JP4178772B2 - ロッド保持用緩衝部材およびロッド輸送用コンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッド保持用緩衝部材およびロッド輸送用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコン単結晶棒などのロッドを輸送するコンテナとして、従来では、段ボール紙などの厚紙で形成した仕切り壁付きトレーにロッドを載せ、そのトレーを段ボール紙製コンテナの内部に積み重ねて輸送するコンテナが知られているが、使用後の産業廃棄物の問題や輸送コストの面で問題がある。
【0003】
出願人は、以前に、ロッドの長手方向に沿って互い違いに位置する複数の仕切り板により、各ロッドの外周を上下から挟み込んで保持する方式の組立式コンテナについて報告した(特開平11―236045号公報)。これによれば、廃棄物や輸送コストの問題が解決され、さらに、異なる外径のロッドも、確実に保持することが可能となった。
【0004】
しかし、前記組立式コンテナは、各ロッドを複数の仕切り板によって保持する構造なので、ロッドの長手方向の長さが仕切り板間の長さよりも短い場合には、ロッドを確実に収容できないという問題が生じる。
また、輸送中に激しい振動等があると、収容したロッドの表面が傷つき易いという問題も考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、長手方向の長さが短いロッドでも、コンテナにより輸送することが可能となるロッド保持用緩衝部材を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、このようなロッド保持用緩衝部材を用いて、安全にロッドを収容することができるロッド輸送用コンテナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討の結果、発泡ポリプロピレンにより、ロッドの外周下部を深く押え、一方ロッドの外周上部を浅く押えるような形状の緩衝部材を作成し、これらを用いて円形のロッドの外周を上下から挟み込み、さらに、ベルトによりパレットに固定したところ、ロッドを確実に固定することができることを見出し、この知見に基づき本発明を完成した。
【0007】
本発明に係るロッド保持用緩衝部材は、
コンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してある第1緩衝部材と、
コンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してある第2緩衝部材と、から構成され、これらは、前記ロッドを上下から挟み込む一組の部材として作用するものである。
好ましくは、前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さは、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さよりも小さい。
【0008】
なお、本発明では、前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さが、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さよりも大きいものであってもよい。
【0009】
好ましくは、前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さaと、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さbとは、a:bが、1:2〜1:5の関係にある。
【0010】
好ましくは、前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さは、コンテナ内に収容されるロッドの横断面半径の5%〜10%の範囲の長さである。
【0011】
好ましくは、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さは、コンテナ内に収容されるロッドの横断面半径の20%〜40%の範囲の長さである。
【0012】
好ましくは、前記第1緩衝部材の下面にコンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してあり、前記第1緩衝部材の上面にコンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してある。
【0013】
好ましくは、前記第2緩衝部材の上面にコンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してあり、前記第2緩衝部材の下面にコンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してある。
【0014】
なお、本発明において、第1緩衝部材および第2緩衝部材は、相対的な概念であり、同じ緩衝部材が、他の緩衝部材との関係で、第1緩衝部材または第2緩衝部材になり得る。
【0015】
本発明に係るロッド輸送用コンテナは、
リフト用孔が形成してあるパレットと、
前記パレットの上面に立設される複数の側板と、
前記パレットと前記複数の側板とで囲まれる内部空間に収容される少なくとも1個の請求項1〜7のいずれかに記載された一組のロッド保持用緩衝部材と、
前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段と、
を有する。
【0016】
好ましくは、前記パレットの上面に着脱自在に立設される複数の側板の中、少なくとも1枚の側板は、上下に分離可能である。
好ましくは、前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段は、
一対の帯状部材それぞれの下端を前記パレットに結合し、前記第1緩衝部材の上面にて、前記一対の帯状部材のそれぞれの上端を着脱自在に結合するものである。この場合において、前記帯状部材の下端をパレットに結合させるために、少なくとも2個の切り欠きを設けた底板をパレット上面に形成することが好ましい。
【0017】
本発明では、前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段は、前記第1緩衝部材の上面に載置した押さえ板端部に設けた固定用ピンを、前記側板に設けた固定用孔に嵌合するものであっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るロッド輸送用コンテナ2は、図2に示す半導体単結晶ロッドなどのロッド4aまたは4bを収容して輸送するためのコンテナであって、底部にパレット8を有する。本実施形態のパレット8には、フォークリフトの爪部が差し込まれるリフト用孔10が形成してある。パレット8は、たとえばステンレスなどの金属で構成してあることが好ましいが、金属以外のプラスチックや木製などの材質で構成することも可能である。
【0019】
パレット8の上には、合板などで構成してある厚さ4〜6mmの底板12が載置される。また、このパレット8の四辺位置には、相互に略平行に向き合う一対の第1側板14,14と、これら第1側板14,14の両側端部を連結するように、しかも相互に略平行に向き合う一対の第2側板16,16とが着脱自在に装着される。本実施形態では、第1側板14,14は、パレット8の上で、ロッド4a,4bの長手方向Xに対して略平行となるように立設される。また、第2側板16,16は、パレット8の上で、ロッド4a,4bの長手方向Xに対して略直角方向となるように立設される。本実施形態では、第1側板14,14の幅が、第2側板16,16の幅よりも広くしてある。第1側板14,14の幅は、たとえば1000〜1300mmであり、その高さは、600〜900mmである。また、第2側板16,16の幅は、たとえば600〜1000mmであり、その高さは、600〜900mmである。
【0020】
パレット8の上で、第1側板14,14および第2側板16,16で囲まれた空間が、ロッド4a,4bを収容するための内部空間18となる。これら側板で囲まれた空間18を閉じるために、側板14,14,16,16の上端には、矩形の蓋20が着脱自在に装着される。
【0021】
本実施形態では、各第1側板14は、二枚のパネル14aおよび14bで構成してあり、上下に分離可能となっている。また、第2側板16は、それぞれ1枚のパネルで構成してある。これらの側板14および16は、下述するような構造を採用することにより、パレット8に対して折り畳み自在となっている。
【0022】
本実施形態では、パレット8の上の四隅位置には、下金具24が立設してある。各下金具24の内側には、断面略L字形状の係止片が固定してあり、上下方向に延びる垂直溝と、その溝の下端部に連続するように水平方向に延びる水平溝とを形成するようになっている。
【0023】
一方、第2側板16の両側端部には、高さ方向に沿って金属製の側端金枠32が装着してある。各側端金枠32は、側板16を補強する作用を有する。また、各側端金枠32には、第1側板14の両端部がそれぞれスライド式に差し込まれるためのスライド溝が形成してある。また、この側端金枠32の下端部に、回動用突起42が具備してある。
【0024】
各回動用突起42は、下金具24の垂直溝に沿って挿入され、その溝の下端部で、水平方向に移動させることで、回動用突起42は係止片により上方への抜け止めがなされる。したがって、各第2側板16は、パレット8に対して上方への抜け止めがなされ、その状態で、側板16は、コンテナ2の内側方向への回動が許容される。側板16のコンテナ外側への回動は、側板16が、パレット8の上に固定された下金具24および板状金具26に当接することにより制限される。また、第1側板14の両側上端部に装着してある回動自在な取付金具34が、第2側板16の両側上端部に着脱自在に係合することにより、側板16のコンテナ外側への回動は、完全に防止される。
【0025】
本実施形態では、上述した構造を採用することにより、第1側板14および第2側板16が、パレット8に対して折り畳み自在および/または着脱自在に装着される。
【0026】
本実施形態では、上述したように、各第1側板14の両端部は、第2側板16のスライド溝にスライド式に差し込まれるようになっている。したがって、第1側板14は、パレット8の上で、当該パレット8および第2側板16に対して着脱自在に組み立て可能である。
【0027】
本実施形態では、第1側板14および第2側板16を構成する各パネルは、木製合板で構成してあるが、これらの厚みは、好ましくは5〜15mm程度、さらに好ましくは8〜10mm程度である。また、これら側板14および16を構成するパネルの縁部には、補強用に金枠が装着してあることが好ましい。また、パネルの両面には、塩化ビニルシートなどの樹脂シートが貼り付けてあることが好ましい。
【0028】
図1および図2に示すように、コンテナ2の内部には、それぞれ板状の上部緩衝部材50、中間緩衝部材52および下部緩衝部材54が、ロッド4aまたは4bを間に挟み込むように積層される。これら緩衝部材50、52および54に形成してある上部保持凹部56と対向する下部保持凹部58とが一組となり、それぞれロッド4aまたは4bを挟み込むロッド保持用緩衝部材となる。これらの緩衝部材50、52および54は、たとえばポリプロピレン(PP)発泡体、ポリエチレン(PE)発泡体、弾性ゴム、木材などの緩衝部材で構成してある。
【0029】
上部緩衝部材50には、コンテナ2の内部に収容されるロッド4aまたは4bの外周上部を保持する上部保持凹部56が形成してある。中間緩衝部材52の上面には、ロッド4aまたは4bの外周下部を保持する下部保持凹部58が形成してあり、その下面には、ロッド4aまたは4bの外周上部を保持する上部保持凹部56が形成してある。また、下部緩衝部材54の上面には、ロッド4aまたは4bの外周下部を保持する下部保持凹部58が形成してある。
【0030】
これらの凹部56および58は、緩衝部材50、52および54の下面または上面に、凹部の長手方向に直交するY方向に沿って所定ピッチP1で複数形成してある。この所定ピッチP1は、収容されるロッド4aまたは4bの横断面半径raまたはrbなどに応じてそれぞれ決定され、収容されるロッド4aまたは4bにおける横断面半径raまたはraのそれぞれ2倍プラス余裕幅αのピッチであることが好ましい。
【0031】
余裕幅αとしては、特に限定されないが、好ましくは10〜30mm程度である。この余裕幅αが大きすぎると、所定の大きさのコンテナの内部に収容できるロッド4aまたは4bの数が少なくなり、余裕幅αが小さすぎると、ロッド相互間の隙間が小さくなり、衝突するおそれが高くなることから好ましくない。
【0032】
本実施形態では、コンテナ2の内部に収容できるロッドの横断面半径raの最大値は、たとえば72.5mmであり、その横断面半径rbの最小値は、55mmである。各凹部56および58の曲率半径は、ロッドの横断面半径raに対応する半径である。
【0033】
本実施形態では、上部保持凹部56の垂直断面(横断面)方向の深さは、下部保持凹部58の垂直断面方向の深さよりも小さくしてある。たとえば、上部保持凹部56の垂直断面方向の深さaと、下部保持凹部58の垂直断面方向の深さbとは、a:bが、1:2〜1:5の関係にある。また、深さaは、ロッド4aまたは4bの横断面半径raまたはrbのそれぞれ5%〜10%の範囲の長さであり、深さbは、ロッド4aまたは4bの横断面半径raまたはrbのそれぞれ20%〜40%の範囲の長さである。また、各緩衝部材50、52および54における最小の断面厚みt1は、余裕幅αと同程度である。これらの数値範囲の関係にあるときに、断面半径が異なるロッド4aまたは4bであっても、これらを衝突させることなく、安全に保持することが可能になる。なお、本発明においては、例えば横断面半径raのロッド4aの場合は、前記深さaと深さbは、前記半径raを基準にして設定されることが好ましい。raと異なる横断面半径rbのロッド4bの場合も同様である。本発明においては、ロッド4a又は4bを安全に保持するためには、凹部56の横断面における円弧の長さは、ロッド4a又は4bの横断面における外周の長さの5〜10%程度である。また、凹部58の横断面における円弧の長さは、ロッド4aまたは4bの横断面外周の長さの10〜30%程度である。
【0034】
上部緩衝部材50の上面には、補強板60が固定してある。上部緩衝部材50の上面は、図1に示すように、ベルト(帯状部材)70および製品押さえ板72を介して締め付けられるため、補強板60により上部緩衝部材50の強度を補強することが好ましい。製品押さえ板72は、たとえば金属板および緩衝部材の複合材で構成される。ベルト70は、たとえば合成樹脂、革、合成繊維などで構成される。
【0035】
補強板60は、下部緩衝部材54の下面にも具備させても良い。なぜなら、図2に示す緩衝部材50、52および54は、それらの上下配列を完全に逆転させて使用しても良いからである。すなわち、図2に示す下部緩衝部材54を、天地を逆にして、上部緩衝部材として用い、上部緩衝部材50を、天地を逆にして下部緩衝部材として用い、中間緩衝部材52も、天地を逆にして用いても良い。
【0036】
図1に示すベルト70および製品押さえ板72は、緩衝部材50,52および54をパレット上に固定する手段である。ベルト70の下端には、たとえば図3に示すように、フック金具74が装着してあり、このフック金具74は、パレット8に固定してあるD型金具に対して着脱自在に連結可能となっている。
【0037】
あるいは、図4に示すように、ベルト70の下端部表面に、対となる面状ファスナー78aおよび78bを、長手方向に所定間隔で装着しておき、ベルト70の下端部をD型金具76に通し、面状ファスナー78aおよび78b相互を着脱自在に付着しても良い。
いずれにしても、ベルト70の下端をパレット8に対して着脱自在に固定するために、図1に示すように、底板12には、少なくとも2個の切り欠き13を設けることが好ましい。
【0038】
次に、本実施形態のコンテナ2の使用方法について説明する。まず、ロッドの輸送後にコンテナ2からロッドを取り出し、コンテナ2を折り畳む方法について説明する。
図6および図7に示すように、まず、蓋20を取り除き、取付金具34を上向きに回動させて、側板14を側板16に対してスライド移動自在とし、これらの側板14をコンテナ2から取り外す。次に、図8に示すように、ベルト70を緩めて、製品押さえ板72を、取り外す。
【0039】
次に、図9に示すように、緩衝部材50、52および54を、コンテナ2から取り出し、同時に、それらの間に介装されているロッドを取り出す。なお、図9では、ロッドの図示を省略している。また、底板12に形成してある切り欠き13(図1参照)の図示も省略している。
【0040】
次に、図10に示すように、相互に向き合う一対の側板16を、下金具24の内側に、互い違いに回動させて、底板12の上に倒して収納する。次に、図11に示すように、他の一対の側板14を、側板16の上に重ねて収納する。
【0041】
その後、図12に示すように、ロッドが取り出された緩衝材50、52および54を積層させて、側板14の上に重ね、ベルト70および押さえ板72により上から固定する。その後、その上に、図8に示すように、蓋20を重ねれば、コンテナの折り畳みが完了する。コンテナ2は、使用状態に比べて嵩が小さくなり、コンテナの返送および保管が容易になる。
コンテナ2を再使用する場合には、図6〜図13の動作を逆に行えばよい。
【0042】
本実施形態のコンテナ2では、コンテナ2の納入先で、コンテナ2からロッド4aまたは4bを取り出した後のコンテナ2は、輸送元へ送り返され、再使用される。したがって、廃棄処分となる部分がなくなり、あるいは最小限にすることができ、環境対策上好ましい。
【0043】
また、コンテナ2の側板14,16をパレット上で分解して折り畳むことにより、コンテナ2の嵩を小さくして輸送元へ送り返すことができるので、輸送コストの低減を図ることができる。
【0044】
また、本実施形態に係るロッド輸送用コンテナ2では、コンテナ2内に収容される各ロッド4aまたは4bは、緩衝部材50、52および56により保持される。このため、異なる外径のロッド4aまたは4bが同じコンテナ2内に収容される場合でも、それぞれの外径に対応する緩衝部材を使用して、各ロッド4aまたは4bの外周を上下から挟み込んで保持することができ、コンテナ2内でロッド4aまたは4bが移動することを有効に防止することができる。また、本実施形態のコンテナでは、板状の緩衝部材により挟み込んでロッド4aまたは4bを保持するので、長手方向の長さが短いロッド4aまたは4bでも、本実施形態のコンテナ2により安全に輸送することが可能となる。
【0045】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば本発明では、図1および図2に示す中間緩衝部材52は、必ずしもなくても良いが、好ましくは、少なくとも一つあれば良く、図1および図2に示すように、3つの例に限定されない。
【0046】
また、本発明では、図5に示すように、上部保持凹部56aが形成してある上部緩衝部材50a、下部保持凹部58aが形成してある中間緩衝部材52aおよび図示省略してある下部緩衝部材は、それぞれ必ずしも1枚のパネルである必要はない。たとえば、これら緩衝部材は、それらの凹部の長手方向に沿って2分割、3分割または4分割以上に分割されたパネルで構成しても良い。
【0047】
また、本発明においては、緩衝部材50,52および54をパレット8上に固定する手段としては、ベルト70および製品押さえ板72に限定されない。たとえば、製品押さえ板72の両端部に固定用ピンを設け、各固定用ピンを、側板14の内面に設けた固定用孔に嵌合するようにすることにより、緩衝部材50,52および54をパレット8上に固定しても良い。
【0048】
また、本発明のコンテナの内部に収容されるロッドとしては、シリコン単結晶ロッドに限らず、その他のロッドであっても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、長手方向の長さが短いロッドでも、コンテナにより輸送することが可能となるロッド保持用緩衝部材と、このようなロッド保持用緩衝部材を用いて、安全にロッドを収容することができるロッド輸送用コンテナとを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るロッド輸送用コンテナの概略分解斜視図である。
【図2】 図2は図1に示す緩衝部材の横断面図である。
【図3】 図3は本発明の一例に係るベルトの下端とパレットとの取り付け部を示す要部斜視図である。
【図4】 図4は本発明の他の例に係るベルトの下端とパレットとの取り付け部を示す要部斜視図である。
【図5】 図5は本発明の他の実施形態に係る緩衝部材の概略斜視図である。
【図6】 図6は本発明の一実施形態に係るコンテナの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図7】 図7は図6の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図8】 図8は図7の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図9】 図9は図8の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図10】 図10は図9の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図11】 図11は図10の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図12】 図12は図11の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【図13】 図13は図12の続きの折り畳み工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
2… ロッド輸送用コンテナ
4a,4b… ロッド
8… パレット
12… 底板
14… 第1側板
16… 第2側板
20… 蓋
50… 上部緩衝部材
52… 中間緩衝部材
54… 下部緩衝部材
56… 上部保持凹部
58… 下部保持凹部
70… ベルト
72… 製品押さえ板
Claims (9)
- リフト用孔が形成してあるパレットと、
前記パレットの上面に立設される複数の側板と、
前記パレット上面に載置される床板と、
前記パレットと前記複数の側板とで囲まれる内部空間に収容される少なくとも一組のロッド保持用緩衝部材と、
前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段とを有し、
前記ロッド保持用緩衝部材は、コンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してある第1緩衝部材と、コンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してある第2緩衝部材とを有する一組の緩衝部材であり、
前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段は、一対の帯状部材それぞれの下端に装着されたフック金具を前記パレットに固定されたD型金具に着脱自在に結合し、前記第1緩衝部材の上面にて、前記一対の帯状部材のそれぞれの上端を着脱自在に結合するものであり、
前記床板は、前記帯状部材の下端を前記パレットに結合させるために、少なくとも2個の切り欠きを設けたものである
ロッド輸送用コンテナ。 - 前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さは、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さよりも小さいものである請求項1に記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さaと、前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さbとは、a:bが、1:2〜1:5の関係にある請求項1または2に記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記第1緩衝部材に形成された上部保持凹部の垂直断面方向の深さは、コンテナ内に収容されるロッドの横断面半径の5%〜10%の範囲の長さである請求項1〜3のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記第2緩衝部材に形成された下部保持凹部の垂直断面方向の深さは、コンテナ内に収容されるロッドの横断面半径の20%〜40%の範囲の長さである請求項1〜4のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記第1緩衝部材の下面にコンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してあり、前記第1緩衝部材の上面にコンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してある請求項1〜5のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記第2緩衝部材の上面にコンテナ内に収容されるロッドの外周下部を保持する下部保持凹部が形成してあり、前記第2緩衝部材の下面にコンテナ内に収容されるロッドの外周上部を保持する上部保持凹部が形成してある請求項1〜6のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記パレットの上面に着脱自在に立設される複数の側板の中、少なくとも1枚の側板は、上下に分離可能である請求項1〜7のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
- 前記ロッド保持用緩衝部材をパレット上に固定する手段は、前記第1緩衝部材の上面に載置した押さえ板端部に設けた固定用ピンを、前記側板に設けた固定用孔に嵌合するものである請求項1〜8のいずれかに記載されたロッド輸送用コンテナ。
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