JP4755936B2 - 鞘管内への配管工法 - Google Patents

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Description

本発明は、本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて埋設された鞘管内に中空管体を挿入する鞘管内への配管工法に関する。
適宜間隔をおいて堀削形成された立坑間に、水道管やガス管等を始めとした中空管体を敷設する場合に、かかる敷設領域を地上から開削してこれを埋設する工法では、その地上における交通規制が必要となり、工事もより大掛かりなものとなってしまう。
このため、本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて中空管体を地中から横方向に挿入していく工法が従来より提案されている。
しかしながら、この中空管体を地中に直接的に埋設すると、地盤との摺接等によって当該中空管体が損傷し、腐食等が激しくなり、長期の使用に供することができなくなる。
従って両立坑間にかけてヒューム管等の鞘管を推進工法やシールド工法等によって予め埋設しておき、次いで、この鞘管内に上記本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて中空管体を挿入し、最後に、中空管体と鞘管との間にエアモルタル等を充填して一体化させる。従来において、この鞘管内に中空管体を挿入する際には、中空管体の周囲に緩衝体を取り付け、これを鞘管の内壁面を摺接させながら挿入していた。
しかしながら、中空管体の配管延長が長くなるにつれて大きな挿入力が必要となり、そのための装置そのものが大型化してしまうという問題点があった。
また、従来において、緩衝体の代わりに中空管体と鞘管との間にローラーを設ける方法も提案されているが、かかるローラー構成では、中空管体と鞘管との間にローラーを設けることにより、鞘管の径がこれに応じて決定されることになる。その結果、管体周囲に緩衝体を設ける場合と比較して、鞘管の径が大きくなってしまい、ひいては中空管体と鞘管との間に充填すべきエアモルタルの量が増加してしまう。さらに挿入力についても管体周囲に緩衝体を設ける場合ほどではないが、中空管体の配管延長が長くなるにつれて大きな挿入力が必要となり、何ら問題点を解決するものではなかった。
このため、かかる問題点を解決するとともに、より小さな推力で中空管体を鞘管内に挿入する方法が近年において提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、例えば図9に示すように、両立坑間に埋設した鞘管31内に中空管体32を挿入するに際して、鞘管31の本管到達側立坑33側の開口端を盲蓋37で密閉した状態にし、本管挿入側立坑34側の開口端に設けたシール材35で止水した鞘管31内に所定水位に達する水36を供給する。そして、この中空管体32を水36に浮かせながら、本管内にも適量の水を入れて鞘管内の水に対する本管の浮力を調整させながら、中空管体の中心と鞘管の中心とをほぼ一致させた状態で鞘管31内に挿入する方法である。
この管体挿入機構においては、液体を貯溜した鞘管内に浮力を利用して中空管体を挿入するため挿入力を極力小さくすることが可能となる。
しかしながら、この特許文献1の開示技術では、あくまで鞘管31において傾斜部と水平部の双方が単体で形成されている場合において有効な工法である。このため、鞘管において傾斜部と水平部の双方が形成されている場合には、中空管体の挿入力を低減させることができないという問題点があった。
因みに、特許文献2には、水平方向へ向けて埋設されている鞘管内部に液体を貯留させ、これに中空管体を挿入していく工法が提案されている。
しかしながら、この特許文献2の開示技術では、水平方向へ埋設されている鞘管のみ対して挿入力を抑制できる工法であり、鞘管に傾斜部が設けられている場合にはその距離が長くなるにつれて挿入力が増加してしまうことから、汎用性に劣るという問題点があった。
即ち、傾斜部と水平部の双方が形成されている鞘管に対して小さな推進力で容易かつ迅速な挿入を実現することが可能な工法を提案する必要性があった。
特許第3278275号公報 特開2000−291827号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、傾斜部と水平部の双方が形成されている鞘管に対して小さな推進力をもって中空管体を挿入することが可能な鞘管内への配管工法を提供することにある。
本発明を適用した鞘管内への配管工法は、上述した課題を解決するために、本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて斜下へ傾斜させた傾斜部と水平方向へ延伸された水平部とが少なくとも形成されるように埋設された鞘管内に中空管体を挿入する鞘管内への配管工法において、少なくとも上記水平部において上記鞘管の内周面上部に空気遮断機構を取り付ける工程と、上記鞘管に液体を貯留する液体貯留工程と、上記鞘管内において上記空気遮断機構が端部に取り付けられている領域に空気を注入することにより、当該領域の管軸方向の片端から外側に貯留された液体より液面が低位置にある空気層を形成させる空気層形成工程と、上記中空管体を、上記貯留させた液体の浮力を利用して浮かせながら上記鞘管内に挿入する管体挿入工程とを有し、上記管体挿入工程では、上記中空管体を、上記形成させた空気層を介して上記鞘管の内周面と離間させた状態で挿入することを特徴とする。
本発明を適用した鞘管内への配管工法は、上述した課題を解決するために、本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて斜下へ傾斜させた傾斜部が少なくとも形成されるように埋設された鞘管内に中空管体を挿入する鞘管内への配管工法において、少なくとも上記傾斜部において上記鞘管の内周面上部に空気遮断機構を取り付ける工程と、上記鞘管に液体を貯留する液体貯留工程と、上記鞘管鞘において上記空気遮断機構が端部に取り付けられている領域に空気を注入することにより、当該領域の管軸方向の片端から外側に貯留された液体より液面が低位置にある空気層を形成させる空気層形成工程と、上記中空管体を、上記貯留させた液体の浮力を利用して浮かせながら上記鞘管内に挿入する管体挿入工程とを有し、上記管体挿入工程では、上記中空管体を、上記形成させた空気層を介して上記鞘管の内周面と離間させた状態で挿入することを特徴とする。


本発明を適用した管体挿入装置を利用した工法では、鞘管に液体を貯留し、少なくとも水平部に空気層を形成させ、中空管体を、上記貯留させた液体の浮力を利用して浮かせながら鞘管内に挿入する。これにより、中空管体を、上記形成させた空気層を介して鞘管の内周面と離間させた状態で挿入することができ、その挿入に伴う推進力を大幅に低減させることが可能となる。特に本発明では、鞘管において傾斜部と水平部とが形成されている場合等のように、鞘管の傾斜角度が異なる部分が存在する場合において、中空管体の推進力を大幅に低減でき、また、複雑な形状を採用している鞘管内にも中空管体を埋設することができる点において特に有用であり、より汎用性の高い工法といえる。
また、本発明では、中空管体の推進力を低減させることによる施工コスト削減に加えて、本管挿入側立坑のみならず、本管到達側立坑も浅くした場合でも施工が可能で、より施工コストを低減させることもできる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明による浮力を利用した鞘管内への管体挿入装置1の実施例を示す縦断側面図である。この管体挿入装置1は、本管挿入側立坑11から本管到達側立坑12間に亘って地中に埋設した鋼管やヒューム管等の鞘管13と、この鞘管13に挿入すべき中空管体14とを備えている。
鞘管13は、本管挿入側立坑11から本管到達側立坑12へ向けて下向きに傾斜させた傾斜部17と、この傾斜部17から本管到達側立坑12にかけて水平方向に延伸された水平部18とを少なくとも有している。
鞘管13内には、中空管体14に適切な浮力を付与すべく、少なくとも水平部18において液体15を一杯に満たした状態で貯留させる。この鞘管13は、本管挿入側立坑11並びに本管到達側立坑12内に突出させた状態で固定されていてもよい。
中空管体14は、断面が略円形状の中空のガス管や水道管等で構成される。この中空管体14は、鞘管13内に挿入された場合には、その内部において一杯に貯留された液体15の浮力により、上方へ押し上げられることになる。
液体15は、例えば、水、海水、泥水等を想定しているが、これに限定されるものではなく、液体状であればいかなるものを適用してもよい。
また、この鞘管13内には、空気が注入された空気層19が形成されている。この空気層19の端部には、空気の漏洩を防止するための空気遮断機構20が予め取り付けられている。
図2は、空気遮断機構20の拡大構成を示す図である。この図2に示すように、空気遮断機構20は、ゴムや樹脂で構成されたいわゆる弾性材料で構成されている。この空気遮断機構20の一端は、鞘管13の内周面に沿った曲率となるように折り曲げられ、他端は、中空管体14の外周に沿った曲率となるように折り曲げられている。空気層から空気が漏洩しないように当該内周面に封止されている。この封止の具体的な手段としては、例えば、空気遮断機構20を鞘管13の内周面に図示しないアンカーボルトや密着性をよくするためにアンカーボルトと接着材とを併用する等して接合するようにしてもよい。
鞘管13の内周面に予め穿設した図示しないねじ孔に空気遮断機構20をボルト接合するようにしてもよい。
この管体挿入装置1は、コンプレッサー23と、排水ポンプ29をさらに備えている。コンプレッサー23は空気層19に空気を注入する。また排水ポンプ29は、中空管体14の挿入に伴う液位の上昇分や、配管終了時において、鞘管13内部に貯留させた液体を吸い上げる。
上述の構成からなる管体挿入装置1において、実際に中空管体14を鞘管13内に挿入する方法につき、以下において説明をする。
先ず、鞘管13を両立坑間にかけて埋設する。この鞘管13の埋設方法としては、公知の推進工法やシールド工法等を適用するようにしてもよい。かかる場合には、推進するシールド機に後続して鞘管13を順次継ぎ足しながら推し進めていくことになる。本発明においては、下向きに傾斜させた傾斜部17と、水平方向に延伸させた水平部18とが形成されるように鞘管13を埋設していくことになる。
この鞘管13の埋設を終了させた後、空気層19の形成を試みる領域の端部に、空気遮断機構20を取り付ける。
次に、この本管挿入側立坑11から本管到達側立坑12に至るまで埋設された鞘管13につき、図示しない水管を接続する。
次に、中空管体14を鞘管13に挿入し、この鞘管13内に水管を介して液体15を注入し、これらを貯留させた状態としておく。そして、コンプレッサー23を利用して、端部に空気遮断機構20が取り付けられている領域に対して空気を注入する。その結果、空気層19が形成されることになる。
次に、このような空気層19の形成を終了させた後に、この鞘管13内部に向けて中空管体14の挿入を継続して実行していく。この中空管体14を挿入する際には、例えば特開2000−291827号公報に示すようなレール30と走行架台51を用いるようにしてもよい。また、この中空管体14の鞘管13内への挿入に関しては、本管挿入側立坑11側から中空管体14を押し進めるようにしてもよいし、図1に示すように、本管挿入側立坑11において中空管体14の後端にワイヤ26を取り付け、そのワイヤ26の端部にレッカー27を連結し、当該レッカー27を略鉛直方向へ引き上げることにより、中空管体14を挿入するようにしてもよい。
この鞘管13内に挿入された中空管体14は、その内部に貯留されている液体15に対する浮力を受ける。特に、この鞘管13内部には液体15が一杯に満たされているため、これに挿入される中空管体14は、この液体15に浸漬され、浮力を受けることになる。その結果、中空管体14は、その重量より浮力が上回れば上方に押し上げられることになる。
図3は、この中空管体14の先端を水平部18まで挿入させた状態を示している。この図3に示すように、中空管体14は浮力により上方に押し上げられる結果、その先端が空気層19に到達することになる。しかしながら、この空気層19の存在により、中空管体14は、鞘管13の内周面に直接接触することがなくなる。
図4(a)は、この浮力により押し上げられて空気層19へ到達した中空管体14の側面構成を、また図4(b)は、その断面構成を示している。
中空管体14は、その下側が液体15に接触し、またその上側は、空気層19或いは空気遮断機構20に接触している状態となる。このため、中空管体14は、ほぼ全面に亘って液体または気体のみに接触している状態にあり、鞘管13の内周面と接触することはない。このため、中空管体14の挿入時における摩擦係数を大幅に低減させることが可能となる。空気遮断機構20は、上述の如く弾性部材で構成されており、またこれは空気層19によって支えられるものであるため、これが中空管体14に接触しても摩擦係数が大幅に増加することはない。なお、この図4(b)に示す空気層の高さxは、中空管体の仕様(径や肉厚等)によって浮力計算を行い、70〜410mmの範囲で設定することが望ましい。
このように本発明では、鞘管13に対して、より小さな推進力をもって中空管体14を挿入することが可能となる。この推進力は、空気層19を設けない従来の工法において3t程度も必要であるのに対して、本発明では、1t程度の推進力まで低減させることができる。
このようにして、中空管体14が鞘管13の全長に亘って挿入された結果、当該中空管体14の先端が本管到達側立坑12に到達した場合には、排水ポンプ29を利用して、鞘管13内の液体15を排出する。
この排水によって、鞘管13の内周面の上部まで押し上げられていた中空管体14が徐々に降下していくことになる。そして、中空管体14が鞘管13底面に対して浮かない程度にまで、排水を行う。この排水が完了すると、中空管体14は鞘管13の下部内周面に載置された状態となる。
次に、この鞘管13の内周面と中空管体14の外周面との間の隙間においてエアモルタルを充填し、一体化する。これにより、本管挿入側立坑11から本管到達側立坑12にかけて貫通する中空管体14を埋設することが可能となる。
即ち、本発明を適用した管体挿入装置1を利用した工法では、鞘管13に液体15を貯留し、少なくとも水平部18に空気層19を形成させ、中空管体14を、上記貯留させた液体15の浮力を利用して浮かせながら鞘管13内に挿入する。これにより、中空管体14を、上記形成させた空気層19を介して鞘管13の内周面と離間させた状態で挿入することができ、その挿入に伴う推進力を大幅に低減させることが可能となる。特に本発明では、鞘管13において傾斜部17と水平部18とが形成されている場合等のように、鞘管13の傾斜角度が異なる部分が存在する場合において、中空管体14の推進力の低減をより安価に行うことができる点において特に有用である。即ち、複雑な形状を採用している鞘管13内にも中空管体14を埋設することができることから、本発明は、より汎用性の高い工法といえる。
図5は、本管挿入側立坑11から本管到達側立坑12へ向けて下向きに傾斜させた傾斜部17aと、この傾斜部17から水平方向に延伸された水平部18と、この水平部18から本管到達側立坑12にかけて上向きに傾斜させた傾斜部17bとを有する鞘管13に対して、中空管体14を挿入する例を示している。かかる場合において空気層19を形成させる場合には、コンプレッサー23に接続されたホース32を水平部18まで挿入する。そして、コンプレッサー23からの空気を、このホース32を介して水平部18へと送り込むことになる。
このような傾斜部17a、17bの中央に水平部18が形成されている場合には、特にこの水平部18において鞘管13の内周面と中空管体14との接触による摩擦を防止する必要が出てくる。このため本発明では、この水平部18に対して空気層19を形成させることにより、鞘管13の内周面と中空管体14との接触を防止し、中空管体14の挿入力を低減させている。
なお本発明は、水平部18に対して空気層19を形成する場合に限定されるものではない。例えば図6〜8に示すように鞘管13の傾斜部17に対して空気層19を形成するようにしてもよい。
図6は、傾斜部17のみで構成されている鞘管13に中空管体14を挿入する例を示している。空気遮断機構20は、予め間隔をおいて鞘管13の内周面に形成されている。即ち、空気層19となるべき領域が空気遮断機構20により複数箇所に分断された状態で存在することになる。
かかる状態において、コンプレッサー23から本管到達側立坑12に最も近接する空気層19となるべき領域に対し空気を注入すると、当該領域が空気で満たされ、さらに溢れ出た空気は、本管到達側立坑12から離間する空気層19へと順次注入され、全ての空気層19が空気で満たされることになる。
このような鞘管13に中空管体14を挿入すると、この傾斜部17の上面に形成された空気層19の存在により、中空管体14の外周が鞘管13の内周面に接触することがなくなり、挿入力を低減させることができる。特に図6に示すように本管挿入側立坑11への鞘管13の開口端にシール材60を設けて止水を行いつつ、内部を液体15で満たした鞘管13内に中空管体14を挿入すると、特に傾斜部17の内周面と中空管体14とが接触してしまう場合もでてくるが、かかるケースにおいて、傾斜部17に空気層19を形成させた構成は特に有用である。
図7は、鞘管13を傾斜部17と水平部18で構成した場合において、傾斜部17と水平部18双方に空気層19を形成した例を示している。かかる場合も同様に挿入力を低減させることが可能となる。コンプレッサー23からの空気は、この水平部19に形成可能な空気層19に対してのみ注入することにより、傾斜部17に形成させた空気層19も上述と同様に空気で満たすことが可能となる。
図8は、傾斜部17a、17bの中央に水平部18が形成されている鞘管13において、傾斜部17a及び水平部18に空気層19を形成した例を示している。かかる場合も同様に挿入力を低減させることが可能となる。コンプレッサー23からの空気は、このホース32を介して水平部18へと送り込むことになる。
なお本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば空気層19を細かく複数に分割して構成するようにしてもよいことは勿論である。
本発明を適用した鞘管内への配管工法を実現するための構成につき説明するための図である。 空気遮断機構の拡大構成を示す図である。 この中空管体の先端を水平部まで挿入させた状態を示す図である。 (a)は、浮力により押し上げられて空気層へ到達した中空管体の側面構成図であり、(b)は、その断面構成図である。 傾斜部の中央に水平部が形成されている鞘管に対して中空管体の挿入する例を示す図である。 傾斜部のみで構成されている鞘管に中空管体を挿入する例を示す図である。 鞘管を傾斜部と水平部で構成した場合において、傾斜部と水平部双方に空気層を形成する例を示す図である。 傾斜部の中央に水平部が形成されている鞘管において、傾斜部及び水平部に空気層を形成した例を示す図である。 小さな推力で中空管体を鞘管内へより正確に挿入する従来例につき示す図である。
符号の説明
1,2 管体挿入装置
11 本管挿入側立坑
12 本管到達側立坑
13 鞘管
14 中空管体
15 液体
17 傾斜部
18 水平部
19 空気層
20 空気遮断機構

Claims (5)

  1. 本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて斜下へ傾斜させた傾斜部と水平方向へ延伸された水平部とが少なくとも形成されるように埋設された鞘管内に中空管体を挿入する鞘管内への配管工法において、
    少なくとも上記水平部において上記鞘管の内周面上部に空気遮断機構を取り付ける工程と、
    上記鞘管に液体を貯留する液体貯留工程と、
    上記鞘管内において上記空気遮断機構が端部に取り付けられている領域に空気を注入することにより、当該領域の管軸方向の片端から外側に貯留された液体より液面が低位置にある空気層を形成させる空気層形成工程と、
    上記中空管体を、上記貯留させた液体の浮力を利用して浮かせながら上記鞘管内に挿入する管体挿入工程とを有し、
    上記管体挿入工程では、上記中空管体を、上記形成させた空気層を介して上記鞘管の内周面と離間させた状態で挿入すること
    を特徴とする鞘管内への配管工法。
  2. 上記空気層形成工程では、さらに上記傾斜部に空気層を形成させること
    を特徴とする請求項1記載の鞘管内への配管工法。
  3. 本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて斜下へ傾斜させた傾斜部が少なくとも形成されるように埋設された鞘管内に中空管体を挿入する鞘管内への配管工法において、
    少なくとも上記傾斜部において上記鞘管の内周面上部に空気遮断機構を取り付ける工程と、
    上記鞘管に液体を貯留する液体貯留工程と、
    上記鞘管内において上記空気遮断機構が端部に取り付けられている領域に空気を注入することにより、当該領域の管軸方向の片端から外側に貯留された液体より液面が低位置にある空気層を形成させる空気層形成工程と、
    上記中空管体を、上記貯留させた液体の浮力を利用して浮かせながら上記鞘管内に挿入する管体挿入工程とを有し、
    上記管体挿入工程では、上記中空管体を、上記形成させた空気層を介して上記鞘管の内周面と離間させた状態で挿入すること
    を特徴とする鞘管内への配管工法。
  4. 上記空気遮断機構を取り付ける工程では、空気層となるべき領域が上記傾斜部において管軸方向に間隔をあけて複数設けられるように空気遮断機構を取り付け、
    上記空気層形成工程では、上記傾斜部の下方に位置する上記空気層となるべき領域に空気を注入することにより、これより上方に位置する上記空気層となるべき領域を空気で満たし、上記空気層を複数箇所に亘り形成させること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の鞘管内への配管工法。
  5. 本管挿入側立坑から本管到達側立坑にかけて斜下へ傾斜させた傾斜部と水平方向へ延伸された水平部と、さらに上記水平部から斜上へ傾斜させた傾斜部とが少なくとも形成されるように埋設された鞘管に対して上記中空管体を挿入すること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の鞘管内への配管工法。
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