JP4758690B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
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Description
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アセトアセトキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリレート、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;あるいはアクリル酸、メタクリル酸、p−メタクリロイルオキシ安息香酸、N−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル−N−フェニルグリシン、4−メタクリロイルオキシエチルトリメリット酸、及びその無水物、6−メタクリロイルオキシヘキサメチレンマロン酸、10−メタクリロイルオキシデカメチレンマロン酸、2−メタクリロイルオキシエチルジハイドロジェンフォスフェート、10−メタクリロイルオキシデカメチレンジハイドロジェンフォスフェート、2−ヒドロキシエチルハイドロジェンフェニルフォスフォネート等の酸性基含有重合性単量体。
(i)芳香族化合物系のもの
2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス〔4−(3−メタクリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン)、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシテトラエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)−2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジエトキシフェニル)−2(4−メタクリロイルオキシジトリエトキシフェニル)プロパン、2(4−メタクリロイルオキシジプロポキシフェニル)−2−(4−メタクリロイルオキシトリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソプロポキシフェニル)プロパンおよびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらのメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ジイソシアネートメチルベンゼン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのような芳香族基を有するジイソシアネート化合物との付加から得られるジアダクト等。
モノエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、平均分子量400のポリエチレングリコールのジメタクリレート、平均分子量600のポリエチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ノナメチレンジオールメタクリレート、およびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート;2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のメタクリレートあるいはこれらのメタクリレートに対応するアクリレートのような−OH基を有するビニルモノマーと、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)のようなジイソシアネート化合物との付加から得られるジアダクト;無水アクリル酸、無水メタクリル酸、1,2−ビス(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エチル、ジ(2−メタクリロイルオキシプロピル)フォスフェート等の酸性基含有重合性単量体。
トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールメタントリメタクリレート等のメタクリレートおよびこれらのメタクリレートに対応するアクリレート等。
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート及びジイソシアネートメチルベンゼン、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、イソフォロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシアネートのようなジイソシアネート化合物とグリシドールジメタクリレートとの付加から得られるジアダクト等。
[水溶性ポリマー]
PVA1000;ポリビニルアルコール(完全ケン化、平均重合度1000 平均分子量50000)
PVA3500;ポリビニルアルコール(ケン化度90%、平均重合度3500 平均分子量180000)
PAA;ポリアクリル酸(平均分子量5000)
HEC;ヒドロキシエチルセルロース(平均分子量50000)
HPC;ヒドロキシプロピルセルロース(平均分子量100000)
ゼラチン;(平均分子量30000)
[界面活性剤]
SLS;ラウリル硫酸ナトリウム HLB40
SDS;デシル硫酸ナトリウム HLB41
LDAGCl;塩酸ラウリルジアミノエチルグリシン HLB30
LTMACl;ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド HLB11
POEL;ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル HLB14
[ラジカル重合性単量体]
AAEM;アセトアセトキシエチルメタクリレート
HD;1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート
bis−GMA;2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロポキシ)フェニル)プロパン
3G;トリエチレングリコールジメタクリレート
D2.6E;2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン
HEMA;ヒドロキシエチルメタクリレート
MAC−10;11−メタクリロイルオキシ−1,1−ウンデカンジカンボン酸
PM;2−メタクリロイルオキシエチルジハイドロジェンホスフェートとビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ハイドロジェンホスフェートの混合物
[重合開始剤]
(有機過酸化物)
BPO;ベンゾイルパーオキサイド
パーオクタH;1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド
(アミン化合物)
DEPT;N,N−ジエタノール−p−トルイジン
DMPT;N,N−ジメチル−p−トルイジン
PEAT;N,N−ジエチル−p−トルイジン
DMBE;ジメチル安息香酸エチル
(α−ジケトン)
CQ;カンファーキノン
(アリールボレート化合物)
PhBTEOA;テトラフェニルホウ素トリエタノールアミン塩
(バナジウム化合物)
VOAA;酸化バナジウム(IV)アセチルアセトナート
[フィラー]
3Si−Zr;不定形シリカ−ジルコニア、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均粒径:3μm)
0.3Si−Ti;球状シリカ−チタニア、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン表面処理物(平均粒径:0.3μm)
〔表面未重合量測定方法〕
直径5mm、厚さ1mmの孔を有するポリアセタール製の型に、歯科用硬化性組成物を填入し、37℃湿潤条件下恒温槽中で15分間放置するか(実施例12及び比較例7以外)、もしくは可視光線照射器(トクヤマ社製、パワーライト)により光照射を30秒間行い(実施例14及び比較例10)硬化させた。その後、エタノールで未重合層を除去した。最初に填入した重量からエタノールで未重合部分を除去した後の硬化体の重量を引いたものを未重合量とし、表面積あたりの重さとして求めた。
〔曲げ強度測定方法〕
幅4mm、厚さ2mm、長さが40mmの長方形の孔を有するポリアセタール製の型に、硬化性組成物を填入し、37℃湿潤条件下恒温槽中で15分間放置し硬化させるか、もしくは可視光線照射器(トクヤマ社製、パワーライト)により光照射を30秒間行い硬化させた。強度試験機(島津製作所社製、オートグラフ)によりクロスヘッド速度1mm/分、スパン距離15mmの条件で3点曲げ試験を行い曲げ強度を求めた。
〔硬度測定方法〕
直径5mm、厚さ2mmの円形の孔を有するポリアセタール製の型に、硬化性組成物を填入し、37℃湿潤条件下恒温槽中で15分間放置し硬化させるか、もしくは可視光線照射器(トクヤマ社製、パワーライト)により光照射を30秒間行い硬化させた。硬度計(松沢精機社製、MICRO HARDNESS TESTER)を用いて硬化体のヌープ硬度もしくはビッカース硬度を測定した。
〔研磨・研削性評価〕
幅10mm、厚さ2mmの正方形の孔を有するポリアセタール製の型に、硬化性組成物を填入し、37℃湿潤条件下恒温槽中で15分間放置し硬化させるか、もしくは可視光線照射器(トクヤマ社製、パワーライト)により光照射を30秒間行い硬化させた。硬化体表面を技工用モーター(モリタ社製、マイクロモーターANS3000)に技工用カーバイトバー(トクヤマ社製、ハーディアーロイバーDD6)を取り付け、硬化体表面の研磨・研削性を評価した。
重合性単量体として、3Gを用いて評価を行った。即ち、100質量部の3Gに、3質量部の水、0.01質量部のPVA1000及び3質量部のBPOを混合した第一液と、同じく100質量部の3Gに、3質量部の水、0.01質量部のPVA1000及び1.5質量部のDMPTを混合した第二液とを調製した。この第一液と第二液とを、質量比で106:104.5となるように計りとって混合して硬化させ評価を行った。その結果、表面未重合量は83μg/mm2、硬化体の曲げ強度は80MPaであった。
用いる水溶性ポリマーの種類を、表1に記載するように変化させた以外は、実施例1と同様にして試料を調製し、表面未重合量の評価を行った。結果を併せて表1に示す。
水、水溶性ポリマーのいずれも配合せずに重合性単量体3Gを、BPOとDMPTからなる重合開始剤を用いて硬化させた。その結果、表面未重合量は730μg/mm2であった。また硬化体の曲げ強度は83MPaであった。
表1に示す組成となるように実施例1と同様にして硬化体を作製し評価した。表面未重合量の評価結果を併せて表1に示す。
重合性単量体として、HDを用いた以外は実施例1と同様にして評価した。その結果、表面未重合量は71μg/mm2であった。
水及び水溶性ポリマーのいずれも配合せずに重合性単量体HDを、BPOとDMPTからなる重合開始剤を用いて硬化させた。その結果、表面未重合量は512μg/mm2であった。
表2に示す組成となるよう、水および水溶性ポリマーの配合量を変化させた以外は実施例1と同様にして硬化体を作製し曲げ強度を評価した。表面未重合量の評価結果を、前記実施例1の結果と併せて表2に示す。
重合性単量体として、3Gを用いて評価を行った。即ち、100質量部の3Gに、3質量部の水、0.01質量部のPVA1000、1.5質量部のSLS及び3質量部のBPOを混合した第一液と、同じく100質量部の3Gに、3質量部の水、0.01質量部のPVA1000、1.5質量部のSLS及び1.5質量部のDMPTを混合した第二液とを調製した。この第一液と第二液とを、質量比で107.5:106となるように計りとって混合して硬化させ評価を行った。その結果、表面未重合量は3μg/mm2であった。
用いる界面活性剤の種類を、表3に記載するように変化させた以外は、実施例9と同様にして試料を調製し、表面未重合量の評価を行った。結果を併せて表3に示す。
表4に示す組成となるよう、界面活性剤の配合量を変化させた以外は実施例9と同様にして硬化体を作製し評価した。表面未重合量の評価結果を、前記実施例9の結果と併せて表4に示す。
重合性単量体として、Bis−GMAと3Gとの40:60(質量比)の混合物を用いて評価した。即ち、遮光下、表5に示す組成の可視光硬化性組成物を調製し、これを可視光照射器により硬化させて硬化体を得、表面未重合量、硬度及び研磨・研削性を評価した。結果を併せて表5に示す。
表5に示す組成となるようA,Bの二つに分けて組成物を調製し、これらを混合して硬化体を得、その表面未重合量、硬度及び研磨・研削性を評価した。結果を併せて表5に示す。
表6に示す組成となるようA,Bの二つに分けて組成物を調製し、これらを混合して硬化体を得、その表面未重合量、硬度及び研磨・研削性を評価した。これらの結果を併せて表6に示す。
Claims (3)
- ラジカル重合性単量体100質量部に対して、ポリビニルアルコールまたはポリアクリル酸0.00001〜10質量部、水0.1〜10質量部、及び有効量の重合開始剤を含んでなる歯科用硬化性組成物。
- さらに、界面活性剤を10質量部以下の含有量で含んでなる請求項1記載の歯科用硬化性組成物。
- 少なくともその表面の一部を、酸素を含む雰囲気に開放した状態で硬化させるものである請求項1又は2記載の歯科用硬化性組成物。
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