JP4811874B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器や調理器具等(以下、食器類という)の洗浄、すすぎ、乾燥等を行う食器洗浄機に関し、特に、洗浄槽の上方開放部を開閉する内蓋の開閉機構に関する。
ビルトインタイプの引き出し式食器洗浄機では、食器類が収納された洗浄槽を洗浄機本体内に押し込んで収容し、該洗浄槽の上方開放部を内蓋により密閉した後、洗浄、すすぎ、乾燥等の各行程を実行することにより食器類の洗浄や乾燥を行っている。
上記洗浄槽の内蓋の開閉機構としては、例えば、特開2002−143072号公報、又は特開2003−518号公報等に記載されているように、リンク機構を利用したものが知られている。このようなリンク機構を利用したものは、内蓋が洗浄機本体に対して前後左右に設けられた4本のリンクにより支持され、前後方向へ移動しながら上下方向へも移動するように構成されている。また、この内蓋は、ばね部材により上側前方へ付勢されており、洗浄槽が後方へ押し込まれるとき、該洗浄槽に押されて一緒に後方へ移動するように成っている。
このような構成により、洗浄槽が洗浄機本体から前方へ引き出されている場合のように、内蓋に対して外力が作用しない状態では、該内蓋はばね部材により上側前方へ引っ張られて、洗浄槽の上方開放部から離れた開位置(上昇位置)にある。一方、洗浄槽が洗浄機本体の後方収容位置へ押し込まれると、該洗浄槽と係合する内蓋も後方へ移動されて、上記4本のリンクが回動して内蓋を後方へ移動させながら降下させるので、該内蓋は洗浄槽の上方開放部に対して下側後方へ押し付けられて、該洗浄槽の上方開放部を密閉する。
このようなリンク機構により内蓋を開閉する食器洗浄機では、実際には製作に伴う誤差により、内蓋の前後左右の4本のリンクを均等に回動させることが難しい。そのために、洗浄槽の上方開放部の縁部上面に接触するシールに作用させる加圧力を均一にすることができず、強く圧縮される部分とそうでない部分が存在することになる。その結果、強く圧縮されない部分から洗浄水が漏れるという問題が発生する。
また、内蓋がばね部材により常に上側前方へ付勢されているので、洗浄槽を洗浄機本体へ押し込む収容動作の最終段階においては、該洗浄槽を押し込みながら、同時に洗浄槽のロック操作をしなければ、該洗浄槽を収容位置へ移動して内蓋を密閉することができないという問題があった。
そこで、このような問題が発生しないように、内蓋の開閉機構として上記リンク機構を使用しない食器洗浄機が、特許第3789775号公報(「引出し式食器洗浄機」、特許文献1)に記載されているように、既に提案されている。
上記特許文献1に記載されている食器洗浄機について、図5〜図8を参照しながら説明する。
〔従来の食器洗浄機の構成について〕
特許文献1に記載されている食器洗浄機10は、図5に示されているように、洗浄機本体11の前面が開放されており、この前面開放部12に洗浄槽20が引き出し又は押し込み可能に装着されている。この洗浄槽20は、上方が開放された箱状に形成されており、前面に扉22が設けられている。使用者は、この上方開放部21から洗浄槽20に食器類40を出し入れする。扉22には取っ手22aが形成されており、使用者が洗浄槽20を押込み方向又は引出し方向へ移動することができるように成っている。この洗浄槽20が収容位置に押し込まれると、洗浄機本体11内の上方に設けられている内蓋(開閉蓋)30が降下して、洗浄槽20の上方開放部21を閉じる。なお、図5において左側を前方、右側を後方とする。
洗浄槽20を洗浄機本体11内に押し込んで収容位置に戻した後、使用者が扉22に設けられているロックレバー24を操作して、該洗浄槽20を収容位置にロックする。この状態で、扉22の前面上部に設けられた操作パネル23の運転スイッチをオンにすると、食器洗浄機10の運転が開始され、洗浄、すすぎ、乾燥等の各行程が自動的に実行されて、洗浄槽20に収納された食器類40の洗浄及び乾燥が行われる。
図5及び図6に示されているように、上記洗浄槽20の下部両側面には、前後方向に延びる一対の洗浄槽側レール25,25が固定されており、また上記洗浄機本体11の下部内側両側面には、一対のサポート19,19を介して前後方向に延びる一対の本体側レール16,16が固定されている。特に、図6(b)に示されているように、この一対の本体側レール16,16はコの字状の断面を有し、このコの字状断面の内側にはローラ17が回転軸18によって回転自由に設けられており、このローラ17と本体側レール16との間に形成される隙間には洗浄槽側レール25が差し込まれている。
このような構成によって、洗浄槽20は一対の本体側レール16,16に案内されて前後方向へ移動可能であるが、上下方向への移動は規制されている。
洗浄機本体11の内側上部には、略平板状の内蓋30が配置されている。この内蓋30の下面には、その外周に沿って断面円形のパッキング(シール)35が装着されており、このパッキング35はシリコンゴム等の弾性材から形成されている。
上記内蓋30の両側端には、一対の平板状の側端板31,31が垂直に取り付けられており、これら両側端板31,31の前端と後端にはそれぞれ一対の前部ローラ(ローラ)32と後部ローラ(ローラ)33が、また中央部には一対の中央ローラ(中ローラ)34,34がそれぞれ回転可能に装着されている。そして、棒状の弾性体である一対のスプリング13,13は、その中央部が洗浄機本体11の両内側面に形成されている各支持部14に支持され、それぞれの両端は内蓋30に前後方向に長穴として形成されている各スプリング穴30a,30aに差し込まれている。
また、洗浄機本体11の内側両側面の上部中央には、コの字状の断面を有し内蓋30を上下方向に案内するための一対のガイド15,15が固定されている。この一対のガイド15,15の各コの字状断面の内側には、図6(c)に示されているように、上記一対の側端板31,31の中央部に設けられた中央ローラ34,34が入り込み、案内されるように成っている。
このように、内蓋30は一対のスプリング13,13によって上方に付勢された状態であり、上記一対のガイド15,15により移動方向(前後方向)への動きが規制されているので、該内蓋30は上下方向に案内されて昇降する。
そして、洗浄槽20の前端と後端の両外側部には、図5(b)及び図6(a)に示されているように、それぞれ一対の前部カム(ガイドブロック)26と後部カム(ガイドブロック)27が設けられている。これらの各カム26,27は、上記一対の前部及び後部ローラ32,33と係合するものであり、図7に示されているように、洗浄槽20の移動方向に対して傾斜する傾斜面27aと、該移動方向に平行な平行面27bを備えている。
なお、前部カム26の傾斜面と平行面については、符号を付けて説明していないが、後部カム27の傾斜面27aと平行面27bと同じ形状を有するものである。
〔従来の食器洗浄機における内蓋の開閉動作について〕
洗浄槽20が洗浄機本体11から引き出されると、図5(b)に示されているように、前部及び後部カム26,27が前部及び後部ローラ32,33に係合していないため、内蓋30はスプリング13により上方へ付勢され、且つ、ガイド15と中央ローラ34から成るガイド機構により上下方向へ案内されるので、上方の開位置へ移動される。
一方、洗浄槽20が収容位置へ向かって押し込まれると、図7(a)に示されているように、洗浄槽20に形成されている後部カム27の傾斜面27aが、内蓋30の一対の側端板31,31に設けられている後部ローラ33へ近づき、さらに洗浄槽20が収容位置へ押し込まれていくと、該傾斜面27aと後部ローラ33が係合する。
なお、ここでは、後部カム27と後部ローラ33の動作についてのみ説明するが、前部カム26と前部ローラ32についても同じ動作を行うものである。
上述したように、洗浄槽20の洗浄槽側レール25が本体側レール16に差し込まれており、該洗浄槽20は上下方向の移動が規制されているため、上記傾斜面27aと後部ローラ33が係合すると、該後部ローラ33を介して内蓋30に下向きの力が作用して、該内蓋30は一対のスプリング13,13の付勢力に抗しながら、一対のガイド15,15に案内されて降下する(図7(b)を参照)。このような状態では、スプリング13の付勢力が後部ローラ33を介して傾斜面27aに前方向きの力を加えているので、使用者はこの力に抗して洗浄槽20を収容位置へ向けて押し込む必要がある。
なお、内蓋30が降下すると、一対のスプリング13,13の曲がりが大きくなるので、該スプリング13,13の前後方向の長さ(両端間の距離)は減少するが、この長さの減少はスプリング13,13の両端が差し込まれているスプリング穴30a,30aが長穴であるので吸収される。
洗浄槽20がさらに押し込まれて収容位置に到達すると、図7(c)に示されているように、後部ローラ33が後部カム27の平行面27bへ移行する。そうすると、内蓋30は洗浄槽20の上方開放部21の縁部上面20aに均一に押し付けられ、内蓋30に装着されたパッキング35により洗浄槽20が密閉される。このような状態では、内蓋30は一対のガイド15,15に案内されて、洗浄槽20の上方開放部へ垂直方向に強く押し付けられる。また、後部ローラ33が平行面27bに係合した状態では、後部ローラ33を介して平行面27bに加わるスプリング13の付勢力は、平行面27bに垂直に作用するので、移動方向(前後方向)への分力は発生しない。その結果、洗浄槽20は収容位置において安定しており、引出し方向へ押し戻されることがないので、使用者は洗浄槽20を収容位置にロックする際、洗浄槽20を収容位置に保持しながら、同時に、ロックレバー24を操作して該洗浄槽20をロックするという面倒な操作を行う必要がない。
このような構成によれば、閉位置における内蓋30と洗浄槽20の相対的な位置関係は、前部及び後部カム26,27と、前部及び後部ローラ32,33と、該ローラ32,33が取付けられている側端板31によって直接的に決定され、これらの各部材は比較的精度を確保し易いため、閉位置における内蓋30と洗浄槽20の相対的な位置関係が安定し、製品ごとのバラツキも小さく押さえることができる。
特許第3789775号公報(特開2002−360495号公報)
上記特許文献1に記載された食器洗浄機10は、既に説明したように、洗浄槽20が収容位置へ向かって押し込まれる最終段階において、ガイド15によって上下方向にのみガイドされる内蓋30を、洗浄槽20に設けられた前部及び後部カム26,27の作用で降下させることにより、該内蓋30に装着されたパッキング35を該洗浄槽20の縁部上面20aに圧接させて、該洗浄槽20の上方開放部21を密閉するものである。このような内蓋30の動作を詳細にみれば、次の(1)〜(4)のようになる。
(1) 洗浄槽20が洗浄機本体11から前方へ引き出された状態(図5を参照)から、収容位置へ向けて後方へ押し込まれるとき、該洗浄槽20の後部カム27の傾斜面27aが、内蓋30の側端板31に設けられた後部ローラ33に接触するまでは、洗浄槽20のみが後方へ移動される。このとき、内蓋30は上方の開位置に保持された状態にある。(図7(a)、図8(a))
(2) 上記後部カム27の傾斜面27aが後部ローラ33に接触してから、洗浄槽20がさらに後方へ移動されると、該傾斜面27aにより後部ローラ33が押圧されるので、内蓋30はガイド15に案内されて垂直に降下する。これにより、該内蓋30のパッキング35は洗浄槽20の縁部上面20aに接触する。(図7(b)、図8(b),(c))
(3) 上記(2)の状態から洗浄槽20がさらに後方へ移動されると、内蓋30は後部カム27と後部ローラ33の作用によってさらに垂直に降下するので、該内蓋30のパッキング35は、水平方向に後方へ移動する洗浄槽20の縁部上面20aで潰されながら引き摺られる。(図8(c),(d))
(4) 洗浄槽20が収容位置に到達すると、上記後部ローラ33は後部カム27の平行面27bに係合して、該パッキング35を所定の潰し代だけ圧縮して該洗浄槽20の上方開放部21を密閉する。(図7(c)、図8(d))
このように、洗浄槽20が洗浄機本体11内の収容位置へ向かって押し込まれる最終段階において、内蓋30に装着されたパッキング35は垂直に降下しながら洗浄槽20の縁部上面20aに接触した後、この縁部上面20aで潰されながら水平方向に後方へ引き摺られる。
そして、上記内蓋30のパッキング35は、図8(e)に示されているように、洗浄槽20の縁部上面20aに沿って隅部が円弧状の長方形に形成されているので、該パッキング35の各々の箇所で引き摺られる方向がそれぞれ異なることになる。即ち、該パッキング35において、前後方向へ延びている両側部の直線部分である「イ」領域では、その長手方向へ引き摺られるが、左右方向へ延びている前後部の直線部分である「ロ」領域では、その長手方向と直交する方向へ引き摺られる。また、上記両側部と前後部の各直線部分の間を連絡する円弧部分(4箇所)である「ハ」領域では、それぞれの箇所におけるパッキング35の中心線に対して異なった方向へ引き摺られる。
以上のように、上記特許文献1に記載された食器洗浄機10においては、洗浄槽20の上方開放部21を内蓋30により密閉するとき、該内蓋30は上下方向へ移動できるが、前後方向への移動が不可能であり、これに装着されたパッキング35は上述のように潰されながら水平方向に後方へ引き摺られるので、不均一な状態で潰されることになり、内蓋の前後方向のズレに対しシール性が不安定となって水漏れを発生するという問題が生じる。
また、上記内蓋30のパッキング35は、洗浄槽20の縁部上面20aで水平方向へ引き摺られ不均一な状態で潰されるので、損傷を受け易く耐久性に劣るという問題が発生する。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するために、洗浄槽を洗浄機本体内へ押し込んで該洗浄槽の上方開放部を内蓋により密閉するとき、内蓋のパッキングが引き摺られて不均一な状態で潰されシール性が不安定とならないように、内蓋の開閉機構を工夫することである。
本発明に係る食器洗浄機は、上記課題を解決するために、内蓋の開閉機構が、洗浄機本体に対して上下方向にのみ移動可能に支持された一対の側端板と、この一対の側端板に対して前後方向にのみ移動可能に取り付けられた内蓋から成ることを基本とするものである。
(1) 本発明に係る食器洗浄機(請求項1に対応)は、洗浄機本体と、上記洗浄機本体に対して前後方向に移動可能であり、上方開放部を備える洗浄槽と、パッキングが装着され、上記洗浄槽の上方開放部を開閉する内蓋と、上記内蓋を開閉する内蓋開閉機構とから成る食器洗浄機を前提として、
上記内蓋開閉機構が、上記洗浄機本体の内側上方部において上下方向にのみ移動可能に支持され、上方へ付勢される一対の側端板と、
上記一対の側端板に対して前後方向にのみ移動可能に取り付けられ、前方へ付勢される上記内蓋と、
上記洗浄槽の後方への移動に伴って、上記一対の側端板を下方へ移動させる押し下げ機構と、上記内蓋を該洗浄槽と一緒に後方へ移動させる押し込み機構とを備えて成り、
上記洗浄槽が引き出された状態から後方の収容位置へ移動されて該洗浄槽の上方開放部を内蓋により密閉するとき、上記押し下げ機構により一対の側端板が下方へ移動されて上記内蓋に装着されたパッキングが上記洗浄槽に接触する時期、上記押し込み機構により内蓋が後方への移動を開始する時期より早くならないようにタイミングをとることにより、上記内蓋のパッキングが引き摺られないことである。
このように構成されることによって、洗浄槽が前方に引き出された状態から後方の収容位置へ向けて押し込まれると、この洗浄槽の後方への移動に伴って、押し下げ機構の動作により一対の側端板が下方へ移動されると共に、押し込み機構の動作により内蓋が一対の側端板上で後方へ移動される。このような押し下げ機構と押し込み機構の働きにより、パッキングが装着された内蓋は、下方へ移動されて洗浄槽に接近すると共に、該洗浄槽と一緒に(同期して)後方へ移動される。内蓋のパッキングの洗浄槽への接触時期、該内蓋の後方への移動を開始する時期より早くならないようにタイミングをとることにより、該パッキングは洗浄槽の縁部上面で引き摺られないため捩れ等の不均一な変形を発生することなく、安定したシール性を確保することができるので、洗浄槽の上方開放部を内蓋により良好に密閉することができる。
(2) また、上記食器洗浄機において、上記内蓋に装着されたパッキングが上記洗浄槽に接触する時期と、該内蓋の後方への移動を開始する時期とを同期させることができる。(請求項2に対応)
このような構成によれば、内蓋に装着されたパッキングが洗浄槽に接触すると同時に、該内蓋の後方への移動が開始されるので、該パッキングが洗浄槽に接触した後は、内蓋と洗浄槽が一緒になって後方へ移動する。これにより、パッキングは内蓋により上方から圧縮されるのみで前後方向へ引き摺られることがないので、捩れ等の不均一な変形を発生することなく、安定したシール性を確保することができる。
また、パッキングが洗浄槽に接触するまでは、内蓋は上下方向にのみ移動するので、該内蓋が前後方向に移動する距離を少なくすることが可能であり、その分だけ洗浄槽の容積を大きくすることができる。
(3) また、上記食器洗浄機において、上記押し下げ機構は、上記洗浄槽に設けられ傾斜面と平行面を有する一対のカムと、上記一対の側端板に設けられたローラから構成することができる。(請求項3に対応)
(4) また、上記食器洗浄機において、上記押し下げ機構におけるカムの平行面に係止部を形成することにより、上記洗浄槽を収容位置に保持することができる。(請求項4に対応)
このような構成によれば、洗浄槽が後方へ押し込まれて収容位置になると、この洗浄槽に設けられたカムの係止部に側端板に設けられたローラが入り込むので、洗浄槽は収容位置で安定的に保持されて、引き出し方向へ押し戻されることはない。
洗浄槽が後方の収容位置へ向けて押し込まれると、一対の側端板が下方へ移動されると共に、内蓋が該側端板上で後方へ移動される。これにより、パッキングが装着された内蓋は下方へ移動されると共に、該洗浄槽と一緒に(同期して)後方へも移動される。上記内蓋のパッキングが洗浄槽に接触する時期、内蓋の後方への移動を開始する時期より早くならないようにタイミングをとることにより、該パッキングに捩れ等の不均一な変形を発生させることなく、安定したシール性を確保することができるので、洗浄槽の上方開放部を内蓋により良好に密閉することができる。
また、上記パッキングが洗浄槽に接触する時期と、内蓋の後方への移動を開始する時期を同期させることにより、該パッキングが洗浄槽に接触した後は、内蓋と洗浄槽が一緒になって後方へ移動するので、該パッキングは内蓋により上方から圧縮されるのみで前後方向へ引き摺られることがないので、捩れ等の不均一な変形を発生することなく、安定したシール性を確保することができる。
そして、パッキングに不均一な変形が発生しないので、パッキングを保護して損傷を防止することができ、その耐久性を増大することが可能である。
また、パッキングが洗浄槽に接触するまでは、内蓋は上下方向にのみ移動するので、該内蓋が前後方向に移動する距離を少なくすることが可能であり、その分だけ洗浄槽の容積を大きくすることができる。
さらに、洗浄槽が後方へ押し込まれて収容位置になると、この洗浄槽に設けられたカムの係止部に側端板に設けられたローラが入り込むので、該洗浄槽を収容位置で安定的に保持することができ、引き出し方向へ押し戻されることはない。
以下に、本発明の実施例による食器洗浄機について、図1〜図4を参照しながら説明する。本発明は、上記従来の食器洗浄機において、内蓋の開閉機構を改良したものであり、それ以外の構成は従来の食器洗浄機と共通するから、この実施例の説明では内蓋の開閉機構を中心に説明することとして、共通する構成についてはその説明を省略する。また、この実施例の説明において、図5〜図8に示した従来の食器洗浄機と共通する部分については、同じ符号を用いて説明する。
先ず、本発明の実施例の食器洗浄機における内蓋の開閉機構の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、食器洗浄機の模式的な説明図であり、(a)は洗浄槽を収容した状態の縦断面図、(b)は内蓋の開閉機構の部分拡大図である。また、図2は、食器洗浄機の要部を説明する模式図であり、(a)は洗浄機本体の上側部分を取り外した状態の部分平面図、(b)は内蓋の開閉機構を一部切断して前方側からみた部分拡大図である。
〔内蓋の開閉機構の構成〕
この実施例の内蓋の開閉機構は、洗浄機本体11に形成された一対のガイド穴45と、洗浄槽20の上部に形成された一対の前部及び後部カム26,27及び押圧部20bと、上下方向に移動可能であり3個のローラ32〜34を備える一対の側端板31と、該一対の側端板31に対して長穴38a,38bとピン36a,36bにより取り付けられ前後方向に移動可能な内蓋30と、上記各側端板31に対して上方への付勢力を与えるように洗浄機本体11に設けられた一対のスプリング13と、上記内蓋30に対して前方への付勢力を与える一対の戻しバネ28とから構成されている。
上記洗浄槽20は、従来の食器洗浄機のものとほぼ同様であって、洗浄機本体11に対して前後方向へ引き出し又は押し込み可能に支持レール16,25によって支持されており、その両側壁外側面の上方前方部と後方部には、上記各側端板31に対して下向きの力を付与する一対の前部カム26と後部カム27が設けられている。この一対の前部及び後部カム26,27には、それぞれ洗浄槽20の移動方向に対して傾斜する傾斜面26a,27aと、該移動方向に平行な平行面26b,27bが形成されている。
また、上記洗浄槽20の上方後端部には、該洗浄槽が後方へ移動されるとき上記内蓋30の突出部30bに当接する押圧部20bが形成されている。
上記それぞれの側端板31は、その前方側及び後方側の下部に前部ローラ32と後部ローラ33を備えており、さらにその中央部に中部ローラ34を備えている。この前部及び後部ローラ32,33は、洗浄槽20に設けられている前部及び後部カム26,27にそれぞれ係合し、該中部ローラ34は洗浄機本体11に形成されたガイド穴45に嵌入され上下方向に案内される。
また、上記側端板31の前方側及び後方側の上端縁には、それぞれ前部ピン案内片37aと後部ピン案内片37b、及び前部内蓋案内片39aと後部内蓋案内片39bが形成され、同じく前方側及び後方側の下部には上記スプリング13の両端部を受ける前部スプリング受片31aと後部スプリング受片31bが形成されている。さらに、上記前部及び後部ピン案内片37a,37bには、内蓋30の側面に設けられたピン36a,36bを案内する水平方向に延びる長穴38a,38bが形成されている。
上記洗浄槽20の一対の前部及び後部カム26,27と、上記一対の側端板31の前部及び後部ローラ32,33は、洗浄槽20の後方への移動により側端板31を下方へ移動させる「押し下げ機構」を構成している。
上記内蓋30は、その側端面の前方側及び後方側に一対の前部ピン36aと後部ピン36bを備えており、この前部及び後部ピン36a,36bは、上記側端板31の前部及び後部ピン案内片37a,37bに形成されたそれぞれの長穴38a,38bに係合され、内蓋30を水平に前後方向へ移動可能に案内する。これにより、内蓋30は側端板31に対して前後方向への移動は可能であるが、上下方向には一緒に移動することになる。また、この内蓋30の後方端縁には突出部30bが形成されており、洗浄槽20が後方へ移動するときその押圧部20bが該突出部30bに当接して、該内蓋30を洗浄槽20と一緒に後方へ移動させる。
さらに、内蓋30と洗浄機本体11との間には一対の戻しバネ28が取り付けられており、該内蓋30に対して前方への付勢力を与えている。これにより、内蓋30の前部及び後部ピン36a,36bは、各長穴38a,38bの前端部に当接される。
上記洗浄槽20の押圧部20bと上記内蓋30の突出部30bは、洗浄槽20の後方への移動により内蓋30を後方へ移動させる「押し込み機構」を構成している。
上記洗浄機本体11には、その上方両側の中央部に一対のスプリング13がそれぞれの支持部14によって取り付けられており、これらのスプリング13の前後両端部は上記側端板31の前部及び後部スプリング受片31a,31bに係合されている。これにより、一対のスプリング13は側端板31を所定位置に保持すると共に、この側端板31に対して上方への付勢力を与えている。
また、上記洗浄機本体11には、その両側壁の上方中央部に一対のガイド穴45が形成されており、上記側端板31に設けられた中部ローラ34を上下方向に案内している。これにより、該側端板31は上下方向への移動は許容されるが、前後方向への移動は規制される。
なお、この実施例では中部ローラ34の案内手段をガイド穴45として構成しているが、従来例で用いられているような断面コの字状を有するガイド部材(図6の「ガイド15」を参照)とすることも可能である。
〔内蓋の開閉機構の動作〕
次に、本実施例における内蓋の開閉機構の動作について、図3を参照しながら説明する。図3は内蓋の開閉機構の動作を説明する模式図であり、該内蓋の開閉機構の後方部分を代表として示したものである。その前方部分については図示を省略するが、後方部分と同様に動作するものである。
洗浄槽20が洗浄機本体11から前方へ引き出されていると、図5に示されている従来の食器洗浄機と同様に、洗浄槽20の一対の前部及び後部カム26,27は一対の側端板31の前部及び後部ローラ32,33と係合しない位置にある。このとき、この側端板31はスプリング13により上方へ付勢されており、該側端板31の中部ローラ34と洗浄機本体11のガイド穴45により上下方向に案内されるので、該側端板31は上方位置に移動されている。
また、内蓋30は、前部及び後部ピン36a,36bと前部及び後部ピン案内片37a,37bの長穴38a,38bとの係合により、上記側端板31上で前後方向へのみ移動可能であって、さらに戻しバネ28により前方へ付勢されているので、この内蓋30は、上記側端板31上で前方位置に移動されており、開位置となっている。
次に、洗浄槽20が収容位置へ向かって押し込まれると、図3(a)に示されているように、洗浄槽20に設けられている前部及び後部カム26,27の各傾斜面26a,27aが、側端板31に設けられている前部及び後部ローラ32,33に接近し、上記各傾斜面26a,27aと前部及び後部ローラ32,33が係合する。
さらに、洗浄槽20が収容位置へ向かって押し込まれると、図3(a)及び(b)に示されているように、前部及び後部ローラ32,33には、前部及び後部カム26,27の各傾斜面26a,27aにより下向きの力が付与される。これにより、側端板31はスプリング13の付勢力に抗しながら、中部ローラ34とガイド穴45により案内され、下方へ移動される。このとき、側端板31上にある内蓋30の前部及び後部ピン36a,36bは、戻しバネ28の付勢力により各長穴38a,38bの前端部に当接しているので、内蓋30は該側端板31と一緒になって下方へ移動されるが、後方へ移動することはない。
このように、洗浄槽20が後方へ押し込まれて内蓋30が下方へ移動されると、該内蓋30の下側面に装着されているパッキング35が、洗浄槽20の縁部上面20aに接触する。パッキング35が洗浄槽の縁部上面20aに接触すると同時に、該洗浄槽20の押圧部20bが内蓋30の突出部30bに当接するように構成されているので、該内蓋30は戻しバネ28の付勢力に抗して、洗浄槽20と一緒になって後方へ移動することになる(図3(b)を参照)。このとき、内蓋30は、側端板31の前部及び後部内蓋案内片39a,39bにより案内されると共に、その側端面に設けられた前部及び後部ピン36a,36bが前部及び後部ピン案内片37a,37bの各長穴38a,38bに案内されるので、この内蓋30は側端板31上において洗浄槽20と一緒に後方へ移動される。
このような動作において、内蓋のパッキング35が洗浄槽の縁部上面20aに接触する時期と、洗浄槽の押圧部20bが内蓋の突出部30bへ当接する時期のタイミングは、同時であるのが最適であるが、それが難しい場合は、洗浄槽の押圧部20bが内蓋の突出部30bへ当接する時期を早くする方が好適である。これにより、少なくともパッキング35が洗浄槽の縁部上面20aに接触した後で、内蓋30と洗浄槽20が相対的に移動することがないので、パッキング35が洗浄槽20の縁部上面20aで引き摺られることはない。
引き続き、洗浄槽20が収容位置へ向かって押し込まれると、図3(b)及び(c)に示されているように、前部及び後部ローラ32,33には、前部及び後部カム26,27の各傾斜面26a,27aにより押し下げられるので、側端板31はスプリング13の付勢力に抗して、さらに下方へ移動される。
このとき、内蓋30は、側端板31と一緒になって下方へ移動されながら、洗浄槽20の押圧部20bに押されて該洗浄槽20と一緒に後方へ移動される。このように、内蓋30は下方へ移動されながら洗浄槽20と同期して後方へ移動するので、内蓋30に装着されたパッキング35は、洗浄槽20の縁部上面20aで引き摺られることがなく、均一に圧縮される。
上記洗浄槽20が収容完了位置に到達すると、図3(c)に示されているように、前部及び後部ローラ32,33は前部及び後部カム26,27のそれぞれの平行面26b,27bに係合する。そうすると、内蓋30は洗浄槽20に対して均一に押し付けられ、該内蓋30に装着されたパッキング35は規定量だけ圧縮されて(潰されて)、洗浄槽20の上方開放部21を密閉することができる。
以上のように、洗浄槽20が洗浄機本体11内の収容位置へ向かって押し込まれると、上記内蓋30と側端板31は、洗浄槽20の前部及び後部カム26,27と、側端板31の前部及び後部ローラ32,33から成る押し下げ機構の働きにより、下向きの力が付与されて下方へ移動される。
このように内蓋30が下方へ移動して、それに装着されたパッキング35が洗浄槽20の縁部上面20aに接触すると同時、又は接触する直前に、洗浄槽20の押圧部20bと内蓋30の突出部30bから成る押し込み機構の働きにより、該内蓋30は洗浄槽20と一緒になって側端板31に対して後方へ移動されるので、パッキング35の前後方向へのズレが生じることは無く、該パッキング35の捩れ等の不均一な変形を完全に防止することが可能である。
したがって、内蓋30に装着されたパッキング35は、洗浄槽20の縁部上面20aにおいて均一に潰されて、安定したシール性を確保することが可能となり、水漏れの発生を防止することができる。
次に、洗浄槽20が洗浄機本体11内の収容位置から引き出される場合における内蓋の開閉機構の動作について、図3を参照しながら説明する。この洗浄槽20を引き出すときの動作は、上述した収容位置へ押し込むときの動作と全く逆の動作であるから、簡単に概略だけを説明する。
洗浄槽20の収容位置(図3(c)を参照)からの引き出しが開始され、洗浄槽20の前部及び後部カム26,27の前方への移動が始まると、内蓋30は戻しバネ28により前方へ付勢されており、また内蓋30と側端板31はスプリング13により上方へ付勢されているから、内蓋30は洗浄槽20と一緒に前方へ移動されると同時に、側端板31と一緒に洗浄槽20に対して上方へも移動される。
引き続き、洗浄槽20が前方に引き出されると、前部及び後部カム26,27も更に前方へ移動されるので、内蓋30は更に上方及び前方へ移動される。この内蓋30の移動により、パッキング35は圧縮から開放され、洗浄槽20の縁部上面20aから離れるとき、又は離れた直後に、該内蓋30の前部及び後部ピン36a,36bが前部及び後部ピン案内片37a,37bの各長穴38a,38bの前端に当接するので、該内蓋30の前方への移動は停止される(図3(b)を参照)。
さらに、洗浄槽20が前方に引き出されると、内蓋30と側端板31はスプリング13の付勢力により、一緒になって更に上方へ移動され、洗浄槽20の上方開放部21を開放する(図3(a)を参照)。
〔洗浄槽の収容位置保持機構〕
洗浄槽20を洗浄機本体11内の収容位置に押し込んだとき、該洗浄槽20を収容位置に保持する保持手段について、図4を参照しながら説明する。図4は内蓋の開閉機構における洗浄槽の保持手段に関する模式図である。
この洗浄槽20の保持手段は、図4に示されているように、上述の実施例による食器洗浄機の内蓋の開閉機構において、押し下げ機構の一部を構成する洗浄槽20に設けられた前部及び後部カム26,27の一方又は両方の形状を部分的に変更することにより、構成されるものである。ここでは、後部カム27の形状を変更した後部カム47を代表として説明するが、前部カム46についても同様に構成し得ることは言うまでもない。
この後部カム47(前部カム46)には、図4(b)に明確に示されているように、その平行面47b(46b)に凹部や傾斜部から成る係止部47c(46c)が形成されている。このように構成することによって、洗浄槽20が洗浄機本体11内に押し込まれて収容位置になると、側端板31の後部ローラ33(前部ローラ32)が後部カム47(前部カム46)の係止部47c(46c)に入り込むので、洗浄槽20を収容位置において安定的に保持することができる。これにより、収容位置へ押し込まれた洗浄槽20が、前方の引き出し方向へ不用意に押し戻されることはない。
は、本発明の実施例による食器洗浄機の模式的な説明図であり、(a)は洗浄槽を収容した状態の縦断面図、(b)は内蓋の開閉機構の部分拡大図である。 は、本発明の実施例による食器洗浄機の要部を説明する模式図であり、(a)は洗浄機本体の上側部分を取り外した状態の部分平面図、(b)は内蓋の開閉機構を一部切断して前方側からみた部分拡大図である。 は、本発明の実施例による内蓋の開閉機構の動作を説明する模式図であり、(a)は内蓋の閉動作が開始された直後の状態、(b)は内蓋の閉動作中の状態、(c)は内蓋の閉動作が終了した状態を示す。 は、本発明の実施例による内蓋の開閉機構での洗浄槽の保持手段に関する模式図であり、(a)は洗浄槽を収容した状態の部分的な縦断面図であり、(b)は要部の拡大図である。 は、従来の食器洗浄機を説明する模式図であり、(a)は洗浄槽を引き出した状態の斜視図、(b)は同じく洗浄槽を引き出した状態の縦断面図である。 は、従来の食器洗浄機を説明する模式図であり、(a)は洗浄槽を収容した状態の縦断面図、(b)は(a)のI−I断面図(左半分は内蓋が閉じた状態、右半分は内蓋が開いた状態)、(c)は(a)のII−II断面図である。 は、従来の食器洗浄機において、洗浄槽の収容動作中における内蓋の閉動作を説明する模式図であり、(a)は内蓋の閉動作が開始される直前の状態、(b)は内蓋の閉動作中の状態、(c)は内蓋の閉動作が終了した状態を示す。 は、従来の食器洗浄機において、洗浄槽の収容動作中における内蓋のパッキングと洗浄槽との関係を説明する図であり、(a)〜(d)は内蓋の閉動作の過程に関する説明図、(e)は内蓋の閉動作中におけるパッキングの引き摺り状態の説明図である。
符号の説明
10…食器洗浄機 11…洗浄機本体
13…スプリング 14…(スプリングの)支持部
20…洗浄槽 20a…(洗浄槽の)縁部上面
20b…(洗浄槽の)押圧部 21…上方開放部
22…扉 26…前部カム
27…後部カム 26a,27a…(カムの)傾斜面
26b,27b…(カムの)平行面 28…戻しバネ
30…内蓋 30b…(内蓋の)突出部
31…側端板 31a,31b…スプリング受片
32…前部ローラ 33…後部ローラ
34…中部ローラ 35…パッキング
36a,36b…(内蓋の)ピン 37a,37b…(側端板の)ピン案内片
38a,38b…長穴 39a,39b…(側端板の)内蓋案内片
45…ガイド穴 47…後部カム
47a…(後部カムの)傾斜面 47b…(後部カムの)平行面
47c…係止部

Claims (4)

  1. 洗浄機本体と、
    上記洗浄機本体に対して前後方向に移動可能であり、上方開放部を備える洗浄槽と、
    パッキングが装着され、上記洗浄槽の上方開放部を開閉する内蓋と、
    上記内蓋を開閉する内蓋開閉機構とから成る食器洗浄機において、
    上記内蓋開閉機構が、上記洗浄機本体の内側上方部において上下方向にのみ移動可能に支持され、上方へ付勢される一対の側端板と、
    上記一対の側端板に対して前後方向にのみ移動可能に取り付けられ、前方へ付勢される上記内蓋と、
    上記洗浄槽の後方への移動に伴って、上記一対の側端板を下方へ移動させる押し下げ機構と、上記内蓋を該洗浄槽と一緒に後方へ移動させる押し込み機構とを備えて成り、
    上記洗浄槽が引き出された状態から後方の収容位置へ移動されて該洗浄槽の上方開放部を内蓋により密閉するとき、上記押し下げ機構により一対の側端板が下方へ移動されて上記内蓋に装着されたパッキングが上記洗浄槽に接触する時期、上記押し込み機構により内蓋が後方への移動を開始する時期より早くならないようにタイミングをとることにより、上記内蓋のパッキングが引き摺られないことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 上記内蓋に装着されたパッキングが上記洗浄槽に接触する時期と、該内蓋の後方への移動を開始する時期とを同期させることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 上記押し下げ機構は、上記洗浄槽に設けられ傾斜面と平行面を有する一対のカムと、上記一対の側端板に設けられたローラから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 上記押し下げ機構におけるカムの平行面に係止部を形成することにより、上記洗浄槽を収容位置に保持することを特徴とする請求項3に記載の食器洗浄機。
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