JP2009045105A - 食器洗浄機 - Google Patents

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彰一 向井
Toshio Eki
驛  利男
Hiroshi Horiuchi
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    • A47L15/4263Door sealing arrangements

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Abstract

【課題】 水密性能を確保しつつ内蓋を閉める際の操作力を低減すると共にシール部材の破損を抑制することができる食器洗浄機を提供すること。
【解決手段】 この食器洗浄機は、内蓋5の洗浄槽1に対向する面の、開口部11の上端に対応する位置に沿って配置されている弾性シール部材2と、開口部11の上端に沿って形成され、内蓋5が開口部11を塞ぐ際に弾性シール部材2と当接するシール部材当接面16と、を備え、弾性シール部材2は、発泡ゴムによって形成されていると共に洗浄槽1内側に向けて開口するU字状断面を有するシール部21を備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、本体ケースに対して引き出し可能に設けられた洗浄槽を有する食器洗浄機に関する。
このような本体ケースに対して引き出し可能に設けられた洗浄槽を有する食器洗浄機は、主にキッチンカウンターの下にビルトインされるものである。この食器洗浄機は、洗浄槽を引き出して洗浄対象としての食器を収容し、洗浄槽を本体ケースに戻すと内蓋によって水密状に遮蔽された後にポンプによって送り込まれた洗浄水を食器に噴射することで洗浄を行う。従って、洗浄槽と内蓋とを水密状に遮蔽するために、それらの間にはシール部材が配置されている。ビルトインの食器洗浄機ではないが、洗浄槽と蓋との間に設けられるシール部材の一例として下記特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2001−292948号公報
上記特許文献1に記載されている構造は、洗浄槽と蓋との間に水封部材(シール部材)が設けられており、洗浄槽の開口部を蓋が閉じた状態で水封されるように構成されている。上記特許文献1に記載されている技術は、断面中空状のシール部材(上記特許文献1の図7参照)を用いることによる不具合を解消するために提案されているものである。上記特許文献1に記載されている従来技術では、シール部材に断面中空状のものを用いており、強く押されて変形すれば水封性能は向上するものの、蓋を閉める際にシール部材を変形させる必要があるため操作力が大きくなって使い勝手の低下を招いていた。上記特許文献1では、そのような断面中空状の不具合を解消するために、略リップ状断面のシール部材を用いることを提案している。
本発明者らは、上述したビルトインの食器洗浄機のシール部材として上記特許文献1に記載されているようなものが適用できないか検討を行った。その検討の結果、上記特許文献1に記載されているようなシール部材を適用しようとすると次のような不具合が発生することが判明した。具体的には、シール部材は内蓋の洗浄槽に当接する部分に沿って矩形状に配置することが必要であるが、上記特許文献1に提案されているような形状では矩形状の角部において沿いが悪くなり、内蓋と洗浄槽とを水密状に保つことができなくなることが判明した。この新たなる不具合を解消するためには、洗浄槽に対する内蓋の圧着力を高めてシール部材を強く押しつぶして隙間ができないようにする必要があるが、そのような構成とすれば内蓋を閉める際の操作力(洗浄槽を本体ケースに収める際の操作力)が増大してしまうと共に、強く押しつぶされたシール部材に亀裂が発生して破損に至るといった更なる課題も発生した。
そこで本発明では、本体ケースに対して引き出し可能に設けられた洗浄槽と内蓋とを水密状に保つことができる食器洗浄機であって、水密性能を確保しつつ内蓋を閉める際の操作力を低減すると共にシール部材の破損を抑制することができる食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明に係る食器洗浄機は、上部に開口部が形成された洗浄槽と、洗浄槽が引き出し可能に設けられた本体ケースと、洗浄槽が本体ケース内に収められた場合には、開口部を塞いで水密状に遮蔽するように、本体ケースに対して上下動自在に支持された内蓋と、を備える食器洗浄機であって、内蓋の洗浄槽に対向する面の、開口部の上端に対応する位置に沿って配置されている弾性シール部材と、開口部の上端に沿って形成され、内蓋が開口部を塞ぐ際に弾性シール部材と当接するシール部材当接面と、を備え、弾性シール部材は、発泡ゴムによって形成されていると共に洗浄槽内側に向けて開口するU字状断面を有するシール部を備えている。
本発明によれば、洗浄槽の開口部の上端に対応する位置に沿って内蓋に弾性シール部材が設けられているので、内蓋が開口部を塞ぐ際に、洗浄槽の開口部の上端に沿って形成されているシール部材当接面と弾性シール部材とが当接し、洗浄槽を水密状に遮蔽することができる。弾性シール部材は、洗浄槽内側に向けて開口するU字状断面を有するシール部を備えており、このU字状断面のシール部がシール部材当接面と接して変形圧着されることで水密状態を保つので、内蓋を閉める際の操作力を低減しつつ水密性を高く保つことができる。また、シール部のU字状断面は洗浄槽側に向けて開口しているので、洗浄槽内の洗浄水がそのU字状に凹んだ部分に入り込んでU字状断面の部分を押し広げるので、水密性をより高度に保つことができる。
シール部は発泡ゴムで形成されているので、ソリッドゴムで形成されている場合に比較して柔軟性が高く、開口部の上端に対応する位置に沿って略矩形状に配置されても、その略矩形状の角部においてはその曲がり形状に的確に沿うことができると共に、略矩形状の直線部においても波打つことなく的確に沿うことができる。従って、内蓋の洗浄槽に対する圧着力を過度に高める必要がなく、弾性シール部材の破損を抑制できると共に内蓋を閉める際の操作力を低減することができる。シール部は発泡ゴムで形成されているので、万が一表面から亀裂が入ったとしても、発泡ゴムの気泡によって亀裂進行を食い止めることができるので、弾性シール部材の破損をこの観点からも抑制することができる。本体ケースから洗浄槽を引き出すタイプの食器洗浄機においては、洗浄槽を引き出す際に、本体ケースに対して上下動自在に支持された内蓋と洗浄槽との間には出し入れする方向における力がかかることになるが、本発明のような構成では内蓋の洗浄槽に対する圧着力を過度に高める必要がないので、弾性シール部材が内蓋と洗浄槽との間ですり潰されるような状態となることを防止することができ、弾性シール部材の破損を抑制することができる。
本願請求項2に係る食器洗浄機は、前記弾性シール部材は、前記シール部と一体的にソリッドゴムで形成されてなる嵌合部を備え、前記弾性シール部材は、前記嵌合部が前記内蓋に形成された嵌合溝に嵌り込むことによって前記内蓋に取り付けられていることを特徴とする。嵌合部をソリッドゴムで形成し、その嵌合部を内蓋の嵌合溝に嵌り込ませることで弾性シール部材を取り付けているので、弾性シール部材を内蓋に強固に取り付けることができる。ソリッドゴムは内部に気泡が実質的に存在しない状態のゴムであるから、変形し難く、また変形した場合の反発力も強い。従って、そのような変形し難く反発力の強いソリッドゴムによって形成された嵌合部を嵌合溝に嵌り込ませるので、嵌合部が嵌合溝の内側に密着して強固に取り付けられる。また、嵌合部をシール部と一体的に形成しているので、嵌合部を嵌合溝に確実に嵌り込ませた状態を維持することで、シール部も的確な位置に配置することができる。よって、シール部を確実にシール部材当接面に当接させることができるので、最小限の力で内蓋を洗浄槽に圧着するだけで水密状態を確保することができ、内蓋の洗浄槽に対する圧着力を過度に高める必要がなく、弾性シール部材の破損を抑制できると共に内蓋を閉める際の操作力を低減することができる。
更に、弾性シール部材には、嵌合部を発泡ゴムではなくソリッドゴムで形成しているので、食器洗浄機特有の大きな温度変化があってもソリッドゴムはその内部に実質的に気泡が存在せず、気泡内の空気膨張による変形がないので、嵌合部が収縮膨張を繰り返すことで嵌合溝から嵌合部が飛び出したり最悪脱落したりすることを確実に回避して、高い水密性能を長期に渡って維持することができる。
本願請求項3に係る食器洗浄機は、前記弾性シール部材は、前記シール部よりも開口側に水除部を一体的に備えており、前記水除部の下端と前記シール部の下端とは互いに所定距離離れた自由端形状に形成され、かつ前記水除部はソリッドゴムで形成されていることを特徴とする。このようにシール部よりも開口側に柔軟な発泡ゴムではなく剛性の高いソリッドゴムから成る水除部を設けているので、洗浄ポンプからの勢いの強い洗浄水は確実にこの水除部で遮られるため、柔軟なシール部に直接的に勢いの強い洗浄水が当たって変形させられ、結果水漏れが発生してしまうということを確実に防止できる。以上のように、発泡ゴムからなるシール部の利点を生かしつつ、発泡ゴムからなるシール部の弱点を確実に解決して食器洗浄機の特性に合致した実用性の高い弾性シール部材を提供したものである。
本願請求項4に係る食器洗浄機は、前記ソリッドゴムからなる水除部は、シール部材当接面に向けて延設される一方でシール部材当接面には非接触となるように構成されていることを特徴とする。このように、剛性が高く反発力も強いソリッドゴムからなる水除部を、発泡ゴムからなるシール部を勢いの強い洗浄水から保護するために設けたことで、高い水密性能を確保することができるようになった反面で、この水除部がシール部材当接面に当接すると操作力が極めて重くなってしまうという新たな課題が生じることから、水除部をシール部材当接面に向けて延設させる一方で非接触となるように工夫したものである。これによって水密性能の確保と操作力の低減を高い次元で両立させることができるようになったものである。
本発明によれば、水密性能を確保しつつ内蓋を閉める際の操作力を低減すると共にシール部材の破損を抑制することができる食器洗浄機を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1及び図2は、本実施形態に係る食器洗浄機の構成を示す図である。図1及び図2に示すように、食器洗浄機WMは、本体ケースCと、洗浄槽1と、内蓋5と、クランプ部材6などを備えている。洗浄槽1は、上方に開口部11が形成されており、この開口部11から洗浄槽1内に洗浄対象としての食器を出し入れする。内蓋5は、洗浄槽1の開口部11を塞ぐものであり、クランプ部材6を介して上下揺動自在に本体ケースCに支持される。
洗浄槽1には、洗浄ノズル(図示しない)や加熱ヒータ(図示しない)が設けられており、この洗浄槽1に供給された洗浄水を加熱しながら食器へ噴射して洗浄することが可能なように構成されている。
洗浄槽1の正面12aには、把持部を備えた図示しない正面パネルが取り付けられる。そして、洗浄槽1は、本体ケースC正面の出入口から本体ケースC内に挿入され、本体ケースC内面の側部に設けられたスライド機構としてのレール3上にローラーを介して配置される。そして、洗浄槽1が、レール3に沿って、本体ケースの出入口から奥へ向かって後退する方向及び出入口へ向かって前進する方向へスライドする。つまり、洗浄槽1が後退して本体ケースC内に挿入されて収容されたり、前進して本体ケースCから外へ引き出されたりする。
洗浄槽1の左右の外面側部には、それぞれ、前後方向に沿ってリブ13が設けられている。洗浄槽1の正面12a及び背面12bの全周に渡って開口部11上端周縁には、フランジ11aが設けられ、このフランジ11aを利用して弾性シール部材が当接するシール部材当接面16が環状の矩形状でかつ上面が平面となるようにして形成されている。
内蓋5は略長方形の平板で、洗浄槽1が本体ケースC内に収容されたときに、押しつけられるようにして開口部11を塞ぐ。内蓋5の左右の側面51には、それぞれ2個づつのピン53が突出している。そして、内蓋5は、左右それぞれに2つ設けられたクランプ部材6によって支えられた状態で本体ケースC内に収容され、洗浄槽1が本体ケースC内にほぼ完全に収容されたときに開口部11を閉じる閉位置と、洗浄槽1が引き出されたときに開口部11から外れた開位置になるように開閉操作される。
図3は、クランプ部材6の構成を示す図である。図3(a)が正面図、同図(b)が右側面図、同図(c)が背面図である。クランプ部材6は、洗浄槽1の前進及び後退に応じて、内蓋5を上下にガイドして移動させることで開口部11の開閉操作を行う。
クランプ部材6は、内蓋5側面のピン53の移動をガイドするガイド溝61と、クランプ部材6を本体ケースCに軸支する軸孔62(左右で兼用できるように両側に軸孔62を設けているがいずれか一方の軸孔62が実際には使用される)、バネを係止する係止孔として利用される挿通孔63、リブ13に当接することで洗浄槽1の組付ばらつきを吸収して洗浄槽1と内蓋5の間の距離を一定にすべくクランプ部材6を軸孔62周りに回転させることで内蓋5の位置を洗浄槽1に対して適切な距離間にすべく調整する受け部64とを備える。クランプ部材6は、全体として中心線Aを中心にして左右対称になっている。
ガイド溝61は、クランプ部材6の上部に設けられている。ガイド溝61は、所定の高い位置から所定の低い位置へと延びた傾斜部61aと、傾斜部61aの低い方の端部からほぼ水平に延びた水平部61bとを有する。水平部61bは、軸孔62,62を結んだ直線とほぼ平行である。これらの構造によって、洗浄槽1を収容させる際に洗浄槽の背面12bが内蓋5の後端に当接することに伴って、内蓋5を後方に移動させる。この内蓋5の移動に同期して、ピン部材53がガイド溝61内をスライドするため、これによって内蓋5が下方向に動いて開位置から閉位置へと移動するように構成されている。洗浄槽1を引き出すと反対に内蓋5のピン部材53がガイド溝61内を上方向に移動して閉位置から開位置へと移動することは言うまでもない。
ここで、図1を用いて整理の意味も込めて繰返しになる部分もあるが全体構成につき説明を付言する。食器洗浄機WMは、本体ケースCと、洗浄槽1と、内蓋5と、内蓋5の下面(洗浄槽1側)に、洗浄槽1に設けられたシール部材当接面16に対応するように嵌合固定された環状の矩形状に取付けられた弾性シール部材2と、レール3と、クランプ部材6とを備えている。洗浄槽1は、レール3によって本体ケースCに対して進退自在に移動可能なように構成されている。内蓋5は、本体ケースCとの間に配置されているバネSによって上方(洗浄槽1から離れる方向)に向けて付勢されている。内蓋5の上下方向の動きはクランプ部材6によって規制されている。クランプ部材6は、当て部64が洗浄槽1に設けられたリブ13の所定位置に設けられた凸部に接触するように構成されており、この接触によってクランプ部材6は搖動し内蓋5と洗浄槽1の離間距離を正規な間隔に保つように構成されている。これによって、部品のばらつきや組付のバラツキを吸収できる。この状態において、洗浄槽1が内蓋5の後端部に当接することで内蓋5のピン53がクランプ部材6のガイド溝61に沿って移動し、バネSによる付勢に抗して内蓋5が開位置から閉位置へと移動する。
先にも述べた通り内蓋5には、洗浄槽1に対向する面(下面)の開口部11の周縁に環状の矩形状に形成されたシール部材当接面16に対応する位置に沿って弾性シール部材2が配置されている。内蓋5が開口部11を塞ぐように下降すると、弾性シール部材2はシール部材当接面16に当接し水密状態となるようにシールする。
弾性シール部材2とシール部材当接面16とについて図4を参照しながらより詳細に説明する。図4の(a)は、内蓋5が開位置にある場合を、図4の(b)は、内蓋5が閉位置にある場合の同一要部の断面図をそれぞれ示している。
弾性シール部材2は、一般的な押出し成型によって成型されているため、シール部材2の全長に渡って同一断面の直線構造として成型されている。よって、非常に安価に成型できているものである。そしてこの弾性シール部材2は大きく分けて二つの部分からなっており、具体的には水密性を保つための開口部11側に開放するU字状リップ形状として構成されたシール部21と、内蓋5の嵌合溝54内に嵌め込まれる嵌合部22とから構成される。また、シール部21は内部に気泡を備える発泡ゴムによって形成されており、嵌合部22は気泡を持たないソリッドゴムによって形成されている。シール部21及び嵌合部22は発泡とソリッドと異なるゴムであるが二色押し出し成形等によって一体的に形成されている。
シール部21は、U字状断面の形態は正確にUの字とする必要はなく、図4の(b)に示すように、洗浄槽1のシール部材当接面16と当接してシール部21全体が撓み、シール部21の一部がシール部材当接面16と沿うように変形するような形状であればV字状に近い形態などでも構わない。また、シール部21は、嵌合部の下端となるストッパ部分211から一体的に下方に延設され、上半部の第1シール部分212と、下半部の第2シール部分213とから構成されている。
ストッパ部分211は、嵌合部22を内蓋5の嵌合溝54に嵌め込んだ際に嵌合溝54の端部に当接し、嵌合溝54を覆うように構成されている。これによって、弾性シール部材2が嵌合溝54内に適切な嵌め込み量を持って嵌め込まれるように規制しているものであって、これによってシール部21の突出量を適切なものとしてシール性能を確保しているものである。また、ストッパ部分211は、弾性シール部材2を内蓋5に取り付けた場合に、嵌合溝54を覆うので、嵌合溝54の中に洗浄水が入り込まないようにも機能している。
ストッパ部分211からは、嵌合部22と第1シール部分212とが互いに反対側に向けて延びるように設けられている。第1シール部分212は、ストッパ部分211から洗浄槽1の外側に向けて斜めに延びるように配置されている。第1シール部分212の先端には第2シール部分213が設けられている。第2シール部分213は、第1シール部分212の先端から洗浄槽1の内側に向けて斜めに延びるように配置されている。
従って、洗浄槽1に向けて内蓋5が接近すると、第2シール部分213の下端213aがシール部材当接面16と接触し、第2シール部分213が持ち上げられて第1シール部分212に接近するように変形する。
このように、シール部21がシール部材当接面16に押しつけられることで、洗浄槽1の内側から洗浄水が飛んできてもシール部21のU字状断面の内側で受け止める形になり、シール部21とシール部材当接面16との間に洗浄水が入り込んだり外に出て行ったりすることが低減される。
嵌合部22は、内蓋5の下面に形成されている嵌合溝54に嵌め込んでおり、弾性シール部材2はこの嵌合部22の嵌合溝54への嵌め込みによって内蓋5に取り付けられている。嵌合部22はソリッドゴムで形成されており、嵌合溝54の側壁に沿った面には環状の凸部221が上下に2列設けられている。凸部221の寸法は、嵌合溝54の溝幅よりも長くなるように形成されている。従って、嵌合部22を嵌合溝54に嵌め込む場合には、この凸部221を押し潰すようにして嵌め込むことになり、凸部221の反発力によって嵌合部22はより強固に嵌合溝54に嵌り込んでいる。
また、嵌合部22をソリッドゴムで形成し、その嵌合部22を内蓋5の嵌合溝54に嵌り込ませることで弾性シール部材2を取り付けているが、ソリッドゴムは内部に気泡が実質的に存在しない状態のゴムであるから変形し難く反発力が強い。従って、このように変形し難く反発力の強いソリッドゴムによって形成された嵌合部22を嵌合溝54に嵌り込ませるので、嵌合部22が嵌合溝54の内側に密着して強い反発力によって強固に取り付けられることになる。
更に、食器洗浄機では洗浄水を80度近くまで加熱するため弾性シール部材2も常温から80度まで大きく温度変化を与えられることになるが、この温度変化があっても嵌合部22が嵌合溝54内から突出したり最悪抜けてしまうというようなことを確実に防止できるという優れた効果を奏するものである。すなわち嵌合部22が発泡ゴムではなくソリッドゴムで形成されているので、食器洗浄機WM特有の温度変化があってもソリッドゴムはその内部に実質的に気泡が存在せず、気泡内の空気膨張による変形がないので、嵌合部22が嵌合溝54内で大きく収縮膨張を繰り返すということを抑制でき、よって伸縮変化に伴って嵌合溝54から嵌合部22が抜け出ようとすることを防止できることから、シール部21の突出量が変化してシール部材当接面16に対する当接状態にムラが生じて水密性能が低下したり、操作力が大きくなってしまうという問題を確実に防止できものである。
一方でシール部21を発泡ゴムで形成しているため、弾性シール部材2を角部に沿わせて屈曲させてもシール部21は容易に角部の形に沿うように変形するため、シール部21が波打ったり、大きく凹むような状態で変形することがなく、当初のU字形状を綺麗に保つように変形するため、押出し成型によって断面均一で直線状に成型された弾性シール部材であっても角部において水密性能を確実に確保できるものである。これによって、無用に弾性シール部材2をシール部材当接面16に押し付ける必要がなく、操作力が重くなってしまうという問題が生じることがないものである。
具体的に説明を付言すると、内蓋5は略矩形状をなしており、洗浄槽1の開口部11も略矩形状をなしているので、嵌合溝54もその形状に沿って平面視で略矩形状に形成されており、略矩形状をなしている嵌合溝54の角部は半径Rが比較的小さい曲線的に形成されている。このように小さなRの曲線的に形成されている嵌合溝54の角部に嵌合部22を嵌め込むと、嵌合部22と一体的に成型されているシール部21も角部の形に沿うように当然変形させられる。具体的には、押出し成型で直線的に成型された弾性シール部材2を角部に沿うように変形を加えるとシール部21の下端213aは、内側は圧縮され、外側は引き伸ばされるような変形を加えられるような状態となるため、シール部21の下端213aはその内側で圧縮されて変形が十分でないと長さが余るような状態となってUの字が波打ったり、Uの字の上下開口距離が狭まる方向にたるむような変形を生じてしまう。しかし本発明においてはシール部21を発泡ゴムによって成型しているため、圧縮力が作用した分の変形を速やかに吸収するため、角部においてもシール部21は安定した綺麗なU字状の形態を保って確実にシール当接面16に当接して高い水密性能を確保することができるものである。
次に嵌合部22をソリッドゴム、シール部21を発泡ゴムとした構造に加えて本件発明が採用した水密性能を高めるための更なる工夫点について説明する。図5は、内蓋5に形成された嵌合溝54の直線部における断面図の状態(図5の(a))と、嵌合溝54の角部における断面図の状態(図5の(b))を示す図である。また、同一構造は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、内蓋5の角部に対応する嵌合溝54が、直線領域の嵌合溝54に比して距離dだけシール部材当接面16に近接するように全体が下方に位置するように成型し、ストッパ部211をシール部材当接面16に近接させている。これによって、角部におけるシール部21が変形させられて、ストッパ部分211から第2シール部分213の下端213aまでの距離が短くなったとしても、それに対応するように距離dだけストッパ部211が下方に位置するように取付けらるため、各角部に隙間が生じたりシール力が弱くなってしまうということを確実に抑制できる。よって、洗浄水が洗浄槽1の外へ漏れだしてしまうという問題を生じることがない。なお、この例では内蓋5の角部全体を下方に位置させるように成型しているが、これに変えて、嵌合溝54の角部の深さが直線部に比してdの距離だけ短くなるように角部の内部に凸部を形成してもよい。このようにすることで、角部における嵌合溝54では嵌合部22が直線部に比して深く差し込めなくなるため、距離dだけ第2シール部分213の下端213aがシール部材当接面16に同様にdの距離だけ近接することになるため同様の効果を奏することができる。このように形成することで、シール部21の角部に対応する領域に変形が生じてもシール部材当接面16に対する第2シール部分213の下端213aの位置を全周に渡って同じレベルに保つことができることから、内蓋5を閉状態としても各角部に隙間や、シール力の低下が生じるようなことがない。
続いて、図4に示した弾性シール部材2の変形例を弾性シール部材2aとして図6に示す。図6は内蓋5の嵌合部54周辺の角部を示すものであって、図6(a)は、内蓋5が開位置にある場合を、図6の(b)は、内蓋5が閉位置にある場合をそれぞれ示している。この実施例でも、先の実施例同様にシール部21を発泡ゴムで形成し、嵌合部22をソリッドゴムで形成している。更に図5同様に、角部におけるストッパ部211が嵌合溝54の直線領域に比してシール部材当接面16にdの距離だけ近接するように構成されている。
更にこの実施例では、弾性シール部材2aによる水密性能を確保するために、弾性シール部材2aに、シール部21、嵌合部22に加えて、水除部23を設けている。シール部21は発泡ゴムによって形成されており、水除部23と嵌合部22はソリッドゴムによって形成されている。シール部21、水除部23、及び嵌合部22は二色押し出し成形等によって一体的に形成されている。
ソリッドゴムからなるストッパ部分211からは、比較的に厚肉で強度があるように成型された水除部23が第1シール部分212と同じ側に向けて延びるように形成されている。水除部23は、第1シール部分212及び第2シール部分213よりも洗浄槽1の内側、すなわち開口部11側に設けられている。
水除部23の下端23aと、第2シール部分213の下端213aとは、互いに所定距離離れた自由端形状に形成されている。洗浄槽1に向けて内蓋5が接近すると、第2シール部分213の下端213aはシール部材当接面16と接触し、第2シール部分213が持ち上げられて第1シール部分212に接近するように変形する。一方で、水除部23の下端23aはシール部材当接面16に近接するものの接触しないような長さに成型されており、これによって変形し難く反発力も高い水除部23が接触することによって内蓋5の閉時における操作力が増大することはない。しかし、シール部材当接面16に近接して配置されているため、洗浄ポンプからの勢いの強い洗浄水は、ソリッドゴムで成型された剛性の高いこの水除部23で遮ることができるため、発泡ゴムで成型された剛性の低いシール部21に勢いの強い洗浄水が直接的に衝突することはなくシール部21の変形による水漏れを確実に防止できるように工夫されているものである。
本発明の実施形態である食器洗浄機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態である食器洗浄機の要部構成を示す図である。 図1に示すクランプ部材の構成を示す図である。 弾性シール部材とシール部材当接面との関係を説明するための図である。 嵌合溝の形成態様を説明するための図である。 弾性シール部材の変形例を説明するための図である。
符号の説明
WM…食器洗浄機、C…本体ケース、1…洗浄槽、2…弾性シール部材、5…内蓋、16…シール部材当接面、21…シール部、22…嵌合部、23…水除部、54…嵌合溝。

Claims (4)

  1. 上部に開口部が形成された洗浄槽と、
    前記洗浄槽が引き出し可能に設けられた本体ケースと、
    前記洗浄槽が前記本体ケース内に収められた場合には、前記開口部を塞いで水密状に遮蔽するように、前記本体ケースに対して上下動自在に支持された内蓋と、を備える食器洗浄機であって、
    前記内蓋の前記洗浄槽に対向する面の、前記開口部の上端に対応する位置に沿って配置されている弾性シール部材と、
    前記開口部の上端に沿って形成され、前記内蓋が前記開口部を塞ぐ際に前記弾性シール部材と当接するシール部材当接面と、を備え、
    前記弾性シール部材は、発泡ゴムによって形成されていると共に前記洗浄槽内側に向けて開口するU字状断面を有するシール部を備えることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記弾性シール部材は、前記シール部と一体的にソリッドゴムで形成されてなる嵌合部を備え、
    前記弾性シール部材は、前記嵌合部が前記内蓋に形成された嵌合溝に嵌り込むことによって前記内蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記弾性シール部材は、前記シール部よりも開口側に水除部を一体的に備えており、
    前記水除部の下端と前記シール部の下端とは互いに所定距離離れた自由端形状に形成され、かつ前記水除部はソリッドゴムで形成されていることを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記ソリッドゴムからなる水除部は、シール部材当接面に向けて延設される一方でシール部材当接面には非接触となるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の食器洗浄機。
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