JP4516039B2 - トンネル掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルを部分拡幅するための拡幅機能を有するトンネル掘削機に関するものである。
従来、シールド工法の道路トンネル築造時において、非常駐車帯や分岐合流部などを部分拡幅する場合は、地盤改良を行い坑内から人力で切り拡げる方法やコピーカッタ等の拡幅機能を持ったシールド掘削機を用いる工法が採用されていた。
また、近年では、シールドマシーンの外筒部の一部をラップさせておき、掘削中にこのラップ部を伸縮させることで掘削断面の拡大・縮小を連続的に(マシン・セグメント共)行う工法が特許文献1等で開示されている。
そして、上記特許文献1では、互いに重合する外殻のうち内側に配置された外殻内面に前後方向複数段に設置された帯状の第1テールシールブラシと、互いに重合する外殻のうち外側に配置された外殻内面に前記第1テールシールブラシと摺動可能な位置に複数段に設置された帯状の第2テールシールブラシとを備え、外側に配置された外殻の内面と第2テールシールブラシ設置部との間に内側に配置された外殻の端部が挿入できる隙間を設けると共に、該隙間を塞ぐ止水板を内側に配置された外殻に設けて、機長を長くすることなくテールシールを複数段で行えるようにしたテールシール装置を開示している。
特開平11−13391号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたテールシール装置にあっては、第1テールシールブラシと第2テールシールブラシとが単に相対的に摺動する構造であるため、第1テールシールブラシと第2テールシールブラシとの密着性を長期に亙って良好に保持することが難しいという虞があった。
本発明は、高水圧止水を確実に行えてより安全に掘削することができるテールシール装置を備えたトンネル掘削機を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するための本発明に係るトンネル掘削機は、固定外殻に対し可動外殻の一部をトンネル径拡大方向へ摺動可能に重合させてなる掘削機本体と、前記可動外殻を摺動させる拡幅ジャッキと、前記掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、同掘削機本体の前部に回転可能に支持されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを回転駆動する駆動手段と、前記固定外殻及び可動外殻の後端部において止水を行うテールシール装置と、を備えたトンネル掘削機において、
前記テールシール装置は、前記固定外殻の内面に前後方向複数段に亙って設置された帯状の第1テールシールブラシと、前記可動外殻の内面に前後方向複数段に亙って設置された帯状の第2テールシールブラシと、掘削機本体の拡幅状態下で前記第1テールシールブラシと第2テールシールブラシの端部間の隙間に設置される拡幅部テールシールブラシと、トンネルの拡縮開始地点に既設セグメントと連続して設置され固定部に対し可動部の一部をトンネル径拡大方向に摺動可能に重合させてなる拡幅鋼殻と、を備え、
前記拡幅鋼殻は、固定部の外面と可動部の外面とにトンネル径拡大方向へ摺動可能に重合して周回すると共に前記第1及び第2テールシールブラシの後方位置にて外方へ張り出して止水可能な第1シール部材と第2シール部材を備え、たことを特徴とする。
また、前記テールシール装置は、さらに固定外殻の後端寄りの内面に少なくとも1段設置された帯状の第3テールシールブラシと、前記可動外殻の内面に前記第3テールシールブラシとトンネル径拡大方向に摺動可能な位置に少なくとも1段設置された帯状の第4テールシールブラシと、備えたことを特徴とする。
また、前記第1シール部材と第2シール部材は、前後方向に複数段に亙って設けられることを特徴とする。
また、前記第1シール部材と第2シール部材は、必要時に加圧エア供給源から加圧エアが供給されて膨張するチューブシールであることを特徴とする。
前記固定外殻の内面に前記拡幅鋼殻の第1シール部材が圧接可能なゴム板が展設されることを特徴とする。
本発明のトンネル掘削機によれば、通常掘進時は主に第1テールシールブラシと第2テールシールブラシで止水を行い、拡幅時には主に拡幅鋼殻の第1シール部材と第2シール部材で止水を行い、拡幅掘進時に主に第1テールシールブラシと第2テールシールブラシと拡幅部テールブラシで止水を行って、止水システムを切り換えるようにしたので、長い距離のトンネルを構築する際にも、高水圧止水を確実に行えてより安全に掘削することができる。
以下、本発明に係るトンネル掘削機を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示すテールシール装置の動作手順を示す図、図2は同じくテールシール装置の動作手順を示す図、図3は図1(b)のA−A線断面図、図4は図1(c)のB−B線断面図、図5は図2(d)のC−C線断面図、図6は図1(b)のD−D線断面図、図7は図2(d)のE−E線断面図、図8は図2(e)のF−F線断面図、図9はテールシール装置のテールシールブラシ及びチューブシールの図1に対応する配置図、図10はテールシール装置のテールシールブラシ及びチューブシールの図2に対応する配置図、図11は拡幅鋼殻の構造説明図、図12は泥水式シールド掘削機の側断面図、図13は図7のG−G線及びH−H線断面図である。
本実施例で説明するトンネル掘削機は、切羽及びチャンバ内に泥水を供給し、泥水圧で土圧及び水圧に対向しながら掘削土砂を泥水と共に排泥することで、切羽の安定化を図りながらトンネルを構築する泥水式シールド掘削機である。
この泥水式シールド掘削機において、図12及び図13に示すように、掘削機本体1は、上下に設けられた固定外殻2とこの固定外殻2に一部を重合させてトンネル径拡大方向に摺動可能な左右一対の半円状の可動外殻3とで筒状に形成される。尚、可動外殻3は左右のいずれか一方にのみ設けて固定外殻2を半筒状に形成しても良い。
上下の固定外殻2間に縦設された支持壁4の側面と可動外殻3の後半部内面に付設した上下一対の支持ブロック5a,5bとの間には縦横に複数の拡幅ジャッキ6Aが横架されると共に、上下の固定外殻2にそれぞれ付設した支持ブロック7a,7bと可動外殻3の前半部内面に付設した上下一対の支持ブロック8a,8bとの間には横一列に複数の拡幅ジャッキ6Bが横架される。
従って、図示の状態から全ての拡幅ジャッキ6A,6Bが同期して伸長することで、固定外殻2に対し可動外殻3がトンネル径の拡大方向に摺動し、これによって掘削機本体1がその後端部(テール部)の既設セグメントSと共に拡幅することになる。
掘削機本体1(固定外殻2)の前部にはカッタヘッド10が回転自在に装着されており、このカッタヘッド10の前面には多数のカッタビット11が固定されている。そして、カッタヘッド10の後部にはリングギヤ12が固定される一方、固定外殻2には駆動モータ13が取付けられ、この駆動モータ13の駆動ギヤ14が前記リングギヤ12に噛み合っている。
従って、駆動モータ13を駆動して駆動ギヤ14を回転駆動すると、リングギヤ12を介してカッタヘッド10を回転することができる。
掘削機本体1(固定外殻2)にはカッタヘッド10の後方に位置してバルクヘッド15が取付けられており、カッタヘッド10とこのバルクヘッド15との間にチャンバ16が形成されている。そして、このチャンバ16には一端が泥水式シールド掘削機の外部に延設された送泥管17及び排泥管18の他端が開口しており、排泥管18の開口部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジテータ19が設置されている。なお、カッタヘッド10の外周部にはコピーカッタ20が設けられると共にスポーク内にはスポーク伸縮ジャッキ21が設けられている。
掘削機本体1(固定外殻2及び可動外殻3)の後部には円周方向に複数のシールドジャッキ22が並設されており、このシールドジャッキ22が掘進方向後方に伸長して既設セグメントSに押し付けることで、その反力により掘削機本体1即ち、泥水式シールド掘削機全体を前進することができる。
また、掘削機本体1(固定外殻2)の後部には左右一対の縦梁23を介してエレクタ装置24が装着されている。このエレクタ装置24はシールドジャッキ22によって前進した掘削機本体1(固定外殻2及び可動外殻3)と既設セグメントSとの間の空所に新しいセグメントSを装着してリング状に組み付けることができる。
また、掘削機本体1(固定外殻2及び可動外殻3)の後端部(テール部)にはテールシール装置26が設けられる。
テールシール装置26を図1乃至図8を用いて説明する。固定外殻2の側縁部に前後方向(掘進方向)に長い嵌合溝27が形成されると共に、この嵌合溝27の後端部は切欠き28により下方に開放される。一方、可動外殻3の側縁部には前記嵌合溝27にトンネル径方向に摺動可能な嵌合板29が一体形成されると共に、この嵌合板29の後端部には前記切欠き28内をトンネル径方向に摺動可能なスライドブロック30が一体形成される。
また、固定外殻2と可動外殻3との摺動面間には複数条(図示例では2条)のシール部材31a,31bが前後方向に対をなして延出される。図示例では、シール部材31a,31bは固定外殻2側に敷設されている。
そして、固定外殻2の内面には、図9及び図10にも示すように、後端寄りと後部に位置しかつ前後方向に複数段(図示例では後端寄りに2段、後部に3段)に亙って、帯状の第1テールシールブラシ33a〜33eが設置されると共に、可動外殻3の内面に、後端寄りと後部に位置しかつ前後方向に複数段(図示例では後端寄りに2段、後部に3段)に亙って、帯状の第2テールシールブラシ34a〜34eが設置される。
後部に位置した第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cとは、通常屈伸時には端部同士が隣接し、拡幅及び拡幅掘進時には端部同士が所定寸法だけ離間するようになっており、後端寄りに位置した第1テールシールブラシ(請求項2の第3テールシールブラシ)33d,33eと第2テールシールブラシ(請求項2の第4テールシールブラシ)34d,34eとは、常時端部同士が前後方向に重合してトンネル径方向に摺動可能になっている。(図9及び図10参照)。
また、後段寄りに位置した第1テールシールブラシ33d,33eと第2テールシールブラシ34d,34eは、その取付部において縦向きと横向きとに取り付けられ、第1及び第2テールシールブラシ間では縦向きのものと横向きのものとが組になって摺接するようになっている。図示例では、切欠き28の前縁では横向きに第1テールシールブラシ33dが取着され、切欠き28の後縁では縦向きに第1テールシールブラシ33eが取着される一方、ブロック30の前縁では縦向きに第2テールシールブラシ34dが取着され、ブロック30の後縁では横向きに第2テールシールブラシ34eが取着され、第1及び第2テールシールブラシ間では互いに背中合わせになっている(図1及び図2参照)。
また、縦向きに取着された第1テールシールブラシ33eと第2テールシールブラシ34dの取付部には、ブラシ相互の密着性やブラシ先端のセグメントSに対する圧着性を高めるための第1エアチューブ35と第2エアチューブ36がそれぞれ設けられる(図1及び図9参照)。
尚、前記第1テールシールブラシ33a〜33eと第2テールシールブラシ34a〜34eは、ワイヤブラシの基端側をプレートで挾んで複数段状に束ねて帯状にした公知のものである。
図中40は、シール機構が組み込まれた拡幅鋼殻で、セグメントSと同様に、覆工部材の一種である。
拡幅鋼殻40は、図11にも示すように、固定部41と可動部42とを有し、固定部41の外面に形成されてトンネル径方向に延びる2条のガイド溝43内を可動部42の端部に形成した2条のスライドレール44がトンネル径方向に摺動可能に嵌合している。各ガイド溝43の両側縁部には第1チューブシール(第1シール部材)45が敷設される一方、各スライドレール44の両側縁部には前記第1チューブシール45と摺接する第2チューブシール(第2シール部材)46が敷設される。
前記第1チューブシール45と第2チューブシール46は、図示しない加圧エア供給源から加圧エアが供給されて膨張し、そのシール面45a,46aが固定外殻2及び可動外殻3の内面に圧接してシール機能を発揮するものである。前記シール面45a,46a形成部分には適宜金具,布等の補強材が埋設される。また、第1チューブシール45と第2チューブシール46との摺接面間には止水ゴム棒47が介装される。
また、拡幅鋼殻40は、セグメントSと同様に、複数のピースからなり、エレクタ装置24によってリング状に組み立てられる。
また、図中50は固定外殻2の内面に、前記拡幅鋼殻40の固定部41に対応する位置にて、ピン52等により展設されたゴム板で、前記第1チューブシール45と第2チューブシール46が当該ゴム板50に圧接してシールし得るようになっている。図中51は可動外殻3の側縁部に、前記拡幅鋼殻40の固定部41に対応する位置にて、一体に突設された当て板で、前記第1チューブシール45と第2チューブシール46が当該当て板51に圧接してシールし得るようになっている(特に、拡幅鋼殻40の可動部42が拡幅した時にシール機能を発揮する(図5参照))。図中54a〜54cは、拡幅部テールシールブラシで、可動外殻3及び拡幅鋼殻40の可動部42が拡幅した時に、第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cとの隙間を埋めてシールするものである。
このように構成されるため、先ず、カッタヘッド10を回転させながら既設のセグメントSに反力をとってシールドジャッキ22を伸長させると、掘削機本体1が前進し、切羽が掘削される。
この際、切羽及びチャンバ16内には送泥管17より泥水が供給され、アジテータ19により掘削土砂と混合・攪拌されて排泥管18より泥水式シールド掘削機の外部に排出される。
この後、シールドジャッキ22を縮めることで形成された空所にエレクタ装置24によって新しいセグメントSを装着してリング状に組み付ける。以後、これを繰り返すことで所定の長さのトンネルが構築される。
この際、テールシール装置26においては、図1(a)及び図9(a)に示すように、後部に位置した第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cとは端部同士が隣接し、後端寄りに位置した第1テールシールブラシ33d,33eと第2テールシールブラシ34d,34eとは、端部同士が前後方向に重合してシール機能を発揮して止水する。また、後端寄りに2段に亙って(1段でも良い)配置した第1テールシールブラシ33d,33eと第2テールシールブラシ34d,34eは、ゴミ避けとしても機能する。
次に、泥水式シールド掘削機がトンネルの拡幅開始地点に到達したら、図1(b)及び図9(b)に示すように、コピーカッタ20及び/又はスポーク伸縮ジャッキ21を適宜作動させて余堀りを行うと共に、既設のセグメントSに連続させて、エレクタ装置24によって拡幅鋼殻40をリング状に組み立てる。
この後、掘削機本体1が前進し、図1(c)及び図9(c)に示すように、拡幅鋼殻40が、後部に位置した第1テールシールブラシ33a〜33c及び第2テールシールブラシ34a〜34cと後端寄りに位置した第1テールシールブラシ33d,33e及び第2テールシールブラシ34d,34eとの間に位置したら、掘削機本体1を停止した後、拡幅鋼殻40の第1チューブシール45と第2チューブシール46へ加圧エアを供給し、当該第1チューブシール45及び第2チューブシール46のシール面45a,46aを固定外殻2及び可動外殻3の内面に圧着させて止水を行う。
次に、図2(d)及び図10(d)に示すように、掘削機本体1における全ての拡幅ジャッキ6A,6Bを同期して(同時に)伸長し、固定外殻2に対し可動外殻3をトンネル径の拡大方向に摺動させる。これと同時に、拡幅鋼殻40の可動部42が第2チューブシール46と共に固定部41に対しトンネル径の拡大方向に摺動される(図5参照)。
これにより、掘削機本体1がその後部(テール部)の既設セグメントS及び拡幅鋼殻40と共に拡幅し、トンネルが部分拡幅される。
この際、可動外殻3の当て板51は、第2チューブシール46のシール面46aが圧着したまま固定外殻2と拡幅鋼殻40との隙間から所定長さだけ抜け出すが、これと同時にゴム板50が反転等して第1チューブシール45のシール面45aと密着してシール機能が保持される(図5参照)。
次に、拡幅鋼殻40の可動部42と固定部41との間に形成された空間イ(図5参照)が適宜ブロック体で埋められると共に、後部に位置した第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cとの間に形成された隙間ロ(図10の(d)参照)に対応する分の既設のセグメント(ピース)Sが一時的に取り外される。図示例では2リングに亙って1ピースだけ外される。
次に、図2(e)及び図10(e)に示すように、前記隙間ロを埋めるべく拡幅部テールシールブラシ54a〜54cを可動外殻3の内面に取り付ける。
そして、図2(f)及び図10(f)に示すように、前記取り外したセグメント(ピース)Sを再度取り付けた後、拡幅鋼殻40をそのまま残した状態で掘削機本体1を拡幅掘進させる。
尚、トンネルを所定距離部分拡幅した後、縮幅する場合は、トンネルの縮幅開始地点から上述の反対の動作が行われるのは自明であるので説明は省略する。
このようにして、本実施例では、テールシール装置26において、通常掘進時は主に第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cで止水を行い、拡幅時には主に拡幅鋼殻40の第1チューブシール45と第2チューブシール46で止水を行い、拡幅掘進時に主に第1テールシールブラシ33a〜33cと第2テールシールブラシ34a〜34cと拡幅部テールブラシ54a〜54bで止水を行って、止水システムを切り換えるようにしたので、長い距離のトンネルを構築する際にも、高水圧止水を確実に行えてより安全に掘削することができる。
また、拡幅鋼殻40において、第1チューブシール45及び第2チューブシール46のエア圧や本数を容易に変更することができるので、掘削条件に応じたシール性能を発揮させられるという利点もある。
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、第1及び第2テールシールブラシ33a〜33d,34a〜34dの段数変更や取付構造変更を行っても良いし、固定外殻2と可動外殻3の摺動(スライド)構造変更を行っても良い。また、第1及び第2チューブシール45,46に代えて他の構造のシール部材を用いても良い。また、本発明は、泥水式シールド掘削機を用いる例を示したが、土圧式シールド掘削機を用いて良い。
本発明の一実施例を示すテールシール装置の動作手順を示す図である。 同じくテールシール装置の動作手順を示す図である。 図1(b)のA−A線断面図である。 図1(c)のB−B線断面図である。 図2(d)のC−C線断面図である。 図1(b)のD−D線断面図である。 図2(d)のE−E線断面図である。 図2(e)のF−F線断面図である。 テールシール装置のテールシールブラシ及びチューブシールの図1に対応する配置図である。 テールシール装置のテールシールブラシ及びチューブシールの図2に対応する配置図である。 拡幅鋼殻の構造説明図である。 泥水式シールド掘削機の側断面図である。 図7のG−G線及びH−H線断面図である。
符号の説明
1 掘削機本体
2 固定外殻
3 可動外殻
4 支持壁
5a,5b 支持ブロック
6A,6B 拡幅ジャッキ
7a,7b 支持ブロック
8a,8b 支持ブロック
10 カッタヘッド
11 カッタビット
12 リングギヤ
13 駆動モータ
14 駆動ギヤ
15 バルクヘッド
16 チャンバ
17 送泥管
18 排泥管
19 アジテータ
20 コピーカッタ
21 スポーク伸縮ジャッキ
22 シールドジャッキ
23 縦梁
24 エレクタ装置
26 テールシール装置
27 嵌合溝
28 切欠き
29 嵌合板
30 スライドブロック
31a,31b シール部材
33a〜33e 第1テールシールブラシ
34a〜34e 第2テールシールブラシ
35 第1エアチューブ
36 第2エアチューブ
40 拡幅鋼殻
41 固定部
42 可動部
43 ガイド溝
44 スライドレール
45 第1チューブシール
46 第2チューブシール
47 止水ゴム棒
50 ゴム板
51 当て板
52 ピン
54a〜54c 拡幅部テールシールブラシ
S セグメント









Claims (5)

  1. 固定外殻に対し可動外殻の一部をトンネル径拡大方向へ摺動可能に重合させてなる掘削機本体と、前記可動外殻を摺動させる拡幅ジャッキと、前記掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、同掘削機本体の前部に回転可能に支持されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを回転駆動する駆動手段と、前記固定外殻及び可動外殻の後端部において止水を行うテールシール装置と、を備えたトンネル掘削機において、
    前記テールシール装置は、前記固定外殻の内面に前後方向複数段に亙って設置された帯状の第1テールシールブラシと、前記可動外殻の内面に前後方向複数段に亙って設置された帯状の第2テールシールブラシと、掘削機本体の拡幅状態下で前記第1テールシールブラシと第2テールシールブラシの端部間の隙間に設置される拡幅部テールシールブラシと、トンネルの拡縮開始地点に既設セグメントと連続して設置され固定部に対し可動部の一部をトンネル径拡大方向に摺動可能に重合させてなる拡幅鋼殻と、を備え、
    前記拡幅鋼殻は、固定部の外面と可動部の外面とにトンネル径拡大方向へ摺動可能に重合して周回すると共に前記第1及び第2テールシールブラシの後方位置にて外方へ張り出して止水可能な第1シール部材と第2シール部材を備え、たことを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 前記テールシール装置は、さらに固定外殻の後端寄りの内面に少なくとも1段設置された帯状の第3テールシールブラシと、前記可動外殻の内面に前記第3テールシールブラシとトンネル径拡大方向に摺動可能な位置に少なくとも1段設置された帯状の第4テールシールブラシと、備えたことを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 前記第1シール部材と第2シール部材は、前後方向に複数段に亙って設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル掘削機。
  4. 前記第1シール部材と第2シール部材は、必要時に加圧エア供給源から加圧エアが供給されて膨張するチューブシールであることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のトンネル掘削機。
  5. 前記固定外殻の内面に前記拡幅鋼殻の第1シール部材が圧接可能なゴム板が展設されることを特徴とする請求項3又は4に記載のトンネル掘削機。










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