JP4758834B2 - 遊技機用柱および遊技島用フレーム - Google Patents
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Description
しかしながら、非喫煙者は、周囲の遊技者が煙草を喫煙した場合、煙草の煙が流れて来て、間接的に煙草の煙を吸ったり、洋服等に煙草の臭いが付着したりするため、不快な思いをしていた。
また、煙草の煙の臭い対策としては、パチンコ遊技機に芳香を発生して煙草の煙の臭いを消臭する芳香発生部を設けた遊技機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、前記特許文献2の構成では、煙草の煙の臭いを消臭するために、芳香剤収納部や、芳香剤放出部や、送風ファンや、芳香剤放出スイッチや、芳香剤発生制御装置の各機器を電源等に電気的に接続するための電気配線等を設置しなければならない。
このため、特許文献1,2の構成は、複雑な機構内にさらに前記各機器を設置しなければならないので、部品点数や組付工数が大幅に増加して、遊技機を設置するときの内部の構造が複雑化すると共に、遊技島全体の構造が複雑化するため、コストが大幅に上昇するという問題点がある。
このように遊技場では、一般に、騒音や煙草の煙が比較的多い状態になっている。
しかしながら前記特許文献1,2の構成は、煙草の煙対策としての機能は発揮することができても、騒音防止対策としては全く機能を果さない。
が設置されて、前記投入口が、前記遊技機の前にある椅子に着座した遊技者に対して斜めに対向して配置されていることを特徴とする。
なお、遊技機の灰皿に煙草を置いた場合も煙が同様に、灰皿から遊技機の前面に沿って遊技機の左右両側のシールド板の間を通って、ガラス面と左右両側のシールド板とがガイドとなって天上面側に導かれる。
また、各遊技機には、音を発生するスピーカが設置されており、そのスピーカから発散された音は、遊技機の左右に配置されたシールド板によって反射され、遊技機の正面側にみに発散されるように音を指向させる。
また、請求項1に記載の本発明によれば、シールド板は、遊技者が操作子を操作すると、その操作子によってロック部材が作動してシールド板が移動しないようにロックしたり、そのロックを解除したりすることができる。
このため、遊技機や遊技機用柱や遊技島に複雑な煙吸引装置や防音装置を設置することなく、簡素な部材を遊技機用柱に設置するだけで、遊技場内全体に煙草の煙が発散するのを抑制し、音を静かに抑えることができる。
また、シールド板は、操作子を操作することによって、ロック部材が連動してシールド板の移動を阻止するため、シールド板が間柱から引き出した状態等に固定させて動かないようにロックさせておくことができる。
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部平面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの設置状態を示す遊技島の要部側面図である。
図1に示す遊技機2は、例えば、パチンコ台や、パチスロ台や、テレビゲーム機のいずれかであり、ここではパチンコ台を例として示し、ハンドル23がある前面に、スピーカ22が設置されている。各遊技機2は、筐体21(図2、図3参照)が、遊技島3を形成するユニット化された遊技機用フレーム(以下、単に「フレーム」という)31によって保持されている。
遊技島3は、遊技場1内において、遊技機2が複数台連続して並設された1つの固まりを構成する設備であり、遊技場1内に適宜に複数配列されている。この遊技島3には、各遊技機2を支持するフレーム31と、このフレーム31を床13(図3参照)に植設されたアンカーボルト(図示せず)に固定するためのアンカーボルトブラケット(図示せず)と、フレーム31に設置されるパネル板34と、各遊技機2間に設けられた間柱4と、各遊技機2の下方部位から前方側に突出して配設された膳板35と、間柱4内に引出収納自在に配置されたシールド板5を有する遊技機用柱Pと、間柱4内に引出収納自在に配置された表示板10等が備えられている。
図2および図3に示すように、遊技島3は、ここでは、前面および後面にそれぞれ遊技機2が並設されて、背中合わせの状態に配列されている。
遊技機用柱Pは、図2に示すように、遊技機2が複数台並設された遊技島3に用いられる柱であり、間柱4と、シールド板5とを備えている。この遊技機用柱Pは、フレーム31の縦方向の骨格を形成する支柱32、および各フレーム31の支柱32間に設置されている。
図2〜図4に示すように、遊技島3において、各遊技機2の前方には、所定間隔を介して、遊技者Mが着座する椅子Cが並設されている。
また、図3および図4に示すように、遊技場1の天井面11には、遊技場1内の空気や煙草の煙等を吸引して排出したり浄化したりする排気口または空気清浄機(以下、単に「排気口12」という)が設置されている。
図2および図3に示すように、フレーム(遊技機用フレーム)31は、遊技島3の前側に配置された1台の遊技機2と、この遊技機2に背中合わせのように遊技島3の後側に配置された1台の遊技機2との合計2台を支持するユニット状の枠体であり、左右に遊技機用柱Pを備えている。このフレーム31は、間柱4を有する遊技機用柱Pを介在して複数連設され、遊技島3の骨格を形成している。
このフレーム31は、各遊技機2の左右両側にそれぞれ配置されて当該遊技機2を支持する支柱32と、遊技島3の前後にそれぞれ配置された遊技機2の左右の支柱32に対して前後方向に架設された架設材33と、パネル板34(図1参照)と、シールド板5の上下に設置された摺動部5bを摺動自在に支持するスライド支持部36と、遊技機用柱Pとを備えている。
架設材33は、遊技島3の前面側に設置された支柱32と後面側に設置された支柱32とに連結される部材であり、例えば、帯状の金属製板材によって形成されている。
なお、支柱32および架設材33は、木材であってもよい。
図1に示すように、間柱4は、遊技島3の各遊技機2間の前面側にそれぞれ介在される柱であり、例えば、ステンレス鋼板などの金属製板材によって形成されている。間柱4は、遊技機2の筐体21(図2参照)より前側に突出し、一方(右側)の遊技機2側に臨む柱面44を当該遊技機2の正面に対して直交する90度より大きな角度θでなる傾斜面44aとした。さらに、この間柱4は、例えば、1枚の金属製板材を曲げ加工して形成されると共に、少なくとも仕切壁部42の左右のどちらか一方(例えば、右側)の柱面44が、遊技機2の前面に対して傾斜する傾斜面44aを有し、この仕切壁部42が平面視して先細形状に形成されている。
間柱4は、左右両端部に、遊技島3の内側に向かってL字型に折曲したブラケット部45を有すると共に、右側中央部に、貸出機8を設置するための切欠部46が形成されている。間柱4は、仕切壁部42の先端面に、シールド板5を出没自在に設置するためのシールド板収納孔4aと、表示板10を出没自在に設置するための表示板収納孔4bとが穿設されている。
この間柱4は、遊技機2の筐体21より前側に突出し、先端部にシールド板5を設けた仕切壁部42を有すると共に、例えば、一方(仕切壁部42の右側)の遊技機2側に臨む柱面44に、パチンコ玉またはコインの数量を計数するカウンタ7と、インフォメーションボード47とが設置され、他方(仕切壁部42の左側)の遊技機2側に臨む柱面43に、肘掛け6が設けられている。
図1に示すように、シールド板5は、遊技機2間を間仕切りする板部材であり、例えば、隣席側からの煙草の煙を避けるためや、自分が喫煙した煙草の煙が隣席側の方へ流れないようにするためや、自分の席にある遊技機2のスピーカ22の音が隣席側の方へ鳴り響くのを抑制するためや、隣席のスピーカ22の音を避けるためや、隣席の遊技者Mと体が接触しないようにするため等に使用される。シールド板5は、間柱4内に引出収納自在に配置されて、仕切壁部42の先端面から前方に引き出して使用されると共に、使用時には、少なくとも遊技機2の下端部の高さから上端部の高さに亘って配置されるように設けられている。言い換えれば、シールド板5は、遊技機2の前方に配置された椅子Cの着座部の略高さからこの椅子Cに着座した遊技者Mの上半身を超える高さに配置されている(図3参照)。このシールド板5は、例えば、アクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料によって、側面視して円弧状に形成されている。そして、シールド板5の引き出し長さは、ここでは、少なくとも着座した遊技者Mの口が、図3で示すように側面から見たときに隠れる程度まで引き出すことができるように構成されている。
図1に示すように、表示板10は、間柱4に隣設された遊技機2の情報として出玉の数量を制限しないときに使用される「無制限」や、フィーバーのときに使用される「スタート」や、パチンコ玉等が多量に出た実績を示す「大当たり」等の文字をそれぞれ付記した、例えば、3枚の板材からなる(図3参照)。この表示板10は、シールド板5の上側の仕切壁部42の先端面に、縦1列に設けられた3つの表示板収納孔4bにそれぞれ引出収納自在に配置されている。この表示板10の前端部には、表示板収納孔4bの開口縁に係止するL字型等からなる摘みまたは係止部10aが形成されている。
肘掛け6は、遊技者Mがハンドル23を操作する右側の腕を載せるためのものであり、遊技機2の右側の柱面43のハンドル23の近隣の位置に設置される。肘掛け6は、腕を載せる上面部の部分が、布等によって覆われたクッション材からなり、そのクッション材の下に金属製板材等からなるL字型の固定片61が設けられている。この肘掛け6は、固定具62によって固定片61を位置調整溝43aの適宜な位置に固定できるようになっている。
図1に示すように、カウンタ7は、例えば、パチンコ玉の数量を計数するジェットカウンタ、またはコインの数量を計数するメタルカウンタであり、シュータ71と、表示部72等を備えてなる。
なお、このカウンタ7は、間柱4の右側の柱面44の下方部位に設置しても構わない。
なお、このシュータ71内に投入された例えばパチンコ玉は、遊技島3に設置した玉循環装置の循環路または玉供給装置の供給路A(図2参照)に流れるようになっている。そして、供給路Aまでの間に、パチンコ玉またはコインを計数する計数機構(図示せず)が設けられている。
貸出機8は、硬貨や紙幣を投入することで、投入された金額に応じた数量のパチンコ玉またはコインを供給口から供給して貸し出す装置である。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機用柱Pおよび遊技島用フレーム31の作用を、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、遊技機用柱Pの間柱4には、柱面43,44に、肘掛け6、カウンタ7およびインフォメーションボード47を設置することや、仕切壁部42の先端面に、シールド板5および表示板10を設置することや、間柱4の両端部に、各フレーム31を固定することが可能である。そして、肘掛け6は、仕切壁部42が各遊技機2間に、筐体21より突出して設置されているため、ハンドル23の近傍の右側の柱面43に配置することができる。
また、間柱4は、強度を有することにより、左右端部に設置される遊技機2用のフレーム31をしっかりと保持することができると共に、遊技島3全体をしっかりと組立てることができる。
その結果、遊技者Mは、開口したカウンタ7のシュータ71の投入口にパチンコ玉等を投入してその場で計数できるようになると共に、パチンコ玉等の投入やカウンタ7の操作し易くなる。さらに、仕切壁部42は、傾斜面44aがあることによって断面積が広くなるため、パチンコ玉等の供給路Aに連結したシュータ71の投入口をスペース的に容易に設置できるようになる。
また、インフォメーションボード47も、遊技者Mの方向を向いて配置されるため、見易くなる。
このように、遊技者Mは、肘掛け6の位置を、遊技機2のハンドル23を操作する遊技者Mの肘の位置に合わせて最適な高さに調整し、腕を肘掛け6の上に載せた状態で操作することにより、腕や肩にかかる負荷が軽減されるため、遊技機2を長時間操作しても疲れないようになる。
このように、遊技機2の左右にシールド板5を設けることにより、シールド板5が防音壁となって左右方向に広がるスピーカ22の音を反射して抑制するため、スピーカ22の音が隣席の遊技者Mの方へ伝達されることを低減させることができる。
逆に、遊技者Mの周囲からの音は、遊技者Mの左右のシールド板5によって反射する。
このため、表示板10は、必要なときのみ引き出し、不要なときに収納して見えなくすることができることにより、遊技場1の従業員が、表示板10を間柱4に取付けるために、例えば、3種類の表示板10を手に持って場内を歩き回ることを解消することができる。
この場合、パチスロ台の右側に貸出機8が設置されるので、図1に示す遊技機用柱Pの間柱4をそのままの状態にして、遊技機(パチスロ台)2を左側に移動して切欠部46に装着し、遊技機(パチスロ台)2に右側に貸出機8を配置する。そして、高さ調整機構(図示せず)によって、左右の間柱4間に介在される膳板35と、遊技機2の上下を支持するフレーム31の上部支持部材および下部支持部材(図示せず)とを約120mm下方に移動して配置し、上下方向の寸法を適宜に調整したパネル板34を取付ければよい。
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱を説明する。なお、前記第1実施形態で説明した構成要素と同じものは、同一符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は右側から見た間柱の斜視図であり、(b)は左側から見た間柱の斜視図である。
前記本発明の第1実施形態では、遊技機用柱Pの間柱4として、図1および図2に示すように、1枚の金属製板材に、平面視して略直角三角形の仕切壁部42Aを形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明の第2実施形態に係る遊技機用柱P1の間柱4Aは、例えば、図5(a)、(b)に示すように、金属製板材を多角柱状に形成したものでもよい。
このようにすることにより、遊技機用柱P1は、平面視して間柱4Aが閉断面部を形成すると共に、間柱4Aの断面積が大きくなることで、さらに、強度を向上させることができる。
このように、間柱4Aの一方の遊技機2側に臨む柱面44Aに収納凹部48を形成したことにより、遊技者Mは、遊技機2を操作しながら間柱4Aの収納凹部48に各種の所持品を置くことが可能であり、便利となる。さらに、間柱4Aは、椅子Cに着座した遊技者Mの方向を向くように収納凹部48が配設されているので、飲料缶やコップや携帯電話機や煙草の箱体等の小物類が置き易く、また、他の遊技者Mに邪魔にならないように置くことができる。
そして、モニタ49は、柱面44Aの傾斜面44Aaに設置することにより、遊技者Mの斜め前方に配置することができるため、遊技者Mにとって見易い位置に設置することができる。
遊技機用柱P1は、このような間柱4Aを備えたことにより、前記以外のその他の機器等を適宜に設置して、さらに多機能的な柱として使用することもできる。
図6は、本発明の第3実施形態に係る遊技機用柱を示す図であり、(a)は略三角柱形状の間柱を示す斜視図、(b)は中央部に傾斜面を有する間柱の斜視図、(c)は略L字型の間柱の斜視図、(d)中央部に傾斜面を有する略T字型の間柱の斜視図である。
前記第2実施形態の遊技機用柱P1(図5(a)、(b)参照)は、図6(a)に示す本発明の第3実施形態に係る遊技機用柱P2〜P5のように、上下に閉塞板4Baを有する略三角柱形状の間柱4Bからなる遊技機用柱P2や、図6(b)に示すように、中央部に傾斜面4Caを有する間柱4Cからなる遊技機用柱P3や、図6(c)に示すように、平面視して略L字型の間柱4Dからなる遊技機用柱P4や、図6(d)に示すように、中央部に傾斜面4Eaを有する平面視して略T字型の間柱4Eからなる遊技機用柱P5等であっても構わない。
次に、図7〜図13を参照して本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱を説明する。なお、前記第1〜第3実施形態で説明した構成要素と同じものは、同一符号を付してその説明を省略する。図7は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱を示す斜視図である。
図7に示すように、遊技島3に用いられる遊技機用柱P6の間柱4Fは、例えば、平面視して略長方形に形成された柱からなり、上下方向に延設されている。この間柱4Fは、ステンレス鋼等の金属製平板部材をプレス加工等で形成される。この間柱4Fの前側の柱面4Fbには、後記する肘掛け6B、棚55,56、インフォメーションボード47A、シールド板5B、およびシールド板ロック具50が設置されている。このように、間柱4Fは、遊技機2の筐体21に対して面一に設置されていても、各種の機器や部材を設置することができ、遊技を快適に行うことができるように構成されている。また、この間柱4Fには、この間柱4Fの柱面4Fbに設置された操作子52と、この操作子52の操作に連動してシールド板5Bの移動を阻止するロック部材54a(図9参照)と、が備えられている。
図8は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱における肘掛けの設置状態を示す拡大斜視図である。
図7および図8に示すように、肘掛け6Bは、遊技機2のハンドル23の右側近傍に配置された軸部6Ba(図8参照)を中心として垂直な方向から手前側の水平な方向に90度回動可能に設置されている。肘掛け6Bは、間柱4Fに穿設された縦長の孔からなる肘掛収納部4Faに収納自在に設けられた略直方体形状のものから成る。この肘掛け6Bは、金属、樹脂、あるいは木材によって形成された長方形の厚板部材からなる基体と、この基体に載設されたクッション材と、基体の下端部に設置された軸部6Baとを備えている。
なお、肘掛け6Bは、ハンドル23の右側近傍に出入自在に設置したものであればよく、間柱4Fの角部等に設置してもよい。
図7および図9に示すように、棚55,56は、遊技者Mが使用する適宜な物品を載せるための略板状の部材である。この棚55,56は、遊技機2の左側の間柱4Fの柱面4Fbに形成された棚収納部4Fc,4Fdに、基端部に設けた軸を中心として90度回動して出入収納自在に設けられると共に、上下2段に配設されている。この棚55,56は、例えば、ステンレス鋼等の金属製平板部材をプレス成型したものや、合成樹脂を射出成型したものや、木材等を切削加工したものからなる。間柱4Fから手前側へ倒すようにして引き出した棚55,56は、平面視して前側方向に長くなるように長方形に形成され、前後方向の長さがシールド板5Bを引き出したときの長さと略同じ長さに形成されると共に、膳板35の幅より長く形成されている。棚55,56は、シールド板5Bに隣設されて、棚55,56に載せた物品を寄り掛けて置くことができるように配設されている。
棚55,56が係合する棚収納部4Fc,4Fdは、間柱4Fの前面に穿設された縦長の長方形の孔からなり、シールド板5Bに沿って近隣に設けられている。
図7および図9に示すように、下側の棚55は、パチンコ玉またはコインを入れる箱(図9参照)やカバン(図10参照)等の比較的重い荷物を載せるためのものであって、厚板状の平板部材からなる。この下側の棚55は、基端部が軸によって、水平な状態から垂直な状態に約90度回動自在に軸支されている。
上側の棚56は、図9に示すように、飲料缶やコップ、および携帯電話機や煙草の箱体等の小物類を載せて置くためのものであって、例えば、窪み56b,56cを形成できるように肉厚な板状部材から形成されている。図9および図11に示すように、この上側の棚56は、平面視して長方形で側面視して略三角形の板部材からなる基体56dと、この基体56dの側面から上側方向に突出して設けられた側板56aと、小物類を支持する窪み56b,56cと、を有する。この上側の棚56は、基端部に設けた軸によって、水平な状態から垂直な状態に約90度回動自在に設置されている。
なお、上側の棚56と下側の棚55とは、上下逆に配置しても構わない。
窪み56cは、例えば、携帯電話機や煙草の箱体を支持するために基体56dに形成された略四角形の溝からなり、上側の棚56の基端部側に設置されている。
基体56dは、基端部側の窪み56dが形成された部分の厚みが、先端部側の窪み56bが形成された厚みより厚く形成されている。
図9に示すように、シールド板5Bは、間柱4Fから前側に突出できるように、間柱4F内に引出収納自在に配置されると共に、遊技機2(図7参照)の下端部の高さおよび膳板35の高さの位置から上端部の高さに亘って設けられている。
図12は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱におけるシールド板の取り付け状態を示す拡大斜視図である。
なお、前記シールド板収納孔4Feは、四角形のロ字状の孔以外に、シールド板5Bの端部に形成したコ字状の切欠形成したものであって構わない。
そのシールド板ロック具50は、シールド板5Bを所定の引き出し位置にロックするためのものであり、例えば、図9に示すように、間柱4Fの柱面4Fbの裏面側から操作子52を柱面4Fbの前面に突出した状態で配置されている。
図13は、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱に設置されるシールド板ロック具の構造を示す拡大概略図である。
次に、本発明の第4実施形態に係る遊技機用柱および遊技島用フレームの作用を、図7〜図13を参照して説明する。
図7に示すように、間柱4Fは、従来の間柱より幅広に形成したことにより、柱面4Fbに、肘掛け6B、棚55,56、インフォメーションボード47A、およびシールド板5Bを設置することが可能である。これにより、間柱4Fは、種々の機器や部材が設置されて、この各間柱4F間に介在された遊技機2で遊技する遊技者Mを快適にさせることができる。
肘掛け6Bを使用しないときには、図7に示すように、垂直に立てた状態にして肘掛収納部4Fa内に柱面4Fbに面一の状態に収納される。このため、肘掛け6Bは、不要な場合には、邪魔にならないように間柱4F内に収納できる。
下側の棚55に荷物等を載せる場合には、棚収納部4Fcから手前側へ倒すようにして引き出して水平な状態にして使用する。下側の棚55を使用しない場合には、この棚55を上側に上げて、棚収納部4Fcを閉塞するように間柱4Fの柱面4Fbに面一の状態に収納させる。このように下側の棚55は、間柱4Fの柱面4Fbの一部を構成する壁のように配置されるため、邪魔にならない。
なお、このとき、下側の棚55が、膳板35上に載置された状態になるように設置すれば、下側の棚55が膳板35に支持されるため、さらに、重い荷物等を載せることができるようになる。
また、図10に示すように、下側の棚55には、シールド板5Bが隣設されたことにより、例えば、カバン等の比較的大きくて厚板状の荷物をシールド板5Bに寄り掛けるようにして載せることもできる。
上側の棚56に小物類を載せる場合には、棚収納部4Fdからその棚56を引き出すように回動させて水平な状態にして使用する。上側の棚56を使用しない場合には、この棚56を上側に上げて、棚収納部4Fdを閉塞するように間柱4Fの柱面4Fbに面一の状態に収納される。すると、上側の棚55の窪み56b,56cと側板56aは、間柱4F内に収納されて、外部から見えない状態となる。
なお、窪み56b,56cに下端部を入れて支持された小物類等の物品は、側板56aに寄り掛けて置くこともできるため、細長いものであっても安定した状態で支持される。
シールド板5Bは、枠フレーム39(間柱4F)から引き出したときには、ストッパ36Baがスライドレール36Bの前端部に係止することによって停止し、引き出し範囲が制限されている。
このシールド板5Bを引き出した状態で、操作子52を押圧操作すると、ロック部材54aが係合部5Bcに係合することによって、引き出した状態が保持される。そして、シールド板5Bを枠フレーム39(間柱4F)に押し込んだときには、ストッパ36Baがスライドレール36Bの後端部に係止することによって停止し、シールド板5Bの押す込み範囲が制限されるようになっている。
このように、第4実施形態のシールド板5Bは、第1実施形態で説明した防煙壁・防音壁等としての機能以外に、さらに、棚55,56の上の物品が隣席側に落下することを防止する機能を備えている。
なお、本発明は、前記第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図14は、シールド板ロック具の変形例を示す図であり、(a)は、操作子の回動操作でロック部材を係合部に係止させた状態を示す要部拡大斜視図、(b)はロック部材をシールド板の後端面に係止させてロックしたときの状態を示す要部拡大斜視図、(c)は操作子の回動をリンク機構によってロック部材の直線往復移動に変換する仕組みを示す要部拡大斜視図である。
また、前記第4実施形態のシールド板ロック具50(図12および図13参照)は、横方向に移動するスライド式のものであっても構わない。
また、本発明の第1〜第4実施形態に係る遊技機用柱P,P1,P6に設置されるシールド板5,5A,5Bとして、図1〜図5、図7、図12に示すように、間柱4,4A,4F内に引出収納自在に配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明のシールド板5,5A,5Bを間柱4,4A,4Fの仕切壁部42,42Aの先端面や柱面4Fbに固定してもよい。
このようにしても、前記実施形態と同様に、遊技機2間を仕切って、煙草の煙等を避けたり、スピーカ22の音を遮ったりすることができる。
また、遊技機用柱Pの傾斜面44a(図1参照),44Aa(図5参照)は、柱の上端から下端まで形成される場合、柱の中央(例えば、遊技機2の高さ寸法の範囲)に形成される構成であっても構わない。
2 遊技機
3 遊技島
4,4A〜4F 間柱
4a シールド板収納孔
4b 表示板収納孔
4Fa,43Aa 肘掛収納部
4Fc,4Fd 棚収納部
5,5A,5B シールド板
6,6A,6B 肘掛け
7 カウンタ
71 シュータ(投入口)
10 表示板
21 筐体
23 ハンドル
31 フレーム(遊技機用フレーム)
32 支柱
43,43A,44,44A,4Bb,4Cb,4Db,4Eb,4Fb 柱面
44a,44Aa,4Ca,4Ea 傾斜面
52,52A,52B,52C 操作子
54a,54Aa,54Ba,54Ca ロック部材
55,56 棚
P,P1〜P6 遊技機用柱
Claims (3)
- パチンコ台、パチスロ台またはテレビゲーム機のいずれかである遊技機が複数台並設された遊技島に用いられる遊技機用柱において、
前記遊技機用柱は、前記各遊技機間に設置された間柱と、
この間柱の前側に形成されたシールド板収納孔に引出収納自在に設けられたシールド板と、
前記シールド板の移動を阻止するシールド板ロック具と、
前記シールド板ロック具が取り付けられると共に、前記シールド板が引き出し可能に設置された枠フレームと、を備え、
前記シールド板ロック具は、前記間柱の柱面の前面に突出した状態に配置される操作子と、
この操作子の操作に連動して移動し、前記シールド板に形成された係合部に係合・離脱して前記シールド板の移動を阻止・解除するロック部材と、を備え、
前記シールド板および前記シールド板ロック具は、前記枠フレームを前記間柱の内側に取り付けることによって前記間柱に配置され、
前記間柱には、前記遊技機の筐体より前側に突出し、一方の遊技機側に臨む柱面を当該遊技機の正面に対して直交する90度より大きな角度で形成された傾斜面と、
この傾斜面に設置されパチンコ玉またはコインの数量を計数するカウンタの投入口と、
が設置されて、
前記投入口が、前記遊技機の前にある椅子に着座した遊技者に対して斜めに対向して配置されていることを特徴とする遊技機用柱。 - 前記間柱の傾斜面には、インフォメーションボード、モニタ、収納凹部のうちの少なくとも何れか1つが設けられて、
前記インフォメーションボード、モニタ、収納凹部のうちの少なくとも何れか1つが、前記遊技機の前にある椅子に着座した遊技者に対して斜めに対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用柱。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技機用柱を備えることを特徴とする遊技島用フレーム。
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