JPH08164936A - 鋼製パレット - Google Patents

鋼製パレット

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Publication number
JPH08164936A
JPH08164936A JP31013094A JP31013094A JPH08164936A JP H08164936 A JPH08164936 A JP H08164936A JP 31013094 A JP31013094 A JP 31013094A JP 31013094 A JP31013094 A JP 31013094A JP H08164936 A JPH08164936 A JP H08164936A
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JP
Japan
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pallet
deck board
band
steel
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JP31013094A
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English (en)
Inventor
Teruo Mitsuda
照夫 満田
Katsuumi Nojiri
勝海 野尻
Koichi Hina
晃一 日名
Kaihei Terajima
開平 寺嶋
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SHINWA CORP KK
Original Assignee
SHINWA CORP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で且つ組立容易であり、パレット上の積
載物が横滑りした際に、パレット上からの積載物の落下
を確実に防止できる鋼製パレットを提供する。 【構成】 断面コ字型の長尺鋼材からなるけた材(2a)
〜(2c)を開口部を上に向けて平行に配設し、けた材
(2a)〜(2c)の両端部に断面L字形の長尺鋼材からな
る一対のヘッダ(3)を架設する。また、各けた材(2
a)〜(2c)上に波型の薄肉鋼板で形成したデッキボー
ド(4)を配置する。端部けた材(2a)(2b)の外端縁
を上方に延設して起立部(23)を設け、この起立部(2
3)上端とヘッダ(3)の垂直部(31)上端とをデッキ
ボード(4)の積載面よりも上方に突出させる。起立部
(23)及び垂直部(31)に内方に延びる係合部(24)
(34)を設け、この係合部(24)(34)にデッキボード
(4)の端縁を係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を輸送、保管等す
るために単位数量ずつ取りまとめて支持するパレット、
特に鋼製のパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパレットの多くは、木製である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】木製のパレットは耐久
性が低く、その製造に大量の木材を使用するために近年
の資源保護の要請に反するという欠点がある。また、木
材に含まれる水分が輸送、保管中に結露して物品に付着
するという欠点もある。さらに、諸外国の中には、防虫
等の観点から木製製品の輸入時にくん蒸処理を義務付け
る国があり、木製パレットを使用している限り当該国へ
の輸出の度にくん蒸処理が必要となって非常に面倒であ
る。
【0004】これらの問題点を解決するものとして鋼製
のパレットがあるが、かかる鋼製パレットは一般に重
く、そのために取り扱いが不便であるという欠点があ
る。即ち、従来の鋼製パレットは、図15に示すように、
けた材(70)上に複数のチャンネル材(71)(断面コ字
型をなす)を架設して波状の積載面を得ているのである
が、剛性保持のために個々のチャンネル材(71)を厚肉
鋼材としているため、パレット全体の重量が増加する傾
向にあった。また、複数のチャンネル材(71)をけた材
(70)に取り付けなければならず、組立に多大な手間を
要していた。さらに、積載物の横滑りに対する対策がな
されていないため、運搬中の振動等によって横滑りした
積載物がパレット上から落下する事故も頻発していた。
【0005】そこで、本発明は、軽量で且つ組立容易で
あり、しかもパレット上の積載物が横滑りした際に、パ
レット上からの積載物の落下を確実に防止することので
きる鋼製パレットの提供を目的とする。
【0006】併せて以下の点をも目的とする。
【0007】 パレット同士を縦方向に積み重ねた際
の安定度を高める。 地面、コンクリート或いは段ボール等の設置面上に
設置したパレットの定位置性を高め、振動等の外乱に抗
してパレットが当初の設置位置を保持できるようにす
る。 積載物をバンド結束する際、特にパレットの幅方向
で結束する際に、容易に且つ確実にバンド結束できるよ
うにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明にかかる鋼製パレットは、断面コ字型の長尺
鋼材からなり、開口部を上に向けて平行に配設された複
数のけた材と、垂直部及び水平部を有する断面L字形の
長尺鋼材からなり、各けた材の両端部上に架設された一
対のヘッダと、矩形薄肉鋼板を波型に形成してなり、ヘ
ッダの水平部及びけた材上に配置されたデッキボードと
を具備し、複数のけた材のうち両端部に位置するけた材
の外端縁を上方に延設して起立部を設け、この起立部上
端とヘッダの垂直部上端とをデッキボードの積載面より
も上方に突出させると共に、起立部及び垂直部に内方に
延びる係合部を設け、この係合部にデッキボードの端縁
を係合させている。
【0009】けた材の両端部に、その下側角部を陥没さ
せてテーパ状の係合面を形成してもよい。
【0010】また、けた材の底面に、突起を設けてもよ
い。
【0011】両端部に位置するけた材の起立部にバンド
通し穴を設けてもよい。
【0012】
【作用】デッキボードとして、波型の薄肉鋼板を使用す
れば、従来の鋼製パレットのように長尺のチャンネル材
を使用する場合に比べて軽量化が図れ、しかもデッキボ
ードの剛性を十分に確保することができる。また、両端
部に位置するけた材に起立部を設け、この起立部上端と
ヘッダの垂直部上端とをデッキボードの積載面よりも上
方に位置させると、たとえデッキボード上に積載した積
載物が横滑りを起こしても、積載物は起立部若しくは垂
直部によって係止され、それ以上の横滑りを阻止され
る。一方、起立部及び垂直部に内方に延びる係合部を設
け、この係合部にデッキボードの端縁を係合させると、
デッキボードがけた材及びヘッダに係止され、デッキボ
ードの抜け止めがなされる。
【0013】けた材の両端部にその下側角部を陥没させ
てテーパ状の係合面を形成すると、パレット同士を縦積
みした際に、けた材の下部が一対のヘッダ間に嵌まり込
む。そのため、上段のパレットの納まりが良くなり、積
み重ねたパレットの安定度が増す。
【0014】けた材の底面に突起を設けると、設置面上
にパレットを載置した際に突起が設置面に引っ掛かり、
パレットの滑り止めがなされる。
【0015】両端部に位置するけた材の起立部にバンド
通し穴を設ければ、パレットの幅方向をスムーズにバン
ド結束することが可能となる。また、バンド(60)がけ
た材(2a)〜(2c)の下方を通ることもないので(図12
(b)参照)、当該バンドがフォークリフトのフォーク
や地面等と接触して切損するおそれもない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図14に基づ
いて説明する。
【0017】図1に示すように、本発明にかかる鋼製パ
レット(1)は、複数(本実施例では3つ)のけた材
(2a)〜(2c)と、けた材(2a)〜(2c)の両端部に架
設した一対のヘッダ(3)と、けた材(2a)〜(2c)上
に配置された波状のデッキボード(4)とを具備する。
【0018】図2及び図3に示すように、けた材(2a)
〜(2c)は、断面コ字型の部分を有する長尺鋼材で形成
され、コ字型の開口部を上に向けて互いに平行に配設さ
れている。各けた材(2a)〜(2c)の両上端部は、互い
に離反方向に屈曲して水平方向に延びており(以下、こ
の水平部分を支持部(21)と称する)、この支持部(2
1)はデッキボード(4)と面接触してこれを支持す
る。なお、けた材(2a)〜(2c)の端部には大きな荷重
が作用するので、これに対抗すべく、各けた材(2a)〜
(2c)の端部の両側面(22)(22)に縦方向の補強用リ
ブ(図示省略)を設けておくのが望ましい。もちろん、
けた材(2a)〜(2c)の両端部だけでなく、必要に応じ
てけた材の中央部の複数箇所に補強用リブを設けてもよ
い。
【0019】3本のけた材(2a)〜(2c)のうち、両端
部に位置するけた材(2a)(2b)(以下、端部けた材と
称する)の外端縁は上方に延設され、長手方向に沿って
一連に起立部(23)が形成されている。両起立部(23)
には、その上端部を内側に折り曲げて係合部(24)が形
成される。この時、起立部(23)の上端部は、デッキボ
ード(4)の積載面(41)(波目の最高部を通る水平
面)よりも上方に位置させる。
【0020】ヘッダ(3)は、図4及び図5に示すよう
に、垂直部(31)及び水平部(32)からなる断面L字型
の鋼材で形成され、内側角部を内方に向けて、けた材
(2a)〜(2c)の両端部に溶接或いはボルト締結等の手
段で固定される。垂直部(31)には、その上端を内側に
折り曲げて係合部(34)が形成されており、この時の垂
直部(31)の上端部は、積載面(41)よりも上方で且つ
端部けた材(2a)(2b)の起立部(23)上端と同一高さ
に設定される。
【0021】デッキボード(4)は、矩形状の薄肉鋼板
を波型に形成したもので、けた材(2a)〜(2c)及びヘ
ッダ(3)の水平部(32)上に配置される。デッキボー
ド(4)の四方の端縁は、図2及び図4に示すように、
端部けた材(2a)(2b)の係合部(24)と支持部(21)
との間の隙間、並びに、ヘッダ(3)の係合部(34)と
水平部(32)との間の隙間に挿入され、各端縁は端部け
た材(2a)(2b)及びヘッダ(3)の係合部(24)(3
4)によって上方から係止されている。このように、デ
ッキボード(4)の端縁を係合部(24)(34)に係合さ
せているので、デッキボード(4)をけた材(2a)〜
(2c)やヘッダ(3)に溶接等の手段で固定しなくて
も、デッキボード(4)がけた材(2a)〜(2c)やヘッ
ダ(3)から分離して上方に抜けることはない。もちろ
ん、デッキボード(4)をけた材(2a)〜(2c)やヘッ
ダ(3)に溶接等しておけば、より強固な構造とするこ
とができる。
【0022】このように、本発明では、デッキボード
(4)を薄い波状鋼板で形成しているので、従来のパレ
ットのように長尺のチャンネル材を使用して積載面(4
1)を形成する場合に比べて軽量化することができ、し
かもデッキボード(4)の剛性を十分に確保することが
できる。
【0023】また、端部けた材(2a)(2b)に起立部
(23)を設け、この起立部(23)の上端部と、ヘッダ
(3)の垂直部(31)の上端部とをそれぞれデッキボー
ド(4)の積載面(41)よりも上方に位置させているの
で、たとえデッキボード(4)上の積載物(5)が横滑
りを起こしても、それ以上の横滑りは起立部(23)及び
垂直部(31)によって阻止される。従って、横滑りを起
こした積載物(5)がパレット(1)上から脱落するお
それもない。
【0024】さらに、従来の鋼製パレットのように、複
数のチャンネル材をけた材(2a)〜(2c)に固定する必
要はなく、一枚のデッキボード(4)の4つの端縁を係
合部(24)(34)に係合させるだけで組立可能であるか
ら、組立工数を大幅に削減することができる。
【0025】図6及び図7に、係止部(24)(34)の他
の構造例を示す。図6は、起立部(23)及び垂直部(3
1)の上端部を円弧状に折り返して係止部(24)(34)
を設けたものであり、(a)図は端部けた材(2a)(2
b)に設けた係合部(24)を、(b)図はヘッダ(3)
に設けた係合部(34)を示す。図7は、起立部(23)及
び垂直部(31)に適宜縦方向の切り込みを入れ、この切
り込みで挟まれた部分を水平方向内側に倒して間欠的に
係合部(24)(34)を設けたものである。
【0026】図8は、各けた材(2a)〜(2c)の両端部
に、その下側角部を潰してテーパ面状の係合面(25)を
形成した実施例である。このような係合面(25)を形成
すれば、図9に示すように、パレット(1)(1')同士
を縦積みした際に、けた材(2a)〜(2c)の下部がヘッ
ダ(3')(3')間に嵌まり込み、係合面(25)がヘッダ
(3')の係合部(34’)と面接触するので、上段のパレ
ット(1)の納まりが良くなり、積み重ねたパレット
(1)(1')が崩れにくくなる。また、パレット(1')
上に積載物を積載し、その上に別のパレット(1)を積
み重ねる場合にも、積載物がその上方にあるパレット
(1)のけた材(2a)〜(2c)角部と接触して損傷する
おそれもない。
【0027】なお、係合面(25)とヘッダ(3)の係合
部(34)の傾斜角を一致させておけば、縦積み時の安定
度をより高めることができる。
【0028】図10及び図11は、けた材(2a)〜(2c)の
下面に滑り止め用の突起(26)(突出量は1〜2mm程度
とするのが望ましい)を設けたものである。このうち、
図11(a)及び(b)図は、けた材(2a)〜(2c)の底
面を陥没させてその裏面に突起(26)を設けたもので、
(a)図は円錐状の陥没部(27)を設けた場合を、
(b)図はリブ状の陥没部(27)を設けた場合をそれぞ
れ例示している。一方、(c)図は、底面をその裏面側
に切り起こして矩形状の窓部(28)を形成し、切り起こ
し部分を突起(26)として利用するものであり、(d)
図は、底面を打ち抜いて円形の窓部(28)を形成し、打
ち抜きにより裏面側に立ち上がった円孔周縁部を突起
(26)として利用するものである。
【0029】このようにけた材(2a)〜(2c)の裏面に
突起(26)を設けると、地面、コンクリートや段ボール
等の設置面上にパレット(1)を設置した際に、突起
(26)が地面等に引っ掛かり、パレット(1)の滑り止
めがなされる。従って、設置面上に設置したパレットの
定位置性が高まり、パレットを振動等の外乱に抗して当
初の設置位置に確実に保持できるようになる。
【0030】なお、けた材(2a)〜(2c)はプレスで絞
るように形成されるのが通常であるから、上述した形状
の突起(26)であれば、金型の形状を適宜変更するだけ
で、けた材本体と一体的に突起(26)をプレス形成する
ことができる。従って、別部材からなる突起をけた材
(2a)〜(2c)の底面に装着する場合に比べ、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0031】ところで、パレット上の積載物(5)をバ
ンド結束する場合は、図12(a)に示すように、パレッ
ト(1)の長さ方向()(けた材の長手方向)と幅方
向()(長さ方向と直交する方向)の二方向をバンド
(60)で結束するのが一般的である。このうち、長さ方
向()のバンド結束は、けた材(2a)〜(2c)の内部
空間を利用して行なうことができるが、幅方向()の
結束は、そのままパレット(1)と一緒に結束すると、
(b)図に示す状態となり、フォークリフトのフォーク
がバンド(60)に引っ掛かったり、接地面でバンド(6
0)が切損するおそれがある。
【0032】この点に鑑み、本発明では、図13(a)に
示すように、両端部けた材(2a)(2b)の起立部(23)
に互いに対向させてバンド通し穴(61)を設けることと
した。これにより、バンド通し穴(61)間に挿通したバ
ンド(60)がデッキボード(4)上を通り、フォークや
地面等と接触しなくなるので、上記問題点を解消するこ
とができる。
【0033】また、この場合には、デッキボード(4)
を、端部けた材(2a)(2b)の長手方向に沿って波目を
描くよう配置するのが望ましい。これにより、波目の谷
間にバンド(60)を配置することができるので、バンド
(60)に積載物の荷重が直接作用せず、荷重によるバン
ド(60)の損傷を回避することが可能となる。
【0034】なお、図13(b)に示すように、バンド通
し穴(61)は、端部けた材(2a)(2b)の外側からの打
ち抜きにより形成するのが望ましい。このようにすれ
ば、バンド通し穴(61)の周縁部を内側に立ち上げるこ
とが可能となるので、バンド(60)とけた材(2a)(2
b)のコーナー接触部に丸みを持たせることができ、バ
ンド(60)がバンド通し穴(61)の尖端部分に接触して
切損する事態を防止することができる。この構造は、プ
ラスチックバンド等の切れ易いバンドを使用する場合に
特に有効である。
【0035】図14は、バンド通し穴(61)の他の実施例
であり、両端部けた材(2a)(2b)の起立部(23)の一
部を外側に切り起こしてブリッジ状の係止部(62)を設
けたものである。この構成では、バンド(60)の先端部
をバンド通し穴(61)に挿通して輪を形成した後、根元
側と一体にシール材(63)でシールして両者を固定す
る。
【0036】図16(a)(b)は、けた材(2a)〜(2
c)の底面に、長手方向に沿って補強リブ(75)を設け
た実施例を示す。この補強リブ(75)は、けた材(2a)
〜(2c)の内方に突出する方向に設けられ、その断面形
状は、図16(b)に示すような円弧状断面の他、図17に
示すように、矩形状のものや(a図)、円弧状断面ある
いは矩形状断面のリブを2列に並設したもの(b図及び
c図)等、種々の形態がとり得る。
【0037】このような補強リブ(75)は、図16(a)
に示すように、各けた材(2a)〜(2c)の両側面(22)
(22)に、フォーク差し込み口(76)を設け、フォーク
リフトの四方差しを可能とした場合に、剛性強化の点か
ら特に有益である。もちろん、フォーク差し込み口(7
6)を設けない場合も、補強リブ(75)によりパレット
全体の剛性強化を図ることができる。
【0038】ところで、上述の補強リブ(75)をけた材
(2a)〜(2c)の全長にわたって形成すると、図18
(a)に示すように、パレットをけた材(2a)〜(2c)
の長手方向と直交する方向にコンベヤ搬送する場合に、
同図(b)に示すように、補強リブ(75)の肩部(77)
がローラ(79)と繰り返し当たるようになる。そのた
め、搬送時に発生する振動が増加したり、或いは、肩部
(77)がローラ(79)に引っ掛かり、コンベヤ上でパレ
ットが停止するおそれもある。
【0039】これを回避するには、図19に示すように、
けた材(2a)〜(2c)底面の両端部に平面部(80)を残
して補強リブ(75)を形成すればよい。この場合には、
平面部(80)が各ローラ(79)の搬送面上で支持される
ため、補強リブ(75)の肩部(77)がローラ(79)と当
たることはない。従って、搬送時の振動が増加すること
はなく、また、パレットは途中で滞留することなくスム
ーズに下流側に搬送されるようになる。なお、この平面
部(80)は、ローラ(79)と接触する範囲であれば、両
端部に限らず、その他の箇所に形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明では、デッキボー
ドを薄肉の波状鋼板で形成しているので、従来のパレッ
トのように長尺のチャンネル材を使用して積載面を形成
する場合に比べて軽量化することができ、しかもデッキ
ボードの剛性を十分に確保することができる。また、両
端に位置するけた材に起立部を設け、この起立部の上端
と、ヘッダの垂直部上端とをそれぞれデッキボードの積
載面よりも上方に位置させているので、たとえデッキボ
ード上の積載物が横滑りを起こしても、それ以上の横滑
りは起立部及び垂直部によって阻止される。従って、横
滑りを起こした積載物がパレット上から脱落するおそれ
もない。さらに、従来の鋼製パレットのように、複数の
チャンネル材をけた材に固定する必要はなく、一枚のデ
ッキボードの各端縁を係合部に係合させるだけで組立可
能であるから、組立工数を大幅に削減することができ
る。
【0041】けた材の両端部に、その下側角部を陥没さ
せてテーパ状の係合面を形成すれば、パレット同士を積
み重ねた際の安定度が増し、パレットが崩れにくくな
る。また、パレット上に積載物を積載し、その上に別の
パレットを積み重ねる場合にも、積載物がその上方にあ
るパレットのけた材の下側角部と接触して損傷する事態
を回避することができる。
【0042】けた材の底面に突起を設けると、地面、コ
ンクリートや段ボール等の設置面上にパレットを設置し
た際に、突起が設置面に引っ掛かり、パレットの滑り止
めがなされる。従って、パレットの定位置性が高まり、
パレットを振動等の外乱に抗して当初の設置位置に確実
に保持できるようになる。
【0043】両端部に位置するけた材の起立部にバンド
通し穴を設ければ、パレットの幅方向をスムーズにバン
ド結束することが可能となる。しかも結束したバンドが
フォークリフトのフォークや地面等と接触することもな
く、バンドの切損を長期間防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鋼製パレットの全体構成を示す
斜視図である。
【図2】図1中のA−A線での断面図である。
【図3】端部けた材の斜視図である。
【図4】図1中のB−B線での断面図である。
【図5】ヘッダの斜視図である。
【図6】係合部の他の実施例を示す図であり、(a)図
はけた材の断面図、(b)図はヘッダの断面図である。
【図7】係合部の他の実施例を示す図であり、(a)図
はけた材の断面図、(b)図はヘッダの断面図である。
【図8】けた材の端部の構造を示す図であり、(a)図
は斜視図、(b)図は側面図である。
【図9】本発明にかかるパレットを縦方向に積み重ねた
際の断面図である。
【図10】突起の構造例を示す斜視図である。
【図11】(a)図は、図10中のA−A線での断面図、
(b)図は同じくB−B線での断面図、(c)図は同じ
くC−C線での断面図、(d)図は同じくD−D線での
断面図である。
【図12】(a)図は、パレットと積載物とをバンド結束
した際の斜視図である。
【図13】(a)図はバンド通し穴の一構成例を示す斜視
図であり、(b)図はその断面図である。
【図14】(a)図はバンド通し穴の他の構成例を示す斜
視図であり、(b)図はその拡大図、(c)図はその断
面図である。
【図15】従来の鋼製パレットの構造を示す断面図であ
る。
【図16】(a)図は、けた材に補強リブを設けた実施例
を示す斜視図であり、(b)図は(a)図中のA−A線
での断面図である。
【図17】補強リブの断面形状の実施例を示す断面図であ
る。
【図18】パレットをローラコンベヤで搬送する様子を示
す斜視図である。
【図19】けた材の底面両端部に平面部を設けた実施例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パネル 2a〜2c けた材 3 ヘッダ 4 デッキボード 23 起立部 24 係合部(けた材に設けた係合部) 25 係合面 31 垂直部 34 係合部(ヘッダに設けた係合部) 60 バンド 61 バンド通し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日名 晃一 千葉県千葉市中央区今井2丁目18番6号 株式会社シンワコーポレーション千葉営業 所内 (72)発明者 寺嶋 開平 兵庫県神戸市東灘区向洋町西6丁目19番地 株式会社シンワコーポレーション内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面コ字型の長尺鋼材からなり、開口部
    を上に向けて平行に配設された複数のけた材と、垂直部
    及び水平部を有する断面L字形の長尺鋼材からなり、各
    けた材の両端部上に架設された一対のヘッダと、矩形薄
    肉鋼板を波型に形成してなり、ヘッダの水平部及びけた
    材上に配置されたデッキボードとを具備し、複数のけた
    材のうち両端部に位置するけた材の外端縁を上方に延設
    して起立部を設け、この起立部上端とヘッダの垂直部上
    端とをデッキボードの積載面よりも上方に突出させると
    共に、起立部及び垂直部に内方に延びる係合部を設け、
    この係合部にデッキボードの端縁を係合させたことを特
    徴とする鋼製パレット。
  2. 【請求項2】 けた材の両端部に、その下側角部を陥没
    させてテーパ状の係合面を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の鋼製パレット。
  3. 【請求項3】 けた材の底面に、突起を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の鋼製パレット。
  4. 【請求項4】 両端部に位置するけた材の起立部にバン
    ド通し穴を設けたことを特徴とする請求項1記載の鋼製
    パレット。
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