JP4760908B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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    • H03H9/02559Characteristics of substrate, e.g. cutting angles of lithium niobate or lithium-tantalate substrates

Description

本発明は、圧電基板及びIDT電極を覆うように、SiO膜が積層されている弾性表面波装置に関し、より詳細には、IDT電極が、圧電基板の上面に形成された溝に金属を充填することにより構成されている弾性表面波装置に関する。
携帯電話などの移動体通信システムに用いられるデュプレクサ(DPX)やRFフィルタでは、広帯域かつ良好な温度特性の双方が満たされることが求められている。従来、DPXやRFフィルタとしては、弾性表面波装置が広く用いられている。
この種の用途に用いられている弾性表面波装置では、LiTaOやLiNbOなどからなる圧電基板上に、IDT電極を形成してなる弾性表面波装置が広く用いられている。LiTaOやLiNbOでは、周波数温度係数TCFが負の値を有する。そこで、温度特性を改善するために、圧電基板上においてIDT電極を被覆するように、正の周波数温度係数を有するSiO膜を成膜する方法が知られている。
しかしながら、IDT電極の電極指が存在する部分と、存在しないところにおいて、SiO膜の表面に段差が生じざるを得なかった。そして、この段差による凹凸によって、挿入損失が劣化するという問題があった。
下記の特許文献1には、このような問題を解決するものとして、IDTの電極指間に電極と膜厚が等しい第1絶縁物層を形成した後に、IDT電極及び第1絶縁物層を覆うようにSiO膜を形成する方法が開示されている。ここでは、SiO膜の下地が平坦となるため、SiO膜の表面が平坦化されている。特許文献1に記載の弾性表面波装置では、IDT電極は、Alよりも密度の大きい金属もしくは該金属を主成分とする合金、またはAlよりも密度の大きい金属もしくは該金属を主成分とする合金と他の金属とからなる積層膜により構成されており、電極密度は、第1絶縁物層の1.5倍以上とされていた。
しかしながら、特許文献1に記載の弾性表面波装置では、上記のようにAlよりも重い金属を主体とする電極を用いているため、電極厚みのばらつきに対する音速や周波数ばらつきが大きくなりがちであった。他方、Alからなる電極を形成した場合には、電極の反射係数がかなり低くなり、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタとして十分な特性を得ることができないことがわかっている。
このような問題を解決するものとして、下記の特許文献2には、LiTaOまたはLiNbOからなる圧電基板の上面に複数本の溝を形成し、複数本の溝にAl金属を充填してIDT電極を形成した構造が開示されている。特許文献2に記載の弾性表面波装置では、溝に金属を充填することにより、IDT電極が形成されている。さらに、IDT電極を覆うようにSiO膜が積層されている。従って、SiO膜の下地が平坦化されているので、SiO膜表面を平坦化することが可能とされている。
そして、特許文献2では、特定のオイラー角のLiTaO基板、あるいはオイラー角で(0°,85°〜120°,0°)、(0°,125°〜141°,0°)、(0°,145°〜164°,0°)または(0°,160°〜180°,0°)のLiNbO基板、より好ましくは、(0°,90°〜110°,0°)、(0°,125°〜136°,0°)、(0°149°〜159°,0°)または(0°,165°〜175°,0°)のオイラー角のLiNbO基板を用いることが望ましいとされている。
特開2004−112748号公報 WO2006/011417A1
AlからなるIDT電極上に、周波数温度特性を改善するために、SiO膜を積層した構造では、前述した反射係数が小さくなり、特性が劣化しがちであった。これに対して、特許文献2に記載の構造では、AlからなるIDT電極は、圧電基板に設けられた溝に埋め込まれて形成されている。従って、電極の反射係数が十分な大きさとされている。しかも、SiO膜が形成されているので、周波数温度特性が改善されている。また、SiO膜の表面が平坦化されているので、挿入損失も増大し難い。
しかしながら、LiNbO基板を用い、特許文献2に記載の弾性表面波装置を作製し、レイリー波による応答を利用しようとした場合、本願発明者は、利用するメインレスポンスの減衰極近傍に、大きなスプリアスが現れることを見出した。従って、スプリアスにより、フィルタ特性や共振特性等が劣化するおそれがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、SiO膜の形成により、周波数温度特性の改善を図ることができ、しかも挿入損失の増大が生じ難く、電極の反射係数が十分な大きさとされ得るだけでなく、所望でない上記スプリアスを抑圧することが可能とされており、それによって、より一層良好な共振特性やフィルタ特性を得ることを可能とする弾性表面波装置を提供することにある。
本発明は、複数本の溝が上面に形成された圧電基板と、前記溝に金属が充填されて形成されているIDT電極と、前記圧電基板及びIDT電極を覆うように形成されており、上面が平坦とされているSiO層とを備える弾性表面波装置であって、前記圧電基板において励振されるレイリー波による応答が利用するものである。
上記金属としては、特に限定されるわけではないが、Al、Au、Ta、及びCuからなる群から選択した1種の金属を主体とするものが好適に用いられる。Al、Au、Ta及びCuは、いずれも、弾性表面波装置のIDT電極を構成する電極として汎用されており、圧電基板に形成された溝にこれらの金属の一種を充填することにより、電極の反射係数を十分な大きさとすることができる。
Al、Au、Ta及びCuからなる群から選択した1種の金属を主体とする金属としては、Al、Au、Ta及びCuからなる群から選択した1種の金属または該1種の金属を主体とする合金を挙げることができる。また、Al、Au、Ta及びCuからなる群から選択した1種の金属を主体とする金属は、積層金属膜であってもよく、例えば、Al、Au、Ta及びCuからなる群から選択した1種の金属または該1種の金属を主体とする合金に、Ti、Ni、Cr、NiCr、Al及びAlCuからなる群から選択した1種の金属を主体とする合金が積層されている積層金属膜であってもよい。
願の第1の発明に係る弾性表面波装置では、前記金属がAlを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表1に示す各組み合わせの範囲内とされている。
Figure 0004760908
上記金属がAlを主体としており、IDT電極の規格化膜厚及びSiO膜の規格化膜厚並びにLiNbOのオイラー角が表1に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、本発明に従って、所望でないスプリアスを効果的に抑圧することができる。
第1の発明では、好ましくは、上記IDT電極の規格化膜厚(%)、SiO膜の規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)は、下記の表2に示す各組み合わせの範囲内とされる。
Figure 0004760908
IDT電極及びSiO膜の規格化膜厚並びにオイラー角が表2に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、所望でないスプリアスをより一層効果的に抑圧することができる。
願の第2の発明に係る弾性表面波装置では、前記金属がAuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表3に示す各組み合わせの範囲内とされている。
Figure 0004760908
上記金属がAuを主体としており、IDT電極の規格化膜厚及びSiO膜の規格化膜厚並びにLiNbOのオイラー角が表1に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、本発明に従って、所望でないスプリアスを効果的に抑圧することができる。
第2の発明では、より好ましくは、上記IDT電極の規格化膜厚(%)、SiO膜の規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)は、下記の表4に示す各組み合わせの範囲内とされる。
Figure 0004760908
IDT電極及びSiO膜の規格化膜厚並びにオイラー角が表4に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、所望でないスプリアスをより一層効果的に抑圧することができる。
願の第3の発明に係る弾性表面波装置では、前記金属がCuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表5に示す各組み合わせの範囲内とされている。
Figure 0004760908
上記金属がCuを主体としており、IDT電極の規格化膜厚及びSiO膜の規格化膜厚並びにLiNbOのオイラー角が表1に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、本発明に従って、所望でないスプリアスを効果的に抑圧することができる。
第3の発明では、好ましくは、上記IDT電極の規格化膜厚(%)、SiO膜の規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)は、下記の表6に示す各組み合わせの範囲内とされる。
Figure 0004760908
IDT電極及びSiO膜の規格化膜厚並びにオイラー角が表6に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、所望でないスプリアスをより一層効果的に抑圧することができる。
願の第4の発明に係る弾性表面波装置では、前記金属がTaを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表7に示す各組み合わせの範囲内とされている。
Figure 0004760908
上記金属がTaを主体としており、IDT電極の規格化膜厚及びSiO膜の規格化膜厚並びにLiNbOのオイラー角が表1に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、本発明に従って、所望でないスプリアスを効果的に抑圧することができる。
第4の発明では、好ましくは、上記IDT電極の規格化膜厚(%)、SiO膜の規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)は、下記の表8に示す各組み合わせの範囲内とされる。
Figure 0004760908
IDT電極及びSiO膜の規格化膜厚並びにオイラー角が表8に示す各組み合わせの範囲内にある場合には、所望でないスプリアスをより一層効果的に抑圧することができる。
(発明の効果)
願の第1〜第4の発明に係る弾性表面波装置では、圧電基板の上面に形成された複数本の溝に金属が充填されてIDT電極が形成されており、圧電基板及びIDT電極を覆うように、上面が平坦とされているSiO層が形成されている。従って、SiO層により、周波数温度係数を改善することができるとともに、SiO膜の上面が平坦化されているので、SiO膜の形成による挿入損失の増大が生じ難い。
また、IDT電極が溝に充填されて形成されており、IDT電極の反射係数が、SiO層の影響を受け難いので、十分な反射係数を得ることができる。加えて、レイリー波による応答が利用されており、圧電基板として上記特定のオイラー角のLiNbO基板が用いられているので、後述の実験例から明らかなように、メインのレスポンスの減衰極近傍に現れるリップルを効果的に抑圧することができ、良好な周波数特性を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置を説明するための模式的正面断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置の模式的平面図である。 図3(a)〜(e)は、実施形態の弾性表面波装置の製造方法を説明するための各模式的正面断面図である。 図4は、オイラー角のθが218°のLiNbO基板を用い、電極材料及び電極の規格化膜厚H/λ×100(%)を変化させた場合のレイリー波の電気機械結合係数の変化を示す図である。 図5は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4(%)のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図6は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4(%)のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図7は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚8%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図8は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚8%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図9は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚12%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図10は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚12%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図11は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚16%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図12は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚16%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図13は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚20%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図14は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚20%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図15は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚24%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図16は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚24%のAlからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図17は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図18は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図19は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図20は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図21は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3.5%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図22は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3.5%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図23は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図24は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のAuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図25は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図26は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図27は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図28は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図29は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚6%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図30は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚6%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図31は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚8%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図32は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚8%のCuからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図33は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図34は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚2%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図35は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図36は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚3%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図37は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図38は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚4%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図39は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚5%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のレイリー波の電気機械結合係数K とオイラー角のθとの関係を示す図である。 図40は、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板上に溝を形成し、規格化膜厚5%のTaからなるIDT電極を形成し、様々な膜厚のSiO層を形成した場合のSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとの関係を示す図である。
符号の説明
1…LiNbO基板
1a…上面
1b…溝
2…フォトレジスト
2A…フォトレジストパターン
3…IDT電極
4…SiO
11…弾性表面波装置
12,13…反射器
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置の電極構造を説明するための模式的正面断面図であり、図2は本実施形態の弾性表面波装置の模式的平面図である。
図2に示すように、弾性表面波装置11は、LiNbO基板1を有する。このLiNbO基板1の上面には、図1に示す複数本の溝1bが形成されている。この溝1bに、金属を充填することにより、IDT電極3が形成されている。
すなわち、IDT電極3は、LiNbO基板1の上面と上面がほぼ面一となるように、金属を溝1bに埋め込むことにより形成されている。
図2に示すように、IDT電極3の表面波伝搬方向両側には、反射器12,13が配置されている。反射器12,13も、IDT電極3と同様に、LiNbO基板1の上面に複数本の溝を形成し、該溝に金属を充填することにより形成されている。従って、LiNbO基板1の上面は、上記電極3及び反射器12,13を形成した後も平坦化されている。
図1及び図2に示すように、LiNbO基板1及びIDT電極3、反射器12,13を覆うように、SiO層4が形成されている。
弾性表面波装置1は、図3(a)〜(e)に示す工程を経て得ることができる。すなわち、図3(a)及び(b)に示すように、LiNbO基板1上に、フォトレジスト2を全面に形成した後、フォトレジスト2をフォトリソグラフィ法によりパターニングし、フォトレジストパターン2Aを形成する。次に、図3(c)に示すように、エッチングし、溝1bを形成する。しかる後、図3(d)に示すように、金属を所定の厚みで成膜し、溝1bを充填するように、金属を埋め込み、IDT電極3を形成する。この金属の厚みは、溝1bの深さと同一とされている。次に、図3(e)に示すように、フォトレジストパターン2A及びその上の金属をリフトオフにより除去する。しかる後、SiO層4を蒸着またはスパッタリング等の適宜の成膜方法により成膜することにより、図1に示す上面が平坦なSiO層4を形成することができる。
本実施形態の弾性表面波装置11の特徴は、利用する表面波としてレイリー波による応答を用いており、かつLiNbO基板のオイラー角が、(0°±5°,180°〜247°,0°±5°)の範囲にあることにあり、それによって、メインの応答近傍に現れるスプリアスを効果的に抑圧することができる。前述したように、特許文献2に記載の弾性表面波装置では、メインの応答近傍に大きなスプリアスが現れることがあった。そこで、本願発明者は、この点についてさらに検討した結果、オイラー角が上記特定の範囲のLiNbO基板を用いることにより、このメインのレスポンス近傍のスプリアスを効果的に抑圧することを偶然に見出した。すなわち、上記特定のオイラー角のLiNbO基板を用いることにより、上記スプリアスを抑圧し得ることは、このような効果が得られることを予想とした実験に基づくものではなく、本願発明者により偶然見出されたものである。
LiNbO基板のオイラー角を上記特定の範囲としたことにより、スプリアスを効果的に抑圧し得ることを、以下において、具体的な実験例に基づき説明する。
オイラー角で(0°,218°,0°)のLiNbO基板をLiNbO基板1として用意し、図1及び図2に示したように、複数本の溝にAu、Ta、CuまたはAlを埋め込むことにより、IDT電極及び反射器を形成し、さらにSiO層を形成した。この場合、電極膜厚を種々異ならせ、SiO膜の膜厚についてはh/λ=25%とした。このようにして得られた各弾性表面波装置におけるレイリー波の電気機械結合係数K の変化を図4に示す。
図4の横軸は、IDT電極の規格化膜厚h/λ×100(%)を示す。なお、hはIDT電極の膜厚を、λはレイリー波の波長を示す。
図4から明らかなように、いずれの金属を用いた場合においても、電極の規格化膜厚が大きくなると、レイリー波の電気機械結合係数K が大きくなる傾向のあることがわかる。そして、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K は、0.1以上と高く、従って、十分な大きさの応答の得られることがわかる。
また、本願発明者らは、上記レイリー波を利用した場合に、メインのレスポンス近傍にスプリアスが現れるのは、SH波が励振され、該SH波の応答によるものであることを見出した。
様々なオイラー角のYカットX伝搬のLiNbO基板を用い、電極材料としてAlを用い、電極の規格化膜厚h/λ(%)を4%〜24%の範囲、SiO層の規格膜厚h/λを20%〜35%の範囲で変化させた条件で、多数の弾性表面波装置を作製した。これらの弾性表面波装置について、レイリー波の電気機械結合係数K 及びレイリー波のメインの応答に対してスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を求めた。結果を図5〜図16に示す。
図5は、AlからなるIDT電極の規格化膜厚(%)が4%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K を示し、図6は、SH波の電気機械結合係数KSH を示す。
図5及び図6から明らかなように、AlからなるIDT電極の規格化膜厚が4%である場合、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K は、オイラー角のθが、201°〜235°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.08以上を含む範囲であり、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH は、オイラー角のθが188°〜240°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.02未満を含む範囲であることが分かる。
また、図7及び図8は、AlからなるIDT電極の規格化膜厚H/λが8%の場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθと、SiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図9及び図10は、A1からなるIDT電極の規格化膜厚が12%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図11及び図12は、AlからなるIDT電極の規格化膜厚が16%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図13及び図14は、AlからなるIDT電極の規格化膜厚が20%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図15及び図16は、AlからなるIDT電極の規格化膜厚が24%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図5〜図16から明らかなように、Al膜の規格化膜厚が4%〜24%、SiO膜の規格化膜厚が20〜35%の範囲内であれば、その膜厚の如何に関わらず、オイラー角のθが、210〜230°の範囲内においてレイリー波の電気機械結合係数K が極大となり、該極大値よりもオイラー角のθが小さくなると電気機械結合係数K が小さくなり、該極大値よりもオイラー角のθが大きくなると同様に、電気機械結合係数K が低下する傾向のあることがわかる。
なお、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH では、逆に、オイラー角のθが200〜230°の範囲内で極小となる点が存在することがわかる。
そして、図5〜図16の結果から、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K が0.08より大きく、十分な応答が得られる範囲であって、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満であるオイラー角のθは、下記の表9に示す組み合わせの場合に実現され得ることがわかる。そして、メインの応答であるレイリー波の電気機械結合係数K が0.08より大きく、かつスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満となる範囲は、下記の表9に示すように、オイラー角のθを選択すればよいことがわかる。
なお、メインのレスポンスのレイリー波の電気機械結合係数K が0.08よりも大きい場合には、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタ装置を作製した場合に、良好な共振特性やフィルタ特性を得ることができる。他方、SH波の電気機械結合係数KSH が0.02以上になると、SH波によるスプリアスが無視できなくなり、共振特性やフィルタ特性が悪化する。
従って、表9に示すように、AlからなるIDT電極の規格化膜厚(%)範囲と、SiO膜の規格化膜厚(%)範囲と、表9の右端の欄に示されているオイラー角のθ(度)の範囲の組み合わせを選択すれば、利用するレイリー波のメインのレスポンスの電気機械結合係数を0.08以上として十分な応答が得られ、しかもスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数を0.02未満としてスプリアスの影響を効果的に抑圧し得ることがわかる。
よって、図5〜図16及び,表9から明らかなように、オイラー角のθを、180°〜247°の範囲とすれば、IDT電極の規格化膜厚及びSiOの規格化膜厚を選択することにより、利用するレイリー波の電気機械結合係数K を十分大きくすることができ、他方SH波の電気機械結合係数KSH を小さくすることができ、従って、SH波に基づくスプリアスを効果的に抑圧することができる。
Figure 0004760908
また、下記の表10に示すように、より好ましくは、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を0.01未満とする範囲は、下記の表10に示す範囲内の組み合わせとすればよいことがわかる。
Figure 0004760908
次に、様々なオイラー角のYカットX伝搬のLiNbO基板を用い、電極材料としてAuを用い、電極の規格化膜厚h/λ(%)を2%〜4%の範囲、SiO層の規格膜厚h/λを20%〜40%の範囲で変化させた条件で、多数の弾性表面波装置を作製した。これらの弾性表面波装置について、レイリー波の電気機械結合係数K 及びレイリー波のメインの応答に対してスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を求めた。結果を図17〜図24に示す。
図17は、AuからなるIDT電極の規格化膜厚(%)が2%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K を示し、図18は、SH波の電気機械結合係数KSH を示す。
図17及び図18から明らかなように、AuからなるIDT電極の規格化膜厚が2%である場合、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K は、オイラー角のθが、208°〜228°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.08以上を含む範囲であり、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH は、オイラー角のθが203°〜227°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.02未満を含む範囲であることが分かる。
また、図19及び図20は、AuからなるIDT電極の規格化膜厚H/λが3%の場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθと、SiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図21及び図22は、AuからなるIDT電極の規格化膜厚が3.5%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図23及び図24は、AuからなるIDT電極の規格化膜厚が4%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図17〜図24から明らかなように、Au膜の規格化膜厚が2%〜4%、SiO膜の規格化膜厚が20〜40%の範囲内であれば、その膜厚の如何に関わらず、オイラー角のθが、208〜228°の範囲内においてレイリー波の電気機械結合係数K が極大となり、オイラー角のθが小さくなると電気機械結合係数K が小さくなり、該極大値よりもオイラー角のθが大きくなると同様に、電気機械結合係数K が低下する傾向のあることがわかる。
なお、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH では、逆に、オイラー角のθが200〜230°の範囲内で極小となる点が存在することがわかる。
そして、図17〜図24の結果から、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K が0.08より大きく、十分な応答が得られる範囲であって、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満であるオイラー角のθは、下記の表11に示す組み合わせの場合に実現され得ることがわかる。そして、メインの応答であるレイリー波の電気機械結合係数K が0.08より大きく、かつスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満となる範囲は、下記の表11に示すように、オイラー角のθを選択すればよいことがわかる。
なお、メインのレスポンスのレイリー波の電気機械結合係数K が0.08よりも大きい場合には、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタ装置を作製した場合に、良好な共振特性やフィルタ特性を得ることができる。他方、SH波の電気機械結合係数KSH が0.02以上になると、SH波によるスプリアスが無視できなくなり、共振特性やフィルタ特性が悪化する。
従って、表11に示すように、AuからなるIDT電極の規格化膜厚(%)範囲と、SiO膜の規格化膜厚(%)範囲と、表11の右端の欄に示されているオイラー角のθ(度)の範囲の組み合わせを選択すれば、利用するレイリー波のメインのレスポンスの電気機械結合係数を0.08以上として十分な応答が得られ、しかもスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数を0.02未満としてスプリアスの影響を効果的に抑圧し得ることがわかる。
よって、図17〜図24及び,表11から明らかなように、オイラー角のθを、208°〜225°の範囲とすれば、IDT電極の規格化膜厚及びSiOの規格化膜厚を選択することにより、利用するレイリー波の電気機械結合係数K を十分大きくすることができ、他方SH波の電気機械結合係数KSH を小さくすることができ、従って、SH波に基づくスプリアスを効果的に抑圧することができる。
Figure 0004760908
また、下記の表12に示すように、より好ましくは、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を0.01未満とする範囲は、オイラー角のθを210°〜225°の範囲として、オイラー角のθ、SiOの規格化膜厚(%)、及びIDT電極の規格化膜厚(%)を下記の表12に示す範囲の組み合わせとすればよいことがわかる。
Figure 0004760908
次に、様々なオイラー角のYカットX伝搬のLiNbO基板を用い、電極材料としてCuを用い、電極の規格化膜厚h/λ(%)を2%〜8%の範囲、SiO層の規格膜厚h/λを20%〜40%の範囲で変化させた条件で、多数の弾性表面波装置を作製した。これらの弾性表面波装置について、レイリー波の電気機械結合係数K 及びレイリー波のメインの応答に対してスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を求めた。結果を図25〜図32に示す。
図25は、CuからなるIDT電極の規格化膜厚(%)が2%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K を示し、図26は、SH波の電気機械結合係数KSH を示す。
図25及び図26から明らかなように、CuからなるIDT電極の規格化膜厚が2%である場合、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K は、オイラー角のθが、208°〜228°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.08以上を含む範囲であり、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH は、オイラー角のθが202°〜228°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.02未満を含む範囲であることが分かる。
また、図27及び図28は、CuからなるIDT電極の規格化膜厚H/λが4%の場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθと、SiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図29及び図30は、CuからなるIDT電極の規格化膜厚が6%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図31及び図32は、CuからなるIDT電極の規格化膜厚が8%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図25〜図32から明らかなように、Cu膜の規格化膜厚が2%〜8%、SiO膜の規格化膜厚が20〜40%の範囲内であれば、その膜厚の如何に関わらず、オイラー角のθが、208〜228°の範囲内においてレイリー波の電気機械結合係数K が極大となり、オイラー角のθが小さくなると電気機械結合係数K が小さくなり、該極大値よりもオイラー角のθが大きくなると同様に、電気機械結合係数K が低下する傾向のあることがわかる。
なお、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH では、逆に、オイラー角のθが202〜228°の範囲内で極小となる点が存在することがわかる。
そして、図25〜図32の結果から、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K が0.08より大きく、十分な応答が得られる範囲であって、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満であるオイラー角のθは、下記の表13に示す組み合わせの場合に実現され得ることがわかる。そして、メインの応答であるレイリー波の電気機械結合係数K が0.08より大きく、かつスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満となる範囲は、下記の表13に示すように、オイラー角のθを選択すればよいことがわかる。
なお、メインのレスポンスのレイリー波の電気機械結合係数K が0.08よりも大きい場合には、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタ装置を作製した場合に、良好な共振特性やフィルタ特性を得ることができる。他方、SH波の電気機械結合係数KSH が0.02以上になると、SH波によるスプリアスが無視できなくなり、共振特性やフィルタ特性が悪化する。
従って、表13に示すように、CuからなるIDT電極の規格化膜厚(%)範囲と、SiO膜の規格化膜厚(%)範囲と、表13の右端の欄に示されているオイラー角のθ(度)の範囲の組み合わせを選択すれば、利用するレイリー波のメインのレスポンスの電気機械結合係数を0.08以上として十分な応答が得られ、しかもスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数を0.02未満としてスプリアスの影響を効果的に抑圧し得ることがわかる。
よって、図25〜図32及び,表13から明らかなように、オイラー角のθを、204°〜228°の範囲とすれば、IDT電極の規格化膜厚及びSiOの規格化膜厚を選択することにより、利用するレイリー波の電気機械結合係数K を十分大きくすることができ、他方SH波の電気機械結合係数KSH を小さくすることができ、従って、SH波に基づくスプリアスを効果的に抑圧することができる。
Figure 0004760908
また、下記の表14に示すように、より好ましくは、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を0.01未満とする範囲は、オイラー角のθを204°〜226°の範囲として、オイラー角のθ、SiOの規格化膜厚(%)、及びIDT電極の規格化膜厚(%)を下記の表14に示す範囲の組み合わせとすればよいことがわかる。
Figure 0004760908
次に、様々なオイラー角のYカットX伝搬のLiNbO基板を用い、電極材料としてTaを用い、電極の規格化膜厚h/λ(%)を2%〜5%の範囲、SiO層の規格膜厚h/λを20%〜35%の範囲で変化させた条件で、多数の弾性表面波装置を作製した。これらの弾性表面波装置について、レイリー波の電気機械結合係数K 及びレイリー波のメインの応答に対してスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を求めた。結果を図33〜図40に示す。
図33は、TaからなるIDT電極の規格化膜厚(%)が2%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K を示し、図34は、SH波の電気機械結合係数KSH を示す。
図33及び図34から明らかなように、TaからなるIDT電極の規格化膜厚が2%である場合、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K は、オイラー角のθが、208°〜228°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.08以上を含む範囲であり、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH は、オイラー角のθが204°〜226°の範囲にあれば、SiO膜厚で変わるが0.02未満を含む範囲であることが分かる。
また、図35及び図36は、TaからなるIDT電極の規格化膜厚H/λが3%の場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθと、SiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図37及び図38は、TaからなるIDT電極の規格化膜厚が4%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図39及び図40は、TaからなるIDT電極の規格化膜厚が5%である場合のレイリー波の電気機械結合係数K 及びSH波の電気機械結合係数KSH とオイラー角のθとSiO膜の規格化膜厚との関係を示す図である。
図33〜図40から明らかなように、Ta膜の規格化膜厚が2%〜5%、SiO膜の規格化膜厚が20〜35%の範囲内であれば、その膜厚の如何に関わらず、オイラー角のθが、208〜228°の範囲内においてレイリー波の電気機械結合係数K が極大となり、オイラー角のθが小さくなると電気機械結合係数K が小さくなり、該極大値よりもオイラー角のθが大きくなると同様に、電気機械結合係数K が低下する傾向のあることがわかる。
なお、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH では、逆に、オイラー角のθが202〜228°の範囲内で極小となる点が存在することがわかる。
そして、図33〜図40の結果から、レイリー波のメインの応答の電気機械結合係数K が0.08より大きく、十分な応答が得られる範囲であって、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満であるオイラー角のθは、下記の表15に示す組み合わせの場合に実現され得ることがわかる。そして、メインの応答であるレイリー波の電気機械結合係数K が0.08より大きく、かつスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH が0.02未満となる範囲は、下記の表15に示すように、オイラー角のθを選択すればよいことがわかる。
なお、メインのレスポンスのレイリー波の電気機械結合係数K が0.08よりも大きい場合には、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタ装置を作製した場合に、良好な共振特性やフィルタ特性を得ることができる。他方、SH波の電気機械結合係数KSH が0.02以上になると、SH波によるスプリアスが無視できなくなり、共振特性やフィルタ特性が悪化する。
従って、表15に示すように、TaからなるIDT電極の規格化膜厚(%)範囲と、SiO膜の規格化膜厚(%)範囲と、表15の右端の欄に示されているオイラー角のθ(度)の範囲の組み合わせを選択すれば、利用するレイリー波のメインのレスポンスの電気機械結合係数を0.08以上として十分な応答が得られ、しかもスプリアスとなるSH波の電気機械結合係数を0.02未満としてスプリアスの影響を効果的に抑圧し得ることがわかる。
よって、図33〜図40及び,表15から明らかなように、オイラー角のθを、206°〜226°の範囲とすれば、IDT電極の規格化膜厚及びSiOの規格化膜厚を選択することにより、利用するレイリー波の電気機械結合係数K を十分大きくすることができ、他方SH波の電気機械結合係数KSH を小さくすることができ、従って、SH波に基づくスプリアスを効果的に抑圧することができる。
Figure 0004760908
また、下記の表16に示すように、より好ましくは、スプリアスとなるSH波の電気機械結合係数KSH を0.01未満とする範囲は、オイラー角のθを208°〜224°の範囲として、オイラー角のθ、SiOの規格化膜厚(%)、及びIDT電極の規格化膜厚(%)を下記の表16に示す範囲の組み合わせとすればよいことがわかる。
Figure 0004760908
なお、上記各実施形態では、(0°,θ,0°)のオイラー角のLiNbO基板を用いて実験を行ったが、オイラー角のφ及びψについては、0°に必ずしも限定されず、0°±5°の範囲であれば、上記実験例と同様の結果が得られる。従って、本発明においては、LiNbO基板のオイラー角は、(0°±5°,180°〜247°,0°±5°)の範囲であればよい。
また、上記各実施形態では、IDT電極3は、Al、Au、CuまたはTaにより形成されていたが、Al、Au、CuまたはTaを主体とする限り、これに限定されるものではない。Al、Au、CuまたはTaを主成分とする合金によりIDT電極3が形成されていてもよい。また、Alを主体とする金属は、Al、Au、CuまたはTaを主体とする金属膜と、Alよりも密度の高い金属もしくは合金からなる金属膜とを含む積層金属膜であってもよい。このようなAlよりも密度の高い金属もしくは合金としては、Ti、Ni、Cr、NiCr、AlCuなどを挙げることができ、またAl、Au、TaまたはCuを主体とする金属膜に、AlまたはAlを主体とする合金を積層した積層金属膜を用いてもよい。

Claims (10)

  1. 複数本の溝が上面に形成された圧電基板と、
    前記溝に金属が充填されて形成されているIDT電極と、
    前記圧電基板及びIDT電極を覆うように形成されており、上面が平坦とされているSiO 層とを備える弾性表面波装置において、
    前記圧電基板において励振されるレイリー波による応答が利用されており、
    前記金属がAlを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表1に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  2. 前記金属がAlを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表2に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  3. 複数本の溝が上面に形成された圧電基板と、
    前記溝に金属が充填されて形成されているIDT電極と、
    前記圧電基板及びIDT電極を覆うように形成されており、上面が平坦とされているSiO 層とを備える弾性表面波装置において、
    前記圧電基板において励振されるレイリー波による応答が利用されており、
    前記金属がAuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表3に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  4. 前記金属がAuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表4に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、請求項3に記載の弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  5. 複数本の溝が上面に形成された圧電基板と、
    前記溝に金属が充填されて形成されているIDT電極と、
    前記圧電基板及びIDT電極を覆うように形成されており、上面が平坦とされているSiO 層とを備える弾性表面波装置において、
    前記圧電基板において励振されるレイリー波による応答が利用されており、
    前記金属がCuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表5に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  6. 前記金属がCuを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表5に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、請求項5に記載の弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  7. 複数本の溝が上面に形成された圧電基板と、
    前記溝に金属が充填されて形成されているIDT電極と、
    前記圧電基板及びIDT電極を覆うように形成されており、上面が平坦とされているSiO 層とを備える弾性表面波装置において、
    前記圧電基板において励振されるレイリー波による応答が利用されており、
    前記金属がTaを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表7に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  8. 前記金属がTaを主体としており、前記IDT電極の弾性表面波の波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)、前記SiO膜の弾性表面波波長λで規格化してなる規格化膜厚(%)及びLiNbOのオイラー角(φ,θ,ψ)のθ(度)が、下記の表8に示す各組み合わせの範囲内であることを特徴とする、請求項7に記載の弾性表面波装置。
    Figure 0004760908
  9. 記金属を主体とする金属が、該金属を主体とする合金である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の弾性表面波装置。
  10. 記金属を主体とする金属が、該金属または該金属を主体とする合金に、Ti、Ni、Cr、NiCr、Al及びAlCuからなる群から選択した1種の金属を主体とする合金が積層されている積層金属膜からなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の弾性表面波装置。
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