JP4761478B2 - パレット - Google Patents

Description

本発明は、強度および耐久性のために採用ないし使用されるプラスチック又はアルミニウムなどの金属材料で製造されたパレット、より詳しくは、部材の鋭いカットエッジが露出しないようにしたパレットに関するものである。

一般に、パレットは、嵩が高く重い物品を、特にフォークリフトトラックによって持ち上げて運ぶために広く使われて来た。多様な種類のパレットのなかには、相異なる形状の押出し成形素材を所望の長さに切断して形成された支持部材、上板及び支柱部材を含む堅固で耐久的なパレットが知られている。

上記のような工程で得られた部品や部材は鋭いカットエッジを有するため、このような部材で製造されたパレットも関連作業者に被害を与えるか、作業者の衣服、又はその部材と接触するほかの物体を損傷させる危険に直接露出されるカットエッジを有する。

物品が積載されたパレットを持ち上げるためには、パレットの支柱部材間の空間にフォークリフトトラックのフォークを挿入しなければならない。しかし、トラックを操作するのが熟練した運転手であると言っても、フォークを正確に挿入させるのが困難な場合がある。よって、支柱部材間の空間にフォークが挿入される過程においてフォークが支柱部材にぶつかる場合、部材の中で、とりわけ支柱部材が変形又は損傷しやすく、これにより、パレット自体の寿命を短縮させてしまう。

従って、本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、上面に物品が積載されているか又は積載されていない状態において、使用、操作又は保管中に伴う作業者の傷害又は物体の損傷をできるだけ減らすことができるパレットを提供することにある。

本発明の他の目的は、丈夫さと堅固性が向上したパレットを提供することにある。

本発明の目的は、支柱部材を２重補強構造に構成することで、パレットのそれぞれの部材のカットエッジがカバーなどに埋込まれるか取り囲まれるようにして達成できる。

以下、本発明の好ましい実施例によるパレットを添付図面に基づいて説明する。

図１は本発明の一実施例によるパレットの斜視図、図３及び図４は図１の支持部材及び支柱部材の組立体の全体分解図及び部分分解図、図５は図４の線Ａ−Ａについての断面図である。

図１において、パレットは互いに一定の間隔で平行に配列された三つの支持部材１０と、前記支持部材１０上に交差するように互いに一定の間隔で平行に配置された五つの上板部材２０と、及びそれぞれの支持部材の底面の両端部及び中央部にそれぞれ固定された一対の支柱部材３０及び補助支柱部材３０’とを含む。

支持部材１０は長方形に形成されるもので、対向壁１１１及びその対向壁の間の補強壁１１２を有する本体１１と、縦方向溝１４を形成するように下向き突出部を有する対向羽部１３を備える屋根部１５とを含む。

上板部材２０は、
又は
形状の断面を有する。本出願人の大韓民国実用新案登録第３３４２４６号及び第３３８７１６号に開示されたような従来の上板部材も使用することができる。

また、上板部材２０の両端部は、その鋭いカットエッジが外部に露出することを防止するため、
又は
形状の断面を有するカバー部材４０によって覆われる。

支柱部材３０は、本体３１とこの本体３１内に結合される大きさを有する補強体３２を含み、補助支柱部材３０’も前記支柱部材３０と同様に、本体３１’と補強体３２を含む。

本体３１は、一体型の内外壁３１１及び側壁３１２を有するように押し出された細長い管形材を所望の長さに切断して製造される。二つの本体３１は、支持部材１０の両端部の下側に付着される。支柱部材の本体３１において、内壁３１１は、支持本体１１を収容するように、支持部材１０の壁１１１の高さに比例して上側部を切り取ることで製造された長方形溝を有する。支持部材１０の中央部の下側に付着される補助支柱部材３０’の本体３１’において、その両内外壁３１１は、前記支柱部材３０について説明したものと同じ方式で支持部材の本体１１を収容するように、その上側部を切り取って形成された長方形溝を有する。

このように構成された支持部材１０の本体１１は本体３１、３１’の上側空間に収容されて結合され、本体１１の底部は内外壁３１１の上端部上に配置されて前記長方形溝の底を形成する。

前記支持部材１０の前端部及び後端部は支柱部材の本体３１の外壁３１１の上端部と接触し、その側壁３１２の上端部は支持部材１０の縦方向溝１４に配置され、羽部１３で覆われる。よって、支持部材１０の両端部及び支柱部材３０の本体３１の側壁の上端部は露出しないように覆われるので、このような鋭いカットエッジによる傷害又は損傷の事故を防止することができる。これは補助支柱部材３０’に対しても同様である。

それぞれの補強体３２は、横方向仕切り３２３が間に形成された対向側壁３２２と外側に延長部３２４が形成された底部３２１を含む。

補強体３２は
形状の断面を有するように押し出された細長い管体を所望の長さに切断して製造される。この補強体３２の長さは本体３１又は３１’の内外壁３１１間の距離とほぼ同じであり、両側壁３２２の外側面間の距離は本体３１の両側壁３１２の内側面間の距離とほぼ同じである。

従って、補強体３２が本体３１に結合されれば、同一高さを有する側壁３１２、３２２の上端部が互いに同一面上にあることになる。支持部材１０の本体１１が支柱部材３０に結合されれば、本体１１の壁１１１は補強体３２の側壁間の空間に配置される。これは補助支柱部材３０’の本体３１’においても同様である。

一方、補強体３２の側壁３２２の高さは本体３１又は３１’の側壁３１２の高さより低くてもよい。この場合、望ましくは本体３１又は３１’の両側壁３１２の上部は他の部分より厚いので、溝１４に堅たく固定される。

この状態で、補強体３２の側壁３２２の上端部は本体３１又は３１’の側壁３１２の上端部とともに支持部材１０の溝１４に収容されるので、外部に露出しない。さらに、本体３１又は３１’の両側壁３１２の下端部は補強体の延長部３２４の上面上に配置されるので、外部に露出しない。その結果、補強体の側壁の上端部及び本体の側壁の下端部の鋭いカットエッジが露出せず、これにより、傷害又は損傷の事故を防止することができる。

支柱部材３０は、補強体３２が本体３１に結合される二重構造を持ち、支持部材１０の本体１１が支柱部材の上部に装着され、横方向仕切り３２３が補強体の中間部に形成されることで、支柱部材の強度が向上するので、強い衝撃が加えられる場合であっても、支柱部材が容易には変形又は損傷しない。よって、パレットの寿命を延長させることができる。これは補助支柱部材３０’においても同様である。

ただし、パレットに積載される物品の大きさ又は重量に応じて、支柱部材は補強体なしに本体３１のみで構成できる。この場合、本体の下側開口にカバーが付着されることが好ましい。

支持部材１０、上板部材２０、支柱部材３０及び補助支柱部材３０’間のギャップ又は間隔及び数は、パレット上に積載される物品の大きさ又は重量を鑑みて決定される。支持部材１０及び上板部材２０の結合部は、望ましくはリベット５０などの締結具によって互いに固定される。

補助支柱部材３０’は上面の詰まった管体で構成されてもよい。その上面はスポット溶接、リベット結合などによって支持部材１０の本体の底面に直接結合される。

一方、上板部材２０の上面と支柱部材３０の本体３１の外面は、望ましくは多数の滑り止め突起６０を備え、パレットの滑り及びパレット上に積載される物品の滑りを防止して、この部材自体の強度を補強することができる。

図２は図１のパレットの変形例によるパレットの斜視図で、このパレットは図１の実施例と同様な方式で結合された三つの支持部材１０、五つの上板部材２０、一対の支柱部材３０及び補助支柱部材３０’と、支柱部材３０及び補助支柱部材３０’の底面にそれぞれ固定された図１の上板部材２０と同じ構造を有する更なる三つの補強部材７０とを含む。

図２のパレットは、補強部材７０を付け加えることで、支柱部材３０及び補助支柱部材３０’の耐久性及び堅固性を向上させた点を除き、図１と同じ機能を有するので、図２のパレットの詳細な説明は不要である。

もちろん、補強部材７０の構造は図２の構造に限定されない。

以上、本発明のパレットを好ましい実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、支持部材１０は、屋根部がなく、壁の上端部から外側に伸びる羽部を有するように製造できる。

また、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せず、前述した実施例の変形、修正及び変化が可能であり、このような変形、修正及び変化は本発明の範囲内に属するものであることを明らかに理解することができるであろう。

本発明によれば、パレットは、支持部材、上板及び支柱部材が外部に露出しないように製造される。したがって、起こりえる傷害及び損傷の事故を減らすことができる。よって、パレットを安全に使用することができる利点がある。

特に、本体及び補強体が互いに結合され、支持部材の本体が支柱部材の上側部に結合され、横方向仕切りが補強体の中間部に備えられる支柱部材の二重構造によって、パレットが衝撃力によってほとんど変形又は損傷しない。よって、パレット自体の寿命がこのような衝撃によって短縮されることを防止する利点がある。

本発明の一実施例によるパレットの斜視図。 本発明の一実施例の変形例によるパレットの斜視図。 図１に示す支持部材及び支柱部材の分解斜視図。 図１に示す支持部材及び支柱部材の結合状態を示す部分分解斜視図。 図４の線Ａ−Ａによる断面図。

Claims (8)

1. 互いに一定の間隔で平行に配列された多数の支持部材、前記支持部材の上面上に交差するように互いに一定の間隔で平行に配置された多数の上板部材、及び前記それぞれの支持部材の底面の両端部に付着された少なくとも一対の支柱部材を含み、前記支持部材は、管状の本体と前記本体の長手方向に沿った両端部分の上部から突出して形成された一対の下向き対向溝を備え、前記支柱部材は、外壁、前記外壁に対向する内壁及び前記内壁及び前記外壁の間に配置される一対の対向側壁とを有し、前記内壁は、上部に形成された溝を有し、上面が開放された本体を含み、前記内壁の高さは前記側壁の高さより低く、前記支柱部材の側壁の上端部は前記支持部材の対応する下向き対向溝に収容されて結合され、前記支持部材の本体は前記支柱部材の本体の対応溝に収容されて結合されるパレットにおいて、
   前記支柱部材は前記支柱部材の本体の下側から挿入される補強体をさらに含み、この補強体は、前記支柱部材の本体の内壁、外壁及び側壁によって形成された空間内に結合される対向側壁と、前記支柱部材の本体の側壁の下端部を覆うために両側に外向延長部を有する底部とを含むことを特徴とする、パレット。
2. 前記パレットは、前記支柱部材間の前記支持部材の底面に付着される少なくとも一つの補助支柱部材をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載のパレット。
3. 前記補助支柱部材は、内外壁及び対向側壁を持ち、前記支持部材の本体の底面に固定され、上面が閉じられた管体を含むことを特徴とする、請求項２に記載のパレット。
4. 前記補助支柱部材は、内外壁及び対向側壁を有し上面が開放された管体である本体を含み、前記内外壁の高さが互いに同一でありながら、前記側壁の高さより低く、前記支持部材の本体が対応する溝に収容されて結合されるように前記内外壁の上端部に対向溝を備えることを特徴とする、請求項２に記載のパレット。
5. 前記支柱部材の本体の側壁の高さは前記支柱部材の補強体の側壁の高さと同一であることを特徴とする、請求項１に記載のパレット。
6. 前記支柱部材の補強体の側壁の高さは前記支柱部材の本体の側壁の高さより低いことを特徴とする、請求項１に記載のパレット。
7. 前記補助支柱部材は補強体をさらに含み、前記補強体は、前記補助支柱部材の本体の内外壁及び側壁によって形成された空間内に結合される対向側壁と、前記補助支柱部材の本体の側壁の下端部を覆うように両側に外向延長部を有する底部とを含むことを特徴とする、請求項４に記載のパレット。
8. 前記上板部材は、断面が凹凸形状であり、下端部が内側に伸びた一対の対向外壁を備え、
   前記一対の対向外壁の下端部は、隣接した凹部の内壁に到達するか又はほぼ到達するように内側に伸びることを特徴とする、請求項１に記載のパレット。