JP4755193B2 - Fm変調器 - Google Patents

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Description

本発明は、FM変調器に関し、より特定的には、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:VCO)を用いたFM変調器に関する。
図17は、従来のアナログFM変調器の構成を示す図である。図17において、FM変調器90は、基準信号発生器91と、制御回路92と、電圧制御発振器93(以下、VCO93という)とを備える。制御回路92は、位相比較器911と、ローパスフィルタ(Low Path Filter:LPF)912と、加算器913と、周波数分周器914と、VCOゲイン補正回路915と、掛け算器916及び、917とを含む。
図17において、制御回路92とVCO93とは、位相同期ループ回路(以下、PLL(Phase Locked Loop)回路という)を構成する。PLL回路は、入力される基準信号とVCOから出力される出力信号を分周した信号との位相差を検出し、位相を同期させることによって、VCOから出力される出力信号の位相を固定することができる。
VCO93は、VCO制御端子に印加される制御電圧に応じた出力信号を出力するために用いられる。制御電圧と、制御電圧に対応してVCOから出力される出力信号との関係をf−V特性という。図17に示されるVCO93は、VCOゲイン補正回路915から、VCO93の非線形なf−V特性を考慮した補正信号が入力されることによって、線形な特性を持ったVCOと等価な出力を行うことができる。
位相比較器911は、掛け算器917からの出力信号と、周波数分周器914からの出力信号との位相を比較し、比較結果に応じたパルス信号を出力する。具体的には、入力される掛け算器917から出力される信号と周波数分周器914から出力される信号との間の位相差を検出し、ずれている時間と同じパルス幅を持ったパルス信号を出力する。
LPF912は、位相比較器911から出力されるパルス信号を、積分して平均化するなどの方法を用いて、パルス信号の高周波成分を取り除き、直流成分のみを出力する。この動作によって、LPF912は、位相差の大きさに応じたパルス信号を、直流信号に変
換することができる。変換された直流信号は、加算器913を通してVCOゲイン補正回路915に出力される。
VCOゲイン補正回路915は、VCO93のf−V特性が非線形な場合に、線形なVCOと等価な出力を得るための補正信号を出力する。当該補正信号を出力するために、VCOゲイン補正回路915は、たとえば、VCO制御端子に印加する制御電圧と、VCO93の出力信号とを対応させて記憶する補正テーブルを保持する。
VCO93から出力された出力信号は、乗算器916に入力され、FM変調器90の外部から入力される変調信号と乗算されて、周波数分周器914に入力される。周波数分周器914は、入力された信号の周波数を1÷Nに分周し、分周後の信号を出力する。以後、Nを分周比という。周波数分周器914には、チャンネルデータと変調信号とを加算した信号が入力される。周波数分周器914は、入力される加算信号に含まれるチャンネルデータから分周比を決定する。図17において示されるFM変調器90の搬送波周波数は、周波数分周器914の分周比と、基準信号発生器91の周波数との積によって決められる。例えば、基準信号発生器91が、100kHzで分周比Nが50ならば、100kHz×50で5.0MHzとなる。
図17のPLL回路は、VCO93の出力信号を、周波数分周器914を介して、制御回路92にフィードバックすることによって、VCO93の出力信号と掛け算器917から出力される出力信号との位相差を収束させ、FM変調器90の外部から入力される変調信号とVCO93の出力信号とを同期させることができる。
図17で意味するFM変調とは、一定の搬送波周波数を基準に、時間変化する周波数を意味している。具体的には、一定の電圧を基準として時間変化する制御電圧が、VCO制御端子に、印加されることでFM変調を実現できる。図17において複数の変調信号がFM変調器90の外部から同時に入力されるのは、制御回路92とVCO93とからなるPLL回路の低周波から高周波までの変調特性を確保するためである。掛け算器917に入力される変調信号と、周波数分周器914に入力される変調信号と、掛け算器916に入力される変調信号とは、低周波域の変調特性を確保するために入力される。また、加算器913に入力される変調信号は、高周波域の変調特性を確保するために入力される。
図18は、VCO93によるFM変調を説明するための図である。図18において、直線C1は、VCOの線形な特性を表している。つまり、VCO出力周波数÷VCO制御端子電圧が一定となっている。曲線C2は、VCO93の非線形な特性を表している。曲線S1は、VCO93が有するVCO制御端子に印加される制御電圧である。曲線S2は、VCOがC1で表される特性を有している場合の、曲線S1に対応する出力を表している。曲線S3は、VCO93がC2で表される特性を有している場合の、曲線S1に対応する出力を表している。なお、図18においてV[V]はVCO制御端子に印加される制御電圧であり、f[Hz]はVCOの発振周波数である。Vcc[V]はVCOの制御電圧の上限値を示している。
VCO93のf−V特性が、曲線C2で表されるように非線形である場合、VCO93の制御電圧S1に対応する出力は、曲線S3の様に好ましくない波形となってしまう。この好ましくない出力がFM変調器90の特性を劣化させる。
図19は、VCOゲイン補正回路915の補正方法を説明するための図である。図17の従来技術では、VCO93の電源投入時にVCOゲイン補正回路915が、VCO93の入力可能電圧範囲(0[V]〜Vcc[V])の全域にわたって、VCO93に制御電圧を印加する。制御電圧は、VCO93の入力可能電圧範囲を複数に分割した値に応じて
、順番に印加される。次に、VCOゲイン補正回路915は、印加電圧と対応するVCO93の出力信号を、VCOゲイン補正回路915が保持する補正テーブルに記憶する。図19において示される曲線C4を、測定されたVCO93のf−V特性とする。
VCOゲイン補正回路915は、制御電圧とVCO93の出力信号の記憶が終了すると、補正信号を出力するための線形な特性を表す数式を算出する。算出の方法を説明するための、数式を式1に示す。
Figure 0004755193
VCOゲイン補正回路915は線形な数式を導くために、連立方程式を解く。連立する方程式は、VCO制御端子電圧が0[V]の時のVCO発振周波数を式1に代入して得られる式と、VCO制御端子電圧がVcc[V]の時のVCO発振周波数を式1に代入して得られる式とである。
VCOゲイン補正回路915は、得られた2つの式を連立させて解き、式1においてAとBとで表される定数を求めて、一つの線形な特性を表す数式を導く。図19において直線C3が求められた線形な特性である。FM変調が開始されるとVCOゲイン補正回路915が補正動作を開始する。VCOゲイン補正回路915は、補正動作を開始し、V2という電圧が入力されると、算出した式1にV2を代入し、VCO93が発振したい周波数f2を得る。次にVCOゲイン補正回路915は、図19においてC4で示される測定したVCO3のf−V特性から、f2に対応する制御電圧V1を見つけ出し、VCO93に印加する。上記の動作によって、VCO93は線形なf−V特性を有しているVCOと等価な出力を行うことができる。
特開平10−115677号公報 実開平5−25810号公報 ハルヒコ イチノ、サトミ クサナギ、キョウコ フジモト、ケイジ キシネ(Haruhiko Ichino、Satomi Kusanagi、Kyoko Fujimoto、Keiji Kishine)著、「ア デジタリィ コントロールド ピーエルエル フォー エスオーシー アプリケーションズ(A Digitally Controlled PLL for SoC Applications)、アイイーイーイー ジャーナル オブ ソリッド−ステイト サーキッツ(IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS)、2004年5月、39巻、5号、p.751
従来の技術ではVCO93の電源投入時に、VCO93の入力可能電圧範囲の全てにわたって制御電圧を印加し、VCO93のf−V特性の測定を行っていた。したがって、f−V特性を測定する範囲が、広範囲になるので特性測定に長時間を要してしまうという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、f−V特性の測定を短時間で行うことができるFM変調器を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、変調成分を含む信号をFM変調し、FM変調された信号を出力信号として出力するFM変調器であって、基準信号を発生する基準信号発生器と、印加される制御電圧に応じた信号を発振して、前記出力信号として出力する電圧制御発振器と、基準信号を用いて、電圧制御発振器の発振周波数を所望の周波数に収束させ、発振周波数が収束した後、変調成分を含む信号に基づいて、電圧制御発振器に入力する制御電圧を変化させて、電圧制御発振器にFM変調された出力信号を出力させるための制御回路とを備え、制御回路は、電圧制御発振器の発振周波数と電圧制御発振器に入力される制御電圧とに基づいて、発振周波数と制御電圧との間の関係であるf−V特性を測定し、測定したf−V特性に従って、補正された制御電圧を電圧制御発振器に印加する補正部を含み、補正部は、発振周波数が収束する過程において、f−V特性を測定し、測定したf―V特性に基づいて、電圧制御発振器が線形なf―V特性を持った場合と等価な信号を出力するように電圧制御発振器へ補正された制御電圧を印加することを特徴とする。
これにより、本発明に係るFM変調器は、発振周波数が収束する過程において、電圧制御発振器のf−V特性を測定するので、f−V特性の測定を短時間で行うことができる。また、測定するデータがFM変調に必要な発振周波数の周辺のデータのみで済むので、補正部が備えるメモリを少なくすることができる。
好ましくは、補正部に対してf−V特性を測定するタイミングを通知する特性測定タイミング制御部をさらに備えるとよい。
これにより、補正部は特性測定タイミング制御部から通知されるタイミングで電圧制御発振器のf−V特性を測定することができるので、補正部自らが電圧制御発振器のf−V特性のタイミングを判断する場合と比べ、制御回路の処理を軽減することができる。
好ましくは、制御回路は、デジタル処理によって前記発振周波数を収束させるとよい。
これにより、制御回路にコンピュータを使用でき、補正部が電圧制御発振器のf−V特性を測定するタイミングを容易に設定できるという効果が得られる。
好ましくは、制御回路は、アナログ処理によって発振周波数を収束させるとよい。
これにより、制御回路に、DAC(Digital−Analog Converter)及びADC(Analog−Digital Converter)などの、デジタル信号とアナログ信号とを変換する変換器を含まなくてもよくなるので、一般的に使用されているアナログ回路を利用して、FM変調器を製造できる。
制御回路及び電圧制御発振器によって構成されるPLL(Phase Locked Loop)回路は、発振周波数を所望の周波数に収束させるための過程として、当該過程が開始してから発振周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収まるまでの第1の期間と、発振周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収まってから発振周波数が固定されるまでの第2の期間とを有しており、補正部は、第1の期間における任意の区間において、f−V特性を測定するとよい。
これにより、第1の期間では、f−V特性を測定するために必要な制御電圧を自然に得ることができるので、PLL回路の収束時間を利用してf−V特性を短時間に測定できる。
好ましくは、補正部は、第1の期間の開始時にf−V特性の測定を開始し、第1の期間の終了時にf−V特性の測定を終了するとよい。
これにより、補正部は、第1の期間における全ての時間を利用して、電圧制御発振器のf−V特性を測定することができ、より精度の高いf−V特性を測定できる。
好ましくは、第1の期間において、発振周波数は、所望の周波数を中心に極性の反転を繰り返して、所定の変動幅内に収束していき、補正部は、発振周波数が変曲点となる時間から、発振周波数がその次に変曲点となる時間までの間において、f−V特性を測定するとよい。
これにより、補正部は、変曲点という電圧制御発振器の発振周波数が、所望の周波数に収束する過程において必然的に有する特徴を利用してf−V特性測定の時間を短縮できる。
好ましくは、第1の期間において、前記発振周波数は、前記所望の周波数を中心に極性の反転を繰り返して、前記所定の変動幅内に収束していき、
前記補正部は、前記発振周波数の極性が反転する時間から、前記発振周波数の極性が当該時間から二回目に反転する時間までの間において、前記f−V特性を測定するとよい。
これにより、補正部は、発振周波数の極性の反転という、電圧制御発振器の発振周波数が所望の周波数に収束する過程において必然的に有する特徴を利用してf−V特性測定の時間を短縮できる。
制御回路及び電圧制御発振器によって構成されるPLL(Phase Locked Loop)回路は、発振周波数を所望の周波数に収束させるための過程として、当該過程が開始してから発振周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収まるまでの第1の期間と、発振周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収まってから発振周波数が固定されるまでの第2の期間とを有しており、補正部は、第2の期間における任意の区間において、電圧制御発振器に印加する制御電圧を変化させて、所望の周波数を用いてFM変調する際に必要なf−V特性を測定するとよい。
これにより、補正部が測定するf−V特性は、所望の周波数を用いてFM変調する際に必要とされる範囲のみとなるので、測定に要する時間を短縮できると共に、補正部が記憶するf−V特性のデータを少なくできる。
好ましくは、補正部は、第2の期間の開始時にf−V特性の測定を開始し、所望の周波数を用いてFM変調する際に必要なf−V特性を測定したら、制御電圧の変化を終了するとよい。
これにより、補正部は、所望の周波数を用いてFM変調する際に必要なf−V特性を測定したら、自動的にf−V特性の測定を終了することができ、終了条件の判断の動作を省略できる。
好ましくは、補正部は、電圧制御発振器が発振するチャネルが切り替えられた後、f−V特性を測定するとよい。
これにより、補正部は、電圧制御発振器のf−V特性を測定する期間を、チャンネルが切り替えられてから発振周波数が所望の周波数へ自然に収束する過程において、自由に選
択できる。
好ましくは、補正部は、FM変調器に電源が投入された後、f−V特性を測定するとよい。
これにより、補正部は、FM変調器に電源が投入された後、電圧制御発振器のf−V特性を測定する期間を、チャンネルが切り替えられてから発振周波数が所望の周波数へ自然に収束する過程において、自由に選択できる。
FM変調された無線信号を送信する無線装置であって、変調成分を含む信号をFM変調し、FM変調された信号を出力信号として出力するFM変調器を含み、FM変調器は、基準信号を発生する基準信号発生器と、印加される制御電圧に応じた信号を発振して、出力信号として出力する電圧制御発振器と、基準信号を用いて、電圧制御発振器の発振周波数を所望の周波数に収束させ、発振周波数が収束した後、変調成分を含む信号に基づいて、電圧制御発振器に入力する制御電圧を変化させて、電圧制御発振器にFM変調された出力信号を出力させるための制御回路とを備え、制御回路は、電圧制御発振器の発振周波数と電圧制御発振器に入力される制御電圧とに基づいて、発振周波数と制御電圧との間の関係であるf−V特性を測定し、測定したf−V特性に従って、補正された制御電圧を電圧制御発振器に印加する補正部を含み、補正部は、発振周波数が収束する過程において、f−V特性を測定することを特徴とする。
これにより、本発明に係るFM変調器を備える無線装置は、FM変調器の電源投入後、及びチャンネル切り替え後からFM変調を開始するまでの時間を短縮できる。
上記のように本発明のFM変調器によれば、発振周波数が収束する過程において、電圧制御発振器のf−V特性を測定するので、f−V特性の測定を短時間で行うことができる。また、測定するデータがFM変調に必要な発振周波数の周辺のデータのみで済むので、補正部が備えるメモリを少なくすることができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態におけるFM変調器1の概略構成を示す図である。図1において、FM変調器1は、基準信号発生器101と、制御回路102と、電圧制御発振器103(以下、VCO103という)と、特性測定タイミング制御部110とを備える。
基準信号発生器101は、基準信号を生成する。生成された基準信号は、FM変調器1の外部から入力される周波数信号と乗算されてFM変調に用いられると共に、デジタル回路で構成されている制御回路102の動作に必要なクロック信号を発生するために用いられる。FM変調器1の外部から入力される周波数信号は、変調信号と、FM変調に用いる搬送波の所望の周波数のためのチャンネルデータとを含む。
制御回路102は、基準信号発生器101によって生成された基準信号と、FM変調器1の外部から入力される周波数信号とを乗算する。乗算された信号と、VCO103の出力信号とは、制御回路102の内部で位相が比較される。制御回路102は、乗算された信号の位相と、VCO103の出力信号の位相とを比較して、乗算された信号の位相と、VCO103の出力信号の位相とを同期させる。
VCO103は、VCO制御端子に印加される制御電圧に対応した発振周波数を有する
出力信号を発振する。VCO制御端子には、制御回路102から出力されるアナログ電圧が印加される。
特性測定タイミング制御部110は、VCO103に印加される制御電圧の補正値を求めるタイミングを制御回路102に知らせる。制御回路102は、特性測定タイミング制御部110から通知されたタイミングに従って、制御電圧の補正値を求めVCO103に入力する制御電圧を当該補正値に従って補正する。
以下、FM変調器の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るFM変調器1の詳細な構成を示すブロック図である。図2において、制御回路102は、デジタル−アナログ変換器104(Digital−Analog Converter:以下、DAC104という)と、加算器105と、ローパスフィルタ106(以下、LPF106という)と、誤差検出回路107と、補正部108と、周波数−デジタル変換器109と、掛け算器111と、アナログ−デジタル変換器112、113(Analog−Digital Converter:以下、ADC112、ADC113という)を含む。図17で示される従来のFM変調器90に含まれる制御回路92は、VCOゲイン補正回路915以外がアナログ回路で構成されている。しかし、本発明の第1の実施形態における制御回路102は、全てデジタル回路で構成されている点が、従来技術と大きく異なる点である。したがって、動作のためのクロック信号が、図2における制御回路102に必要となる。制御回路102の動作のためのクロック信号には基準信号発生器101が生成する信号を直接用いるか、基準信号発生器101が生成する基準信号を元に生成したものを用いる。
VCO103は、VCO103が有するVCO制御端子に印加される制御電圧に応じた周波数を有する出力信号を発振する。
周波数―デジタル変換器109は、VCO103の出力信号の周波数をデジタル値に変換して補正部108と誤差検出回路107とに入力する。具体的には、周波数―デジタル変換器109が、VCO103の出力信号をある一定時間、内部に備えているカウンターに入力し、入力されたVCO103の出力信号がピークとなるタイミングをカウントし、カウントした値をデジタル値として出力する。ある一定時間とは、基準信号発生器101に予め設定されている時間である。例えば、周波数―デジタル変換器109が1msecにカウントした値が100,000であれば、100,000÷1msec=100MHzとなる。この計算方法を用いれば、VCO103の出力信号が、デジタル値に変換されたことと等価になる。詳しくは、ハルヒコ イチノ、サトミ クサナギ、キョウコ フジモト、ケイジ キシネ(Haruhiko Ichino、Satomi Kusanagi、Kyoko Fujimoto、Keiji Kishine)著、「ア デジタリィ コントロールド ピーエルエル フォー エスオーシー アプリケーションズ(A
Digitally Controlled PLL for SoC Applications)、アイイーイーイー ジャーナル オブ ソリッド−ステイト サーキッツ(IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS)、2004年5月、39巻、5号、p.751に記載されている。
また、周波数―デジタル変換器109は、FM変調器1の外部から入力される周波数信号に含まれるチャンネルデータから、周波数―デジタル変換器109の内部に含まれる分周器の分周比を変更する。所望の周波数は、基準信号発生器101の生成する基準信号の周波数と、分周比との積の値となる。
ADC112は、基準信号発生器101が生成した基準信号の周波数をデジタル値に変換して、掛け算器111に入力する。
ADC113は、FM変調器1の外部から入力される、チャンネルデータと変調成分とを含む周波数信号を、デジタル値に変換して掛け算器111に入力する。
掛け算器111は、ADC112からの出力値と、ADC113からの出力値とを乗算する。
誤差検出回路107には、掛け算器111からの出力信号と、周波数―デジタル変換器109からの出力信号とが入力される。誤差検出回路107は、入力された信号の位相差に対応する方形波を出力する。具体的には、誤差検出回路107は、掛け算器111から出力されるビット列と、周波数―デジタル変換器109から出力されるビット列とについて、排他的論理和を求め、求めた排他的論理和に対応するビット列を方形波として出力する。
LPF106は、誤差検出回路107から出力される方形波を、フィルタリングする。
加算器105は、LPF106からの出力信号と、ADC113からデジタル値として入力される周波数信号とを加算する。制御回路102の外部から入力される周波数信号は、変調成分を含んでいる。加算器105に直接入力される周波数信号は、LPF106を通過しないため、高周波成分を含んでいるのでFM変調器1の高周波域の変調特性が確保される。
特性測定タイミング制御部110は、FM変調器の外部から入力される周波数信号に含まれるチャンネルデータを監視する。特性測定タイミング制御部110は、チャンネルデータの変更を検出することで、FM変調の開始及び終了のタイミングと、VCO103のf−V特性測定の開始及び終了のタイミングとを判断し、補正部108に通知する。
図3は、本発明における補正部108の動作タイミングを説明する図である。図2に示されるFM変調器1が、無線通信システムで用いられる場合、搬送波周波数は一定ではなく切り替えられる。図3は、第1の搬送波周波数から、所望の周波数である第2の搬送波周波数への切り替えの時間遷移の一例を示す。図3においてt0からt1までの期間は、第1の搬送波周波数において、制御回路102、すなわちデジタルPLL回路が定常状態にある様子を示している。例として図3では、時間t1にて第1の搬送波周波数からへの遷移が開始され、時間t5以降にて第2の搬送波周波数を中心とした、sin波の変調がかけられている場合を示す。
図3において、時間t1は、第1の搬送波周波数によるFM変調が終了し、チャンネルデータが変更され、搬送波周波数が第2の搬送波周波数への遷移を開始する時間である。時間t2は、搬送波周波数が所望の周波数を横切る時間である。時間t3は搬送波周波数を時間で微分した値が0になる変曲点を迎える時間である。時間t4は、搬送波周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動範囲内に収束する時間である。時間t5は、所望の周波数にてFM変調が開始される時間である。
図3において示される時間t1は、特性測定タイミング制御部110がFM変調器1の外部から入力されるチャンネルデータが変更されることによって検出されるタイミングである。時間t2、t3、t4、t5は特性測定タイミング制御部110に予め設定されている時間である。
第1の実施形態において、特性測定タイミング制御部110が判断するf−V特性測定開始のタイミングとは、チャンネルデータが変更され、搬送波周波数が遷移を開始した時
間t1である。また、第1の実施形態において特性測定タイミング制御部110が判断するf−V特性測定終了のタイミングとは、搬送波周波数が所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収束する時間t4である。時間t1から時間t4の期間を第1の期間と呼ぶ。
なお、第1の実施形態においてVCO103のf−V特性測定開始及び終了のタイミングは、上記に限定されるものではないが、その他のタイミングの例については後述する。
図4は、補正部108が保持する補正テーブルの構成の一例を示す図である。補正部108は、特性測定タイミング制御部110からのf−V特性測定の開始タイミングの通知を受けると、DAC104への入力値と、周波数−デジタル変換器109からの出力値とを対応させて、図4に示した補正テーブルに記憶する。
時間t1にて搬送波周波数の遷移が開始され、搬送波周波数が変更後の所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収束する時間t4が到来すると、特性測定タイミング制御部110は、f−V特性測定終了タイミングを補正部108に通知する。補正部108は、特性測定タイミング制御部110からf−V特性測定終了タイミングの通知を受けると、DAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109の出力値との記憶を終了する。
補正部108がVCO103のf−V特性の測定を終了すると、補正部108は記憶したDAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109の出力値とから、VCO103の理想とする線形な特性を計算して数式を算出する。
特性測定タイミング制御部110は、変更後の所望の周波数におけるFM変調の開始時間t5が到来すると、特性測定タイミング制御部110は補正部108に補正動作開始のタイミングを通知する。
補正部108は、特性測定タイミング制御部110から補正動作開始のタイミングを受けると、加算器105から入力される信号に基づいて、算出した数式を利用してVCO103の出力信号の周波数を計算する。補正部108は、計算した周波数に対応する補正値を補正テーブルから選び、DAC104に対してデジタル値として出力する。したがって、補正部108はVCO103の出力を補正することができる。
ここで、第1の搬送波周波数から所望の周波数への遷移が開始されてから、所望の周波数によるFM変調が開始されるまでの間、補正部108は加算器105からの入力信号を直接DAC104に出力する。なぜなら、補正部108が誤差検出回路107において検出された位相差信号をVCO103に出力しないと、搬送波周波数が所望の周波数に収束しないからである。
DAC104は、補正部108から入力される補正値を、0次ホールドなどの手法を用いて、アナログの制御電圧に変換して出力する。DAC104から出力される制御電圧は、VCO103が有するVCO制御端子に印加される。
上記の通り、図2に示されるFM変調器1の構成を用いることにより、制御回路102は、VCO103の出力信号を周波数―デジタル変換器109を介して、デジタル値として取り込むことができる。取り込まれたデジタル値は、掛け算器111の出力信号と共に誤差検出回路107に入力される。誤差検出回路107は、掛け算器111から出力される信号と周波数―デジタル変換器109から出力される信号との位相差を検出し、検出した位相差に対応した方形波を出力する。LPF106は、誤差検出回路107の出力信号
に応じた直流値を出力する。LPF106から出力される位相差に応じた直流値は、補正部108に入力される。補正部108は、特性測定タイミング制御部110からのタイミングの通知に基づいて、加算器105からの入力信号から計算した補正値を、デジタル値としてDAC104に出力する。DAC104は、補正部108から入力されたデジタル値をアナログ電圧に変換し、VCO103に印加する。以上の動作を繰り返すことで、誤差検出回路107において検出される位相差が収束し、誤差検出回路107に入力される掛け算器111の出力信号の位相と、VCO103の出力信号の位相とが同期することとなる。
図5は補正部108の動作を説明するフローチャートである。以下、図2、図4及び図5を用いて、本発明の第1の実施形態に係る補正部108の動作について詳しく説明する。
図5において搬送波周波数の遷移開始の時間t1が到来し、特性測定タイミング制御部110がチャンネルデータの変更を検出する。特性測定タイミング制御部110は、チャンネルデータの変更を検出すると、補正部108にf−V特性測定開始のタイミングを通知する。補正部108は、特性測定タイミング制御部110からf−V特性測定開始の通知があるか否かを判断する(ステップS101)。通知がある場合、補正部108は、ステップS102の動作へ進む。一方、通知がない場合、補正部108はステップS101の動作へ戻る。
ステップS102において、補正部108は、DAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109からの出力値とを記憶する。補正部108は、特性測定タイミング制御部110からの、f−V特性測定終了タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS103)。通知がある場合、補正部108は、ステップS104の動作へ進む。一方、通知がない場合、補正部S108は、ステップS102の動作へ戻る。
ステップS104において、VCO103のf−V特性の測定を終了する。
次に、補正部108は、時間t4から所望の周波数を中心としたFM変調が開始される時間t5までの間で、測定したDAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109の出力信号とから線形な特性の数式を算出する(ステップS105)。
次に、補正部108は、特性測定タイミング制御部110から、所望の周波数によるFM変調開始タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS106)。通知がある場合、ステップS107の動作へ進む。一方、通知がない場合、ステップS106の動作へ戻る。
ステップS107において、補正部108は、算出した数式に基づいて、加算器105からの入力値に応じて補正値を計算し、補正した値をDAC104に出力する。
図6は、補正部108の補正方法を説明するための図である。図6において、曲線Sa1は、VCO103に入力される補正信号であり、曲線Sa2はVCO103に入力された補正信号に対応する理想のVCO103の出力信号である。また、直線Ca1は理想のVCO103のf−V特性であり、曲線Ca2は補正部108が実際に測定したVCO103のf−V特性である。
補正部108は、周波数―デジタル変換器109からの入力値と、VCO103の出力信号の記憶を終了すると、補正信号を出力するための線形な特性を表す数式を算出する。算出の方法を説明するための、数式を式2に示す。
Figure 0004755193
補正部108は線形な数式を導くために、連立方程式を解く。連立する方程式は、補正部108が補正テーブルに記憶した値の内、VCO制御端子電圧が0[V]の時に対応するVCO103の出力信号を式2に代入して得られる式と、VCO制御端子電圧がVacc[V]の時に対応するVCO103の出力信号を式2に代入して得られる式とである。
補正部108は、得られた2つの式を連立させて解き、式2においてAとBとで表される定数を求めて、一つの線形な特性を表す数式を導く。図6において直線Ca1が求められた線形な特性である。所望の周波数にてFM変調が開始されると補正部108が補正動作を開始する。補正部108は、補正動作を開始し、Va2という電圧が入力されると、算出した式2にVa2を代入し、制御回路102が発振したい周波数fa1を得る。次に補正部108は、図6において曲線Ca2で示される測定したVCO103のf−V特性から、fa1に対応する制御電圧Va1を見つけ出し、VCO103に印加する。上記の動作によって、VCO103は線形なf−V特性を有しているVCOと等価な出力を行うことができる。
このように、第1の実施形態によれば、補正部108は、第1の期間において、f−V特性を測定する。したがって、補正部108が測定するDAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109からの入力値とは、第1の期間における搬送波周波数曲線にて示される遷移後の所望の周波数の周辺の値のみとなる。したがって、従来ではVCOの電源投入時にf−V特性測定を行っていたのに対し、補正部108は、搬送波周波数の遷移時間においてVCO103のf−V特性を測定するので、短時間でVCO103のf−V特性を測定することができ、且つ補正テーブルのためのメモリを小さくすることができる。また、図5における時間t1からt4にて示される第1の期間は、PLL回路をロックするのに必ず必要な期間である。したがって、本発明の第1の実施形態では不要であった時間を有効に利用することができることとなる。
さらに、VCO103のf−V特性は、温度や、電源電圧の低減によって変化する。本発明の第1の実施形態が、無線システムで用いられる場合には、非常に小さな製品の中で大きな発熱をするパワーアンプが、VCO103と同一基盤上に実装されることとなる。したがって、FM変調器1の稼働中に補正部108の補正信号に誤差が生じる場合がある。しかし、本発明において補正部108は、搬送波周波数の遷移の度に、VCO103のf−V特性を測定する。したがって、本発明はFM変調器1の動作中における、温度変化や電源電圧の低減による、VCO103のf−V特性の変化によって生ずる補正信号の誤差を、抑制することができる。
なお、第1の実施形態において補正部108が、VCO103のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、VCO103の電源投入時を開始点としても良い。この場合、図3において時間t1にてVCO103の電源投入が行われると、時間t1以降の搬送波周波数曲線の収束過程は図3に示される収束過程と同様となる。
なお、第1の実施形態において補正部108が、VCO103のf−V特性測定を開始
するタイミングを、図5における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、補正部108がVCO103のf−V特性の測定を開始するタイミングは、図4の第1の期間において、時間t2で表されている、搬送波周波数の極性が反転する時間でもよい。この場合、特性測定タイミング制御部110は、時間t2が到来するとVCO103のf−V特性測定開始タイミングを、補正部108に通知する。特性測定タイミング制御部110は、測定を開始した時間から極性が2回目に反転する時間(図示せず)が到来すると、f−V特性測定終了タイミングを補正部108に通知する。測定を開始した時間極性が2回目に反転する時間とは、予め特性測定タイミング制御部110に設定されている時間である。この方法によっても、補正部108は、VCO103のf−V特性を測定することができる。
なお、第1の実施形態において補正部108が、VCO103のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、補正部108がVCO103のf−V特性の測定を開始するタイミングは、図4の第1の期間において、時間t3で表されている、搬送波周波数の変曲点としてもよい。この場合、特性測定タイミング制御部110は、時間t3が到来するとVCO103のf−V特性測定開始タイミングを、補正部108に通知する。そして、特性測定タイミング制御部110は、測定を開始した時点以降の次の変曲点(図示せず)が到来すると、f−V特性測定終了タイミングを補正部108に通知する。測定を開始した時間以降の次の変曲点とは、予め特性測定タイミング制御部110に設定されている時間である。この方法によっても、補正部108は、VCO103のf−V特性を測定することができる。
なお、第1の実施形態において補正部108が、VCO103のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、補正部108がVCO103のf−V特性の測定を開始するタイミングは、図3の第1の期間の開始時間t1を基準に、その基準以降の任意の時間(図示せず)を開始点とする一定期間を利用しても良い。この場合、特性測定タイミング制御部110は、搬送波周波数切り替え開始時間t1から予め設定されている任意の時間(図示せず)が経過すると、VCO103のf−V特性測定開始タイミングを補正部108に通知する。特性測定タイミング制御部110は、f−V特性測定開始タイミングを通知してから、予め設定されている一定時間が経過すると、f−V特性測定終了タイミングを補正部108に通知する。この方法によっても、補正部108は、VCO103のf−V特性を測定することができる。
なお、図7は複数のf−V特性を備えているVCOを説明する図である。図7に示すように使用するVCOによっては、複数のf−V特性を備えている場合がある。これは、VCOが出力できる搬送波周波数の範囲を広くするためである。このようなVCOを用いても、本発明の第1の実施形態では、同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の第2の実施形態におけるFM変調器1aの概略構成を示す図である。図9は、本発明の第2の実施形態に係るFM変調器1aの詳細な構成を示すブロック図である。図8において、FM変調器1aは、基準信号発生器101と、制御回路102aと、VCO103と、特性測定タイミング制御部110aとを備える。図9において、制御回路102aは、DAC104と、加算器105と、LPF106と、誤差検出回路107と、補正部108aと、周波数−デジタル変換器109と、掛け算器111と、ADC112と、ADC113とを含む。本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、説明を省略する。図8及び図9に示すFM変調器1aは、以下に示す2つの点で、図2に示すFM変調器1と異なる。
第1に、特性測定タイミング制御部110a及び制御回路102aに含まれる補正部108aの動作タイミングが異なる。図2に示すFM変調器1では、補正部108が特性測定タイミング制御部110からf−V特性測定開始のタイミングの通知を受けて、VCO103のf−V特性測定を行う時間は、第1の期間であった。しかし、図9において示すFM変調器1aは、VCO103のf−V特性を、図3において示す時間t4から時間t5である第2の期間に測定する点が、図2において示すFM変調器1の動作と異なる点である。
第2に、図2に示す補正部108は、特性測定タイミング制御部110からVCO103のf−V特性測定開始タイミングの通知を受けると、DAC104への入力値と、周波数―デジタル変換器109からの入力値とを記憶する。しかし、図9に示す補正部108aは、特性測定タイミング制御部110aからVCO103のf−V特性測定開始タイミングの通知を受けると、自発的に正負の制御電圧に対応するデジタル値をDAC104に対して出力する。DAC104のVCO103への入力値は、補正部108aが自発的に出力したデジタル値に対応して変動する。VCO103の出力信号は、DAC104から入力される変動する値に対応して、変動する。VCO103の出力信号が変動すると、周波数―デジタル変換器109の出力値が変動する。補正部108aは、補正部108aが出力したデジタル値と、対応して変動する周波数―デジタル変換器109からの入力値とを、対応させて記憶する点が、図2に示す補正部108の動作と異なる点である。
補正部108aが出力する複数の正負のデジタル値は、遷移後の所望の周波数にてFM変調が開始された後の、VCO103の出力信号の周波数を全て網羅するデジタル値である必要がある。
第2の実施形態において、特性測定タイミング制御部110aが判断するf−V特性測定開始のタイミングは、第2の期間の開始時間t4である。また、第2の実施形態において、特性測定タイミング制御部110aが判断するf−V特性測定終了のタイミングは、補正部108aが必要な正負のデジタル値の出力を終了する時間である。
図10は、第2の実施形態における補正部108aの動作を説明するフローチャートである。以下、図3、図9及び図10を用いて第2の実施形態におけるFM変調器1aの動作を詳細に説明する。
図10において搬送波周波数の遷移開始の時間t1が到来し、特性測定タイミング制御部110aがチャンネルデータの変更を検出する。特性測定タイミング制御部110aは、チャンネルデータの変更を検出してから、時間t4が到来すると、補正部108aにf−V特性測定開始のタイミングを通知する。補正部108aは、特性測定タイミング制御部110aからf−V特性測定開始の通知があるか否かを判断する(ステップS201)。通知がある場合、補正部108aは、ステップS202の動作へ進む。一方、通知がない場合、補正部108aはステップS201の動作へ戻る。
ステップS202において、補正部108aは、複数の正負のデジタル値のDAC104への入力を開始し、VCO103のf−V特性測定を開始する。補正部108aは自身が出力した複数の正負のデジタル値と、周波数―デジタル変換器109からの入力値とを、対応させて記憶する(ステップS203)。
次に、補正部108aは、必要な正負のデジタル値の出力を終了したか否かを判断する(ステップS204)。終了した場合は、ステップS205の動作へ進む。一方、終了していない場合は、ステップS202の動作へ戻る。
ステップS205にて、補正部108aは、VCO103のf−V特性測定を終了する。
次に、補正部108aは、補正部108aが記憶した補正部108aの出力した複数の正負のデジタル値と、周波数―デジタル変換器109の出力信号とからVCO103の線形な特性の数式を算出する(ステップS206)。
次に、補正部108aは、特性測定タイミング制御部110aから、所望の周波数によるFM変調開始タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS207)。通知がある場合、ステップS208の動作へ進む。一方、通知がない場合、ステップS207の動作へ戻る。
ステップS208において、補正部108aは、算出した数式に基づいて、加算器105からの入力値に応じて補正値を計算し、補正した値をDAC104に出力する。
補正部108aが、測定したVCO103のf−V特性から線形な特性を算出し、補正値を決定する方法は、第1の実施形態と同じ方法である。
このように、第2の実施形態によれば、補正部108aは、搬送波周波数切り替えの際の搬送波周波数が所望の周波数を中心として所定の変動幅内に収束する第2の期間にf−V特性を測定する。補正部108aが記憶する値は、補正部108aが出力する、必要な周波数のみを網羅した正負のデジタル値と、周波数―デジタル変換器109からの入力値とである。したがって、VCO103のf−V特性を短時間で測定でき、且つ補正テーブルのためのメモリを小さくすることができる。また、図3における時間t4からt5にて示される第2の期間は、PLL回路をロックするのに必ず必要な期間である。したがって、本発明の第2の実施形態では不要であった時間を有効に利用することができることとなる。
さらに、VCO103のf−V特性は、温度や、電源電圧の低減によって変化する。本発明の第2の実施形態が、無線システムで用いられる場合には、非常に小さな製品の中で大きな発熱をするパワーアンプが、VCO103と同一基盤上に実装されることとなる。したがって、FM変調器1aの稼働中に補正部108aの補正信号に誤差が生じる場合がある。しかし、本発明の第2の実施形態において補正部108aは、搬送波周波数の遷移の度に、VCO103のf−V特性を測定する。したがって、本発明の第2の実施形態はFM変調器1aの動作中における、温度変化や電源電圧の低減による、VCO103のf−V特性の変化によって生ずる補正信号の誤差を、抑制することができる。
なお、補正部108aがVCO103のf−V特性の測定を開始するタイミングは図3において示す時間t4でなくともよい。例えば、第2の期間における、任意の時間であってもよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図11は、本発明の実施形態におけるFM変調器2の概略構成を示す図である。図11において、FM変調器2は、基準信号発生器201と、制御回路202と、VCO203と、特性測定タイミング制御部211とを備える。本発明の第3の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態における制御回路がデジタル回路で構成されているのに対し、第3の実施形態における制御回路202は、制御回路202に含まれるVCOゲイン補正回路以外が全てアナログ回路で構成されている点である。
基準信号発生器201は、基準信号を生成する。生成された基準信号は、FM変調器2の外部から入力される変調信号と乗算されてFM変調に用いられる。
制御回路202は、基準信号発生器201と、FM変調器2の外部から入力される変調信号とを乗算する。乗算された信号と、VCO203の出力信号とは、制御回路202の内部で位相が比較される。制御回路202は、乗算された信号の位相と、VCO203の出力信号の位相とを比較して、乗算された信号の位相と、VCO203の出力信号の位相とを同期させる。
VCO203は、VCO制御端子に印加される制御電圧に対応した周波数を有する信号を発振する。VCO制御端子には、制御回路202から出力されるアナログ電圧が印加される。
特性測定タイミング制御部211は、VCO203に印加される制御電圧の補正値を求めるタイミングを制御回路202に知らせる。制御回路202は、特性測定タイミング制御部211から通知されたタイミングに従って、制御電圧の補正値を求めVCO203に入力する制御電圧を当該補正値に従って補正する。以下、FM変調器2の詳細な構成について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係るFM変調器2の詳細な構成を示すブロック図である。図12において、制御回路202は、VCOゲイン補正回路204と、加算器205と、LPF206と、位相比較器207と、掛け算器208、210と、周波数分周器209とを含む。
掛け算器210は、FM変調器2の外部から入力される変調信号と、VCO203の出力信号とを乗算し、周波数分周器209に入力する。
周波数分周器209は、掛け算器210から入力される信号を分周して、位相比較器207へ入力する。周波数分周器209の分周比は、FM変調器2の外部から入力されるチャンネルデータにしたがって決定する。FM変調器2の搬送波周波数は、周波数分周器209の分周比と、基準信号の周波数との積の値となる。
掛け算器208は、基準信号発生器201の生成する基準信号と、FM変調器2の外部から入力される変調信号とを乗算する。掛け算器208は乗算した信号を位相比較器207へ入力する。
位相比較器207は、掛け算器208からの入力信号と、周波数分周器209からの出力信号との位相を比較し、比較結果に応じたパルス信号を出力する。具体的には、入力される掛け算器208からの出力信号と周波数分周器209からの出力信号との間のずれを検出し、ずれている時間と同じパルス幅を持ったパルス信号を出力する。
LPF206は、位相比較器207から出力されるパルス信号を、積分して平均化するなどの方法を用いて、パルス信号の高周波成分を取り除き、フィルタリングする。
加算器205は、LPF206からの出力信号と、FM変調器2の外部から入力される変調信号とを加算する。
特性測定タイミング制御部211は、FM変調器2の外部から入力されるチャンネルデータを監視する。特性測定タイミング制御部211は、チャンネルデータの変更を検出す
ることで、FM変調の開始及び終了のタイミングと、VCO203のf−V特性測定の開始及び終了のタイミングとを判断し、VCOゲイン補正回路204に通知する。
図3を用いて本発明の第3の実施形態における、特性測定タイミング制御部211の動作タイミングを説明する。特性測定タイミング制御部211が判断するf−V特性測定開始のタイミングは、チャンネルデータが変更され、搬送波周波数が遷移を開始する時間t1である。また、第3の実施形態において特性測定タイミング制御部211が判断するf−V特性測定終了のタイミングとは、第1の期間である。
なお、第3の実施形態においてVCO203のf−V特性測定開始及び終了のタイミングは、上記に限定されるものではないが、その他のタイミングの例については後述する。
第3の実施形態におけるVCOゲイン補正回路204が有する補正テーブル、及び動作は、第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
時間t1にて搬送波周波数の遷移が開始され、搬送波周波数が変更後の所望の周波数を中心とした所定の変動幅内に収束する時間t4が到来すると、特性測定タイミング制御部211は、f−V特性測定終了タイミングをVCOゲイン補正回路204に通知する。VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211からf−V特性測定終了タイミングの通知を受けると、VCO203への制御電圧と、VCO203からの出力信号との記憶を終了する。
VCOゲイン補正回路204がVCO203のf−V特性の測定を終了すると、VCOゲイン補正回路204は記憶したVCO203への制御電圧と、VCO203の出力信号とから、VCO203の理想とする線形な特性を計算して数式を算出する。
特性測定タイミング制御部211は、変更後の所望の周波数におけるFM変調の開始時間t5が到来すると、VCOゲイン補正回路204に補正動作開始のタイミングを通知する。
VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211から補正動作開始のタイミングを受けると、加算器205から入力される信号に基づいて、算出した数式を利用してVCO203の出力信号の周波数を計算する。VCOゲイン補正回路204は、計算した周波数に対応する補正値を補正テーブルから選び、VCO203に出力する。したがって、VCOゲイン補正回路204はVCO203の出力信号を補正することができる。
ここで、第1の搬送波周波数から所望の周波数への遷移が開始されてから、所望の周波数によるFM変調が開始されるまでの間、VCOゲイン補正回路204は加算器205からの入力信号を直接VCO203に出力する。なぜなら、VCOゲイン補正回路204が位相比較器207において検出された位相差信号をVCO203に出力しないと、搬送波周波数が所望の周波数に収束しないからである。
また、図12において複数の変調信号が同時に入力されるのは、制御回路202とVCO203とからなるPLL回路の低周波から高周波までの変調特性を確保するためである。掛け算器210に入力される変調信号と、周波数分周器209に入力される変調信号と、掛け算器208に入力される変調信号とは、低周波域の変調特性を確保するために入力される。加算器205に入力される変調信号は、高周波域の変調特性を確保するために入力される。
上記の通り、図12に示されるFM変調器2の構成を用いることにより、制御回路202は、VCO203の出力信号と、FM変調器2の外部から入力される変調信号とを掛け算器210にて乗算する。掛け算器210は、乗算した信号を周波数分周器209へ入力する。周波数分周器209は掛け算器210から入力される信号を分周して、位相比較器207へ入力する。位相比較器207は、掛け算器208から出力される信号と周波数分周器209から出力される信号との位相差を検出し、検出した位相差に対応したパルス信号を出力する。LPF206は、位相比較器207から出力されるパルス信号をフィルタリングし、直流値を出力する。加算器205は、外部から入力される変調信号と、LPF206から出力される位相差に応じた直流値とを加算する。VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211からのタイミングの通知に基づいて、加算器205からの入力信号から計算した補正値を、VCO203に印加する。以上の動作を繰り返すことで、位相比較器207において検出される位相差が収束し、位相比較器207に入力される掛け算器208の出力信号の位相と、VCO203の出力信号の位相とが同期することとなる。
図13はVCOゲイン補正回路204の動作を説明するフローチャートである。以下、図3、図12及び図13を用いて、本発明の第3の実施形態に係るVCOゲイン補正回路204の動作について詳しく説明する。
図13において搬送波周波数の遷移開始の時間t1が到来し、特性測定タイミング制御部211がチャンネルデータの変更を検出する。特性測定タイミング制御部211は、チャンネルデータの変更を検出すると、VCOゲイン補正回路204にf−V特性測定開始のタイミングを通知する。VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211からf−V特性測定開始の通知があるか否かを判断する(ステップS301)。通知がある場合、VCOゲイン補正回路204は、ステップS302の動作へ進む。一方、通知がない場合、VCOゲイン補正回路204はステップS301の動作へ戻る。
ステップS302において、VCOゲイン補正回路204は、VCO203への制御電圧と、VCO203からの出力信号とを記憶する。VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211からの、f−V特性測定終了タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS303)。通知がある場合、VCOゲイン補正回路204は、ステップS304の動作へ進む。一方、通知がない場合、VCOゲイン補正回路204は、ステップS302の動作へ戻る。
ステップS304において、VCOゲイン補正回路204はVCO203のf−V特性の測定を終了する。
次に、VCOゲイン補正回路204は、時間t4から所望の周波数を中心としたFM変調が開始される時間t5までの間で、測定したVCO203への制御電圧と、VCO203の出力信号とから線形な特性の数式を算出する(ステップS305)。
次に、VCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211から、所望の周波数によるFM変調開始タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS306)。通知がある場合、ステップS307の動作へ進む。一方、通知がない場合、ステップS306の動作へ戻る。
ステップS307において、VCOゲイン補正回路204は、算出した数式に基づいて、加算器205からの入力値に応じて補正値を計算し、補正した値を制御電圧としてVCO203に出力する。
VCOゲイン補正回路204が、測定したVCO203のf−V特性から、線形な特性を算出し、補正値を出力する方法は第1の実施形態と同じである。
このように、第3の実施形態によれば、VCOゲイン補正回路204は、第1の期間において、f−V特性を測定する。したがって、VCOゲイン補正回路204が記憶するVCO203へ印加する制御電圧と、VCO203からの出力信号とは、図3における時間t1から時間t4までの間の搬送波周波数曲線にて示される遷移後の所望の周波数の周辺の値のみとなる。したがって、従来ではVCOの電源投入時にf−V特性測定を行っていたのに対し、VCOゲイン補正回路204は、搬送波周波数の遷移時間においてVCO203のf−V特性を測定するので、短時間でVCO203のf−V特性を測定することができ、且つ補正テーブルのためのメモリを小さくすることができる。また、図3における時間t1からt4にて示される第1の期間は、PLL回路をロックするのに必ず必要な期間である。したがって、本発明の第3の実施形態では不要であった時間を有効に利用することができることとなる。
さらに、VCO203のf−V特性は、温度や、電源電圧の低減によって変化する。本発明の第3の実施形態が、無線システムで用いられる場合には、非常に小さな製品の中で大きな発熱をするパワーアンプが、VCO203と同一基盤上に実装されることとなる。したがって、FM変調器2の稼働中にVCOゲイン補正回路204の補正信号に誤差が生じる場合がある。しかし、本発明第3の実施形態においてVCOゲイン補正回路204は、搬送波周波数の遷移の度に、VCO203のf−V特性を測定する。したがって、本発明はFM変調器2の動作中における、温度変化や電源電圧の低減による、VCO203のf−V特性の変化によって生ずる補正信号の誤差を、抑制することができる。
なお、第3の実施形態においてVCOゲイン補正回路204が、VCO203のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、VCO203の電源投入時を開始点としても良い。この場合、図3において時間t1にてVCO203の電源投入が行われると、時間t1以降の搬送波周波数曲線の収束過程は図3に示される収束過程と同様となる。
なお、第3の実施形態においてVCOゲイン補正回路204が、VCO203のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、VCOゲイン補正回路204がVCO203のf−V特性の測定を開始するタイミングは、第1の期間において、時間t2で表されている、搬送波周波数の極性が反転する時間でもよい。この場合、特性測定タイミング制御部211は、時間t2が到来するとVCO203のf−V特性測定開始タイミングを、VCOゲイン補正回路204に通知する。特性測定タイミング制御部211は、測定を開始した時間から極性が2回目に反転する時間(図示せず)が到来すると、f−V特性測定終了タイミングをVCOゲイン補正回路204に通知する。測定を開始した時間から極性が2回目に反転する時間とは、予め特性測定タイミング制御部211に設定されている時間である。この方法によっても、VCOゲイン補正回路204は、VCO203のf−V特性を測定することができる。
なお、第3の実施形態においてVCOゲイン補正回路204が、VCO203のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、VCOゲイン補正回路204がVCO203のf−V特性の測定を開始するタイミングは、図3の搬送波周波数切り替え過程において、時間t3で表されている、搬送波周波数曲線の変曲点としてもよい。この場合、特性測定タイミング制御部211は、時間t3が到来するとVCO203のf−V特性測定開始タイミングを、VCOゲイン補正回路204に通知する。そして、特性測定タイミング制御部211は、測定を
開始した時点以降の次の変曲点(図示せず)が到来すると、f−V特性測定終了タイミングをVCOゲイン補正回路204に通知する。測定を開始した時間以降の次の変曲点とは、予め特性測定タイミング制御部211に設定されている時間である。この方法によっても、VCOゲイン補正回路204は、VCO203のf−V特性を測定することができる。
なお、第3の実施形態においてVCOゲイン補正回路204が、VCO203のf−V特性測定を開始するタイミングを、図3における時間t1としたが、それ以外のタイミングでも良い。例えば、VCOゲイン補正回路204がVCO203のf−V特性の測定を開始するタイミングは、第1の期間において、搬送波周波数切り替え開始の時間t1を基準に、その基準以降の任意の時間(図示せず)を開始点とする一定期間を利用しても良い。この場合、特性測定タイミング制御部211は、搬送波周波数切り替え開始時間t1から予め設定されている任意の時間(図示せず)が経過すると、VCO203のf−V特性測定開始タイミングをVCOゲイン補正回路204に通知する。特性測定タイミング制御部211は、f−V特性測定開始タイミングを通知してから、予め設定されている一定時間が経過すると、f−V特性測定終了タイミングをVCOゲイン補正回路204に通知する。この方法によっても、VCOゲイン補正回路204は、VCO203のf−V特性を測定することができる。
なお、図7に示したように、使用するVCOによっては、複数のf−V特性を備えている場合がある。これは、VCOが出力できる搬送波周波数の範囲を広くするためである。このようなVCOを用いても、本発明の第3の実施形態では、同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図14は、本発明の第4の実施形態におけるFM変調器2aの概略構成を示す図である。図15は、本発明の第4の実施形態に係るFM変調器2aの詳細な構成を示すブロック図である。図14において、FM変調器2aは、基準信号発生器201と、制御回路202aと、VCO203と、特性測定タイミング制御部211aとを備える。図15において、制御回路202aは、VCOゲイン補正回路204aと、加算器205と、LPF206と、位相比較器207と、掛け算器208、210と、周波数分周器209とを含む。本実施形態の構成要素のうち、第3の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、説明を省略する。図14及び15に示すFM変調器2aは、以下に示す2つの点で、図12に示すFM変調器2と異なる。
第1に、特性測定タイミング制御部211a及び制御回路202aに含まれるVCOゲイン補正回路204aの動作タイミングが異なる。図12に示すFM変調器2では、VCOゲイン補正回路204が特性測定タイミング制御部211からf−V特性測定開始のタイミングの通知を受けて、VCO203のf−V特性測定を行う時間は、第1の期間であった。しかし、図15において示すFM変調器2aは、VCO203のf−V特性を、第2の期間に測定する点が、図12において示すFM変調器2の動作と異なる点である。
第2に、図12に示すVCOゲイン補正回路204は、特性測定タイミング制御部211からVCO203のf−V特性測定開始タイミングの通知を受けると、VCO203への制御電圧と、VCO203からの出力信号とを記憶する。しかし、図15に示すVCOゲイン補正回路204aは、特性測定タイミング制御部211aからVCO203のf−V特性測定開始タイミングの通知を受けると、自発的に正負の制御電圧をVCO203に対して出力する。VCO203の出力信号は、VCOゲイン補正回路204aから入力される変動する制御電圧に対応して、変動する。VCOゲイン補正回路204aは、VCOゲイン補正回路204aが出力した正負の制御電圧と、対応して変動するVCO203か
らの出力信号とを、対応させて記憶する点が、図12に示すVCOゲイン補正回路204の動作と異なる点である。
VCOゲイン補正回路204aが出力する複数の正負の制御電圧は、遷移後の所望の周波数にてFM変調が開始された後の、VCO103の出力信号の周波数を全て網羅する制御電圧である必要がある。
図3を用いて、本発明の第4の実施形態におけるVCOゲイン補正回路204aの動作タイミングを説明する。図15に示されるFM変調器2aが、無線通信システムで用いられる場合、搬送波周波数は一定ではなく切り替えられる。図3は、第1の搬送波周波数から、所望の周波数への切り替えの時間遷移の一例を示す。図3においてt0からt1までの期間は、第1の搬送波周波数において、制御回路202a、すなわちデジタルPLL回路が定常状態にある様子を示している。例として図3では、時間t1にて第1の搬送波周波数から所望の周波数への遷移が開始され、時間t5以降にて所望の周波数を中心とした、sin波の変調がかけられている場合を示す。
第4の実施形態において、特性測定タイミング制御部211aが判断するf−V特性測定開始のタイミングは、第2の期間の開始時間t4である。また、第4の実施形態において、特性測定タイミング制御部211aが判断するf−V特性測定終了のタイミングは、VCOゲイン補正回路204aが必要な正負のデジタル値の出力を終了する時間である。
図3、図15及び図16を用いて第4の実施形態におけるFM変調器2aの動作を詳細に説明する。図16は、第4の実施形態におけるVCOゲイン補正回路204aの動作を説明するフローチャートである。
図16において搬送波周波数の遷移開始の時間t1が到来し、特性測定タイミング制御部211aがチャンネルデータの変更を検出する。特性測定タイミング制御部211aは、チャンネルデータの変更を検出してから、時間t4が到来すると、VCOゲイン補正回路204aにf−V特性測定開始のタイミングを通知する。VCOゲイン補正回路204aは、特性測定タイミング制御部211aからf−V特性測定開始の通知があるか否かを判断する(ステップS401)。通知がある場合、VCOゲイン補正回路204aは、ステップS402の動作へ進む。一方、通知がない場合、VCOゲイン補正回路204aはステップS401の動作へ戻る。
ステップS402において、VCOゲイン補正回路204aは、VCO203への複数の正負の制御電圧の入力を開始し、VCO203のf−V特性測定を開始する。VCOゲイン補正回路204aは、VCOゲイン補正回路204aが出力した複数の正負の制御電圧と、VCOゲイン補正回路204aからの出力信号とを、対応させて記憶する(ステップS403)。
次に、VCOゲイン補正回路204aは、必要な正負の制御電圧の出力を終了したか否かを判断する(ステップS404)。終了した場合は、ステップS405の動作へ進む。一方、終了していない場合は、ステップS402の動作へ戻る。
ステップS405にて、VCOゲイン補正回路204aは、VCO203のf−V特性測定を終了する。
次に、VCOゲイン補正回路204aは、記憶したVCOゲイン補正回路204aの出力した複数の正負の制御電圧と、VCO203からの出力信号とからVCO203の線形な特性の数式を算出する(ステップS406)。
次に、VCOゲイン補正回路204aは、特性測定タイミング制御部211aから、所望の周波数によるFM変調開始タイミングの通知があるか否かを判断する(ステップS407)。通知がある場合、ステップS408の動作へ進む。一方、通知がない場合、ステップS407の動作へ戻る。
ステップS408において、VCOゲイン補正回路204aは、算出した数式に基づいて、加算器205からの入力値に応じて補正値を計算し、補正した値をVCO203に出力する。
VCOゲイン補正回路204aが、測定したVCO203のf−V特性から線形な特性を算出し、補正値を決定する方法は、第1の実施形態と同じ方法である。
このように、第4の実施形態によれば、VCOゲイン補正回路204aは、第2の期間にf−V特性を測定する。VCOゲイン補正回路204aが記憶する値は、VCOゲイン補正回路204aが出力する、必要な周波数のみを網羅した正負の制御電圧と、VCO203からの出力信号である。したがって、VCO203のf−V特性を短時間で測定でき、且つ補正テーブルのためのメモリを小さくすることができる。また、第2の期間は、PLL回路をロックするのに必ず必要な期間である。したがって、本発明の第4の実施形態では不要であった時間を有効に利用することができることとなる。
さらに、VCO203のf−V特性は、温度や、電源電圧の低減によって変化する。本発明の第4の実施形態が、無線システムで用いられる場合には、非常に小さな製品の中で大きな発熱をするパワーアンプが、VCO203と同一基盤上に実装されることとなる。したがって、FM変調器2aの稼働中にVCOゲイン補正回路204aの補正信号に誤差が生じる場合がある。しかし、本発明の第4の実施形態においてVCOゲイン補正回路204aは、搬送波周波数の遷移の度に、VCO203のf−V特性を測定する。したがって、本発明の第4の実施形態はFM変調器2aの動作中における、温度変化や電源電圧の低減による、VCO203のf−V特性の変化によって生ずる補正信号の誤差を、抑制することができる。
なお、VCOゲイン補正回路204aがVCO203のf−V特性の測定を開始するタイミングは図3において示す時間t4でなくともよい。例えば、第2の期間における、任意の時間であってもよい。
図20は、本発明に係るFM変調器を送信回路に備えた、無線装置を示す図である。本発明に係るFM変調器を送信回路に備えることで、電源投入時、及びチャンネル切り替え開始時間から、FM変調を開始するまでの時間を短縮できる無線装置を提供できる。
本発明によれば、FM変調器の線形性改善手法の効率化を図ることができ、無線通信等の分野に有用である。
本発明における第1の実施形態のFM変調器1の概略構成を示すブロック図 本発明における第1の実施形態におけるFM変調器1の詳細な構成を示すブロック図 本発明の補正部の動作タイミングを示した図 本発明における、図2に示される補正部108と、図9に示される補正部108aと、図12に示されるVCOゲイン補正回路204と、図15に示されるVCOゲイン補正回路204aとが保持する補正テーブルのメモリ構成の一例 本発明の第1の実施形態における補正部108の動作を説明するフローチャート VCOの非線形性の補正方法を示した図 複数本のf−V特性を備えたVCOを示した図 本発明の第2の実施形態におけるFM変調器1aの概略構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態におけるFM変調器1aの詳細な構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態における補正部108aの動作を説明するフローチャート 本発明の第3の実施形態におけるFM変調器2の概略構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態におけるFM変調器2の詳細な構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態におけるVCOゲイン補正回路204の動作を説明するフローチャート 本発明の第4の実施形態におけるFM変調器2aの概略構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態におけるFM変調器2aの詳細な構成を示すブロック図 本発明の第4の実施形態におけるVCOゲイン補正回路204aの動作を説明するフローチャート 従来のFM変調器90の構成を示すブロック図 電圧制御発振器(VCO)の動作原理を説明する図 従来技術におけるVCOの非線形性の補正方法を示した図 本発明に係るFM変調器を備える無線装置を示した図
符号の説明
1 FM変調器
101 基準信号発生器
102 制御回路
103 電圧制御発振器(VCO)
104 デジタルーアナログ変換器(DAC)
105 加算器
106 ローパスフィルタ(LPF)
107 誤差検出回路
108 補正部
109 周波数―デジタル変換器
110 特性測定タイミング制御部
111 掛け算器
112 アナログーデジタル変換器(ADC)
113 アナログーデジタル変換器(ADC)
1a FM変調器
102a 制御回路
108a 補正部
110a 特性測定タイミング制御部
2 FM変調器
201 基準信号発生器
202 制御回路
203 電圧制御発振器(VCO)
204 VCOゲイン補正回路
205 加算器
206 ローパスフィルタ(LPF)
207 位相比較器
208 掛け算器
209 周波数分周器
210 掛け算器
211 特性測定タイミング制御部
2a FM変調器
202a 制御回路
204a VCOゲイン補正回路
211a 特性測定タイミング制御部

Claims (7)

  1. 準信号を発生する基準信号発生器と、
    印加される制御電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器からの前記信号を出力とする位相同期ループを前記電圧制御発振器とともに構成し、
    前記基準信号を用いて前記位相同期ループから出力される前記信号の前記周波数を所望の搬送波周波数に収束させる過程において前記電圧制御発振器のf―V特性を測定し、
    前記搬送波周波数に対するFM変調時に変調成分を含む信号を入力し、測定された前記f−V特性により前記電圧制御発振器が線形なf―V特性を持った場合と等価な周波数を出力するように前記電圧制御発振器へ補正された制御電圧を印加する、制御回路と、
    を含むFM変調器。
  2. 前記制御回路に、前記測定のタイミングを通知する特性測定タイミング制御部をさらに備える、請求項1に記載のFM変調器。
  3. 前記制御回路は、デジタル処理によって前記周波数を前記搬送波周波数に収束させる、請求項1に記載のFM変調器。
  4. 前記制御回路は、アナログ処理によって前記周波数を前記搬送波周波数に収束させる、請求項1に記載のFM変調器。
  5. 前記周波数を所望の搬送波周波数に収束させる過程は、他の搬送波周波数から前記搬送波周波数を用いるチャンネルにチャンネルが切り替えられた後の過程である、請求項1記載のFM変調器。
  6. 前記周波数を所望の搬送波周波数に収束させる過程は、前記FM変調器に電源が投入された後の過程である、請求項1記載のFM変調器。
  7. FM変調された無線信号を送信する無線装置であって、
    前記無線装置は前記無線信号を出力するFM変調器を含み、
    前記FM変調器は、
    基準信号を発生する基準信号発生器と、
    印加される制御電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器からの前記信号を出力とする位相同期ループを前記電圧制御発振器とともに構成し、
    前記基準信号を用いて前記位相同期ループから出力される前記信号の前記周波数を所望の搬送波周波数に収束させる過程において前記電圧制御発振器のf―V特性を測定し、
    前記搬送波周波数に対するFM変調時に変調成分を含む信号を入力し、測定された前記f−V特性により前記電圧制御発振器が線形なf―V特性を持った場合と等価な周波数を出力するように前記電圧制御発振器へ補正された制御電圧を印加する、制御回路と、
    を含む無線装置。
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