JP4760900B2 - 油圧系異常検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状態に対応して油圧を調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置に関する。
内燃機関の油圧系において内燃機関運転状態に応じてエンジンオイルの油圧を切り替えることにより運転状態に応じた適切な油圧とするシステムの油圧異常を検出する装置が提案されている(例えば特許文献1,2,3参照)。
特許文献1では内燃機関回転数及び冷却水温に対応する最低油圧を算出し、この最低油圧よりも実際の油圧が低下している場合には油圧系の異常として警報を出力している。
特許文献2では油圧の高低切り替えを行うレギュレータバルブの作動時におけるレギュレータバルブ自身の応答時間からレギュレータバルブ異常を検出している。
特許文献3では内燃機関回転数及びエンジンオイル温度に対応する最低油圧を算出し、この最低油圧よりも実際の油圧が低下している場合には油圧系の異常として警報を出力している。
特開平11−270323号公報(第3頁、図3) 特開平6−101439号公報(第4−5頁、図4) 特開2005−188434号公報(第6−8頁、図5)
上述した特許文献1,3では油圧調節機構による油圧の切り替えに対する異常については検出ができない。特許文献2では直接的にレギュレータバルブの作動時間から判定しているが、レギュレータバルブの作動異常は判明するが、油圧系の他の部分に異常があった場合には判定できない。
本発明は、内燃機関の運転状態に対応して油圧を調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常を確実に検出できるようにすることを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の油圧系異常検出装置は、内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも高油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも低い位置に近接して設けた判定油圧レベルと、前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段とを備えたことを特徴とする。
油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルよりも高油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、正常に油圧が調節されれば、油圧検出手段により検出される実際の油圧は、第1油圧レベルの状態から、前記判定油圧レベルを通過して、第2油圧レベルに到達するはずである。しかし前記判定油圧レベルを通過しなければ、十分に油圧を上昇できないことが判明し、油圧調節機構を含めた油圧系の異常が存在することが判る。
しかも、特に判定油圧レベルは第2油圧レベルに近接して設けたものであるので、異常が油圧に大きく現れていない状態でも油圧系の異常を確実に検出できる。
請求項2に記載の油圧系異常検出装置は、内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも高い位置に近接して設けた判定油圧レベルと、前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段とを備えたことを特徴とする。
油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルよりも低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、正常に油圧が調節されれば、油圧検出手段により検出される実際の油圧は、第1油圧レベルの状態から、前記判定油圧レベルを通過して、第2油圧レベルに到達するはずである。しかし前記判定油圧レベルを通過しなければ、十分に油圧を下降できないことが判明し、油圧調節機構を含めた油圧系の異常が存在することが判る。
しかも、特に判定油圧レベルは第2油圧レベルに近接して設けたものであるので、異常が油圧に大きく現れていない状態でも油圧系の異常を確実に検出できる。
請求項3に記載の油圧系異常検出装置は、内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも高油圧側にする第2油圧レベルに変更する際には第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも低い位置に近接して設けた判定油圧レベルと前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較し、第1油圧レベルよりも低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際には第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも高い位置に近接して設けた判定油圧レベルと前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段とを備えたことを特徴とする。
油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルよりも高油圧側あるいは低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、正常に油圧が調節されれば、油圧検出手段により検出される実際の油圧は、第1油圧レベルの状態から、それぞれの判定油圧レベルを通過して、第2油圧レベルに到達するはずである。しかしこれらの判定油圧レベルを通過しなければ、十分に油圧を上昇又は下降できないことが判明し、油圧調節機構を含めた油圧系の異常が存在することが判る。
しかも、特にそれぞれの判定油圧レベルは第2油圧レベルに近接して設けたものであるので、異常が油圧に大きく現れていない状態でも油圧系の異常を確実に検出できる
また、内燃機関により駆動されるオイルポンプにより油圧が発生されている場合、内燃機関回転数が低い側では、第1油圧レベルと第2油圧レベルとで実際の油圧が近づき、第2油圧レベルに近接して設けた判定油圧レベルが第1油圧レベルに近づき、判定油圧レベルの設定状態によっては第1油圧レベルに一致したり越えてしまう場合がある。このような場合には異常判定実行は不適切となる。
請求項1〜3に記載の発明によれば、このような状態を回避するために異常判定下限回転数を設けて、内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しないことにより、不適切な状態にて油圧系の異常判定が実行されることを回避できる。
また、請求項1〜3に記載の発明では、判定油圧レベルが第2油圧レベルに対して近接して設けられていることにより、判定油圧レベルが第1油圧レベルに一致したり越えてしまう内燃機関回転数領域を高回転数側に拡大しないようにしている。このことから、異常有無判定が実行できる回転数領域が狭くなるのを抑制でき、判定頻度を高めることができる。
請求項に記載の油圧系異常検出装置では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記異常判定下限回転数は、前記油圧調節機構が前記第1油圧レベルに調節する場合の油圧調節公差と前記油圧検出手段が前記判定油圧レベルを検出する場合の検出公差とが重複する内燃機関回転数の上限位置より大きい位置に設定されていることを特徴とする。
異常判定下限回転数を設定する場合、上述した油圧調節公差と検出公差とが重複する内燃機関回転数の上限位置より大きい位置に設定することにより、公差も含めて異常判定実行が不適切な内燃機関回転数領域を確実に避けることができる。このことにより高精度な異常有無の判定が可能となり、油圧系の異常を確実に検出できる。しかも、上述したごとく判定油圧レベルが第2油圧レベルに対して近接して設けられていることにより、油圧調節公差と検出公差とが重複する部分も極力低回転側になることから、異常有無判定が実行できる回転数領域を極力拡大でき、判定頻度を高めることができる。
請求項5に記載の油圧系異常検出装置では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記判定油圧レベルは、前記第2油圧レベルに対して一定幅で近接していることを特徴とする。
このように判定油圧レベルは一定幅にて第2油圧レベルに近接した状態に設けても良い。したがって第2油圧レベルに対して、一定幅の増減計算にて判定油圧レベルが容易に得られ、油圧比較及び異常判定を容易に実行できる。
請求項に記載の油圧系異常検出装置では、請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を複数段に調節することを特徴とする。
油圧調節機構としては、油圧の高さを内燃機関の運転状態に応じて複数段に調節するものが挙げられる。このような複数の高さが存在する油圧段の間で油圧を調節するに際して、前述したごとく油圧系の異常を確実に判定できる。
請求項に記載の油圧系異常検出装置では、請求項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を2段に調節することを特徴とする。
複数段としては、このように高低2段に調節するものも含まれ、同様にして上述した作用・効果を生じさせることができる。
請求項に記載の油圧系異常検出装置では、請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を連続的に調節することを特徴とする。
油圧調節機構としては、油圧の高さを内燃機関の運転状態に応じて連続的に調節するものが挙げられる。このような無段階に油圧を調節する際にも、前述したごとく制御することにより、同様な作用・効果を生じさせることができる。
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された油圧系異常検出装置を備えた油圧系の概略構成を表すブロック図である。この油圧系が適用されている内燃機関は車両走行用の内燃機関であり、この内燃機関にはオイルパン2の内部に貯留されているエンジンオイルを内燃機関の各部に対して供給するための主供給通路4が設けられている。主供給通路4には、内燃機関により駆動されてエンジンオイルを吸引・吐出するオイルポンプ6が設けられている。主供給通路4の上流側の端部、すなわちオイルパン2側の端部には、エンジンオイルに含まれる不純物の内、比較的大きなものを濾過するオイルストレーナ8が設けられている。主供給通路4においてオイルポンプ6の下流側には、エンジンオイルに含まれる不純物の内で比較的小さいものを濾過するオイルフィルタ10が設けられている。内燃機関の運転に伴ってオイルポンプ6が駆動されると、オイルパン2内のエンジンオイルが主供給通路4を通じてオイルポンプ6により吸引される。そしてエンジンオイルは、主供給通路4の下流側に吐出されて、内燃機関各部、例えば油圧により駆動される油圧駆動式の各種装置、内燃機関出力を取り出すためのピストンに対してエンジンオイルを噴射することでピストンを冷却するピストンジェット機構及び内燃機関の被潤滑部等に供給される。
尚、このようなオイルポンプ6としては、容量が固定のオイルポンプを用いているが、この代わりに可変容量オイルポンプを用いても良い。
また主供給通路4には、オイルポンプ6の下流側と上流側とを接続するリリーフ通路12が設けられている。具体的には、リリーフ通路12は、その一端が主供給通路4においてオイルフィルタ10の下流側に接続されるとともに、その他端が主供給通路4においてオイルポンプ6の上流側であってオイルストレーナ8の下流側に接続されている。リリーフ通路12には、内燃機関各部に対して供給するエンジンオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで2段に切り替える圧力段切替機構14が設けられている。圧力段切替機構14はECU(電子制御ユニット)16により制御される。
ECU16には、内燃機関回転数NEを検出する機関回転数センサ18の出力信号、内燃機関の冷却水の温度(以下、 冷却水温THW」)を検出する冷却水温センサ20の出力信号、吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ22の出力信号が入力されている。更にECU16には主供給通路4に設けられて内燃機関各部に供給されるエンジンオイルの油圧Psを検出する油圧センサ24の出力信号、エンジンオイルの油温THOを検出する油温センサ26等の各種センサの出力信号が入力される。ECU16は、これら各種のセンサ18〜26の出力信号に基づいて内燃機関運転状態を把握し、これに応じて圧力段切替機構14を含む内燃機関の制御を行う。
具体的には、ECU16は、図2のフローチャートに示すエンジンオイル油圧切替処理にて、内燃機関運転状態、ここでは内燃機関回転数NE、機関負荷(ここでは吸入空気量GA)に基づいて、図3に示すマップMAPpから、高油圧領域か低油圧領域かを求めて、圧力段切替機構14の油圧段を高圧段と低圧段とのいずれかに調節している。尚、マップMAPpのパラメータとして、内燃機関回転数NEや機関負荷以外に、冷却水温THWなどを含めても良い。
このエンジンオイル油圧切替処理(図2)は一定の時間毎あるいは一定のクランク角回転毎に周期的に実行されるものである。なお個々の処理内容に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
本処理では、まず内燃機関回転数NEや吸入空気量GA等の現在の内燃機関運転状態が読み込まれる(S102)。次にマップMAPp(図3)から内燃機関回転数NE及び内燃機関負荷(ここでは吸入空気量GA)に基づいて、目標油圧領域として高油圧領域か低油圧領域かのいずれかを設定する(S104)。
次にステップS104にて設定された目標油圧領域の内容が判定され(S106)、高油圧領域が設定されている場合には、圧力段切替機構14に対して、主供給通路4により内燃機関各部に供給されるエンジンオイルの油圧を高油圧とするために、高油圧段に切り替える処理が実行される(S108)。目標油圧領域に低油圧領域が設定されている場合には、圧力段切替機構14に対して、主供給通路4により内燃機関各部に供給されるエンジンオイルの油圧を低油圧とするために、低油圧段に切り替える処理が実行される(S110)。
こうして一旦本処理を出る。その後、制御周期となると再度、上述した処理を繰り返す。このような処理により、低回転・低負荷では低油圧領域とし、これ以外の運転状態では高油圧領域としている。すなわち、低油圧領域では、エンジンオイルの油圧を低圧化することにより、必要以上のエンジンオイルが内燃機関各部に循環するのを防止して、不必要なエネルギーが消費されるのを抑制している。高油圧領域では、内燃機関の各部の摩耗が増加するおそれがあるためと、更に油圧駆動式の各種装置やピストンジェット機構を十分に駆動できるようにするために、高油圧にしてエンジンオイルが十分に各部に行き渡るようにしている。
このような内燃機関油圧制御処理を実行しているECU16において行われる油圧系異常検出処理の内容を図4のフローチャートに示す。本処理は一定の時間毎に周期的に実行される。
油圧系異常検出処理(図4)が開始されると、まず油圧領域変更状態か否かが判定される(S200)。この油圧領域変更状態とは、エンジンオイル油圧切替処理(図2)において、目標油圧領域が低油圧領域と高油圧領域との間で切り替えられた直後の状態であり、実際の油圧が未だ新たな目標油圧領域に到達していない状態に該当する。
ここで目標油圧領域が低油圧領域又は高油圧領域において安定している状態であって、実際の油圧も該当する油圧領域に調節されている場合には、油圧領域変更状態ではないので(S200でNO)、このまま一旦本処理を出る。以後、目標油圧領域が切り替えられない状態では、制御周期毎にステップS200にてNOと判定される状態が継続し、油圧系異常検出処理(図4)では実際には異常検出はなされない。
エンジンオイル油圧切替処理(図2)のステップS104にて設定される目標油圧領域が変化して、高油圧段処理(S108)と低油圧段処理(S110)との間で処理が切り替わると、油圧領域変更状態となったことから(S200でYES)、次に内燃機関回転数NEが異常判定下限回転数NEx以上か否かが判定される(S202)。
この異常判定下限回転数NExは、後述する図5に示すごとく内燃機関回転数NEが低い側では、油圧系が正常状態で圧力段切替機構14を高油圧段としても低油圧段としても油圧が十分に分離しない領域が存在するので、このような低回転数領域で異常判定をしないようにするために設けられている。更にこの異常判定下限回転数NExは、圧力段切替機構14による圧力調節公差及び油圧センサ24による検出公差を考慮して、高油圧段と低油圧段との間で切り替えた場合に、油圧変化の異常が明確に検出できるように、比較的高い内燃機関回転数NEの位置に設けられている。尚、内燃機関回転数NEのみでなく、エンジンオイルの油温THOも考慮して異常判定下限回転数NExを設定しても良い。
NE<NExである場合には(S202でNO)、このまま本処理を出る。
NE≧NExである場合には(S202でYES)、次に判定時間が未経過か否かが判定される(S204)。この判定時間は、目標油圧領域が高油圧段と低油圧段との間で切り替わってから、油圧系が正常であれば目標油圧領域に到達するまでの時間が設定されている。尚、この判定時間は一定でも良いが、内燃機関の運転状態、例えば内燃機関回転数NE、エンジンオイルの油温THO、冷却水温THW等に基づいて変更しても良い。
油圧領域変更の初期においては判定時間を経過していないので(S204でYES)、次に油圧センサ24にて検出されているエンジンオイルの油圧Psが読み込まれる(S206)。
次に変更後の油圧段が低油圧段か高油圧段かのいずれであるかが、エンジンオイル油圧切替処理(図2)のステップS104にて設定されている目標油圧領域のデータに基づいて判定される(S208)。
このステップS208にて低油圧段であると判定された場合には、式1にて油圧Psの評価がなされる(S210)。
[式1] Ps < Plow+dPlow
ここで低油圧段側油圧Plowは、圧力段切替機構14を低油圧段とした場合に、現在の内燃機関回転数NEにおいて発生する油圧に相当する。この低油圧段側油圧Plowの値は、図5の(a)のグラフに実線にて示すごとく内燃機関回転数NEをパラメータとするマップにより算出する。尚、このマップとしては更にエンジンオイルの油温THOをパラメータとして加えても良い。
低油圧段側オフセット値dPlowは、図5の(a)のグラフに破線にて示すごとく、低油圧段側油圧Plowよりも油圧が高い側にて低油圧段側油圧Plowに近接した位置を設定するためのオフセットである。例えば、低油圧段に調節する際の圧力段切替機構14による調節公差分をわずかに越えた値が設定されている。
すなわち前記式1は、図5の(a)のグラフに矢線にて示すごとく、油圧段が高油圧段から低油圧段に切り替えられたことにより、油圧Psが高油圧段側の油圧A1から低下して低油圧段側の油圧B1に到達する途中にて、油圧B1に近接する油圧Cを通過したことを評価するための式である。
油圧段切り替え当初は前記式1は満足されないので(S210でNO)、このまま一旦本処理を出る。以後、判定時間経過までは油圧Psの読込(S206)、変更後の油圧段の判定(S208)、及び前記式1の評価結果が判定される(S210)。前記式1が満足されない限り(S210でNO)、このまま本処理を出る状態が継続する。
圧力段切替機構14を含めた油圧系が正常であれば、判定時間内に前記式1の関係が満足される状態となる(S210でYES)。すなわち図5の(a)において破線の位置を下方へ通過したことになる。
このことにより油圧領域変更完了(S214)と判断され、次の制御周期においては、油圧領域変更状態ではないことから(S200でNO)、直ちに本処理を出ることになる。以後、圧力段切替機構14は低油圧段にてエンジンオイルの油圧を調節することになる。
ステップS208にて高油圧段であると判定された場合には、式2にて油圧Psの評価がなされる(S212)。
[式2] Ps > Phigh−dPhigh
ここで高油圧段側油圧Phighは、圧力段切替機構14を高油圧段とした場合に、現在の内燃機関回転数NEにおいて発生する油圧に相当する。この高油圧段側油圧Phighの値は、図5の(b)のグラフに実線にて示すごとく内燃機関回転数NEをパラメータとするマップにより算出する。尚、このマップとしては更にエンジンオイルの油温THOをパラメータとして加えても良い。
高油圧段側オフセット値dPhighは、図5の(b)のグラフに破線にて示すごとく、高油圧段側油圧Phighよりも油圧が低い側にて高油圧段側油圧Phighに近接した位置を設定するためのオフセットである。例えば、高油圧段に調節する際の圧力段切替機構14による調節公差分をわずかに越えた値が設定されている。
すなわち前記式2は、図5の(b)のグラフに矢線にて示すごとく、油圧段が低油圧段から高油圧段に切り替えられたことにより、油圧Psが低油圧段側の油圧B2から上昇して高油圧段側の油圧A2に到達する途中にて、油圧A2に近接する油圧Dを通過したことを評価するための式である。
油圧段切り替え当初は前記式2は満足されないので(S212でNO)、このまま一旦本処理を出る。以後、判定時間経過までは油圧Psの読込(S206)、変更後の油圧段の判定(S208)、及び前記式2の評価結果が判定される(S212)。前記式2が満足されない限り(S212でNO)、このまま本処理を出る状態が継続する。
圧力段切替機構14を含めた油圧系が正常であれば、判定時間内に前記式2の関係が満足される状態となる(S212でYES)。すなわち図5の(b)において破線の位置を上方へ通過したことになる。
このことにより油圧領域変更完了(S214)と判断され、次の制御周期においては、油圧領域変更状態ではないことから(S200でNO)、直ちに本処理を出ることになる。以後、圧力段切替機構14は高油圧段にてエンジンオイルの油圧を調節することになる。
圧力段切替機構14を含めて油圧系に異常が存在して油圧の変更が困難であった場合には、判定時間内に前記式1又は前記式2が満足されない事態が生じる。この場合には、判定時間が経過することになり(S204でNO)、異常判定がなされる(S216)。このような異常判定がなされると、車両内にて警告ランプなどの点灯により、車両ドライバに報知され、更に内燃機関運転は退避モードになる。尚、高油圧領域から低油圧領域に移行しない異常の場合には、特に内燃機関の出力は制限しないが、低油圧領域から高油圧領域へ移行しない異常の場合には、内燃機関の出力が制限されて、内燃機関が保護される。
上述した構成において、請求項との関係は、圧力段切替機構14が油圧調節機構に、油圧センサ24が油圧検出手段に、機関回転数センサ18が内燃機関回転数検出手段に、ECU16が油圧比較手段及び異常判定手段に相当する。油圧系異常検出処理(図4)のステップS200,S206〜S212が油圧比較手段としての処理に、ステップS202,S204,S216が異常判定手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).図5の(a)に示したごとく圧力段切替機構14が、第1油圧レベルに相当する油圧A1を、これよりも低油圧側の第2油圧レベルに相当する油圧B1に変更する際に、正常に油圧が調節されれば、油圧センサ24により検出される実際の油圧Psは、油圧A1から破線で示す判定油圧レベル(C点)を通過して油圧B1に到達するはずである。したがって判定油圧レベルを通過しなければ(S204でNO)、圧力段切替機構14を含めた油圧系が異常であると判定できる(S216)。
同様に図5の(b)に示したごとく圧力段切替機構14が、第1油圧レベルに相当する油圧B2を、これよりも高油圧側の第2油圧レベルに相当する油圧A2に変更する際にも、正常に油圧が調節されれば、油圧センサ24により検出される実際の油圧Psは、油圧B2から破線で示す判定油圧レベル(D点)を通過して油圧A2に到達するはずである。したがって判定油圧レベルを通過しなければ(S204でNO)、圧力段切替機構14を含めた油圧系が異常であると判定できる(S216)。
しかも、特に判定油圧レベルは、低油圧段側油圧Plowと高油圧段側油圧Phighとにそれぞれ近接して設けたものであるので、異常が油圧Psに大きく現れていない状態でも油圧系の異常を確実に検出できる。
(ロ).判定油圧レベル(Plow+dPlow,Phigh−dPhigh)は、一定幅(dPlow,dPhigh)にて低油圧段側油圧Plowと高油圧段側油圧Phighとにそれぞれ近接した状態に設けられている。したがってこれら低油圧段側油圧Plowと高油圧段側油圧Phighとに対して、一定幅の増減計算にて判定油圧レベルが容易に得られるので、油圧比較(S210,S212)や、これに伴う異常判定が容易に実行できる。
(ハ).オイルポンプ6は内燃機関により駆動されることで油圧を発生していることから、図5の(a),(b)に示したごとく、内燃機関回転数NEが低い側では、低油圧段側油圧Plowと高油圧段側油圧Phighとが近づく。このため図示したごとく、設定状態によっては、判定油圧レベルは、変化前の油圧レベルである第1油圧レベルに一致したり越えたりする場合がある。このような場合には異常判定実行が不適切となる。このことから、異常判定下限回転数NExを設けて異常判定実行が不適切となる回転数領域を避けている。すなわち内燃機関回転数NEが異常判定下限回転数NExより小さい場合には(S202でNO)、異常判定を実行しないようにしている。尚、この異常判定下限回転数NExは前述したごとく調節公差分と検出公差分との影響がないように十分に高く設定されている。
このことにより不適切な状態における油圧系の異常判定実行を回避できる。
(ニ).判定油圧レベル(Plow+dPlow,Phigh−dPhigh)が第2油圧レベル(Plow,Phigh)にそれぞれ近接して設けられていることにより、判定油圧レベルが第1油圧レベル(Phigh,Plow)に一致したり越えてしまう内燃機関回転数領域は高回転数側に拡大しないようにされている。このことから異常有無判定が実行できる回転数領域が狭くなるのを抑制でき、判定頻度を高めることができる。
[実施の形態2]
前記実施の形態1にて示した異常判定下限回転数NExは、公差の影響が生じないように、高油圧段側油圧Phighと低油圧段側油圧Plowとが十分に分離している内燃機関回転数NEに設定した。本実施の形態では、この異常判定下限回転数NExの代わりに、図6の(a),(b)に要部拡大グラフにて示すごとく、低油圧段側異常判定下限回転数NEaと高油圧段側異常判定下限回転数NEbとを設定している点が前記実施の形態1とは異なる。
したがって本実施の形態では、前記実施の形態1の図4の代わりに図7に示す油圧系異常検出処理を実行する。他の構成は前記実施の形態1と同じであるので、図1〜3を参照して説明する。
油圧系異常検出処理(図7)において、ステップS300,S304〜S316は、前記実施の形態1にて説明した図4のステップS200,S204〜S216と同じである。異なるのはNE≧NEx(図4:S202)の代わりに、ステップS301〜S303の処理が行われる点である。
すなわち油圧領域変更状態となると(S300でYES)、次に変更後の油圧段が低油圧段か高油圧段かのいずれであるかが、エンジンオイル油圧切替処理(図2)のステップS104にて設定されている目標油圧領域のデータに基づいて判定される(S301)。
変更後が低油圧段であれば、次に内燃機関回転数NEが低油圧段側異常判定下限回転数NEa以上か否かが判定される(S302)。この低油圧段側異常判定下限回転数NEaは図6の(a)に示した位置に設定されている。変更後が高油圧段であれば、次に内燃機関回転数NEが高油圧段側異常判定下限回転数NEb以上か否かが判定される(S303)。この高油圧段側異常判定下限回転数NEbは図6の(b)に示した位置に設定されている。
すなわち前記実施の形態1にて述べたごとく、内燃機関回転数NEが低い側では、油圧系が正常な状態で圧力段切替機構14を高油圧段としても低油圧段としても油圧が十分に分離しない領域が存在すると共に、更に公差の影響が存在する。このため、油圧変化の異常が明確に検出できるように、比較的高い位置に異常判定下限回転数NExを設けた。
本実施の形態では、この比較的高い位置に設けた異常判定下限回転数NExの代わりに、低油圧側への調節(図6の(a))と高油圧側への調節(図6の(b))とで判定油圧レベルの違いに応じて、できるだけ異常判定実行可能な内燃機関回転数NEを低回転側へ拡大するために、異なる異常判定下限回転数NEa,NEbを設定している。
すなわち図6の(a)に示した低油圧側への調節では、油圧センサ24による油圧判定レベル検出時の公差が破線で示すハッチングの幅で存在し、圧力段切替機構14により油圧段変更直前に調節されていた高油圧段側油圧Phighの最低油圧レベルの公差が図示上側の実線で示すハッチングの幅で存在している。
このハッチング同士が重複する部分は明確に油圧の変化が検出できない可能性がある。このため実線ハッチングの下辺と点線ハッチングの上辺との交点Eの位置よりも、高回転側でないと、油圧系が異常でも、圧力段切替機構14にて油圧段を低油圧段に切り替えた後に判定油圧レベルの通過が誤検出される可能性がある。したがって低油圧段側異常判定下限回転数NEaについては、この交点Eより高い回転数でかつ交点Eに極力近づけた内燃機関回転数を予め設定しておく。
図6の(b)に示した高油圧側への調節では、油圧センサ24による油圧判定レベル検出時の公差が破線で示すハッチングの幅で存在し、圧力段切替機構14により油圧段変更直前に調節されていた低油圧段側油圧Plowの最高油圧レベルの公差が図示下側の実線で示すハッチングの幅で存在している。
このハッチング同士が重複する部分は明確に油圧の変化が検出できない可能性がある。このため実線ハッチングの上辺と点線ハッチングの下辺との交点Fの位置よりも、高回転側でないと、油圧系が異常でも、圧力段切替機構14にて油圧段を高油圧段に切り替えた後に判定油圧レベルの通過が誤検出される可能性がある。したがって高油圧段側異常判定下限回転数NEbについては、この交点Fより高い回転数でかつ交点Fに極力近づけた内燃機関回転数を予め設定しておく。
尚、これら異常判定下限回転数NEa,NEbは、エンジンオイルの油温THOも考慮することで、制御時に油温THOに対応して変化させても良い。
ステップS302にてNE<NEa、又はステップS303にてNE<NEbと判定とされると(S302でNO、又はS303でNO)、このまま本処理を出る。
ステップS302にてNE≧NEa、又はステップS303にてNE≧NEbと判定とされると(S302でYES、又はS303でYES)、次に判定時間が未経過か否かが判定される(S304)。このステップS304以降の処理(S304〜S316)は前記図4のステップS204〜S216にて説明したごとくである。
上述した構成において、請求項との関係は、油圧系異常検出処理(図7)のステップS300,S306〜S312が油圧比較手段としての処理に、ステップS301〜S304,S316が異常判定手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じる。
(ロ).異常判定下限回転数NEa,NEbは、それぞれ、上述した油圧調節公差と検出公差とが重複する内燃機関回転数の上限位置より大きい位置に、特に前記交点E,Fに極力近づけた位置に設定している。このことにより、公差も含めて異常判定実行が不適切な内燃機関回転数領域を確実に避けることができると共に、異常有無判定が実行できる回転数領域を拡大できる。このことにより高精度な異常有無の判定が可能となり、油圧系の異常を確実に検出できる。
しかも、判定油圧レベル自体は、変更後の第2油圧レベルとしての低油圧段側油圧Plowや高油圧段側油圧Phighに対して近接して設けられていることにより、前記交点E,F自体も極力低回転側に位置することになる。このことから異常有無判定が実行できる回転数領域を極力拡大でき、前記実施の形態1の(ニ)の効果をより高めることができる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態では、高油圧領域から低油圧領域へ切り替えた場合も、低油圧領域から高油圧領域へ切り替えた場合も、それぞれの判定油圧レベル(Plow+dPlow,Phigh−dPhigh)を用いて異常判定していたが、いずれか一方のみ異常判定を実行するようにしても良い。
すなわち、高油圧領域から低油圧領域へ切り替えた場合のみ、判定油圧レベル(Plow+dPlow)にて異常判定を実行しても良く、あるいは、低油圧領域から高油圧領域へ切り替えた場合のみ、判定油圧レベル(Phigh−dPhigh)にて異常判定を実行しても良い。
(b).前記各実施の形態では、圧力段切替機構14により内燃機関の運転状態に応じて、内燃機関の各部に対して供給するエンジンオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで2段に切り替えていたが、制御される油圧段数としては3段以上に制御するものであっても良い。
あるいは連続的に制御する圧力段切替機構を設けて、内燃機関運転状態に応じて油圧を無段階に調節するものであっても良い。
いずれにしても2つの油圧領域の間で、油圧が切り替えられる際に、移行対象の油圧レベルに前述したごとく近接して設けられた判定油圧レベルを用いることにより、油圧系の異常を確実に検出できる。
(c).内燃機関としてはディーゼルエンジンでもガソリンエンジンでもいずれにも適用できる。
実施の形態1の油圧系の概略構成を表すブロック図。 実施の形態1のECUが実行するエンジンオイル油圧切替処理のフローチャート。 実施の形態1にて目標油圧領域を設定するマップMAPpの構成説明図。 実施の形態1のECUが実行する油圧系異常検出処理のフローチャート。 実施の形態1における油圧系異常検出処理を説明するグラフ。 実施の形態2における異常判定下限回転数NEa,NEbの設定を説明する要部拡大グラフ。 実施の形態2のECUが実行する油圧系異常検出処理のフローチャート。
符号の説明
2…オイルパン、4…主供給通路、6…オイルポンプ、8…オイルストレーナ、10…オイルフィルタ、12…リリーフ通路、14…圧力段切替機構、16…ECU、18…機関回転数センサ、20…冷却水温センサ、22…吸入空気量センサ、24…油圧センサ、26…油温センサ。

Claims (8)

  1. 内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、
    前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも高油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも低い位置に近接して設けた判定油圧レベルと、前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、
    内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、
    前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段と、
    を備えたことを特徴とする油圧系異常検出装置。
  2. 内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、
    前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際に、第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも高い位置に近接して設けた判定油圧レベルと、前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、
    内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、
    前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段と、
    を備えたことを特徴とする油圧系異常検出装置。
  3. 内燃機関によるオイルポンプの駆動に伴って供給される油圧を内燃機関の運転状態に対応して調節する油圧調節機構を有する油圧系の異常検出装置であって、
    前記油圧調節機構にて調節される油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧調節機構が油圧を第1油圧レベルに調節している状態から、第1油圧レベルよりも高油圧側にする第2油圧レベルに変更する際には第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも低い位置に近接して設けた判定油圧レベルと前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較し、第1油圧レベルよりも低油圧側にする第2油圧レベルに変更する際には第2油圧レベルに対して第2油圧レベルよりも高い位置に近接して設けた判定油圧レベルと前記油圧検出手段により検出される油圧とを比較する油圧比較手段と、
    内燃機関の回転数を検出する内燃機関回転数検出手段と、
    前記油圧比較手段の比較にて前記油圧検出手段により検出される油圧が前記判定油圧レベルを通過しない場合には油圧系が異常と判定する一方、前記内燃機関回転数検出手段にて検出される内燃機関回転数が異常判定下限回転数より小さい場合には異常判定を実行しない異常判定手段と、
    を備えたことを特徴とする油圧系異常検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記異常判定下限回転数は、前記油圧調節機構が前記第1油圧レベルに調節する場合の油圧調節公差と前記油圧検出手段が前記判定油圧レベルを検出する場合の検出公差とが重複する内燃機関回転数の上限位置より大きい位置に設定されていることを特徴とする油圧系異常検出装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記判定油圧レベルは、前記第2油圧レベルに対して一定幅で近接していることを特徴とする油圧系異常検出装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を複数段に調節することを特徴とする油圧系異常検出装置。
  7. 請求項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を2段に調節することを特徴とする油圧系異常検出装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の油圧系異常検出装置において、前記油圧調節機構は、内燃機関の運転状態に応じて油圧を連続的に調節することを特徴とする油圧系異常検出装置。
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