JP4761572B2 - 引き出し式食器洗浄機 - Google Patents
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Description
上記内蓋の開閉機構としてガイド機構を利用したものは、例えば特開2002−17642号公報(「引き出し式食器洗浄機」、特許文献1)に記載されており、またリンク機構を利用したものは、例えば特開2002−143072号公報(「食器洗い機」、特許文献2)、特開2003−518号公報(「食器洗い機」、特許文献3)に記載されている。
上記特許文献1に記載されている従来の引き出し式食器洗浄機について、図4〜図6を参照しながら説明する。図4は食器洗浄機の洗浄槽が洗浄機本体に収容された状態の縦断面図、図5は洗浄槽が洗浄機本体から引き出された状態の縦断面図、図6(a)は食器洗浄機の内蓋開閉機構の斜視図、図6(b)は食器洗浄機の保持機構とロック機構の斜視図である。
なお、図4及び図5において、図の左側を「前方」とし、右側を「後方」とする。
従来の食器洗浄機は、図4及び図5に示されているように、前面が開放された箱状の洗浄機本体20と、この洗浄機本体20に対して前方又は後方へスライド可能であり、上方が開放されている引き出し式の洗浄槽21と、上記洗浄機本体20内の上部に配置され、上記洗浄槽21の上方開放部を開閉する内蓋(シール蓋)30により構成されている。
上記洗浄槽21は、洗浄ノズル25と、この洗浄ノズル25へ加圧された洗浄水を送るポンプ28と、食器類を収納する食器収納籠23を備えており、該ポンプ28の運転が開始されると洗浄ノズル25が回転しながら洗浄水を上方へ噴き出し、上記食器収納籠23内の食器類が洗浄される。
上記洗浄機本体20と内蓋30の間には、該内蓋30を前方で且つ上方へ付勢するバネ35が取り付けられており、この内蓋30に外力が作用しない状態では、上記案内棒の先端部29a,29aがガイド溝32,32の後方下端位置にあり、上記内蓋30は前側上方の開放位置にある(図5を参照)。
上記洗浄槽21が前方に引き出された状態から、図4に示されるように、後方の収容位置へ向かって押し込まれると、上記補強板41の端部41aが内蓋30のフランジ部34に当接する。さらに、該洗浄槽21が押し込まれると、内蓋30はバネ35の付勢力に抗して洗浄槽21と共に後方へ移動される。そうすると、内蓋30のフランジ31に形成された斜めに延びるガイド溝32,32が案内棒29の先端部29a,29aに係合しているため、該内蓋30はその後方への移動により下側後方へ押し下げられる。
さらに、洗浄槽21が押し込まれて収容位置になると(図4を参照)、案内棒29の先端部29a,29aがガイド溝32,32の前方上端に位置して、内蓋30に装着されたパッキング33は洗浄槽21の上縁面に押し付けられる。これによって、洗浄槽21の上方開放部は内蓋30により密閉される。
この一点鎖線で示す位置では、可動カム43はストッパ53に当接しており、収容位置に押し込まれる洗浄槽21の固定ピン41bを切り欠き部43aに受け入れる。洗浄槽21がさらに後方へ押し込まれると、バネ45は伸ばされながら時計方向に回転され、回転の途中で該バネ45が可動カム43に加える力の回転方向を切り替える。即ち、回転の途中で、それまでは反時計方向に付勢していたものが、それ以後は時計方向に付勢するようになる。その結果、可動カム43は、図6(b)の実線で示す位置において安定する。
上記可動カム43、洗浄槽21の固定ピン41b、及び該可動カム43を時計方向又は反時計方向に付勢するバネ45によって、洗浄槽21の保持機構が構成される。
通常の使用時には、使用者が通常の力で洗浄槽21を押し込むとバネ45が伸ばされ、可動カム43は収容位置に置かれる。符号45bは、洗浄槽21が収容位置に収容されたときのバネ45を示す。この状態では、バネ45bが補強板41の固定ピン41bを時計方向に付勢し、洗浄槽21を収容位置に保持する。
この収容位置に保持された状態の洗浄槽21を使用者が引き出すとき、バネ45bは引き伸ばされながら反時計方向に回転され、洗浄槽21が引き出される。このようにして洗浄槽21が引き出されると、バネ45は符号45aで示す位置に移動して、可動カム43を一点鎖線の位置に安定させる。
上記ソレノイド47が通電されてシャフト47aが引き込まれると、アーム48は時計方向に揺動されて可動カム43の回動を規制するロック位置となる(図4及び図6(b)を参照)。このロック位置では、洗浄槽21は収容位置にロックされる。一方、上記ソレノイド47が通電されなければシャフト47aはスプリング47bにより伸長され、アーム48は反時計方向に揺動されて可動カム43のロックが解除される(図5を参照)。
なお、符号51は、ロック機構のアーム48がロック位置にあるか否かを検知するロック位置検知スイッチである。
洗浄槽21を前方に引き出した状態では、図5に示されているように、可動カム43はバネ45(45a)により反時計方向へ付勢されストッパ53に当接している。このような状態にある洗浄槽21を収容方向へ向けて押し込むと、洗浄槽21の補強板41に設けられた固定ピン41bが可動カム43の切り欠き部43aに嵌入する。この洗浄槽21をさらに収容方向へ向けて押し込むと、可動カム43はバネ45を伸ばしながら時計方向へ回動され、図4に示された収容位置に到達し、洗浄槽21の上方開放部は内蓋30により密閉される。このとき、可動カム位置検知スイッチ50はオンされる。
なお、この状態では、ソレノイド47は非通電状態であるから、ロック位置検知スイッチ51はオフしている。
そして、所定の洗浄運転が終了すると、電源スイッチが自動的にオフされると同時に、ソレノイド47が非通電状態となり、アーム48は図5に示されるアンロック位置に回動されて、可動カム43のロックが解除される。また、洗浄運転中に一時停止スイッチが押された場合にも、同様にソレノイド47が非通電状態となり可動カム43のロックが解除される。
このように、上記特許文献1の内蓋の開閉機構では、バネ35による前方への付勢力に抗して、内蓋30の後端部に対して水平方向に後方へ加えられた力を、斜め下方への動きに変換して内蓋30を閉じているため、内蓋30への力の加え方が間接的であり、内蓋30に装着されたパッキング33に対し均一に圧力を加えることができず、内蓋30のシール性が不安定になるという問題を発生していた。
また、上記引用文献2、3の食器洗浄機においては、内蓋がバネ等の弾性体により常時前方へ付勢されており、洗浄槽を収容位置へ移動させた後においても洗浄槽を押し込みながらロック操作をしなければならないので、内蓋を容易に密閉することができなかった。さらに、内蓋が前後左右の4本のリンクから成るリンク機構により下側後方へ移動されるので、各リンクの寸法精度や組み付け精度によっては、内蓋のパッキングに加える圧力を均一にすることができず、内蓋のシール性が不安定になっていた。
上記洗浄機本体の前面開放部において前後方向にスライド可能であり、上方開放部を有する洗浄槽と、
上記洗浄機本体の内側上方部に設けられ、下側面にパッキングが装着されており、上記洗浄槽の上方開放部を開閉する内蓋と、
上記洗浄槽の前後方向へのスライド動作に伴って、該洗浄槽の上方開放部を上記内蓋により開閉する内蓋開閉機構とを備え、
上記内蓋開閉機構は、上記洗浄槽の前後方向へのスライド動作に伴い上記内蓋を移動させる内蓋移動機構と、この内蓋移動機構による内蓋の移動を斜め上下方向に案内する内蓋ガイド機構とから構成される引き出し式食器洗浄機を前提として、
上記内蓋ガイド機構が、上記洗浄機本体に斜め上下方向に形成された左右一対のガイド溝と、上記内蓋に設けられ、該ガイド溝により案内される左右一対のガイドローラとから成り、
上記内蓋移動機構が、上記洗浄機本体に回動可能に軸支され、上記洗浄槽に設けた駆動ピン及び上記内蓋に設けたガイドローラに係合する回動カムと、この回動カムに対して付勢力を反転して付与する反転バネとから成り、上記洗浄槽のスライド動作に伴い、該洗浄槽の駆動ピンによって回動される回動カムにより、上記内蓋のガイドローラを直接的に移動させることである。
このように、洗浄槽の動きにより回動カムを介して内蓋の左右一対のガイドローラを移動させて、直接的に内蓋の開閉動作を行うことができるので、上記特許文献1〜3に示された従来の食器洗浄機(内蓋の後端部を洗浄槽で押圧して、内蓋を後方へ移動させることにより内蓋を閉じるもの)に比較して、内蓋に装着されたパッキングを均一に圧縮することが可能となり、内蓋のシール性を安定させることができる。
これにより、洗浄槽や内蓋は収容動作の最終段階において、中途半端な位置に置かれることがなく、回動カムへ付与されている付勢力の方向が反転されると、洗浄槽は確実に収容位置に引き込まれると共に、内蓋も確実に密閉されるので、半開きにより発生する水漏れ、誤検知、又は誤作動を防止することができる。また、洗浄槽が収容位置にあるとき、反転バネによる付勢力によって内蓋は常に密閉方向へ引き下げられているので、内蓋のシール性を増大することができる。
これにより、洗浄槽の引き出し動作の初期段階において、回動カムへ付与されている付勢力の方向が反転されると、洗浄槽は前方へ向かって押し出されるので、特に、食器類が収納されている場合の洗浄槽が重い時には、引き出しの際の操作性が大幅に改善される。また、内蓋は回動カムによって上側前方へ押し上げられるので、該内蓋を確実に開くことができる。
上記第1及び第2カム腕は、上記駆動ピンが前後方向へ移動されるとき上記回動カムを回動させる形状とされ、上記第2及び第3カム腕は、上記回動カムが回動されたとき上記左右一対のガイドローラに対してガイド溝に沿う方向に力を加える形状が好ましい。(請求項2に対応)
これにより、内蓋に装着されたパッキングをさらに均一に圧縮することが可能となり、内蓋のシール性をより一層安定させることができる。
洗浄槽の動きにより回動カムを介して直接的に内蓋の開閉動作を行うことができるので、内蓋に装着されたパッキングを均一に圧縮することが可能となり、内蓋のシール性を安定させることができる。
また、回動カムには付勢力を反転させて付与する反転バネを設けているので、洗浄槽や内蓋は収容動作の最終段階において、中途半端な位置に置かれることがなく、回動カムへ付与されている付勢力の方向が反転されると、洗浄槽は確実に収容位置に引き込まれると共に、内蓋も確実に密閉される。これにより、半開きにより発生する水漏れ、誤検知、又は誤作動を防止することができる。さらに、洗浄槽が収容位置にあるとき、反転バネによる付勢力によって内蓋は常に密閉方向へ引き下げられているので、内蓋のシール性を増大することができる。
さらに、洗浄槽の引き出し動作における内蓋の開動作は、内蓋を上側前方へ常に付勢するバネ等の弾性体を利用することなく、回動カムにより内蓋を直接に上側前方へ押し上げて行うので、部品点数の削減になる。
本発明は、上記従来の食器洗浄機において、内蓋の開閉機構を改良したものであり、それ以外の構成については従来の食器洗浄機と共通するところが大部分であるから、本実施例の説明では内蓋の開閉機構を中心に説明することとして、それ以外の共通する構成についてはその説明を省略する。また、本実施例の説明において、図4〜図6に示した従来の食器洗浄機と共通する部分については、同じ符号を用いて説明する。
本発明の実施例による食器洗浄機の基本的な構成は、上記従来のものと同じであって、図1〜図3に示されているように、前面が開放された箱状の洗浄機本体20と、この洗浄機本体20に対して前方又は後方へスライド可能な洗浄槽21と、該洗浄機本体20内の上部に配置され、該洗浄槽21の上方開放部を開閉する内蓋30とから成っている。
本実施例の内蓋の開閉機構は、回動カム2と反転バネ8から成る回動カム機構であって、洗浄機本体20の後部上方の左右内側に設けられた「内蓋移動機構」と、前部及び後部ガイド溝11,12と前部及び後部ガイドローラ18,19とから成り、洗浄機本体20と内蓋30の前部及び後部上方の左右両側に設けられた「内蓋ガイド機構」から構成されている。なお、上記前部及び後部ガイドローラ18,19は、これらに替えてガイドピンを用いることができる。
したがって、上記回動カム2が回動軸1を中心として回動されると、反転バネ8により回動カム2へ付与される付勢力の方向は、反転バネ8の中心線が回動軸1と重なる反転位置を境として反転される。
一方、上記回動カム2の第2カム腕4と第3カム腕5の間には、内蓋30の後部の左右両側に後部側板17を介して設けられた後部ガイドローラ19が配置されており、該第2カム腕4の後部側は、回動カム2が時計回りに回動されるとき、後部ガイドローラ19を後部ガイド溝12の傾斜部分に沿って下側後方へ押し下げることができる形状に成っている。また、第3カム腕5の前部側は、回動カム2が反時計回りに回動されるとき、該後部ガイドローラ19を後部ガイド溝12の傾斜部分に沿って上側前方へ押し上げることができる形状に成っている。なお、本実施例では、回動カム2の第2カム腕4と第3カム腕5の間に、後部ガイドローラ19を配置しているが、該回動カム2を洗浄機本体20の前方側に設けることにより、前部ガイドローラ18を配置することもできる。
上記3本のカム腕を備える回動カム2の動作については、後述する「内蓋の開閉機構の動作」において詳しく説明する。
また、同じく内蓋ガイド機構を構成する一対の前部ガイドローラ18と後部ガイドローラ19は、内蓋30の前部及び後部の左右両側に設けられた一対の前部側板16と後部側板17に取り付けられており、上記一対の前部及び後部ガイド溝11,12にそれぞれ係合されている。
上記内蓋ガイド機構はこのように構成されているので、上記内蓋30に前方又は後方への力が加えられて洗浄機本体20に対して移動されると、該内蓋30は前部及び後部ガイド溝11,12により案内され、上側前方位置と下側後方位置の間を移動して洗浄槽21の上方開放部を開閉する。
〔内蓋の閉動作について〕
最初に、前方に引き出されている洗浄槽21を収容位置に向けて押し込んで、内蓋30を閉じる閉動作について、図1(a)〜(c)を参照しながら説明する。図1(a)は洗浄槽が引き出されて内蓋が開いた状態を示し、図1(b)は洗浄槽が押し込まれる途中で内蓋が閉じ始めた状態を示し、図1(c)は洗浄槽が収容位置まで押し込まれて内蓋が閉じた状態を示す。
図1(a)に示されているように、洗浄槽21が前方に引き出された状態では、洗浄槽21に設けられた駆動ピン15は、回動カム2の第1及び第2カム腕3,4のいずれにも係合していないので、該回動カム2は反転バネ8の作用により反時計回りの付勢力が付与されて回転止め6に当接している。この状態では、回動カム2の第3カム腕5は後部ガイドローラ19に対して上側前方への力を加えているので、前部及び後部ガイドローラ18,19は前部及び後部ガイド溝11,12の上側前方位置に保持されており、内蓋30は開かれた状態にある。
上記回動カム2が駆動ピン15に押されて、回動軸1を中心として時計回りに回動されるとき、初期の段階では、反転バネ8の働きにより回動カム2に反時計回りの付勢力が付与されているので、洗浄槽21を前方へ押し戻す力と、内蓋30を上側前方へ戻す力が作用するが、上記回動カム2の回動が進んで反転バネ8による付勢力の方向が時計回りに反転すると、洗浄槽21を後方の収容位置方向へ引き込む力と、内蓋30を下側後方へ引き下げる力が作用する。
これにより、洗浄槽21や内蓋30は中途半端な位置に置かれることがなく、回動カム2への付勢力の方向が反転すれば、洗浄槽21は確実に収容位置に引き込まれると共に、内蓋30も確実に密閉されるので、半開きにより発生する水漏れ、誤検知、又は誤作動を防止することができる。
また、洗浄槽21が収容位置にあるとき、内蓋30は反転バネ8の付勢力により常に密閉方向へ引き下げられているので、内蓋30のシール性を増大することができる。さらに、内蓋30を位置決めするために、洗浄槽21側のシール面をテーパー状に形成しておけば、洗浄槽21に対する内蓋30の位置が微妙にずれていても、内蓋30の閉動作時にガイドされて位置ずれを矯正することができる。
続いて、洗浄機本体20内の収容位置にある洗浄槽21を前方へ引き出すことにより、内蓋30を開ける開動作について、図2(a)〜(d)を参照しながら説明する。この開動作は、既に説明した内蓋30の閉動作と全く逆の動作になる。
図2(a)は洗浄槽が収容位置にあり内蓋が閉じた状態を示し、図2(b)は洗浄槽が引き出される途中で内蓋が開き始めた状態を示し、図2(c)は洗浄槽が引き出されて内蓋が開いた状態を示し、図2(d)は洗浄槽がさらに引き出された状態を示す。
図2(a)に示されているように、洗浄槽21が洗浄機本体20内の収容位置にある状態では、回動カム2は反転バネ8の作用により時計回りに付勢されており、回転止め7に当接している。この状態では、回動カム2の第2カム腕4は後部ガイドローラ19に対して下側後方への力を加えているので、前部及び後部ガイドローラ18,19は前部及び後部ガイド溝11,12の下側後方位置に保持されており、内蓋30は密閉された状態にある。
上記洗浄槽21がさらに少し前方へ引き出されると、回動カム2は反時計回りに少し回動され、第3カム腕5は後部ガイドローラ19に対して引き続き力を加えるので、前部及び後部ガイドローラ18,19は、図2(c)に示されているように、前部及び後部ガイド溝11,12の上側前方位置(ガイド溝の傾斜部分の前方上端位置)まで移動される。
このようにして、上記洗浄槽21は収容位置から引き出されて、内蓋30は洗浄槽21の上方開放部を開放する。
これにより、洗浄槽21の引き出し動作を開始した後に、回動カム2へ付与される付勢力の方向が反転すれば、洗浄槽21は前方へ向かって押し出されるので、操作性が大幅に良くなる。また、内蓋30は回動カム2によって上側上方へ押し上げられるので、該内蓋30を確実に開くことができる。
3…第1カム腕 4…第2カム腕
5…第3カム腕 6,7…回転止め
8…反転バネ 11…前部ガイド溝
12…後部ガイド溝 15…駆動ピン
16…前部側板 17…後部側板
18…前部ガイドローラ 19…後部ガイドローラ
20…洗浄機本体 21…洗浄槽
30…内蓋 33…パッキング
Claims (2)
- 前面開放部を有する洗浄機本体と、
上記洗浄機本体の前面開放部において前後方向にスライド可能であり、上方開放部を有する洗浄槽と、
上記洗浄機本体の内側上方部に設けられ、下側面にパッキングが装着されており、上記洗浄槽の上方開放部を開閉する内蓋と、
上記洗浄槽の前後方向へのスライド動作に伴って、該洗浄槽の上方開放部を上記内蓋により開閉する内蓋開閉機構とを備え、
上記内蓋開閉機構は、上記洗浄槽の前後方向へのスライド動作に伴い上記内蓋を移動させる内蓋移動機構と、この内蓋移動機構による内蓋の移動を斜め上下方向に案内する内蓋ガイド機構とから構成される引き出し式食器洗浄機において、
上記内蓋ガイド機構が、上記洗浄機本体に斜め上下方向に形成された左右一対のガイド溝と、上記内蓋に設けられ、該ガイド溝により案内される左右一対のガイドローラとから成り、
上記内蓋移動機構が、上記洗浄機本体に回動可能に軸支され、上記洗浄槽に設けた駆動ピン及び上記内蓋に設けたガイドローラに係合する回動カムと、この回動カムに対して付勢力を反転して付与する反転バネとから成り、上記洗浄槽のスライド動作に伴い、該洗浄槽の駆動ピンによって回動される回動カムにより、上記内蓋のガイドローラを直接的に移動させることを特徴とする引き出し式食器洗浄機。 - 上記回動カムが第1〜第3カム腕を備え、この第1及び第2カム腕の間には上記洗浄槽に設けられた駆動ピンが配置され、該第2及び第3カム腕の間には上記内蓋に設けられた左右一対のガイドローラが配置されており、
上記第1及び第2カム腕は、上記駆動ピンが前後方向へ移動されるとき上記回動カムを回動させる形状とされ、上記第2及び第3カム腕は、上記回動カムが回動されたとき上記左右一対のガイドローラに対して上記ガイド溝に沿う方向に力を加える形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の引き出し式食器洗浄機。
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