JP4758790B2 - ユニット建物の梁補強構造、施工方法、ユニット建物、及び地下室付きユニット建物 - Google Patents

ユニット建物の梁補強構造、施工方法、ユニット建物、及び地下室付きユニット建物 Download PDF

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Description

本発明は、複数個の建物ユニットが隣接して構成されるユニット建物の梁補強構造、施工方法、ユニット建物、地下室付きユニット建物に関する。
ユニット建物の梁補強構造としては、特許文献1に隣接する建物ユニットの間に、H形の補強用形鋼を設け、その補強用形鋼のウェブを相隣接する梁にボルト接合することにより梁補強を行う構成が記載されている。この特許文献1の構成によれば補強用形鋼を相隣接する梁にボルト接合することにより梁が合成され、断面2次モーメントが大きくなり梁の断面性能が向上し、優れた補強効果を得ることができる。そして、この特許文献1の梁補強構造の補強用形鋼の設置方法としては、隣接する建物ユニットの一方の建物ユニットを先に据付し、H形の補強用形鋼をその先に据付した建物ユニットの梁に仮止めし、その後他方の建物ユニットを据付し、両方の建物ユニットの梁と補強用形鋼をボルト接合するものとなっている。
特開2006−028912号公報
しかし、補強用形鋼がH形状では、上部のフランジが後から据付する建物ユニット側に張出しており、通常の据付時のように上方から建物ユニットを降下させて据付するのではなく、一度建物ユニットを先に据付した建物ユニットの真横に配置してから水平移動させて据付しなければいけないといった施工性の課題がある。
よって本発明の目的は、ユニット建物の補強効果を有し、且つ施工性の良い梁補強構造を提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数個の建物ユニットが隣接して構成されるユニット建物の梁補強構造であって、隣接する第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の間にウェブとフランジで構成された補強用形鋼が設けられ、前記補強用形鋼のウェブの第一建物ユニット側には上部及び下部にフランジが設けられ、第二建物ユニット側には下部にフランジが設けられ、
前記補強用形鋼が第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁に添設され、前記補強用形鋼のウェブが第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁にボルト接合してなることを特徴とするユニット建物の梁補強構造である。
補強用形鋼のウェブを隣接する建物ユニットの相隣る梁にボルト接合することで、梁が合成され、断面2次モーメントが大きくなるため梁の断面性能が向上し、優れた補強効果を得ることができる。したがって、例えば梁のたわみ等の防止対策として有効である。
また、補強用形鋼の上部及び下部にフランジが設けられる第一建物ユニットを先に据付すれば、第二建物ユニット側には補強用形鋼の下部にフランジが設けられたものであればよいので、第二建物ユニットは通常の据付と同様に上方から真下に降下させて据付することができ、施工性が向上できる。したがって、補強用形鋼の第二建物ユニット側のウェブ上部には、第二建物ユニットが真下に降下させて据付することができる程度の突出であれば、フランジが設けられていても支障がない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のユニット建物の梁補強構造であって、前記補強用形鋼はC形鋼とL形鋼とが接合された構成になっており、C形鋼のフランジ側が第一建物ユニットに向けて配置され、L形鋼のフランジ側が第二建物ユニットに向けて配置され、C形鋼の下側のフランジとL形鋼のフランジとが略同一平面上となるように配置されていることを特徴とするものである。
C形鋼とL形鋼との接合は、例えばボルトやビス、接着剤、溶接などにより接合が使用できるが、あらかじめ工場などで溶接等により一体としておくことが、接合強度が高くなり、ボルト等による突出部分もでないため好ましい。
また、非対称な断面の梁をそれぞれの部品ごとに溶接して製造した場合は、一般に溶接歪により梁の曲がりや反りなどの変形が出やすいが、C形鋼とL形鋼を組合せて補強用形鋼を構成することにより、溶接歪が出にくくなり、精度のよい補強用形鋼を製造することができる。また、汎用のC形、L形の形鋼を使用して汎用の手段で補強用形鋼を構成できるため、容易で安価に製造することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のユニット建物の梁補強構造であって、前記補強用形鋼の長手方向の長さが、第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の長手方向の長さの略半分以下となっており、かつ第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の長手方向の中央部付近に設けられていることを特徴とするものである。
建物ユニットの梁に作用するモーメント力は図9(X軸が梁の長手方向の位置、Y軸がモーメントの大きさを示す)のように梁の長手方向の略中央部で大きくなるため、モーメント力の大きくなる中央部に集中して補強用形鋼を設けることで、梁補強用形鋼の長手方向の長さを短くでき効率的に梁の補強を行うことができる。また、短くできることより梁補強用形鋼自身の自重も小さくでき、梁への負担も少ないものとすることができる。
なお、補強する建物ユニットの上方に、補強する建物ユニットより長い梁の建物ユニットや短い梁の建物ユニットを載せるなどの、梁の長さが異なる建物ユニットを上方に載せる場合は、モーメント力の大きくなる位置が、同じ長さの建物ユニットを上方に載せる場合とは異なるため、その影響を考慮した位置に補強用形鋼を微調整することが好ましい。
また、梁の長さが異なる建物ユニット同士を隣接させる場合では、短い梁の建物ユニットの梁を基準に、長手方向の長さの略半分で、且つ長手方向の中央部付近に設けることが好ましい。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のユニット建物の梁補強構造であって、前記補強用形鋼の上部に設けられたフランジの短手方向の長さが、下部に設けられたフランジの短手方向の長さの略半分の長さとなっており、且つ上部に設けられたフランジが鋼板を二重とした構成になっていることを特徴とするものである。
上部に設けられたフランジが鋼板を二重とする構成としては、例えば、建物ユニットの梁の外側方向にもう1枚の鋼板を添設するものとすると、内側となる梁との納まりに支障がなく設けることができるため好ましい。また、鋼板を二重にする範囲は、上部のフランジ先端からウェブに至るように設けることが、二重となる部分が大きくなり、断面2次モーメントを大きくできるため好ましい。
フランジが鋼板を二重にして構成することで、十分な断面2次モーメントを確保したまま、フランジ長さを短くすることができる。そして、補強用形鋼のフランジ長さを短くできることで、間仕切設置用の補強材等を、梁上と床板の間に設置し易くなりで、補強用形鋼で補強した状態で床上に設ける間仕切の設置位置などの自由度を増すことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のユニット建物の梁補強構造を使用した施工方法であって、まず前記第一建物ユニットを据付し、第一建物ユニットの梁に、前記補強用形鋼の上部及び下部の両方にフランジを有するウェブ面を向けて仮止めし、その後、補強用形鋼の下部にフランジを有するウェブ面側に第二建物ユニットを据付し、前記補強用形鋼のウェブを第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁にボルト接合することを特徴とするものである。
補強用形鋼は、据付前に第一建物ユニットに仮止めしておいてもよいし、第一建物ユニットを据付してから補強用形鋼を吊り上げ第一建物ユニットに仮止めしてもよい。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の梁補強構造を有するユニット建物である。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の梁補強構造の下方に地下室が設けられていることを特徴とする地下室付きユニット建物である。
梁補強構造の下方に地下室が設けられることにより、地下室には、上方の建物ユニットの梁を支える補強柱などを設ける必要がなく、地下室空間を有効に利用できる。
請求項1記載のユニット建物の梁補強構造によれば、補強用形鋼のウェブを隣接する建物ユニットの相隣る梁にボルト接合することで、梁が合成され、断面2次モーメントが大きくなるため梁の断面性能が向上し、優れた補強効果を得ることができる。したがって、例えば梁のたわみ等の防止対策として有効である。
また、補強用形鋼の上部及び下部にフランジが設けられる第一建物ユニットを先に据付すれば、第二建物ユニット側には補強用形鋼の下部にフランジが設けられたものであればよいので、第二建物ユニットは通常の据付と同様に上方から真下に降下させて据付することができ、施工性が向上できる。
請求項2記載のユニット建物の梁補強構造によれば、例えば、非対称な断面の梁をそれぞれの部品ごとに溶接して製造した場合は、一般に溶接歪により梁の曲がりや反りなどの変形が出やすいが、C形鋼とL形鋼を組合せて補強用形鋼を構成することにより、溶接歪が出にくくなり、精度のよい補強用形鋼を製造することができる。また、汎用のC形、L形の形鋼を使用して汎用の手段で補強用形鋼を構成できるため、容易で安価に製造することができる。
請求項3記載のユニット建物の梁補強構造によれば、建物ユニットの梁に作用するモーメント力は図9(X軸が梁の長手方向の位置、Y軸がモーメントの大きさを示す)のように梁の長手方向の略中央部で大きくなるため、モーメント力の大きくなる中央部に集中して補強用形鋼を設けることで、梁補強用形鋼の長手方向の長さを短くでき効率的に梁の補強を行うことができる。また、短くできることより梁補強用形鋼自身の自重も小さくでき、梁への負担も少ないものとすることができる。
請求項4記載のユニット建物の梁補強構造によれば、フランジが鋼板を二重にして構成することで、十分な断面2次モーメントを確保したまま、フランジ長さを短くすることができる。そして、補強用形鋼のフランジ長さを短くできることで、間仕切設置用の補強材等を、梁上と床板の間に設置し易くなりで、補強用形鋼で補強した状態で床上に設ける間仕切の設置位置などの自由度を増すことができる。
請求項5記載の施工方法によれば、補強用形鋼を容易に隣接する建物ユニットの間に設置することができ、据付作業を効率的に行うことができる。
請求項6記載のユニット建物によれば、建物ユニットの梁が補強用形鋼で補強されることで梁の下方に中柱や束等を設ける必要が無く、梁補強構造の下方の空間を広い空間として利用できるユニット建物となる。
請求項7記載の地下室付きユニット建物によれば、梁補強構造の下方に地下室が設けられることにより、地下室には、上方の建物ユニットの梁を支える中柱や束等を設ける必要が無く、地下室空間を有効に利用できる。
以下、本発明の、ユニット建物の梁補強構造の実施の形態を図1乃至図10に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例の説明図であり、図1(a)はユニット建物の梁補強構造の断面説明図、図1(b)はユニット建物の梁補強構造を設置方法の説明図である。図2は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の断面詳細図である。図3は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設けた相隣接する梁部分の平面図である。図4は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設けた相隣接する梁部分の立面図である。図5は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設置方法の説明図である。図6は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設置方法の説明図である。図7は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設置したユニット建物の断面模式図である。図8は本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設置方法の平面模式図である。図9は一般梁部分でのモーメント図である。
建物ユニット1は、図11に示すように、4本の角鋼管製柱2と、4本のC形鋼製床梁3と、四本のC形鋼製天井梁4を箱形に接合した骨組構造体である。建物ユニット1は、4個のコーナー部で、相交差する床梁3をC形鋼製ジョイントピース5により柱2の下端側面に接続し、相交差する天井梁4をC形鋼製ジョイントピース5により柱2の上端側面に接合する。ジョイントピース5は、柱2の側面に接合され、床梁3の端部を抱持している。ジョイントピース5は、柱2の側面に接合され、天井梁4の端部を抱持している。また、床梁には図2のように床小梁25、床根太26、床板27が設けられ床面が構成されている。
そして、ユニット建物6は、図7(断面図)、図8(平面図)に示すように、複数の建物ユニット1を上下左右に隣接して据付ものである。図4は、図3の断面線Aの位置での断面図であり、ユニット建物6内の下階を構成する第一建物ユニット1a、第二建物ユニット1bと、地下部分に構成される地下室ユニット7を示す。なお、図8の点線部分が地下室ユニット7部分を示す。
このユニット建物6は、地下室ユニット内に補強柱などを設けて間取り障害等を伴なうことがないように、地下室ユニット7の上方の一第一建物ユニット1aの床梁3a、第二第二建物ユニット1bの床梁3bを補強として、図7、図8の斜線部分に本発明の梁補強構造が設けられているものである。
ユニット建物6のうちの隣接する第一建物ユニット1a、第二建物ユニット1bについては、据付の際には、先に第一建物ユニット1aが据付られ、続いて第二建物ユニット1bが据付られる。
梁補強構造としては、隣接する第一建物ユニット1aの隣接する梁3a、第二建物ユニット1bの隣接する梁3bの間に補強用形鋼8が設けられ、補強用形鋼8のウェブ9の第一建物ユニット1a側には上部にフランジ12が、下部にはフランジ10が設けられ、補強用形鋼8のウェブ9の第二建物ユニット1b側には下部にフランジ11が設けられている。各フランジ10、11、12は梁3a、3bの外側に沿うように添設けられている。そして、補強用形鋼8のウェブ9が相隣接する梁3a、梁3bのウェブ13に高力ボルト14により接合されている。
補強用形鋼8は、C形鋼15とL形鋼16を組合せて構成されたものであり、図2のようにC形鋼15のフランジ側が第一建物ユニット1aに向けて配置され、L形鋼16のフランジ側が第二建物ユニット1bに向けて配置され、C形鋼15の下側のフランジ10とL形鋼16のフランジ11とが略同一平面上となるように配置され、C形鋼15ウェブとL形鋼16ウェブとが接合されている。なお、C形鋼15とL形鋼16はあらかじめ溶接等により一体となっている。補強用形鋼8のウェブ9にはボルト接合用貫通孔22と仮ボルト用貫通孔23が設けられている。そして、補強用形鋼8の第二建物ユニット1b側には、貫通孔22に連通するように、貫通孔を有し、建物ユニット1aと1bの隙間を調節するためのスペーサー21が設けられている。
次に、この梁補強構造の施工方法について説明をする。ユニット建物部分の下方に地下室部分となる部分を深くし、その他は略地盤面が仕上がり高さとなるベタ基礎18を施工する。その後、ベタ基礎18を深くした部分に地下室ユニット7を据付する。建物ユニット1の柱2が載る部分には、柱一本につき一箇ずつの鋼製の柱型基礎19を設ける。この柱型基礎19に建物ユニット1を据付していく。地下室ユニット7の上方では、先に第一建物ユニット1aを据付する。次に図5のようにクレーンで補強用形鋼8を吊り上げて、第一建物ユニット1aの梁3aの長手方向の中央付近に補強用形鋼8を配置する。その際、補強用形鋼8のC形鋼15のフランジ側を、第一建物ユニット1aの梁3a側に向けて配置する。そして、補強用形鋼8の仮ボルト貫通孔23に仮ボルト20を挿入し梁3aに仮止めする。次に、図6のように第二建物ユニット1bを上方から真下に降下させて据付する。次に、梁3bの内側より高力ボルト14を挿入して、梁3aの内側よりナット24を挿入して、補強用形鋼8のウェブ9を、高力ボルト14、ナット24を用いて、相隣接する梁3a、梁3bをボルト接合する。高力ボルト24は梁3a、梁3b、補強用形鋼8を摩擦接合し、一体の剛性梁となる。
本実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
補強用形鋼8のウェブ9を隣接する第一建物ユニット1a、第二建物ユニット1bの相隣接する梁3a、梁3bにボルト接合することで、梁が合成され、断面2次モーメントが大きくなるため梁の断面性能が向上し、優れた補強効果を得ることができる。したがって、梁のたわみ等を防止することができる。
また、後に据付する第二建物ユニット1b側には補強用形鋼8の上部にフランジがないので、据付する第二建物ユニット1bは通常の据付と同様に上方から真下に降下させて据付することができ、施工性がよい。なお、後に据付する第二建物ユニット1b側であっても、据付する第二建物ユニット1bを真下に降下させて据付することができる程度の突出であれば、補強用形鋼8の第二建物ユニット1b側上部にフランジが設けられていても支障がない。
また、一般に、非対称な断面の梁を、それぞれの部品ごとに溶接して製造した場合は、溶接歪により梁の曲がりや反りなどの変形が出やすいが、C形鋼15とL形鋼16を組合せて補強用形鋼を構成することにより、溶接歪が出にくくなり、精度のよい補強用形鋼を製造することができる。また、汎用のC形、L形の形鋼を使用して汎用の手段で補強用形鋼を構成できるため、容易で安価に製造することができる。
また、図9に示すようなモーメント力の大きくなる中央部に集中して補強用形鋼8を設けることで、梁補強用形鋼8の長手方向の長さを短くでき効率的に梁の補強を行うことができる。また、短くできることより梁補強用形鋼8自身の自重も小さくでき、梁3a、3bへの負担も少ないものとすることができる。
なお、補強する建物ユニットの上方に、補強する建物ユニットより長い梁の建物ユニットや短い梁の建物ユニットを載せるなどの、梁の長さが異なる建物ユニットを上方に載せる場合は、モーメント力の大きくなる位置が、同じ長さの建物ユニットを上方に載せる場合とは異なるため、その影響を考慮した位置に補強用形鋼を微調整することが好ましい。
また、梁の長さが異なる建物ユニット同士を隣接させる場合では、短い梁の建物ユニットの梁を基準に、長手方向の長さの略半分で、且つ長手方向の中央部付近に設けることが好ましい。
また、本実施例で使用した補強用形鋼8に変わって、図10のような補強用形鋼208を使用してもよい。補強用形鋼208は上部に設けられたフランジ213が、下部に設けられたフランジ211の短手方向の長さの略半分の長さとし、且つ上部に設けられたフランジ213が鋼板をニ重とした構成になっている。そして、上部に設けられたフランジ213が鋼板を二重となる構成としては、建物ユニット1aの梁3aの外側方向にもう1枚の鋼板を添設するものとなっている。また、鋼板を二重にする範囲は、上部のフランジ213の先端からウェブ9の上部の一部分に至るように設けられたものとなっており、二重となる部分を大きくすることで、断面2次モーメントを大きくする作用を有している。
この構造用形鋼208を使用すると、補強強度を維持したままフランジ長さを短くすることができ、梁3aの上方の床板27に間仕切41を建てる際の補強用木桟42等を、梁3a上に配置できるなど、補強用形鋼により補強した状態で、床上に設ける間仕切の設置位置などの自由度を増すことができる。
なお、本実施例では下階建物ユニットの床梁に補強を行った場合について説明を行ったが、本発明の梁補強構造は、下階建物ユニットの天井梁、上階建物ユニットの床梁、天井梁の補強にも適用することできる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。
施工性の良好な、ユニット建物の梁補強構造として有効である。
(a)本発明のユニット建物の梁補強構造の断面説明図である。 (b)本発明のユニット建物の梁補強構造の設置方法の説明図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の断面詳細図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設けた相隣接する梁部分の平面図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設けた相隣接する梁部分の立面図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の設置方法の説明図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の設置方法の説明図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造を設置したユニット建物の断面模式図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の設置方法の平面模式図である。 一般梁部分でのモーメント図である。 本発明の実施例のユニット建物の梁補強構造の変形図である。 本発明の実施例の建物ユニット1の模式図
符号の説明
1 建物ユニット
2 柱
3 床梁
4 天井梁
5 ジョイントピース
6 ユニット建物
7 地下室ユニット
8 補強用形鋼
9 ウェブ
10 フランジ
11 フランジ
12 フランジ
13 梁ウェブ
14 高力ボルト
15 C形鋼
16 L形鋼
18 ベタ基礎
19 柱型基礎
20 仮ボルト
21 スペーサー
22 ボルト接合用貫通孔
23 仮ボルト用貫通孔
24 ナット
25 床小梁
26 床根太
27 床板
41 間仕切
42 補強木桟

Claims (7)

  1. 複数個の建物ユニットが隣接して構成されるユニット建物の梁補強構造であって、隣接する第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の間にウェブとフランジで構成された補強用形鋼が設けられ、前記補強用形鋼のウェブの第一建物ユニット側には上部及び下部にフランジが設けられ、第二建物ユニット側には下部にフランジが設けられ、
    前記補強用形鋼が第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁に添設され、前記補強用形鋼のウェブが第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁にボルト接合してなることを特徴とするユニット建物の梁補強構造。
  2. 前記補強用形鋼はC形鋼とL形鋼とが接合された構成になっており、C形鋼のフランジ側が第一建物ユニットに向けて配置され、L形鋼のフランジ側が第二建物ユニットに向けて配置され、C形鋼の下側のフランジとL形鋼のフランジとが略同一平面上となるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のユニット建物の梁補強構造。
  3. 前記補強用形鋼の長手方向の長さが、第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の長手方向の長さの略半分以下となっており、かつ第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁の長手方向の中央部付近に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のユニット建物の梁補強構造。
  4. 前記補強用形鋼の上部に設けられたフランジの短手方向の長さが、下部に設けられたフランジの短手方向の長さの略半分の長さとなっており、且つ上部に設けられたフランジが鋼板を二重とした構成になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のユニット建物の梁補強構造。
  5. まず前記第一建物ユニットを据付し、第一建物ユニットの梁に、前記補強用形鋼の上部及び下部の両方にフランジを有するウェブ面を向けて仮止めし、その後、補強用形鋼の下部にフランジを有するウェブ面側に第二建物ユニットを据付し、前記補強用形鋼のウェブを第一建物ユニットと第二建物ユニットの相隣接する梁にボルト接合することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のユニット建物の梁補強構造の施工方法。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の梁補強構造を有するユニット建物。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の梁補強構造の下方に地下室が設けられていることを特徴とする地下室付きユニット建物。
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