JP4215674B2 - 推進管牽引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、推進管を撤去し埋め戻しする際や、推進管を撤去し新しい推進管に更新する際に用いて好適な推進管牽引装置に関する。
最近、都市部では、下水道などの老朽化した推進管を撤去し埋め戻したり、新しい推進管を敷設更新したりすることが検討されている。
推進管の撤去工法としては、撤去すべき推進管列の最先端に、シールドを設け、該シールドを立坑側から牽引することにより、推進管を引っ張り出す方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また、縁切り用のリングを、推進管列の外側を覆う形で、撤去すべき推進管列の全長に渡り推進させて、地山と推進管列との縁切りを行った後、推進管列を引き抜き撤去する方法も知られている(例えば、特許文献2)。
更に、ワイヤソーを、撤去すべき推進管列外周部の全長に渡り設置し、該ワイヤソーにより、地山と推進管列との縁切りを行った後、推進管列を引き抜き撤去する方法も知られている(例えば、特許文献3)。
特開2001−262998号公報 特開2001−262976号公報 特開2001−262975号公報
しかし、いまだ、確立した技術が無く、簡単な構成で、効率よく既設推進管を撤去することの出来る推進管牽引装置の開発が、急がれている。
本発明は、上記した事情に鑑み、効率よく既設推進管を撤去することの出来る推進管牽引装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図1及び図2に例示するものであって、地中に埋設された推進管(A)を非開削で牽引し撤去するための推進管牽引装置(1,10)において、
推進管(A)に係合される定着アンカー(20)と、推進管(A)の内壁に接離自在となるように配置された摩擦部材(21)と、該摩擦部材(21)を前記推進管(A)の内壁に押し付ける駆動手段(22,122)と、を有し、前記定着アンカー(20)及び前記摩擦部材(21)により推進管(A)に係合されることに基づき該推進管(A)に牽引力を伝えて該推進管(A)を移動させる第1の胴(2,12)と、
該移動に伴い互いに隣接する推進管(A,Ai+1)の継ぎ目部に生ずる隙間(D)をシールする第2の胴(3)と、を設けて構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、図2に示すように、前記第1の胴(12)は、前記推進管(A)の内壁に対向するように配置されて前記定着アンカー(20)を支持する支持部材(123)、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記支持部材(123)は、前記摩擦部材(21)よりも推進管の推進方向(F)前方側に配置された、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、図1に示すように、請求項1に係る発明において、前記摩擦部材(21)は、前記定着アンカー(20)を支持する支持部材である、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記定着アンカー(20)は、少なくとも樹脂が充填されたカプセルと、アンカーボルトと、からなる樹脂系アンカーである、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、地中に埋設された推進管(A)を非開削で牽引し撤去するための推進管牽引装置(1,10)において、
推進管(A)に係合される定着アンカー(20)を有し、該定着アンカー(20)により推進管(A)に係合されることに基づき該推進管(A)に牽引力を伝えて該推進管(A)を移動させる第1の胴(2,12)と、
該移動に伴い互いに隣接する推進管(A,Ai+1)の継ぎ目部に生ずる隙間(D)をシールする第2の胴(3)と、を設けて構成したことを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1、5及び6に係る発明によれば、比較的簡単な構成でありながら、既設推進管を効率良く縁切りすることができる。また、推進管の継ぎ目部から推進管内部への地下水の浸入などは第2の胴で防ぐことができる。
請求項2に係る発明によれば、定着アンカーは摩擦部材とは別の支持部材に支持されているため、牽引作業終了後に駆動手段をオフするだけで、簡単に前記摩擦部材と推進管との係合を解くことができる。したがって、推進管牽引作業を簡単に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、前記支持部材は、前記摩擦部材よりも推進管の推進方向前方側に配置されていて該摩擦部材の滑りを止めることができるので、牽引力を推進管に効率良く伝達することができる。
請求項4に係る発明によれば、前記定着アンカーを支持する支持部材としても摩擦部材を使用するので、摩擦部材の別部材として支持部材を設ける場合に比べて部品点数を減らすことができる。
以下、本発明の実施するための最良の形態について、図1乃至図6に沿って説明する。
図1は、本発明に係る推進管牽引装置の構造の一例を示す縦断面図であり、図2は、本発明に係る推進管牽引装置の構造の他の例を示す縦断面図である。また、図3は、図1のB−B端面図であり、図4は、図2のC−C端面図である。さらに、図5は、本発明に係る推進管牽引装置の設置状態を示す縦断面図であり、図6は、本発明により推進管の牽引を行う現場の様子を説明するための断面図である。
本発明に係る推進管牽引装置は、既設のトンネルを埋め戻したり、古い推進管を新しい推進管と交換したり等する際に、地中に埋設された既設の推進管(例えば、図5の符号A参照)を非開削で所定方向(矢印F参照)に牽引し縁切りするために使用されるものである(以下、このようにトンネルを埋め戻すために既設の推進管を撤去する現場、古い推進管を新しい推進管に交換するために既設の推進管を撤去する現場、及びその他の目的のために既設の推進管を撤去する現場を、本明細書では“推進管撤去現場”と称することとする)。なお、この推進管撤去現場においては、所定長さ(例えば、2.5m程度)の複数の円筒状推進管A,…,A,Ai+1,…,Aj+1,…が直列に接続されて推進管列Aが構成されている。また、この推進管撤去現場においては、撤去しようとする推進管列の区間の前端と後端とに向けては、図6に符号G1,G2で示すように、地表から立坑が掘られていて、立坑G1,G2の壁面には、推進管列Aの端部が開口された状態となっている。さらに、推進管を縁切りするためには、本発明に係る推進管牽引装置を推進管列Aに一定間隔で複数配置すると良い。
以下、本発明に係る推進管牽引装置について詳述する。
本発明に係る推進管牽引装置1は、図1に詳示するように、推進管Aに係合されることに基づき該推進管Aに牽引力を伝えて該推進管Aを移動させる第1の胴2と、互いに隣接する推進管の継ぎ目部に生ずる隙間(前記推進管Aの移動に伴い大きくなる隙間Dであって、前記移動される推進管Aと、該推進管Aに対し、推進方向Fの後方側(図示のG2立坑側をいう)に隣接されている推進管Ai+1との継ぎ目部に生ずる隙間)をシールする第2の胴3と、を設けて構成されている。また、前記第1の胴2は、推進管Aに係合される定着アンカー20と、推進管Aの内壁に接離自在となるように配置された摩擦部材21と、該摩擦部材21を前記推進管Aの内壁に押し付ける駆動手段22と、を有していて、前記定着アンカー20及び前記摩擦部材21により推進管Aに係合されるように構成されている。本発明によれば、比較的簡単な構成でありながら、既設推進管Aを効率良く縁切りすることができる。また、推進管A,Ai+1の継ぎ目部から推進管内部への地下水の浸入などは第2の胴3で防ぐことができる。
ところで、前記摩擦部材21は、前記駆動手段22により前記推進管Aの内壁に押し付けられた場合に該内壁からの抗力を受けるので、図3に示すように、その抗力を相殺するように複数配置すると良い。なお、同図の摩擦部材21は4個であるが、抗力が相殺されるように配置されていれば3個であっても、5個以上であっても良い。
一方、図1に示す装置では、定着アンカー20は摩擦部材21に支持させている(つまり、摩擦部材21は、前記定着アンカー20を支持する支持部材である)が、他の部材に支持させても良い。例えば、図2に示すように、第1の胴12が、前記推進管Aの内壁に対向するように配置された支持部材123を備えるようにし、前記定着アンカー20は、該支持部材123に支持させても良い。かかる場合、定着アンカー20は摩擦部材21とは別の支持部材123に支持されているため、牽引作業終了後に駆動手段122をオフするだけで、簡単に前記摩擦部材21と推進管Aとの係合を解くことができる。したがって、推進管牽引作業を簡単に行うことができる。また、該支持部材123は、前記摩擦部材21よりも推進方向Fの前方側に配置すると良い。かかる場合、前記支持部材123は前記摩擦部材21の滑りを止めることができるので、牽引力を推進管に効率良く伝達することができる。この支持部材123は、例えば、推進管Aの内径より若干小さな外径の円筒状部材としても良い。なお、支持部材123を設けるのではなく、図1に示すように、定着アンカー20を摩擦部材21に支持させた場合には、図2に示す支持部材123が不要となる分だけ部品点数を減らすことができる。
ところで、定着アンカー20としては、
・ メカニカルアンカーや、
・ 樹脂や硬化促進剤や骨材等が充填されたガラス製等のカプセルと、アンカーボルトと、からなる樹脂系アンカー
を用いると良い。この樹脂系アンカー20を使用するに際しては、上述した摩擦部材21や支持部材123や推進管Aに適当な孔を穿設し、該穿設した孔に前記カプセルを挿入する。この状態で、孔にアンカーボルトを挿入して前記カプセルを破砕すると、樹脂等によりアンカーボルトが接着されて、推進管Aとの係合が確保されることとなる。なお、推進管Aに穿設する孔の深さは推進管の材質に応じて変更すれば良い。
駆動手段22,122としては、油圧ジャッキ等を使用すると良い。
また、上述した第1の胴2,12にはPC鋼棒等の長尺部材(以下、“牽引部材”とする)4を連結し、該牽引部材4にはジャッキ等の牽引手段(図5の符号5参照)を接続して、第1の胴2,12を牽引するように構成すると良い。この牽引手段5は立坑G1(推進管の推進方向Fの前方側に位置する方の立坑)に配置して、支持部材6により支持すると良い。さらに、この立坑G1には、安定材供給のためのグラウドポンプ7を配置しておくと良い(詳細は後述する)。
前記牽引部材4と第1の胴2,12との連結構造としては、様々なものを挙げることができる。例えば、図1に示すように、押圧リング24を推進管Aの内部であって前記摩擦部材21よりも推進管の推進方向F後方側(図示右側)に配置し(押圧リング24の外径を推進管Aの内径より若干小さく設定して、押圧リング24と摩擦部材21とが接触するようにし)、前記牽引部材4を前記押圧リング24に連結すると良い。その場合は、牽引部材4がF方向に牽引されると、前記押圧リング24が前記摩擦部材21をF方向に付勢することとなる。ここで、摩擦部材21は、上述したように前記駆動手段22によって前記推進管Aに押圧され、かつ、前記定着アンカー20によって前記推進管Aに係合されているので、前記推進管AがF方向に移動されることとなる。
なお、図1に示す駆動手段22は、両端がそれぞれ摩擦部材21にそれぞれ係止されているが、図2及び図4に示すように、摩擦部材21の内側にフレーム部材125を配置し、該フレーム部材125と各摩擦部材21との間に駆動手段122を配置しても良い。そして、押圧リング24を前記フレーム部材125よりも推進方向F後方側に配置し、前記牽引部材4を前記押圧リング24に連結すると良い。その場合は、牽引部材4がF方向に牽引されると、前記押圧リング24が前記フレーム部材125をF方向に付勢する。ここで、前記フレーム部材125に支持された摩擦部材21は前記推進管Aに押圧され、かつ、その端面(推進方向前方側の端面)は前記支持部材123に当接するように構成されているので、前記推進管AがF方向に移動されることとなる。なお、かかる場合も、摩擦部材21は、図4に示すように、抗力を相殺するように複数配置すると良い。同図の摩擦部材21は4個であるが、抗力が相殺されるように配置されていれば3個であっても、5個以上であっても良い。
なお、図1に示す押圧リング24は、推進方向前方側に配置された中空円板241と、推進方向後方側に配置された円板242と、それらの間に配置されてそれらの円板241,242を連結する連結部材243と、によって構成されているが、もちろんこれに限られるものではなく、他の構成であっても良い。図中の符号244は、牽引部材4を円板242に連結するためのナット部材を示す。
ところで、第2の胴3として、図1に示す構成のものを挙げることができる。
図1に示す第2の胴3は、推進管Aの内径より若干小さい外径の第1筒状部材31と、該第1筒状部材31の内部に摺動自在に配置された第2筒状部材32と、によって伸縮自在に構成されている。また、該第2筒状部材32は、前記第1筒状部材31の内径より若干小さい外径の筒部32aと、該筒部32aよりも大径で推進管Ai+1の内径よりも小径の鍔部32bと、を有している。なお、第2の胴3は、最も伸びた状態で、推進管の長さ(例えば、2.5m程度)より長くなるようにし、牽引手段5が該推進管の長さだけ推進管Aを牽引しても、第2の胴3によるシールが保たれる(つまり、推進管内部への地下水の浸入などが無い)ようにしておくと良い。
そして、前記第1筒状部材31の外周面(推進方向前方側端部の部分)と推進管A(牽引される方の推進管A)の内壁面との間には環状の第1止水シール33が配置されており、前記第2筒状部材32の外周面(推進方向前方側でなく後方側端部の部分)と推進管Ai+1(牽引されない方の推進管Ai+1)の内壁面との間には環状の第2止水シール34が配置されている。また、前記第1筒状部材31及び前記第2筒状部材32の重なり部分には、該第2筒状部材32に接着された環状の第3止水シール35と、前記第1筒状部材31に接着された環状の第4止水シール36とが配置されている。そして、これらの止水シール33,…によって、推進管A,Ai+1の内部への地下水の浸入などを防止するようになっている。第2の胴3を上述のような二重の筒状部材31,32により伸縮自在に構成した場合には、第1止水シール33及び第2止水シール34が推進管の内壁面に擦り付けられることは回避され、止水シールの破損等を防止することができる。なお、第3止水シール35及び第4止水シール36は、筒状部材31,32に擦り付けられるが、筒状部材31,32は金属製であってその表面は推進管に比べて凹凸が少ないので、止水シールの破損等を回避できる。
ところで、推進管A,Ai+1の継ぎ目部の隙間Dに開口するように、前記第1筒状部材31(該部材31の、推進方向F後方側の端部部分)には安定材注入バルブ40を取り付け、この安定材注入バルブ40とグラウドポンプ(図5の符号7参照)とを安定材注入管41によって繋ぎ、継ぎ目部の隙間Dが大きくなるにつれて、安定材(例えば、高粘度の泥水等)が充填されるように構成すると良い。この安定材の注入により、地山の崩壊を防止することができる。なお、グラウドポンプではなく、推進管よりも高い位置に配置した容器に安定材を入れておき、その高低差を利用して安定材の注入を行うようにしても良い。
上述した第1の胴2や第2の胴3は、キャスターを取り付けて推進管列内で容易に移動できるようにしておくと良い。また、上述した第1止水シール33及び第2止水シール34の取り付けは、第2の胴3を推進管に設置する前に行っても、第2の胴3を設置した後に行っても良い。さらに、上述した第1筒状部材31は、牽引される方の推進管Aに固定し、第2筒状部材32は、牽引されない方の推進管Ai+1に固定しておくと良い。
以下、本発明に係る推進管牽引装置の使用方法及び作用について説明する。
本発明に係る推進管牽引装置は、地下に埋設されてある推進管列Aを撤去する際に使用される。この推進管牽引装置1を使用するに際しては、撤去したい推進管列の区間の前端と後端とに向けて地表から立坑(図6の符号G1,G2参照)を掘る。そして、図5及び図6に示すように、推進管列Aの内部に複数(好ましくは一定間隔で)推進管牽引装置1を配置する。このとき、第1の胴2又は12は、牽引し縁切りしたい推進管Aの内部に配置し、該推進管Aと隣りの推進管Ai+1(牽引したい推進管Aに対して推進方向後方側に隣接される推進管Ai+1)との継ぎ目部を跨ぐように第2の胴3を配置する。ここで、この第2の胴3については、前記第1筒状部材31の前端部(第1の胴2,12に近接する方の端部)は、牽引される方の推進管Aに固定し、第2筒状部材32の後端部(第1の胴2,12から離れた方の端部)は、牽引されない方の推進管Ai+1に固定し、両筒状部材31,32は収縮した状態にしておく必要がある。
一方、前記立坑G1(推進方向前方側に位置する方の立坑G1)には、前記牽引手段5や前記支持部材6や前記グラウンドポンプ7を上述のように配置し、該牽引手段5と前記第1の胴2,12とは前記牽引部材4にて連結し、グラウドポンプ7と安定材注入バルブ40とは安定材注入管41によって繋ぐ。この状態で、
・ 前記駆動手段22,122を駆動することによる前記摩擦部材21の前記推進管Aへの係合
・ 前記定着アンカー20の前記推進管Aへの係合
を順次実施し、前記第1の胴2,12を前記推進管Aに係合させる。なお、この第1の胴2,12の係合は、取りあえず最前方の推進管牽引装置についてのみ行い、後続する推進管牽引装置については、後でするようにしてもよい。
この状態で、最前方の推進管牽引装置1の第1の胴1又は12に牽引部材4を連結し、その状態で立坑G1内の牽引手段5を駆動して、牽引部材4を図示F方向に牽引する。すると、前記第1の胴1又は12が係合された推進管Aと、その推進管Aより推進方向Fの前方側に配置されている推進管A,…Ai−1は牽引され縁切りされる。このときの牽引ストロークを推進管の長さ程度(例えば、2.5m程度)とすると、1回の牽引動作で最前方の推進管Aが立坑G1に引き出されることとなる。該推進管Aは立坑G1から地上に搬出される。
ところで、上述のように推進管Aが牽引されると、互いに隣接する推進管の継ぎ目部(前記移動される推進管Aと、該推進管Aに対し、推進方向Fの後方側に隣接されている推進管Ai+1との継ぎ目部)には、牽引ストロークに応じた隙間Dが発生するが、この隙間Dは上述のように第2の胴3によりシールされるので、推進管内部への地下水の浸入などを防止できる。また、上述のようにグラウドポンプ7、安定材注入管41及び安定材注入バルブ40によりこの隙間Dに安定材を充填した場合には、地山の崩壊を防止することができる。
こうして、1ストロークの牽引が完了すると、牽引部材4を最前方の推進管牽引装置1の第1の胴1又は12から外して2番目の推進管牽引装置1の第1の胴1又は12に連結する。そして、同様に、1ストロークの牽引及び安定材の注入を行う。このようにして、順次、推進管の牽引を行っていくと良い。
立坑G1と立坑G2との間の推進管全ての縁切りが終了した時点で、推進管列Aの後端開口を閉塞するように隔壁部材(図6の符号80参照)を配置し、牽引部材4をその隔壁部材80に連結する。そして、牽引手段5にて隔壁部材80を矢印F方向に牽引する。この場合、全ての推進管A,…Aは既に縁切りがなされているので、簡単に移動される。推進方向Fの前方側の立坑G1においては、推進管を1本ずつ取り外し、地上に搬出すると良い。
ところで、トンネルを埋め戻したい場合には、仕切り板(図6の符号82参照)を配置してトンネルの開口を塞ぎ、隔壁部材80に安定材注入管41を接続して、仕切り板82と隔壁部材80との間の空間に安定材を充填して行くと良い(図6の符号81参照)。また、トンネルを埋め戻さずに新しい推進管を敷設したい場合には、そのような仕切り板82を設けずに、トンネル内に推進管を1つずつ押し込んで行って、古い推進管を新しい推進管に置換すると良い。
図1は、本発明に係る推進管牽引装置の構造の一例を示す縦断面図である。 図2は、本発明に係る推進管牽引装置の構造の他の例を示す縦断面図である。 図3は、図1のB−B端面図である。 図4は、図2のC−C端面図である。 図5は、本発明に係る推進管牽引装置の設置状態を示す縦断面図である。 図6は、本発明により推進管の牽引を行う現場の様子を説明するための断面図である。
符号の説明
1 推進管牽引装置
2 第1の胴
3 第2の胴
10 推進管牽引装置
12 第1の胴
20 樹脂系アンカー(定着アンカー)
21 摩擦部材
22 駆動手段
122 駆動手段
123 支持部材
,Ai+1,… 推進管
F 推進管の推進方向

Claims (6)

  1. 地中に埋設された推進管を非開削で牽引し撤去するための推進管牽引装置において、
    推進管に係合される定着アンカーと、推進管の内壁に接離自在となるように配置された摩擦部材と、該摩擦部材を前記推進管の内壁に押し付ける駆動手段と、を有し、前記定着アンカー及び前記摩擦部材により推進管に係合されることに基づき該推進管に牽引力を伝えて該推進管を移動させる第1の胴と、
    該移動に伴い互いに隣接する推進管の継ぎ目部に生ずる隙間をシールする第2の胴と、
    を設けて構成したことを特徴とする推進管牽引装置。
  2. 前記第1の胴は、前記推進管の内壁に対向するように配置されて前記定着アンカーを支持する支持部材、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の推進管牽引装置。
  3. 前記支持部材は、前記摩擦部材よりも推進管の推進方向前方側に配置された、
    ことを特徴とする請求項2に記載の推進管牽引装置。
  4. 前記摩擦部材は、前記定着アンカーを支持する支持部材である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の推進管牽引装置。
  5. 前記定着アンカーは、少なくとも樹脂が充填されたカプセルと、アンカーボルトと、からなる樹脂系アンカーである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の推進管牽引装置。
  6. 地中に埋設された推進管を非開削で牽引し撤去するための推進管牽引装置において、
    推進管に係合される定着アンカーを有し、該定着アンカーにより推進管に係合されることに基づき該推進管に牽引力を伝えて該推進管を移動させる第1の胴と、
    該移動に伴い互いに隣接する推進管の継ぎ目部に生ずる隙間をシールする第2の胴と、
    を設けて構成したことを特徴とする推進管牽引装置。



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