JP4765213B2 - 車両用駐車支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場へ駐車しようとする際にドライバが的確な運転操作を簡単に行うことができるように、CCDカメラ等により把握した自車両の周囲状況の画像情報に障害物や目標軌道等に関する情報を重ね合わせてドライバへ表示する駐車支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載したCCDカメラで捉えた車両周囲の画像を利用し、駐車時にドライバの運転操作を支援するものとして、たとえば特開平10−114273号公報に記載のものが知られている。
この公開公報に記載のものにあっては、以下のように駐車支援がなされる。
まずモード選択スイッチにより並列駐車右、並列駐車左、縦列駐車右、縦列駐車左のうちから所望の駐車モードを選択して、自動駐車スタートスイッチをオンにする。スピーカからの音声の指示に従い、ブレーキペダルを軽く踏みながら車両をクリープで前進走行させると、ドライバがステアリング操作をしなくても、車両の転舵角が予め記憶してある規範転舵角に一致するようにステアリングアクチュエータの作動が制御されて車体の向きが自動調整される。
【0003】
車両が前進から後退にシフトすべき地点に近づくと、スピーカからの音声指示が出され、ドライバはシフト操作をして後退させる。この後退時にあっても、ドライバはブレーキペダルを軽く踏みクリープにより後退させるだけでステアリング操舵なしに目標駐車位置へ自動的に導かれるようになっている。
【0004】
上記自動駐車操作中は、車両の移動に伴ってソナーやレーダなどの物体検出手段が自車の周囲にある障害物体の位置をその都度連続的に検出する。自車の移動軌跡内に既に障害物が存在する場合、或いは自車の移動軌跡内に移動する障害物が侵入する可能性がある場合には、スピーカで報知したり、ディスプレイ画像上に車両と他物体とが干渉しそうな部分を点滅表示させることでドライバに警報を発する。またこの警報と同時に自動ブレーキを作動させ、自動駐車を解除するようにすることもできるように構成してある。
さらに、車両が前後輪操舵制御装置を有する場合には、同一の駐車空間に対しても複数の移動軌跡を設定でき、障害物を回避できるケースを増やすようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の駐車支援装置では、ディスプレイには自車両周囲の画像そのものと操作段階の教示が表示され、車両の移動に伴って物体検出手段が障害物を検出している時点でのみ干渉しそうな部分を点滅表示させる構成となっていたため、それ以前、例えば駐車場へ入ってきたときなどに障害物の存在を検出していても、そこを通り越し障害物を検知できない位置まで来てから駐車を開始すると、以前に検出した障害物が車両の予想移動経路上等に表示されず、また予想移動経路も障害物に無関係に設定される結果、車両を移動させ物体検出手段が障害物を再検出できる位置まで来ないと、その駐車が可能なのか否かが明らかにならないという問題点があった。
【0006】
また、上記従来技術の駐車支援装置では、前後輪操舵制御装置を備えた車両にあっては、同一の駐車場に対し複数の移動軌跡を設定できるようにしているものの、上述のように以前に検出した障害物が記憶されず移動軌跡の設定が障害物と無関係に設定されるため、この場合でも車両を移動軌跡に沿って移動させ、障害物を検出可能な位置まできて初めて好ましくない移動軌跡を選択したことに気づき駐車をやり直さなければならないことになるという問題点があった。
【0007】
本発明は、以前に検出した駐車の障害物となる虞があるものの情報を活用して、現在その障害物を検出できない位置にあっても、その結果をドライバが知ることができるようにして、障害物がある目標軌道や目標駐車空間をあらかじめ避けることができるようにした車両用駐車支援装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、操舵角を検出する操舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、 車両周囲の障害物を検出する周囲障害物検出手段と、車両の周囲を撮影する撮影手段と、前記操舵角と前記車速とから車両の2次元平面上での運動を算出する車両運動算出部と、該車両運動算出部で算出された車両運動と、前記障害物検出手段により得られた障害物までの相対位置関係とから、2次元の周囲地図を生成し蓄積記憶していく周囲地図生成部と、該周囲地図生成部で生成された前記周囲地図から駐車可能な空間を見つけ出し目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定部と、現在の車両位置から目標駐車位置までの目標軌道を算出する目標軌道算出部と、該目標軌道算出部により算出した目標軌道の座標と、前記周囲地図生成部にて生成した周囲地図上の障害物の位置座標とから、車両が前記目標軌道上を移動するときの車両と障害物の干渉の有無の可能性を判断する干渉判断部と、該干渉判断部から得られる判定結果をドライバに報知する報知部と、前記操舵角から車体の特定部位が描く予想軌道を算出する予想軌道算出部と、前記周囲地図生成部で生成した周囲地図と、前記目標駐車位置決定部で決定した目標駐車位置と、前記目標軌道算出部で算出した目標軌道と、前記予想軌道算出部が算出した予想軌道と、前記干渉判断部で判断した干渉結果とを前記撮影手段から得られた画像に重畳合成する画像合成部と、該画像合成部で重畳合成した画像を表示する表示手段とを有し、
前記干渉判断部は、車両が目標軌道上を移動する際に、前記周囲地図生成部で得た周囲地図に記憶されている障害物が、車両を座標に固定し該車両に対して相対的に移動することにより得られる障害物移動領域を算出し、該障害物移動領域と車体とが重なる部分が存在するか否かにより、車両と障害物の干渉を判断するようにしたものである。
請求項2の本発明は、操舵角を検出する操舵角検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
車両周囲の障害物を検出する周囲障害物検出手段と、車両の周囲を撮影する撮影手段と、 前記操舵角と前記車速とから車両の2次元平面上での運動を算出する車両運動算出部と、該車両運動算出部で算出された車両運動と、前記障害物検出手段により得られた障害物までの相対位置関係とから、2次元の周囲地図を生成し蓄積記憶していく周囲地図生成部と、該周囲地図生成部で生成された前記周囲地図から駐車可能な空間を見つけ出し目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定部と、現在の車両位置から目標駐車位置までの目標軌道を算出する目標軌道算出部と、該目標軌道算出部により算出した目標軌道の座標と、前記周囲地図生成部にて生成した周囲地図上の障害物の位置座標とから、車両が前記目標軌道上を移動するときの車両と障害物の干渉の有無の可能性を判断する干渉判断部と、該干渉判断部から得られる判定結果をドライバに報知する報知部と、前記操舵角から車体の特定部位が描く予想軌道を算出する予想軌道算出部と、前記周囲地図生成部で生成した周囲地図と、前記目標駐車位置決定部で決定した目標駐車位置と、前記目標軌道算出部で算出した目標軌道と、前記予想軌道算出部が算出した予想軌道と、前記干渉判断部で判断した干渉結果とを前記撮影手段から得られた画像に重畳合成する画像合成部と、該画像合成部で重畳合成した画像を表示する表示手段とを有し、
前記干渉判断部は、障害物の数、障害物の輪郭を表す線分の数、障害物の輪郭を表す線分を構成する点の数のうちの少なくとも一つに関する判断基準値を有し、前記周囲地図生成部により得られた周囲地図に記憶されている障害物の数、障害物の輪郭を表す線分の数、障害物の輪郭を表す線分を構成する点の数が、前記判断基準値以上の場合には、車体の4角と車体左右側面の後輪横部分の6カ所の軌道から車体の通過する領域を算出して該車両通過領域と障害物の干渉を判断し、前記判断基準値より少ない場合には、車両が移動する際、車両を座標に固定して相対的に障害物が通過する障害物移動領域を算出して該障害物移動領域と車両との干渉を判断することで、車両と障害物との干渉判断を行うものである
【0009】
請求項の本発明は、目標駐車位置決定部が、周囲地図生成部で記憶された周囲地図に関する情報から駐車可能な空間を探索することによって、複数の目標駐車位置候補を検出し、目標軌道算出部は、各目標駐車位置候補に対する目標軌道をそれぞれ算出し、干渉判断部は、各目標軌道に対してそれぞれ干渉判断を行うようにしたものである。
【0010】
請求項の本発明は、目標軌道算出部が、トリガ信号を出力するトリガ信号発生部を有し、該トリガ信号発生部からトリガ信号が入力されると、目標駐車位置決定部から得られる目標駐車位置と、車両運動算出部より得られる現在の車両位置とから、目標軌道を計算するようにしたものである。
【0011】
請求項の本発明は、目標軌道算出部が、目標駐車位置決定部から得られる目標駐車位置と、車両運動算出部より得られる現在の車両位置とから目標軌道を計算する際、複数の目標軌道候補を算出し、干渉判断部が各目標軌道候補に対して干渉判断をそれぞれ行うようにしたものである。
【0012】
請求項の本発明は、報知部が、干渉判断部の判断結果に応じて目標軌道算出部が算出した目標軌道の表示形態を変化させ、表示手段へ表示するようにした。
【0016】
【発明の効果】
請求項1及び2の発明によれば、周囲地図生成部が生成した車両周囲の2次元地図を以前検出した障害物を含めて蓄積記憶するようにし、干渉判断部で車両が目標軌道上を移動するとき車両と障害物の干渉の有無を判断して、この判断結果を周囲画像へ目標軌道等とともに表示するようにしたので、再検出しないと障害物を検出できない位置にあって駐車判断をするときでも、駐車操作開始前に以前検出した障害物と干渉しそうな目標軌道か否かが一目で判断でき、駐車操作のやり直し等を避けることが可能となる。
そして、請求項1の発明によれば、車両が現在位置から目標駐車位置まで移動する際、目標軌道算出部より得られる目標軌道に基づいて、車両に対する相対的な障害物の移動により描かれる障害物移動領域を算出し、その領域内に車体が侵入するか否かを調べることによって干渉判断を行っているので、障害物が少ない場合には、車両が障害物と干渉せずに目標駐車位置まで到達できるか否かを、より短い計算時間で、より確実に知ることが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、周囲地図生成部より得られる周囲地図に記憶されている障害物に関するデータ数が設定した判断基準値以上の場合には車体が通過する領域を算出し、判断基準値より少ない場合には障害物が通過する領域を算出して、車両と障害物の干渉判断を行うので、検出した障害物のデータ量に応じたより有利な干渉判断方法を選択でき、より短い計算時間で干渉判断を行うことが可能となる。
【0017】
請求項の発明によれば、目標駐車位置決定部が複数の目標駐車位置候補を探索し、目標軌道算出部で各目標駐車位置候補に対する目標軌道を算出し、干渉判断部で各目標軌道につき干渉判断するようにしたので、ドライバはディスプレイに表示された複数の目標位置候補へ至る目標軌道が障害物と干渉しそうな目標軌道か否か一目で分かるようになり、障害物と干渉せずに駐車できる所望の目標駐車位置を予め選択することが可能となる。
【0018】
請求項の発明によれば、目標軌道算出部が、トリガ信号、例えば制御周期毎に発生するトリガ信号、或いはドライバが要求した場合にスイッチ入力を用いて発生するトリガ信号、或いは車両運動算出部から得られる車両位置に変化が生じた際に発生するトリガ信号の入力に応じて、目標軌道を再計算するようにしたので、車両位置を変化させながら、目標軌道を新たに算出し、干渉判断部で障害物と車両が干渉しない目標軌道か否かを順次確認することができ、確実に車両が目標駐車位置まで障害物と干渉しない位置から駐車することが可能となる。
【0019】
請求項の発明によれば、目標軌道算出部が複数の目標軌道候補を算出し、干渉判断部が各目標軌道候補につき干渉判断するので、ドライバは複数の目標軌道候補のうちから障害物と干渉しない目標軌道を容易に選択することが可能となる。
【0020】
請求項の発明によれば、車両が現在位置から目標駐車位置に障害物と干渉せずに移動することができるか否かを、目標軌道の表示形態、例えば、線種、色・線幅を変化させドライバに報知するようにしたので、ドライバは車両の現在位置から障害物と干渉せずに目標駐車位置まで到達できるか否かをより明確また迅速に知ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
図1は、実施の形態にかかる駐車支援装置の全体を示すブロック図である。
コントロールユニット1は、マイクロコンピュータ、ROM、RAM、インターフェイス回路などからなり、後述する各スイッチ、各センサからの入力情報を処理して、ディスプレイ(表示手段)11へ出力するデータを算出する役割を担っている。
【0025】
駐車動作開始スイッチ2は、ドライバが駐車場所に対して予め決められた位置まで車両を持っていった時点で、駐車支援装置を作動させるために操作するものである。駐車動作開始スイッチ2が操作されると、この出力信号がコントロールユニット1へ入力され、駐車支援装置全体が初期化され、駐車操作支援を開始するようになる。
【0026】
縦列並列選択スイッチ3は、後退縦列駐車を行いたいのか、後退並列駐車を行いたいのかを、ドライバが手動で選択するためのスイッチである。
左右選択スイッチ4は、自車両の左側空間に駐車したいのか、あるいは自車両の右側空間に駐車したいのかを、ドライバが手動で選択するためのスイッチである。
ドライバが手動でこれらのスイッチ3、4を切替選択することで、これらの選択信号がコントロールユニット1へ入力されるようになっている。
【0027】
目標駐車位置選択スイッチ5は、目標駐車位置候補が複数存在する場合、その中から所望の目標駐車位置を選択するものである.本実施例では、ドライバが例えば複数の目標駐車位置候補を表示するディスプレイ11の画像を見ながらスイッチ入力により所望の一つの目標駐車位置を選択する。
目標軌道選択スイッチ6は、いくつかの目標軌道候補から所望の目標軌道をスイッチ入力により選択する。本実施例では、ドライバが例えば複数の目標軌道候補を表示するディスプレイの画像を見ながらスイッチ入力により所望の一つの目標軌道を選択する。
【0028】
操舵角センサ(操舵角検出手段)7は、例えばステアリングホイールに連動するスロットディスクを挟んで2組のフォトインタラプタを互いに位相差を設けてステアリングコラムチューブに固定して構成する。ステアリングホイールの回転に応じてスロットディスクによる光の透過・遮断に応じてパルスを発生する。このパルスをカウントし、ドライバが操作するステアリングの中立点、操舵角を、また上記位相差により操舵方向を判別する。得られた操舵角にステアリングギヤ比を乗じれば、容易に操舵輪(本実施例では前輪)の向いている角度(切り角)に換算できる。
【0029】
車速センサ(車速検出手段)8は、例えば車輪と一体に回転する磁性体のロータの歯に対し、コイルと永久磁石からなるピックアップを適当な空隙を設けて配置して、車輪の回転に応じてパルス電圧を発生させ、このパルスの時間間隔を計測し、得られた時間間隔と1パルス当たりの角度、タイヤ半径等の数値から車速を得るようになっている。
【0030】
超音波センサ(周囲障害物検出手段)9は、例えばピエゾ圧電素子を利用したトランスミッタから超音波を発射し、この超音波が障害物に当たって反射してくるのを同じくピエゾ圧電素子を利用したレシーバで検知するもので、車両の周囲に設置されており、車体座標系における障害物までの距離及びその方位を検出するものである。障害物までの距離は、超音波の発射から反射して返ってくるまでの時間を計測し超音波の速度を乗じて得るようになっている。
ここでは、車両前端に真横方向に向けて設置されている。
【0031】
カメラ(車両周囲撮影手投)10は、例えばCCDカメラを用い、これを車両後部上方に設置することで車両の後方を撮影する。このカメラ10による画像信号は、コントロールユニット1へ入力される。 ディスプレイ11は、例えば、いわゆるバックモニタやナビゲーション装置等で使われている液晶製のモニタ・ディスプレイを用い、コントロールユニット1から出力される画像信号が入力され、カメラ10が捉えた画像等を表示することで、ドライバが後退しながら駐車する際の参考情報を視覚的に提供するものである。
【0032】
図2は、コントロールユニット1の機能ブロック図である。 予想軌道算出部12は、操舵角センサ7から得られた操舵角から、その時点での車両の回転半径を算出し、車体の特定部位(例えば、車両後端や後輪横の車体)が描く軌道を求める。
【0033】
車両運動算出部13は、操舵角センサ7から得られる前輪の切り角と、車速センサ8から得られる車速と、前進か後退かを識別するために変速機に設けた図外のシフトポジションセンサから得られるシフトポジションに基づいて、例えば、下式の状態方程式から、車両の位置、車体の向き等の車両運動情報を求める。この場合、初期位置は駐車動作開始スイッチ2をドライバが操作した時点の位置とする。
【数1】
Figure 0004765213
ここで、(x,y)は初期位置を原点0としたときの後輪車軸中心点の座標、θは車体の向き、Lwbは車両のホイールベース、Φは操舵角センサ7から得られる前輪の切り角である。
【0034】
周囲地図生成部14は、超音波センサ9で得られた障害物までの距離及び方位に、車両運動算出部13で求められた車両運動情報を加味しながら、車両周囲の障害物位置をマッピングして記憶していく。この結果、ここで得られる2次元の周囲地図は、車両が移動するに従い、超音波センサ9で検出したすべての障害物と自車両との応対位置関係を蓄積・記憶することにより、広域の地図が得られることとなる。超音波センサ9等で検出した情報は、駐車動作開始スイッチ2を操作してから駐車が完了するまで蓄積・記憶されている。
【0035】
目標駐車位置決定部15は、縦列並列選択スイッチ3及び左右選択スイッチ4により選択された駐車方法(例えば、後退縦列駐車左右、後退並列駐車左右の4通りのうちから選択した一つ)を参考に、周囲地図生成部14で作成された周囲地図の中から駐車可能空間を探し出し、探し出された駐車可能な空間から目標駐車位置選択スイッチ5の入力に応じて目標駐車位置を選択し、目標駐車位置としての目標後輪車軸中心点の座標及び目標車体方向を決定する。
【0036】
目標軌道算出部16は、目標駐車位置決定部15で決定された目標駐車位置と車両運動算出部13で求めた車両の現在位置とから、予め定められた軌道生成ロジックに従って目標とする軌道を算出する。この軌道生成ロジックの詳細については後述する。
干渉判断部17は、目標軌道算出部16により算出された目標軌道の座標と、周囲地図生成部14より得られる車両周囲の2次元地図から、車両が現在の車両位置から目標駐車位置まで目標軌道に沿って移動した場合、車両周囲の障害物と干渉するか否かを判断する。
【0037】
報知部18は、干渉判断部17の判断結果に応じて目標軌道の表示形態を変化させる。本実施例では、例えば目標軌道の障害物と干渉する部位を赤く太い線で表示し、この線を点滅させる.
画像合成部19は、カメラ10により撮影された車両周囲画像(本実施例では後方画像とする)上に、予想軌道算出部12で算出された予想軌道と、目標軌道算出部16で算出し、報知部18で表示形態を決定した目標軌道とを重畳し、得られた合成画像をディスプレイ11へと出力するものである。
【0038】
ここで、ディスプレイ11に表示される画像の一例を図3に示す。
同図中、自車両iにあっては、駐車動作開始スイッチ2がオンとされることで駐車支援が開始される。ここでは、車両が前輪操舵車であるとし、この場合後輪車軸中心点が車両運動を計算する際の基準となるので、後輪車軸中心点の位置が車両座標系での原点として設定され、この車両iの前方がx軸、後輪車軸左側がy軸とされる。
【0039】
今、車両iが現在の後輪車軸中心点c上にあるものとして、破線で示した目標駐車位置での駐車枠eに収まった時の後輪車軸中心点dまで移動するものとする。
このとき、車両iは、現在の後輪車軸中心点cから目標駐車位置での後輪車軸中心点dに至るまで、図中一点鎖線で表示した後輪車軸中心点の目標軌道fに沿って移動するようにガイド支援されることになる。
【0040】
後輪車軸中心点の目標軌道fは、本実施例では軌道が「直線+円弧+直線」で設定され、例えば、車両iの車体後端が描く目標軌道gを求める際に必要となる。なお、ディスプレイ11には車体後端の目標軌道gを表示するようにするので、後輪車軸中心点の目標軌道fのディスプレイ11への表示は必ずしも必要ではない。
【0041】
予想軌道hは、予想軌道算出部12で算出され、操舵角センサ7の出力に基づく円弧により表され、操舵角を一定に保って後退するとき自車両iの車体後端が通過する軌道である。
他車両k、p等の障害物を示す境界線bは、駐車操作開始前、駐車場侵入時に超音波センサ9により検出した結果に基づき、周囲地図生成部14で予めマッピングした障害物の位置から求めたものである。
目標軌道gが障害物の境界線bと干渉する部位jは、干渉判断部17で判断され、境界線bより太い線で色も異ならせて表示する。
【0042】
ディスプレイ11に表示される画像の範囲(表示画面枠)aは、図中四角の太線枠で囲まれた部分であり、この表示画面は、車体後部上方に装着されたカメラ10により撮影された画像を座標変換して、あたかも真上から見下ろしたような画像とされる。
【0043】
次に、目標軌道算出部16による目標軌道算出方法の一例について説明する。
この算出方法としては、例えば、公知の技術でよく用いられているものとして、後退並列駐車であれば、以下のように行う。
目標軌道算出部16は、先の運動方程式に現れた状態量x、y、θが運動方程式や拘束条件(例えば、最大操舵角、車速の範囲等)を満たしながら、初期状態(現在位置での状態)から終端状態(駐車終了時の状態)へと、ある決められた条件に基づいて目標軌道を算出する。
【0044】
ここでは、後退並列駐車での目標軌道を算出する2種(後述の目標軌道1と目標軌道0)の方法として第4図、第5図に基づき、また後退縦列駐車での目標軌道を算出する2種(後述の目標軌道1と目標軌道0)の方法として第6図、第7に基づき、それぞれ説明する。
なお、いずれの図の場合にも、現在の後輪車軸中心点Dの座標を(x,y)、目標駐車位置での後輪車軸中心点Bの座標を(x,y)とし、この目標駐車位置における車体の向きでの座標軸をx軸(車両前方を指す)、y軸(車両左側を指す)、後輪車軸中心点の軌道をLとする
【0045】
まず、後退並列駐車で目標軌道1を算出する場合、図4に示すように、最初、駐車動作開始における車体軸の方向、すなわちx軸に対し車体の向きが角度θとなった状態で直線c”に沿ってまっすぐに後退した後、一旦停止して最大操舵角に操舵し、円弧を描きながら車体を右回りにθだけ回転移動させる。車体が図中のx軸と並行になったら、直線c’に沿ってそのまま真っ直ぐに後退する。
したがって、ここでは、
直線(Line1)+最小回転半径の円弧(Arc1)+直線(Line2)
という組み合わせの軌道を用いる。
【0046】
一方、後退並列駐車で目標軌道0を算出する場合、図5に示すように、最初駐車動作開始における車体軸の方向、すなわちx軸に対し車体の向きがθdとなる直線c”に沿ってまっすぐ後退した後、一旦停止してステアリング操作して最大操舵角で車両iを左回りに回転移動させ、次いで一旦停止してステアリングを逆方向に操作し最大操舵角で右回りに車両iを回転移動させ図中のx軸と平行な直線c’上に来たら、一旦停止してステアリング操舵して操舵角を中立位置としてそのまま直線c’に沿ってまっすぐに後退し駐車位置へ至る。
したがって、ここでは、直線(Line1)+最小回転半径の円弧(Arc1)+最小半径の円弧(Arc2)+直線(Line2)といった組み合わせの軌道を用いる。
【0047】
次に、後退縦列駐車で目標軌道1を算出する場合、図6に示すように、最初x軸に対し車体の向きが並行となった状態で直線cに沿ってまっすぐに後退した後、一旦停止してステアリング操作し最大操舵角で円弧を描きながら車体を右回りに回転移動させ、直線cと最終駐車位置での車体軸に沿う直線c’との中間位置に来たら今度は逆方向にステアリング操作して最大操舵角で左回りに回転移動させる。ちょうど車体が図中のx軸と平行な直線c’に沿う位置に来た地点が駐車位置となる。
したがって、ここでは、
直線(Line1)+最小回転半径の円弧(Arc1)+最小回転半径の円弧(Arc2)
という組み合わせの軌道を用いる。
【0048】
後退縦列駐車で目標軌道0を算出する場合、図7に示すように、最初現在の位置から最大操舵角でステアリング操作し右回りに車両を回転移動させ、直線cと最終駐車位置での車体軸に沿う直線c’との中間位置に来たら逆方向にステアリング操作して最大操舵角で左回りに回転移動させる。ちょうど車体が直線c’に沿う位置に来たら、一旦停止し、操舵角を中立位置へ戻し、直線c’に沿って目標駐車位置まで後退する。
したがって、ここでは、
最小回転半径の円弧(Arc2)+最小回転半径の円弧(Arc1)+直線(Line1)
という組み合わせの軌道を用いる。
なお、これらの軌道は、幾何学的な関係から容易に算出することができる。
【0049】
以上の処理の流れを図8のゼネラルフローチャート、及び図9〜図16のサブルーチンのフローチャートを用いて、詳細に説明する。
これらのプログラム処理は、コントロールユニット1のマイクロコンピュータにより所定の制御周期毎に繰り返し実行される。なお、車両運動算出部13から得られる車両位置に変化が生じた場合、或いは、ドライバが目標駐車位置選択スイッチ5などのスイッチ入力により目標駐車位置の変更を要求した場合に、これら車両位置変化、スイッチ入力といったトリガ信号が目標軌道算出部16へ入力され目標軌道を再計算する。
また、図8のゼネラルフローを実行する際には、これと並行して周囲地図生成部14により周囲地図が生成されているものとする。
【0050】
駐車動作開始スイッチ2が操作されると、コントロールユニット1で以下の処理が開始される。
ステップ100では、コントロールユニット1が、各センサ、各スイッチからの信号を読み込む。ここでの読み込み処理の詳細は、図9を用いて、後で説明する。
ステップ200では、車両運動算出部13が、操舵角センサ7からの操舵角と、車速センサ8からの車速とに基づき、駐車動作開始スイッチ2がオンされた時点での後輪車紬中心点を原点として、車両の運動に従い、車両の相対位置座標(x、y)、車体の方向θを算出する。ここでの車両の相対位置算出処理の詳細は、図10を用いて後で説明する。
【0051】
ステップ300では、目標駐車位置決定部15が、周囲地図生成部14で生成されている周囲地図をもとに駐車空間として適切な場所を探索し、その探索した目標駐車位置候補のうちからドライバが目標駐車位置選択スイッチ5を操作して目標駐車位置を決定し、その時の車体の向きを算出・設定する。ここでの目標駐車位置決定処理の詳細は、後に、図11、図12を用いて説明する。
ステップ400では、目標軌道算出部16が、現在の車両位置から、ステップ300で設定した目標駐車位置へ到る目標軌道を算出する。ここでの目標軌道算出処理の詳細は、図13〜図15を用いて、後で説明する。
【0052】
ステップ500では、干渉判断部17が、ステップ400で算出した目標軌道と生成されている周囲地図の情報から、車両が現在位置から目標駐車位置まで障害物と干渉せずに移動することができるか否かを判断する。ここでの干渉判断処理の詳細は、図16を使って、後で説明する。
【0053】
ステップ600では、報知部18が、ステップ500で判断した干渉判断結果に応じて、目標軌道の線種、色、線幅のいずれか或いはその組み合わせを変化させたり、干渉する障害物が存在する場合は、障害物の干渉する部位の線種、色、線幅のいずれか或いはその組み合わせを変化させたりする。
【0054】
ステップ700では、予想軌道算出部12が、操舵角センサ7から得られる操舵角信号を用いて、その時点での回転半径を算出し、車体の予想軌道を求める。
ステップ800では、画像合成部19が、ステップ600で報知処理を施した目標軌道やステップ700で求めた予想軌道を、カメラ10で撮像した後部の撮影画像に重畳合成し、ディスプレイ11ヘ、予め定められたフォーマットで転送する。
【0055】
図9は、図8のゼネラルフローチャートでのステップ100におけるセンサ信号読み込み処理の詳細な流れを示したフローチヤートである。
ステップ110では、車両運動算出部13が車速センサ8から車速を読み込む。
ステップ120では、予想軌道算出部12と車両運動算出部13とが、操舵角センサ7からステアリングの操舵角を読み込む。
ステップ130では、予想軌道算出部12と車両運動算出部13とが、ステップ120で読み込んだ操舵角に、ステアリングのギヤ比G1を乗じることで、前輪舵角(前輪切り角)を算出する。
【0056】
ステップ140では、目標駐車位置決定部15と目標軌道算出部16が、縦列並列選択スイッチ3の選択状態を読み込む。
ステップ150では、目標駐車位置決定部15が、左右選択スイッチ4の選択状態を読み込む。
ステップ160では、目標駐車位置決定部15が、目標駐車位置選択スイッチ5の選択状態を読み込む。
ステップ170では、目標軌道算出部16が、目標軌道選択スイッチ6の選択状態を読み込む。
【0057】
図10は、図8のゼネラルフローチャートでのステップ200における、車両の運動に従った車両の位置座標、車体の方向を算出する車両運動算出処理の詳細な流れを示したフローチャートである。
ステップ205では、車両運動算出部13が、車両位置座標、車体方向を算出する際、それらの初期化が行われているか否かにつき、車両位置初期化フラグを調べて判断する。車両位置初期化フラグがセットされていればステップ240へ、リセットされていればステップ210へ進む.
【0058】
ステップ210では、車体位置初期化フラグをセットする。
続くステップ215では、車体向きを初期化してθ=π/2とする。
ステップ220では、後輪車軸中心点のx座標を初期化し、x=0とする。
ステップ230で後輪車軸中心点のy座標を初期化し、y=0とする。
次いで、ステップ240では、Tをサンプリング時間として、1サンプル前の車体向きθと、その周期で計測した車速V、前輪切れ角Φから、車体向きθを求める。
θ=(T・V/Lwb)・tanΦ+θ
【0059】
ステップ250では、Tをサンプリング時間として、1サンプル前の後輪車軸中心点のx座標xと、車体向きθと、その周期で計測した車速Vとから、後輪車軸中心点のx座標xを求める。
=T・V・cosθ+x
【0060】
ステップ260では、Tをサンプリング時間として、1サンプル前の後輪車軸中心点のy座標yと、車体向きθと、その周期で計測した車速Vとから、後輪車軸中心点のy座標yを求める。
=T・V・sinθ+y
【0061】
ステップ270では、θ=θとして、ステップ240で求めた新たな車体の向きを、このサンプルでの車体の向きとする。
ステップ280では、x=xとして、ステップ250で求めた新たな後輪車軸中心点のx座標を、このサンプルでの車体の向きとする。
ステップ290では、y=yとして、ステップ260で求めた新たな後輪車紬中心点のy座標を、このサンプルでの車体の向きとする。
【0062】
図11、図12は、図8のゼネラルフローチャートでのステップ300における目標駐車位置決定処理の詳細な流れを示したフローチャートである。
ステップ310では、目標駐車位置決定部15が、縦列並列選択スイッチ3の選択状態、すなわち後退並列駐車と、後退縦列駐車のうちどちら側が選択されているかを調べる。
後退並列駐車側が選択されていればステップ315へ進みフラグflg_p1をセッ卜し、後退縦列駐車側が選択されていればステップ320へ進みフラグflg_p1をリセットする。
【0063】
ステップ325では、左右選択スイッチ4の状態、すなわち左右のどちら側が選択されているかを調べる。左側が選択されていればステップ330へ進みフラグflg_p2をセットし、右側が選択されていればステップ335へ進みフラグflg_p2をリセットする。
ステップ340では、フラグflg_p1が1(セット状態)か否かを判断し、1であればステップ345へ、1でなければステップ370へ進む。
ステップ345では、flg_p2が1か否かを判断する。1であれば、ステップ360へ、また1でなければステップ350へ進む。
ステップ370でも、flg_p2が1であるか否かを判断する。1であればステップ380へ、1でなければステップ390へ進む。
【0064】
ステップ350では、目標駐車位置決定部15が、周囲地図生成部14で生成した周囲地図をもとに右後方で並列駐車可能な駐車空間を探索する。
ステップ353では、ステップ350で探索した駐車可能空間候補のうちからドライバが目標駐車位置選択スイッチ5を操作してどの目標駐車位置を選択したかを読み込む。
ステップ355では、ステップ353で選択された駐車空間から、駐車目標とする後輪車軸中心点の座標(x、y)と、駐車目標とする車体の向きθを算出する。
なお、これらステップ350〜355における目標駐車位置の決定方法の詳細については、後で説明する。
【0065】
ステップ360では、目標駐車位置決定部15が、周囲地図生成部14で生成した周囲地図をもとに左後方で並列駐車可能な駐車空間を探索する。
ステップ363では、ステップ360で探索した駐車可能空間候補のうちからドライバが目標駐車位置選択スイッチ5を操作してどの目標駐車位置を選択したかを読み込む。
ステップ365では、ステップ363で選択された駐車空間から、駐車目標とする後輪車軸中心点の座標(x、y)と、駐車目標とする車体の向きθを算出する。
【0066】
ステップ380では、目標駐車位置決定部15が、周囲地図生成部14で生成した周囲地図をもとに左後方で縦列駐車可能な駐車空間を探索する。
ステップ383では、ステップ380で探索した駐車可能空間候補のうちからドライバが目標駐車位置選択スイッチ5を操作してどの目標駐車位置を選択したかを読み込む。
ステップ385では、ステップ383で選択された駐車空間から、駐車目標とする後輪車軸中心点の座標(x、y)と、駐車目標とする車体の向きθを算出する。
【0067】
ステップ390では、目標駐車位置決定部15が、周囲地図生成部14で生成した周囲地図をもとに右後方で縦列駐車可能な駐車空間を探索する。
ステップ393では、ステップ390で探索した駐車可能空間候補のうちからドライバが目標駐車位置選択スイッチ5を操作してどの目標駐車位置を選択したかを読み込む。
ステップ395では、ステップ393で選択された駐車空間から、駐車目標とする後輪車軸中心点の座標(x、y)と、駐車目標とする車体の向きθを算出する。
【0068】
図13、図14、図15は、図8のゼネラルフローチャートでのステップ400における目標軌道算出処理の詳細な流れを示したフローチャートである。ここでは、目標軌道は、目標軌道算出部16が並列後退駐車の場合、後退縦列駐車の場合ともに、図4および図5、あるいは図6および図7に示したように、直線と最小回転半径の組み合わせで与えるものとする。
また、目標軌道算出で算出する目標軌道の種類は、並列、縦列につきそれぞれ目標軌道1、目標軌道0の2種とする。
ステップ410では、目標軌道算出部16が、目標軌道選択スイッチ6が目標軌道1を選択しているのか、目標軌道0を選択しているのかを調べる。
目標軌道1が選択されていればステップ415へ、目標軌道0が選択されていればステップ420へ進む。
【0069】
ステップ415ではフラグflg_p3をセットし、ステップ420ではフラグflg_p3をリセットする。
続くステップ430では、flg_p1が1か否かを調べ、1であればステップ435へ、1でなければ440へ進む。
ステップ435では、flg_p3が1か否かを調べる。1であればステップ450へ、1でなければステップ460へ進む。
ステップ440でも、flg_p3が1か否かを調べる。1であればステップ470へ、1でなければステップ480へ進む。
【0070】
後退並列駐車の目標軌道1を選択した場合は、ステップ450で図4に示した目標軌道の一部をなす直線Line1の方程式を算出する。この直線は、自車両iの変速機をリバースにシフトした時点での車体軸に一致する。
ステップ451では、図4の目標軌道の一部をなす直線Line2の方程式を算出する。この直線は、自車両iが駐車を完了した時点での車体軸に一致する。
ステップ452では、図4における目標軌道の一部をなす円弧Arc1の方程式を算出する。この円弧は、最大前輪切れ角で決まる後輪車軸中心点の最小半径に等しい半径で、かつ両直線Line1、Line2に接するように設定する。
【0071】
ステップ453では、直線line1と円弧Arc1との接点の座標を算出する。
ステップ454では、直線line2と円弧Arc1との接点の座標を算出する。
ステップ455では、上記で得られた直線Line1、Line2と円弧Arc1とからディスプレイ表示用のデータを作成する。ここでは、円弧を予め定めたN本の直線で近似し、N+2本の線分を表す座標群で与えるようにする。
【0072】
後退並列駐車の目標軌道0を選択した場合は、ステップ460で図5に示した目標軌道の一部をなす直線Line1の方程式を算出する。この直線は、自車両iの変速機をリバースにシフトした時点での車体軸に一致する。
ステップ461では、図5の目標軌道の一部をなす直線Line2の方程式を算出する。この直線は、自車両iが駐車を完了した時点での車体軸に一致する。
【0073】
ステップ462では、図5における目標軌道の一部をなす円弧Arc2の方程式を算出する。この円弧は、最大前輪切れ角で決まる後輪車軸中心点の最小半径に等しい半径で、かつ直線Line2と後述の円弧Arc1の両方に接するように設定する。
ステップ463では、図5における目標軌道の一部をなす円弧Arc1の方程式を算出する。この円弧は、最大前輪切れ角で決まる後輪車軸中心点の最小半径に等しい半径で、かつ直線Line1と円弧Arc2の両方に接するように設定する。
【0074】
ステップ464では、直線Line2と円弧Arc2の接点の座標を算出する。
ステップ465では、直線Line1と円弧Arc1の接点の座標を算出する。
ステップ466では、円弧Arc1と円弧Arc2の接点の座標を算出する。
そしてステップ467では、上記で得られた直線と円弧からディスプレイ表示用のデータを作成する。
ここでは、円弧を予め定めたN本の直線で近似し、N+2本の座標群で与えるようにする。
【0075】
後退縦列駐車の目標軌道1を選択した場合は、ステップ470で図6に示した目標軌道の一部をなす直線Line1の方程式を算出する。この直線は、自車両iの変速機をリバースにシフトした時点での車体軸の直線cに一致する。
ステップ471では、図6の目標軌道の一部をなす円弧Arc1の方程式を算出する。この円弧は、直線Line1に接する部分から、上記直線cと目標駐車位置における車体軸上の直線c’との中間点を通りこれらに平行な線と交わる位置までの部分で構成される。
ステップ472では、図6の目標軌道の一部をなす円弧Arc2を算出する。この円弧は、上記交点から直線c’に接するようにする。
【0076】
ステップ473では、直線Line1と円弧Arc1の接点の座標を算出する。
ステップ474では、円弧Arc1と円弧Arc2の接点の座標を算出する。
ステップ475では、上記で得られた直線と円弧からディスプレイ表示用のデータを作成する。
ここでは、円弧を予め定めたN本の直線で近似し、2N+1本の座標群で与えるようにする。
【0077】
後退縦列駐車の目標軌道0を選択した場合は、ステップ480で図7に示した目標軌道の一部をなす直線Line1の方程式を算出する。この直線は、自車両iを目標駐車位置に駐車させた時点での車体軸に沿った直線c’に一致する。
ステップ481では、図7の目標軌道の一部をなす円弧Arc2の方程式を算出する。この円弧は、変速機をリバースにシフトした時点での車体上の直線cに接する地点から、この直線cと最終駐車が完了した位置における車体軸上の直線c’との中間点を通りこれらに平行な線と交わる位置までの部分で構成される。
ステップ482では、図7での目標軌道の一部である円弧Arc1の方程式を算出する。この円弧は、円弧Arc2と直線Line1の両方に接するように設定する。
【0078】
ステップ483では、直線Line1と円弧Arc1との接点の座標を算出する。
ステップ484では、円弧Arc1と円弧Arc2の接点の座標を算出する。
ステップ485では、上記で得られた直線と円弧からディスプレイ表示用のデータを作成する。
ここでは、円弧を予め定めたN本の直線で近似し、2N+1本の座標群で与えるようにする。
【0079】
図16は、図8のゼネラルフローでのステップ500における干渉判断処理の詳細な流れを示したフローチャートである。
ステップ510では、干渉判断部17が、周囲地図生成部14で生成した周囲地図の情報を読み込む。
ステップ520では、干渉判断部17が、目標軌道算出部16で算出された目標軌道を読み込む。
ステップ530では、上記目標軌道から、車両が目標軌道上を現在の車両位置から目標駐車位置まで移動する際に車両が通過する領域(車両通過領域)を算出する。
【0080】
ステップ540では、ステップ510で読み込んだ周囲地図情報とステップ530で算出した車両通過領域から、障害物が車両通過領域内に侵入するか、すなわち両者が重なっているかを判定し、侵入する場合はステップ550へ、侵入しない場合はステップ560へと進む.
ステップ550では、干渉判断結果フラグをセットする。
ステップ560では、干渉判断結果フラグをリセットする。
なお、干渉判断部17では干渉判断結果フラグの他に、目標軌道が干渉する部位の座標データ、目標軌道と干渉する障害物の干渉部位の座標を求める。
【0081】
図17、図18は、周囲地図生成部における地図生成の一例を示す。同図は、自車両iが図の右方から図の左方位置まで移動して来て、この間、車体左前方に横向きに取り付けた超音波センサ9で車両左側を測距した後、図の位置で一旦停止し、ドライバが車両進行方向に対して左側後方に後退縦列駐車で駐車しようとする場合を示す。
周囲地図生成部14は、超音波センサ9からの測距出力を受けて、車両が駐車列(他車両70、80、90)及び壁50と並行に前進するに従ってこれらを逐次サンプリングしていった測距結果、及び車両iの移動量を考慮して2次元平面上に障害物をサンプリング点によりマッピングしている。
【0082】
このサンプリング結果は、例えば図17に示すように、壁50についてのサンプリング点51〜68、3台の他車両70、80、90についてそれぞれのサンプリング点71〜79、81〜89、91〜99として得られる。
周囲地図生成部14では、図18に示すように、上記サンプリング点をグルーピングして、サンプリング点51〜58、サンプリング点59〜68、サンプリング点71〜79、サンプリング点81〜89、及びサンプリング点91〜99をそれぞれ一塊として、壁50に対応する2本の直線101、102、及び他車両70、80、90に各々対応する3本の直線103、104、105として直線近似する。
【0083】
グルーピングは、例えば、隣接している点間の距離が所定値より短いか否かで判断し短ければ同一グループとする。
これにより、ここでは、駐車中の他車両70、80、90の右側面が3本の線103〜105で、これら他車両の左側面側にある壁50が2本の線101、102で表されることになる。
【0084】
図19は、周囲地図生成部14で図18に示すように直線近似した障害物に加え、目標駐車位置決定部15が周囲地図生成部14での障害物情報等に基づき選定した目標駐車位置候補0及び目標駐車位置候補1と、目標軌道算出部16で算出した上記各目標駐車位置候補へそれぞれ向かう目標軌道候補200、201と、干渉判断部17で判断した干渉部位210とが重畳合成された画像を示している。
なお、ディスプレイ11には、表示枠100内のみが映し出される。
ドライバは、上記画像をみて目標駐車位置候補0、目標駐車位置候補1のうちから目標駐車位置選択スイッチ5を操作していずれかを選択する。
ここでは、干渉部位210があるものの、自車両iに近い目標駐車位置候補0を選択してこれを目標駐車位置にとりあえず設定するものとする。
【0085】
図20は、目標軌道算出部16が、目標駐車位置(図19での目標駐車位置候補0に相当)Aに対する複数の目標軌道候補として、第7図に示した算出方法による目標軌道候補0、及び第6図に示した算出方法による目標軌道候補1を算出した状態を示す。なお、表示枠100内がディスプレイ11の画像として映し出されている。
すなわち、目標軌道算出部16は、目標駐車位置Aが選定された後、制御周期ごとに発生されるトリガ信号に応じてこの目標駐車位置に至る目標軌道候補を0を再算出し、さらに目標軌道候補1を得る。この目標軌道候補1も干渉判断部17において障害物との干渉の有無が判断される。ここでは、目標軌道候補1は障害物との干渉なしと判断される。
【0086】
目標軌道候補0及び目標軌道候補1は、ディスプレイ11に表示されるが、干渉判断部17における判断結果に応じて報知部18にて両者間で表示形態が異なるものとされる。
たとえば、干渉の虞がある目標軌道候補0は赤色の細い点線で、また干渉部位210は赤色のより太い線で表示されるのに対し、干渉の虞がない目標軌道1は緑色の太い実線で表示される。
ドライバは、上記表示をみて目標軌道選択スイッチ6を操作して目標軌道候補1を選択する。これにより、目標軌道候補1に沿って車両を後退させれば、干渉する虞なしに目標駐車位置Aへ車両を駐車させることができる。
【0087】
図21は、干渉判断部17での障害物との干渉判断方法を説明する図である。ここでは、壁m、n間にある自車両iは、壁nの凹んだ部分にある目標駐車位置Bへ後退縦列駐車しようとする場合を考える。
目標軌道算出部16により得られる目標軌道上を車両が移動する際、車体が通過する領域を算出するため、車体の最も内側および最も外側を通過する車両の部位を考慮して、車両の4角i〜iと車体左右側面の後輪横部分i、iの6カ所が通過する軌道301〜306を算出する。なお、i’〜i’の各点は目標駐車位置Bに到達したと仮定したときの各点i〜iの移動先を示している。
【0088】
一方、周囲地図生成部14により得られる周囲地図に記憶されている障害物(壁m、n)が存在する領域と、上記で得られた6本の軌道301〜306から算出される車体が通過する領域が重なる部分310、320が求められる。
干渉判断部17は、この重なる部分310、320が存在するか否かによって、車両と障害物の干渉を判断する。
【0089】
本実施例は、以上のように構成され、車両運動算出部13で算出された車両運動と、駐車開始前に超音波センサ9にて車両移動しながら障害物を測距したデータをもとに周囲地図生成部14で生成・蓄積した周囲地図をもとに、目標駐車位置決定部15で目標駐車位置を決定し、目標軌道算出部16で算出した目標駐車位置までの目標軌道を算出して、干渉判断部17で上記障害物の位置と干渉するか否か判断し、目標駐車位置、目標軌道、干渉領域を周囲地図とともにディスプレイ11に重畳表示するようにしたので、駐車開始時に超音波センサ9にて障害物が検出できない地点にいてもそれ以前に超音波センサ9が検出した障害物が周囲地図として蓄積記憶されており、干渉する虞がある目標軌道とその虞がない目標軌道に分けてディスプレイ11にすることができる。
この結果、ドライバは、障害物を再検出できる地点まで行かなくても、容易かつ迅速に干渉の虞のある目標軌道を避けてその虞のない目標軌道にしたがって駐車することができる。
【0090】
また、目標軌道は、報知部18で障害物と干渉する虞のある領域・目標軌道と、障害物と干渉する虞がない目標軌道とでディスプレイ11への表示色や線種といった表示形態を変化させるようにしているので、障害物と干渉する虞のある目標駐車位置や目標軌道を明確かつ容易に認識することができる。
【0091】
なお、超音波センサに代え、レーザー、マイクロ波、ミリ波等を利用したレーダを用いるようにしてもよい。
また、車両後方を撮影するカメラは、車体後部上方に装着した1台に限ることなく、車体後端付近に2台のカメラを装着させるようにしてもよい。このようにすれば、これらで撮影した画像を合成することで、車両の後端も含んだ画像を容易に得ることができる。
【0092】
なおまた、実施例の目標軌道算出部16では、最大操舵角による最小回転半径の円弧Arc1、Arc2等を含む軌道を算出するものとしたが、目標軌道算出にあたってはこれに限定されず、任意の一定操舵角による一定回転半径の円弧を用いることができる。
【0093】
また実施例の目標軌道算出部16においては、目標軌道をマイクロコンピュータの所定の制御周期ごとに発生するトリガ信号に応じて繰り返し再計算するようにしたが、ドライバが必要時に手動操作することでトリガ信号を発生させるトリガ信号発生部を用いて再計算させるようにしてもよい。
あるいはまた、このトリガ信号は車両が所定距離以上移動したことを検出した場合に出力されるようにしてもよい。
すなわち、図22の上半部に示すように、目標駐車位置Aへ駐車すべく、目標軌道算出部16にて目標軌道200が算出され、干渉判断部17で目標軌道200が障害物としての他車両70を表す直線103と干渉位置210で干渉すると判断されると、報知部18にて目標軌道200が赤色の細い点線で、干渉位置210が赤色の太線でディスプレイ11に表示される。
【0094】
これにより、ドライバは駐車に適さない位置にいると容易に判断できる。そこで、同図中、下半部に示すように車両iを所定距離以上後退移動させると、トリガ信号が発生し、このトリガ信号の入力により目標軌道算出部16が再計算を実行し、目標軌道220が得られる。この新しい目標軌道220は、干渉判断部17でも他車両70、80等に当たることなく目標駐車位置Aへ移動できると判断され、目標軌道220が緑色の太い実線でディスプレイ11に表示される結果、ドライバは駐車するのに最適な位置まで容易かつ迅速に移動できる。
【0095】
また、干渉判断部17では、図21に基づき説明した判断方法に限ることなく、車体が通過する領域と障害物の輪郭を表す線分が交点を持つか否か、あるいは車体6カ所の軌道と障害物の輪郭を表す線分が交点を持つか否かによって、干渉の判断を行うようにしてもよい。
あるいは、図23に示すように、車両iを座標に固定して、障害物(ここでは壁n)を相対的に移動させることにより描かれる領域(壁n〜n)と、車体の領域が重なる部分(ここでは340)があるか否かで干渉判断を行うようにしてもよい。
もちろん、障害物を相対的に移動させることにより描かれる領域と車体が描く4本の線分(車体の前面、後面、両側面に沿った線分)が交点を持つか否か、相対的に移動する障害物の輪郭を表す線分と車体が描く4本の線分が交点を持つか否かによって、干渉の判断を行ってもよい。
【0096】
さらに、干渉判断部17は、車体の軌道を算出する部位数(図21では車体の6カ所の部位であるから6)に合わせて障害物数判断基準値を設定(ここでは6に設定)し、超音波センサ9で得られた障害物の輪郭を表す線分を構成するサンプリング点の数が障害物数判断基準値以上となる場合は、図21に基づき説明した干渉判断方法を用い、障害物数判断基準値より小さい場合は、図23に基づき説明した干渉判断方法を用いるように切り替えることにより、干渉判断をより短い計算時間で行うことができる。
なお、障害物数判断基準値は、上記のように障害物の輪郭を表す線分を構成するサンプリング点の数に対する基準値として設定するほか、障害物の輪郭を表す線分の数、あるいは障害物の数に対する基準値として設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる駐車支援装置の全体を示すブロック図である。
【図2】 コントロールユニットの機能ブロック図である。
【図3】ディスプレイへの表示例を示す説明図である。
【図4】後退並列駐車時における目標軌道算出要領を示す説明図である。
【図5】後退並列駐車時の別の目標軌道算出要領を示す説明図である。
【図6】後退縦列駐車時の目標軌道算出要領を示す説明図である。
【図7】後退縦列駐車時の別の目標軌道算出要領を示す説明図である。
【図8】実施例における制御の流れを示すゼネラルフローチャートである。
【図9】センサ信号を検出するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図10】車両の位置座標、車体の向きを算出するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図11】目標駐車位置を決定するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図12】目標駐車位置を決定するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図13】目標軌道を算出するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図14】目標軌道を算出するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図15】目標軌道を算出するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図16】障害物と車両との干渉を判断するサブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図17】周囲地図生成の要領を示す説明図である。
【図18】周囲地図生成の要領を示す説明図である。
【図19】目標駐車位置決定の要領を示す説明図である。
【図20】目標軌道決定の要領を示す説明図である。
【図21】干渉判断の要領を示す説明図である。
【図22】新たな目標軌道決定の要領を示す説明図である。
【図23】別の干渉判断の要領を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コントロールユニット
2 駐車動作開始スイッチ
3 縦列並列選択スイッチ
4 左右選択センサ
5 目標駐車位置選択スイッチ
6 目標軌道選択スイッチ
7 操舵角センサ(操舵角検出手段)
8 車速センサ(車速検出手段)
9 超音波センサ(周囲障害物検出手段)
10 カメラ(撮影手段)
11 ディスプレイ(表示手段)
12 予想軌道算出部
13 車両運動算出部
14 周囲地図生成部
15 目標駐車位置決定部
16 目標軌道算出部
17 干渉判断部
18 報知部
19 画像合成部

Claims (6)

  1. 操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    車両周囲の障害物を検出する周囲障害物検出手段と、
    車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記操舵角と前記車速とから車両の2次元平面上での運動を算出する車両運動算出部と、
    該車両運動算出部で算出された車両運動と、前記障害物検出手段により得られた障害物までの相対位置関係とから、2次元の周囲地図を生成し蓄積記憶していく周囲地図生成部と、
    該周囲地図生成部で生成された前記周囲地図から駐車可能な空間を見つけ出し目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定部と、
    現在の車両位置から目標駐車位置までの目標軌道を算出する目標軌道算出部と、
    該目標軌道算出部により算出した目標軌道の座標と、前記周囲地図生成部にて生成した周囲地図上の障害物の位置座標とから、車両が前記目標軌道上を移動するときの車両と障害物の干渉の有無の可能性を判断する干渉判断部と、
    該干渉判断部から得られる判定結果をドライバに報知する報知部と、
    前記操舵角から車体の特定部位が描く予想軌道を算出する予想軌道算出部と、
    前記周囲地図生成部で生成した周囲地図と、前記目標駐車位置決定部で決定した目標駐車位置と、前記目標軌道算出部で算出した目標軌道と、前記予想軌道算出部が算出した予想軌道と、前記干渉判断部で判断した干渉結果とを前記撮影手段から得られた画像に重畳合成する画像合成部と、
    該画像合成部で重畳合成した画像を表示する表示手段とを有し、
    前記干渉判断部は、車両が目標軌道上を移動する際に、前記周囲地図生成部で得た周囲地図に記憶されている障害物が、車両を座標に固定し該車両に対して相対的に移動することにより得られる障害物移動領域を算出し、該障害物移動領域と車体とが重なる部分が存在するか否かにより、車両と障害物の干渉を判断するようにしたことを特徴とする車両用駐車支援装置。
  2. 操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    車両周囲の障害物を検出する周囲障害物検出手段と、
    車両の周囲を撮影する撮影手段と、
    前記操舵角と前記車速とから車両の2次元平面上での運動を算出する車両運動算出部と、
    該車両運動算出部で算出された車両運動と、前記障害物検出手段により得られた障害物までの相対位置関係とから、2次元の周囲地図を生成し蓄積記憶していく周囲地図生成部と、
    該周囲地図生成部で生成された前記周囲地図から駐車可能な空間を見つけ出し目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定部と、
    現在の車両位置から目標駐車位置までの目標軌道を算出する目標軌道算出部と、
    該目標軌道算出部により算出した目標軌道の座標と、前記周囲地図生成部にて生成した周囲地図上の障害物の位置座標とから、車両が前記目標軌道上を移動するときの車両と障害物の干渉の有無の可能性を判断する干渉判断部と、
    該干渉判断部から得られる判定結果をドライバに報知する報知部と、
    前記操舵角から車体の特定部位が描く予想軌道を算出する予想軌道算出部と、
    前記周囲地図生成部で生成した周囲地図と、前記目標駐車位置決定部で決定した目標駐車位置と、前記目標軌道算出部で算出した目標軌道と、前記予想軌道算出部が算出した予想軌道と、前記干渉判断部で判断した干渉結果とを前記撮影手段から得られた画像に重畳合成する画像合成部と、
    該画像合成部で重畳合成した画像を表示する表示手段とを有し、
    前記干渉判断部は、障害物の数、障害物の輪郭を表す線分の数、障害物の輪郭を表す線分を構成する点の数のうちの少なくとも一つに関する判断基準値を有し、前記周囲地図生成部により得られた周囲地図に記憶されている障害物の数、障害物の輪郭を表す線分の数、障害物の輪郭を表す線分を構成する点の数が、前記判断基準値以上の場合には、車体の4角と車体左右側面の後輪横部分の6カ所の軌道から車体の通過する領域を算出して該車両通過領域と障害物の干渉を判断し、前記判断基準値より少ない場合には、車両が移動する際、車両を座標に固定して相対的に障害物が通過する障害物移動領域を算出して該障害物移動領域と車両との干渉を判断することで、車両と障害物との干渉判断を行うことを特徴とする車両用駐車支援装置。
  3. 前記目標駐車位置決定部は、前記周囲地図生成部で記憶された周囲地図に関する情報から駐車可能な空間を探索することによって、複数の目標駐車位置候補を検出し、前記目標軌道算出部は、前記各目標駐車位置候補に対する目標軌道をそれぞれ算出し、前記干渉判断部は、前記各目標軌道に対してそれぞれ干渉判断を行うようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駐車支援装置。
  4. 前記目標軌道算出部は、トリガ信号を出力するトリガ信号発生部を有し、該トリガ信号発生部からトリガ信号が入力されると、前記目標駐車位置決定部から得られる目標駐車位置と、前記車両運動算出部より得られる現在の車両位置とから、目標軌道を計算するようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用駐車支援装置。
  5. 前記目標軌道算出部は、前記目標駐車位置決定部から得られる目標駐車位置と、前記車両運動算出部より得られる現在の車両位置とから目標軌道を計算する際、複数の目標軌道候補を算出し、前記干渉判断部が前記各目標軌道候補に対して干渉判断をそれぞれ行うようにしたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両用駐車支援装置。
  6. 前記報知部は、前記干渉判断部の判断結果に応じて前記目標軌道算出部が算出した目標軌道の表示形態を変化させ、前記表示手段へ表示するようにしたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車両用駐車支援装置。
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