発光管1が始動
し点灯すると、その発熱によってバイメタルスイッチ2
4の接点が開くため、始動器23への給電が途絶え、始
動パルスの発生が停止される。
【0031】次いで、高圧放電ランプ21の構造につい
て説明する。高圧放電ランプ21は、硬質ガラスにより
形成された外管22の開口部が口金27で封止され、そ
の内部に発光管1とその始動器23とが密閉保持されて
形成されている。この場合、外管22の内部は真空状態
に維持されている。
【0032】発光管1は、口金27内のステム28に固
定された一対のサポートワイヤ29a,29bに一対の
バルブホルダ30(一方のバルブホルダは図示せず)を
介して保持されている。サポートワイヤ29a,29b
及びバルブホルダ30は共に導体であり、サポートワイ
ヤ29aは口金27のシェル27aに、サポートワイヤ
29bは口金27のアイレット端子14bにそれぞれ独
立して導通接続され、二つのバルブホルダ30はウェル
ズ8を介して発光管1の二つの電極4(図1参照)にそ
れぞれ独立して導通接続されている。したがって、発光
管1の電極4は、サポートワイヤ29a,29b及びバ
ルブホルダ30を介することにより、一方の電極4が口
金27のシェル27aに、他方の電極4が口金27のア
イレット端子27bにそれぞれ導通接続されている。
【0033】発光管1の下端を保持する図示しない方の
バルブホルダは、サポートワイヤ29aに非導通状態で
取り付けられた絶縁性を有する支持体31に支持されて
いる。支持体31は、サポートワイヤ29aに支持され
るとともに、支持体31にネジ止めされた二つの金属製
のネジ32a,32bがインシュレータ33を介してサ
ポートワイヤ29bに固定されることによっても支持さ
れている。そして、一方のネジ32bは、金属性の接続
片34を介して一方のサポートワイヤ29bに接続され
ている。また、サポートワイヤ29bには、発光管1の
長手方向に沿わせてワイヤ状の近接導体26が取り付け
られている。近接導体26は、ニオビウムやタンタル等
の耐熱性金属ワイヤによって構成されている。
【0034】外管2の内部に密閉保持された始動器2
3、つまり、バイメタルスイッチ24およびタングステ
ンフィラメント25は支持体31に支持されている。バ
イメタルスイッチ24は、発光管1の発光による発熱の
影響を受ける位置に配置され、発光管1の発光による熱
の影響を受けて接点を開閉する。そして、このようなバ
イメタルスイッチ24は、一方のサポートワイヤ29a
にリード線35を介して接続され、一方のネジ32aに
リード線36を介して接続されている。また、タングス
テンフィラメント25は、そのネジ32aに一端を固定
され、他端が他方のネジ32bに固定されている。
【0035】したがって、高圧放電ランプ21において
は、口金27のシェル27aに対してサポートワイヤ2
9aが接続され、口金27のアイレット端子27bに対
してサポートワイヤ29bが接続され、二つのサポート
ワイヤ29a,29bには発光管1の電極4がウェルズ
8を介して接続されている。また、サポートワイヤ29
aにはリード線35を介してバイメタルスイッチ24の
一方の接点が接続され、バイメタルスイッチ24の他方
の接点はリード線36を介してタングステンフィラメン
ト25の一端に接続されている。そして、タングステン
フィラメント25の他端は一方のネジ32bと接続片3
4とを介してサポートワイヤ29bに接続されている。
これにより、始動器23が発光管1に並列接続された図
4に示す回路構成がなされる。
【0036】〔ポール照明装置〕ポール照明装置を図5
および図6に基づいて説明する。図5はポール照明装置
の側面図、図6はランプ装置の部分を拡大して示す縦断
側面図である。
【0037】ポール照明装置51は、歩道52に立設さ
れたポール53の上端にランプ装置41が装着されて構
成されている。ポール53は、その上端が屈曲され、こ
れによってランプ装置41の照明方向(図5中、一点鎖
線で示す)が歩道52に隣接する道路54の方向に向け
られている。
【0038】ランプ装置41の構造は、図6に示すとお
り、ポール53の先端部に固定されたケーシング55の
内部に高圧放電ランプ21と安定器42とが取り付けら
れたものである。高圧放電ランプ21は、ケーシング5
5の一部に設けられたランプ収納室56においてランプ
ホルダ57に保持されている。ランプ収納室56は、下
面がアクリル製の透光カバー58により形成され、内部
にリフレクタ59を備える。リフレクタ59は、高圧放
電ランプ21より照射された光を透光カバー58の方向
に反射するように取り付けられている。安定器42は、
ケーシング55の一部に設けられた安定器収納室60に
収納保持されている。そして、ケーシング55に収納さ
れた高圧放電ランプ21及び安定器42に対しては、ポ
ール53の内部に配線された図示しない給電線を介して
交流電源43(図4参照)が接続されている。
【0039】このような構成において、高圧放電ランプ
21が内蔵する発光管1(図1ないし図4参照)が始動
し点灯すると、その光は直接的にかつリフレクタ59を
反射して透光カバー58を透過し、道路54を照らす。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載のセラミックス放電ランプ
は、透光性セラミックスにより形成された気密容器の両
端に栓体を焼結固定し、気密容器の管壁に形成した放電
媒体封入用の排気孔をセラミックスにより形成された閉
塞体で閉塞するようにしたので、栓体および閉塞体の部
分が点灯時に金属封入物と反応せず、したがって、気密
容器の気密を確保することができる。また、栓体は気密
容器と熱膨張率が略等しい材料により形成され、閉塞体
は気密容器と同じセラミックスによって形成されている
ため、最冷部温度を高くして発光効率および演色性を向
上させることができる。
【0041】請求項2記載の発明は、請求項1記載のセ
ラミックス放電ランプにおいて、閉塞体として多孔質セ
ラミックスを用いたので、気密容器を閉塞体で封止する
際に閉塞体が溶融しやすくなり、よって、その作業性を
良好にすることができる。
【0042】請求項3記載の発明は、請求項1記載のセ
ラミックス放電ランプにおいて、排気孔を気密容器の内
部側ほど小径となるテーパ形状にしたので、気密容器を
閉塞体で封止する際に閉塞体が気密容器内に落ち込むこ
とを防止することができ、したがって、その作業性を良
好にすることができる。
【0043】請求項4記載のランプ装置および請求項5
記載の照明装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載
のセラミックス放電ランプを備えるので、請求項1ない
し3のいずれか一記載のセラミックス放電ランプが備え
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックス放電ランプの実施の一形態を示す
全体の縦断正面図である。
【図2】本実施の形態のセラミックス放電ランプの製造
方法を示す模式図である。
【図3】セラミックス放電ランプを発光管として備える
高圧放電ランプの正面図である。
【図4】高圧放電ランプとその点灯回路とを示すランプ
装置の回路図である。
【図5】図4のランプ装置を用いるポール照明装置を示
す側面図である。
【図6】ランプ装置の部分を拡大して示す縦断側面図で
ある。
【図7】従来のセラミックス放電ランプの一例を示す縦
断正面図である。
【符号の説明】
1: セラミックス放電ランプ 2: 気密容器 2a: 管壁 3: 栓体 5: 排気孔 6: 閉塞体 7: 電極導入孔 21: ランプ装置 43: 交流電源 42: 安定器 55:ケーシング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性セラミックスにより形成され、両
    端に一対の電極導入孔を有し、管壁に排気孔を有する気
    密容器と;気密容器の両端に焼結固定されて気密容器に
    設けられた電極導入孔を気密に封止し、気密容器の内部
    に一対の電極を導く気密容器と熱膨張率が略等しい材料
    により形成された栓体と;気密容器内に封入された金属
    封入物と希ガスとを含む放電媒体と;気密容器の排気孔
    に溶融固定されたその排気孔を封止するセラミックスに
    より形成された閉塞体と;を備えることを特徴とするセ
    ラミックス放電ランプ
  2. 【請求項2】 閉塞体は、多孔質セラミックスによって
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のセラミ
    ックス放電ランプ。
  3. 【請求項3】 排気孔は、気密容器の内部側ほど小径と
    なるテーパ形状を有することを特徴とする請求項1記載
    のセラミックス放電ランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一記載のセ
    ラミックス放電ランプと;一対の電極を交流電源に接続
    させる安定器と;を備えることを特徴とするランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のランプ装置と;少なくと
    もセラミックス放電ランプを収納保持するケーシング
    と;を備えることを特徴とする照明装置。
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