JP4764356B2 - アナログデジタル変換装置及びアナログデジタル変換方法 - Google Patents

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本発明は、アナログデジタル変換装置及びアナログデジタル変換方法に関する。
従来から、アナログデジタル変換(以下、「AD(Analogue to Digital)変換」とも記す)装置が様々な分野で用いられている。例えば、近年のラジオ受信装置では、利用者が指定した放送局の電波をアンテナで受信し、チューナ部において所定の中間周波数を有する中間周波信号に変換した後、当該中間周波信号をAD変換する機種が数多く登場している(特許文献1等参照)。
かかる中間周波信号のAD変換を行うラジオ受信装置では、当該AD変換の結果として得られるデジタル信号を使用して、検波処理及び復調処理をデジタル信号処理として実行するようになっている。なお、こうしたデジタル信号処理に際しては、DSP(Digital Signal Processor)を用いて行う方式が、多くのラジオ受信装置において行われている。
特開2005−110322号公報
上述した従来のAD変換装置では、装置の種類ごとに有効に入力可能な信号のアナログ値範囲が定まっているとともに、当該範囲内のアナログ値の信号が入力した場合には、装置の種類ごとに一律に定まっているビット幅のデジタル値に当該アナログ値を変換するようになっている。このため、例えば、車載のAMラジオ受信装置では、受信した放送波信号の最大振幅値が80dB(μV)程度であり、最小振幅値が10dB(μV)程度であると評価されるため、車載のAMラジオ受信装置に採用されるAD変換装置には、70dBのダイナミックレンジが要求されることになる。かかるダイナミックレンジを満たすには、AD変換装置は、13ビット幅でAD変換を行うことが必要となる。
ところで、発明者が研究の結果から得た知見によれば、上記のAMラジオ受信装置では、受信した放送波信号の振幅が比較的大きく、検波処理に際して十分なS/Nが確保できる場合には、AD変換のビット幅は、10ビット程度でよい。しかしながら、AD変換結果の精度は、上述した最小振幅値に対応したものとする必要があり、上記のようなダイナミックレンジを確保する際における13ビット幅のAD変換の精度が必要となる。
このため、上述のAMラジオ受信装置では、検波処理に際して十分なS/Nが確保できる場合においても、最小振幅値に対応するために必要なビット幅でAD変換を行っていた。この結果、AD変換に必要な回路規模が、必要なAD変換精度の達成のために最適化されているとはいえなかったため、AD変換装置の回路規模を最適化することができる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、回路規模を低減しつつ、入力アナログ値に対応して適切な精度でデジタル変換することができるアナログデジタル変換装置及びアナログデジタル変換方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、所定のサンプリング周波数で入力アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換装置であって、前記サンプリング周波数で前記入力アナログ信号をサンプリングし、前記サンプリングの結果を保持しつつ出力するサンプルホールド手段と;前記サンプルホールド手段からの出力信号を増幅する増幅手段と;前記サンプルホールド手段からの保持出力期間の前半期間においては、前記サンプルホールド手段の出力信号及び前記増幅手段の出力信号の一方を選択し、第1アナログ信号として出力するとともに、前記保持出力期間の後半期間においては、前記サンプルホールド手段の出力信号及び前記増幅手段の出力信号の他方を選択し、第2アナログ信号として出力するアナログ信号選択手段と;前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の振幅を、所定の振幅範囲内に制限する振幅制限手段と;前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号に対応して前記振幅制限手段から出力された信号の振幅値のそれぞれを所定のビット幅のデジタルデータに変換するデジタル変換手段と;前記サンプルホールド手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果に、前記増幅手段における増幅率の推定値を乗じる乗算手段と;前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果である第1変換結果の絶対値が所定値以下である場合には、前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果を選択して出力するとともに、前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果である第2変換結果の絶対値が前記所定値を超える場合には、前記乗算手段による乗算結果を選択して出力するデジタル信号選択手段と;を備えることを特徴とするアナログデジタル変換装置である。
請求項4に記載の発明は、所定のサンプリング周波数で入力アナログ信号をサンプリングし、前記サンプリングの結果を保持しつつ出力するサンプルホールド工程と;前記サンプルホールド工程において得られた信号を増幅する増幅工程と;前記サンプルホールド工程における保持出力期間の前半期間においては、前記サンプルホールド工程において得られた信号及び前記増幅工程において増幅された信号の一方を選択し、第1アナログ信号として出力するとともに、前記保持出力期間の後半期間においては、前記サンプルホールド工程においてサンプリングされた信号及び前記増幅工程において増幅された信号の他方を選択し、第2アナログ信号として出力するアナログ信号選択工程と;前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の振幅を、所定の振幅範囲内に制限する振幅制限工程と;前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号に対応して前記振幅制限工程において得られた信号の振幅値のそれぞれを所定のビット幅のデジタルデータに変換するデジタル変換工程と;前記サンプルホールド工程において得られた信号に対応する前記デジタル変換工程における変換結果に、前記増幅工程における増幅率の推定値を乗じる乗算工程と;前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果の絶対値が所定値以下である場合には、前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果を選択して出力するとともに、前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果が前記所定値を超える場合には、前記乗算工程における乗算結果を選択して出力するデジタル信号選択工程と;を備えることを特徴とするアナログデジタル変換方法である。

以下、本発明の一実施形態を、図1〜図13を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1には、一実施形態に係るAD変換装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。この図1に示されるように、AD変換装置100は、アナログ処理回路110と、AD変換回路120と、デジタル処理回路130と、クロック発生回路140を備えている。
アナログ処理回路110は、入力端子191からのアナログ入力信号AISをデジタル変換するための前処理を行う。この前処理の結果は、前処理後アナログ信号PASとしてAD変換回路120へ向けて出力される。かかる機能を有するアナログ処理回路110は、図2に示されるように、サンプルホールド(以下、「S/H」とも記す)回路111と、増幅回路112と、信号切換回路113と、振幅制限回路114とを備えている。
S/H回路111は、サンプル期間とホールド期間とを交互に指定するクロック信号CK1に従って、アナログ入力信号AISのサンプル動作とサンプル結果の保持出力動作を繰り返す。すなわち、S/H回路111は、サンプル期間においては、アナログ入力信号AISのサンプル動作を行い、ホールド期間においては、直前のサンプル期間の終了時点におけるアナログ入力信号AISのレベルの保持出力を行う。このS/H回路111からは、信号SHSが、増幅回路112及び信号切換回路113へ向けて出力される。なお、本実施形態では、クロック信号CK1は、サンプル期間においては「H」レベルとなり、ホールド期間においては「L」レベルとなるようになっている。
本実施形態では、S/H回路111は、図3に示されるように、スイッチ素子211と、容量素子212とを備えて構成される。ここで、スイッチ素子211は、FET(Field Effective Transistor)等から構成される。このスイッチ素子211の第1端子は入力端子191に接続され、スイッチ素子211の第2端子は容量素子212の第1端子に接続される。この接続点から、信号SHSが出力される。また、容量素子212は、小容量の容量素子であり、第2端子が接地される。
以上のように構成されたS/H回路111では、クロック信号CK1がサンプル期間を示す「H」レベルである場合には、両端子が導通状態となり、クロック信号CK1がホールド期間を示す「L」レベルである場合には、両端子が非導通状態となる。この結果、クロック信号CK1によりサンプル期間が指示されると、信号SHSは、迅速にアナログ入力信号AISと同一のレベルとなる。その後のサンプル期間においては、信号SHSの波形は、アナログ入力信号AISの波形と同一となる。そして、クロック信号CK1によりホールド期間が指示されると、サンプル期間の終了時点におけるアナログ入力信号AISのレベルが保持された波形が信号SHSの波形となる。
図2に戻り、増幅回路112は、S/H回路111から受けた信号SHSを所定の倍率m(例えば、m≒8)で増幅する。この増幅結果は、増幅信号MPSとして、増幅回路112から信号切換回路113へ向けて出力される。
なお、倍率mは、増幅回路112における増幅率設定回路を構成する素子の定数等によって定まるものであるが、温度変化等に伴いわずかではあるが時間的に変化する。本実施形態では、後述するように、デジタル処理回路130において、かかる倍率mの変化に対する対応策を講じるようになっている。
信号切換回路113は、S/H回路111からの信号SHSと、増幅回路112からの増幅信号MPSを受ける。そして、信号切換回路113は、上記のホールド期間の前半と後半とを示すクロック発生回路140からのクロック信号CK2に従って、ホールド期間の前半においては信号SHSを選択するとともに、ホールド期間の後半においては増幅信号MPSを選択して、切換信号SWSとして出力する。なお、本実施形態では、クロック信号CK2は、ホールド期間の前半期間においては「H」レベルとなり、ホールド期間の後半及びホールド期間終了後のサンプル期間(以下、「ホールド期間の後半を含む期間」とも呼ぶ)においては「L」レベルとなるようになっている。
本実施形態では、信号切換回路113は、図4に示されるように、スイッチ素子221と、スイッチ素子222とを備えて構成される。ここで、スイッチ素子221は、FET等から構成され、第1端子がS/H回路111の出力端子と接続されている。そして、クロック信号CK2が「H」レベルである期間においては、スイッチ素子221の第1端子と第2端子とは導通状態となる。一方、クロック信号CK2が「L」レベルである期間においては、スイッチ素子221の第1端子と第2端子とは非導通状態となる。
また、スイッチ素子222は、FET(Field Effective Transistor)等から構成され、第1端子が増幅回路112の出力端子と接続されている。そして、クロック信号CK2が「H」レベルである期間においては、第1端子と第2端子とが非導通状態となる。一方、クロック信号CK2が「L」レベルである期間においては、第1端子と第2端子とが導通状態となる。
スイッチ素子221の第2端子とスイッチ素子の第2端子とは接続されている。この接続点が切換信号SWSの出力点となる。
以上のように構成された信号切換回路113は、クロック信号CK2がホールド期間の前半を指示する「H」レベルである場合には、スイッチ素子221の両端子が導通状態になるとともに、スイッチ素子222の両端子が非導通状態になる。一方、クロック信号CK2がホールド期間の後半を含む期間を指示する「L」レベルである場合には、スイッチ素子221の両端子が非導通状態になるとともに、スイッチ素子222の両端子が導通状態になる。この結果、信号切換回路113からは、ホールド期間の前半には信号SHSが選択され、ホールド期間の後半を含む期間には増幅信号MPSが選択されて、切換信号SWSとして出力される。
図2に戻り、振幅制限回路114は、信号切換回路113からの切換信号SWSを受ける。そして、振幅制限回路114は、切換信号SWSの振幅値をAD変換回路120にとっての入力振幅値範囲に制限し、前処理後アナログ信号PASとして、AD変換回路120へ向けて出力する。なお、本実施形態では、AD変換回路120にとっての入力振幅値範囲は、値(−VL)以上、値VL以下の範囲となっており、振幅制限回路114は、切換信号SWSの振幅値が値VLよりも大きな場合には一律に値VLに制限するとともに、切換信号SWSの振幅値が値(−VL)よりも小さな場合には一律に値(−VL)に設定するようになっている。
図1に戻り、AD変換回路120は、アナログ処理回路110からの前処理後アナログ信号PASを入力する。そして、AD変換回路120は、前処理後アナログ信号PASにおける上述したホールド期間の前半及び後半のそれぞれにおける振幅値を所定のNビット幅(例えば、N=10)のデジタル値に変換し、変換データCVDとして出力する。かかるAD変換動作は、クロック発生回路140からのクロック信号CK3に同期して行われる。
なお、本実施形態では、前処理後アナログ信号PASの値Vが、−VL<V<VLの範囲である場合には、AD変換回路120は、通常のAD変換結果を変換データCVDとして出力するが、V≦−VL又はV≧VLの場合には、AD変換対象の範囲外(オーバフロー)である旨を変換データCVDとして出力するようになっている。
デジタル処理回路130は、AD変換回路120からの変換データCVDから、AD変換装置100としての出力であるデジタル出力データを生成する処理を行う。かかる機能を有するデジタル処理回路130は、図5に示されるように、分配回路131と、オーバフロー検出回路132と、乗数補正回路133と、乗算回路134と、信号選択回路135とを備えている。
分配回路131は、AD変換回路120からの変換データCVDを入力する。そして、分配回路131は、クロック発生回路140からのクロック信号CK4に従って、変換データCVDに含まれるホールド期間の前半における変換データ(以下、「前半変換データ」とも記す)と、ホールド期間の後半における変換データ(以下、「後半変換データ」とも記す)とを分離する。こうして分離された前半変換データは前半データSCDとして出力されるとともに、分離された後半変換データは後半データMCDとして出力される。
本実施形態では、分配回路131は、図6に示されるように、ラッチ回路231と、ラッチ回路232とを備えて構成される。ここで、ラッチ回路231はポジティブエッジトリガのラッチ回路であり、ラッチ回路232はネガティブエッジトリガのラッチ回路である。そして、クロック信号CK4は、変換データCVDとして前半変換データが出力されている期間中に「L」レベルから「H」レベルに立ち上がるとともに、変換データCVDとして後半変換データが出力されている期間中に「H」レベルから「L」レベルに立ち下がるようになっている。
以上のように構成された分配回路131では、ラッチ回路231が、クロック信号CK4の立ち上がり時点の変換データCVDである前半変換データをラッチする。そして、ラッチ回路231は、ラッチされたデータの符号ビットを、MSB(Most Significant Bit)側にn(例えば、3)ビット分付加し、前半データSCDとして、乗数補正回路133及び乗算回路134へ向けて出力する。
また、分配回路131では、ラッチ回路232が、クロック信号CK4の立ち下がり時点の変換データCVDである後半変換データをラッチする。そして、ラッチ回路232は、ラッチされたデータの符号ビットを、MSB側にnビット分付加し、後半データMCDとして、オーバフロー検出回路132、乗数補正回路133及び信号選択回路135へ向けて出力する。
なお、上述した増幅回路112の増幅率mは、符号ビットが付加されるnビットに対応して、m≒2nとなるように設定されるようになっている。
図5に戻り、オーバフロー検出回路132は、分配回路131からの後半データMCDを受ける。そして、オーバフロー検出回路132は、後半データMCDがオーバフローを示すものであるか否かを判定する。オーバフロー検出回路132は、この判定の結果を、オーバフロー検出信号OVFとして、乗数補正回路133及び信号選択回路135へ向けて出力する。
なお、本実施形態では、オーバフロー検出回路132は、オーバフロー判定の結果が肯定的であった場合には、オーバフローが検出されたとして、オーバフロー検出信号を「H」レベルとする。一方、オーバフロー検出回路132は、オーバフロー判定の結果が否定的であった場合には、オーバフローが検出されなかったとして、オーバフロー検出信号を「L」レベルとする。
乗数補正回路133は、増幅回路112の増幅率mを推定し、推定結果を乗数データLPDとして、乗算回路134へ向けて出力する。この乗数補正回路133は、図7に示されるように、除算回路233と、小振幅検出回路234と、ホールド回路235と、短期変動除去回路236とを備えている。
除算回路233は、分配回路131から前半データSCDと後半データMCDとを受ける。そして、除算回路233は、後半データMCDを前半データSCDで除する除算を行う。この除算結果は、除算結果データDVDとして、ホールド回路235へ向けて出力される。なお、増幅回路112の増幅率mの推定に際しては、除算回路233による除算結果の内で、同一サンプリング周期内における後半データMCDを前半データSCDで除した結果が利用される。
小振幅検出回路234は、分配回路131から前半データSCDを受ける。そして、小振幅検出回路234は、前半データSCDの絶対値が所定値以下であるか否かを判定する。小振幅検出回路234は、この判定の結果を、小振幅検出信号DSMとして、ホールド回路235へ向けて出力する。
なお、本実施形態では、小振幅検出回路234は、小振幅判定の結果が肯定的であった場合には、小振幅信号が検出されたとして、小振幅検出信号を「H」レベルとする。一方、小振幅検出回路234は、小振幅判定の結果が否定的であった場合には、小振幅信号が検出されなかったとして、小振幅検出信号を「L」レベルとする。
ホールド回路235は、除算回路233からの除算結果データDVDを受ける。そして、ホールド回路235は、クロック発生回路140からのクロック信号CK5の立ち上がり時点において、オーバフロー検出信号OVFが「L」レベルであり、かつ、小振幅検出信号DSMが「L」レベルである場合に、その時点における除算結果データDVDをラッチし、増幅率推定データHDDとして保持出力する。なお、クロック信号CK5は、同一サンプリング周期内における後半データMCDを前半データSCDで除した結果が除算結果データDVDとして除算回路233から出力されている期間中に、「L」レベルから「H」レベルに立ち上がるようになっている。
ここで、オーバフロー検出信号OVFが「H」レベルである場合における除算結果データDVDをラッチしないのは、除算結果データDVDが増幅回路112の増幅率mを反映していないためである。また、小振幅検出信号DSMが「H」レベルである場合における除算結果データDVDをラッチしないのは、除算結果データDVDの有効数字の桁数を確保できないためである。
短期変動除去回路236は、ホールド回路235からの増幅率推定データHDDを受ける。そして、短期変動除去回路236は、サンプリング周期よりも十分に長い期間における増幅率推定データHDDの平均値を算出することにより、増幅率推定データHDDの短期変動を除去する。すなわち、短期変動除去回路236は、増幅率推定データHDDに関するローパスフィルタとして機能するようになっている。
短期変動除去回路236は、ホールド回路235から出力されている増幅率推定データHDDの値と、その時点で短期変動除去回路236から出力されている乗数データLPDの値との重み付け平均を算出する。そして、短期変動除去回路236は、クロック信号CK5の立ち下がり時点における算出結果を新たにラッチし、新たな乗数データLPDを乗算回路134へ向けて出力する。
図5に戻り、乗算回路134は、分配回路131からの前半データSCDと、乗数補正回路133からの乗数データLPDとを受ける。そして、乗算回路134は、前半データSCDと乗数データLPDとの積を算出し、乗算結果データMPDとして、信号選択回路135へ向けて出力する。
信号選択回路135は、分配回路131からの後半データMCDと、乗算回路134からの乗算結果データMPDとを受ける。そして、信号選択回路135は、オーバフロー検出信号OVFのレベルに対応して、後半データMCD及び乗算結果データMPDのいずれかを選択し、出力データ信号DODとして出力端子192へ出力する。
本実施形態では、信号選択回路135は、後半データMCDに関するオーバフロー検出信号OVFが「L」レベルであった場合には、後半データMCDを選択して保持出力する。一方、後半データMCDに関するオーバフロー検出信号OVFが「H」レベルであった場合には、乗算結果データMPDを選択して保持出力する。
本実施形態では、信号選択回路135は、図8に示されるように、選択回路237と、ラッチ回路238とを備えて構成されている。ここで、選択回路237は、オーバフロー検出信号OVFが「L」レベルであった場合には、後半データMCDを選択し、選択データSLDとして出力するとともに、オーバフロー検出信号OVFが「H」レベルであった場合には、乗算結果データMPDを選択し、選択データSLDとして出力する。また、ラッチ回路238は、ポジティブエッジトリガのラッチ回路であり、クロック発生回路140からのクロック信号CK6が「L」レベルから「H」レベルに立ち上がった時点における選択データSLDをラッチし、出力データ信号DODとして出力する。
なお、クロック信号CK6は、後半データMCD、及び、前半データSCDに対応する乗算結果データMPDの双方が出力されている期間に立ち上がるようになっている。
図1に戻り、クロック発生回路140は、基本周波数の基本クロック信号を発生する発振回路と、基本クロック信号を分周する分周回路等を備えて構成されている。そして、いずれもサンプリング周期を有する上述したクロック信号CK1〜CK6を発生する。
[動作]
次に、上記のように構成されたAD変換装置100によるAD変換動作について説明する。なお、前提として、AD変換装置100の入力端子191から入力するアナログ入力信号AISは、図9に示されるように、振幅値V(t)が、−VL<V(t)<VLの範囲内に収まっているものとする。また、振幅値V(t)が、−VS≦V(t)≦VSの範囲内にある場合には、上述した小振幅検出回路234により、小振幅信号であることが検出されるものとする。
なお、以下の説明において参照される図10及び図11においては、図面の見易さのため、上述の増幅回路112における増幅率mが2である場合の振幅比にて、アナログ入力信号AIS又は信号SHSの振幅と、増幅信号MPSの振幅との関係を図示するものとする。
クロック発生回路140からは、アナログ処理回路110内のS/H回路111に対して、図10に示されるような周期(サンプリング周期)TPのクロック信号CK1が供給されている。ここで、上述したように、クロック信号CK1の「H」レベル期間によりサンプル期間が指示され、クロック信号CK1の「L」レベル期間によりホールド期間が指示される。
こうしたクロック信号CK1が供給されている状態で、入力端子191を介してアナログ入力信号AISを受けると、S/H回路111は、サンプル期間においてアナログ入力信号AISをサンプルする。そして、S/H回路111は、ホールド期間において、直前のサンプル期間の終了時点におけるアナログ入力信号AISのレベルを保持出力する。
この結果、S/H回路111から出力される信号SHSの波形は、サンプル期間が開始すると迅速にアナログ入力信号AISと同一のレベルとなり、その後のサンプル期間においては、アナログ入力信号AISの波形と同一となる。そして、ホールド期間においては、信号SHSの波形は、直前サンプル期間の終了時点におけるアナログ入力信号AISのレベルが保持された波形となる(図10参照)。こうした波形を有する信号SHSが、S/H回路111からアナログ処理回路110内の増幅回路112及び信号切換回路113へ送られる。
増幅回路112では、信号SHSを受けると、信号SHSのレベルをm倍に増幅する。増幅回路112による増幅結果は、増幅信号MPSとして、増幅回路112から信号切換回路113へ送られる(図10参照)。
S/H回路111からの信号SHS及び増幅回路112からの増幅信号MPSを受けた信号切換回路113は、クロック発生回路からの周期TPを有するクロック信号CK2のレベルに対応して、信号SHS及び増幅信号MPSのいずれかを選択して出力する。上述したように、クロック信号CK2がホールド期間の前半を指示する「H」レベルである場合には、信号SHSが選択され、切換信号SWSとして出力される(図10参照)。一方、上述したように、クロック信号CK2がホールド期間の後半を含む期間を指示する「L」レベルである場合には、増幅信号MPSが選択され、切換信号SWSとして出力される(図10参照)。こうして得られた切換信号SWSは、信号切換回路113からアナログ処理回路110内の振幅制限回路114へ送られる。
なお、図10には、周期期間P2のホールド期間における増幅信号MPSのレベルの絶対値が値VLを超えた例が示されている。また、図10には明示的に示されていないが、周期期間P3のホールド期間における信号SHSのレベルの絶対値が値VS未満であるものとする。
切換信号SWSを受けた振幅制限回路114は、切換信号SWSの振幅値が値VLよりも大きな場合には一律に値VLに制限するとともに、切換信号SWSの振幅値が値(−VL)よりも小さな場合には一律に値(−VL)に制限して、前処理後アナログ信号PASを生成する。こうして生成された前処理後アナログ信号PASは、振幅制限回路114からAD変換回路120へ送られる。
前処理後アナログ信号PASを受けたAD変換回路120は、図11に示されるように、各ホールド期間の前半及び後半における前処理後アナログ信号PASのレベル値をデジタルデータに変換する。AD変換回路120によるAD変換結果は、変換データCVDとして、デジタル処理回路130へ送られる(図11参照)。
なお、図11、並びに、後に参照する図12及び図13においては、周期期間Pj(j=0,1,…)におけるホールド期間の前半におけるAD変換結果を「Dj1」と記するとともに、周期期間Pjにおけるホールド期間の後半におけるAD変換結果を「Dj2」と記している。また、AD変換結果がオーバフローを示している場合には、AD変換結果を「OFD」と記している。
デジタル処理回路130では、分配回路131が変換データCVDを受ける。変換データCVDを受けた分配回路131では、クロック発生回路140からの周期TPを有するクロック信号CK4に従って、変換データCVDを、データDj1のデータ列である前半データSCDと、データDj2又はOFDのデータ列である後半データMCDとに分離する(図11参照)。
より具体的には、変換データCVDにおけるデータDj1の期間におけるクロック信号CK4の立ち上がり時点における変換データCVDをラッチ後に、上述したように、ラッチされたデータの符号ビットを、MSB側にnビット分付加したものを保持出力して前半データSCDとする。一方、変換データCVDにおけるデータDj2の期間におけるクロック信号CK4の立ち下がり時点における変換データCVDをラッチ後に、ラッチされたデータの符号ビットを、MSB側にnビット分付加したものを保持出力して保持出力して後半データMCDとする。
前半データSCDは、デジタル処理回路130内の分配回路131から乗数補正回路133及び乗算回路134へ送られる。一方、後半データMCDは、分配回路131からデジタル処理回路130内のオーバフロー検出回路132、乗数補正回路133及び信号選択回路135へ送られる。
後半データMCDを受けたオーバフロー検出回路132は、後半データMCDがオーバフローデータOFDであるか否かを判定する。オーバフロー判定の結果が肯定的であった場合には、図12に示されるように、オーバフローが検出されたとして、オーバフロー検出信号OVFを「H」レベルとする。一方、オーバフロー判定の結果が否定的であった場合には、オーバフローが検出されなかったとして、オーバフロー検出信号OVFを「L」レベルとする(図12参照)。こうして生成されたオーバフロー検出信号OVFは、オーバフロー検出回路132から乗数補正回路133及び信号選択回路135へ送られる。
乗数補正回路133では、除算回路233が、分配回路131から前半データSCDと後半データMCDとを受けるとともに、小振幅検出回路234は、分配回路131から前半データSCDを受ける。
前半データSCD及び後半データMCDを受けた除算回路233は、後半データMCDを前半データSCDで除する除算を行う。この除算結果は、除算結果データDVDとして、除算回路233からホールド回路235へ送られる(図12参照)。なお、図12においては、サンプリング周期Pjに対応するデータDj2又はOFDを、データDj1で除した結果をDVjと記している。除算結果データDVDは、除算回路233から乗数補正回路133内のホールド回路235へ送られる。
前半データSCDを受けた小振幅検出回路234は、前半データSCDの絶対値が所定値以下であるか否かを判定する。かかる小振幅判定の結果が肯定的であった場合には、小振幅検出回路234は、小振幅信号が検出されたとして、小振幅検出信号DSMを「H」レベルとする。一方、小振幅判定の結果が否定的であった場合には、小振幅信号が検出されなかったとして、小振幅検出信号DSMを「L」レベルとする(図12参照)。小振幅検出信号DSMは、小振幅検出回路234からホールド回路235へ送られる。
除算結果データDVDを受けたホールド回路235は、上述したように、除算結果データDVDにおけるデータDVjの期間で立ち上がるクロック信号CK5に従って、オーバフロー検出信号OVFが「L」レベルであり、かつ、小振幅検出信号DSMが「L」レベルである場合に、クロック信号CK5の立ち上がり時点におけるデータDVjをラッチし、増幅率推定データHDDとして保持出力する(図12参照)。こうして生成された増幅率推定データHDDは、ホールド回路235から乗数補正回路133内の短期変動除去回路236へ送られる。
増幅率推定データHDDを受けた短期変動除去回路236は、ホールド回路235から出力されている増幅率推定データHDDの値と、その時点で短期変動除去回路236から出力されている乗数データLPDの値との重み付け平均を算出する。そして、短期変動除去回路236は、クロック信号CK5の立ち下がり時点における算出結果を新たな乗数データLPDとしてラッチする。こうして得られた乗数データLPDは、短期変動除去回路236から乗算回路134へ送られる。
分配回路131からの前半データSCDと、乗数補正回路133からの乗数データLPDとを受けた乗算回路134は、前半データSCDと乗数データLPDとの積を算出する。この算出結果は、乗算結果データMPDとして、乗算回路134から信号選択回路135へ送られる(図13参照)。なお、図13においては、データDj1と乗数データLPjとの積が、データMPjと記されている。
信号選択回路135では、選択回路237が、分配回路131からの後半データMCDと、乗算回路134からの乗算結果データMPDとを受ける。後半データMCD及び乗算結果データMPDを受けた選択回路237は、オーバフロー検出回路132からのオーバフロー検出信号OVFのレベルに対応して、後半データMCD及び乗算結果データMPDのいずれかを選択し、選択データSLDとして出力する(図13参照)。
より具体的には、オーバフロー検出信号OVFが「L」レベルであった場合には、後半データMCDを選択する。一方、オーバフロー検出信号OVFが「H」レベルであった場合には、乗算結果データMPDを選択する。こうして得られた選択データSLDは、選択回路237から信号選択回路135内のラッチ回路238へ送られる。
選択信号SLDを受けたラッチ回路238は、上述したクロック信号CK6の立ち上がり時点における選択データSLDをラッチする。こうしてラッチ回路238によりラッチされたデータは、ラッチ回路238から出力端子192に送られる。
以上説明したように、本実施形態では、アナログ入力信号AISのレベルが、m(≒2n)倍してもAD変換回路120によるNビット幅のAD変換が可能なレベルの範囲内である程度に小さな第1の場合には、アナログ入力信号AISのレベルをm倍したものをAD変換回路120によりAD変換した結果が、出力データ信号DODとして出力される。このため、当該第1の場合には、(N+n)ビット幅のAD変換を行うAD変換回路を用いた場合と同等の精度で出力データ信号DODを得ることができる。
一方、アナログ入力信号AISのレベルが、m倍するとAD変換回路120によるNビット幅のAD変換が可能な範囲から外れてしまう程度に大きな第2の場合には、アナログ入力信号AISのレベルのAD変換回路120によるAD変換結果に、「m」の推定値を乗じたものが出力データ信号DODとして出力される。このため、第2の場合には、上位Nビット分の有効性が保証された出力データ信号DODを得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、応用する分野に対応して数N及び数nを定めることにより、(N+n)ビット幅のAD変換装置を採用する場合よりも回路規模を低減しつつ、入力アナログ値に対応して適切な精度でデジタル変換することができる。
また、本実施形態では、乗数補正回路133が、アナログ入力信号AISのレベルのAD変換結果、及び、アナログ入力信号AISのレベルを増幅回路112によりm倍したもののAD変換結果に基づいて、増幅回路112の増幅率mを推定する。このため、増幅率mが時間的に変動したり、周囲温度の変化により変動したりしても、各時点における増幅率mを精度良く推定でき、ひいては、精度の良い出力データ信号DODを得ることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、数N,nについて、N=10、n=3を例示したが、数N,nは任意の値とすることができ、本発明を応用する分野に対応して合理的な値を採用すればよい。
また、上記の実施形態では、S/H回路111を図3に示される構成としたが、同等な機能を果たすことができれば、他の回路構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、信号切換回路113を図4に示される構成としたが、同等な機能を果たすことができれば、他の回路構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、分配回路131を図6に示される構成としたが、同等な機能を果たすことができれば、他の回路構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、信号選択回路135を図8に示される構成としたが、同等な機能を果たすことができれば、他の回路構成とすることができる。
また、上記の実施形態では、信号選択回路135からは、図13に示される出力データ信号が出力されるようにしたが、信号選択回路135からは、選択データSLD及びクロック信号CK6を出力するようにしてもよい。この場合には、信号選択信号回路135において、ラッチ回路238を省略することができる。
本発明の一実施形態に係るAD変換装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1におけるアナログ処理回路の構成を示すブロック図である。 図2におけるS/H処理回路の構成例を示す図である。 図2における信号切換回路の構成例を示す図である。 図1におけるデジタル処理回路の構成を示すブロック図である。 図5における分配回路の構成例を示す図である。 図5における乗数補正回路の構成を示すブロック図である。 図5における信号選択回路の構成例を示す図である。 アナログ入力信号の波形の例を示す図である。 図1の装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その1)である。 図1の装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その2)である。 図1の装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その3)である。 図1の装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その4)である。
符号の説明
100 … AD変換装置(アナログデジタル変換装置)
111 … S/H回路(サンプルホールド手段)
112 … 増幅回路(増幅手段)
113 … 信号切換回路(アナログ信号選択手段)
114 … 振幅制限回路(振幅制限手段)
120 … AD変換回路(デジタル変換手段)
132 … オーバフロー検出回路(第1判定手段)
133 … 乗数補正回路(推定手段の一部)
134 … 乗算回路(乗算手段)
135 … 信号選択回路(デジタル信号選択手段)
233 … 除算回路(除算手段)
234 … 小振幅検出回路(第2判定手段)
235 … ホールド回路(収集手段)
236 … 短期変動除去回路(算出手段)

Claims (4)

  1. 所定のサンプリング周波数で入力アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換装置であって、
    前記サンプリング周波数で前記入力アナログ信号をサンプリングし、前記サンプリングの結果を保持しつつ出力するサンプルホールド手段と;
    前記サンプルホールド手段からの出力信号を増幅する増幅手段と;
    前記サンプルホールド手段からの保持出力期間の前半期間においては、前記サンプルホールド手段の出力信号及び前記増幅手段の出力信号の一方を選択し、第1アナログ信号として出力するとともに、前記保持出力期間の後半期間においては、前記サンプルホールド手段の出力信号及び前記増幅手段の出力信号の他方を選択し、第2アナログ信号として出力するアナログ信号選択手段と;
    前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の振幅を、所定の振幅範囲内に制限する振幅制限手段と;
    前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号に対応して前記振幅制限手段から出力された信号の振幅値のそれぞれを所定のビット幅のデジタルデータに変換するデジタル変換手段と;
    前記サンプルホールド手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果に、前記増幅手段における増幅率の推定値を乗じる乗算手段と;
    前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果である第1変換結果の絶対値が所定値以下である場合には、前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果を選択して出力するとともに、前記増幅手段からの出力信号に対応する前記デジタル変換手段による変換結果である第2変換結果の絶対値が前記所定値を超える場合には、前記乗算手段による乗算結果を選択して出力するデジタル信号選択手段と;
    を備えることを特徴とするアナログデジタル変換装置。
  2. 前記第1変換結果及び前記第2変換結果に基づいて、前記増幅手段における増幅率の推定を行い、前記推定の結果を前記乗算手段に供給する推定手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載のアナログデジタル変換装置。
  3. 前記推定手段は、
    前記第1変換結果を前記第2変換結果で除算する除算手段と;
    前記第1変換結果の絶対値が前記所定値以下であるか否かを判定する第1判定手段と;
    前記第2変換結果の絶対値が、所定の除算許容値以上であるか否かを判定する第2判定手段と;
    前記第1判定手段による判定の結果が肯定的であり、かつ、前記第1判定手段による判定の結果が肯定的であるときの前記除算手段による除算結果を収集する収集手段と;
    前記収集手段による収集結果における短時間変動成分を除去することにより、前記増幅手段における増幅率の推定値を算出する算出手段と;
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のアナログデジタル変換装置。
  4. 所定のサンプリング周波数で入力アナログ信号をサンプリングし、前記サンプリングの結果を保持しつつ出力するサンプルホールド工程と;
    前記サンプルホールド工程において得られた信号を増幅する増幅工程と;
    前記サンプルホールド工程における保持出力期間の前半期間においては、前記サンプルホールド工程において得られた信号及び前記増幅工程において増幅された信号の一方を選択し、第1アナログ信号として出力するとともに、前記保持出力期間の後半期間においては、前記サンプルホールド工程においてサンプリングされた信号及び前記増幅工程において増幅された信号の他方を選択し、第2アナログ信号として出力するアナログ信号選択工程と;
    前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号の振幅を、所定の振幅範囲内に制限する振幅制限工程と;
    前記第1アナログ信号及び前記第2アナログ信号に対応して前記振幅制限工程において得られた信号の振幅値のそれぞれを所定のビット幅のデジタルデータに変換するデジタル変換工程と;
    前記サンプルホールド工程において得られた信号に対応する前記デジタル変換工程における変換結果に、前記増幅工程における増幅率の推定値を乗じる乗算工程と;
    前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果の絶対値が所定値以下である場合には、前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果を選択して出力するとともに、前記増幅工程において増幅された信号に対応する前記デジタル変換工程による変換結果が前記所定値を超える場合には、前記乗算工程における乗算結果を選択して出力するデジタル信号選択工程と;
    を備えることを特徴とするアナログデジタル変換方法。
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