JP4758263B2 - 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置 - Google Patents

部品移載装置、表面実装機および部品検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4758263B2
JP4758263B2 JP2006087339A JP2006087339A JP4758263B2 JP 4758263 B2 JP4758263 B2 JP 4758263B2 JP 2006087339 A JP2006087339 A JP 2006087339A JP 2006087339 A JP2006087339 A JP 2006087339A JP 4758263 B2 JP4758263 B2 JP 4758263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction nozzle
component
image
mounting
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006087339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007123807A (ja
Inventor
剛 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2006087339A priority Critical patent/JP4758263B2/ja
Publication of JP2007123807A publication Critical patent/JP2007123807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4758263B2 publication Critical patent/JP4758263B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、吸着ノズルによって電子部品を吸着し移載する部品移載装置、表面実装機および部品検査装置に関するものである。
従来、例えば表面実装機において、電子部品を部品供給部からプリント配線板上に移載するに当たっては、電子部品を吸着ノズルに吸着させ、この吸着ノズルを移動させることによって行っている。
前記吸着ノズルは、使用を繰り返すことによって吸着面が汚れたり、電子部品との接触により破損することがある。このように吸着ノズルが汚損されたり破損した場合、吸着ノズルによって電子部品を吸着するときに吸着ミスを起こし易くなる。
前記吸着ノズルを備えた従来の部品移載装置には、吸着ノズルによって電子部品を移載するときに電子部品が正しく吸着ノズルに吸着されているか否かを判別するための判別装置が設けられている。
従来のこの種の判別装置を装備した部品移載装置としては、例えば特許文献1または特許文献2に開示されているものがある。特許文献1に示されている部品移載装置は、吸着ノズルに吸着された電子部品を下方からカメラによって撮像し、画像処理によって電子部品の有無を検出するものである。一方、特許文献2に示されている部品移載装置は、吸着ノズルおよびこれに吸着された電子部品を側方から見た画像をカメラによって撮像し、画像処理によって電子部品の有無を検出するものである。
特許第2801331号公報 特開平6−45790号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載されている部品移載装置は、正しい実装ができない原因となる電子部品が吸着ノズルに吸着されているが正しい吸着ではない吸着不良や、吸着そのものがされていない吸着ミスを起こしたことを検出することはできるが、吸着不良や吸着ミスの原因となる状態を検出することができないものである。したがって、従来の部品移載装置においては、吸着不良や吸着ミスが発生した場合、再発生の防止のためには、その原因を調べるべくいちいち動作を一時的に中断しなければならず、移載効率が低下してしまう。また、例え電子部品が吸着ノズルに正しく吸着されたとしても、電子部品の反吸着面すなわち装着面側に異物が付着する場合においては、電子部品を装着しても電子部品が傾き、正しい装着ができなくなる。また、吸着ノズルの外周、特に先端に近い部分や、電子部品の装着面以外の外周に異物が付着している場合、移載の過程で電子部品の移載先の移載部の上に異物が脱落して装着不良が発生してしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、装着不良の原因を検知可能とすることで、移載効率の低下を防ぐことを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る部品移載装置は、電子部品を吸着する吸着ノズルと、前記吸着ノズルおよびこれに吸着された電子部品を側方から見た画像を撮像する撮像手段とを備えた部品移載装置において、前記電子部品を側方から撮像した電子部品単体の画像の画像データを記憶したメモリと、前記電子部品を吸着していない状態の前記吸着ノズルを前記撮像手段により撮像することによって吸着ノズル単体の画像を取得する第1の画像取得手段と、前記電子部品を吸着した状態の前記吸着ノズルと前記電子部品とを前記撮像手段により撮像することによって部品吸着状態の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記部品吸着状態の画像と前記吸着ノズル単体の画像との差により差分画像データを生成する画像処理手段と、前記差分画像データと、前記電子部品単体の画像データとを比較することにより吸着ノズルの吸着面の良否判定を行う判定手段とを備えたものである。
請求項2に記載した発明に係る部品移載装置は、請求項1に記載した部品移載装置において、第1の画像取得手段は、吸着ノズル単体の画像から吸着ノズルのノズル先端部の長さと、吸着ノズルの吸着面の平坦度とを計測し、ノズル先端部の長さと吸着面の平坦度とのうち少なくとも一方が予め定めた正常値から外れる場合、エラー処理を行うものである。
請求項3に記載した発明に係る部品移載装置は、請求項1に記載した部品移載装置において、第1の画像取得手段は、吸着ノズル単体の画像から吸着ノズルのノズル先端部の長さと、吸着ノズルの吸着面の平坦度とを計測し、ノズル先端部の長さと吸着面の平坦度とが予め定めた正常値と一致している場合に限り画像データを保存する保存手段を備えているものである。
請求項4に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載した部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載するものである。
請求項5に記載した発明に係る部品検査装置は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載した部品移載装置によって被検査用電子部品を部品供給部から検査部に移載するものである。
ところで、吸着ノズルの吸着面の汚損は、主に微細な異物が前記吸着面と電子部品との間に挟まれ、吸着面に押し付けられ付着することによって発生する。吸着ノズルは、前記汚損が少ない場合は電子部品を傾斜するような状態で吸着するが、異物が堆積するなど汚損が進むにしたがって吸着ミスを起こすようになる。
一方、吸着部分の一部が欠けた吸着ノズルは、破損箇所が小さい場合は電子部品を傾斜するような状態で吸着する。この破損箇所は、吸着を繰り返すことにより大きくなることがあり、このような場合、吸着ノズルは吸着ミスを起こし易くなる。
請求項6に記載した発明に係る表面実装機は、実装用部品を吸着し移載する部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載する表面実装機であって、実装用部品を吸着する吸着ノズルと、前記吸着ノズルおよびこれに吸着された実装用部品を側方から見た画像を撮像する側方撮像手段と、前記吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像する底面画像撮像手段と、異物が付着していない吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着され異物が付着していない実装用部品とを側方から見た状態を現す基準側方画像データを記憶するメモリと、前記底面画像撮像手段により、吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像することにより得られる底面画像に基づいて、吸着ノズルの中心に対する実装用部品の吸着時の回転方向の位置ずれを検出し、前記回転方向の位置ずれが解消されるように前記基準側方画像データを修正する画像処理手段と、前記画像処理手段により修正された前記基準側方画像データと、前記側方撮像手段により使用環境下において吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着された実装用部品とを側方から撮像することにより生成された実側方画像データとを比較することにより、吸着ノズルの異常の有無を判定する判定手段とを備えたものである。
請求項7に記載した発明に係る表面実装機は、実装用部品を吸着し移載する部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載する表面実装機であって、実装用部品を吸着する吸着ノズルと、前記吸着ノズルおよびこれに吸着された実装用部品を側方から見た画像を撮像する側方撮像手段と、前記吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像する底面画像撮像手段と、異物が付着していない実装用部品の側方画像データと、異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを、それぞれ記憶するメモリと、前記底面画像撮像手段により吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像することにより生成された底面画像に基づいて、吸着ノズルに対する実装用部品の吸着時の水平方向の位置ずれを検出し、かつ前記異物が付着していない実装用部品の側方画像データと前記異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを、前記水平方向の位置ずれが解消されるように画像処理により組み合わせることによって、異物が付着していない吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着され異物が付着していない実装用部品とを側方から見た状態を現す基準側方画像データを生成する画像処理手段と、前記基準側方画像データと前記側方撮像手段により使用環境下において吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着された実装用部品とを側方から撮像することにより生成された実側方画像データとを比較することにより、吸着ノズルの異常の有無を判定する判定手段とを備えたものである。
請求項8に記載した発明に係る表面実装機は、請求項7に記載の表面実装機において、前記画像処理手段は、前記底面画像に基づいて、吸着ノズルの中心に対する実装用部品の吸着時の回転方向の位置ずれを検出し、前記水平方向の位置ずれに加え前記回転方向の位置ずれの両方を解消するように、前記異物が付着していない実装用部品の側方画像データと前記異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを画像処理により合成することによって、前記基準側方画像データを生成するものである。
請求項9に記載した発明に係る表面実装機は、請求項7または請求項8に記載した表面実装機において、基準側方画像データを生成するにあたって画像処理による組み合わせに用いられる異物が付着していない実装用部品の側方画像データは、実装用部品の形状を現すCADデータであることを特徴とするものである。
本発明において、第2の撮像手段によって取得した部品吸着状態の画像と、第1の撮像手段によって取得した吸着ノズル単体の画像との差により得られる画像(差分の画像)は、吸着ノズルが正常である場合(汚損や破損がない場合)は電子部品単体の画像と一致する。しかし、前記汚損箇所や破損箇所が小さい場合のように、電子部品は吸着するものの正常とは異なる状態で吸着しているような場合は、前記差分の画像は電子部品単体の画像とは異なるようになる。
本発明によれば、上記差分の画像と電子部品単体の画像とが相違している場合に吸着ノズルを不良と判定するから、吸着ミスを起こす可能性が高いことを吸着ミスを起こす以前に検出することができる。このため、本発明に係る部品移載装置においては、吸着ミスを起こして装置を停止させたり吸着動作を不必要に繰り返すことがなく、吸着ミスを起こす以前に例えば予め定めたノズル清掃手順、ノズル交換手順にしたがって吸着ノズルの清掃または交換を短時間で行うことができる。
したがって、本発明によれば、吸着ミスを起こす以前に吸着ノズルの汚損、破損などを検出することができるから、吸着ミスが原因となって実装効率が低下するようなことを確実に防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば、吸着ノズルの先端部の長さと吸着面の平坦度のうちいずれか一方が異常である場合にはエラー処理が行われる。したがって、この発明によれば、吸着ミスを起こす以前に吸着ノズルの汚損、破損などを検出することができるから、吸着ミスが原因となって実装効率が低下するようなことを確実に防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、第1の画像取得手段によって取得した吸着ノズル単体の画像は、汚損や破損のない正常な状態の吸着ノズルを撮像した画像になる。
このため、この発明によれば、現在の吸着ノズルの画像と正常な吸着ノズルの画像との差によって吸着ノズルの良否の判定を行うことができるから、良否判定の精度を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、吸着ノズルの吸着ミスにより実装動作が中断することがなく、実装効率の高い表面実装機を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、吸着ノズルの吸着ミスにより被検査用電子部品の移載動作が中断することがなく、部品を検査する効率の高い部品検査装置を提供することができる。
請求項6ないし請求項8記載の発明によれば、装着不良を発生させる吸着不良の原因となる吸着ノズルの先端部の欠けや、吸着ノズルの先端吸着面への異物の付着を、吸着ノズルに電子部品を吸着させた状態で発見することができる。また、電子部品の反吸着面すなわち装着面と電子部品の移載先の移載部の間に異物が挟まることになり装着不良の原因となる電子部品の装着面への異物の付着を発見することができる。さらにまた、電子部品の移載先の移載部の上に異物が脱落して装着不良の原因となる吸着ノズルの先端部外周や電子部品の外周への異物の付着も、吸着ノズルに電子部品を吸着させた状態で発見することができる。
請求項6および請求項7記載の発明によれば、全ての電子部品について吸着ノズルに吸着されている状態で基準側方画像を用意する場合に較べて、画像データのデータ量を低減することができるから、画像データを記憶させておくメモリとして容量の相対的に少ないものを用いることができる。
請求項9記載の発明によれば、電子部品の基準側方画像を生成するに当って撮像を行う必要がないから、前記画像を容易に生成することができる。
請求項6および請求項8記載の発明によれば、実側方画像データを生成するための撮像時に、電子部品が吸着ノズルに対して回転方向に位置ずれを起こした状態で吸着されたとしても異物付着の有無を正しく判定することができる。
請求項記載の発明によれば、実側方画像データを生成するための撮像時に、電子部品が吸着ノズルに対して水平方向に位置ずれを起こした状態で吸着されたとしても、異物付着の有無を正しく判定することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る部品移載装置を装備した表面実装機の一実施の形態を図1ないし図10によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る部品移載装置を装備した表面実装機の平面図、図2は要部を示す断面図、図3は撮像ユニットを示す正面図で、同図においては下方撮像部を破断した状態で描いてある。
図4は表面実装機の構成を示すブロック図、図5は吸着ノズル単体の画像を取得するときの動作を示すフローチャート、図6は部品吸着状態にある画像の取得から部品を実装するまでの動作を示すフローチャートである。図7は吸着ノズル単体の画像を示す図、図8は画像処理手段が行う画像処理を模式的に表した図、図9は吸着ノズルが不良の場合の画像処理を模式的に表した図、図10は吸着ノズル単体の画像を取得するときの他の動作例を示すフローチャートである。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2と、この基台2の上にプリント配線板3を搬送するためのコンベア4と、基台2の両側部に位置する部品供給部5に装着された多数のテープフィーダー5a,5a‥‥と、これらのテープフィーダー5aから実装用部品6(図2参照)をプリント配線板3上に移載するための部品移載装置7と、前記コンベア4やテープフィーダー5および部品移載装置7などの動作を制御するための制御装置8とを備えている。
前記部品移載装置7は、図1および図2に示すように、基台2の上でY軸方向に延びる2本の固定レール11,11と、X方向に延びる形状に形成され前記固定レール11に移動自在に支持された支持部材12と、この支持部材12にX軸方向に移動自在に支持されたヘッドユニット13と、実装用部品6の吸着状態を検出するための下方撮像ユニット14および側方撮像ユニット15(図2参照)などによって構成されている。
前記支持部材12は、一方の固定レール11に設けられたボールねじ軸16に螺合するナット17を備えており、ボールねじ軸16がY軸サーボモータ18により回転駆動されることによってY軸方向に往復動する。
前記ヘッドユニット13は、図2に示すように、前記支持部材12に設けられたガイド部材19に支持されかつボールねじ軸20に螺合しており、このボールねじ軸20がX軸サーボモータ21(図1参照)により回転駆動することによってX軸方向に往復動する。
また、このヘッドユニット13は、図1および図3に示すように、複数の実装用ヘッド22がX軸方向に等間隔おいて並ぶ状態で設けられている。この実施の形態によるヘッドユニット13は、6本の実装用ヘッド22が装備されている。
これらの実装用ヘッド22は、図2に示すように、それぞれヘッドユニット13のフレーム13aに対してZ軸方向(上下方向)に移動可能に支持されるとともにZ軸回りに回転可能に支持されており、下端部に実装用部品6を吸着するための吸着ノズル23が設けられている。また、この実装用ヘッド22は、ヘッドユニット13に設けられた昇降駆動手段24によってZ軸方向に駆動し、ヘッドユニット13に設けられた回転駆動手段25によってZ軸回りに回転させられる。
前記昇降駆動手段24は、前記フレーム13aに回動自在に支持されて上下方向に延びるボールねじ軸26と、このボールねじ軸26の上端部を駆動するZ軸サーボモータ27と、ヘッドユニット13に設けられて前記ボールねじ軸26に螺合するナット部材28などによって構成されている。
前記回転駆動手段25は、R軸サーボモータ29(図4参照)によってヘッドユニット13を回動させる構成が採られており、前記フレーム13aに支持されている。
前記下方撮像ユニト14は、吸着ノズル23に吸着された実装用部品6の底面を撮像するためのもので、図3および図4に示すように、底面画像撮像用カメラ31と、この底面画像撮像用カメラ31の撮像範囲を囲みかつ上方に向けて拡がるように設けられた複数のLEDからなる底面画像撮像用照明32とを備えている。
この下方撮像ユニット14が設けられる位置は、図1に示すように、平面視において、コンベア4と部品供給部5との間に位置付けられている。前記底面画像撮像用カメラ31は、前記実装用ヘッド22に吸着された実装用部品6の底面の反射画像を撮像する。また、この底面画像撮像用カメラ31は、撮像した画像のデータを後述する制御装置8に送出する構成が採られている。
前記側方撮像ユニット15は、吸着ノズル23およびこれに吸着された実装用部品6を側方から撮像するためのもので、図2〜図4に示すように、前記部品移載装置7の支持部材12から下方に延びるカメラ支持部材33に取付けられた側面画像撮像用カメラ34と、前記ヘッドユニット13の下端部から下方に延びる保持部材35に取付けられたLEDからなる側面画像撮像用照明36とから構成されている。この側方撮像ユニット15によって、本発明でいう撮像手段が構成されている。
前記側面画像撮像用カメラ34は、ラインセンサやエリアセンサなどからなり、光軸が表面実装機1の前方(図1においては下方)を指向する状態になるように装備されている。この実施の形態においては、このカメラ34は、図3に示すように、X方向(同図においては左右方向)において前記下方撮像ユニット14のカメラ31と同位置に1個設けられている。
前記照明36は、実装用ヘッド22毎に設けられており、実装用ヘッド22が前記カメラ34の前方に位置することによって、実装用ヘッド22を挟んで前記カメラ34と対向する位置に位置付けられる。前記カメラ34は、前記照明36が光を照射する照明条件下において、吸着ノズル23およびこれに吸着された実装用部品6を側方から撮像し、撮像した画像のデータを後述する制御装置8に送出する。なお、この側方撮像ユニット15の側面画像撮像用カメラ34と側面画像撮像用照明36は、一つの支持体に支持させてカメラユニットとし、ヘッドユニット13にX方向に移動可能に支持させることができる。この場合、カメラ34による撮像は、ヘッドユニット13を部品実装のためにテープフィーダー5a側からプリント配線板3側へ移動させるときの途中または部品実装後にテープフィーダー5a側へ戻す途中で前記カメラユニットをヘッドユニット13に対してX方向に移動させることによって行う。また、前記側方撮像ユニット15は、基台2上に搭載することもできる。この場合、カメラ34による撮像は、ヘッドユニット13を側方撮像ユニット15に対してX方向に平行移動させることによって行う。
前記制御装置8は、論理演算を実行する周知のCPUと、このCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROMと、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAMなどによって構成されている。この実施の形態による制御装置8は、図4に示すように、軸制御手段41と、撮像装置制御手段42と、画像メモリ43と、搭載情報記憶手段44と、マシン情報記憶手段45と、演算手段46とを備えている。前記演算手段46には、各種情報を表示するための表示装置47が接続されている。
前記軸制御手段41は、表面実装機1に設けられているY軸サーボモータ18と、X軸サーボモータ21、Z軸サーボモータ27(第1ヘッドZ軸サーボモータ27〜第6ヘッドZ軸サーボモータ27)およびR軸サーボモータ29(第1ヘッドR軸サーボモータ29〜第6ヘッドR軸サーボモータ29)の駆動を制御するものである。
撮像装置制御手段42は、底面画像撮像用カメラ31、底面画像撮像用照明32、側面画像撮像用カメラ34および側面画像撮像用照明36の動作を制御するものである。この撮像装置制御手段42は、後述する保存手段53を有し、撮像タイミングを制御するためのプログラムに基づいて後述する第1の画像取得手段51として機能したり、第2の画像取得手段52として機能するように構成されている。
第1の画像取得手段51は、側面画像撮像用カメラ34によって単体の吸着ノズル23の画像を撮像する。この吸着ノズル単体の画像は、例えば図7に示すように撮像される。この画像には、吸着ノズル23の相対的に太い基部23aと、相対的に細い先端部23bとが撮像される。
第2の画像取得手段52は、側面画像撮像用カメラ34によって、実装用部品6を吸着した状態の吸着ノズル23およびこれに吸着された実装用部品6の画像(部品吸着状態にある画像)を撮像する。この部品吸着状態にある画像は、正常時には例えば図8に示す三つの画像のうち最も左側に位置する画像のように撮像される。
前記保存手段53は、第1の画像取得手段51によって取得した吸着ノズル単体の画像から吸着ノズル23が正常であると判定された場合に吸着ノズル単体の画像のデータを画像メモリ43に保存する。ここで行われる判定は、吸着ノズル23の先端部23bの長さと、吸着ノズル23の吸着面(下端面)の平坦度とを吸着ノズル単体の画像から計測し、これらの値と予め定めた正常値とを比較することによって行う。この計測と比較は、後述する演算手段46が行う。
前記画像メモリ43は、側面画像撮像用カメラ34および底面画像撮像用カメラ31の撮像により得られた画像データを格納するものである。
前記搭載情報記憶手段44は、プリント配線板3上に実装する実装用部品6に関する情報を記憶するものであって、例えば、実装用部品6の厚み、幅、高さ等の形状に関するデータや、どのような種類の実装用部品6をどの箇所に実装するかなどの情報が格納されている。また、搭載情報記憶手段には、これらの実装用部品6を単体で下方から撮像した画像データと、側方から撮像した画像データとが格納されている。この搭載情報記憶手段44によって本発明でいうメモリが構成されている。
前記マシン情報記憶手段45は、この実施の形態による表面実装機1に関する情報が記憶されているものであって、吸着ノズル23の先端部23bの長さと吸着面の平坦度とのそれぞれの正常値が格納されている。この正常値は、ある範囲の幅を持った値であり、製造上の公差を含む値に設定されている。
前記演算手段46は、CPUなどのような演算機能を有するもので、後述する画像処理手段54と判定手段55とを備えており、画像メモリ43に格納された画像データ、搭載情報記憶手段44、マシン情報記憶手段45に格納されたデータおよび軸制御手段41からの制御データ等を使用して演算処理を行い、この演算結果に基づいて表面実装機1の各装置を制御する。
前記画像処理手段54は、前記第2の画像取得手段52によって取得した部品吸着状態における画像と、前記第1の画像取得手段51によって取得した吸着ノズル単体における画像との差により差分画像データを生成するように構成されている。詳述すると、この画像処理手段54は、図8および図9に示すように、これらの図において最も左側に位置する部品吸着状態の画像と、中央に位置する吸着ノズル単体の画像との差により、最も右側に表示したような差分画像データを生成する。
図9(a)は吸着ノズル23の吸着部が破損し実装用部品6の吸着を失敗した場合を示し、同図(b)は吸着部が破損した吸着ノズル23によって実装用部品6が略正常に吸着された場合を示し、同図(c)は吸着部が破損した吸着ノズル23によって実装用部品6が傾いて吸着された場合を示している。
前記判定手段55は、上述した差分画像データと、前記搭載情報記憶手段44に記憶させてある実装用部品単体の画像データとを比較し、これら両画像データが一致する場合に吸着ノズル23が正常であると判定し、それ以外の場合は吸着ノズル23が異常であると判定する。
次に、この実施の形態による表面実装機1の部品実装時の動作を図5および図6に示すフローチャートによって説明する。この実施の形態による表面実装機は、単体の吸着ノズル23の画像を工場出荷時やメンテナンス時に撮像し保存する。すなわち、先ず、図5に示すフローチャートのステップS1において、特定の実装用ヘッド22とその実装用ヘッド22に選択的に取付けられる複数種類の吸着ノズル23のうちの特定の吸着ノズル23とを予め基準ヘッド、基準ノズルとしておき、先ず調査対象を基準ヘッド、基準ノズルとする。
続いて、ステップS2において、吸着ノズル23に付着物が無いことを確認し、ステップS3において、実装用ヘッド22を初期高さの状態とし、この状態で側面画像撮像用カメラ34によって吸着ノズル23を撮像する。この撮像は、図7に示すように、吸着ノズル23の特徴部分(基部23aと先端部23bとの境界部分)を判別できるように行う。なお、この単体の吸着ノズル23の画像は、実装工程中にも側方撮像ユニット15を使用して撮像することができる。この場合、部品実装後にヘッドユニット13がプリント配線板3側からテープフィーダー5a側に戻る途中で側方画像ユニット15によって撮像することができる。
この撮像の後、ステップS4において、吸着ノズル単体の画像に基づいて吸着ノズル23の先端部23bの長さが正常値の公差内であるか否かを判定する。このとき、前記先端部23b長さが正常値より長かったり(異物が付着している場合)、吸着ノズル23の長さが正常値より短かったり(ノズル先端部が欠けている)場合は、ステップS5に進んでエラー処理が行われる。このエラー処理としては、表示装置47でエラー表示を行うとともに、オペレータによる復帰処置を待つようにしている。
すなわち、ヘッドユニット13がオペレータがアクセスできる補修用位置に移動して停止状態となる。オペレータが吸着ノズル23を交換して復帰ボタンを押すと、ステップS2から再びフローチャートに従ってプログラムが実施される。なお、オペレータは吸着ノズル23を確認し、吸着ノズル23を交換することなく、正常値修正ボタンを押してから復帰ボタンを押すようにしても良い。正常値修正ボタンが押されると、正常値の範囲が所定量広げられるので、ステップS5でのエラー停止の頻度を下げることができる。
吸着ノズル23の長さが正常である場合は、ステップS6で吸着ノズル23の先端面の平坦度が正常値の公差内であるか否かを判定する。ここでも異常と判定された場合はステップS5に進んでエラー処理を行う。前記平坦度が正常である場合、吸着ノズル単体の画像を画像メモリ43に保存し、その後、ステップ7において、側面画像撮像用カメラ34についてスケールが算出済みであるか否かを判定する。なお、ステップS5に進む場合は、吸着ノズル23は不良であるわけで、吸着ノズル単体の画像は図6に示すフローチャートで示す処理には不要であるので、画像メモリ43には保存されない。これによりメモリ容量を節約できる。なお、後日の検証用にステップS5のエラー処理の中で、吸着ノズル単体の画像を画像メモリ43に保存するようにしても良い。
スケールが算出済みでない場合、ステップS8において、実装用ヘッド22を特定量上下移動させてから再び吸着ノズル23の単体の画像を撮像する。そして、ステップS9において、実装用ヘッド22の移動量と、ステップS3とステップS8とでそれぞれ検出した吸着ノズル23の下端および特徴部分の差に基づいてスケールを算出し、マシン情報の記憶部に記憶させる。
前記ステップS7でスケール算出済みであると判定された場合は、ステップ10において、現在の設定対象が基準ヘッド、基準ノズルであるか否かを判定する。このとき、現在の設定対象が基準ヘッド、基準ノズルであればステップS11に進み、そうでない場合は、ステップS12において、基準ヘッド、基準ノズルの初期高さ時の下端位置と同じとなるように該当ヘッド、ノズルの修正した初期高さを計算し、これをマシン情報の記憶部に記憶させる。
ステップS11では、該当ヘッドに選択的に取付けられる可能性のある種類が異なる全ての吸着ノズル23について上記設定処理が終了したか否かを判定し、終了していなければ次のノズルに交換した上で(ステップS13)、ステップS2に戻ってそれ以下の処理を繰り返す。
現在の設定対象である実装用ヘッド22に対する異なる種類の全ての吸着ノズル23について設定処理が終了すると、ステップS14において、部品下端エッジの形状のチェックを行なう。そして、ステップS15において、全ての実装用ヘッド22について設定処理が終了したか否かを判定し、終了していなければ設定対象を次のヘッドに変更(ステップS16)した上でステップS2に戻ってそれ以下の処理を繰り返す。全ての実装用ヘッド22について上述した設定処理が終了したときにこのフローチャートの処理が完了する。
この実施の形態による表面実装機1において、単体の吸着ノズル23の画像を保存するに当たっては、図10に示すように行うこともできる。図10に示すフローチャートは、図5のフローチャートによって説明した手順等を一部変更したものである。
図10に示すフローチャートにおいて、ステップS101〜S103において実施する処理は、図5に示すフローチャートのステップS1〜S3における処理と同一であるため、ここにおいて説明は省略する。
ステップS103に続くステップS104においては、側面画像撮像用カメラ34についてスケールが算出済みであるか否かを判定する。そして、スケールが算出済みでない場合は、ステップS105、S106で示す処理を行う。これらステップS104〜S106の処理は、図5に示すフローチャートのステップS7〜S9における処理と同一である。
ステップS104において判定結果がYESである場合、またはステップS104の判定結果がNOの場合であってもステップS105,S106の処理を行った後は、ステップS107において、吸着ノズル単体の画像に基づき吸着ノズル23の先端部23bの長さが正常値の公差内であるか否かを判定する。このとき、側面画像撮像用カメラ34によって撮像された吸着ノズル23の画像と、上述したステップS105,S106等の処理により算出されたスケールとに基づいて、吸着ノズル23の先端部23bの長さを求め、その長さと正常値とを比較する。
ステップS107において判定結果がNOである場合はステップS108においてエラー処理を行う。ステップS107において判定結果がYESである場合は、ステップS109においてノズル先端面の平坦度が公差内であるか否かを判定する。この判定結果がNOである場合もステップS108においてエラー処理を行う。これらステップS107〜S109で行う処理は、図5に示すフローチャートのステップS4〜S6における処理と同一である。
ステップS107およびステップS109のいずれにおいても判定結果がYESであった場合は、ステップS110において、吸着ノズル単体の画像データを画像メモリ43に保存する。
次に、ステップS111において、現在の設定対象が基準ヘッド、基準ノズルであるか否かを判定し、この判定結果がYESである場合はステップS112に進む。この判定結果がNOである場合は、ステップS113においてノズルの修正した初期高さを計算し、これをマシン情報の記憶部に記憶させる。
ステップS112では、吸着ノズル23の全ての種類について上記設定処理が終了しているか否かを判定する。この判定の結果、全種類において上記設定処理が終了していない場合は、ステップS114において次の吸着ノズルに交換し、ステップS102に戻ってそれ以下の処理を繰り返す。これらステップS111〜S114における処理は、図5に示すフローチャートのステップS10〜S13における処理と同一である。
ステップS112の判定結果がYESである場合は、ステップS115において、全ての実装用ヘッド22について上記設定処理が終了したか否かを判定する。この判定の結果、設定処理が終了していない場合は、ステップS116において、設定対象を次のヘッドに変更し、ステップS102に戻ってそれ以下の処理を繰り返す。全ての実装用ヘッド22について上述した設定処理が終了することによって、図10のフローチャートで示す処理が完了する。前記ステップS115,S116における処理は、図5に示すフローチャートのステップS15,S16における処理と同一である。
この実施の形態による表面実装機1において実装用部品6をプリント配線板3に実装するためには、先ず、図6に示すフローチャートのステップP1において、全ての吸着ノズル23に例えばテープフィーダー5a上の実装用部品6を吸着させる。
次いで、ステップP2からステップP3において、ヘッドユニット13を下方撮像ユニット14の上方に移動させ、底面画像撮像用カメラ31の上方を横切るように平行移動させながら前記カメラ31によって全ての実装用部品6の下方から見た画像(底面画像)を撮像する。
その後、ステップP4において、前記底面画像の画像データと、搭載情報記憶手段44に記憶させてある実装用部品6の底面画像の画像データとを比較することにより、実装用部品6のX方向とY方向の実装位置の補正量と、Z軸回りの補正角度などを計算する。
このように補正量を計算した後、ステップP5において、前記画像メモリ43に予め保存してある吸着ノズル単体の画像データを読み出し、ステップP6において、ヘッドユニット13を側方撮像ユニット15の側方に移動させ、側面画像撮像用カメラ34によって部品吸着状態にある画像を撮像する。すなわち、部品実装をするためにヘッドユニット13を移動させている途中で側面画像撮像用カメラ34によって吸着ノズル23と実装用部品6との部品吸着状態での画像を撮像する。なお、側方撮像ユニット15をヘッドユニット13に移動可能に搭載する場合は、このときに側方撮像ユニット15を駆動し、ヘッドユニット13のプリント配線板3側への移動を撮像のために停止させることなく撮像を行う。基台2の上に側方撮像ユニット15を装備した場合は、このときにヘッドユニット13をカメラ34に対して移動させて撮像する。
この撮像後、ステップP7において、図8および図9に示すように、部品吸着状態にある画像と吸着ノズル単体での画像との差により差分画像データを生成し、ステップP8で吸着ノズル23の良否判定を行う。この良否判定は、差分画像データ{図8および図9(a)〜(c)において最も右側に位置する画像データ}と、搭載情報記憶手段44に予め記憶させてある実装用部品単体の側方から撮像した画像データとを比較することによって行う。ステップP8では、図8に示すように、差分画像データと実装用部品6の単体の画像データとが一致する場合に吸着ノズル23が正常であると判定され、図9に示すように、差分画像データと実装用部品6の単体の画像データとが一致しない場合は吸着ノズル23が異常であると判定される。
吸着ノズル23が異常であると判定された場合は、ステップP9に進んでエラー処理を行う。この場合のエラー処理としては、表示装置47において汚損、破損の検出を示す表示を行い、オペレータによる復帰処置を待つようにしている。吸着ノズル23が正常である場合は、ステップP10において、前記差分画像データから実装用部品6の形状を検出し、ステップP11において、この形状の判定を行う。このとき、実装用部品6の下端面が傾斜している場合は、吸着不良が発生していると判定してステップP9に進みエラー処理を行う。
実装用部品6の下端面が吸着ノズル23の吸着面とほぼ平行である場合には、ステップP12に進み、画像処理により実装用部品6の厚みを計測する。実装用部品6の厚みを計測した後、ステップP13において、前記厚みが規定値の範囲外、すなわち厚みが寸法公差の範囲を超えて大きいか小さい場合は、ステップP9に進みエラー処理を行った後にこのルーチンを終了する。前記厚みが規定値の範囲内にある場合は、ステップP14において、実装用部品6をプリント配線板3上に実装する。なお、ヘッドユニット13には複数の実装用ヘッド22、複数の吸着ノズル23が配置されており、いずれかの吸着ノズル23においてステップP8,P11及びP13のいずれの判断においてNOが出てもステップP9のエラー処理を行うことなく、OKの出ている吸着ノズル23の部品の実装を行い、その後でステップP9のエラー処理をするようにしても良い。エラー処理としてNGの出た吸着ノズル23の部品を廃棄ボックスに捨て、ステップP8の判断でNOの場合は、ヘッドユニット13がオペレータがアクセスできる補修用位置に移動して停止状態となる。ステップP11あるいはステップP13での判断でNOの場合は、NGの出た吸着ノズル23の部品を廃棄ボックスに捨て、不良内容を表示装置に表示し且つ不良内容をメモリに記憶し、停止することなくステップP1へ再び戻る。
上述したように構成された表面実装機1においては、吸着ノズル23が部品吸着状態にある画像と、吸着ノズル単体の画像との差により生成した差分画像データに基づいて吸着ノズル23の良否を判定しているから、作動中において吸着ミスを起こす以前に、吸着ミスを起こす可能性が高いことを検出することができる。
このため、この実施の形態による部品移載装置7においては、実際に吸着ミスを起こして装置を停止させたり吸着動作を不必要に繰り返すことがなく、吸着ミスを起こす以前に吸着不良が発生することがないように対処することができる。例えば、吸着ノズル23が不良であると判定された場合、予め定めたノズル清掃手順やノズル交換手順によって吸着ノズル23の清掃または交換を短時間で行うことができる。
この実施の形態による部品移載装置7においては、上記吸着ノズル23の良否判定を行うために用いる吸着ノズル単体の画像は、吸着ノズル23の先端部23bの長さと吸着面の平坦度とが正常値で、汚損や破損のない正常な状態の吸着ノズル23を撮像した画像になる。
このため、この実施の形態によれば、正常な吸着ノズル23の画像との差によって吸着ノズル23の良否の判定を行うことができるから、高い精度で良否判定を行うことができる。
なお、この実施の形態による部品移載装置7において、図9(a)を実施することで異物が付着していない吸着ノズル23を側方から見た状態を現す基準側方画像データを生成する工程と、吸着ノズル23を使用環境下において側方から撮像することにより実側方画像データを生成する工程と、基準側方画像データと実側方画像データとを比較することにより吸着ノズル13の異常、すなわち欠けや異物の付着の有無を判定する異常判定工程とを有する異常判定方法を実施するようにできる。吸着ノズル23を使用環境下において側方からの撮像は、部品移載装置7が表面実装機1の場合においては、基板3への実装用部品6の実装後、ヘッドユニット13を部品供給部5へ移動している最中に実施すれば良い。
これにより、装着不良を発生させる吸着不良や吸着ミスの原因となる吸着ノズル13の先端部の欠けや、吸着ノズル13の先端吸着面への異物の付着を発見することができる。また、実装用部品(電子部品)6を吸着し装着するに際して、電子部品の移載先の基板(移載部)3の上に異物が脱落して装着不良の原因となる吸着ノズル13の先端部外周への異物の付着も発見することができる。
この実施の形態による表面実装機1は、本発明に係る部品移載装置7を装備しているから、吸着ノズル23が吸着ミスを起こすことを未然に防ぐことができ、吸着ミスにより実装動作が中断することがない。このため、この表面実装機1は、従来のものに較べて実装効率が向上する。
この実施の形態では本発明に係る部品移載装置を表面実装機1に適用する例について説明したが、本発明に係る部品移載装置は、電子部品を部品供給部から検査部に移載する部品検査装置にも用いることができる。すなわち、未検査部品トレイから電子部品を部品移載装置により運搬して検査ソケットに載置し、この載置中に電子部品に検査ソケットを介して検査用電流を入力するとともに出力電流を受けて電子部品の良否が部品検査装置とは別体の回路検査装置により判断される。検査が終了した後、電子部品は検査ソケットから検査済み良品トレイか、検査済み不良品トレイに回路検査結果に基づいて部品移載装置により運搬載置される。
本発明に係る部品移載装置を装備した部品検査装置は、吸着ノズルが吸着ミスを起こすことを未然に防ぐことができるから、従来の部品検査装置に較べて検査の効率が向上する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では吸着ノズルに電子部品を吸着させた状態の画像と、吸着ノズル単体の画像とを比較することによって電子部品の吸着状態を検出する方法と、吸着ノズル単体の実側方画像を正常な基準となる吸着ノズル単体の基準側方画像とを比較することにより、最終的に装着不良の原因となる吸着ノズルの異常、すなわち欠けや異物の付着の有無を検出する方法を説明した。しかしながら、吸着ノズルに電子部品を吸着した状態で、装着不良の原因となるノズルの欠けや異物の付着を検出する異常判定方法も採ることができる。
請求項〜請求項に記載した発明に係る表面実装機の一実施の形態を図11〜図15によって詳細に説明する。
図11は異物の有無を判定する方法の実施に当たり行う画像処理を模式的に現した図である。図12は吸着ノズルと実装用部品との間に異物が挟み込まれている状態を示す側面図、図13は実装用部品の周囲に異物が付着している状態を示す側面図である。図14は実装用部品の吸着位置が回転方向と水平方向とにずれている状態を示す図で、同図(A)は吸着ノズルと実装用部品の側面図、同図(B)は底面図である。図14(B)中には、基準側方画像を二点差線で描いてある。図15は部品吸着から実装までの動作を説明するためのフローチャートである。
この実施の形態においては、請求項〜請求項に記載した発明を前記第1の実施の形態を採るときに使用した表面実装機1を使用して実施する場合について説明する。このため、ここでは、前記図1〜図4によって説明した装置、部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
この実施の形態による異常判定方法を実施するに当っては、図11(A)に示すように、異物が付着していない吸着ノズル23と実装用部品6(電子部品)とを側方から見た状態を表す画像データ61(以下、この画像データを基準側方画像データ61という)を生成し、例えば図4に示すマシン情報記憶手段45に予め記憶させておく。この実施の形態では、吸着ノズル23の側方画像データ62と、実装用部品6の側方画像データ63とを画像処理により合成することによって基準側方画像データ61を生成している。なお、前記基準側方画像データ61は、洗浄後であって部品実装に使用していない状態(異物が付着していない状態)の吸着ノズル23に実装用部品6を吸着させ、この吸着状態でカメラにより両者を撮像することによって生成することもできる。
吸着ノズル23の側方画像データ62は、吸着ノズル単体をカメラ(例えば側面画像撮像用カメラ34)により撮像することによって生成する。この吸着ノズル23は、撮像を行う直前に例えば洗浄によって異物を除去しておく。実装用部品6の側方画像データ63は、新品の実装用部品6を洗浄した後にカメラ(図示せず)により撮像することによって生成したり、実装用部品6のCADデータを用いて生成する。この実装用部品6の側方画像データ63は、例えば図4に示す搭載情報記憶手段44に記憶させておくことができる。
この実施の形態による異常判定方法を実施するためには、例えば、吸着ノズル23が実装用部品6を吸着した回数が所定回数を上回ったときに、吸着ノズル23と実装用部品6を側方から見た画像を側面画像撮像用カメラ34によって撮像し、図11(B)に示すように、画像データ64(以下、この画像データを実側方画像データ64という)を生成する。この実側方画像データ64の生成は、例えば図4に示す第2の画像取得手段52によって行うことができる。この実側方画像データ64は、吸着ノズル23によって実際に実装用部品6をプリント配線板3へ移載するときに撮像することによって生成することができる。
次に、図11(B)に示すように、前記実側方画像データ64と前記基準側方画像データ61との差から差分画像データ65を生成する。この差分画像データ65が現すものは、吸着ノズル23と実装用部品6とに付着した異物である。図11(B)に示す差分画像データ65によれば、吸着ノズル23の上部に異物66が付着していることが判る。
この実施の形態による異常判定方法においては、このように実側方画像データ64と基準側方画像データ61とを比較しているから、実装用部品6と吸着ノズル23との表面に突出している異物を確実に検出し、異物の有無を正確に判定することができる。なお、吸着ノズル23の先端部外周に異物66が付着していると、実装の過程で基板3上に異物66が脱落し、実装用部品6の下側に回り込んだり、パターン状に塗布あるいは印刷された隣接するはんだペーストをつなぐブリッジを発生させて、実装用部品6の装着不良が発生してしまう。
実側方画像データ64と基準側方画像データ61との差分画像データ65を生成するときには、実装用部品6の周囲を現す画像として図12および図13に示すような画像が得られることがある。図12に示す画像においては、実装用部品6が撮像されている位置に基準側方画像データ部67(図12中に左下がりのハッチングにより示す)と、両方の画像データが重なるような共通部分68と、実側方画像データ部69(図12中に右下がりのハッチングにより示す)とがこの順序で上下方向に並ぶ状態で現れている。このような画像が得られた場合は、吸着ノズル23と実装用部品6との間に異物66が挟み込まれていると判定する。なお、図9(b),図9(c)の各々左端図の実側方画像データから、図11(A)の右端図の基準側方画像データ61を比較することにより、実装用部品6が傾斜して吸着されることにより、装着不良を発生させる吸着不良の原因となる吸着ノズル23の先端部の欠けを、吸着ノズル23に実装用部品6を吸着させた状態で検出することができる。
図13に示す画像においては、実側方画像データ部分69(図13中に右下がりのハッチングにより示す)が共通部分68の周囲に存在している。このような場合は、実装用部品6の周囲に異物66が付着していると判定する。このような画像処理による異物66の有無の判定は、例えば図4に示す画像処理手段54によって行うことができる。なお、例え実装用部品6が吸着ノズル23に正しく吸着されたとしても、実装用部品6の反吸着面すなわち実装面(装着面)側に異物66が付着する場合においては、実装用部品6を装着しても実装用部品6が傾き、基板3上のはんだペーストから実装用部品6の電極が遊離してしまう装着不良が発生してしまう。また、実装用部品6が吸着ノズル23に吸着された状態において、実装用部品6の実装面以外の外周に異物66が付着している場合、実装の過程で基板3上に異物66が脱落したり、異物66が脱落しない場合でも、パターン状に塗布あるいは印刷された隣接するはんだペーストをつなぐブリッジを発生させて、実装用部品6の装着不良が発生してしまう。
吸着ノズル23が実装用部品6を吸着するときには、図14(A),(B)に示すように、実装用部品6が吸着ノズル23に対して水平方向と、上下方向の軸線回りに回転する方向とに位置ずれを起こすことがある。このような場合は、実側方画像データ64と基準側方画像データ61とが大きく異なるようになり、これらの二つの画像データを単純に比較しただけでは異物66の有無を判定することはできない。
このような不具合を解消するために、この実施の形態による異常判定方法によれば、吸着ノズル23によって実装用部品6を吸着した状態で、底面画像撮像用カメラ31により吸着ノズル23と実装用部品6との底面画像を撮像することによって回転方向の位置ずれを検出し、その後、上記位置ずれが解消されるように基準側方画像データ61を修正する。回転方向の位置ずれを解消するためには、例えば、図14(B)に示すように、底面画像から求めた位置ずれ角度θだけ基準側方画像データ61を上下方向の軸線回りに回転させて修正する。この修正を行うためには、撮像方向の異なる複数の基準側方画像データ61を予め用意しておいたり、基準側方画像データ61を3次元データとして用意しておく必要がある。
また、水平方向の位置ずれを解消するためには、吸着ノズル23の中心C1と、実装用部品6の中心C2とが一致するように、実装用部品6の側方画像データを吸着ノズル23の側方画像データに対して水平方向に移動させ、この移動させた状態で両側方画像データを合成し、基準側方画像データ61を生成する。すなわち、この実施の形態によれば、吸着位置ずれを起こした状態で吸着ノズル23と実装用部品6とを撮像してなる実側方撮像データと、吸着位置ずれが発生している状態を模倣して生成した基準側方画像データ61とを比較することによって、吸着位置ずれを許容した状態で異物66の付着の有無を判定する。
このように吸着位置ずれを許容しながら異物付着の有無を判定するに当っては、図15に示すように行う。すなわち、図15に示すフローチャートのステップP1からステップP4に示すように、第1の実施の形態を採るときと同様に底面画像を用いて補正量を計算した後に、ステップP100で示すように、実装用部品6の側方画像データ63を搭載情報記憶手段44などから取り込む。そして、ステップP3で撮像した底面画像によって検出した回転方向の位置ずれが解消される角度となるように、前記実装用部品6の側方画像データ63を上下方向の軸線回りに回転させる。
次に、ステップP101において、吸着ノズル23の側方画像データ62をマシン情報記憶手段45などから取り込み、ステップP102において、実装用部品6の側方画像データ63と、吸着ノズル23の側方画像データ62とを合成し、基準側方画像データ61を生成する。
その後、ステップP103において、吸着ノズル23に実装用部品6を吸着させた状態でこれらを側方から撮像し、実側方画像データ64を生成する。次いで、ステップP104において、実側方画像データ64と基準側方画像データ61とを比較し差分画像データ65を生成し、ステップP105において、前記差分画像データ65に基づいて実装用部品6や吸着ノズル23への異物66の付着の有無を判定する。
前記ステップP105において、実装用部品6や吸着ノズル23に異物66が付着していないと判定された場合は、ステップP106に進み、実装用部品6をプリント配線板に実装する。ステップP105において、異物66が付着していると判定された場合は、ステップP107においてエラー処理を行う。このエラー処理としては、第1の実施の形態を採る場合と同様に、表示装置47でエラー表示を行うとともに、オペレータによる復帰処置を待つようにしている。
なお、第1の実施の形態で示したように、吸着ノズル23の欠け、実装用部品6の形状の良否、実装用部品6の厚みの正誤などを判定する場合は、ステップP105とステップP106との間に行うことができる。
したがって、この実施の形態で示した異常判定方法によれば、吸着ノズル23の汚損の原因の一つである異物66の付着の有無を判定することができるから、吸着ノズル23の汚損が原因となって吸着不良を起こし、作業効率が低下するようなことを確実に防ぐことができる。この結果、この異常判定方法を実施する部品移載装置7を装備した表面実装機1においては、異物66の付着が原因で吸着ミスを起こすことを確実に防ぐことができる。
この実施の形態によれば、基準側方画像データ61を実装用部品6の側方画像データ63と、吸着ノズル23の側方画像データ62とを画像処理により組み合わせることによって生成しているから、全種類の実装用部品6について吸着ノズル23に吸着されている状態の基準側方画像データを用意する場合に較べて、画像データのデータ量を少なく抑えることができる。また、実装用部品6の側方画像データ63をその製造に用いたCADデータを使用して生成することにより、実装用部品6の側方画像データ63を生成するに当って撮像が不要になり、前記画像データを容易に生成することができる。
この実施の形態による異常判定方法においては、実装用部品6と吸着ノズル23との底面画像を生成する工程と、前記底面画像に基づいて吸着ノズル23の中心に対する実装用部品6の吸着時の回転方向の位置ずれを検出する工程と、前記回転方向の位置ずれが解消されるように基準側方画像データ61を修正する工程とを有する。このため、この実施の形態による異常判定方法によれば、実側方画像データ64を生成するための撮像時に、実装用部品6が吸着ノズル23に対して回転方向に位置ずれを起こした状態で吸着されたとしても異物付着の有無を正しく判定することができる。
この実施の形態による異常判定方法においては、実装用部品6と吸着ノズル23との底面画像を生成する工程と、前記底面画像に基づいて吸着ノズル23に対する実装用部品6の吸着時の水平方向の位置ずれを検出する工程と、実装用部品6の側方画像データ63と吸着ノズル23の側方画像データ62とを前記水平方向の位置ずれが解消されるように合成することによって、基準側方画像データ61を生成する工程とを有する。このため、この異常判定方法によれば、実側方画像データ64を生成するための撮像時に、実装用部品6が吸着ノズル23に対して水平方向に位置ずれを起こした状態で吸着されたとしても、異物付着の有無を正しく判定することができる。
上記実施の形態は部品移載装置として表面実装機の場合について説明したが、未検査部品(電子部品)を吸着し、検査ソケット上方まで運搬し、未検査部品を検査ソケットに押し付け、検査終了後再び検査済み部品(電子部品)を吸着ノズルで吸着し検査ソケットから取り外し、検査済み部品収納部に移動するICハンドラーにも本発明は適用可能である。部品移載装置としてICハンドラーの場合であっても、吸着ノズルの欠け、吸着ノズル先端部外周や吸着ノズル先端の吸着面に異物が付着する場合や、未検査部品外周に異物が付着する場合、検査ソケット(被装着部)への装着不良を発生してしまうが、上記発明により、検査のための検査ソケットへの未検査部品の装着において、装着不良の原因となる吸着ノズルの欠け、異物のノズルや未検査部品への付着を検出することができる。
以上のように本発明によれば、装着不良の原因を検出することができるので、適切な対応が可能になり、正しい装着ができる装着効率(表面実装機の場合実装効率、ICハンドラーでは、検査ソケットへの載置効率)が低下するようなことを確実に防ぐことができる。
本発明に係る部品移載装置を装備した表面実装機の平面図である。 要部を示す断面図である。 撮像ユニットを示す正面図である。 表面実装機の構成を示すブロック図である。 吸着ノズル単体の画像を取得するときの動作を示すフローチャートである。 部品吸着状態にある画像の取得から部品を実装するまでの動作を示すフローチャートである。 吸着ノズル単体の画像を示す図である。 画像処理手段が行う画像処理を模式的に表した図である。 吸着ノズルが不良の場合の画像処理を模式的に表した図である。 吸着ノズル単体の画像を取得するときの他の動作例を示すフローチャートである。 異物の有無を判定する方法の実施に当たり行う画像処理を模式的に現した図である。 吸着ノズルと実装用部品との間に異物が挟み込まれている状態を示す側面図である。 実装用部品の周囲に異物が付着している状態を示す側面図である。 実装用部品の吸着位置が回転方向と水平方向とにずれている状態を示す図である。 部品吸着から実装までの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…表面実装機、6…実装用部品6、7…部品移載装置、8…制御装置、13…ヘッドユニット、14…下方撮像ユニット、15…側方撮像ユニット、22…実装用ヘッド、23…吸着ノズル23、23a…基部、23b…先端部、34…側面画像撮像用カメラ、44…搭載情報記憶手段、51…第1の画像取得手段、52…第2の画像取得手段、53…保存手段、54…画像処理手段、55…判定手段、61…基準側方画像データ、62,63…側方画像データ、64…実側方画像データ、65…差分画像データ、66…異物。

Claims (9)

  1. 電子部品を吸着する吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルおよびこれに吸着された電子部品を側方から見た画像を撮像する撮像手段とを備えた部品移載装置において、
    前記電子部品を側方から撮像した電子部品単体の画像の画像データを記憶したメモリと、
    前記電子部品を吸着していない状態の前記吸着ノズルを前記撮像手段により撮像することによって吸着ノズル単体の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記電子部品を吸着した状態の前記吸着ノズルと前記電子部品とを前記撮像手段により撮像することによって部品吸着状態の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記部品吸着状態の画像と前記吸着ノズル単体の画像との差により差分画像データを生成する画像処理手段と、
    前記差分画像データと、前記電子部品単体の画像データとを比較することにより吸着ノズルの吸着面の良否判定を行う判定手段とを備えたことを特徴とする部品移載装置。
  2. 請求項1記載の部品移載装置において、
    第1の画像取得手段は、吸着ノズル単体の画像から吸着ノズルのノズル先端部の長さと、吸着ノズルの吸着面の平坦度とを計測し、ノズル先端部の長さと吸着面の平坦度とのうち少なくとも一方が予め定めた正常値から外れる場合、エラー処理を行うことを特徴とする部品移載装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の部品移載装置において、
    第1の画像取得手段は、吸着ノズル単体の画像から吸着ノズルのノズル先端部の長さと、吸着ノズルの吸着面の平坦度とを計測し、ノズル先端部の長さと吸着面の平坦度とが予め定めた正常値と一致している場合に限り画像データを保存する保存手段を備えていることを特徴とする部品移載装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載することを特徴とする表面実装機。
  5. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の部品移載装置によって被検査用電子部品を部品供給部から検査部に移載することを特徴とする部品検査装置。
  6. 実装用部品を吸着し移載する部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載する表面実装機であって、
    実装用部品を吸着する吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルおよびこれに吸着された実装用部品を側方から見た画像を撮像する側方撮像手段と、
    前記吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像する底面画像撮像手段と、
    異物が付着していない吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着され異物が付着していない実装用部品とを側方から見た状態を現す基準側方画像データを記憶するメモリと、
    前記底面画像撮像手段により、吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像することにより得られる底面画像に基づいて、吸着ノズルの中心に対する実装用部品の吸着時の回転方向の位置ずれを検出し、前記回転方向の位置ずれが解消されるように前記基準側方画像データを修正する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により修正された前記基準側方画像データと、前記側方撮像手段により使用環境下において吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着された実装用部品とを側方から撮像することにより生成された実側方画像データとを比較することにより、吸着ノズルの異常の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする表面実装機。
  7. 実装用部品を吸着し移載する部品移載装置によって実装用部品を部品供給部からプリント配線板上に移載する表面実装機であって、
    実装用部品を吸着する吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルおよびこれに吸着された実装用部品を側方から見た画像を撮像する側方撮像手段と、
    前記吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像する底面画像撮像手段と、
    異物が付着していない実装用部品の側方画像データと、異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを、それぞれ記憶するメモリと、
    前記底面画像撮像手段により吸着ノズルに吸着された実装用部品を下方から撮像することにより生成された底面画像に基づいて、吸着ノズルに対する実装用部品の吸着時の水平方向の位置ずれを検出し、かつ前記異物が付着していない実装用部品の側方画像データと前記異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを、前記水平方向の位置ずれが解消されるように画像処理により組み合わせることによって、異物が付着していない吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着され異物が付着していない実装用部品とを側方から見た状態を現す基準側方画像データを生成する画像処理手段と、
    前記基準側方画像データと前記側方撮像手段により使用環境下において吸着ノズルとこの吸着ノズルに吸着された実装用部品とを側方から撮像することにより生成された実側方画像データとを比較することにより、吸着ノズルの異常の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする表面実装機。
  8. 請求項7に記載の表面実装機において、前記画像処理手段は、前記底面画像に基づいて、吸着ノズルの中心に対する実装用部品の吸着時の回転方向の位置ずれを検出し、前記水平方向の位置ずれに加え前記回転方向の位置ずれの両方を解消するように、前記異物が付着していない実装用部品の側方画像データと前記異物が付着していない吸着ノズルの側方画像データとを画像処理により合成することによって、前記基準側方画像データを生成するものであることを特徴とする表面実装機。
  9. 請求項7または請求項8記載の表面実装機において、
    基準側方画像データを生成するにあたって画像処理による組み合わせに用いられる異物が付着していない実装用部品の側方画像データは、実装用部品の形状を現すCADデータであることを特徴とする表面実装機
JP2006087339A 2005-03-30 2006-03-28 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置 Active JP4758263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006087339A JP4758263B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-28 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005099701 2005-03-30
JP2005099701 2005-03-30
JP2005281598 2005-09-28
JP2005281598 2005-09-28
JP2006087339A JP4758263B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-28 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007123807A JP2007123807A (ja) 2007-05-17
JP4758263B2 true JP4758263B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38147271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006087339A Active JP4758263B2 (ja) 2005-03-30 2006-03-28 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4758263B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3993592A4 (en) * 2019-06-27 2022-07-06 Fuji Corporation COMPONENT ASSEMBLY MACHINE AND SUBSTRATE PROCESSING SYSTEM

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4998148B2 (ja) * 2007-08-28 2012-08-15 パナソニック株式会社 部品実装装置
US8553080B2 (en) 2007-08-28 2013-10-08 Panasonic Corporation Component placement apparatus
JP6348832B2 (ja) * 2014-12-12 2018-06-27 ヤマハ発動機株式会社 部品実装装置、表面実装機、及び部品厚み検出方法
JP6517048B2 (ja) * 2015-03-02 2019-05-22 株式会社Fuji 部品実装機
JP6634433B2 (ja) * 2015-03-03 2020-01-22 株式会社Fuji 部品実装機
CN107535089B (zh) * 2015-05-25 2019-10-01 株式会社富士 元件安装机
CN108029233B (zh) 2015-07-28 2020-02-28 株式会社富士 元件安装机
WO2020031366A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社Fuji 部品装着機の管理装置
JPWO2021246092A1 (ja) * 2020-06-05 2021-12-09

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1114323A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Asahi Chem Ind Co Ltd パターン検査方法及びパターン検査装置
JP3691675B2 (ja) * 1998-12-25 2005-09-07 松下電器産業株式会社 部品装着装置のノズル検査方法
JP4306866B2 (ja) * 1999-03-26 2009-08-05 パナソニック株式会社 電子部品傾き吸着検出方法
JP3669698B2 (ja) * 2002-09-20 2005-07-13 日東電工株式会社 印刷物の検査方法及び検査装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3993592A4 (en) * 2019-06-27 2022-07-06 Fuji Corporation COMPONENT ASSEMBLY MACHINE AND SUBSTRATE PROCESSING SYSTEM
US11978192B2 (en) 2019-06-27 2024-05-07 Fuji Corporation Component mounting machine and substrate work system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007123807A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4758263B2 (ja) 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置
JP4839314B2 (ja) 改良された部品ピックアップ検査を有するピックアンドプレース機械
US8544168B2 (en) Part-mounting, inspecting and repairing method
US20090133249A1 (en) Method and apparatus for evaluating a component pick action in an electronics assembly machine
US20070130755A1 (en) Electronics assembly machine with embedded solder paste inspection
JP4237158B2 (ja) 実装基板製造装置および製造方法
CN110729210B (zh) 半导体制造装置以及半导体器件的制造方法
JP4809094B2 (ja) 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置
JP2008060249A (ja) 部品実装方法および表面実装機
JP4672537B2 (ja) 表面実装機
JP2007158052A (ja) 電子部品実装装置及び実装エラー修復方法
JP4681174B2 (ja) 電子部品自動装着装置
JP4550269B2 (ja) 表面実装機
JP4421281B2 (ja) 部品認識方法、部品認識装置、表面実装機、部品試験装置および基板検査装置
JP7261309B2 (ja) 部品実装機
CN114128415B (zh) 安装装置及安装装置的控制方法
JP2007158053A (ja) 電子部品実装装置
US20010007330A1 (en) Ball mount apparatus
WO2006125102A1 (en) Method and apparatus for evaluating a component pick action in an electronics assembly machine
JP6231397B2 (ja) 部品認識装置、部品移載装置および部品実装装置
JP4588913B2 (ja) 部品搬送装置
JP7492903B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP4260606B2 (ja) 物品認識方法、部品移載方法及び物品認識装置、並びに同物品認識装置を備えた表面実装機、同部品試験装置、同ディスペンサ、同実装基板検査装置及び同印刷基板検査装置
JP2007158054A (ja) 電子部品実装装置
JP6795622B2 (ja) 部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4758263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250