JPS638580Y2

JPS638580Y2 -

Info

Publication number: JPS638580Y2
Application number: JP13037480U
Authority: JP
Priority date: 1980-09-16
Filing date: 1980-09-16
Publication date: 1988-03-15
Also published as: JPS5755726U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は長尺な積載物を積載して輸送するのに
良好で、不使用時にはコンパクトな態様にできる
パレツトに関する。

一般にパレツトには、例えば工業大事典15
（1961年12月23日平凡社発行）第142〜143頁に
記載されるように片面パレツト、両面パレツト、
２方パレツト、４方パレツトなど種々のものがあ
り、またパレツトの端に側板、わく、金網などを
とりつけたものもある。

しかし、これら側板、わく、金網などをとりつ
けたパレツトは、主として個々では積みつけの悪
い雑貨などを入れるのに適当なものであり、また
数段積みあげるときには貨物に重圧がかからない
ように、わくで上部の荷重を受けるようにするこ
とを意図したものである。従つて、長尺な積載物
の積載という観点からは、これらのパレツトのう
ち、パレツトの四方を囲んだものは長尺な積載物
の積載ができず、また二方だけに側板を取り付け
たものは、長尺な積載物の積載はできるが、不使
用時に十分にコンパクトな態様にできない。即
ち、側板を用いた場合は、従来も不使用時には折
りたたみ式としたものもあるが側板という性質上
折りたたみ後もある相当程度のスペースを必要と
し、余りコンパクトな態様にできなかつた。

本考案は長尺な積載物を積載して輸送する際
に、長尺な積載物がパレツトから落下することな
く、且つ、不使用時には十分にコンパクトな態様
にできるパレツトを提供することを目的とする。
即ち、本考案は、積載面の横方向に溝を設けたパ
レツト板と、該溝に嵌合可能な固定部材の両端に
積載物の落下を防止する棒状ガイドを結合した枠
体とからなり、該パレツト板の溝に、枠体の固定
部材が嵌合されて着脱自在に取付けられてなるパ
レツトである。

以下添付図面に準じて本考案を説明する。

本考案は前記のようにパレツト板と枠体とから
なるが、第１図にパレツト板の１態様の斜視図、
第２図に枠体の１態様の正面図を示す。また、第
３図は第１図に示すパレツト板に第２図に示す枠
体を取付けた本考案の代表的なパレツトの斜視図
である。本考案のパレツト板１は積載面の横方向
に所望の溝２を１以上、好ましくは２以上設ける
ことが必要である。該溝２は枠体の固定部材４を
嵌合して着脱自在に取付けるためのものであり、
従つて、溝の形状はそれに適したものであればよ
く、一般に切欠きした凹状が良好である。

パレツト板の材質は限定されず、通常木材、合
成樹脂などが用いられる。

なお、フオークリフトを用いて荷受けするため
に、パレツト板の底面にはその横側にゲタを設け
ることが好ましい。

一方、枠体３は、パレツト板１の溝２に嵌合自
在な固定部材４と該固定部材４の両端に落下防止
のための棒状ガイド５を結合した形状を基本とす
る。固定部材４の形状は、上記溝２に嵌合し且つ
嵌合した面をパレツト板１の積載面と一致させる
ことが好ましい。一般に凹状溝２に合せて、棒状
の固定部材４が適当である。

落下防止のための棒状ガイド５の下端部５′は、
固定部材４の下方まで伸ばすことによつて、枠体
３をパレツト板１に容易に且つ安定に取り付け出
来る。

なお、上記下端部５′の長さは、通常パレツト
板の底面までの範囲にとどめられる。他方、落下
防止のための棒状ガイドの上端部は、積載物の高
さに応じて決定すればよく、さらにはその両端部
に係合自在なストツパー６を設けることによつて
積載物の積載の高さを調整、積載物を固定するこ
とも有効である。

上記のように、本考案のパレツトはパレツト板
１の溝２に固定部材を嵌合して枠体が取付けられ
た構成を有するために、積載物の自重によつて該
枠体はより強く固定される効果を奏する。その結
果、パレツト板１における積載物の落下や落下の
原因となる横ズレは固定された枠体によつて良好
に防止される。また、枠体の固定部材が嵌合され
て着脱自在に取付けられているために積載物の運
搬後など不使用時は、パレツト板１と枠体３とを
容易に取り外すことができ、且つ枠体を構成する
ガイドが棒状ガイドであるために側板などと異な
り、十分にコンパクトな態様にまとめて返送、保
管できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るパレツト板の１態様を示
す斜視図である。第１図において１はパレツト板
本体、２は溝である。第２図は本考案に係る枠体
の１態様を示す正面図である。第２図において、
３は枠本体、４は固定部材、５は横ズレ防止ガイ
ド、５′はその下端部、６はストツパーを示す。
第３図は、第１図のパレツト板に第２図の枠体を
取付けた本考案の代表的なパレツトの斜視図であ
る。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

積載面の横方向に溝を設けたパレツト板と、該
溝に嵌合可能な固定部材の両端に積載物の落下を
防止する棒状ガイドを結合した枠体とからなり、
該パレツト板の溝に、枠体の固定部材が嵌合され
て着脱自在に取付けられてなるパレツト。