JP4381835B2 - 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法 - Google Patents

推進管牽引装置、及び推進管牽引方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4381835B2
JP4381835B2 JP2004021550A JP2004021550A JP4381835B2 JP 4381835 B2 JP4381835 B2 JP 4381835B2 JP 2004021550 A JP2004021550 A JP 2004021550A JP 2004021550 A JP2004021550 A JP 2004021550A JP 4381835 B2 JP4381835 B2 JP 4381835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propulsion pipe
propulsion
pipe
cylindrical member
traction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004021550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005214291A (ja
Inventor
喜久雄 石田
明彦 鈴木
隆 中根
大介 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP2004021550A priority Critical patent/JP4381835B2/ja
Publication of JP2005214291A publication Critical patent/JP2005214291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4381835B2 publication Critical patent/JP4381835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、推進管を撤去埋め戻しする際や、更新する際に適用するに好適な、推進管牽引装置、及び推進管牽引方法に関する。
最近、都市部では、下水道などの老朽化した推進管を撤去し、埋め戻したり、新しい推進管を敷設更新したりすることが検討されている。このような老朽化した推進管を撤去する際には、地山と推進管との間を縁切りした後に撤去することで、比較的容易に推進管を撤去できることが知られているが、この縁切りには、大規模な装置が必要であったり、効率の悪い作業となったりするような問題がある。
そのため、本出願人は、直列に接続されている推進管列を、例えば4つの推進管からなる複数の部分推進管列に分けて、該部分推進管列ごとに牽引することで、比較的小規模な装置でかつ効率よく推進管を撤去することを可能とするものを提案している(例えば特許文献1参照、出願時未公開)。
特願2003−068660号公報
ところで、上記公報のものにおいては、牽引する部分推進管列と牽引しない部分推進管列との間を中間胴によりシールし、それら部分推進管列に生じる隙間に安定材を注入すると共に、地山の崩壊や流入を防いでいるが、中間胴と推進管との間をシールする止水シール、特に中間胴が牽引されて移動するため、中間胴と牽引しない推進管との間をシールする(牽引進行方向後側の)止水シールが摺動することになる。この際、特に推進管がコンクリートなどであると、擦れて傷つき、シール機能の低下を招く虞があると共に、地山の流入、水漏れなどが生じる虞がある。
そこで本発明は、第2の胴を入れ子状の第1筒状部材と第2筒状部材とにより構成し、牽引する推進管と第1筒状部材との間、及び牽引しない推進管と第2筒状部材と間に相対移動が生じないようにすることで、もって上記課題を解決した推進管牽引装置、及び推進管牽引方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、地盤(2)中に敷設された複数の推進管(10)が直列に接続された推進管列(9)を撤去する際に、地盤(2)と推進管(10)との間を縁切りするため、縁切りすべき推進管(例えば10A)を該接続方向(A−B方向)に対して牽引すると共に、該牽引する推進管(例えば10A)と牽引しない推進管(例えば10B)との間をシールする推進管牽引装置(13)において、
前記牽引する推進管(例えば10A)に係合する係合手段(18)、及び牽引力を受ける牽引力受け手段(17)を有する第1の胴(15)と、
前記牽引する推進管(例えば10A)と前記牽引しない推進管(例えば10B)との間をシールする第2の胴(16)と、を備え、
前記第2の胴(16)は、
一端が前記牽引する推進管(例えば10A)の内周側に配置される第1筒状部材(23)と、
前記牽引する推進管(例えば10A)と前記第1筒状部材(23)とをシールする第1シール手段(27)と、
一端が前記牽引しない推進管(例えば10B)の内周側に配置されると共に、他端が前記第1筒状部材(23)に対して入れ子状に設けられる第2筒状部材(24)と、
前記牽引しない推進管(例えば10B)と前記第2筒状部材(24)とをシールする第2シール手段(28)と、
前記第1筒状部材(23)と前記第2筒状部材(24)とを摺動自在にシールする第3シール手段(30,31)と、を有して構成される、
ことを特徴とする推進管牽引装置(13)にある。
請求項2に係る発明は、前記第1筒状部材(23)は、前記牽引する推進管(例えば10A)と前記牽引しない推進管(例えば10B)との間の内周側に跨って配置され、
前記第1筒状部材(23)の内周側の牽引時進行方向(A方向)の前方部分に前記第1筒状部材(23)の内外を連通遮断自在な開閉手段(22)、を有して安定材(26)を注入自在な安定材注入手段(7,22,36)、を設けて構成される、
ことを特徴とする請求項1記載の推進管牽引装置(13)にある。
請求項3に係る発明は、前記第1の胴(15)と、前記第2の胴(16)の前記第1筒状部材(23)と、を連結する連結部材(21)を設けて構成される、
ことを特徴とする請求項1または2記載の推進管牽引装置(13)にある。
請求項4に係る発明は、前記請求項1ないし3のいずれか記載の推進管牽引装置(13)を用いて、前記推進管(10)と前記地盤(2)との間を縁切りする形で前記推進管(10)を牽引する推進管牽引方法であって、
前記第2の胴(16)を、前記第1筒状部材(23)と前記第2筒状部材(24)とが入れ子状に収縮した状態で、前記牽引する推進管(例えば10A)と前記牽引しない推進管(例えば10B)との間の内周側に跨るように配置し、
前記第1シール手段(27)により、前記第1筒状部材(23)と前記牽引する推進管(例えば10A)とをシールし、
前記第2シール手段(28)により、前記第2筒状部材(24)と前記牽引しない推進管(例えば10B)とをシールし、
前記第1の胴(15)を前記牽引する推進管(例えば10A)の内周側に配置し、
前記係合手段(18)により前記第1の胴(15)と前記牽引する推進管(例えば10A)とを係合させ、
牽引手段(5)により前記牽引力受け手段(17)を介して前記第1の胴(15)を牽引すると共に、前記第3シール手段(30,31)により摺動する前記第1筒状部材(23)と前記第2筒状部材(24)との間をシールしつつ、前記牽引する推進管(例えば10A)と前記地盤(2)との間を縁切りする形で、前記係合手段(18)を介して前記牽引する推進管(例えば10A)と前記第1筒状部材(23)とを牽引する、
ことを特徴とした推進管牽引方法にある。
請求項1に係る発明によると、第2の胴(16)は、一端が牽引する推進管(例えば10A)の内周側に配置される第1筒状部材(23)と、牽引する推進管(例えば10A)と第1筒状部材(23)とをシールする第1シール手段(27)と、一端が牽引しない推進管(例えば10B)の内周側に配置されると共に、他端が第1筒状部材(23)に対して入れ子状に設けられる第2筒状部材(24)と、牽引しない推進管(例えば10B)と第2筒状部材(24)とをシールする第2シール手段(28)と、第1筒状部材(23)と第2筒状部材(24)とを摺動自在にシールする第3シール手段(30,31)と、を有して構成されるので、推進管(例えば10A)を牽引する際、第2の胴(16)が、第3シール手段(30,31)によりシールされつつ、入れ子状になっている第1筒状部材(23)と第2筒状部材(24)とによって延伸し、牽引する推進管(例えば10A)と第1筒状部材(23)との間、及び牽引しない推進管(例えば10B)と第2筒状部材(24)との間の相対移動、即ち第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)に対する相対移動が生じないようにすることができる。それにより、第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
また、その後、牽引しなかった推進管を牽引する場合も、第2の胴(16)が、第3シール手段(30,31)によりシールされつつ、入れ子状になっている第1筒状部材(23)と第2筒状部材(24)とによって収縮し、第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)に対する相対移動が生じないようにすることができ、第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
請求項2に係る発明によると、第1筒状部材(23)の内外を連通遮断自在な、安定材注入手段(7,22,36)の開閉手段(22)は、第1筒状部材(23)の内周側の牽引時進行方向(A方向)の前方部分に設けて構成されるので、推進管(例えば10A)を牽引する際、牽引する推進管(例えば10A)と牽引しない推進管(例えば10B)との間に生じる隙間(2a)が拡がっていくのに合わせて安定材(26)を適宜注入することができる。
請求項3に係る発明によると、第1の胴(15)と第2の胴(16)の第1筒状部材(23)とを連結する連結部材(21)を設けて構成されるので、推進管(例えば10A)を牽引する際、係合手段(18)を介して牽引する推進管(例えば10A)に係合している第1の胴(15)と第1筒状部材(23)との相対移動を防ぐことができ、つまり牽引する推進管(例えば10A)と第1筒状部材(23)との相対移動を防ぐことができる。
請求項4に係る発明によると、第1シール手段(27)により第1筒状部材(23)と牽引する推進管(例えば10A)とをシールし、第2シール手段(28)により第2筒状部材(24)と牽引しない推進管(例えば10B)とをシールし、第1の胴(15)を牽引すると共に、係合手段(18)を介して牽引する推進管(例えば10A)と第1筒状部材(23)とを牽引し、第3シール手段(30,31)により摺動する第1筒状部材(23)と第2筒状部材(24)との間をシールしつつ、牽引する推進管(例えば10A)と地盤(2)との間を縁切りする形で推進管(10)を牽引するので、第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)に対する相対移動が生じずに、第1シール手段(27)及び第2シール手段(28)が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができ、地山の流入、水漏れなども防ぐことができるものでありながら、牽引する推進管(例えば10A)と地盤(2)との間を縁切りすることができる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図3に沿って説明する。図1は本発明が適用される、推進管の撤去現場の一例を示す断面図、図2は推進管牽引装置の一例を示す拡大断面図、図3は図2における各部位の断面を示す図で、(a)はC−C矢視断面図、(b)はD−D矢視断面図、(c)はE−E矢視断面図である。
推進管撤去現場1は、図1に示すように、地盤2に地表から垂直方向に穿設された立坑3を有しているが、本明細書で「推進管撤去現場」と称する現場は、既設の推進管を撤去して埋め戻す現場、既設の推進管を撤去して、その後に新たな推進管を敷設する現場を始め、撤去後の施工内容に係わらず推進管を撤去するための現場の全てを称するものである。
立坑3には、牽引ジャッキ(牽引手段)5が、支持部材6を介して設置されており、更に立坑3にはグラウドポンプ(安定材注入手段)7が設置されている。立坑3の壁面には、トンネル12を構成する、水平方向に敷設された既設の推進管列9が、その一端を開口させた形で配置されており、推進管列9は、所定長さL1(例えば、2.5m程度)に形成された推進管10が複数個、矢印A、B方向に直列に接続された形で形成されている。一般に、推進管列9は、例えば図2に示すように、推進管10の後端10bと次の推進管10の前端10aとの外周部分を接続管10cが嵌合した形で接続されている。そして、図1に示すように、推進管列9の図中右方には、立坑3と同様に構築された立坑(不図示)が設けられている。
こうした構成により推進管列9には、該推進管列9内部に、立坑3と不図示の立坑との間を連通するトンネル12が形成されており、該トンネル12内には、推進管牽引装置13が複数台、推進管列9の形成方向である矢印A、B方向に配置されている。なお、本明細書中においては、詳しくは後述する牽引する方向、撤去する方向が矢印A方向であるため、その矢印A方向を前方といい、反対に矢印B方向を後方という。
また、本明細書中においては、詳しくは後述するように、1つの推進管牽引装置13により牽引する推進管10と、当該推進管牽引装置13により牽引しない推進管10とを、「牽引する推進管」及び「牽引しない推進管」として説明しており、「牽引しない推進管」は次の後方側に配置された推進管牽引装置13によって牽引されるものであるが、説明の便宜上、1つの推進管牽引装置13による作業として「牽引する推進管」及び「牽引しない推進管」として区別するものである。
推進管牽引装置13は、図2に示すように、前胴(第1の胴)15及び中間胴(第2の胴)16を有しており、前胴15は、全体視略円筒状の枠体(牽引力受け手段)17と推進管10に係合するための係合装置(係合手段)18とを有して構成されている。枠体17は、前方側に中空円板状の側板17aと、後方側に同じく中空円板状であって、後述する牽引力を受圧するために二重構造である側板17bとを有しており、それら側板17a,17bを4本のブリッジ部材17cにより連結する形で構成されている。
その前方側の側板17aは、トンネル12(推進管10)の内径D6よりもやや小さな外径D1を有するように形成されており、図3(a)に示すように、該側板17aの下方側2箇所に、トンネル12内において前胴15を移動自在にするためのチルタンク35,35が配設されている。また、該側板17aには、PC鋼線などからなる4本の牽引部材19を貫通させる4箇所の孔17fが形成されている。
また、後方側の側板17bも、トンネル12(推進管10)の内径D6よりもやや小さな外径D1を有するように形成されており、図3(c)に示すように、該側板17bの下方側2箇所にも、トンネル12内において前胴15を移動自在にするためのチルタンク35,35が配設されている。また、該側板17bにも、4本の牽引部材19を貫通させる4箇所の孔17gが形成されている。各孔17gの後方側には、牽引部材19からの牽引力を伝達するための、アンカープレート20a、アンカーヘッド20b、台座20cが設けられている。更に、該側板17bの内周側には、後述する中間胴16の第1筒状部材23と該側板17bとを連結する連結部材21が配設されている。
一方、係合装置18は、図2に示すように、4つの摩擦プレート18aと、8つの油圧ジャッキ18dと、2つの支持枠18c,18cとにより構成されている。該摩擦プレート18aは、トンネル12の内径D6と同じ円弧に形成されており、外周側に摩擦材18bを有している。また、それぞれの支持枠18cは、二重構造の中空円板状に形成されており、上記ブリッジ部材17cによって枠体17に対して固定支持されていると共に、図3(b)に示すように、各摩擦プレート18aを放射方向に押圧する4つの油圧ジャッキ18dを、円周方向に略均等な位置4箇所にそれぞれ固定支持している。また、支持枠18cにも、上記4本の牽引部材19を貫通させる4箇所の孔18fが形成されている。
なお、図3(b)に示す状態は、図中上下方向に配設された油圧ジャッキ18dがY−Y’方向に延伸して摩擦プレート18aを推進管10に対して押圧(係合)した状態で、図中左右方向に配設された油圧ジャッキ18dがX−X’方向に収縮して摩擦プレート18aを推進管10に対して離した状態を示しているが、これは延伸・収縮した状態を示す便宜的なものであり、例えば実際に係合装置18を推進管10に係合させる場合は、全ての油圧ジャッキ18dをX−X’方向及びY−Y’方向に延伸して全ての摩擦プレート18aを推進管10に係合させるものであり、また、例えば前胴15をチルタンク35を介して移動させる場合には、全ての油圧ジャッキ18dをX−X’方向及びY−Y’方向に収縮して全ての摩擦プレート18aを推進管10から離させるものである。
ついで、中間胴16について説明する。全体視略円筒形状の中間胴16は、長さL2で例えば鋼鉄製の第1筒状部材23と長さL3で例えば鋼鉄製の第2筒状部材24とを有して構成されている。該第1筒状部材23は、トンネル12の内径D6よりやや小さい外径D3で、かつ内径D2を有して筒状に形成されている。第2筒状部材24は、第1筒状部材23の内径D2よりやや小さい外径D4で形成され、後述するストロークSTよりもやや長い長さL5を有する筒部24bと、該筒部24bよりやや大きい外径D5(第1筒状部材23の外径D3と略同じ)で形成されている鍔部24aと有して構成されている。第2筒状部材24の筒部24bは、第1筒状部材23に挿入された形で構成されており、つまり第1筒状部材23と第2筒状部材24とが入れ子状となる形で、伸縮自在の長さL4を有して構成されている。
第1筒状部材23の外周側の前方端部には、外径D3の第1筒状部材23と内径D6の推進管10の壁面10dとの間をシールする第1止水ゴム(第1シール手段)27が設けられており、また、第2筒状部材24の外周側の後方端部、即ち鍔部24aの外周部分には、外径D5の鍔部24aと内径D6の推進管10の壁面10dとの間をシールする第2止水ゴム(第2シール手段)28が設けられている。そして、第1筒状部材23の内周側の後方端部、及び第2筒状部材24の筒部24bの外周側の前方端部には、内径D2の第1筒状部材23と外径D4の筒部24dとの間を摺動自在にシールする止水パッキン(第3シール手段)30,31がそれぞれ設けられている。
一方、第1筒状部材23の内周側の(牽引時進行方向の)前方部分、詳細には、牽引する際に推進管10Aの後端10bよりやや後側付近に位置するような部分に、安定材注入バルブ(開閉手段、安定材注入手段)22(1個とは限らない)が該第1筒状部材23内外を連通遮断自在な形で設けられている。該安定材注入バルブ22には、図1に示すように、安定材注入管36の一端が接続自在となっており、また、安定材注入管(安定材注入手段)36の他端は、立坑3に設けられたグラウドポンプ7に接続されている。
推進管牽引装置13は、以上のような構成を有するので、既設の推進管列9からなるトンネル12を、撤去する際に縁切りを行うには、まず、撤去すべき推進管列9の両端部に、図1に示す立坑3や不図示の立抗を構築し、図1に示すように、推進管列9のトンネル12内に、所定の間隔、例えば、推進管10の数管毎(例えば4管毎)に推進管牽引装置13を配置する。
この際、例えば推進管牽引装置13Aであれば、図2に示すように、中間胴16の第1筒状部材23の前方端部が、推進管列9を構成する互いに隣接する形で接続された牽引する推進管10Aと牽引しない推進管10Bのうち、牽引する推進管10Aの後端10bより少し前に位置するように該推進管牽引装置13Aを配置する。またこの際、中間胴16は、第1筒状部材23と第2筒状部材24とが入れ子状に収縮するした状態で、つまり長さL4が最小となる状態で配置する。
また、例えば推進管牽引装置13Bであれば、中間胴16の第1筒状部材23の前方端部が、牽引する推進管10Bの後端10bより少し前に位置するように、同様に中間胴16が収縮するした状態で配置する。以降は、同様に、各推進管牽引装置13C、13D・・・をそれぞれ配置する。
なお、中間胴16には図示しないキャスターが設けられているので、中間胴16の推進管列9内での移動はキャスターを介して容易に行うことができる。また、上記第1及び第2止水ゴム27,28は、中間胴16を配置した後に設置するようにしてもよい。更に、この中間胴16を配置した後(第1及び第2止水ゴム27,28を設置した後)、第1筒状部材23は推進管10Aに対して、第2筒状部材24は推進管10Bに対して、それぞれ仮止めを行っておいてもよい。
次に、推進管牽引装置13Aの前胴15において、係合装置18の各油圧ジャッキ18dを作動させ、図3(b)に示す矢印X−X’方向及び矢印Y−Y’方向に延伸する形で、各摩擦プレート18aを推進管10Aの壁面10dに押圧し、摩擦材18bを介して当該前胴15を推進管10Aに係合させて、つまり前胴15を推進管10Aに対して固定する。なお、この推進管牽引装置13の推進管10への固定は、取りあえず最前方の推進管牽引装置13Aについてのみ行い、後続する推進管牽引装置13B、13C……については、当該推進管牽引装置13での牽引動作を行う時にするようにしてもよい。
この状態で、図2及び図3(c)に示すように、牽引部材19を前胴15の枠体17に、アンカープレート20a、アンカーヘッド20b、台座20cを介して接続し、図1に示すように、その状態で立坑3内の牽引ジャッキ5を駆動して、牽引部材19を図1矢印A方向に牽引する。すると、立坑3から推進管牽引装置13Aの前胴15の間に配置された複数の推進管10A、即ち、部分推進管列11Aが矢印A方向、即ち立坑3方向に牽引され、その牽引力により部分推進管列11Aを構成する推進管10Aと周囲の地盤2との間が縁切りされ、部分推進管列11Aは、所定ストロークSTだけ立坑3方向に移動する。
この際、前胴15と共に第1筒状部材23は、係合装置18を介して縁切りされた(即ち、牽引する)推進管10Aと共に立坑3方向(矢印A方向)に移動し、一方、第2筒状部材24は、止水パッキン30,31によりシールされつつ第1筒状部材23と摺動する形で、縁切りしていない(即ち、牽引しない)推進管10Bと共に移動せず、つまり中間胴16の長さL4が延伸する形となる。
これにより、牽引する推進管10Aと第1筒状部材23との間、及び牽引しない推進管10Bと第2筒状部材24との間に、相対移動が生じず、即ち第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対して相対移動が生じないため、それら第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
また、止水パッキン30,31においては、第1筒状部材23と第2筒状部材24との間に摺動が生じ、相対移動が生じるが、第1筒状部材23及び第2筒状部材24が例えば鋼鉄製で形成されているため、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28がコンクリート製の推進管10に対して擦れる場合に比して、擦れて傷つき難い。
なお、本実施の形態において、第1筒状部材23は、連結部材21を介して前胴15に連結されているため、牽引ジャッキ5により前胴15を牽引すると推進管10と共に移動する形となるが、特に連結部材21を備えていないものであってもよく、第1止水ゴム27の摩擦抵抗が止水パッキン30,31の摩擦抵抗や隙間2aの地盤の摩擦抵抗に比して大きければ、自然に牽引する推進管10Aと共に移動することになり、また第2止水ゴム28の摩擦抵抗も止水パッキン30,31の摩擦抵抗に比して大きければ、自然に牽引しない推進管10Bと共に移動しないことになる。また、この際、上述のように第1筒状部材23と牽引する推進管10Aとの間、及び第2筒状部材24と牽引しない推進管10Bとの間を仮止めしておけば、より確実に第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対する相対移動を防ぐことができる。
こうして、部分推進管列11Aが、図1矢印A方向に移動すると、推進管牽引装置13Aにおける中間胴16の立坑3側の前方部に位置していた、部分推進管列11A最後部の推進管10Aの後端10bと、いまだ牽引ジャッキ5による牽引力の作用していない、部分推進管列11Bの最前部に位置する推進管10Bの前端10aとの間に、図2に示すように、前述のストロークSTに対応する長さの隙間2aが矢印A、B方向に形成される。その結果、中間胴16の周囲に、該隙間2aが位置することとなる。
そこで、グラウドポンプ7から安定材注入管36を介して高粘度の泥水から成る安定材26を、安定材注入バルブ22を開いて、部分推進管列11Aの移動と共に(即ち第1筒状部材23の移動と共に)、中間胴16及び地盤2との間との間に形成された筒状の隙間2aに注入する。この際、安定材注入バルブ22が、第1筒状部材23の前方部分、つまり推進管10Aの後端10bの直後付近に設けられているので、推進管10Aを牽引する際、該推進管10Aと牽引しない推進管10Bとの間に生じる隙間2aが拡がっていくのに合わせて安定材26を適宜注入することができる。
隙間2aに注入された安定材26は、第1筒状部材23と推進管10Aとの間が第1止水ゴム27により、第2筒状部材24と推進管10Bとの間が第2止水ゴム28により、更に第1筒状部材23と第2筒状部材24との間が止水パッキン30,31により、それぞれシールされているので、中間胴16の外周側からトンネル12内に洩れ出すことなく、隙間2a内に確実に注入され、部分推進管列11Aが移動した後に形成される隙間2a部分の地山の崩壊を防止する。
なお、安定材26の周囲地山の間隙2aに対する注入に際しては、グラウドポンプ7によることなく、立坑3の上部の地上に安定材26が貯留された図示しないタンクを設け、該タンクからの水頭差を利用して、無動力で安定材26を間隙2a部分に充填するようにしてもよい。
その後、1回の牽引におけるストロークSTを、推進管10Aの長さ程度、例えば2.5m程度とすると、1回の牽引ジャッキ5による牽引動作で、1本分の推進管10Aが立坑3部分に引き出されるので、立坑3内に引き出された部分推進管列11Aの先端部の推進管10Aを、部分推進管列11Aから取り外して、立坑3から地上に搬出する。
なお、上述したように、推進管列9を構成する隣接する推進管10同士は、接続管10cに嵌合する形で、トンネル構築方向である矢印A、B方向に設けられているだけなので、部分推進管列11Aと該部分推進管列11A周囲の地盤2との間の摩擦力よりも大きな牽引力を牽引ジャッキ5により作用させることにより、部分推進管列11Aは容易に、図1右方の、他の推進管10部分と切り離すことが出来る。
こうして、最も立坑3側の推進管牽引装置13Aによる、ストロークSTの部分推進管列11Aの牽引工程が完了したところで、牽引部材19と推進管牽引装置13Aとの接続を解除し、牽引部材19を、推進管牽引装置13Aの図1右方に配置された推進管牽引装置13Bの前胴15に上記アンカープレート20aなどを介して接続する。次に、推進管牽引装置13Aの安定材注入バルブ22に接続されている安定材注入管36の他端をグラウドポンプ7から取り外し、推進管牽引装置13Bの安定材注入バルブ22に接続し、該安定材注入バルブ22を開く。
この状態で、立坑3内の牽引ジャッキ5を駆動して、牽引部材19を図1矢印A方向に牽引する。すると、推進管牽引装置13A、13B間に配置されている複数の推進管10から構成される部分推進管列11Bが矢印A方向、即ち立坑3方向に牽引され、その牽引力により部分推進管列11Bを構成する推進管10Bと周囲の地盤2との間が縁切りされ、部分推進管列11Bは、所定ストロークSTだけ立坑3方向に移動する。
すると、既に移動した部分推進管列11Aと今回移動駆動された部分推進管列11Bとの間の隙間2aAは、部分推進管列11BのA方向の移動により縮小される。また、部分推進管列11Bが、図1矢印A方向に移動すると、推進管牽引装置13Bにおける中間胴16の立坑3側の前方部に位置していた、部分推進管列11B最後部の推進管10Bと、いまだ牽引ジャッキ5による牽引力の作用していない、部分推進管列11Cの最前部に位置する推進管10Cとの間に、前述のストロークSTに対応する長さの隙間2aBが矢印A、B方向に形成される。
この際、前回牽引作業を行った推進管牽引装置13Aの中間胴16においては、第1筒状部材23と第2筒状部材24とが止水パッキン30,31によりシールされつつ、入れ子状になっている第1筒状部材23と第2筒状部材24とによって長さL4が収縮する形となり、これにより、推進管10Aと第1筒状部材23との間、及び推進管10Bと第2筒状部材24との間に、相対移動が生じず、即ち第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対して相対移動が生じないため、同様に中間胴16が収縮する際も、それら第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
また、隙間2aA内に注入されていた安定材26は、推進管牽引装置13Aの安定材注入バルブ22及び安定材注入管36を介して、牽引される推進管10Bに押し出される形で、推進管牽引装置13Bの中間道胴16前方の安定材注入バルブ22から、隙間2aB内に注入され、推進管列11Bが移動した後に形成される隙間2aB部分の地山の崩壊を防止する。
なお、安定材26は、例えば別の注入管や注入バルブを介してグラウドポンプ7からも供給・注入するようにしてもよく、それにより、確実に隙間2aB部分の地山の崩壊を防止することができる。
こうして、矢印A方向に牽引された部分推進管列11Bは、既に牽引済みの部分推進管列11Aの後端に当接する形で引き寄せられ、その状態で牽引ジャッキ5による推進管牽引装置13Bの牽引動作は終了する。以後、同様に、順次隣接する推進管牽引装置13C、13D……に対する牽引作業を行い、それら推進管牽引装置13、13間に配置された部分推進管列11と周囲の地盤2との間の縁切りを行うと共に、その際に形成された部分推進管列11と残留する推進管10との間の隙間2aに、安定材26を注入して地山の崩落を防止する。
なお、部分推進管列11と地盤2との間の摩擦が大きすぎて牽引ジャッキ5の牽引力では、部分推進管列11と地盤2との間の縁切りを行うことが出来ない場合には、牽引される部分推進管列11の長さを短くする形で、推進管牽引装置13を所定推進管本数分だけ、矢印A方向に移動させて固定し、その状態で再度、牽引ジャッキ5により牽引する。これにより、牽引される部分推進管列11に作用する地盤2との間の摩擦力を、牽引ジャッキ5により牽引できる程度に調整することが出来、施工を容易にすることが出来る。
こうして、所定本数の推進管10からなる部分推進管列11毎に順次、推進管牽引装置13を用いて地盤2との間の縁切りを行うことにより、立坑3、11間の推進管列9の全長に渡り、地盤2との間の縁切りを行うことが出来る。
その後、推進管列9の全長に渡り、地盤2との間の縁切りが行われたところで、例えば最後部の推進管10に隔壁(不図示)を、推進管10内部と外部を遮蔽する形で設け、当該隔壁に、牽引部材19を接続し、その状態で牽引ジャッキ5により縁切りされた推進管列9全体を矢印A方向に牽引する。すると、推進管列9を構成する全ての推進管10は既に地盤2との間の縁切りがなされているので、牽引ジャッキ5により全体が矢印A方向に押し出される形で移動する。
この際、最後部に位置する隙間2aXに注入されている安定材26は、安定材注入管36の端部を立抗3内に開口する形で設けておき、最後部に位置する推進管牽引装置13Xの安定材注入バルブ22及び該安定材注入管36を介して、立抗3内に排出される。
こうして、牽引ジャッキ5により、全ての推進管10を矢印A方向に、推進管の1本分の長さL1に相当する分だけ牽引して、立坑3内に1本分の推進管10を引き出し、その状態で、立坑3内に引き出された推進管10をトンネル12内に残留した推進管列9に対して取り外し、坑外に搬出する。この作業を、推進管10の1本ごとに行うことにより、推進管10は、1本ずつトンネル12内の推進管列9から取り外され、また、トンネル12内に残留した推進管列9は、隔壁により、立坑3側に押し出されてゆく。
そして、トンネル12内の推進管列9が、徐々にA方向に移動されてゆくと、隔壁の後方には、推進管10が撤去されたトンネル12が残留することとなるが、トンネル12埋め戻す場合には、隔壁に埋め戻し材注入管を接続して、その状態で立坑3側から埋め戻し材をグラウドポンプ7及び埋め戻し材注入管を介して隔壁の図中右方の推進管が撤去された空間に注入充填して、トンネル12を埋め戻しする。なお、この際、立抗3とは反対側の立坑には、仕切り壁を装着して、埋め戻し材がトンネル12に適切に充填されるようにする。
また、推進管10が撤去された後の空間を埋め戻しせずに、新たな推進管10を敷設する場合には、隔壁の後方から、直ちに敷設すべき推進管10を立抗3とは反対側の立坑から押し込んで、トンネル12をそれまでの古い推進管10から、新しい推進管10に置換する。
なお、上述の実施の形態においては、推進管牽引装置13により全ての部分推進管列11を、立坑3側に押圧することにより、周囲の地盤2との間の縁切りを行ったが、部分推進管列11の押圧移動方向は、必ずしも、一方の立坑3側ばかりでなく、立抗3とは反対側の立坑にも牽引ジャッキ5を配置し、両方の立坑から推進管10を撤去するようにしてもよい。なお、この場合には、新しい推進管10を敷設するための立坑がなくなるので、トンネル12を埋め戻す場合にのみ適用することが出来る。
以上のように本発明に係る推進管牽引装置13によると、中間胴16は、一端が牽引する推進管10Aの内周側に配置される第1筒状部材23と、牽引する推進管10Aと第1筒状部材23とをシールする第1止水ゴム27と、一端が牽引しない推進管10Bの内周側に配置されると共に、他端が第1筒状部材23に対して入れ子状に設けられる第2筒状部材24と、牽引しない推進管10Bと第2筒状部材24とをシールする第2止水ゴム28と、第1筒状部材23と第2筒状部材24とを摺動自在にシールする止水パッキン30,31とを有して構成されるので、推進管10Aを牽引する際、中間胴16が、止水パッキン30,31によりシールされつつ、入れ子状になっている第1筒状部材23と第2筒状部材24とによって延伸し、牽引する推進管10Aと第1筒状部材23との間、及び牽引しない推進管10Bと第2筒状部材24との間の相対移動、即ち第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対する相対移動が生じないようにすることができる。それにより、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
また、その後、牽引しなかった推進管を牽引する場合も、中間胴16が、止水パッキン30,31によりシールされつつ、入れ子状になっている第1筒状部材23と第2筒状部材24とによって収縮し、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対する相対移動が生じないようにすることができ、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができると共に、地山の流入、水漏れなども防ぐことができる。
更に、第1筒状部材23の内外を連通遮断自在な安定材注入バルブ22が、第1筒状部材23の内周側の牽引時進行方向の前方部分に設けて構成されるので、推進管10Aを牽引する際、牽引する推進管10Aと牽引しない推進管10Bとの間に生じる隙間2aが拡がっていくのに合わせて安定材26を適宜注入することができる。
また、前胴15と中間胴16の第1筒状部材23とを連結する連結部材21を設けて構成されるので、推進管10Aを牽引する際、係合装置18を介して牽引する推進管10Aに係合している前胴15と第1筒状部材23との相対移動を防ぐことができ、つまり牽引する推進管10Aと第1筒状部材23との相対移動を防ぐことができる。
また、本発明に係る推進管牽引装置13を用いた推進管牽引方法によると、第1止水ゴム27により第1筒状部材23と牽引する推進管10Aとをシールし、第2止水ゴム28により第2筒状部材24と牽引しない推進管10Bとをシールし、前胴15を牽引すると共に、係合装置18を介して牽引する推進管10Aと第1筒状部材23とを牽引し、止水パッキン30,31により摺動する第1筒状部材23と第2筒状部材24との間をシールしつつ、牽引する推進管10Aと地盤2との間を縁切りする形で推進管10Aを牽引するので、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28に対する相対移動が生じずに、第1止水ゴム27及び第2止水ゴム28が擦れて傷ついたり、シール機能の低下を招いたりすることを防ぐことができ、地山の流入、水漏れなども防ぐことができるものでありながら、牽引する推進管10Aと地盤2との間を縁切りすることができる。
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態においては、第1筒状部材23と推進管10との間、及び第2筒状部材と推進管10との間をシールするものとして、止水ゴム27,28を用いたものについて説明したが、これに限らず、同様なシール機能を有するものであれば、どのようなものを用いてもよい。勿論、この際、用いたシール機能を有するものが、擦れて傷つき易いものであれば、本発明の効果が大きいことは言うまでもない。
また、同様に本実施の形態においては、第1筒状部材23と第2筒状部材24との間をシールするものとして、止水パッキン30,31を用いたものについて説明したが、これに限らず、シール機能を有して第1筒状部材23と第2筒状部材24とを摺動自在にするものであれば、どのようなものを用いてもよい。
本発明が適用される、推進管の撤去現場の一例を示す断面図。 推進管牽引装置の一例を示す拡大断面図。 図2における各部位の断面を示す図で、(a)はC−C矢視断面図、(b)はD−D矢視断面図、(c)はE−E矢視断面図。
符号の説明
2……地盤
5……牽引手段(牽引ジャッキ)
7……安定材注入手段(グラウドポンプ)
9……推進管列
10……推進管
13……推進管牽引装置
15……第1の胴(前胴)
16……第2の胴(中間胴)
17……牽引力受け手段(枠体)
18……係合手段(係合装置)
21……連結部材
22……開閉手段、安定材注入手段(安定材注入バルブ)
23……第1筒状部材
24……第2筒状部材
26……安定材
27……第1シール手段(第1止水ゴム)
28……第2シール手段(第2止水ゴム)
30……第3シール手段(止水パッキン)
31……第3シール手段(止水パッキン)
36……安定材注入手段(安定材注入管)
A−B方向……接続方向
A方向……牽引時進行方向

Claims (4)

  1. 地盤中に敷設された複数の推進管が直列に接続された推進管列を撤去する際に、地盤と推進管との間を縁切りするため、縁切りすべき推進管を該接続方向に対して牽引すると共に、該牽引する推進管と牽引しない推進管との間をシールする推進管牽引装置において、
    前記牽引する推進管に係合する係合手段、及び牽引力を受ける牽引力受け手段を有する第1の胴と、
    前記牽引する推進管と前記牽引しない推進管との間をシールする第2の胴と、を備え、
    前記第2の胴は、
    一端が前記牽引する推進管の内周側に配置される第1筒状部材と、
    前記牽引する推進管と前記第1筒状部材とをシールする第1シール手段と、
    一端が前記牽引しない推進管の内周側に配置されると共に、他端が前記第1筒状部材に対して入れ子状に設けられる第2筒状部材と、
    前記牽引しない推進管と前記第2筒状部材とをシールする第2シール手段と、
    前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とを摺動自在にシールする第3シール手段と、を有して構成される、
    ことを特徴とする推進管牽引装置。
  2. 前記第1筒状部材は、前記牽引する推進管と前記牽引しない推進管との間の内周側に跨って配置され、
    前記第1筒状部材の内周側の牽引時進行方向の前方部分に前記第1筒状部材の内外を連通遮断自在な開閉手段、を有して安定材を注入自在な安定材注入手段を設けて構成される、
    ことを特徴とする請求項1記載の推進管牽引装置。
  3. 前記第1の胴と、前記第2の胴の前記第1筒状部材と、を連結する連結部材を設けて構成される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の推進管牽引装置。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれか記載の推進管牽引装置を用いて、前記推進管と前記地盤との間を縁切りする形で前記推進管を牽引する推進管牽引方法であって、
    前記第2の胴を、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが入れ子状に収縮した状態で、前記牽引する推進管と前記牽引しない推進管との間の内周側に跨るように配置し、
    前記第1シール手段により、前記第1筒状部材と前記牽引する推進管とをシールし、
    前記第2シール手段により、前記第2筒状部材と前記牽引しない推進管とをシールし、
    前記第1の胴を前記牽引する推進管の内周側に配置し、
    前記係合手段により前記第1の胴と前記牽引する推進管とを係合させ、
    牽引手段により前記牽引力受け手段を介して前記第1の胴を牽引すると共に、前記第3シール手段により摺動する前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間をシールしつつ、前記牽引する推進管と前記地盤との間を縁切りする形で、前記係合手段を介して前記牽引する推進管と前記第1筒状部材とを牽引する、
    ことを特徴とした推進管牽引方法。
JP2004021550A 2004-01-29 2004-01-29 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法 Expired - Fee Related JP4381835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021550A JP4381835B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004021550A JP4381835B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005214291A JP2005214291A (ja) 2005-08-11
JP4381835B2 true JP4381835B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=34905158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004021550A Expired - Fee Related JP4381835B2 (ja) 2004-01-29 2004-01-29 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4381835B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005214291A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107504262A (zh) 一种软土地层中越江顶管管道退管施工方法
JPH03221614A (ja) 管の敷設装置
JP4381835B2 (ja) 推進管牽引装置、及び推進管牽引方法
JP4467477B2 (ja) 推進管の到達用エントランス、到達用エントランスの構造および到達用エントランスの止水工法
JP3803094B2 (ja) 長距離推進方法
JP4752015B2 (ja) トンネル構築方法及びこの方法で用いる撤去シールド
JP4318139B2 (ja) 既設管路の更新工法
JP2001227300A (ja) トンネル埋め戻し装置及び工法
KR20100071324A (ko) 복합중압관을 이용한 세미쉴드 굴착장치 및 터널 굴착방법
JP4752017B2 (ja) 撤去シールド及びこれを用いたトンネル撤去方法
JP4516039B2 (ja) トンネル掘削機
JP2005330667A (ja) 2段階推進工法および連結器
JP3854237B2 (ja) 推進管撤去工法及び推進管牽引装置
JP4215674B2 (ja) 推進管牽引装置
JP4318145B2 (ja) 既設推進管撤去装置及び該装置を用いた既設推進管撤去工法
JP4139350B2 (ja) 2段階推進工法
JP3392795B2 (ja) トンネル埋め戻し装置
JP2009114652A (ja) 中押工法及び中押装置
JP4752016B2 (ja) 撤去シールド
JP2006176999A (ja) 地山の補強方法
CN106522961A (zh) 顶管施工装置
KR20120017839A (ko) 이중 추진 유압잭을 사용한 유압식 지하터널구축장치 및 이를 이용한 공법
JP3636320B2 (ja) 分岐式推進型掘進機
JP2009249992A (ja) 管埋設のための推進工法
JP2005163459A (ja) シールド掘進機の後退方法、及びそのシールド後退用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4381835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151002

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees