JP3047236U - パレット - Google Patents

パレット

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JP3047236U
JP3047236U JP1997008844U JP884497U JP3047236U JP 3047236 U JP3047236 U JP 3047236U JP 1997008844 U JP1997008844 U JP 1997008844U JP 884497 U JP884497 U JP 884497U JP 3047236 U JP3047236 U JP 3047236U
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忠 辻合
優 石倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチール製であっても荷物の移動やパレット
同志の積み重ねの際の移動を防止でき、端面による怪我
などを防止できるパレットを提供すること。 【解決手段】 パレット10の幅方向両端に位置する端
部パネル11に上方に突き出す押え部11eを形成する
一方、下方に両側の押え部11eの内側に嵌まる嵌り部
11gを形成する。これにより、押え部11eによって
荷物の移動を防止し、パレット10の幅方向両側の押え
部11eの間に嵌り部11gを位置させてパレット10
同志の積み重ねの際の移動を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
この考案はフォークリフトを用いて荷物を移送する場合に使用するパレットに 関し、荷物の移動を防止するとともに、使用後の段重ねを確実かつ安全にできる ようにしたり、金属薄板で作る場合でも端面の露出による危険を防止するように したものである。
【0002】
【従来の技術】
各種工場をはじめとして原材料や部品、完成品の輸送効率向上のため、パレッ トを用い、パレット上に荷物を載置し、これをフォークリフトで輸送するように したり、コンベアライン上にパレットを載置してパレットごと輸送することも行 われている。
【0003】 このような物流に欠かせないパレットとしては、従来木製のものが多く使用さ れているが、軽量化、強度向上や耐久性の向上の要求があり、合成樹脂製のもの などが使用されつつある。
【0004】 合成樹脂製のパレットは、金型を用いて一体成型することで軽量化などを図る ことができるものの、国内物流用と海上輸送用など寸法の異なるパレットを製作 しようとすると、それぞれに対応する金型が必要となり、大きさの変更などに対 するフレキシビリティに欠けるという問題がある。
【0005】 そこで、例えば実用新案登録3023996号公報に記載のパレットを図6に 示すように、金属薄板を曲げ加工したパネル1と脚2などを組み合わせることで 、木製と同様な構造のスチール製のパレットも出現している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、木製に代えてスチール製とすることで、ロール成形などでパネル1 と脚2などをを作ることで、パネル1と脚2などの長さを変えることで数種類の 大きさのパレットを作ることができるものの、パレット表面の摩擦係数が小さく 、載置した荷物がフォークリフトによる運搬の際に移動したり、使用後に段積み して輸送する場合にも段積み状態を保持することが難しいという問題がある。
【0007】 また、金属薄板をロール成形などでパネル1と脚2などを成形し、これを組み 合わせてパレットとすると、パネル1の端面がパレットの外側に露出する場合が あり、合成樹脂製の場合と異なり端面が鋭利なこともあり、作業中に接触すると 、怪我をする恐れもあり、安全性を確保しなければならないという問題がある。
【0008】 この考案は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、スチール製であっ ても荷物の移動やパレット同志の積み重ねの際の移動を防止でき、端面による怪 我などを防止できるパレットを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの考案の請求項1記載のパレットは、幅方向両端に 設けられる1対の端部パネルと、これら1対の端部パネルの間に平行に配置され る間隔保持パネルと、これら端部パネルおよび間隔保持パネルの上下部にそれぞ れ取付けられて載荷される表面パネルおよび底面パネルとでなるパレットであっ て、前記端部パネルに前記パレットの端縁上方に突き出して載荷物の外側端を押 さえる押え部を形成するとともに、当該端部パネルの前記パレットの端縁下方を パレットを積み重ねるときに前記押え部の内側に嵌まる嵌り部を形成してなるこ とを特徴とするものである。
【0010】 このパレットによれば、パレットの幅方向両端に位置する端部パネルに上方に 突き出す押え部を形成する一方、下方に両側の押え部の内側に嵌まる嵌り部を形 成するようにしており、押え部によって荷物の移動を防止するようにし、パレッ トの幅方向両側の押え部の間に嵌り部を位置させてパレット同志の積み重ねの際 の移動を防止するようにしている。
【0011】 また、この考案の請求項2記載のパレットは、請求項1記載の構成に加え、前 記端部パネルの押え部下方および嵌り部上方に当該端部パネルと交差する前記表 面パネルおよび底面パネルの幅方向の端縁を覆う袋部を一体に形成してなること を特徴とするものである。
【0012】 このパレットによれば、端部パネルの上下に袋部を設けて表面パネル及び底面 パネルの幅方向の端縁を覆うようにしており、金属薄板の端面が外側に露出する ことを防止して安全性の向上を図るようにしている。
【0013】 さらに、この考案の請求項3記載のパレットは、請求項1また2記載の構成に 加え、前記表面パネル及び底面パネルの前記パレットの前後方向両端に位置する 端縁を覆う袋部材を設けたことを特徴とするものである。
【0014】 このパレットによれば、さらにパレットの前後方向両端部に位置する表面パネ ル及び底面パネルの端縁を袋部材で覆うようにしており、完全に金属薄板の端面 が外側に露出することを防止して一層の安全性の向上を図るようにしている。
【0015】 また、この考案の請求項4記載のパレットは、請求項3記載の構成に加え、前 記表面パネルの前記パレットの前後方向両端に位置する端縁を覆う前記袋部材に 前記パレットの端縁上方に突き出して載荷物の外側端を押さえる押え部を一体に 形成するとともに、前記底面パネルの前後方向両端縁を覆う前記袋部材を当該1 対の押え部間に嵌込み可能な間隔で取付けてなることを特徴とするものである。
【0016】 このパレットによれば、パレットの前後方向両端に位置する表面パネルの端縁 を覆う袋部材に上方に突き出す押え部を一体に形成してこれらの間に底面パネル を嵌め込むことができるようにしており、あらゆる方向の荷物の移動とパレット 同志の積み重ねの移動を防止できるようにしている。
【0017】 さらに、この考案の請求項5記載のパレットは、請求項1〜4のいずれかに記 載の構成に加え、前記表面パネルおよび底面パネルを平板を波形状に成形した複 数枚の面パネルで構成したことを特徴とするものである。
【0018】 このパレットによれば、表面パネルおよび底面パネルを平板を波形状に成形し た複数枚の面パネルで構成するようにしており、薄板であっても十分な強度を確 保できるようにしている。
【0019】 また、この考案の請求項6記載のパレットは、請求項1〜5のいずれかに記載 の構成に加え、前記1対の端部パネルと前記間隔保持パネルにフォークリフトの 爪挿入用のフォーク穴を形成して4方出しとしたことを特徴とするものである。
【0020】 このパレットによれば、端部パネルと間隔保持パネルにフォーク穴を形成する ようにしており、2方出しと同一の構成部材のまま、フォーク穴を形成するだけ で簡単に4方出しにできるようにしている。
【0021】 さらに、この考案の請求項7記載のパレットは、請求項6記載の構成に加え、 前記フォーク穴をバーリング加工により当該穴周囲に補強部を一体に形成したこ とを特徴とするものである。
【0022】 このパレットによれば、フォーク穴をバーリング加工によって補強部を成形す るようにしており、穴周囲の強度を確保するようにしている。
【0023】 また、この考案の請求項8記載のパレットは、請求項1〜7のいずれかに記載 の構成に加え、前記パレットの底面にコンベア上などでのスリップを防止するス リップ防止部材を取付けたことを特徴とするものである。
【0024】 このパレットによれば、パレットの底面となるパネルなどの底面にスリップ防 止部材を取付けるようにしており、スチール製で摩擦係数が小さくてもコンベア 上などでのスリップを防止できるようにしている。
【0025】 さらに、この考案の請求項9記載のパレットは、請求項1〜8のいずれかに記 載の構成に加え、前記パレットを構成する端部パネル、間隔保持パネル、表面パ ネル及び底面パネル、袋部材を薄板の成形加工品とする一方、これらを構成する 薄板の厚さもしくは強度を変えて載荷可能重量を変更することを特徴とするもの である。
【0026】 このパレットによれば、パレットの構成部材を薄板の成形加工品とするように しており、薄板の板厚を厚くしたり、高張力鋼などの強度の高いものなどを用い ることで、載荷可能重量の変更ができるようになる。
【0027】 また、この考案の請求項10記載のパレットは、請求項1〜9のいずれかに記 載の構成に加え、前記パレットを構成する端部パネル、間隔保持パネル、表面パ ネル及び底面パネル、袋部材の断面形状を一定とするとともに、これらの長さを 変更して当該パレットの大きさを変更することを特徴とするものである。
【0028】 このパレットによれば、パレットの構成部材の断面形状を一定として成形長さ を変えるようにしており、簡単にパレットの大きさの変更を行うことができるよ うになる。
【0029】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。 図1〜図5はこの考案のパレットの一実施の形態にかかり、図1は外観斜視図 、図2は端部パネル部分の拡大斜視図および袋部材部分の拡大斜視図、図3はパ ネル部材の斜視図および底部袋部材の斜視図、図4はスリップ防止部材の組立工 程図、図5は返送時の段重ね状態の断面図である。
【0030】 このパレット10は金属薄板をロール成形などで成形した部材を組み合わせて 構成され、このパレット10は、図1に示すように、幅方向両端に配置される1 対の端部パネル11と、これら1対の端部パネル11の間に平行に配置される間 隔保持パネル12と、これら端部パネル11および間隔保持パネル12の上下に 配置される表面パネル13および底面パネル14で構成されている。
【0031】 パレット10の幅方向両端に配置される端部パレット11は、図2(a)に拡 大して示すように、表面パネル13の下面と底面パネル14の上面との間隔に対 応した高さの垂直片11aの上端に水平外側に突き出す上部水平部11bが形成 される一方、垂直片11aの下端に水平外側に突き出す下部水平部11cが形成 されてコ字状とされ、さらに上部水平部11bの先端に垂直上方に突き出す上部 垂直部11dが形成され、この先端が内側に水平に曲げられたのち垂直下方に曲 げられてコ字状断面の上方に突き出す押え部11eが形成され、さらに水平内側 に突き出すように曲げられ、上部水平部11bとの間に内側に開口する袋部11 fが一体に形成されるとともに、下部水平部11cの先端に垂直下方に突き出す 嵌り部11gが形成され、この先端が内側に水平に曲げられて下部水平部11c との間に内側に開口する袋部11hが一体に形成されている。そして、下部水平 部11cの突出量によって嵌り部11gが上方の押え部11eの内側に位置する ように形成してある。
【0032】 また、この端部パネル11の垂直片11aには、フォークリフトによる4方出 しを行うため、パレット10の前後方向2か所にバーリング加工によってフォー ク穴11iが形成され、フォーク穴11iの周囲にフランジ状の補強部11jが 一体に形成してある。
【0033】 次に、このような1対の端部パネル11の間に配置される間隔保持パネル12 は、横断面がコ字状に形成され、垂直の垂直片12aが表面パネル13の下面と 底面パネル14の上面との間隔に対応した高さとされ、垂直片12aの上端に水 平外側に突き出す上部水平部12bが形成される一方、垂直片12aの下端に水 平外側に突き出す下部水平部12cが形成されており、端部パネル11の一部分 をなす垂直片11a、上部水平部11b、下部水平部11cと同一の形状になっ ている。
【0034】 この間隔保持パネル12にも、垂直片12aに、フォークリフトによる4方出 しを行うため、パレット10の前後方向2か所にバーリング加工によってフォー ク穴12dが形成され、フォーク穴12dの周囲にフランジ状の補強部12eが 一体に形成してある。
【0035】 そして、このように構成した間隔保持パネル12はパレット10の大きさによ ってその数が適宜選択され、例えば図1に示すように、2つの間隔保持部材12 が用いられる。
【0036】 次に、表面パネル13及び底面パネル14は、図3(a)に拡大して示す面パ ネル15を複数枚用いて構成され、例えば図1に示すように、表面パネル13が 5枚の面パネル15で構成され、底面パネル14が3枚の面パネル15で構成さ れる。
【0037】 この面パネル15は、例えば金属薄板を断面台形状に交互に折り曲げて波形状 成形したものが用いられる。
【0038】 このような面パネル15は、図1および図2(a)に示すように、間隔保持パ ネル12と直交して配置されて上下部水平部12b,12cにそれぞれ当てられ るとともに、端部パネル11の上下の袋部11f,11hに入れられて端部が覆 われた状態とされてスポット溶接などで固定され、表面パネル13と底面パネル 14が形成される。
【0039】 こうして形成された表面パネル13と底面パネル14では、パレット10の幅 方向両端の面パネル15の波形状の端面が端部パネル11の袋分11f,11h で覆われた状態となるが、パレット10の前後端に配置された面パネル15の平 板状の端面が露出した状態になる。
【0040】 そこで、表面パネル13では、パレット10の前後端に配置された面パネル1 5の平板状の端面を覆う袋部材16が用いられ、図1および図2(b)に示すよ うに、この袋部材16は、端部パネル11の上部水平部11bから先の上部垂直 部11d、押え部11e、袋部11fと同一形状に形成された水平部16a、垂 直部16b、押え部16c、袋部16dで構成されている。
【0041】 そして、袋部16dの間に面パネル15の平板状の端面が入れられて覆われた 状態でスポット溶接などで固定され、この袋部材16によってパレット10の表 面の前後方向両端に押え部16cが突き出した状態になる。
【0042】 また、底面パネル14でも同様に袋部材17が用いられ、この袋部材17は、 図3(b)に反時計回りに90度回転した状態で示すとともに、図4に示すよう に、端部パネル11の下部水平部11cから先の嵌り部11g、袋部11hと同 一形状に形成された水平部17a、嵌り部17b、袋部17cでコ字状に形成さ れている。
【0043】 そして、袋部17cの間に面パネル15の平板状の端面が入れられて覆われた 状態でスポット溶接などで固定され、この袋部材17をパレット10の底面パネ ル14の前後方向両端にそれぞれ取付けることで、パレット10を段重ねしたと きに表面パネル13の前後方向両端の押え部16cの間に嵌り部17bが嵌まり 、前後方向の動きが規制された状態になる。
【0044】 このような1対の端部パネル11と、この間に配置される2つの間隔保持パネ ル12とに直交して上側に5枚の面パネル15を配置するとともに、前後方向両 端に袋部材16をそれぞれ配置して表面パネル13とする一方、1対の端部パネ ル11と、この間に配置される2つの間隔保持パネル12とに直交して下側に3 枚の面パネル15を配置するとともに、前後方向両端に袋部材17をそれぞれ配 置して底面パネル14とし、各パネルの交差部や接触部をスポット溶接などで固 定することでパレット10が形成される。
【0045】 このようなパレット10によれば、表面パネル13の周囲にそれぞれ端部パネ ル11の押え部11eおよび袋部材16の押え部16cが突き出した状態になっ ているので、パレット10上の荷物の移動を規制することができるとともに、荷 物を載せる場合の位置合わせを簡単に行うことができる。
【0046】 また、パレット10だけを段重ねして運ぶ場合や保管する場合などには、図5 に示すように、下側のパレット10の押え部11e,16cの間に上側のパレッ ト10の底面パネル16の嵌り部11g、17bが嵌まり込んで動きが規制され 、荷崩れを防止して安全に運搬することができる。
【0047】 さらに、このパレット10では、表面パネル13及び底面パネル14の周囲が 端部パネル11の上下の袋部11f,11hと袋部材16の袋部16dおよび袋 部材17の袋部17cで覆われた状態となって金属薄板の端面が露出することが なく、接触による怪我などを防止して安全に作業を行うことができる。
【0048】 また、このパレット10では、端部パネル11と間隔保持パネル12にそれぞ れフォーク穴11i、12dを形成するようにしたので、端部パネル11と平行 にフォークリフトの爪を挿脱することに加え、これと直交する方向のこれらフォ ーク穴11i、12dにフォークリフトの爪を挿脱することができ、4方出しを 簡単に行うことができるとともに、フォーク穴を形成しない場合には2方出しと なり、同一構成部材で簡単に2方出しと4方出しの選択ができる。
【0049】 さらに、このパレット10では、金属薄板をロール成形などで成形した端部パ ネル11、間隔保持パネル12、面パネル15、袋部材16,17を用いてパレ ットを構成するようにしたので、金属薄板の板厚や高張力鋼など素材強度を変え ることで、載荷荷重の異なる軽量タイプから重量タイプまでのパレットを簡単に 作ることができる。
【0050】 また、大きさのことなるパレットを必要とする場合には、構成部材である端部 パネル11、間隔保持パネル12、面パネル15、袋部材16,17の断面形状 を同一としたまま長さを変更するだけで簡単に対応することができ、金型の変更 や新たな金型を用意する必要がない。
【0051】 さらに、このパレットは、金属薄板を成形加工したパネルで構成したので、従 来の木製のものに比べて軽量化を図ることができるとともに、耐久性を向上する ことができる。
【0052】 次に、このようなスチール製パレット10では、ローラコンベアライン上で使 用する場合に、スリップが生じてスムーズな搬送ができなくなる場合がある。
【0053】 そこで、図4に示すように、パレット10の底面パネル14を構成する面パネ ル15に、スリップ防止部材18を取付ける。
【0054】 このスリップ防止部材18としては、面パネル15の溝部分に入る突出部18 aと平面部18bとが一体に形成された合成樹脂製のものを一体のファスナ18 cによって固定するものなどが用いられる。
【0055】 スリップ防止部材としてはこれに限らず他の素材や形状であっても良く、多少 でも摩擦係数を大きくできるものであれば良い。
【0056】 このようなスリップ防止部材18を底面パネル14の少なくとも四隅に取付け ることで、ローラコンベア上などでもスリップを防止して搬送することが可能と なる。
【0057】
【考案の効果】 以上、実施の形態とともに具体的に説明したように、この考案の請求項1記載 のパレットによれば、パレットの幅方向両端に位置する端部パネルに上方に突き 出す押え部を形成する一方、下方に両側の押え部の内側に嵌まる嵌り部を形成す るようにしたので、押え部によって荷物の移動を防止することができるとともに 、パレットの幅方向両側の押え部の間に嵌り部を位置させてパレット同志の積み 重ねの際の移動を防止することができる。
【0058】 また、この考案の請求項2記載のパレットによれば、端部パネルの上下に袋部 を設けて表面パネル及び底面パネルの幅方向の端縁を覆うようにしたので、金属 薄板の端面が外側に露出することを防止して安全性の向上を図ることができる。
【0059】 さらに、この考案の請求項3記載のパレットによれば、さらにパレットの前後 方向両端部に位置する表面パネル及び底面パネルの端縁を袋部材で覆うようにし たので、完全に金属薄板の端面が外側に露出することを防止して一層の安全性の 向上を図ることができる。
【0060】 また、この考案の請求項4記載のパレットによれば、パレットの前後方向両端 に位置する表面パネルの端縁を覆う袋部材に上方に突き出す押え部を一体に形成 してこれらの間に底面パネルを嵌め込むことができるようにしたので、あらゆる 方向の荷物の移動とパレット同志の積み重ねの移動を防止することができる。
【0061】 さらに、この考案の請求項5記載のパレットによれば、表面パネルおよび底面 パネルを平板を波形状に成形した複数枚の面パネルで構成するようにしたので、 薄板であっても十分な強度を確保してパレットを構成することができる。
【0062】 また、この考案の請求項6記載のパレットによれば、端部パネルと間隔保持パ ネルにフォーク穴を形成するようにしたので、2方出しと同一の構成部材のまま 、フォーク穴を形成するだけで簡単に4方出しにすることができる。
【0063】 さらに、この考案の請求項7記載のパレットによれば、フォーク穴をバーリン グ加工によって補強部を成形するようにしたので、穴周囲の強度を確保すること ができ、安全にフォークリフトによる荷役ができる。
【0064】 また、この考案の請求項8記載のパレットによれば、パレットの底面となるパ ネルなどの底面にスリップ防止部材を取付けるようにしたので、スチール製で摩 擦係数が小さくてもコンベア上などでのスリップを防止することができる。
【0065】 さらに、この考案の請求項9記載のパレットによれば、パレットの構成部材を 薄板の成形加工品とするようにしたので、薄板の板厚を厚くしたり、高張力鋼な どの強度の高いものなどを用いることで、載荷可能重量の変更が簡単にできる。
【0066】 また、この考案の請求項10記載のパレットによれば、パレットの構成部材の 断面形状を一定として成形長さを変えるようにしたので、簡単にパレットの大き さの変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のパレットの一実施の形態にかかる外
観斜視図である。
【図2】この考案のパレットの一実施の形態にかかる端
部パネル部分の拡大斜視図および袋部材部分の拡大斜視
図である。
【図3】この考案のパレットの一実施の形態にかかるパ
ネル部材の斜視図および底部袋部材の斜視図である。
【図4】この考案のパレットの一実施の形態にかかるス
リップ防止部材の組立工程図である。
【図5】この考案のパレットの一実施の形態にかかる返
送時の段重ね状態の断面図である。
【図6】従来のスチール製パレットの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 パレット 11 端部パネル 11e 押え部 11f 袋部 11g 嵌り部 11h 袋部 11i フォーク穴 11j 補強部 12 間隔保持パネル 12d フォーク穴 12e 補強部 13 表面パネル 14 底面パネル 15 面パネル 16 袋部材 16c 押さえ部 16d 袋部 17 袋部材 17b 嵌り部 17c 袋部

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向両端に設けられる1対の端部パネ
    ルと、これら1対の端部パネルの間に平行に配置される
    間隔保持パネルと、これら端部パネルおよび間隔保持パ
    ネルの上下部にそれぞれ取付けられて載荷される表面パ
    ネルおよび底面パネルとでなるパレットであって、前記
    端部パネルに前記パレットの端縁上方に突き出して載荷
    物の外側端を押さえる押え部を形成するとともに、当該
    端部パネルの前記パレットの端縁下方をパレットを積み
    重ねるときに前記押え部の内側に嵌まる嵌り部を形成し
    てなることを特徴とするパレット。
  2. 【請求項2】 前記端部パネルの押え部下方および嵌り
    部上方に当該端部パネルと交差する前記表面パネルおよ
    び底面パネルの幅方向の端縁を覆う袋部を一体に形成し
    てなることを特徴とする請求項1記載のパレット。
  3. 【請求項3】 前記表面パネル及び底面パネルの前記パ
    レットの前後方向両端に位置する端縁を覆う袋部材を設
    けたことを特徴とする請求項1また2記載のパレット。
  4. 【請求項4】 前記表面パネルの前記パレットの前後方
    向両端に位置する端縁を覆う前記袋部材に前記パレット
    の端縁上方に突き出して載荷物の外側端を押さえる押え
    部を一体に形成するとともに、前記底面パネルの前後方
    向両端縁を覆う前記袋部材を当該1対の押え部間に嵌込
    み可能な間隔で取付けてなることを特徴とする請求項3
    記載のパレット。
  5. 【請求項5】 前記表面パネルおよび底面パネルを平板
    を波形状に成形した複数枚の面パネルで構成したことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパレット。
  6. 【請求項6】 前記1対の端部パネルと前記間隔保持パ
    ネルにフォークリフトの爪挿入用のフォーク穴を形成し
    て4方出しとしたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載のパレット。
  7. 【請求項7】 前記フォーク穴をバーリング加工により
    当該穴周囲に補強部を一体に形成したことを特徴とする
    請求項6に記載のパレット。
  8. 【請求項8】 前記パレットの底面にコンベア上などで
    のスリップを防止するスリップ防止部材を取付けたこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のパレッ
    ト。
  9. 【請求項9】 前記パレットを構成する端部パネル、間
    隔保持パネル、表面パネル及び底面パネル、袋部材を薄
    板の成形加工品とする一方、これらを構成する薄板の厚
    さもしくは強度を変えて載荷可能重量を変更することを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のパレット。
  10. 【請求項10】 前記パレットを構成する端部パネル、
    間隔保持パネル、表面パネル及び底面パネル、袋部材の
    断面形状を一定とするとともに、これらの長さを変更し
    て当該パレットの大きさを変更することを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載のパレット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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