JP4756798B2 - 防災受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器やガス漏れ検知器等からの信号を受信して移報等を行うための防災受信機に関し、特に、所定の警報タイミングが到来した際に警報音を出力する、防災受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスビルや工場等において、火災発生やガス漏れの有無を検出して警報を発する防災システムが広く利用されている。このような防災システムは、火災感知器やガス漏れ検知器等の防災端末と、この防災端末からの信号を受信して火災発生の警報出力や移報出力等を行う防災受信機とを備えて構成されている。
【0003】
このような防災システムにおいては、一般的に、防災端末によって火災発生やガス漏れが検出された場合、警報音を出力することにより、管理者等に出火確認や避難等を呼びかけていた。この警報音としては、電子的な主音響と、合成音声とを出力していた。例えば、主音響としては、規格で定められている85dB以上の音量でブザー音やサイレン音を鳴動していた。また、合成音声としては、「火災発生、現場を確認して下さい。」の如き1パターンの定型内容の合成音声データを記憶部に記憶させておき、この合成音声データを呼び出して繰り返し出力していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、このような従来の防災受信機においては、警報時に出力していた合成音声の内容に関して、種々の問題があった。
例えば、従来の防災受信機においては、防災受信機の製造時に記憶部に記憶させた定型内容の合成音声データのみを用いて音声出力を行っていたので、防災受信機が設置される環境や、警報を出力させる際の状況によっては、合成音声の内容が必ずしも最適とは言えない場合があった。
【0005】
また、記憶部に記憶させた1パターンの合成音声データを繰り返し出力していたので、例えば、火災発生の初期段階と、火災発生からかなりの時間が経過しているような段階のように、管理者等が対処すべき内容が異なるような場合においても同一のメッセージのみが出力されてしまい、合成音声の有用性に欠ける場合があるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、状況に応じた適切な警報音声を出力すること等のできる、防災受信機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の防災受信機は、防災端末の発報を検知して所定の防災処理を行う防災受信機において、所定の音響を出力する音響手段と、任意の警報音を入力する入力手段と、前記入力手段にて入力された前記任意の警報音を記憶可能な記憶手段と、所定の警報タイミングが到来した際、前記記憶手段にて記憶された前記任意の警報音を所定の出力手段を介して出力させる制御を行う警報制御手段とを備え、前記警報制御手段は、前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されているか否かを判断し、前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、当該記憶手段に記憶された当該任意の警報音を出力させ、前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていないと判断した場合には、前記音響手段にて前記音響を出力させる。
【0008】
また、請求項2に記載の防災受信機は、請求項1に記載の防災受信機において、所定の合成音声を記憶する音声合成手段を備え、前記警報制御手段は、前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、当該記憶手段に記憶された当該任意の警報音を出力させ、又は当該任意の警報音と前記音声合成手段に記憶された前記合成音声とを交互に出力させ、前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていないと判断した場合には、前記音響手段にて前記音響を出力させ、又は当該音響と前記音声合成手段に記憶された前記合成音声とを交互に出力させる。
【0009】
また、請求項に記載の防災受信機は、請求項1又は2に記載の防災受信機において、前記警報制御手段は、前記防災端末が属する監視区域毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末が属する監視区域に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させ、前記防災端末の発報を当該防災受信機に伝送する監視回線毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末に接続されている監視回線に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させ、又は、前記防災端末毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させる。
【0010】
また、請求項4に記載の防災受信機は、請求項1から3のいずれか一項に記載の防災受信機において、前記警報制御手段は、前記入力手段にて入力された複数の任意の警報音が記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、前記記憶手段に記憶された複数の任意の警報音のうち、前記警報タイミングからの経過時間に応じて異なる前記任意の警報音を出力させる。
【0011】
請求項1に記載の防災受信機によれば、警報音として任意音声を入力して、所定の警報タイミングで出力させることができるので、防災受信機が設置される環境や警報出力時の状況に応じた内容の警報音を出力させることができ、一層適切な警報を行うことができる。
【0012】
また、請求項2に記載の防災受信機によれば、任意音声がない場合には、所定の合成音声が出力されるので、任意音声を入力する必要がない場合には、特別な操作を行うことなく警報音出力を行うことができ、防災管理を一層容易に行うことができる。また、任意音声を入力し忘れたような場合においても、確実に警報音出力を行うことができる。
【0013】
また、請求項4に記載の防災受信機によれば、火災等が発生してからの経過時間に応じた内容の警報音を出力させることができるので、状況に適した警報音を時間経過に応じて自動的に出力させることができ、防災行動のガイド等を一層的確に行うことができて、防災受信機の信頼性を一層向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る防災受信機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。特に、以下の実施の形態においては、本発明をR型の防災受信機に適用した例を示すが、回線毎に信号線が引き出され、この回線に接続された防災端末の接点の開閉に基づいて発報を受けるP型の防災受信機に対しても、本発明を同様に適用することができる。
【0016】
〔実施の形態1〕
最初に、本発明の実施の形態1について説明する。
まず、本実施の形態に係る防災受信機の特徴について概説し、その後、防災受信機の構成と処理について説明する。図1は本実施の形態に係る防災受信機の要部構成を示すブロック図である。
この図1において、防災受信機100は、各警戒地区に配置された防災端末200からの信号を受信して火災発生の警報出力や所定の外部監視盤への移報出力等を行う防災受信手段である。
【0017】
この防災受信機100の主たる特徴は、下記の通りである。
すなわち、防災端末200にて火災やガス漏れが感知された場合、警報音が出力される。この警報音としては、所定の警報音響(以下、主音響)と、任意内容の音声(以下、任意音声)との2種の音響が出力される。この任意音声は、予め、当該防災受信機100に備えたマイク122(後述する)等を介して入力され、任意音声として記憶されている。したがって、当該防災受信機100が設置される環境や警報出力時の状況に応じた内容の警報音を出力させることができる。
【0018】
また、任意音声の入力が行われていない場合にも対処するため、警報音の出力時には、任意音声の有無を判断し、任意音声がない場合には、所定の合成音声が出力される。したがって、任意音声を入力する必要がない場合には、特別な操作を行うことなく警報音出力を行うことができる。また、任意音声を入力し忘れたような場合においても、確実に警報音出力を行うことができる。
なお、この他にも本防災受信機100は種々の特徴を有するが、その内容については以下の説明で明らかにする。
【0019】
〔防災受信機100の構成〕
次に、防災受信機100の構成について説明する。
図1は本実施の形態に係る防災受信機100の要部構成を示すブロック図、図2は図1の防災受信機100の主音響部等のブロック図である。図3は図1の防災受信機100の正面図である。
図1に示すように、防災受信機100は、伝送制御部110、入力部120、表示部130、記憶部140、主音響部150、地区音響制御部160、防排煙制御部170、電源部180、および、制御部190を備えて構成されている。
【0020】
このうち、伝送制御部110は、防災端末200および中継器210との間の伝送制御を行う伝送制御手段である。この伝送制御部110には、図示のように、伝送路111を介して、火災感知器やガス漏れ検知器等の防災端末200、あるいは、これら防災端末200への中継伝送を行う中継器210が接続されている。そして、伝送制御部110を介して送信された各種のコマンドに基づいて、防災端末200に対するポーリング/セレクティング等が行われる。
【0021】
また、入力部120は、当該防災受信機100に対する各種の入力を行うための入力手段であり、特に、任意音声を入力する入力手段である。具体的には、入力部120は、図3に示すように、任意音声の記録を指示するための音声記録ボタン121、任意音声を入力するためのマイク122、発報後の復旧を指示するための復旧ボタン123等を備えて構成されている。
【0022】
また、図1において、表示部130は、管理者に対して各種の情報を表示するための表示手段である。具体的には、表示部130は、図3に示すように、各警戒地区における異常状態を示す地区表示灯131、各種数値を示すセグメント表示器132、等を備えて構成されている。
また、地区表示灯131には、防災端末200がそれぞれ割当てられており、防災端末200が火災等の異常を検出した場合には、防災受信機100が異常信号を受け、異常を検出した防災端末200に対応する地区表示灯131が点灯して、警報の発生場所を表示する。
【0023】
また、図1において、記憶部140は、当該防災受信機100の制御を行うための各種のプログラムおよびデータや、各防災端末200から取得された各種のデータを記憶するための記憶手段である。
また、本実施の形態においては、任意音声を記憶可能な記憶手段としてメッセージメモリ141が設けられている。
【0024】
また、主音響部150は、当該防災受信機100において各種の警報音を出力するための主音響手段であり、特に、警報音を出力する出力手段である。この主音響部150は、具体的には、図2に示すように、音声合成IC151、アンプ152、および、スピーカ153を備えて構成されている。このうち、音声合成IC151は、製品出荷以前に予め警報出力用の音声メッセージが記憶されており、後述する警報制御部191からの指示に基づいて、所定の複数の合成音声のいずれかを出力する音声合成手段であり、警報音の音源となる音源手段として機能する。また、アンプ152は、音声合成IC151にて出力された合成音声、または、制御部190から出力された主音響用のパルスを増幅する増幅手段である。また、スピーカ153は、警報音を出力する出力手段であり、図3に示す音響孔155の近傍奥部に配置されている。
【0025】
ここで、音声合成IC151が、制御部190の音声アドレスポートから音声アドレスを指定して制御信号を受けた後にスタートすると、指定された音声アドレスに対応した音声合成IC151内のアドレスに記憶された定型メッセージがアンプ152に出力される。すなわち、この音声合成IC151内のそれぞれのアドレスには、「火災が発生しました」等の定型メッセージや、警報用のブザー音が記憶されている。
【0026】
また、図1において、地区音響制御部160は、当該防災受信機100の外部の音響機器を制御するための地区音響制御手段である。例えば、地区音響制御部160には、伝送路161を介して、各警戒地区に配置した非常ベル300が接続されており、これら非常ベル300の鳴動が地区音響制御部160にて制御される。
【0027】
また、防排煙制御部170は、防排煙設備を制御するための防排煙制御手段である。例えば、防排煙制御部170には、伝送路171を介して、各警戒地区において防火ドアの自動開閉を行うためのレリーズ400が接続されており、このレリーズ400が防排煙制御部170にて制御される。
【0028】
また、電源部180は、当該防災受信機100の各部に電源を供給するための電源手段である。
【0029】
そして、制御部190は、これら防災受信機100の各部を制御するための制御手段であり、例えば、記憶部140に記憶された制御プログラムを解釈実行するCPU(Central Processing Unit)として構成されている。
【0030】
この制御部190は、機能概念的に、警報制御部191を備えて構成されている。この警報制御部191は、所定の警報タイミングが到来した際、メッセージメモリ141にて記憶された任意音声をスピーカ153を介して出力させる制御を行う警報制御手段である。この警報制御部191にて行われる処理の具体的内容については後述する。
【0031】
〔防災受信機100における警報出力処理〕
次に、防災受信機100における処理の内容について説明する。
まず、防災受信機100の管理者等は、任意のタイミングで、任意音声を記録する。例えば、音声記録ボタン121を押した後、所定時間以内にマイク122を介して入力した音声が、任意音声としてメッセージメモリ141に記憶される。この任意音声は、例えば、火災監視毎や、防災端末200毎に、火災発生場所に適した音声を記憶する。
【0032】
その後、警報制御部191は、警報出力処理を行う。図4は、警報出力処理のフローチャートである。
まず、警報制御部191は、所定の警報タイミングの到来を監視する(ステップSA−1)。例えば、防災端末200による火災感知やガス漏れ検知の有無を監視し、これら感知出力があった場合には、警報タイミングが到来したものと判断する。
【0033】
その後、所定の警報タイミングが到来したと判断された場合、警報制御部191は、メッセージメモリ141に任意音声が記憶されているか否かを判断する(ステップSA−2)。つまり、感知出力があった防災端末200に対応した任意音声が記憶されているか否かを判断する。
【0034】
そして、任意音声が記憶されている場合、警報制御部191は、この任意音声と主音響とを交互に出力するための制御を行う(ステップSA−3)。具体的には、まず、任意音声を出力するためには、メッセージメモリ141に制御信号を出力して、任意音声をアンプ152に出力させる。この任意音声は、アンプ152にて増幅された後、スピーカ153に入力される。この結果、スピーカ153から任意音声が出力される。また、主音響を出力するためには、制御部190の所定の出力ポートから所定周波数(例えば、3KHz)のパルスを出力させる。このパルスは、アンプ152にて増幅された後、スピーカ153に入力される。この結果、スピーカ153から主音響が出力される。
【0035】
警報制御部191は、図5に示すように、このような任意音声出力と主音響出力とを所定間隔で交互に行う。この図5に示すように、主音響としては、「ピー」の如き電子的な音が出力され、任意音声としては、「1階C地区で火災が発生しました。避難誘導して下さい。非常口は通路の両端にあります。」のように、当該防災受信機100が設置されている環境に応じた内容の音声が出力される。
【0036】
あるいは、主音響や任意音声を複数設定しておき、これらを任意の順番で出力してもよい。例えば、図6に示すように、第1の主音響および第2の主音響と、第1の任意音声および第2の任意音声とを交互に出力してもよい。ここでは、例えば、主音響としては、「フィン」の如き電子的な音が出力され、任意音声としては、「火事です。本日は火災訓練です。」や、「避難マニュアルに従って避難誘導して下さい。」等、警報出力時の状況に応じた内容の音声を出力させることができる。
【0037】
なお、このように任意音声を出力する場合であっても、任意音声のみでなく、合成音声と連続させて出力してもよい。例えば、「B棟で、火災発生です。」の如き音声を出力する場合、「B棟」の部分に任意音声、「で、火災発生です。」の部分に合成音声を使用するようにしてもよい。
【0038】
このように警報音の出力制御を行った後、図4に示すように、警報制御部191は、警報の停止が指示されているか否かを判断し(ステップSA−5)、指示がない場合には、再びステップSA−2に移行する。ここでは、例えば、管理者によって図3の復旧ボタン123が押された場合に、警報の停止の指示があったものと判断することができる。
【0039】
一方、図4のステップSA−2において、メッセージメモリ141に任意音声が記憶されていないと判断された場合、警報制御部191は、所定の合成音声と主音響とを交互に出力するための制御を行う(ステップSA−4)。具体的には、合成音声を出力するためには、出力する合成音声を特定するための音声アドレスを所定ポートから音声合成IC151に出力した後、スタート信号を所定ポートから音声合成IC151に出力する。すると、合成音声信号が、ロー・パス・フィルタ154で高周波成分をカットされた後でアンプ152に出力され、増幅されてスピーカ153に入力される。この結果、スピーカ153から合成音声が出力される。
【0040】
例えば、図7に示すように、主音響としては、「ピー」の如き電子的な音が出力され、合成音声としては、「火事です。避難して下さい。」のように、当該防災受信機100が設置されている環境等に関係なく使用することのできる定型内容の音声が出力される。
【0041】
これまで説明した実施の形態1によれば、警報音として任意音声を出力させることができるので、防災受信機100が設置される環境や警報出力時の状況に応じた内容の警報音を出力させることができる。また、任意音声がない場合には、所定の合成音声が出力されるので、任意音声を入力する必要がない場合には、特別な操作を行うことなく警報音出力を行うことができる。また、任意音声を入力し忘れたような場合においても、確実に警報音出力を行うことができる。
【0042】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について説明する。ただし、特に説明なき構成および処理については実施の形態1と同様であるとし、また、実施の形態1とほぼ同一の機能を有する構成要素を同一の符号を付して説明する。
本実施の形態は、概略的に、警報開始後の経過時間に応じて異なる内容の警報音を出力する防災受信機に関するものである。
【0043】
〔防災受信機100の構成〕
まず、防災受信機100の構成について説明する。本実施の形態において、制御部190の警報制御部191は、所定の警報タイミングが到来した際、複数の警報音のうち、当該警報タイミングからの経過時間に応じて異なる警報音を出力する警報制御手段である。
【0044】
〔防災受信機100における警報出力処理〕
次に、防災受信機100における警報出力処理の内容について説明する。
ここでは、前提として、第1の任意音声と第2の任意音声とが入力されてメッセージメモリ141に記憶されているものとする。なお、このように複数の任意音声を入力する際の入力方法や、警報出力時における各任意音声相互の識別方法は任意である。例えば、各任意音声の入力時には図示しないテンキーや押しボタン等を介して各任意音声のインデックス番号を入力し、メッセージメモリ141にインデックス番号と任意音声とを相互に関連付けて記憶させておき、警報出力時にはインデックス番号を参照して、複数の任意音声のうちの所望の任意音声を呼び出すようにしてもよい。
【0045】
このように複数の任意音声を記録させた後、警報制御部191は、警報出力処理を行う。図8は、警報出力処理のフローチャートである。
まず、警報制御部191は、所定の警報タイミングの到来を監視する(ステップSB−1)。
そして、所定の警報タイミングが到来したと判断された場合、警報制御部191は、警報タイミングが到来した以降の経過時間を示すパラメータTを0に初期化すると共に、このパラメータTを経過時間に応じて増分させる(ステップSB−2)。
【0046】
その後、警報制御部191は、経過時間Tが所定時間t1以上であるか否かを判断し(ステップSB−3)、所定時間t1以上でない場合には、第1の任意音声と主音響とを交互に出力する制御を行う(ステップSB−4)。例えば、図9に示すように、主音響としては、「ピー」の如き電子的な音が出力され、第1の任意音声としては、「火災発生。初期消火を行って下さい。通路中央に消火栓があります。」のように、当該防災受信機100が設置されている環境や状況に応じた内容であって、特に、火災等が発生してから間もない状況に適した内容のメッセージを出力することができる。
【0047】
その後、図8に示すように、警報制御部191は、経過時間Tが所定時間t1以上になるか、あるいは、警報の停止が指示されるまで(ステップSB−5)、ステップSB−3〜SB−5を繰り返す。
ここで、経過時間Tが所定時間t1以上になった場合、警報制御部191は、経過時間Tが所定時間t2(>t1)以上であるか否かを判断し(ステップSB−6)、所定時間t2以上でない場合には、第1の任意音声に代えて第2の任意音声の出力を行う(ステップSB−7)。すなわち、第2の任意音声と主音響とを交互に出力する制御を行う。例えば、図10に示すように、第2の任意音声としては、「火災発生。避難して下さい。2階に高齢者がいます。」のように、当該防災受信機100が設置されている環境や状況に応じた内容であって、特に、火災等が発生してから若干時間が経過した状況に適した内容のメッセージを出力することができる。
【0048】
その後、図8に示すように、警報制御部191は、経過時間Tが所定時間t2以上になるか、あるいは、警報の停止が指示されるまで、ステップSB−3、SB−6、SB−7、および、SB−5を繰り返す。
ここで、経過時間Tが所定時間t2以上になった場合、警報制御部191は、第2の任意音声に代えて所定の合成音声の出力を行う(ステップSB−8)。すなわち、合成音声と主音響とを交互に出力する制御を行う。例えば、図11に示すように、合成音声としては、「火災発生。避難して下さい。」のように、当該防災受信機100が設置されている環境等に関係なく使用することができ、かつ、火災等が発生してから相当の時間が経過した状況に適した定型内容の音声が出力される。
【0049】
これまで説明した実施の形態2によれば、特に、火災等が発生してからの経過時間に応じた内容の警報音を出力させることができるので、常に状況に応じた警報音を自動的に出力させることができる。
【0050】
〔他の実施の形態〕
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0051】
例えば、任意音声は、火災等の監視区域毎あるいは防災端末200毎に異なる任意のメッセージを記憶させるようにしてもよい。この場合は、火災等の警報発生場所に適したメッセージを出力することができて、警報後の対処を行いやすい。例えば、火災発生場所を述べるようにしてもよい。また、任意音声は、区域に関わらず統一の音声を記憶させてもよい。また、監視回線毎に引き出された信号線に感知器が接続されて、回線毎に警報を行うP型の防災監視システムの場合は、回線毎に任意のメッセージを記憶するようにしてもよい。
【0052】
また、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0053】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、防災受信機100の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、防災受信機100における処理機能、特に制御部190にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現される。
【0054】
また、このコンピュータプログラムは、防災受信機100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバから、その全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、防災受信機が設置される環境や警報出力時の状況に応じた内容の警報音を出力させることができ、一層適切な警報を行うことができる。
【0056】
また、本発明によれば、任意音声を入力する必要がない場合には、特別な操作を行うことなく警報音出力を行うことができ、防災管理を一層容易に行うことができる。また、任意音声を入力し忘れたような場合においても、確実に警報音出力を行うことができ、防災受信機の信頼性を一層向上させることができる。
【0057】
また、本発明によれば、状況に適した警報音を時間経過に応じて自動的に出力させることができ、防災行動のガイド等を一層的確に行うことができて、防災受信機の信頼性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る防災受信機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の防災受信機の主音響部等のブロック図である。
【図3】図1の防災受信機の正面図である。
【図4】警報出力処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る警報音の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係る警報音の他の例を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1に係る警報音の他の例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係る警報出力処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態2に係る警報音の一例を示すタイミングチャートである。
【図10】図9の警報音に続いて出力される警報音の一例を示すタイミングチャートである。
【図11】図10の警報音に続いて出力される警報音の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 防災受信機
110 伝送制御部
120 入力部
130 表示部
140 記憶部
141 メッセージメモリ
150 主音響部
151 音声合成IC
152 アンプ
153 スピーカ
160 地区音響制御部
170 防排煙制御部
180 電源部
190 制御部
191 警報制御部
200 防災端末
300 非常ベル
400 レリーズ

Claims (4)

  1. 防災端末の発報を検知して所定の防災処理を行う防災受信機において、
    所定の音響を出力する音響手段と、
    任意の警報音を入力する入力手段と、
    前記入力手段にて入力された前記任意の警報音を記憶可能な記憶手段と、
    所定の警報タイミングが到来した際、前記記憶手段にて記憶された前記任意の警報音を所定の出力手段を介して出力させる制御を行う警報制御手段とを備え、
    前記警報制御手段は、
    前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されているか否かを判断し、
    前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、当該記憶手段に記憶された当該任意の警報音を出力させ、
    前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていないと判断した場合には、前記音響手段にて前記音響を出力させる、
    防災受信機。
  2. 所定の合成音声を記憶する音声合成手段を備え、
    前記警報制御手段は、
    前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、当該記憶手段に記憶された当該任意の警報音を出力させ、又は当該任意の警報音と前記音声合成手段に記憶された前記合成音声とを交互に出力させ、
    前記記憶手段に前記任意の警報音が記憶されていないと判断した場合には、前記音響手段にて前記音響を出力させ、又は当該音響と前記音声合成手段に記憶された前記合成音声とを交互に出力させる、
    請求項1に記載の防災受信機。
  3. 前記警報制御手段は、
    前記防災端末が属する監視区域毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末が属する監視区域に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させ、
    前記防災端末の発報を当該防災受信機に伝送する監視回線毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末に接続されている監視回線に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させ、
    又は、前記防災端末毎に異なる前記任意の警報音が前記記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、発報した防災端末に応じた前記任意の警報音を当該記憶手段から出力させる、
    請求項1又は2に記載の防災受信機。
  4. 前記警報制御手段は、
    前記入力手段にて入力された複数の任意の警報音が記憶手段に記憶されている場合であって、当該記憶手段に当該任意の警報音が記憶されていると判断した場合には、前記記憶手段に記憶された複数の任意の警報音のうち、前記警報タイミングからの経過時間に応じて異なる前記任意の警報音を出力させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の防災受信機。
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