JP2002093903A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002093903A
JP2002093903A JP2001028624A JP2001028624A JP2002093903A JP 2002093903 A JP2002093903 A JP 2002093903A JP 2001028624 A JP2001028624 A JP 2001028624A JP 2001028624 A JP2001028624 A JP 2001028624A JP 2002093903 A JP2002093903 A JP 2002093903A
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insulating film
wiring
wiring layer
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JP2001028624A
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Shinichi Domae
伸一 堂前
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層配線構造を有する半導体装置において、
RC遅延時間の低減と、パッド形成領域の機械的強度の
向上との両立を図る。 【解決手段】 半導体基板上のパッド形成領域10にお
ける下層配線層と上層配線層との間には、第1の絶縁材
料からなる層間絶縁膜が設けられている。半導体基板上
における信号遅延防止領域(素子領域20)の配線層に
は、該配線層の隣り合う配線同士の間に第2の絶縁材料
が介在している線間絶縁膜が設けられている。第1の絶
縁材料は第2の絶縁材料よりも機械的強度が大きく、第
2の絶縁材料は第1の絶縁材料よりも比誘電率が低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体集積回路装置の高密度化に
伴い、半導体集積回路装置においては、配線層が多層に
積層されてなるいわゆる多層配線構造が採用されてい
る。
【0003】多層配線構造においては、配線層同士の間
隔つまり層間絶縁膜の厚さと、配線同士の間隔つまり線
間絶縁膜の厚さとが小さくなるにつれて、信号遅延の問
題が顕著に現れるようになる。特に、信号を長距離に伝
達するような配線においては、配線抵抗(R)と、配線
層間及び配線間の容量(C)とがいずれも大きいため、
他の配線と比較して信号遅延時間(以下、RC遅延時間
という。)の増大が顕著に現われる。また、クリティカ
ルパス(フリップフロップの出力からフリップフロップ
の入力までの間における回路素子及び配線の一連のパス
のうち、システムの動作速度(クロック周期)を決定す
るパス)における信号遅延は集積回路の動作速度を制限
する要因になっている。
【0004】従って、近時の半導体集積回路装置におい
ては、RC遅延時間の低減は極めて重要であり、RC遅
延時間を低減するためには、配線抵抗と、配線層間及び
配線間の配線寄生容量とを低減させることが必要とな
る。
【0005】そこで、例えば、特開平11−87510
号公報においては、配線層の下に形成されている下地絶
縁膜における配線間の領域を掘り下げておいてから、配
線間及び配線層の上に低誘電率膜を堆積することによ
り、配線間の寄生容量を低減し、これによって、RC遅
延時間の低減を図っている。
【0006】また、特開平11−87510号公報にお
いては、長い距離を持つ信号配線又はクロック配線等の
特定の配線にのみ、銅を主成分とする銅配線を用いるこ
とにより配線抵抗を低減し、これによって、RC遅延時
間の低減を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に、配線層間の絶縁膜である層間絶縁膜又は配線間の絶
縁膜である線間絶縁膜として、シリコン酸化膜よりも比
誘電率が低い低誘電率膜を用いると、配線間の容量を小
さくできるので、RC遅延時間を低減することができ
る。
【0008】しかしながら、低誘電率膜は、通常、機械
的強度が劣ると共に熱伝導率が低いので、半導体集積回
路装置内のすべての層間絶縁膜及び線間絶縁膜に低誘電
率膜を用いると、次のような新たな問題が発生する。
【0009】まず、多層配線構造を有する半導体集積回
路装置の最上層に設けられるパッドは、ワイヤボンディ
ング工程又はバンプ工程などの実装工程において衝撃力
を受けるため、半導体装置におけるパッド形成領域は大
きな機械的ストレスを受ける。ところが、層間絶縁膜及
び線間絶縁膜に用いられる低誘電率膜は、シリコン酸化
膜等に比べて機械的強度が小さいため、実装工程で受け
る機械的ストレスに耐え難いので、半導体装置の信頼性
が低下するという問題がある。
【0010】次に、電源電圧又は接地電圧を供給する電
源配線(本明細書においては、電源電圧又は接地電圧を
供給する配線のことを単に電源配線と称する。)は多量
の電流が流れるためジュール熱を発生するので、半導体
装置における電源配線領域は高温になる。ところが、層
間絶縁膜及び線間絶縁膜に用いられる低誘電率膜は、シ
リコン酸化膜等に比べて熱伝導率が低いため、電源配線
領域に発生した熱は半導体基板に放出され難く、電源配
線が高温になるので、半導体装置の信頼性が低下すると
いう問題がある。
【0011】前記に鑑み、本発明は、RC遅延時間の低
減と、パッド形成領域の機械的強度の向上との両立を図
ることを第1の目的とし、RC遅延時間の低減と、電源
配線領域の放熱性の向上との両立を図ることを第2の目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の第1の目的を達成
するため、本発明に係る第1の半導体装置は、半導体基
板上のパッド形成領域における下層配線層と上層配線層
との間に形成された第1の絶縁材料からなる層間絶縁膜
と、半導体基板上における信号遅延防止領域の配線層に
形成され、配線層の隣り合う配線同士の間に第2の絶縁
材料が介在している線間絶縁膜とを備え、第1の絶縁材
料は第2の絶縁材料よりも機械的強度が大きく且つ第2
の絶縁材料は第1の絶縁材料よりも比誘電率が低い。
【0013】尚、本明細書においては、信号遅延防止領
域とはRC遅延時間を低減したい領域を意味する。
【0014】本発明に係る第1の半導体装置によると、
半導体基板上のパッド形成領域においては、下層配線層
と上層配線層との間に機械的強度が大きい第1の絶縁材
料からなる層間絶縁膜が設けられているため、層間絶縁
膜は機械的に優れているので、実装工程において衝撃力
を受けたときの機械的ストレスが低減する。
【0015】また、半導体基板上の信号遅延防止領域の
線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比誘電
率が低い第2の絶縁材料が介在しているため、線間絶縁
膜の比誘電率が低くなるので、配線間の寄生容量が低減
してRC遅延時間が低減する。
【0016】前記の第2の目的を達成するため、本発明
に係る第2の半導体装置は、半導体基板上の電源配線領
域における下層配線層と上層配線層との間に形成された
第1の絶縁材料からなる層間絶縁膜と、半導体基板上に
おける信号遅延防止領域の配線層に形成され、配線層の
隣り合う配線同士の間に第2の絶縁材料が介在している
線間絶縁膜とを備え、第1の絶縁材料は第2の絶縁材料
よりも熱伝導率が低く且つ第2の絶縁材料は第1の絶縁
材料よりも比誘電率が低い。
【0017】本発明に係る第2の半導体装置によると、
半導体基板上の電源配線領域においては、下層配線層と
上層配線層との間に熱伝導性の高い第1の絶縁材料から
なる層間絶縁膜が設けられているため、層間絶縁膜は熱
伝導性に優れている。このため、電源配線から発生する
ジュール熱は半導体基板に速やかに放出されるので、電
源配線領域は高温になり難い。
【0018】また、半導体基板上の信号遅延防止領域の
線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比誘電
率が低い第2の絶縁材料が介在しているため、線間絶縁
膜の比誘電率は低くなるので、配線間の寄生容量が低減
してRC遅延時間が低減する。
【0019】さらに、半導体基板上の電源配線領域にお
いては、熱伝導性の高い第1の絶縁材料からなる層間絶
縁膜が設けられており、熱伝導性の高い第1の絶縁材料
は、通常、比誘電率が低くないため、配線間の寄生容量
は比較的大きくなる。このため、電圧変動の波形がなま
るので、電源電圧は安定する。
【0020】本発明に係る第1の半導体装置において、
パッド形成領域における上層配線層又は下層配線層のい
ずれかの層の隣り合う配線同士の間には第1の絶縁材料
が介在していることが好ましい。
【0021】このようにすると、配線同士の間にも機械
的強度に優れた第1の絶縁材料が介在するため、パッド
形成領域が実装工程において衝撃力を受けたときの機械
的ストレスが一層低減するので、半導体装置の信頼性が
一層向上する。
【0022】本発明に係る第2の半導体装置において、
電源配線領域における上層配線層又は下層配線層のいず
れかの層の隣り合う配線同士の間には第1の絶縁材料が
介在していることが好ましい。
【0023】このようにすると、配線同士の間にも熱伝
導性に優れた第1の絶縁材料が介在するため、電源配線
から発生するジュール熱は半導体基板に一層速やかに放
出されるので、電源配線領域は高温に一層なり難い。
【0024】第1又は第2の半導体装置において、信号
防止遅延領域における配線層の上層又は下層の層間絶縁
膜は第2の絶縁材料からなることが好ましい。
【0025】このようにすると、層間絶縁膜は比誘電率
が低い第2の絶縁材料からなるため、上下に位置する配
線間の寄生容量も低減するので、RC遅延時間が一層低
減する。
【0026】第1又は第2の半導体装置において、第1
の絶縁材料は、二酸化シリコン、フルオロシリケートグ
ラス又はSiOxyz (但し、0<x<1、0<y<
1、0<z<2)であり、第2の絶縁材料は、有機ポリ
マー、アモルファスカーボン又は多孔質材料であること
が好ましい。
【0027】このようにすると、第1の半導体装置にお
いては、機械的強度が相対的に大きい第1の絶縁材料
と、比誘電率が相対的に低い第2の絶縁材料との組み合
わせを確実に実現でき、また、第2の半導体装置におい
ては、熱伝導率が相対的に高い第1の絶縁材料と、比誘
電率が相対的に低い第2の絶縁材料との組み合わせを確
実に実現できる。
【0028】第1又は第2の半導体装置において、第1
の絶縁材料は、二酸化シリコン又はフルオロシリケート
グラスであり、第2の絶縁材料は、SiOxyz (但
し0<x<1、0<y<1、0<z<2)であることが
好ましい。
【0029】このようにすると、第1の半導体装置にお
いては、機械的強度が相対的に大きい第1の絶縁材料
と、比誘電率が相対的に低い第2の絶縁材料との組み合
わせを確実に実現でき、また、第2の半導体装置におい
ては、熱伝導率が相対的に高い第1の絶縁材料と、比誘
電率が相対的に低い第2の絶縁材料との組み合わせを確
実に実現できる。
【0030】前記の第1の目的を達成するため、本発明
に係る第3の半導体装置は、半導体基板上のパッド形成
領域における下層配線層と上層配線層との間に形成され
た絶縁材料からなる層間絶縁膜と、半導体基板上におけ
る信号遅延防止領域の配線層に形成され、該配線層の隣
り合う配線同士の間に空間部を有する線間絶縁膜とを備
えている。
【0031】本発明に係る第3の半導体装置によると、
半導体基板上のパッド形成領域においては、下層配線層
と上層配線層との間に空間部よりも機械的強度に優れた
層間縁絶縁膜が設けられているため、層間絶縁膜は機械
的に優れているので、実装工程において衝撃力を受けた
ときの機械的ストレスが低減する。
【0032】また、半導体基板上の信号遅延防止領域の
線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比誘電
率が極めて低い空間部を有しているため、線間絶縁膜の
比誘電率は低くなるので、配線間の寄生容量が低減して
RC遅延時間が低減する。
【0033】前記の第2の目的を達成するため、本発明
に係る第4の半導体装置は、半導体基板上の電源配線領
域における下層配線層と上層配線層との間に形成された
絶縁材料からなる層間絶縁膜と、半導体基板上における
信号遅延防止領域の配線層に形成され、該配線層の隣り
合う配線同士の間に空間部を有する線間絶縁膜とを備え
ている。
【0034】本発明に係る第4の半導体装置によると、
半導体基板上の電源配線領域においては、下層配線層と
上層配線層との間に空間部よりも熱伝導性に優れた層間
絶縁膜が設けられているため、電源配線から発生するジ
ュール熱は半導体基板に速やかに放出されるので、電源
配線領域は高温になり難い。
【0035】また、半導体基板上の信号遅延防止領域の
線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比誘電
率が極めて低い空間部を有しているため、線間絶縁膜の
比誘電率は低くなるので、配線間の寄生容量が低減して
RC遅延時間が低減する。
【0036】第3の半導体装置において、パッド形成領
域における上層配線層又は下層配線層のいずれかの層の
隣り合う配線同士の間には絶縁材料が介在していること
が好ましい。
【0037】このようにすると、配線同士の間にも空間
部に比べて機械的強度に優れた絶縁材料が介在するた
め、パッド形成領域が実装工程において衝撃力を受けた
ときの機械的ストレスが一層低減するので、半導体装置
の信頼性が一層向上する。
【0038】第4の半導体装置において、電源配線領域
における上層配線層又は下層配線層のいずれかの層の隣
り合う配線同士の間には前記の絶縁材料が介在している
ことが好ましい。
【0039】このようにすると、配線同士の間にも空間
部に比べて熱伝導性に優れた絶縁材料が介在するため、
電源配線から発生するジュール熱は半導体基板に一層速
やかに放出されるので、電源配線領域は高温に一層なり
難い。
【0040】第3又は第4の半導体装置において、信号
防止遅延領域における配線層の上層又は下層のいずれか
の層間絶縁膜は、前記の絶縁材料よりも比誘電率が低い
材料からなることが好ましい。
【0041】このようにすると、層間絶縁膜の比誘電率
が低くなるため、上下に位置する配線間の寄生容量も低
減するので、RC遅延時間が一層低減する。
【0042】第1又は第3の半導体装置において、信号
遅延防止領域は、半導体基板上におけるパッド形成領域
以外の領域であることが好ましい。
【0043】このようにすると、パッド形成領域以外の
領域において、機械的強度を大きくしたり又は熱伝導率
を低くしたりすることができる。
【0044】第2又は第4の半導体装置において、信号
遅延防止領域は、半導体基板上における電源配線領域以
外の領域であることが好ましい。
【0045】このようにすると、電源配線領域以外の領
域において、機械的強度を大きくしたり又は熱伝導率を
低くしたりすることができる。
【0046】第1、第2、第3又は第4の半導体装置に
おいて、信号遅延防止領域は、機能ブロック領域である
ことが好ましい。
【0047】このようにすると、機能ブロックにおける
配線間の寄生容量を低減して、RC遅延時間を低減する
ことができる。
【0048】第1、第2、第3又は第4の半導体装置に
おいて、信号遅延防止領域は、メモリブロック領域であ
ることが好ましい。
【0049】このようにすると、DRAM、SRAM、
ROM等のメモリセルにおける配線間の寄生容量を低減
して、RC遅延時間を低減できると共に、信号線におけ
るノイズを低減することができる。
【0050】第1、第2、第3又は第4の半導体装置に
おいて、信号遅延防止領域は、クリティカルパス領域で
あることが好ましい。
【0051】このようにすると、クリティカルパスにお
ける配線間の寄生容量を低減して、RC遅延時間を低減
することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)第1の実施形
態に係る半導体装置の第1実施例は、半導体基板上のパ
ッド形成領域における下層配線層と上層配線層との間
に、第1の絶縁材料からなる層間絶縁膜が形成されてい
ると共に、半導体基板上における信号遅延を防止したい
領域である信号遅延防止領域の配線層に、該配線層の隣
り合う配線同士の間に第2の絶縁材料が介在する線間絶
縁膜が形成されている半導体装置を前提とし、第1の絶
縁材料は第2の絶縁材料よりも機械的強度が大きく且つ
第2の絶縁材料は第1の絶縁材料よりも比誘電率が低い
配線構造である。
【0053】第1の実施形態に係る半導体装置の第2実
施例は、半導体基板上の電源配線領域における下層配線
層と上層配線層との間に、第1の絶縁材料からなる層間
絶縁膜が形成されていると共に、半導体基板上における
信号遅延を防止したい領域である信号遅延防止領域の配
線層に、該配線層の隣り合う配線同士の間に第2の絶縁
材料が介在する線間絶縁膜が形成されている半導体装置
を前提とし、第1の絶縁材料は第2の絶縁材料よりも熱
伝導率が高く且つ第2の絶縁材料は第1の絶縁材料より
も比誘電率が低い配線構造である。
【0054】以下、第1実施例及び第2実施例に共通し
て用いられる、第1の絶縁材料と第2の絶縁材料との第
1の組み合わせについて説明する。
【0055】第1の絶縁材料としては、二酸化シリコン
(SiO2 )、フルオロシリケートグラス(FSG)又
はSiOxyz (但し、0<x<1、0<y<1、0
<z<2)が挙げられ、二酸化シリコンとしては、各種
のCVD法により形成されるものを用いることができる
と共に、不純物が含まれないもの又はボロンやリン等の
不純物が含まれるものを用いることができる。
【0056】第2の絶縁材料としては、ポリアリルエー
テル(PAE)若しくはベンゾシクロブタン(BCB)
等の有機ポリマー、アモルファスカーボン又は多孔質材
料が挙げられる。
【0057】この第1の組み合わせによると、第1の絶
縁材料は第2の絶縁材料に比べて、機械的強度が大きい
と共に熱伝導率が高く、また、第2の絶縁材料は第1の
絶縁材料に比べて比誘電率が低い。
【0058】以下、第1実施例及び第2実施例に共通し
て用いられる、第1の絶縁材料と第2の絶縁材料との第
2の組み合わせについて説明する。
【0059】第1の絶縁材料としては、二酸化シリコン
(SiO2 )又はフルオロシリケートグラス(FSG)
が挙げられ、二酸化シリコンとしては、各種のCVD法
により形成されるものを用いることができると共に、不
純物が含まれないもの又はボロンやリン等の不純物が含
まれるものを用いることができる。
【0060】第2の絶縁材料としては、SiOxyz
(但し、0<x<1、0<y<1、0<z<2)が挙げ
られる。
【0061】この第2の組み合わせによると、第1の絶
縁材料は第2の絶縁材料に比べて、機械的強度が大きい
と共に熱伝導率が高く、また、第2の絶縁材料は第1の
絶縁材料に比べて比誘電率が低い。
【0062】従って、第1の実施例においては、半導体
基板上のパッド形成領域において、下層配線層と上層配
線層との間に機械的強度が大きい第1の絶縁材料からな
る層間絶縁膜が設けられているため、層間絶縁膜は機械
的に優れている。また、半導体基板上の信号遅延防止領
域の線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比
誘電率が低い第2の絶縁材料が介在しているため、線間
絶縁膜の比誘電率は低くなる。
【0063】このため、パッド形成領域においては、機
械的強度が向上するため、実装工程において衝撃力を受
けても、機械的ストレスが低減すると共に、信号遅延防
止領域においては、線間絶縁膜の比誘電率が低くなるた
め、配線間の寄生容量が低減してRC遅延時間が低減す
るので、第1の実施例に係る半導体装置の信頼性が向上
する。
【0064】また、第2の実施例においては、半導体基
板上の電源配線領域においては、下層配線層と上層配線
層との間に熱伝導性の高い第1の絶縁材料からなる層間
絶縁膜が設けられているため、層間絶縁膜は熱伝導性に
優れている。また、半導体基板上の信号遅延防止領域の
線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比誘電
率が低い第2の絶縁材料が介在しているため、線間絶縁
膜の比誘電率は低くなる。
【0065】このため、電源配線領域においては、熱伝
導性が向上するため、電源配線から発生するジュール熱
は半導体基板に速やかに放出されるので、電源配線領域
は高温になり難いと共に、信号遅延防止領域において
は、線間絶縁膜の比誘電率が低くなるため、配線間の寄
生容量が低減してRC遅延時間が低減するので、第1の
実施例に係る半導体装置の信頼性が向上する。
【0066】(レイアウト)以下、第1の実施形態の第
1及び第2の実施例を具体化するレイアウト、つまり、
機械的強度を向上させたいパッド形成領域、放熱性を向
上させたい電源配線領域、及び配線間の寄生容量を低減
したい信号遅延防止領域のレイアウトについて、図面を
参照しながら説明する。
【0067】<第1のレイアウト>図1(a)は、パッ
ド形成領域及び信号遅延防止領域の平面的な第1のレイ
アウトを示しており、半導体チップの周縁部には、ボン
ディングパッド11が形成されるパッド形成領域10が
設けられていると共に、半導体チップの中央部には、素
子領域20からなる信号遅延防止領域が設けられてい
る。
【0068】パッド形成領域10には、図1(b)に示
すように、ボンディングパッド11と保護回路12とが
形成されている。保護回路12とは、ボンディングパッ
ド11の近傍に形成されているダイオード又はトランジ
スタ等を有し、ボンディングパッド11から素子領域に
流れ込む突発的なパルス状の電流(サージ電流等と呼ば
れる。)により、素子領域に形成されているトランジス
タ等の回路素子21が破壊されることを防止する回路で
ある。
【0069】また、信号遅延防止領域となる素子領域2
0とは、前述したように、トランジスタ等の回路素子2
1が形成されている領域であって、該素子領域20に形
成される具体的な回路ブロックについては、図1
(c)、図2(a)及び図2(b)を参照しながら後述
する。
【0070】従って、第1のレイアウトにおいては、パ
ッド形成領域10においては、第1の絶縁材料からなる
層間絶縁膜が形成されていると共に、信号遅延防止領域
(素子領域20)の配線層の隣り合う配線同士の間に
は、第2の絶縁材料からなる線間絶縁膜が形成されてい
る。
【0071】<第2のレイアウト>図1(c)は、パッ
ド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防止領域の平面
的な第2のレイアウトを示しており、第1のレイアウト
と同様、半導体チップの周縁部には、ボンディングパッ
ド11が形成されるパッド形成領域10が設けられてい
る。
【0072】信号遅延防止領域は、素子領域20(図1
(a)を参照)における、第1のLOGIC回路ブロッ
ク22、CPUブロック23、SRAMブロック24、
I/Oブロック25、DRAMブロック26及び第2の
LOGICブロック27のみである。
【0073】電源配線領域30は、素子領域20におけ
る、第1のLOGIC回路ブロック22、CPUブロッ
ク23、SRAMブロック24、I/Oブロック25、
DRAMブロック26及び第2のLOGICブロック2
7を除く領域である。
【0074】従って、第2のレイアウトにおいては、パ
ッド形成領域10及び電源配線領域30には、第1の絶
縁材料からなる層間絶縁膜が形成されていると共に、信
号遅延防止領域(第1のLOGIC回路ブロック22、
CPUブロック23、SRAMブロック24、I/Oブ
ロック25、DRAMブロック26及び第2のLOGI
Cブロック27)の配線層の隣り合う配線同士の間に
は、第2の絶縁材料からなる線間絶縁膜が形成されてい
る。
【0075】<第3のレイアウト>図2(a)は、パッ
ド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防止領域の平面
的な第3のレイアウトを示しており、第1のレイアウト
と同様、半導体チップの周縁部には、ボンディングパッ
ド11が形成されるパッド形成領域10が設けられてい
る。
【0076】信号遅延防止領域は、素子領域20(図1
(a)を参照)におけるDRAMブロック26のみであ
る。
【0077】電源配線領域30は、素子領域20におけ
る、第1のLOGIC回路ブロック22、CPUブロッ
ク23、SRAMブロック24、I/Oブロック25、
DRAMブロック26及び第2のLOGICブロック2
7を除く領域である。
【0078】尚、素子領域20における、第1のLOG
IC回路ブロック22、CPUブロック23、SRAM
ブロック24、I/Oブロック25及び第2のLOGI
Cブロック27においては、第1の絶縁材料からなる層
間絶縁膜が形成されている。
【0079】従って、第3のレイアウトにおいては、パ
ッド形成領域10、電源配線領域30、並びに素子領域
20における、第1のLOGIC回路ブロック22、C
PUブロック23、SRAMブロック24、I/Oブロ
ック25及び第2のLOGICブロック27には、第1
の絶縁材料からなる層間絶縁膜が形成されていると共
に、信号遅延防止領域(DRAMブロック26)の配線
層の隣り合う配線同士の間には、第2の絶縁材料からな
る線間絶縁膜が形成されている。
【0080】尚、信号遅延防止領域としては、DRAM
ブロック26に代えて、SRAMブロック、ROMブロ
ック等の他のメモリセルブロックであってもよい。
【0081】<第4のレイアウト>図2(b)は、パッ
ド形成領域及び信号遅延防止領域の平面的な第3のレイ
アウトを示しており、第1のレイアウトと同様、半導体
チップの周縁部には、ボンディングパッド11が形成さ
れるパッド形成領域10が設けられている。
【0082】信号遅延防止領域は、素子領域20(図1
(a)を参照)におけるクリティカルパス領域28のみ
である。ところで、クリティカルパスとは、前述したよ
うに、フリップフロップの出力からフリップフロップの
入力までの間における回路素子及び配線の一連のパスの
うち、システムの動作速度(クロック周期)を決定する
パスのことを言うが、具体的には、半導体チップの短辺
長の1/2以上の配線長を持つ配線経路として現われ
る。従って、半導体チップの短辺長の1/2以上の配線
長を持つ配線が形成されている領域を信号遅延防止領域
にすると、この領域における信号遅延を確実に防止する
ことができる。
【0083】尚、素子領域20におけるクリティカルパ
ス領域28を除く領域においては、第1の絶縁材料から
なる層間絶縁膜が形成されている。
【0084】従って、第4のレイアウトにおいては、パ
ッド形成領域10、及び素子領域20におけるクリティ
カルパス領域28を除く領域には、第1の絶縁材料から
なる層間絶縁膜が形成されていると共に、信号遅延防止
領域(クリティカルパス領域28)の配線層の隣り合う
配線同士の間には、第2の絶縁材料からなる線間絶縁膜
が形成されている。
【0085】(断面構造)前述した第1〜第4のレイア
ウトは、多層配線構造のうちの1つの配線層の平面的な
レイアウトを示したが、以下においては、多層配線構造
における各配線層において、第1の実施形態の第1及び
第2の実施例を具体化する断面構造について説明する。
すなわち、以下においては、機械的強度を向上させたい
パッド形成領域、放熱性を向上させたい電源配線領域、
及び配線間の寄生容量を低減したい信号遅延防止領域の
各層毎の断面構造について、図面を参照しながら説明す
る。
【0086】<第1の断面構造>図3は、パッド形成領
域、電源配線領域及び信号遅延防止領域を有する半導体
装置の第1の断面構造を示しており、図3における左側
部分はパッド形成領域及び電源配線領域を表わし、図3
における右側部分は信号遅延防止領域を表わしている。
尚、第1の断面構造において示されている全ての電源配
線及び信号配線は、銅又は銅合金よりなる埋め込み配線
である。
【0087】図3における左側部分には、半導体基板1
00上に、下層から上層にかけて順に、第1の電源配線
101A、第2の電源配線101B、第3の電源配線1
01C、第4の電源配線101D及び第5の電源配線1
01Eが形成されていると共に、最上層にはボンディン
グパッド102が形成されている。
【0088】図3における右側部分には、半導体基板1
00上に、下層から上層にかけて順に、第1の信号配線
103A、第2の信号配線103B、第3の信号配線1
03C、第4の信号配線103D、第1のクリティカル
配線104A及び第2のクリティカル配線104Bが形
成されている。
【0089】第4の信号配線103Dの下側領域及び該
第4の信号配線103D間の領域には、第2の絶縁材料
からなる第1の低誘電率絶縁膜106Aが形成されてお
り、第1のクリティカル配線104Aの下側領域及び該
第1のクリティカル配線104A同士の間の領域には、
第2の絶縁材料からなる第2の低誘電率絶縁膜106B
が形成されており、第2のクリティカル配線104Bの
下側領域及び該第2のクリティカル配線104B同士の
間の領域には、第2の絶縁材料からなる第3の低誘電率
絶縁膜106Cが形成されている。
【0090】第1の電源配線101Aの下側領域、第1
の電源配線101A間の領域、第1の信号配線103A
の下側領域及び第1の信号配線103A間の領域には、
第1の絶縁材料からなる第1の絶縁膜107Aが形成さ
れている。第2の電源配線101Bの下側領域、第2の
電源配線101B間の領域、第2の信号配線103Bの
下側領域及び第2の信号配線103B間の領域には、第
1の絶縁材料からなる第2の絶縁膜107Bが形成され
ている。第3の電源配線101Cの下側領域、第3の電
源配線101C間の領域、第3の信号配線103Cの下
側領域及び第3の信号配線103C間の領域には、第1
の絶縁材料からなる第3の絶縁膜107Cが形成されて
いる。第4の電源配線101Dの下側領域、第4の電源
配線101D間の領域及び第1の低誘電率絶縁膜106
Aの下側領域には、第1の絶縁材料からなる第4の絶縁
膜107Dが形成されている。第5の電源配線101E
の下側領域、第5の電源配線101E間の領域及び第2
の低誘電率絶縁膜106Bの下側領域には、第1の絶縁
材料からなる第5の絶縁膜107Eが形成されている。
ボンディングパッド102の下側領域、ボンディングパ
ッド102間の領域及び第3の低誘電率絶縁膜106C
の下側領域には、第1の絶縁材料からなる第6の絶縁膜
107Fが形成されている。
【0091】第3の電源配線101C、第3の信号配線
103C及び第3の絶縁膜107Cの上面、第4の電源
配線101D、第4の信号配線103D、第1の低誘電
率絶縁膜106A及び第4の絶縁膜107Dの上面、並
びに第5の電源配線101E、第1のクリティカル配線
104A、第2の低誘電率絶縁膜106B及び第5の絶
縁膜107Eの上面には、それぞれ銅の拡散を防止する
拡散防止層108が形成されている。
【0092】上下に位置し且つ同電位に設定される電源
配線同士及び上下に位置し且つ同信号が伝送される信号
配線同士は、ヴィア109によりそれぞれ接続されてい
る。
【0093】第2のクリティカル配線104B、第3の
低誘電率絶縁膜106C及び第6の絶縁膜107Fの上
面には、全面に亘って保護絶縁膜110が形成されてい
る。
【0094】尚、本実施例では、パッド形成領域及び電
源配線領域と、信号遅延防止領域とが左右に隣り合う場
合を示したが、パッド形成領域又は電源配線領域と信号
遅延防止領域とが上下に重なり合う場合、すなわち、ク
リティカル配線がパッド又は電源配線の下側に存在する
場合もあり得る。
【0095】<第2の断面構造>図4は、パッド形成領
域、電源配線領域及び信号遅延防止領域を有する半導体
装置の第2の断面構造を示しており、図4における左側
部分はパッド形成領域及び電源配線領域を表わし、図4
における右側部分は信号遅延防止領域を表わしている。
尚、第2の断面構造において示されている全ての電源配
線及び信号配線は、銅又は銅合金よりなる埋め込み配線
である。
【0096】図4における左側部分には、半導体基板1
00上に、下層から上層にかけて順に、第1の電源配線
101A、第2の電源配線101B、第3の電源配線1
01C、第4の電源配線101D及び第5の電源配線1
01Eが形成されていると共に、最上層にはボンディン
グパッド102が形成されている。
【0097】図4における右側部分には、半導体基板1
00上に、下層から上層にかけて順に、DRAMブロッ
ク105、ビット線105A、ワード線105B、第3
の信号配線103C、第4の信号配線103D、第1の
クリティカル配線104A及び第2のクリティカル配線
104Bが形成されている。
【0098】ビット線105Aの下側領域及びビット線
105A間の領域には、第2の絶縁材料からなる低誘電
率絶縁膜106が形成されている。
【0099】第1の電源配線101Aの下側領域、第1
の電源配線101A間の領域及びDRAMブロック10
5と第1の低誘電率絶縁膜106Aとの間の領域には、
第1の絶縁材料からなる第1の絶縁膜107Aが形成さ
れている。第2の電源配線101Bの下側領域、第2の
電源配線101B間の領域、ワード線105Bの下側領
域及びワード線105B間の領域には、第1の絶縁材料
からなる第2の絶縁膜107Bが形成されている。第3
の電源配線101Cの下側領域、第3の電源配線101
C間の領域、第3の信号配線103Cの下側領域及び第
3の信号配線103C間の領域には、第1の絶縁材料か
らなる第3の絶縁膜107Cが形成されている。第4の
電源配線101Dの下側領域、第4の電源配線101D
間の領域、第4の信号配線103Dの下側領域及び第4
の信号配線103D間の領域には、第1の絶縁材料から
なる第4の絶縁膜107Dが形成されている。第5の電
源配線101Eの下側領域、第5の電源配線101E間
の領域、第1のクリティカル配線104A及び第1のク
リティカル配線104A間の領域には、第1の絶縁材料
からなる第5の絶縁膜107Eが形成されている。ボン
ディングパッド102の下側領域、ボンディングパッド
102間の領域、第2のクリティカル配線104B及び
第2のクリティカル配線104B間の領域には、第1の
絶縁材料からなる第6の絶縁膜107Fが形成されてい
る。
【0100】上下に位置し且つ同電位に設定される電源
配線同士及び上下に位置し且つ同信号が伝送される信号
配線同士は、ヴィア109によりそれぞれ接続されてい
る。
【0101】第2のクリティカル配線104B及び第6
の絶縁膜107Fの上面には、全面に亘って保護絶縁膜
110が形成されている。
【0102】尚、本実施例では、パッド形成領域及び電
源配線領域と、信号遅延防止領域とが左右に隣り合う場
合を示したが、パッド形成領域又は電源配線領域と信号
遅延防止領域とが上下に重なり合う場合、すなわち、D
RAMブロックがパッド又は電源配線の下側に存在する
場合もある。
【0103】<第3の断面構造>図5は、パッド形成領
域、電源配線領域及び信号遅延防止領域を有する半導体
装置の第3の断面構造を示しており、図5における左側
部分はパッド形成領域及び電源配線領域を表わし、図5
における右側部分は信号遅延防止領域を表わしている。
尚、第2の断面構造において示されている全ての電源配
線及び信号配線は、銅又は銅合金よりなる埋め込み配線
である。
【0104】図5における左側部分には、半導体基板1
00上に、下層から上層にかけて順に、第1の電源配線
101A、第2の電源配線101B、第3の電源配線1
01C、第4の電源配線101D及び第5の電源配線1
01Eが形成されていると共に、最上層にはボンディン
グパッド102が形成されている。
【0105】図5における右側部分には、第1の信号配
線103A、第2の信号配線103B、第3の信号配線
103C、第4の信号配線103D、第1のクリティカ
ル配線104A及び第2のクリティカル配線104Bが
形成されている。
【0106】図5における右側部分には、周縁部を除く
全領域に亘って、下層から上層にかけて順に、第2の絶
縁材料からなる、第1の低誘電率絶縁膜106A、第2
の低誘電率絶縁膜106B、第3の低誘電率絶縁膜10
6C、第4の低誘電率絶縁膜106D、第5の低誘電率
絶縁膜106E及び第6の低誘電率絶縁膜106Fが形
成されている。
【0107】図5における左側部分には、全領域に亘っ
て、下層から上層にかけて順に、第1の絶縁材料からな
る、第1の絶縁膜107A、第2の絶縁膜107B、第
3の絶縁膜107C、第4の絶縁膜107D、第5の絶
縁膜107E及び第6の絶縁膜107Fが形成されてい
る。
【0108】上下に位置し且つ同電位に設定される電源
配線同士及び上下に位置し且つ同信号が伝送される信号
配線同士は、ヴィア109によりそれぞれ接続されてい
る。
【0109】第2のクリティカル配線104B、第6の
低誘電率絶縁膜106F及び第6の絶縁膜107Fの上
面には、全面に亘って保護絶縁膜110が形成されてい
る。
【0110】尚、本実施例では、パッド形成領域及び電
源配線領域と、信号遅延防止領域とが左右に隣り合う場
合を示したが、パッド形成領域又は電源配線領域と信号
遅延防止領域とが上下に重なり合う場合もある。
【0111】図6(a)〜(c)は、電源配線領域及び
信号遅延防止領域を有する第1の実施形態に係る半導体
装置における、前述の第1〜第3の断面構造とは異なる
部位の断面構造を示している。
【0112】図6(a)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103が形成されている信号遅延防止領域には第2
の絶縁材料からなる低誘電率絶縁膜106が全面に亘っ
て形成されていると共に、銅又は銅合金よりなる電源配
線101が形成されている電源配線領域には第1の絶縁
材料からなる絶縁膜107が全面に亘って形成された半
導体装置の断面構造を示している。尚、電源配線10
1、信号配線103、低誘電率絶縁膜106及び絶縁膜
107の上には、例えばSiC、SiCN又はSiNか
らなり、銅の拡散を防止する拡散防止層108が形成さ
れている。
【0113】図6(b)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103の下側領域及び信号配線103間の領域には
第2の絶縁材料からなる低誘電率絶縁膜106が形成さ
れていると共に、銅又は銅合金よりなる電源配線101
が形成されている電源配線領域及び低誘電率絶縁膜10
6の下側領域には第1の絶縁材料からなる絶縁膜107
が全面に亘って形成された半導体装置の断面構造を示し
ている。尚、電源配線101、信号配線103、低誘電
率絶縁膜106及び絶縁膜107の上には、例えばSi
C、SiCN又はSiNからなり、銅の拡散を防止する
拡散防止層108が形成されている。
【0114】図6(c)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103同士の間には第2の絶縁材料からなる低誘電
率絶縁膜106が形成されていると共に、銅又は銅合金
よりなる電源配線101同士の間には第1の絶縁材料か
らなる絶縁膜107が形成された半導体装置の断面構造
を示している。電源配線101、信号配線103、低誘
電率絶縁膜106及び絶縁膜107の上には、例えばS
iC、SiCN又はSiN等からなり、銅の拡散を防止
する拡散防止層108が形成されている。また、電源配
線101、信号配線103、低誘電率絶縁膜106及び
絶縁膜107の下には、例えばSiCからなるエッチン
グストッパー層111が形成されており、該エッチング
ストッパー層111は、電源配線101及び信号配線1
03を埋め込むための配線溝をエッチングにより形成す
る際のストッパーとなる。このように、電源配線101
及び信号配線103下にエッチングストッパ層111を
設けておくと、配線溝をエッチングにより形成する際に
オーバーエッチングを確実にできるので、配線溝の深さ
がばらつくことを防止できる。
【0115】以下、図6(b)において断面構造を示し
た半導体装置の製造方法について、図7(a)〜(c)
及び図8(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0116】まず、図7(a)に示すように、半導体基
板100の上に全面に亘って、第1の絶縁材料からなる
絶縁膜107を形成した後、該絶縁膜107に対して選
択的にエッチングを行なって、図7(b)に示すよう
に、絶縁膜107における信号遅延防止領域(信号配線
が形成される領域)に凹部112を形成する。この場
合、エッチング時間を制御することにより、凹部112
の下に絶縁膜107を残存させることができる。
【0117】次に、図7(c)に示すように、絶縁膜1
07の上に第2の絶縁材料からなる低誘電率絶縁膜10
6を凹部112が充填されるように形成した後、図8
(a)に示すように、低誘電率絶縁膜106における絶
縁膜107の上に形成されている部分を例えばCMPに
より除去して、低誘電率絶縁膜106の表面と絶縁膜1
07の表面とを面一にする。
【0118】次に、低誘電率絶縁膜106及び絶縁膜1
07にそれぞれ配線溝を形成した後、低誘電率絶縁膜1
06及び絶縁膜107の上に全面に亘って、銅又は銅合
金からなる金属膜を堆積し、その後、該金属膜における
低誘電率絶縁膜106及び絶縁膜107の上に形成され
ている部分を例えばCMPにより除去して、図8(b)
に示すように、低誘電率絶縁膜106の配線溝に信号配
線103を形成すると共に、絶縁膜107における配線
溝に電源配線101を形成する。
【0119】次に、図8(c)に示すように、電源配線
101、信号配線103、低誘電率絶縁膜106及び絶
縁膜107の上に全面に亘って、銅の拡散を防止する拡
散防止層108を形成する。
【0120】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
半導体装置の第1実施例は、半導体基板上のパッド形成
領域における下層配線層と上層配線層との間に、絶縁材
料からなる層間絶縁膜が形成されていると共に、半導体
基板上における信号遅延を防止したい領域である信号遅
延防止領域の配線層に、該配線層の隣り合う配線同士の
間に空間部を有する線間絶縁膜が形成されている構造で
ある。
【0121】第2の実施形態に係る半導体装置の第2実
施例は、半導体基板上の電源配線領域における下層配線
層と上層配線層との間に、絶縁材料からなる層間絶縁膜
が形成されていると共に、半導体基板上における信号遅
延を防止したい領域である信号遅延防止領域の配線層
に、該配線層の隣り合う配線同士の間に空間部を有する
線間絶縁膜が形成されている構造である。
【0122】第2の実施形態においては、絶縁材料とし
ては、二酸化シリコン(SiO2 )、フルオロシリケー
トグラス(FSG)、SiOxyz (但し、0<x<
1、0<y<1、0<z<2)、有機ポリマー、アモル
ファスカーボン又は多孔質材料が挙げられる。二酸化シ
リコンとしては、各種のCVD法により形成されるもの
を用いることができると共に、不純物が含まれないもの
又はボロンやリン等の不純物が含まれるものを用いるこ
とができる。また、有機ポリマーとしては、ポリアリル
エーテル(PAE)若しくはベンゾシクロブタン(BC
B)等を用いることができる。
【0123】第2の実施形態においては、空間部を構成
する空気の比誘電率は、前述の絶縁材料のいずれの比誘
電率よりも低い。また、前述の絶縁材料は、空間部を構
成する空気に比べて、機械的強度が大きいと共に熱伝導
率は高い。
【0124】従って、第1の実施例においては、半導体
基板上のパッド形成領域においては、下層配線層と上層
配線層との間に空間部よりも機械的強度に優れた層間縁
絶縁膜が設けられている。また、半導体基板上の信号遅
延防止領域の線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士
の間に比誘電率が極めて低い空間部を有しているため、
線間絶縁膜の比誘電率は低くなる。
【0125】このため、パッド形成領域においては、機
械的強度が向上するため、実装工程において衝撃力を受
けても、機械的ストレスが低減すると共に、信号遅延防
止領域においては、線間絶縁膜の比誘電率が低くなるた
め、配線間の寄生容量が低減してRC遅延時間が低減す
るので、第1の実施例に係る半導体装置の信頼性が向上
する。
【0126】また、第2の実施例においては、半導体基
板上の電源配線領域においては、下層配線層と上層配線
層との間に空間部よりも熱伝導性に優れた層間絶縁膜が
設けられている。また、半導体基板上の信号遅延防止領
域の線間絶縁膜は、配線層の隣り合う配線同士の間に比
誘電率が極めて低い空間部を有しているため、線間絶縁
膜の比誘電率は低くなる。
【0127】このため、電源配線領域においては、熱伝
導性が向上するため、電源配線から発生するジュール熱
は半導体基板に速やかに放出されるので、電源配線領域
は高温になり難いと共に、信号遅延防止領域において
は、線間絶縁膜の比誘電率が低くなるため、配線間の寄
生容量が低減してRC遅延時間が低減するので、第1の
実施例に係る半導体装置の信頼性が向上する。
【0128】以下、第2の実施形態の第1及び第2の実
施例を具体化するレイアウト、つまり、機械的強度を向
上させたいパッド形成領域、放熱性を向上させたい電源
配線領域、及び配線間の寄生容量を低減したい信号遅延
防止領域のレイアウトについて説明する。
【0129】第2の実施形態の第1のレイアウトは、図
1(a)を参照しながら説明した第1の実施形態の第1
のレイアウトと同じであり、半導体チップの周縁部には
パッド形成領域10が設けられていると共に、半導体チ
ップの中央部には、素子領域20からなる信号遅延防止
領域が設けられている。
【0130】第2の実施形態の第2のレイアウトは、図
1(c)を参照しながら説明した第1の実施形態の第2
のレイアウトと同じであり、半導体チップの周縁部には
パッド形成領域10が設けられており、信号遅延防止領
域は、素子領域20(図1(a)を参照)における、第
1のLOGIC回路ブロック22、CPUブロック2
3、SRAMブロック24、I/Oブロック25、DR
AMブロック26及び第2のLOGICブロック27の
みであり、電源配線領域30は、素子領域20におけ
る、第1のLOGIC回路ブロック22、CPUブロッ
ク23、SRAMブロック24、I/Oブロック25、
DRAMブロック26及び第2のLOGICブロック2
7を除く領域である。
【0131】第2の実施形態の第3のレイアウトは、図
2(a)を参照しながら説明した第1の実施形態の第3
のレイアウトと同じであり、半導体チップの周縁部には
パッド形成領域10が設けられており、信号遅延防止領
域は、素子領域20(図1(a)を参照)におけるDR
AMブロック26のみであり、電源配線領域30は、素
子領域20における、第1のLOGIC回路ブロック2
2、CPUブロック23、SRAMブロック24、I/
Oブロック25、DRAMブロック26及び第2のLO
GICブロック27を除く領域である。
【0132】尚、信号遅延防止領域としては、DRAM
ブロック26に代えて、SRAMブロック、ROMブロ
ック等の他のメモリセルブロックであってもよい。
【0133】第2の実施形態の第4のレイアウトは、図
2(b)を参照しながら説明した第1の実施形態の第4
のレイアウトと同じであり、半導体チップの周縁部には
パッド形成領域10が設けられており、信号遅延防止領
域は、素子領域20(図1(a)を参照)におけるクリ
ティカルパス領域28のみである。
【0134】以下、多層配線構造における各配線層おい
て、第2の実施形態の第1及び第2の実施例を具体化す
る断面構造について説明する。
【0135】第2の実施形態の第1の断面構造は、図3
における低誘電率絶縁膜が、配線層の隣り合う配線同士
の間に空間部を有する線間絶縁膜に相当し、第2の実施
形態の第2の断面構造は、図4における低誘電率絶縁膜
が、配線層の隣り合う配線同士の間に空間部を有する線
間絶縁膜に相当し、第2の実施形態の第3の断面構造
は、図5における低誘電率絶縁膜が、配線層の隣り合う
配線同士の間に空間部を有する線間絶縁膜に相当する。
【0136】図9(a)〜(c)は、電源配線領域及び
信号遅延防止領域を有する第2の実施形態に係る半導体
装置における、前述の第1〜第3の断面構造とは異なる
部位の断面構造を示している。
【0137】図9(a)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103が形成されている信号遅延防止領域には全面
に亘って空間部113が形成されていると共に、銅又は
銅合金よりなる電源配線101が形成されている電源配
線領域には前述の絶縁材料からなる絶縁膜107が全面
に亘って形成された半導体装置の断面構造を示してい
る。尚、電源配線101、信号配線103、空間部11
3及び絶縁膜107の上には銅の拡散を防止する拡散防
止層108が形成されている。
【0138】図9(b)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103の下側領域及び信号配線103間の領域には
空間部113が形成されていると共に、銅又は銅合金よ
りなる電源配線101が形成されている電源配線領域及
び空間部123の下側領域には前述の絶縁材料からなる
絶縁膜107が全面に亘って形成された半導体装置の断
面構造を示している。尚、電源配線101、信号配線1
03、空間部113及び絶縁膜107の上には銅の拡散
を防止する拡散防止層108が形成されている。
【0139】図9(c)は、銅又は銅合金よりなる信号
配線103同士の間には空間部113が形成されている
と共に、銅又は銅合金よりなる電源配線101同士の間
には前述の絶縁材料からなる絶縁膜107が形成された
半導体装置の断面構造を示している。電源配線101、
信号配線103、空間部113及び絶縁膜107の上に
は銅の拡散を防止する拡散防止層108が形成されてい
ると共に、電源配線101、信号配線103、空間部1
13及び絶縁膜107の下にはエッチングストッパー層
111が形成されている。
【0140】以下、図9(b)において断面構造を示し
た第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法につい
て、図10(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0141】まず、図6(b)において断面構造を示し
た半導体装置の製造方法と同様の工程により、図8
(c)に示すように、電源配線101、信号配線10
3、低誘電率絶縁膜106及び絶縁膜107の上に全面
に亘って、銅の拡散を防止する拡散防止層108を形成
した後、図10(a)に示すように、拡散防止層108
における低誘電率絶縁膜106の上に形成されている部
分に適当な大きさの開口部108aを形成する。
【0142】次に、低誘電率絶縁膜106に対して開口
部108からエッチングガスを供給して低誘電率絶縁膜
106を除去すると、図10(b)に示すように、低誘
電率絶縁膜106が除去された跡に空間部113が形成
される。尚、低誘電率絶縁膜106が有機成分を主成分
とする場合には、酸素プラズマにより除去することがで
きる。
【0143】尚、空間部113は低誘電率絶縁膜106
が形成されていた部分にのみ形成されるので、低誘電率
絶縁膜106を選択的に形成することにより、空間部1
13を選択的に形成することができる。
【0144】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体装置による
と、パッド形成領域においては、実装工程において衝撃
力を受けたときの機械的ストレスを低減できると共に、
信号遅延防止領域においては、配線間の寄生容量を低減
してRC遅延時間を低減できるので、半導体装置の信頼
性を大きく向上することができる。
【0145】本発明に係る第2の半導体装置によると、
電源配線領域においては、電源配線から発生するジュー
ル熱を半導体基板に速やかに放出できるので、電源配線
領域は高温になり難いと共に、信号遅延防止領域におい
ては、配線間の寄生容量を低減してRC遅延時間を低減
できるので、半導体装置の信頼性を大きく向上すること
ができる。
【0146】本発明に係る第3の半導体装置によると、
実装工程において衝撃力を受けたときの機械的ストレス
を低減できると共に、信号遅延防止領域においては、配
線間の寄生容量を低減してRC遅延時間を低減できるの
で、半導体装置の信頼性を大きく向上することができ
る。
【0147】本発明に係る第4の半導体装置によると、
電源配線領域においては、電源配線から発生するジュー
ル熱を半導体基板に速やかに放出できるので、電源配線
領域は高温になり難いと共に、信号遅延防止領域におい
ては、配線間の寄生容量を低減してRC遅延時間を低減
できるので、半導体装置の信頼性を大きく向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、半導体基板上におけるパッド形成領
域及び信号遅延防止領域の平面的な第1のレイアウトを
示す平面図であり、(b)はパッド形成領域の構成要素
を示す回路図であり、(c)は半導体基板上におけるパ
ッド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防止領域の平
面的な第2のレイアウトを示す平面図である。
【図2】(a)は半導体基板上におけるパッド形成領
域、電源配線領域及び信号遅延防止領域の平面的な第3
のレイアウトを示す平面図であり、(b)は半導体基板
上におけるパッド形成領域、電源配線領域及び信号遅延
防止領域の平面的な第4のレイアウトを示す平面図であ
る。
【図3】パッド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防
止領域を有する半導体装置の第1の断面構造を示す断面
図である。
【図4】パッド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防
止領域を有する半導体装置の第2の断面構造を示す断面
図である。
【図5】パッド形成領域、電源配線領域及び信号遅延防
止領域を有する半導体装置の第3の断面構造を示す断面
図である。
【図6】(a)〜(c)は、電源配線領域及び信号遅延
防止領域を有する第1の実施形態に係る半導体装置にお
ける、第1〜第3の断面構造とは異なる部位の断面構造
を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、図6(b)において断面構
造を示した半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【図8】(a)〜(c)は、図6(b)において断面構
造を示した半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【図9】(a)〜(c)は、電源配線領域及び信号遅延
防止領域を有する第2の実施形態に係る半導体装置にお
ける、第1〜第3の断面構造とは異なる部位の断面構造
を示す断面図である。
【図10】(a)、(b)は、図9(b)において断面
構造を示した半導体装置の製造方法の各工程を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 パッド形成領域 11 ボンディングパッド 12 保護回路 20 素子領域 21 回路素子 22 第1のLOGIC回路ブロック 23 CPUブロック 24 SRAMブロック 25 I/Oブロック 26 DRAMブロック 27 第2のLOGICブロック 28 クリティカルパス領域 30 電源配線領域 100 半導体基板 101A 第1の電源配線 101B 第2の電源配線 101C 第3の電源配線 101D 第4の電源配線 101E 第5の電源配線 101F 第6の電源配線 102 ボンディングパッド 103A 第1の信号配線 103B 第2の信号配線 103C 第3の信号配線 103D 第4の信号配線 104A 第1のクリティカル配線 104B 第2のクリティカル配線 105 DRAMブロック 105A ビット線 105B ワード線 106A 第1の低誘電率絶縁膜 106B 第2の低誘電率絶縁膜 106C 第3の低誘電率絶縁膜 107A 第1の絶縁膜 107B 第2の絶縁膜 107C 第3の絶縁膜 107D 第4の絶縁膜 107E 第5の絶縁膜 107F 第6の絶縁膜 108 拡散防止層 109 ヴィア 110 保護絶縁膜 111 エッチングストッパ層 112 凹部 113 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH12 JJ11 JJ12 KK11 KK12 MM01 QQ08 QQ09 QQ12 QQ25 QQ48 QQ60 QQ65 RR01 RR04 RR06 RR09 RR11 RR21 RR23 SS04 SS11 UU02 UU05 XX19 XX22 XX24 5F038 CA16 CD02 CD06 CD09 EZ04 EZ20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上のパッド形成領域における
    下層配線層と上層配線層との間に形成された第1の絶縁
    材料からなる層間絶縁膜と、 前記半導体基板上における信号遅延防止領域の配線層に
    形成され、前記配線層の隣り合う配線同士の間に第2の
    絶縁材料が介在している線間絶縁膜とを備え、 前記第1の絶縁材料は前記第2の絶縁材料よりも機械的
    強度が大きく、 前記第2の絶縁材料は前記第1の絶縁材料よりも比誘電
    率が低いことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の電源配線領域における下
    層配線層と上層配線層との間に形成された第1の絶縁材
    料からなる層間絶縁膜と、 前記半導体基板上における信号遅延防止領域の配線層に
    形成され、前記配線層の隣り合う配線同士の間に第2の
    絶縁材料が介在している線間絶縁膜とを備え、 前記第1の絶縁材料は前記第2の絶縁材料よりも熱伝導
    率が高く、 前記第2の絶縁材料は前記第1の絶縁材料よりも比誘電
    率が低いことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記パッド形成領域における前記上層配
    線層又は前記下層配線層のいずれかの層の隣り合う配線
    同士の間には前記第1の絶縁材料が介在していることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記電源配線領域における前記上層配線
    層又は前記下層配線層のいずれかの層の隣り合う配線同
    士の間には前記第1の絶縁材料が介在していることを特
    徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記信号防止遅延領域における前記配線
    層の上層又は下層の層間絶縁膜は前記第2の絶縁材料か
    らなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の絶縁材料は、二酸化シリコ
    ン、フルオロシリケートグラス又はSiOxyz (但
    し、0<x<1、0<y<1、0<z<2)であり、 前記第2の絶縁材料は、有機ポリマー、アモルファスカ
    ーボン又は多孔質材料であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の絶縁材料は、二酸化シリコン
    又はフルオロシリケートグラスであり、 前記第2の絶縁材料は、SiOxyz (但し0<x<
    1、0<y<1、0<z<2)であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上のパッド形成領域における
    下層配線層と上層配線層との間に形成された絶縁材料か
    らなる層間絶縁膜と、 前記半導体基板上における信号遅延防止領域の配線層に
    形成され、前記配線層の隣り合う配線同士の間に空間部
    を有する線間絶縁膜とを備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上の電源配線領域における下
    層配線層と上層配線層との間に形成された絶縁材料から
    なる層間絶縁膜と、 前記半導体基板上における信号遅延防止領域の配線層に
    形成され、前記配線層の隣り合う配線同士の間に空間部
    を有する線間絶縁膜とを備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 前記パッド形成領域における前記上層
    配線層又は前記下層配線層のいずれかの層の隣り合う配
    線同士の間には前記絶縁材料が介在していることを特徴
    とする請求項8に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記電源配線領域における前記上層配
    線層又は前記下層配線層のいずれかの層の隣り合う配線
    同士の間には前記絶縁材料が介在していることを特徴と
    する請求項9に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記信号防止遅延領域における前記配
    線層の上層又は下層のいずれかの層間絶縁膜は、前記絶
    縁材料よりも比誘電率が低い材料からなることを特徴と
    する請求項8又は9に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記信号遅延防止領域は、前記半導体
    基板上における前記パッド形成領域以外の領域であるこ
    とを特徴とする請求項1又は8に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記信号遅延防止領域は、前記半導体
    基板上における前記電源配線領域以外の領域であること
    を特徴とする請求項2又は9に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記信号遅延防止領域は、機能ブロッ
    ク領域であることを特徴とする請求項1、2、8又は9
    に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記信号遅延防止領域は、メモリブロ
    ック領域であることを特徴とする請求項1、2、8又は
    9に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記信号遅延防止領域は、クリティカ
    ルパス領域であることを特徴とする請求項1、2、8又
    は9に記載の半導体装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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