JP4757317B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4757317B2
JP4757317B2 JP2009014069A JP2009014069A JP4757317B2 JP 4757317 B2 JP4757317 B2 JP 4757317B2 JP 2009014069 A JP2009014069 A JP 2009014069A JP 2009014069 A JP2009014069 A JP 2009014069A JP 4757317 B2 JP4757317 B2 JP 4757317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
misfet
silicon
integrated circuit
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009014069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009117860A (ja
Inventor
裕 鯨井
昌弘 茂庭
和郎 中里
輝明 木須
秀行 松岡
剛 田畑
覚 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micron Memory Japan Ltd
Original Assignee
Elpida Memory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elpida Memory Inc filed Critical Elpida Memory Inc
Priority to JP2009014069A priority Critical patent/JP4757317B2/ja
Publication of JP2009117860A publication Critical patent/JP2009117860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4757317B2 publication Critical patent/JP4757317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、半導体集積回路装置およびその製造技術に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等に代表される情報転送用MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と情報蓄積用容量素子が直列に接続されたメモリセルを有する半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関するものである。
DRAM等のメモリセルは、前述したように、情報転送用MISFETと情報蓄積用容量素子が直列に接続された構成を有する。
このようなメモリセルを有する半導体集積回路装置は、微細化や特性の向上が要求され、これらについて種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、DRAMを構成する各メモリセルをできるだけ小型化するため、MOS構造トランジスタを縦型とした半導体装置が開示されている。
また、特許文献2には、メモリの読み出し書き込み時間を劣化させることなくメモリノードからの漏れ電流を低減する等のために、電荷障壁構造を有するトランジスタを用いた半導体装置が開示されている。
特開平5−110019号公報 特開平11−87541号公報
本発明者らは、DRAM等の半導体集積回路装置の研究・開発に従事しており、その微細化や特性の向上について検討している。
これらの内容は種々多様であり、一概に説明することは困難であるが、例えば、1)DRAM等のメモリセルを構成する情報転送用MISFETの構造、2)情報蓄積用容量素子の構造、3)それらに用いられる材料、また、4)メモリセルを駆動させるために必要な回路(MISFET)の構成等、種々の点について検討する必要がある。
また、これらの要素は複雑に関係するため、各要素を相互に判断しつつ最適な装置構造およびその製造方法を検討する必要がある。
そこで本発明は、半導体集積回路装置の微細化もしくは高集積化を図ることにある。
また、本発明は、半導体集積回路装置の高性能化を図ることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一態様は、半導体基板のメモリセル領域に情報転送用縦型MISFETと容量素子から成るメモリセルを形成し、周辺回路領域に周辺回路を構成する横型MISFETを形成する半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a)半導体基板の周辺回路領域に周辺回路を構成する横型MISFETを形成する工程と、
(b)前記(a)工程の後、前記MISFET上部を含む半導体基板の上部上に第1絶縁膜を形成し、該第1絶縁膜の表面を平坦化する工程と、
(c)前記第1絶縁膜の表面上に情報転送用縦型MISFETであって、第1半導体層、第2半導体層および第3半導体層がこの順に下から形成された半導体柱と、前記半導体柱の側壁に形成されたゲート絶縁膜と、前記半導体柱の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、を有する情報転送用縦型MISFETを形成する工程と、
(d)前記情報転送用縦型MISFETの第3半導体層上に容量素子を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
情報転送用MISFETと容量素子から成るメモリセルを有する半導体集積回路装置であって、情報転送用MISFETを縦型トランジスタで構成し、その上部に容量素子を形成するものである。
また、この縦型のトランジスタのチャネルが形成される半導体層の中間部もしくはその上下に薄い絶縁膜を形成するものである。
その結果、半導体集積回路装置の微細化もしくは高集積化を図ることができる。また、半導体集積回路装置の高性能化を図ることができる。また、製造歩留まりを向上させることができる。
また、周辺回路を構成するMISFETを横型とし、このMISFETを前記情報転送用(縦型)MISFETより先に形成するものである。
その結果、半導体集積回路装置の微細化もしくは高集積化を図ることができる。また、半導体集積回路装置の高性能化を図ることができる。また、製造歩留まりを向上させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置(DRAM)の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を示す基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態の効果を説明するための半導体集積回路装置の製造方法を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方法を図1〜図29を用いて工程順に説明する。図1〜図29は、本発明の実施の形態である半導体集積回路装置(DRAM)の製造方法を示す基板の要部断面図もしくは要部平面図であり、DRAMのメモリセルが形成されるメモリセル領域MAもしくは周辺回路を構成するMISFETが形成される周辺回路領域PAの状態を示す。
まず、半導体基板1の周辺回路領域PAに、周辺回路を構成するMISFETを形成するのであるが、以下、その工程について詳細に説明する。
図1に示すように、半導体基板1上に絶縁膜として、例えば10nm程度の酸化シリコン膜2aを熱酸化により形成する。次いで、酸化シリコン膜2a上に、さらに、絶縁膜として、例えば140nm程度の窒化シリコン膜2bをCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成する。
次いで、図2に示すように、図示しないフォトレジスト膜(以下、単に「レジスト膜」という)をマスクに、周辺回路領域PAの素子分離領域の酸化シリコン膜2aおよび窒化シリコン膜2bを除去する。即ち、周辺回路領域PAの素子形成領域にのみ窒化シリコン膜2b等を残存させる。
次いで、レジスト膜をアッシングにより除去した後、窒化シリコン膜2b等をマスクに半導体基板1をエッチングすることにより溝3を形成する。次いで、溝3の表面に熱酸化により10nm程度の酸化シリコン膜を形成し、この酸化シリコン膜を除去することにより、エッチングの際に生じた欠陥を除去する。次いで、溝3の内部を含む窒化シリコン膜2b上に、絶縁膜として例えば500nmの酸化シリコン膜5をCVD法により堆積する。次いで、例えば、1100℃で、アニール(熱処理)することにより、酸化シリコン膜5をデンシファイした(焼き締めた)後、溝3外部の酸化シリコン膜5を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去することにより、溝3の内部に酸化シリコン膜5を埋め込む。
次いで、図3に示すように、酸化シリコン膜2aおよび窒化シリコン膜2bを除去した後、周辺回路領域PAの表面に、例えば5nm程度の酸化シリコン膜2cを熱酸化により形成する。次いで、周辺回路領域PAの半導体基板1中にB(ホウ素)等のp型不純物をイオン打ち込みした後、熱処理を施すことにより前記不純物を拡散させ、p型ウエル7を形成する。なお、図示はしないが、周辺回路領域PAの半導体基板1中にn型不純物をイオン打ち込みすることによってn型ウエルを形成してもよい(図33参照)。
続いて、図4に示すように、半導体基板1(p型ウエル7)の表面をHF(フッ酸)等の洗浄液で洗浄した後、半導体基板1を熱酸化(RTO:rapid thermal oxidation)することによってp型ウエル7の表面に、例えば2.5nm程度のゲート絶縁膜9を形成する。次いで、例えば一酸化二窒素(N2O)雰囲気下で、1050℃の熱処理を施すことにより、ゲート絶縁膜9を酸窒化する。このように、ゲート絶縁膜9を酸窒化膜とすることにより、ゲート絶縁膜のホットキャリア耐性を向上でき、また、絶縁耐性を向上させることができる。
次いで、ゲート絶縁膜9上に導電性膜として例えばリン(P)などをドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚70nm程度)11、WN膜(窒化タングステン膜、膜厚5nm程度、図示せず)、およびW膜(タングステン膜、膜厚80nm程度)13を順次堆積した後、さらに、その上部に、絶縁膜として例えば窒化シリコン膜(膜厚150nm程度)15を堆積する。続いて、図示しないレジスト膜をマスクに、窒化シリコン膜15をエッチングし、ゲート電極を形成する領域に窒化シリコン膜15を残存させる。次いで、レジスト膜をアッシングにより除去し、窒化シリコン膜15をマスクに、n型多結晶シリコン膜11、WN膜およびW膜13をエッチングすることによりゲート電極G1を形成する。
次いで、ゲート電極G1の両側のp型ウエル7にリン(P)などのn型不純物を注入後、熱処理によって前記不純物を拡散させ、n-型半導体領域17を形成する。
次いで、半導体基板1上に絶縁膜として例えば窒化シリコン膜をCVD法で堆積し、異方的にエッチングすることによって、ゲート電極G1の側壁にサイドウォール膜19を形成する。
次いで、サイドウォール膜19等をマスクに、ゲート電極G1の両側のp型ウエル7にn型不純物を注入後、熱処理(例えば、950℃〜1000℃で、10秒間)することによって前記不純物を拡散させ、n+型半導体領域21(ソース、ドレイン領域)を形成する。
ここまでの工程で、周辺回路領域PAに、例えば、メモリセルを駆動する等のために必要な論理回路等(以下「周辺回路」という)を構成するnチャネル型MISFETQnが形成される。このnチャネル型MISFETQnは、いわゆる横型のトランジスタ構造である。なお、本実施の形態においては、nチャネル型MISFETの形成工程について説明したが、周辺回路領域PAにn型ウエルを形成し、その主表面にpチャネル型MISFETを形成してもよい(図33参照)。
次いで、nチャネル型MISFETQn上を含む半導体基板1上に絶縁膜として例えば酸化シリコン膜23をCVD法で堆積した後、その上部をCMP法により研磨し、平坦化を行う。
次いで、図5に示すように、n+型半導体領域21上の酸化シリコン膜23をエッチングにより除去することによりコンタクトホールC1を形成する。次いで、このコンタクトホールC1の内部を含む酸化シリコン膜23上に導電性膜として例えばW膜をCVD法により堆積し、コンタクトホールC1外部のW膜を例えばCMP法により除去することによりプラグP1を形成する。
次いで、メモリセル領域MA上に、DRAMメモリセルを形成するのであるが、以下、その工程について詳細に説明する。
まず、DRAMメモリセルを構成する情報転送用MISFETQsのゲート電極に接続されるワード線WLおよびソース、ドレイン領域に接続されるビット線BLを形成する。本実施の形態においては、これらの線を埋め込み配線とした。その形成工程について説明する。
図5に示すように、酸化シリコン膜23上に絶縁膜として窒化シリコン膜25を形成する。
次いで、図6〜図8に示すように、窒化シリコン膜25上に、絶縁膜として例えば酸化シリコン膜27をCVD法により堆積した後、酸化シリコン膜27および窒化シリコン膜25を選択的に除去することにより、配線溝29を形成する。なお、窒化シリコン膜25は、配線溝29の形成の際のエッチングストッパーの役割を果たす。
図8は、メモリセル領域MAの基板の要部平面図であり、図8に示すように、配線溝29はX方向に延在し、一定の間隔を経て複数形成される。また、周辺回路領域PAにおいては、プラグP1の上部に形成される(図6の右部参照)。
次いで、配線溝29の内部を含む酸化シリコン膜27の上部に、バリア膜として薄いTi(チタン)膜とTiN(窒化チタン)膜の積層膜(図示せず)を堆積した後、その上部に導電性膜としてW膜31を堆積する。次いで、配線溝29外部のW膜31等を例えばCMP法により除去することにより、W膜31等よりなるワード線WLおよび第1層配線M1を形成する。
従って、ワード線WLは、図8に示すように、X方向に延在し、一定の間隔を経て複数形成される。ワード線WLの幅WWは、例えば90nmであり、ワード線間の幅SWは、例えば90nmである。なお、図6の左部および図7は、メモリセル領域MAの基板の要部断面図であり、図6の左部は、図8のA−A断面部に、図7は、図8のB−B断面部に対応する。
このように、本実施の形態によれば、ワード線WLを、いわゆるダマシン技術を用いて形成したので、ワード線WLおよび酸化シリコン膜27の表面の平坦性を確保することができる。その結果、ワード線WL上に形成されるビット線BLや情報転送用MISFETQsを形成する際のフォトリソグラフィやエッチングを精度良く行うことができる。フォトリソグラフィとは、レジスト膜の露光・現像工程をいう。
次いで、酸化シリコン膜27、ワード線WLおよび第1層配線M1上に、絶縁膜として例えば窒化シリコン膜33をCVD法により堆積した後、その上部に、絶縁膜として例えば酸化シリコン膜35をCVD法により堆積する。
次いで、図示しないレジスト膜をマスクに、酸化シリコン膜35を選択的に除去することにより、配線溝37を形成する(図9〜図11)。なお、窒化シリコン膜33は、配線溝37の形成の際のエッチングストッパーの役割を果たす。また、窒化シリコン膜33は、ワード線WLとビット線BLとの間の層間絶縁膜としての役割を果たす。
図11は、メモリセル領域MAの基板の要部平面図であり、図11に示すように、配線溝37は、Y方向(X方向と直交する方向)に延在し、一定の間隔を経て複数形成される。
次いで、配線溝37の内部を含む酸化シリコン膜35の上部に、バリア膜として薄いTi(チタン)膜とTiN(窒化チタン)膜の積層膜(図示せず)を堆積した後、その上部に導電性膜としてW膜39を堆積する。次いで、配線溝37外部のW膜39等を例えばCMP法により除去することにより、W膜39等よりなるビット線BLを形成する。
従って、ビット線BLは、Y方向に延在し、一定の間隔を経て複数形成される(図11)。ビット線BLの幅WBは、例えば50nmであり、ビット線間の幅SBは、例えば130nmである。
なお、図9の左部および図10は、メモリセル領域MAの基板の要部断面図であり、図9の左部は、図11のA−A断面部に、図10の左部は、図11のB−B断面部に、図10の右部は、図11のC−C断面部に対応する(このような関係は、以降の図12〜図14、図15〜図17、図18〜図20、図21および図22、図23〜図25について同様である)。
このように、本実施の形態によれば、ビット線BLを、いわゆるダマシン技術を用いて形成したので、ビット線BLおよび酸化シリコン膜35の表面の平坦性を確保することができる。その結果、ビット線BL上に形成される情報転送用MISFETQsを形成する際のフォトリソグラフィやエッチングを精度良く行うことができる。特に、後述する第1パターンPT1や第2パターンPT2の形成時には、複数の膜が積層された厚膜をエッチングする必要があるため、フォトリソグラフィやエッチングの精度が重要となる。
次いで、ビット線BL上に、DRAMメモリセルを構成する情報転送用MISFETQsを形成する。本実施の形態においては、この情報転送用MISFETQsを縦型トランジスタ構造とした。以下、その形成工程について説明する。
まず、図12〜図14に示すように、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)41をCVD法で堆積した後、その上部に、絶縁膜として1nm程度の極薄い窒化シリコン膜42を形成する。この窒化シリコン膜42は、例えば、n型多結晶シリコン膜41の表面を窒化することにより形成され、この窒化処理は、例えば、アンモニア(NH3)雰囲気、800℃で、2分程度の熱処理により行う。次いで、窒化シリコン膜42上に、例えばノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚400nm程度)43をCVD法で堆積した後、例えば600℃で、12時間程度の熱処理を施す。このノンドープの多結晶シリコン膜とは、不純物を含まない、もしくはn型多結晶シリコン膜(41、47)と比較してn型の不純物濃度が低い多結晶シリコン膜をいう。
次いで、多結晶シリコン膜43の上部に、絶縁膜として1nm程度の窒化シリコン膜46を形成する。この窒化シリコン膜46は、窒化シリコン膜42と同様に形成し得る。次いで、窒化シリコン膜46上に、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)47をCVD法で堆積する。
次いで、n型多結晶シリコン膜47上に、絶縁膜として例えば酸化シリコン膜49をCVD法により堆積した後、この上部に、絶縁膜として例えば窒化シリコン膜51をCVD法により堆積する。
次いで、図示しないレジスト膜をマスクに、窒化シリコン膜51および酸化シリコン膜49を選択的に除去した後、これらの膜をマスクに、n型多結晶シリコン膜41、窒化シリコン膜42、ノンドープの多結晶シリコン膜43、窒化シリコン膜46およびn型多結晶シリコン膜47をエッチングする。その結果、これらの膜よりなる第1パターンPT1が形成される。
ここで、本実施の形態によれば、n型多結晶シリコン膜41より下層のワード線WLやビット線BLが、いわゆるダマシン技術を用いて形成され、これらの上部の平坦性が確保されているので、第1パターンPT1を形成する際のフォトリソグラフィやエッチングを精度良く行うことができる。
図14は、メモリセル領域MAの基板の要部平面図であり、図14に示すように、第1パターンPT1はY方向に延在し、一定の間隔を経て複数形成される。また、第1パターンPT1の幅WP1は、例えば100nmであり、その間隔SP1は、例えば80nmである。
次いで、第1パターンPT1間に露出した酸化シリコン膜35をエッチングにより除去する(図12、図13)。
ここで、本実施の形態によれば、ビット線BLの幅WBより、第1パターンPT1の幅WP1を大きくしたので、酸化シリコン膜35のエッチングの際、ビット線BLが露出することを防止することができる。また、この後、第1パターンPT1間に形成されるゲート電極(55、57)と、ビット線BLとの間を電気的に分離することができる。
なお、この酸化シリコン膜35のエッチングの後には、周辺回路領域PAにおいては、窒化シリコン膜33が露出している。
次いで、図15〜図17に示すように、第1パターンPT1の側壁に絶縁膜として例えば10〜20nm程度の酸化シリコン膜53を800℃の熱酸化により形成する。この酸化シリコン膜53は、情報転送用MISFETQsのゲート絶縁膜となる。
従って、酸化シリコン膜53は、少なくともチャネルが形成されるノンドープの多結晶シリコン膜43の側壁に形成されればよい。
また、第1パターンPT1の側壁に酸化シリコン膜53を形成した場合、n型多結晶シリコン膜41、47の側壁に形成された酸化シリコン膜53は、ノンドープの多結晶シリコン膜43の側壁に形成された酸化シリコン膜53の膜厚より厚くなる。このように、ノンドープの多結晶シリコン膜43を用いることによりその側壁に形成される酸化シリコン膜53を薄く形成することができ、チャネル電流(ドレイン電流)を大きくすることができる。また、DRAMの動作速度を大きくすることができる。
また、n型多結晶シリコン膜41、47の側壁の酸化シリコン膜53を厚く形成することができるため、ゲート電極からドレイン端部に印加される電界を緩和することができ、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)を低減することができる。このため、オン、オフ比を向上させることができ、回路動作のマージンを確保することができる。また、製品歩留まりを向上させることができる。また、メモリセルのリフレッシュ特性を向上させることができる。また、トランジスタのオン電流を確保したままオフ電流を低減できるので、回路動作の高速化と消費電流の低減とを両立することが可能となる。
ここで、W膜31等よりなるワード線WLは、窒化シリコン膜33で覆われているため(図13の左部参照)、酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)53が、W等の金属で汚染されることを防止することができる。
次いで、第1パターンPT1および窒化シリコン膜33上に、導電性膜として例えばリン(P)などをドープしたn型多結晶シリコン膜55をCVD法で50nm程度堆積した後、この膜を異方的にエッチングすることにより第1パターンPT1の側壁にn型多結晶シリコン膜55を残存させる。従って、酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)53は、n型多結晶シリコン膜55によって覆われる。
次いで、前記n型多結晶シリコン膜55をマスクに、窒化シリコン膜33をエッチングすることによりワード線WLの表面を露出させる(図16の左部参照)。この際、酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)53は、n型多結晶シリコン膜55によって覆われているため、ワード線WLを構成するW等の金属により酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)53が汚染されることを防止できる。
次いで、図18〜図20に示すように、第1パターンPT1、n型多結晶シリコン膜55およびワード線WL上に、導電性膜として例えばリン(P)などをドープしたn型多結晶シリコン膜57をCVD法で100nm程度堆積した後、この膜を窒化シリコン膜51が露出するまでエッチバックもしくはCMP法で研磨する。その結果、第1パターンPT1間にn型多結晶シリコン膜57が埋め込まれる。このn型多結晶シリコン膜57および55は、情報転送用MISFETQsのゲート電極となる。このn型多結晶シリコン膜57は、第1パターンPT1間にn型多結晶シリコン膜を埋め込むことにより自己整合的に形成することができる。
ここで、周辺回路領域PAにおいては、窒化シリコン膜33が露出しており、メモリセル領域MAの第1パターンPT1およびn型多結晶シリコン膜57の表面と周辺回路領域PAの窒化シリコン膜33の表面との間には、段差STが生じている(図18参照)。
次いで、図21および図22に示すように、半導体基板1のメモリセル領域MAおよび周辺回路領域PAに、絶縁膜として例えばSOG(Spin On Glass)膜を塗布し、熱処理を施すことにより酸化シリコン膜59を形成する。SOG膜は流動性が大きく、メモリセル領域MAと周辺回路領域PAとの段差STを精度良く埋め込むことができる。なお、必要に応じて酸化シリコン膜59の表面を平坦化してもよい。例えば窒化シリコン膜51の表面が露出するまで酸化シリコン膜59をエッチバックする。なお、この際の基板のメモリセル領域MAの要部平面図は、図20と同じであるため、その図示を省略する。
このように、本実施の形態によれば、メモリセル領域MAと周辺回路領域PAとの段差STが、酸化シリコン膜59によって低減されているため、後述する第2パターンPT2を形成する際のフォトリソグラフィやエッチングを精度良く行うことができる。
次いで、図23〜図25に示すように、図示しないレジスト膜をマスクに、第1パターンPT1、n型多結晶シリコン膜55および57をX方向にエッチングすることにより第2パターンPT2を形成する。この際、ビット線BL間に存在するn型多結晶シリコン膜55および57も除去される(図23左部参照)。なお、第2パターンPT2の形成において、ワード線WLを形成する際に用いたマスクと同じマスクを用いてもよい。
ここで、段差STが酸化シリコン膜59によって低減されており、また、ワード線WLやビット線BLの上部の平坦性が確保されているため、第2パターンPT2を形成する際のフォトリソグラフィやエッチングを精度良く行うことができる。
図25は、メモリセル領域MAの基板の要部平面図であり、図25に示すように、第2パターンPT2はX方向に延在し、一定の間隔を経て複数形成される。また、第2パターンPT2の幅WP2は、例えば100nmであり、その間隔SP2は、例えば80nmである。
また、この第2パターンPT2は、n型多結晶シリコン膜41、窒化シリコン膜42、ノンドープの多結晶シリコン膜43、窒化シリコン膜46およびn型多結晶シリコン膜47よりなるシリコン柱60を有する。このシリコン柱60のY方向に延在する側面には、ゲート絶縁膜(酸化シリコン膜53)が位置し、また、この膜を介してゲート電極(n型多結晶シリコン膜55、57)が位置する。また、このシリコン柱60は、レイアウト上、ワード線WLとビット線BLとの交点上に位置する(図25参照)。
このように、シリコン柱60とゲート電極(n型多結晶シリコン膜55、57)とを一度のパターニングにより形成したので、シリコン柱60とゲート電極との合わせずれを考慮する必要がなく、メモリセルの微細化を図ることができる。
また、ゲート絶縁膜(酸化シリコン膜53)は、シリコン柱60の4つの側面のうちY方向に延在する2つの側面にしか形成されていないので、例えば、シリコン柱60を形成した後、その4つの側面にゲート絶縁膜を形成し、ゲート電極(ワード線)を形成する場合と比較し、ゲート電極との位置合わせを容易にすることができる。その結果、製造歩留まりを向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、n型多結晶シリコン膜41とノンドープの多結晶シリコン膜43との境界に窒化シリコン膜42を、また、n型多結晶シリコン膜47とノンドープの多結晶シリコン膜43との境界に窒化シリコン膜46を形成した(図24参照)。
これらの膜は、拡散バリア膜と呼ばれ、この膜により実効チャネル長が短くならないのでパンチスルーを抑制することができ、MISFETのソースおよびドレイン間のリーク電流を低減する機能を有している。このような絶縁膜を設けるPLED(Phase-state Low Electron Number Drive)型のトランジスタでは、これらの絶縁膜を設けない通常の縦型トランジスタに比べて、ソースおよびドレイン間のリーク電流を低減させることができる。従って、オン・オフ比を向上させることができる。また、DRAMメモリセルのリフレッシュ特性を向上させることが可能となる。また、DRAMの動作速度の向上を図ることができる。また、消費電力の低減を図ることができる等、半導体装置の特性を向上させることができる。
なお、窒化シリコン膜の他、例えば酸化シリコン膜等も拡散バリア膜として使用可能であるが、バンドギャップの調整において、その障壁が窒化シリコン膜の方が小さく、オン電流を増大することができるため、窒化シリコン膜の方がこのましい。
なお、シリコン柱60を、例えば図34に示すマスク60Mを用いて一度のエッチングで形成することも可能である。しかしながら、この場合には、解像度が悪く精度良くレジスト膜を形成することができない。従って、この場合は、あらかじめシリコン柱に対応するパターンを大きくする必要があり、メモリセルの占有面積が大きくなってしまう。
これに対して、本実施の形態によれば、シリコン柱をライン状(PT1、PT2)のマスクを用いて2度のエッチングにより形成したので、レジスト膜を精度良く形成することができ、微細なシリコン柱60を形成することができる。また、フォトマージンやプロセスマージンを確保することができる。
次いで、半導体基板1のメモリセル領域MAおよび周辺回路領域PAに、絶縁膜として例えば酸化シリコン膜61をCVD法で堆積する。この酸化シリコン膜61の膜厚は、第2パターンPT2間を充分に埋め込むことができる程度の膜厚とする。次いで、酸化シリコン膜61の表面を例えばCMP法を用いて研磨することにより、平坦化する。
次いで、情報転送用MISFETQs上に情報蓄積用容量素子Cを形成する。
まず、図26〜図28に示すように、第2パターンPT2(シリコン柱60)のn型多結晶シリコン膜47上の酸化シリコン膜61、窒化シリコン膜51および酸化シリコン膜49を除去することにより、スルーホール63を形成する(図27)。このスルーホール63の底部には、情報転送用MISFETQsのソース、ドレイン領域であるn型多結晶シリコン膜47が露出する。
次いで、スルーホール63内を含む酸化シリコン膜61の上部に絶縁膜として例えば窒化シリコン膜65をCVD法で堆積する。
次いで、図29に示すように、窒化シリコン膜65の上部に厚い(例えば、1.5μm程度の膜厚の)酸化シリコン膜67を堆積する。この酸化シリコン膜67の膜厚を大きくするのは、後述する孔69の表面積を大きくすることにより容量を大きくするためである。
次いで、図示しないハードマスクをマスクに酸化シリコン膜67および窒化シリコン膜65をエッチングすることにより、深い孔(凹部)69を形成する。深い孔69の底面には、n型多結晶シリコン膜47が露出している。なお、窒化シリコン膜65は、深い孔69の形成の際のエッチングストッパーの役割を果たす。
次に、ハードマスクを除去した後、孔69内を含む酸化シリコン膜67上に、接着層として例えばWN膜(図示せず)をスパッタ法により堆積する。
次いで、WN膜上に、導電性膜として例えばRu(ルテニウム)膜71をCVD法により堆積する。次いで、熱処理を行いRu膜71をデンシファイ(緻密化)した後、酸化シリコン膜67の表面上のRu膜71を除去する。例えば、Ru膜71上にレジスト膜(図示せず)を塗布し、全面露光を行った後、現像することによって、孔69内にレジスト膜を残存させる。次いで、このレジスト膜をマスクに、ドライエッチングをすことにより、孔69の側壁および底面にのみRu膜71を残存させる。
次いで、Ru膜71が形成された孔69の内部および酸化シリコン膜67上に容量絶縁膜として例えば薄い酸化タンタル(Ta25)膜73をCVD法で堆積する。次いで、熱処理(アニール)を施すことにより酸化タンタルを結晶化する。
このように本実施の形態によれば、情報蓄積用容量素子Cより下層に周辺回路を構成するMISFET(Qn)を形成した(図26等参照)ので、容量絶縁膜として酸化タンタル膜73を用いることができる。
即ち、素子の微細化を図るために、いわゆるトレンチキャパシタ構造をとることも可能である、しかしながら、この場合には、キャパシタ(容量)を形成した後に、周辺回路を構成するMISFET(Qn)を形成することとなる。このMISFETの形成工程には、例えば、ソース、ドレイン領域(n+型半導体領域21)を構成する不純物を拡散させる際の熱処理等、種々の熱処理工程を有する。このような熱処理が、酸化タンタル膜73形成後に行われると、酸化タンタル膜73の膜質が劣化し、また、その下層のRu膜71やWN膜(図示せず)等が酸化され、絶縁特性の不良を引き起こす。
従って、トレンチキャパシタ構造の場合には、酸化タンタル膜を容量絶縁膜として使用することが困難となる。
これに対し、本実施の形態によれば、高誘電体膜である酸化タンタル膜を容量絶縁膜として使用することができ、情報蓄積用容量素子Cの特性を向上させることができる。
また、高誘電体膜としては、この他、酸化アルミニウム(Al23)膜、BST(BaXSr1-XTiO3)膜やSTO(SrTiO3)膜等があり、これらの膜を容量絶縁膜として用いることも可能である。
なお、他の絶縁膜、例えば窒化シリコン膜等を容量絶縁膜として用いることも可能であることはいうまでもない。
しかしながら、後述するように、本実施の形態のDRAMメモリセルは、最小加工寸法をFとした場合、その占有面積を4F2まで小さくすることができる。このように、微細化されたメモリセルにおいては、微細な領域で所定の容量を確保することが必要となる。
このような微細な領域で所定の容量を確保するためには、下部もしくは上部電極として金属を用いたり、また、容量絶縁膜として高誘電体膜を用いる方が好ましい。
次いで、酸化タンタル膜73の上部に導電性膜として例えばRu膜およびW膜の積層膜75をCVD法により堆積する。次いで、所望の形状に、積層膜75(Ru膜、W膜)等をエッチングする。
その結果、Ru膜71からなる下部電極、酸化タンタル膜73からなる容量絶縁膜およびW膜とRu膜との積層膜75からなる上部電極によって構成される情報蓄積用容量素子Cが完成し、情報転送用MISFETQsとこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子Cとで構成されるDRAMのメモリセルが略完成する。
このように、本実施の形態においては、情報転送用MISFETQsを縦型トランジスタ構造とし、その上部に情報蓄積用容量素子Cを形成したので、メモリセルの占有面積の縮小化を図ることができる。また、メモリセルの高集積化を図ることができる。
例えば、図28に示した第1パターンPT1と第2パターンPT2の幅をそれぞれ最小加工寸法Fとすれば、4F2の領域に単一のメモリセルを形成することができる。なお、この場合、ビット線BLの幅は、最小加工寸法F以下とする必要がある。例えば、ビット線BLが埋め込まれる配線溝37を形成した後、その側壁に絶縁膜よりなるサイドウォールを形成する等して、ビット線BLの幅をF以下とすることができる。
その後、情報蓄積用容量素子Cの上部に酸化シリコン膜等からなる層間絶縁膜77が形成され、さらに、この層間絶縁膜77上に二層程度の配線が形成され、最上層の配線の上部に保護膜が形成されるが、これらの図示は省略する。
なお、本実施の形態においては、周辺回路領域PAに、nチャネル型MISFETQnを形成する工程について詳細に説明したが、周辺回路領域PAにn型ウエルを形成し、この主表面にpチャネル型MISFETを形成してもよい。
このpチャネル型MISFETの形成工程は、用いる不純物の導電型がnチャネル型MISFETの場合と逆になる他は、nチャネル型MISFETと同様の工程で形成することができるため、ここでは、その詳細な説明は省略する。図33に、周辺回路領域PAに、nチャネル型MISFETQnの他、pチャネル型MISFETQpを形成した場合の基板の要部断面図を示す(酸化シリコン膜23中のプラグおよびその上部の膜は省略されている)。
図33に示すように、pチャネル型MISFETQpが形成されるn型ウエル7nは、p型ウエル7と素子分離(酸化シリコン膜5)を介して分離されている。
これに対して、メモリセル領域MAにおいては、その領域のほぼ全面に素子分離(酸化シリコン膜5)が形成されている(例えば図29参照)。
従って、素子分離を形成する際のマスクずれや、いわゆるリセス現象(素子分離の表面と半導体基板表面との段差)を考慮する必要がなく、微細なメモリセルを形成することができる。
また、情報転送用MISFETQsを横型とし、これを高集積化する場合には、微細な間隔で素子分離を形成する必要があり、分離溝の埋め込み特性が劣化する等の問題が生じる。
これに対して、本実施の形態によれば、微細なメモリセルを精度良く形成することができる。
また、ワード線WLと半導体基板1との間には、分離溝3内に埋め込まれた酸化シリコン膜5の他、酸化シリコン膜23も存在するため、これらの膜により、基板1とワード線WL間に生じる寄生容量を低減することができ、メモリセルの動作を高速化することができる(図29参照)。
また、本実施の形態によれば、周辺回路を構成するMISFET(Qn)を形成した後、情報転送用MISFETQsを形成したので、精度良く、半導体集積回路装置を形成することができる。
前述したように、本実施の形態においては、情報転送用MISFETQsを縦型トランジスタ構造としたため、複数の膜(41、42、43、46、47)を積層する必要がある(例えば図18参照)。従って、これらの膜を有する情報転送用MISFETQsを形成した後に、周辺回路を構成するMISFET(Qn)を形成するのでは、メモリセル領域MAと周辺回路領域PAとの間に段差が生じてしまう。その結果、周辺回路を構成するMISFET(Qn)を形成する際のフォトリソグラフィやエッチングの精度が劣化してしまう。
従って、本実施の形態のように、横型のMISFET(周辺回路を構成するMISFETQn)を形成した後、縦型のMISFET(情報転送用MISFETQs)を形成すれば、精度良くフォトリソグラフィやエッチングを行うことができる。
また、本実施の形態によれば、メモリセルを構成する情報転送用MISFETQsを縦型トランジスタとし、周辺回路を構成するMISFET(Qn)等を、横型トランジスタとしたので、半導体集積回路装置の特性を向上させることができる。
例えば、周辺回路を構成するMISFET(Qn、Qp)を、情報転送用MISFETと同様に、縦型トランジスタとすることも考え得るが、この場合、nチャネル型MISFETQnとpチャネル型MISFETQpの作り分けの工程が複雑となる。
即ち、この場合には、チャネルが形成される半導体層(ノンドープの多結晶シリコン膜43)をn型の場合は、n型の不純物を含有する半導体層で挟み、また、p型の場合は、p型の不純物を含有する半導体層で挟む構造となるため、その形成工程が複雑となる。
また、周辺回路を構成するnチャネル型MISFETQnやpチャネル型MISFETQpは、構成する回路の働きに応じて、種々の特性が要求される。例えば、閾値電位が異なり、また、ゲート絶縁膜の膜厚が異なるMISFETが要求される。例えば、閾値電位は、チャネルが形成される領域の不純物濃度によって制御することが可能であるが、縦型トランジスタ構造では、その制御が困難である。
また、縦型トランジスタが、完全空乏型のトランジスタ構造なる場合には、さらに、異なる特性の周辺回路用MISFETの形成が困難となる。完全空乏型とは、ゲート電極から延びる空乏層によって、チャネルとなる半導体層がすべて空乏化する構造をいう。
このような完全空乏化型のトランジスタとなる場合に、その特性が均一であることを要求されるメモリセルにおいては、サブスレショールド特性が良い等の完全空乏型の効果が得られるものの、種々の特性が要求される周辺回路を構成するMISFETの場合には、寄生バイポーラ効果による接合耐圧劣化等の問題が生じ得る。
従って、メモリセルを縦型のトランジスタで、周辺回路を横型のトランジスタで構成することにより半導体集積回路装置の特性の向上を図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、ノンドープの多結晶シリコン膜43の上下に、窒化シリコン膜42、46を形成したが、ノンドープの多結晶シリコン膜の中間部に窒化シリコン膜を形成してもよい。
本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法を図30を用いて説明する。なお、ノンドープの多結晶シリコン膜の形成工程以外の工程は、実施の形態1で説明した工程と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
図30に示すように、ビット線BL上に、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)41をCVD法で堆積した後、その上部に、例えばノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)43aをCVD法で堆積し、熱処理(600℃、12時間)を施す。次いで、多結晶シリコン膜43aの表面を窒化することにより、2〜3nm程度の窒化シリコン膜45を形成する。この窒化処理は、例えば、アンモニア(NH3)雰囲気、800℃で、5分程度の熱処理により行う。さらに、窒化シリコン膜45の上部に、ノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)43bをCVD法で堆積し、熱処理(600℃、12時間)を施す。次いで、その上部に、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)47をCVD法で堆積する。
以降は、実施の形態1と同様の工程を経て、シリコン柱60およびゲート電極(n型多結晶シリコン膜55、57)等を形成する。さらに、情報蓄積用容量素子(図示せず)を形成する。
この場合、ノンドープの多結晶シリコン膜43aと43bとの間に窒化シリコン膜46が形成される。この膜は、シャッターバリア膜と呼ばれ、バンドギャップの調整により、PLED型トランジスタのソースおよびドレイン間のリーク電流を低減する機能を有している。
このような絶縁膜を設けるPLED型のトランジスタでは、これらの絶縁膜を設けない通常の縦型トランジスタに比べて、ソースおよびドレイン間のリーク電流を約2桁低減させることができる。従って、オン・オフ比を向上させることができる。また、DRAMメモリセルのリフレッシュ特性を向上させることが可能となる。また、DRAMの動作速度の向上を図ることができる。また、消費電力の低減を図ることができる等、半導体装置の特性を向上させることができる。
また、図31に示すように、3層の窒化シリコン膜を設けてもよい。
図31に示すように、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)41をCVD法で堆積した後、その上部に、絶縁膜として1nm程度の窒化シリコン膜42を形成する。この窒化シリコン膜42は、例えば、n型多結晶シリコン膜41の表面を窒化することにより形成され、この窒化処理は、例えば、アンモニア(NH3)雰囲気、800℃で、2分程度の熱処理により行う。次いで、窒化シリコン膜42上に、例えばノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)43aをCVD法で堆積した後、熱処理(600℃、12時間)を施す。次いで、その上部に、絶縁膜として2〜3nm程度の窒化シリコン膜45を形成する。この窒化シリコン膜45は、例えば、多結晶シリコン膜43aの表面を窒化することにより形成され、この窒化処理は、例えば、アンモニア(NH3)雰囲気、800℃で、5分程度の熱処理により行う。次いで、窒化シリコン膜45上に、例えばノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)43bをCVD法で堆積した後、熱処理(600℃、12時間)を施す。
次いで、多結晶シリコン膜43bの上部に、絶縁膜として1nm程度の窒化シリコン膜46を形成する。この窒化シリコン膜46は、窒化シリコン膜42と同様に形成し得る。次いで、窒化シリコン膜46上に、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)47をCVD法で堆積する。
以降は、実施の形態1と同様の工程を経て、シリコン柱60およびゲート電極(n型多結晶シリコン膜55、57)等を形成する。さらに、情報蓄積用容量素子(図示せず)を形成する。
この場合、ノンドープの多結晶シリコン膜43aと43bとの間に窒化シリコン膜46(シャッターバリア膜)形成され、また、多結晶シリコン膜43aの下部および多結晶シリコン膜43bの上部に、窒化シリコン膜42、46(拡散バリア膜)が形成される。
従って、前述したPLED型トランジスタの効果を奏することができる。
なお、これらの窒化シリコン膜の形成工程を省略(例えば、実施の形態1の窒化シリコン膜42、46の形成工程を省略)した場合は、図32に示すように、ノンドープの多結晶シリコン膜(膜厚400nm程度)43の上下に、例えばリン(P)などのn型不純物をドープしたn型多結晶シリコン膜(膜厚200nm程度)41、47が位置する構成となる。
この場合、前述したPLED型トランジスタの効果を奏することはできないが、実施の形態1で説明した他の効果を有することは言うまでもない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 半導体基板(基板)
2a 酸化シリコン膜
2b 窒化シリコン膜
2c 酸化シリコン膜
3 (分離)溝
5 酸化シリコン膜
7 p型ウエル
7n n型ウエル
9 ゲート絶縁膜
11 n型多結晶シリコン膜
13 W膜
15 窒化シリコン膜
17 n-型半導体領域
17p p-型半導体領域
19 サイドウォール膜
21 n+型半導体領域
21p p+型半導体領域
23 酸化シリコン膜
25 窒化シリコン膜
27 酸化シリコン膜
29 配線溝
31 W膜
33 窒化シリコン膜
35 酸化シリコン膜
37 配線溝
39 W膜
41 n型多結晶シリコン膜
42 窒化シリコン膜
43 ノンドープ多結晶シリコン膜
43a ノンドープ多結晶シリコン膜
43b ノンドープ多結晶シリコン膜
45 窒化シリコン膜
46 窒化シリコン膜
47 n型多結晶シリコン膜
49 酸化シリコン膜
51 窒化シリコン膜
53 酸化シリコン膜
55 n型多結晶シリコン膜
57 n型多結晶シリコン膜
59 酸化シリコン膜
60 シリコン柱
60M マスク
61 酸化シリコン膜
63 スルーホール
65 窒化シリコン膜
67 酸化シリコン膜
69 孔
71 Ru膜
73 酸化タンタル膜
75 Ru膜およびW膜の積層膜
77 層間絶縁膜
BL ビット線
C 情報蓄積用容量素子
C1 コンタクトホール
G1 ゲート電極
M1 第1層配線
MA メモリセル領域
P1 プラグ
PA 周辺回路領域
PT1 第1パターン
PT2 第2パターン
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET
Qs 情報転送用MISFET
SB ビット線BLの間隔
SP1 第1パターンの間隔
SP2 第2パターンの間隔
ST 段差
SW ワード線WLの間隔
WB ビット線BLの幅
WL ワード線
WP1 第1パターンの幅
WP2 第2パターンの幅
WW ワード線WLの幅

Claims (3)

  1. 半導体基板のメモリセル領域に情報転送用縦型MISFETと容量素子から成るメモリセルを形成し、周辺回路領域に周辺回路を構成する横型MISFETを形成する半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板の周辺回路領域に周辺回路を構成する横型MISFETを形成する工程と、
    (b)前記(a)工程の後、前記MISFET上部を含む半導体基板の上部上に第1絶縁膜を形成し、該第1絶縁膜の表面を平坦化する工程と、
    (c)前記第1絶縁膜の表面上に情報転送用縦型MISFETであって、第1半導体層、第2半導体層および第3半導体層がこの順に下から形成された半導体柱と、前記半導体柱の側壁に形成されたゲート絶縁膜と、前記半導体柱の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、を有する情報転送用縦型MISFETを形成する工程と、
    (d)前記情報転送用縦型MISFETの第3半導体層上に容量素子を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 前記情報転送用縦型MISFETの第1半導体層と第2半導体層との境界、および前記第2半導体層と第3半導体層との境界には、第2絶縁膜が形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 前記情報転送用縦型MISFETの第2半導体層の中央部には、第2絶縁膜が形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
JP2009014069A 2009-01-26 2009-01-26 半導体集積回路装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4757317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009014069A JP4757317B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009014069A JP4757317B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 半導体集積回路装置の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104755A Division JP4290921B2 (ja) 2002-04-08 2002-04-08 半導体集積回路装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009117860A JP2009117860A (ja) 2009-05-28
JP4757317B2 true JP4757317B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=40784561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009014069A Expired - Fee Related JP4757317B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4757317B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07106588A (ja) * 1993-10-04 1995-04-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JP3745392B2 (ja) * 1994-05-26 2006-02-15 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
DE19519160C1 (de) * 1995-05-24 1996-09-12 Siemens Ag DRAM-Zellenanordnung und Verfahren zu deren Herstellung
JPH10200068A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Hitachi Ltd 半導体記憶装置およびその製造方法
TW331032B (en) * 1997-07-24 1998-05-01 Vanguard Int Semiconduct Corp The DRAM structure and its producing method
JP2002093903A (ja) * 2000-07-12 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009117860A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102222542B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US7663188B2 (en) Vertical floating body cell of a semiconductor device and method for fabricating the same
US20160087072A1 (en) Dummy bit line mos capacitor and device using the same
JP2011129566A (ja) 半導体装置の製造方法
US7692251B2 (en) Transistor for semiconductor device and method of forming the same
TWI453868B (zh) 記憶體陣列、半導體結構與電子系統,以及形成記憶體陣列、半導體結構與電子系統之方法
US8581315B2 (en) Semiconductor device having cylindrical lower electrode of capacitor and manufacturing method thereof
JP4290921B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2011159739A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
KR100493021B1 (ko) 반도체 메모리 장치 및 그의 제조방법
US8748978B2 (en) Sense-amp transistor of semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2011138883A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US8431986B2 (en) Semiconductor device having three-dimensional transistor and manufacturing method thereof
JP2011129762A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US7923773B2 (en) Semiconductor device, manufacturing method thereof, and data processing system
JP2004165197A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6734479B1 (en) Semiconductor integrated circuit device and the method of producing the same
JP5432379B2 (ja) 半導体装置
JP2009009988A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5861196B2 (ja) 半導体装置
JP4757317B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US20150295033A1 (en) Apparatus and method for manufacturing same
JP4214162B2 (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2013254860A (ja) 半導体装置の製造方法
KR101040150B1 (ko) 반도체장치와 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees