JP2000118532A - パレット - Google Patents

パレット

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JP2000118532A
JP2000118532A JP10290600A JP29060098A JP2000118532A JP 2000118532 A JP2000118532 A JP 2000118532A JP 10290600 A JP10290600 A JP 10290600A JP 29060098 A JP29060098 A JP 29060098A JP 2000118532 A JP2000118532 A JP 2000118532A
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JP10290600A
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Osamu Tominaga
治 冨永
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STEEL CENTER CO Ltd
STEEL CT CO Ltd
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STEEL CENTER CO Ltd
STEEL CT CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチール製であっても荷物を簡単かつ十分な
強度で結束でき、荷物の移動やパレット同志の積み重ね
の際の移動を防止でき、端面による怪我などを防止でき
るパレットを提供すること。 【解決手段】 2種類3本の脚部材11,12とこの上
に直交して配置した2種類4本の梁部材13,14とで
形成された枠組みの上にパネル部材15が設けられてパ
レット10とされ、さらにパレット10の周囲4辺に脚
部材11と一体の突出縁部16及び梁部材13と一体の
突出縁部16をそれぞれ形成し、しかもパレット10を
積み重ねた場合に脚部材11,12の長さ方向の端部が
対向する突出縁部16の内側に係止されるとともに、脚
部材11の外側面が突出部材16の内側に係止されるよ
うにしてある。パレット10の周囲の突出縁部16で荷
物の移動を防止し、空のパレット10同志の積み重ねの
際の移動を、脚部材11の長さ方向及び両端の脚部材の
外側面をそれぞれ突出縁部16で挾んで防止するように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明はフォークリフトを
用いて荷物を移送する場合に使用するパレットに関し、
荷物の移動や荷崩れを防止する結束が簡単にできるとと
もに、使用後の段重ねを確実かつ安全にできるようにし
たり、金属薄板で作る場合でも端面の露出による危険を
防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】各種工場をはじめとして原材料や部品、
完成品の輸送効率向上のため、パレットを用い、パレッ
ト上に荷物を載置し、これをフォークリフトで輸送する
ことが広く行われている。
【0003】このような物流に欠かせないパレットとし
ては、従来木製のものが多く使用されているが、軽量
化、強度向上や耐久性の向上の要求があり、合成樹脂製
や金属製のものなどが使用されつつある。
【0004】合成樹脂製のパレットは、金型を用いて一
体成型することで軽量化などを図ることができるもの
の、国内物流用と海上輸送用など寸法の異なるパレット
を製作しようとすると、それぞれに対応する金型が必要
となり、大きさの変更などに対するフレキシビリティに
欠けるという問題がある。
【0005】そこで、例えば実用新案登録302399
6号公報に記載のパレットを図8に示すように、金属薄
板を曲げ加工したパネル1と脚2などを組み合わせるこ
とで、木製と同様な構造のスチール製のパレットも出現
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、木製に代え
てスチール製とし、ロール成形などでパネル1と脚2を
作り、これらを組み立ててパレットとする場合には、パ
ネル1と脚2の長さを変えることで数種類の大きさのパ
レットを作ることができるものの、パレット表面の摩擦
係数が小さく、載置した荷物がフォークリフトによる運
搬の際に移動したり、使用後にパレット1だけを段積み
して輸送する場合にも段積み状態を保持することが難し
いという問題がある。
【0007】また、パレット上の荷物の荷崩れを防止す
るためバンドなどで結束しようとする場合に、脚2と平
行な方向へはフォークリフト用の空間を利用して簡単に
バンドを掛けることができるものの、これと直交する方
向には脚2が邪魔になってバンドを掛けることができ
ず、しかもパレットのパネル1に直接力が加わるなど強
度上の問題もある。
【0008】さらに、金属薄板をロール成形などでパネ
ル1と脚2を成形し、これを組み立ててパレットとする
と、パネル1の端面がパレットの外側に露出する場合が
あり、合成樹脂製の場合と異なり端面が鋭利なこともあ
り、作業中に接触すると、怪我をする恐れもあり、安全
性を確保しなければならないという問題がある。
【0009】この発明は、上記従来技術の課題に鑑みて
なされたもので、スチール製であっても荷物を簡単かつ
十分な強度で結束でき、荷物の移動やパレット同志の積
み重ねの際の移動を防止でき、端面による怪我などを防
止できるパレットを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1記載のパレットは、少なくとも2本
の平行に配置された脚部材と、これら脚部材上に直交し
て配置される複数の梁部材と、これら梁部材上に設けら
れるパネル部材とで構成されるパレットであって、前記
パレットの周囲4辺に上方に突出する突出縁部を設ける
一方、このパレットを積み重ねたときに前記脚部材が前
記突出縁部の内側に係止可能となるよう形成したことを
特徴とするものである。
【0011】このパレットによれば、脚部材とこの上に
直交して配置した梁部材とで形成された枠組みの上にパ
ネル部材が設けられてパレットとされ、さらにパレット
の周囲4辺に突出縁部を形成し、しかもパレットを積み
重ねた場合に脚部材が対向する突出縁部の内側に係止さ
れるようにしてあり、パネル部材の周囲の突出縁部で荷
物の移動を防止し、空のパレット同志の積み重ねの際の
移動を脚部材を突出縁部で挾んで防止するようにしてい
る。
【0012】また、この発明の請求項2記載のパレット
は、請求項1記載の構成に加え、前記複数の梁部材のう
ち前記脚部材の両端部に配置される2本の梁部材の外側
縁に、前記パネル部材の表面から上方に突出する前記突
出縁部を一体に形成したことを特徴とするものである。
【0013】このパレットによれば、脚部材上に配置さ
れる梁部材のうちパレットの端部に配置される2本の梁
部材の外側に一体に突出縁部を形成するようにしてお
り、部品点数を減らし、構造の簡素化や組み立ての簡素
化を図るようにしている。
【0014】さらに、この発明の請求項3記載のパレッ
トは、請求項1また2記載の構成に加え、前記梁部材の
両端部に配置される前記突出縁部と一体に下方に突出し
パレットを積み重ねたときに当該突出縁部の内側に係止
される下部突出縁部を形成した端部材を設けたことを特
徴とするものである。
【0015】このパレットによれば、梁部材の両端部に
配置される突出縁部と一体に下方に突き出す下部突出縁
部を形成した端部材を設けるようにしており、空のパレ
ット同志の移動を脚部材を突出縁部で挾んで防止するの
に加え、下部突出縁部を突出縁部で挾んで防止でき全て
の方向の移動を規制できるようにしている。
【0016】また、この発明の請求項4記載のパレット
は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記
脚部材のうち前記梁部材の両端部に配置される2本の脚
部材の外側縁に、前記パネル部材の表面から上方に突出
する前記突出縁部を一体に形成したことを特徴とするも
のである。
【0017】このパレットによれば、脚部材をパレット
の両端部に配置し、この脚部材の外側に一体に突出縁部
を形成するようにしており、一層部品点数を減らし、構
造の簡素化や組み立ての一層の簡素化を図るようにして
いる。
【0018】さらに、この発明の請求項5記載のパレッ
トは、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前
記梁部材を中空部材で構成するとともに、当該梁部材の
端部を塞ぐ前記突出縁部に当該中空の梁部材の中空部と
連通して結束用材を挿通し得る貫通孔を形成した構成し
たことを特徴とするものである。
【0019】このパレットによれば、脚部材上に配置さ
れる梁部材を中空にし、これら梁部材の端部を塞ぐよう
に配置される突出縁部に梁部材の中空部に連通する貫通
孔を形成するようにしており、貫通孔と梁部材の中空部
を利用して結束用のバンドなどを通すことができ、結束
に必要な強度の確保と挿通スペースを確保できるように
している。
【0020】また、この発明の請求項6記載のパレット
は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記
突出縁部の頂部を曲げ加工による折曲げ部で構成したこ
とを特徴とするものである。
【0021】このパレットによれば、パレットの周囲4
辺を構成する突出縁部の頂部を曲げ加工による折曲げ部
とするようにしており、薄板の端部が外側に露出しない
ようにして安全に使用できるようにしている。
【0022】さらに、この発明の請求項7記載のパレッ
トは、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加え、前
記脚部材、前記梁部材、前記パネル部材、前記突出縁
部、前記端部材を、それぞれ金属薄板の成形加工品で構
成したことを特徴とするものである。
【0023】このパレットによれば、パレットの構成部
材を薄板の成形加工品とするようにしており、薄板の板
厚を厚くしたり、高張力鋼などの強度の高いものなどを
用いることで、軽量化を図ると同時に、パレットの大き
さや載荷可能重量の変更が簡単にできるようにしてい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。図1〜図4はこの発明のパ
レットの一実施の形態にかかり、図1は一部分を切欠い
て示す外観斜視図、図2は脚部材の部分拡大斜視図、図
3は梁部材の部分拡大斜視図、図4はパレットのみの輸
送時の段重ね状態の断面図である。
【0025】このパレット10は金属薄板をロール成形
などで成形した部材を組み合わせて構成され、図1に示
すように、2種類3本の脚部材11,12と、これら3
本の脚部材11,12上に直交して配置される2種類4
本の梁部材13,14とで矩形の枠組みが形成され、4
本の梁部材13,14上にパネル部材15が取り付けら
れ、パネル部材15の周囲4辺に配置されて上方に突き
出す突出縁部16が設けられて構成され、この実施の形
態では、外側に配置される2本の脚部材11および外側
に配置される2本の梁部材13には、それぞれ一体に突
出縁部16が形成されてパレット10が構成されてい
る。
【0026】パレット10の3本の脚部材11,12の
うち幅方向(図1の紙面の左右方向)両端部に配置され
る2本の脚部材11は、図2(a)に示すように、突出
縁部16を外側に一体に形成したものであり、反対側の
脚部材11は同一形状のものを反転して使用する。
【0027】脚部材11は、底面部11aの両側に垂直
片11bが形成され、この垂直片11bの上端に水平外
側に突き出す水平部11cが形成されて断面ハット型鋼
状に形成され、さらに、パレット10の外側となる水平
部11cの端部に突出縁部16を構成するとともに、梁
部材13,14の装着高さとなる垂直片16aが形成さ
れ、その頂部が折り重ねられて突出部16bが形成さ
れ、この突出部16bの下方に水平部11cと平行な水
平部16cが内側に突き出して形成されて構成されてい
る。
【0028】そして、この脚部材11と一体の突出縁部
16の垂直片16aには、脚部材11上に配置される梁
部材13,14の中空部と連通する貫通孔16dが4個
形成してあり、脚部材11,12と直交する方向に結束
用のバンドなどを掛ける場合のスペースとして利用する
ことができるようにしてある。
【0029】なお、荷物によっては、バンドを掛ける必
要がない場合もあり、このような場合のパレットには、
貫通孔を形成しなくとも良く、製作コストの低減とな
る。
【0030】また、パレット10の3本の脚部材11,
12のうち幅方向(紙面の左右方向)中間部に配置され
る1本の脚部材12は、図2(b)に示すように、突出
縁部16を一体に有しないものであり、底面部12a、
その両側の垂直部12bおよび上端の水平外側に突き出
す水平部12cで構成されている。
【0031】次に、このような2種類3本の脚部材1
1,12上に配置される2種類4本の梁部材13,14
のうち前後方向(図1の上下方向)両端部に配置される
2本の梁部材13は、同一形状で突出縁部16が一体に
形成されたものが反転して用いられ、中間部の2本の梁
部材14は同一形状で突出縁部16を一体に有しないも
のが用いられる。
【0032】両端部に配置される梁部材13は、図3
(a)に示すように、底面部13aの両側に垂直片13
bが形成され、この垂直片13bの上端に水平外側に突
き出す水平部13cが形成されて断面ハット型鋼状に形
成されており、脚部材11の水平部11cと突出縁部1
6の水平部16cとの間に装着され、底面部13aを脚
部材11の水平部11c上に載せたとき、水平部13c
が突出縁部16の水平部16cの下面に接する高さに形
成してある。
【0033】さらに、パレット10の外側となる梁部材
13の水平部13cの端部に垂直片16aが形成され、
その頂部が折り重ねられて突出部16bが形成されて突
出縁部16が構成されており、この突出部16bは、既
に説明した脚部材11と一体の突出縁部16の突出部1
6bと同一高さに形成してある。
【0034】また、パレット10の4本の梁部材13,
14のうち前後方向(図1の紙面の上下方向)中間部に
配置される2本の梁部材14は、図3(b)に示すよう
に、突出縁部16を有しないものであり、この梁部材1
4は、底面部14a、その両側の垂直部14bおよび上
端の水平外側に突き出す水平部14cで構成されてお
り、底面部14aから水平部14cまでの高さが脚部材
11の水平部11cと突出縁部16の水平部16cとの
間に装着できるようにしてある。
【0035】このような4本の梁部材13,14上に
は、矩形のパネル部材15が取り付けられてパレット1
0が構成される。
【0036】このパネル部材15は1辺が略脚部材1
1,12の長さとされ、これと直交する1辺が略梁部材
13,14の長さとされた矩形に形成されている。
【0037】以上の3本の脚部材11,12、4本の梁
部材13,14、1枚のパネル部材15を用い、図1に
示すように、2本の脚部材11を幅方向両端部に配置す
るとともに、中間部に1本の脚部材12を配置し、これ
ら3本の脚部材11,12の上に4本の梁部材13,1
4を、2本の梁部材13が脚部材11,12の両端部に
配置され、2本の梁部材14が中間部に等間隔に配置さ
れるようにし、各梁部材13,14の端部が脚部材11
の水平部11cと突出縁部16の水平部16cとの間に
位置するように装着し、スポット溶接などで接合する。
【0038】すると、3本の脚部材11,12と4本の
梁部材13,14で矩形の枠組みが形成され、枠組みの
周囲4辺に突出縁部16の突出部16bが突出するとと
もに、その内側に水平に突き出す水平部16cとこれと
直交する両内側に2本の梁部材13の水平部13cが位
置し、中間部には、2本の梁部材14の水平部14cが
位置している。
【0039】このような周囲2辺の水平部16cとこれ
と直交する梁部材13,14の水平部13c,14c上
にパネル部材15が載せられてスポット溶接などで取り
付けられ、パレット10が組み立てられる。
【0040】こうして組み立てられたパレット10で
は、荷物を搭載するパネル部材15の周囲に突出縁部1
6がわずかに突き出た状態となっており、搭載物のオー
バーハングや落下を完全に防止することができる。
【0041】さらに、周囲4辺の突出縁部16を外側の
2本の脚部材11と一体に形成するとともに、梁部材1
3と一体に形成するようにしたので、パレット10を構
成する部材点数を大幅に削減することができ、構造の簡
素化とコスト低減を図ることができる。
【0042】また、パレット10に搭載した荷物を結束
する必要がある場合には、梁部材13,14の中空部
と、これに連通する突出縁部16の貫通孔16dとを利
用してバンドなどを通すことができ、脚部材11,12
と直交する方向への結束が簡単にできる。
【0043】さらに、パレット10の周囲の突出縁部1
6の頂部が金属薄板を折り重ねた突出部16bで構成し
てあるので、金属薄板の端部が露出した状態とならず、
作業者が接触して怪我をしたり、荷物の接触による損傷
を防止することができる。
【0044】なお、パレットの用途によっては、作業者
が直接近付かない場合もあり、このような場合には、突
出縁部の頂部を折り曲げた突出部としなくても良く、製
作コスト低減となる。
【0045】また、従来の木製のパレットに比べ、金属
薄板を曲げ加工した部材でパレット10を構成するよう
にしたので、大幅な重量軽減を図ることができるととも
に、板厚や高張力鋼等の使用により、載荷重量の変更が
容易にできる。
【0046】さらに、脚部材や梁部材の断面形状をその
ままにして長さを変えるだけで簡単にパレットの大きさ
を変えることもできる。
【0047】また、空になったパレット10を段重ね状
態で輸送する場合には、図4に示すように、脚部材11
がパレット10の両端部に配置してあるので、上段のパ
レット10の左右方向の移動(図4(a)参照)を脚部
材11の外側面と下段のパレット10の脚部材11と一
体の突出縁部16とで規制することができ、これと直交
する上段のパレット10の前後方向の移動(図4(b)
参照)を脚部材11の長さ方向の端面と下段のパレット
10の梁部材13と一体の突出縁部16とで規制するこ
とができ、あらゆる方向のパレット10の移動を規制す
ることができる。
【0048】なお、パレット10の両側に配置される2
本の脚部材11の外側の水平部11cの幅を小さくする
ことで、脚部材11の側面と突出縁部16との隙間を狭
めて左右方向のパレット10の移動幅を小さくすること
ができる。
【0049】次に、この発明のパレットの他の一実施の
形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0050】図5〜図7はこの発明のパレットの他の一
実施の形態にかかり、図5は一部分を切り欠いて示す外
観斜視図、図6は端部材の部分拡大斜視図、図7はパレ
ットのみの輸送時の段重ね状態の断面図である。
【0051】このパレット20は、既に説明したパレッ
ト10と同様に、金属薄板をロール成形などで成形した
部材を組み合わせて構成され、図5に示すように、既に
説明したパレット10と共通の部材が多用され、2本の
脚部材12と、これら2本の脚部材12上に直交して配
置される2種類4本の梁部材13,14と、これら4本
の梁部材13,14上に取り付けられるパネル部材15
がそのまま用いられ、これによりパレット20の前後方
向の外側に配置される2本の梁部材13に、それぞれ一
体に突出縁部16が形成されるが、パレット20の左右
両端部には、脚部材12とは別に形成した端部材21が
取り付けられ、この端部材21に突出縁部22が形成さ
れてパレット20が構成されている。
【0052】このパレット20の2本の脚部材12は、
図2(b)で説明したものであり、パレット20の左右
方向に間隔をあけて平行に配置される。
【0053】これら2本の脚部材12上に配置される2
種類4本の梁部材13,14も図3(a),(b)で説
明したものであり、梁部材13が脚部材12の両端部に
直交して配置され、中間部に梁部材14が梁部材13と
平行に等間隔で配置され、これにより、両端部の梁部材
13の外側縁(パレットの前後方向の外側縁)には、一
体に突出縁部16が突き出た状態になっている。
【0054】一方、パレット20の左右方向の外側縁に
取り付けられる突出縁部22が形成された端部材21
は、図6に示すように、パレット20の内側に水平突き
出す水平部22aの外側の端部が垂直に折り起され、そ
の頂部が折り重ねられて突出部22bが形成され、さら
に梁部材13,14の端部を覆う垂直片22cが一体に
形成された突出縁部22を備え、さらにこの垂直片22
cと一体に下方に突出する板状の下部突出縁部23が形
成されて構成されている。
【0055】そして、この端部材21は、その水平部2
2aを梁部材13,14の水平部13c,14c上に載
せたとき、垂直片22cが梁部材13,14の端部中空
部を覆い、さらに下部突出縁部23が脚部材12の底面
部12aのわずか上方に位置する高さとされるととも
に、図5に示すように、両側の梁部材13の中空部と連
通する切欠部21aと中間の梁部材14の中空部と連通
する貫通孔21bが形成してある。
【0056】このような2本の脚部材12と直交する4
本の梁部材13,14上には、パレット10と同一の矩
形のパネル部材15が取り付けられ、その大きさは、1
辺が略脚部材12の長さで、これと直交する1辺が略梁
部材13,14の長さの矩形に形成される。
【0057】以上の2本の脚部材12と、4本の梁部材
13,14と、2本の端部材21と、1枚のパネル部材
15とを用い、図4に示すように、2本の脚部材12を
幅方向中間部に配置し、これら2本の脚部材12の上に
4本の梁部材13,14を、2本の梁部材13が脚部材
12の両端部に配置され、2本の梁部材14が中間部に
等間隔に配置されるようにし、スポット溶接などで接合
する。
【0058】すると、2本の脚部材12と4本の梁部材
13,14で矩形の枠組みが形成され、枠組みの周囲4
辺のうち梁部材13の外側の2辺に対向して突出縁部1
6の突出部16bが突出した状態になる。
【0059】さらに、4本の梁部材13,14の両端部
の水平部13c,14c上に直交するよう端部材21の
水平部22aを載せ、スポット溶接などで接合する。
【0060】すると、2本の脚部材12と4本の梁部材
13,14で形成された矩形の枠組みの周囲4辺のうち
残りの2辺に端部材21による対向した突出縁部22の
突出部22bが突出した状態になる。
【0061】このような周囲2辺の水平部16cとこれ
と直交する橋部材21の水平部22aと、梁部材13,
14の水平部13c,14cとの上にパネル部材15が
載せられてスポット溶接などで取り付けられ、パレット
20が組み立てられる。
【0062】こうして組み立てられたパレット20で
は、荷物を搭載するパネル部材15の周囲に突出縁部1
6及び突出縁部22がわずかに突き出た状態となってお
り、搭載物のオーバーハングや落下を完全に防止するこ
とができる。
【0063】さらに、周囲4辺の突出縁部16,22の
うち2本の突出縁部22を脚部材12と別体とし、端部
材21に突出縁部22を形成するようにしたので、パレ
ット20を構成する脚部材12の形状が単純化され、製
造が容易になるとともに、橋部材21の形状も単純で製
作が容易となる。
【0064】また、パレット20に搭載した荷物を結束
する必要がある場合には、梁部材13,14の中空部
と、これに連通する端部材21の切欠部21aと貫通孔
21bとを利用してバンドなどを通すことができ、脚部
材12と直交する方向への結束が簡単にできる。
【0065】なお、荷物によっては、バンドを掛ける必
要がない場合もあり、このような場合のパレットには、
貫通孔を形成しなくとも良く、製作コストの低減とな
る。
【0066】さらに、パレット20の周囲の突出縁部1
6の頂部および橋部材21の突出縁部22の頂部が金属
薄板を折り重ねた突出部16bや突出部22bで構成し
てあるので、金属薄板の端部が露出した状態とならず、
作業者が接触して怪我をしたり、荷物の接触による損傷
を防止することができる。
【0067】なお、パレットの用途によっては、作業者
が直接近付かない場合もあり、このような場合には、突
出縁部の頂部を折り曲げた突出部としなくても良く、製
作コスト低減となる。
【0068】また、梁部材13,14の端部も端部材2
1の垂直片22c及び下部突出縁部23で覆われるの
で、金属薄板の端部が露出した状態となることがなく安
全である。
【0069】さらに、このパレット20では、従来の木
製のパレットに比べ、金属薄板を曲げ加工した部材で構
成し、脚部材12を2本にするようにしたので、一層大
幅な重量軽減を図ることができるとともに、板厚や高張
力鋼等の使用により、載荷重量の変更が容易にできる。
【0070】また、脚部材や梁部材、端部材の断面形状
をそのままにして長さを変えるだけで簡単にパレットの
大きさを変えることもできる。
【0071】さらに、空になったパレット20を段重ね
状態で輸送する場合には、図7に示すように、端部材2
1がパレット20の両端部に配置してあるので、上段の
パレット20の左右方向の移動(図7(a)参照)を端
部材21の下部突出縁部23の外表面と下段のパレット
10の端部材21と一体の突出縁部22とで規制するこ
とができ、これと直交する上段のパレット20の前後方
向の移動(図7(b)参照)を脚部材12の長さ方向の
端面と下段のパレット10の梁部材13と一体の突出縁
部16とで規制することができ、あらゆる方向のパレッ
ト20の移動を規制することができる。
【0072】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載のパレットによれ
ば、脚部材とこの上に直交して配置した梁部材とで形成
された枠組みの上にパネル部材が設けられてパレットと
され、さらにパレットの周囲4辺に突出縁部を形成し、
しかもパレットを積み重ねた場合に脚部材が対向する突
出縁部の内側に係止されるようにしたので、パネル部材
の周囲の突出縁部で荷物の移動を防止し、空のパレット
同志の積み重ねの際の移動を脚部材を突出縁部で挾んで
防止することができる。
【0073】また、この発明の請求項2記載のパレット
によれば、脚部材上に配置される梁部材のうちパレット
の端部に配置される2本の梁部材の外側に一体に突出縁
部を形成するようにしたので、部品点数を減らし、構造
の簡素化や組み立ての簡素化を図ることができる。
【0074】さらに、この発明の請求項3記載のパレッ
トによれば、梁部材の両端部に配置される突出縁部と一
体に下方に突き出す下部突出縁部を形成した端部材を設
けるようにしたので、空のパレット同志の移動を脚部材
を突出縁部で挾んで防止するのに加え、下部突出縁部を
突出縁部で挾んで防止でき全ての方向の移動を規制する
ことができる。
【0075】また、この発明の請求項4記載のパレット
によれば、脚部材をパレットの両端部に配置し、この脚
部材の外側に一体に突出縁部を形成するようにしたの
で、一層部品点数を減らし、構造の簡素化や組み立ての
一層の簡素化を図ることができる。
【0076】さらに、この発明の請求項5記載のパレッ
トによれば、脚部材上に配置される梁部材を中空にし、
これら梁部材の端部を塞ぐように配置される突出縁部に
梁部材の中空部に連通する貫通孔を形成するようにした
ので、貫通孔と梁部材の中空部を利用して結束用のバン
ドなどを通すことができ、結束に必要な強度の確保と挿
通スペースを確保することができる。
【0077】また、この発明の請求項6記載のパレット
によれば、パレットの周囲4辺を構成する突出縁部の頂
部を曲げ加工による折曲げ部とするようにしたので、薄
板の端部が外側に露出しないようにして安全に使用する
ことができる。
【0078】さらに、この発明の請求項7記載のパレッ
トによれば、パレットの構成部材を薄板の成形加工品と
するようにしたので、薄板の板厚を厚くしたり、高張力
鋼などの強度の高いものなどを用いることで、軽量化を
図ると同時に、パレットの大きさや載荷可能重量の変更
が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパレットの一実施の形態にかかる一
部分を切り欠いて示す外観斜視図である。
【図2】この発明のパレットの一実施の形態にかかる脚
部材の部分拡大斜視図である。
【図3】この発明のパレットの一実施の形態にかかる梁
部材の部分拡大斜視図である。
【図4】この発明のパレットの一実施の形態にかかるパ
レットのみの輸送時の段重ね状態の断面図である。
【図5】この発明のパレットの他の一実施の形態にかか
る一部分を切り欠いて示す外観斜視図である。
【図6】この発明のパレットの他の一実施の形態にかか
る端部材の部分拡大斜視図である。
【図7】この発明のパレットの他の一実施の形態にかか
るパレットのみの輸送時の段重ね状態の断面図である。
【図8】従来のスチール製パレットの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 パレット 11 脚部材 11a 底面部 11b 垂直片 11c 水平部 12 脚部材 12a 底面部 12b 垂直部 12c 水平部 13 梁部材 13a 底面部 13b 垂直片 13c 水平部 14 梁部材 14a 底面部 14b 垂直部 14c 水平部 15 パネル部材 16 突出縁部 16a 垂直片 16b 突出部 16c 水平部 16d 貫通孔 20 パレット 21 端部材 21a 切欠部 21b 貫通部 22 突出縁部 22a 水平部 22b 突出部 22c 垂直片 23 下部突出縁部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本の平行に配置された脚部
    材と、これら脚部材上に直交して配置される複数の梁部
    材と、これら梁部材上に設けられるパネル部材とで構成
    されるパレットであって、前記パレットの周囲4辺に上
    方に突出する突出縁部を設ける一方、このパレットを積
    み重ねたときに前記脚部材が前記突出縁部の内側に係止
    可能となるよう形成したことを特徴とするパレット。
  2. 【請求項2】 前記複数の梁部材のうち前記脚部材の両
    端部に配置される2本の梁部材の外側縁に、前記パネル
    部材の表面から上方に突出する前記突出縁部を一体に形
    成したことを特徴とする請求項1記載のパレット。
  3. 【請求項3】 前記梁部材の両端部に配置される前記突
    出縁部と一体に下方に突出しパレットを積み重ねたとき
    に当該突出縁部の内側に係止される下部突出縁部を形成
    した端部材を設けたことを特徴とする請求項1また2記
    載のパレット。
  4. 【請求項4】 前記脚部材のうち前記梁部材の両端部に
    配置される2本の脚部材の外側縁に、前記パネル部材の
    表面から上方に突出する前記突出縁部を一体に形成した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパレ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記梁部材を中空部材で構成するととも
    に、当該梁部材の端部を塞ぐ前記突出縁部に当該中空の
    梁部材の中空部と連通して結束用材を挿通し得る貫通孔
    を形成した構成したことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のパレット。
  6. 【請求項6】 前記突出縁部の頂部を曲げ加工による折
    曲げ部で構成したことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載のパレット。
  7. 【請求項7】 前記脚部材、前記梁部材、前記パネル部
    材、前記突出縁部、前記端部材を、それぞれ金属薄板の
    成形加工品で構成したことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のパレット。
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