JP6392592B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents

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Description

本発明は、周波数シンセサイザに関し、より詳細には、電圧制御発振器の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにしたオールデジタルの周波数シンセサイザに関する。
従来から、基準信号源と電圧制御発振器の双方に対して変調信号を入力することで、広帯域の変調が可能なアナログ周波数シンセサイザが知られている。この種のアナログ周波数シンセサイザは、基準信号源と電圧制御発振器の双方に周波数変調機能をもつ必要があった。
例えば、特許文献1,2には、周波数変調機能を持たない基準信号源を使用でき、かつ、デジタル変調信号に基づき広帯域の変調を行えるアナログ周波数シンセサイザが開示されている。特に、特許文献2のアナログ周波数シンセサイザは、フィードフォワードパスとフィードバックパスの2点変調間の入力タイミング差を減少することができ、変調精度を向上することができる。
また、アナログ周波数シンセサイザに代わるものとして、基準信号源や電圧制御発振器に周波数変調機能をもつ必要がなく、余分なDA変換器やフィルタが不要である、オールデジタルの周波数シンセサイザがある。
例えば、特許文献3には、周波数変調した出力発振信号を出力するオールデジタル周波数シンセサイザであって、発振制御信号の最大値と最小値を調整し、出力発振信号の変調度を所定の値に制御する周波数変調部を有するオールデジタル周波数シンセサイザが開示されている。このオールデジタル周波数シンセサイザは、周波数スイープのゲインを補償することによって、電圧制御発振器の特性ばらつきによる変調度のばらつきを低減することができる。
特開2003−273651号公報 特開2005−287010号公報 特開2011−234104号公報
しかしながら、上述した特許文献2の記載のアナログ周波数シンセサイザは、依然として電圧制御発振器に周波数変調機能をもつ必要がある。そして、そのフィードフォワードパスにはDA変換器とフィルタが必要であり、回路規模が大きくなるという問題があった。
また、上述した特許文献3に示される構成では、変調された出力信号(チャープ信号)の出力周波数の入力信号に対する高線形性を実現することができないという問題がある。そこで、近年、出力周波数の高線形性を実現する技術が開発されている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電圧制御発振器の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにした周波数シンセサイザを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、電圧制御発振器(111)の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにした周波数シンセサイザにおいて、少なくとも、基準クロック信号と前記電圧制御発振器(111)の出力信号とを比較する周波数位相比較器(101)と、該周波数位相比較器(101)に接続される時間デジタル変換器(102)と、該時間デジタル変換器(102)に接続されるデジタルチャージポンプ回路(103)と、該デジタルチャージポンプ回路(103)に接続されるデジタルループフィルタ(105)と、DA変換部(109)を介して該デジタルループフィルタ(105)に接続されるアナログローパスフィルタ(110)と、該アナログローパスフィルタ(110)に接続される前記電圧制御発振器(111)と、該電圧制御発振器(111)の出力信号を前記周波数位相比較器(101)に入力させる分周器(112)とを備え、該分周器(112)を介して前記周波数位相比較器(101)にフィードバックする閉ループパスと、少なくとも、周波数変調連続波を発生する周波数変調連続波発生回路(113)と、前記周波数変調連続波が入力され、前記分周器(112)に接続されるフラクショナル変調回路(114)とを有する第1の開ループパスと、少なくとも、前記周波数変調連続波発生回路(113)と、該周波数変調連続波発生回路(113)に接続されるメモリ(106)からの出力に基づいてプリディストーションされた前記周波数変調連続波を生成するプリディストーション回路(107)と、前記プリディストーションされた周波数変調連続波を前記DA変換部(109)の入力に加算する加算器(108)とを有する第2の開ループパスと、前記DA変換部(109)と、を備え、前記第2の開ループパスの各回路構成(113,107,108)と前記DA変換部(109)を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数は、前記閉ループパスの各回路構成(101,102,103,105,109,110,111,112)を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数よりも高い周波数を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2の開ループパスの各回路構成(113,107,108)と前記DA変換部(109)を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数は、前記閉ループパスの各回路構成(101,102,103,105,109,110,111,112)を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数に対して逓倍の関係にあることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記DA変換部(109)は、デルタシグマ量子化器(109a)及びDA変換器(109b)を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記基準クロック信号を生成するクロック生成回路(図示せず)を有することを特徴とする。
本発明によれば、電圧制御発振器の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにした周波数シンセサイザを実現することができる。
入力信号に対する出力周波数の線形性を実現するためのプリディストーション回路を有するオールデジタルの周波数シンセサイザを示すブロック図である。 図1に示した電圧制御発振器の出力信号の周波数特性を示す図である。 周波数指令ワードから電圧制御発振器の周波数出力までの、周波数シンセサイザの伝達関数を示す図である。 デジタルイコライザフィルタの効果を説明するための図である。 本発明に係る出力周波数誤差の低減を実現するためのオールデジタルの周波数シンセサイザの実施形態を説明するためのブロック図である。 本発明に係るクロック生成回路を示すブロック図である。 (a),(B)は、DA変換部の出力信号の電圧特性とアナログローパスフィルタの出力信号の電圧特性を示す図と、電圧制御発振器の出力信号の周波数特性を示す図である。 本発明によりクロックフィードスルーの影響が低減する様子を説明するための図である。 デルタシグマ量子化器によるデルタシグマノイズとオーバーサンプリングの関係を説明するための図である。
まず、本発明の前提となるオールデジタルの周波数シンセサイザとその問題点について以下に説明する。
図1は、本発明の前提となるオールデジタルの周波数シンセサイザを説明するためのブロック図で、入力信号に対する出力周波数の線形性を実現するためのプリディストーション回路を有するオールデジタルの周波数シンセサイザを示している。図中符号1は周波数位相比較器、2は時間デジタル変換器、3はデジタルチャージポンプ回路、4はフラクショナル補償回路、5はデジタルループフィルタ、6はメモリ、7はプリディストーション回路(前置歪補償回路)、8は加算器、9はDA変換部、9aはデルタシグマ量子化器、9bはDA変換器、10は1次のアナログローパスフィルタ、11は電圧制御発振器、12は分周器、13は周波数変調連続波発生回路、14はフラクショナル変調回路を示している。
図1に示したオールデジタルの周波数シンセサイザは、リファレンス信号(RefClk;基準クロック信号)と電圧制御発振器(Voltage Control Ocirator:VCO)11から分周器(Divider)12を介して出力される出力信号とを比較する周波数位相比較器(Phase Frequency Detector:PFD)1と、時間デジタル変換器(Time To Digital Converter:TDC)2と、デジタルチャージポンプ回路(Digital Charge Pump)3と、フラクショナル補償回路(Fractional Compensator)4と、デジタルループフィルタ(Digital Loop filter)5と、デルタシグマ量子化器(Delta Sigma Quantizer)9a及びDA変換器(Digital To Analog Converter:DAC)9bからなるDA変換部9と、例えば、1次のアナログローパスフィルタ(Analog Low Pass filter)10と、電圧制御発振器(VCO)11と、分周器(Divider)12とを備えている。
また、図1に示したオールデジタルの周波数シンセサイザは、変調信号として例えば、周波数変調連続波(Frequency Modulated Continuous Wave:FMCW)を発生する周波数変調連続波発生回路(FMCW Generator)13と、フラクショナル変調回路(Fractional Modulator)14と、周波数変調連続波発生回路(FMCW Generator)13からの周波数変調連続波をDA変換部9の入力に加算する加算器8とを備えている。
さらに、図1に示したオールデジタルの周波数シンセサイザは、プリディストーション回路(Predistortion)7と、メモリ(Memory)6とを備えている。
そして、オールデジタルの周波数シンセサイザは、周波数位相比較器1から、時間デジタル変換器2とデジタルチャージポンプ回路3とデジタルループフィルタ5とDA変換部9とアナログローパスフィルタ10と電圧制御発振器1を経るパスと、さらに、分周器12を介して周波数位相比較器1にフィードバックされるフィードバックパスとを有し、これらで形成される開ループ経路により、周波数変調された出力信号が電圧制御発振器11より出力される。フラクショナル補償回路7は、フラクショナル−N特有のスプリアス発生因を補償する。
ここで、電圧制御発振器11の出力周波数の制御電圧に対する非線形性のために、周波数変調された出力信号(チャープ信号)の出力周波数の入力信号に対する線形性が問題となる。
プリディストーション回路7は、メモリ6からの出力に基づき変調信号をプリディストーションして、電圧制御発振器11の出力周波数の制御電圧に対する非線形性を補償する。このプリディストーションは、周波数シンセサイザの開ループ経路を利用し、電圧制御発振器11の非線形性を測定することで行われる。
メモリ6は、DA変換部9の前段のデジタルループフィルタ5の出力をモニタし、複数の測定点を記憶する。プリディストーション回路7は、メモリ6に記憶された複数の測定点から、近似により反転曲線信号を生成する。そして、プリディストーション回路7は、電圧制御発振器11の出力信号の周波数特性が制御電圧に対して線形となるように、反転曲線信号によって周波数変調連続波発生回路13からの変調信号を補償する。この変転曲線信号の近似は、チューニングレンジをいくつかに分割し、直線補完位相差が最小になるように、最適値を決定する。
ここで、メモリ6は、DA変換部9の前段のデジタルループフィルタ5の出力をモニタしたが、DA変換部9の前段であればどこをモニタしてもよく、周波数位相比較器1又は時間デジタル変換器2又はデジタルチャージポンプ回路3又はフラクショナル補償回路4又は加算器8の出力をモニタしてもよい。
図2は、図1に示した電圧制御発振器の出力信号の周波数特性を示す図である。横軸は、電圧制御発振器11に入力される制御電圧(Tuning voltage)で、縦軸は、電圧制御発振器11の出力信号の周波数(Frequency)を示している。
図2に示すように、実線は補償前の出力信号の周波数特性で、点線は出力信号の周波数特性の逆特性である。電圧制御発振器11の出力信号の周波数特性の逆特性(inverse function)は、8個の測定点(segments)により近似により算出された例を示している。補償前の出力信号の周波数特性は、出力信号の周波数特性の逆特性が加算されることにより補償され、点線で示すように、補償後の出力信号の周波数特性は線形性を実現することができる。
なお、周波数変調連続波発生回路13からDA変換部9への開ループ経路に、アナログローパスフィルタ10の群遅延歪を補正するために、デジタルイコライザフィルタ(図示せず)を追加してもよい。周波数シンセサイザの閉ループ経路内にあるアナログローパスフィルタ10は、群遅延を持つので、開ループ経路で遅延差が生じ、特に高速では、線形性が劣化する。そこで、デジタルイコライザフィルタによって、閉ループの伝達関数とは逆特性の伝達関数を生成することで、線形性の劣化を補償する。
図3は、周波数指令ワード(Frequency command word)から電圧制御発振器の周波数出力までの、周波数シンセサイザの伝達関数を示す図である。横軸は周波数(f)で、縦軸はゲイン(dB)を示している。
図3に示すように、細線は、補償前の周波数シンセサイザの伝達関数で、アナログローパスフィルタのポール(Analog pole)によって、ある周波数fref以上の高速になると、ゲインが下がる。一方、太線は、補償前の周波数シンセサイザの伝達関数とは逆特性の伝達関数であり、デジタルイコライザフィルタのゼロ点(Digital zero)によって、ある周波数fref以上の高速になると、ゲインが上がるように設定されている。したがって、補償後の周波数シンセサイザの伝達関数(Result)は、実線で示すように、デジタルイコライザフィルタによる逆特性の伝達関数により、ある周波数fref以上の高速であっても、ゲインが下がることがなく一定となる。よって、高速での線形性の劣化を補償することができる。
図4は、デジタルイコライザフィルタの効果を説明するための図である。横軸は時間で、縦軸は電圧を示している。
図4に示すように、実線は、DA変換部の出力波形で、点線は、アナログローパスフィルタの出力波形である。アナログローパスフィルタ10は、出力波形の周波数が速くなると、DA変換部9の出力波形の頂点を丸める働きをする。ここで、デジタルイコライザフィルタを用いた場合、このデジタルイコライザフィルタは、頂点付近に鋭い角を得るために、DA変換部9の出力波形の頂点付近に段差を設ける。デジタルイコライザフィルタを上述したように調整することで、アナログローパスフィルタ10は、この段差をフィルタリングし、頂点付近に鋭い角をもった、電圧制御発振器11の制御電圧を生成している。
このように、プリディストーションは、周波数変調連続波発生回路13からDA変換部9への変調のための開ループ経路ではなく、周波数シンセサイザの閉ループ経路を利用しており、開ループ経路のキャリブレーションポイント数ほど必要としない。また、閉ループ経路は、位相ノイズを低減することができる。
したがって、この周波数シンセサイザは、入力信号に対する線形性や位相ノイズを劣化させることなく、低速から高速まで広帯域の変調が可能な周波数変調を実現することができる。
上述したように、周波数変調連続波発生回路13からの変調信号は、開ループ経路、すなわち、第1のパスとしてのフィードフォワードパスによりDA変換部9に供給される。また、周波数変調連続波発生回路13からの変調信号は、第1のパスとは別の第2のパスによりフラクショナル変調回路14及び分周器12に供給される。そして、変調信号がデジタルループフィルタ5に供給されないので、高速な周波数変調を行うことができる。
しかしながら、オールデジタルの周波数シンセサイザの動作速度は、サンプリング周波数で決まり、一般的に時間デジタル変換器が律速となって、動作速度が制限される。
そして、サンプリング周波数が制限されると、DA変換部9内のデルタシグマ量子化器9aの量子化誤差も制限されるので、チャープ信号の周波数誤差の原因となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図5は、本発明に係る出力周波数誤差の低減を実現するためのオールデジタルの周波数シンセサイザの実施形態を説明するためのブロック図である。図中符号101は周波数位相比較器、102は時間デジタル変換器、103はデジタルチャージポンプ回路、104はフラクショナル補償回路、105はデジタルループフィルタ、106はメモリ、107はプリディストーション回路(前置歪補償回路)、108は加算器、109はDA変換部、109aはデルタシグマ量子化器、109bはDA変換器、110は1次のアナログローパスフィルタ、111は電圧制御発振器、112は分周器、113は周波数変調連続波発生回路、114はフラクショナル変調回路を示している。
なお、周波数変調連続波発生回路113と、プリディストーション回路107と、加算器108と、DA変換部109でオーバーサンプルパスMを形成し、それ以外の回路構成でノーマルサンプルパスNを形成している。
本実施形態の周波数シンセサイザは、電圧制御発振器111の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにした周波数シンセサイザで、閉ループパスと第1の開ループパスと第2の開ループパスとから構成されている。
閉ループパスは、少なくとも、基準クロック信号と電圧制御発振器111の出力信号とを比較する周波数位相比較器101と、この周波数位相比較器101に接続される時間デジタル変換器102と、この時間デジタル変換器102に接続されるデジタルチャージポンプ回路103と、このデジタルチャージポンプ回路103に接続されるデジタルループフィルタ105と、DA変換部109を介してデジタルループフィルタ105に接続されるアナログローパスフィルタ110と、このアナログローパスフィルタ110に接続される電圧制御発振器111と、この電圧制御発振器111の出力信号を周波数位相比較器101に入力させる分周器112とを備え、この分周器112を介して周波数位相比較器101にフィードバックする。
また、第1の開ループパスは、少なくとも、周波数変調連続波を発生する周波数変調連続波発生回路113と、周波数変調連続波が入力され、分周器112に接続されるフラクショナル変調回路114とを有している。
また、第2の開ループパスは、少なくとも、周波数変調連続波発生回路113と、この周波数変調連続波発生回路113に接続されるメモリ106からの出力に基づいてプリディストーションされた周波数変調連続波を生成するプリディストーション回路107と、プリディストーションされた周波数変調連続波をDA変換部109の入力に加算する加算器108とを有している。
そして、第2の開ループパスの各回路構成113,107,108とDA変換部109を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数は、閉ループパスの各回路構成101,102,103,105,110,111,112を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数よりも高い周波数を有している。
また、第2の開ループパスの各回路構成113,107,108とDA変換部109を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数は、閉ループパスの各回路構成101,102,103,105,110,111,112を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数に対して逓倍の関係にある。
また、DA変換部109は、デルタシグマ量子化器109a及びDA変換器109bを有している。また、基準クロック信号を生成するクロック生成回路(図示せず)を有している。
つまり、本実施形態のオールデジタルの周波数シンセサイザは、周波数変調連続波発生回路(FMCW Generator)113と、プリディストーション回路(Predistortion)107と、加算器108と、デルタシグマ量子化器(Delta Sigma Quantizer)109a及びDA変換器(Digital To Analog Converter:DAC)109bからなるDA変換部9を有している。
そして、周波数変調連続波発生回路113と、プリディストーション回路107と、加算器108とを動作させるための基準クロックのサンプリング周波数は、デルタシグマ量子化器109a及びDA変換器109bを動作させるための基準クロックのサンプリング周波数と同じである。また、このサンプリング周波数は、オールデジタルの周波数シンセサイザのその他の回路を動作させるための基準クロックのサンプリング周波数よりも高い周波数を有している。また、プリディストーション回路107と、加算器108とを動作させるための基準クロックのサンプリング周波数は、オールデジタルの周波数シンセサイザのその他の回路を動作させるための基準クロックのサンプリング周波数に対し、例えば、逓倍の関係にある。
このように、周波数変調連続波発生回路113と、プリディストーション回路107と、加算器108とからなる第2の開ループ経路のフィードフォワードパスにおいては、デルタシグマ量子化器109a及びDA変換器109bからなるDA変換部109と同じ高いサンプリング周波数を使用し、閉ループ経路にあるDA変換部109以外の残りの回路は、低いサンプリング周波数を維持する。
この高いサンプリング周波数をもつクロック(オーバーサンプリングクロック)をフィードフォワードパスにおいて使用することにより、DA変換部109内のデルタシグマ量子化器109aの量子化誤差も低減されるので、チャープ信号の出力周波数誤差を低減することができる。
このように、図1に示した周波数シンセサイザが、閉ループ経路の各回路構成101,102,103,105,110,111,112を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数が低い周波数であるのに対して、図5に示した本発明に係る周波数シンセサイザは、第2の開ループ経路の各回路構成113,107,108とDA変換部109を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数が閉ループ経路の各回路構成を動作させるための基準クロック信号のサンプリング周波数よりも高い周波数である点に特徴を有している。
図6は、本発明に係るクロック生成回路を示すブロック図である。
クロック生成回路は、第1の周波数の基準クロックを生成する第1のクロック生成部121と、第1の周波数の基準クロックに基づき第2の周波数の基準クロックを生成する第2のクロック生成部122とを備えている。第1の周波数が第2の周波数よりも高い場合は、第1の周波数の基準クロックは、フィードフォワードパスの各回路に供給される。そのとき、第2のクロック生成部122は、例えば、分周器などで構成され、低い周波数の第2の周波数の基準クロックは、その他の各回路に供給される。逆に、第1の周波数が第2の周波数よりも低い場合は、第1の周波数の基準クロックが逓倍された第2の周波数の基準クロックがフィードフォワードパスの各回路に供給され、第1の周波数の基準クロックは、その他の各回路に供給される。なお、クロック生成回路は、第1の周波数の基準クロックを生成する第1のクロック生成部121と、第1の周波数とは異なる第2の周波数の基準クロックを生成する第2のクロック生成部122とを各々備えていてもよい。
図7(a),(B)は、DA変換部の出力信号の電圧特性とアナログローパスフィルタの出力信号の電圧特性を示す図と、電圧制御発振器の出力信号の周波数特性を示す図である。
図7(a)は、DA変換部の出力信号の電圧特性とアナログローパスフィルタの出力信号の電圧特性を示す図である。横軸は、時間(Time(s))で、縦軸は出力信号の電圧(Vtune(V))を示している。
図7(a)に示すように、a1(点線細線)は、従来のようにフィードフォワードパスの各回路に低い周波数の基準クロックを使用した場合のDA変換部の出力信号の電圧特性である。b1(実線細線)は、従来のようにフィードフォワードパスの各回路に低い周波数の基準クロックを使用した場合のアナログローパスフィルタの出力信号の電圧特性で、DA変換部の出力信号がフィルタリングされたものである。c1(点線太線)は、本発明に係るフィードフォワードパスの各回路に高い周波数の基準クロックを使用した場合のDA変換部9の出力信号の電圧特性である。d1(実線太線)は、本発明に係るフィードフォワードパスの各回路に低い周波数の基準クロックを使用した場合のアナログローパスフィルタ105の出力信号の電圧特性であり、DA変換部9の出力信号がフィルタリングされたものである。e1(一点鎖線)は、理想的な電圧特性である。
ここで、プリディストーション回路107と、加算器108とを動作させるための基準クロックのサンプリング周波数は、オールデジタルの周波数シンセサイザのその他の回路を動作させるための基準クロックのサンプリング周波数に対して4倍速い関係にある。
このように、本発明によれば、DA変換部109の出力信号のステップは、従来と比較してより小さいステップとなり、DA変換部109の出力信号がフィルタリングされた後のアナログローパスフィルタ110の出力信号は、より理想的な電圧特性である直線に近くなることが分かる。
図7(b)は、電圧制御発振器の出力信号の周波数特性を示す図である。横軸は時間(Time(s))で、縦軸は出力信号の周波数(Output Frequency(Hz))を示している。
図7(b)に示すように、b1(実線細線)は、従来のようにフィードフォワードパスの各回路に低い周波数の基準クロックを使用した場合の電圧制御発振器111の出力信号の周波数特性である。d1(実線太線)は、本発明に係るフィードフォワードパスの各回路に低い周波数の基準クロックを使用した場合の電圧制御発振器111の出力信号の周波数特性である。e1(一点鎖線)は、理想的な電圧制御発振器111の出力信号の周波数特性である。
本発明によれば、アナログローパスフィルタ110の出力信号は、より理想的な電圧特性である直線に近くなるので、電圧制御発振器111の出力信号の周波数特性は、より理想的な周波数特性である直線に近くなり、電圧制御発振器111の出力信号(チャープ信号)の出力周波数誤差が低減されていることが分かる。
ここで、フードフォワードパスは、実質的に電圧制御発振器111の出力信号(チャープ信号)を生成しており、フードフォワードパスは、閉ループ経路の一部ではない。分周器112は、低い周波数の基準クロックとほぼ同じ周波数のフィードバッククロックを生成しており、周波数位相比較器101は、サンプリング時間の終わりにおいて、リファレンス信号(RefClk)の周波数と比較する。ここで、分周器112からのフィードバッククロックの周波数とリファレンス信号(RefClk)の周波数とはほぼ同じである。
図7(b)において、P点は、サンプリング時間の終わりの比較ポイントを示し、このポイントPでの比較結果が、次段の時間デジタル変換器102に出力される。ここで、比較ポイント間の周波数は、一般的にDA変換部109の後段にあるアナログローパスフィルタ110が原因で非線形となってしまう。しかし、高い周波数の基準クロックをフィードフォワードパスに使用することにより、比較ポイントの間にある中間値を追加することができ、さらに高い線形性を実現することができる。
また、高い周波数の基準クロックをフィードフォワードパスに使用することにより、DA変換部109のクロックフィードスルーの影響を低減することができる。
図8は、本発明によりクロックフィードスルーの影響が低減する様子を説明するための図である。横軸は、キャリア周波数からの周波数差(Frequency Separation(log(Hz)))で、縦軸は、ゲイン(dB)を示している。
図8に示すように、点線fは、アナログローパスフィルタ110の伝達関数である。フィードフォワードパスを高い周波数の基準クロックとした場合のスパー(oversampling clock feed through)gと、フィードフォワードパスを低い周波数の基準クロックとした場合のスパー(normal clock feed through)hを比較すると、フィードフォワードパスを高い周波数の基準クロックとした場合のスパーgの方がキャリア周波数からより離れていることが分かる。アナログローパスフィルタ110は、このスパーgをより低減することができる。ここで、スパー(spur)はDA変換部109のクロックサンプリング周波数のフィードスルーを示す。DA変換部109の出力信号において、スパーはDA変換部109のクロックサンプリング周波数の変調として現れる。
最後に、高い周波数の基準クロックをフィードフォワードパスに使用すること、特に、デルタシグマ量子化器109aに使用することにより、デルタシグマ量子化器109aからのデルタシグマノイズを低減することができる。
図9は、デルタシグマ量子化器によるデルタシグマノイズとオーバーサンプリングの関係を説明するための図である。横軸は、周波数(Frequency)で、縦軸は、ゲイン(dB)を示している。
図9に示すように、a2(点線細線)は、デルタシグマ量子化器109aに使用する基準クロックの周波数(オーバーサンプリング周波数)が低い周波数(Fsamp)のときのデルタシグマ変調前のノイズの周波数特性を示す。b2(実線細線)は、デルタシグマ変調後のノイズの周波数特性を示す。c2(点線太線)は、デルタシグマ量子化器109aに使用する基準クロックの周波数(オーバーサンプリング周波数)が高い周波数(4×Fsamp)のときのデルタシグマ変調前のノイズの周波数特性を示す。d2(実線太線)は、デルタシグマ変調後のノイズの周波数特性を示す。e2(一点鎖線)は、アナログローパスフィルタ110の伝達関数の周波数特性を示す。
デルタシグマ変調によって、高周波ノイズがより高い周波数に移動することに加え、デルタシグマ量子化器109aに使用する基準クロックの周波数(オーバーサンプリング周波数)を高くすると、全体のノイズ・フロアが低下することが分かる。そして、アナログローパスフィルタ110は、デルタシグマ量子化器109aからのより多くのノイズをフィルタリングすることができる。
以上説明したように、本発明に係るオールデジタルの周波数シンセサイザは、高い周波数の基準クロックをフィードフォワードパスに使用することにより、出力周波数誤差の低減することができる。
1,101 周波数位相比較器
2,102 時間デジタル変換器
3,103 デジタルチャージポンプ回路
4,104 フラクショナル補償回路
5,105 デジタルループフィルタ
6,106 メモリ
7,107 プリディストーション回路(前置歪補償回路)
8,108 加算器
9,109 DA変換部
9a,109a デルタシグマ量子化器
9b,109b DA変換器
10,110 1次のアナログローパスフィルタ
11,111 電圧制御発振器
12,112 分周器
13,113 周波数変調連続波発生回路
14,114 フラクショナル変調回路

Claims (4)

  1. 電圧制御発振器の出力信号の出力周波数誤差を低減できるようにした周波数シンセサイザにおいて、
    少なくとも、基準クロック信号と前記電圧制御発振器の出力信号とを比較する周波数位相比較器と、該周波数位相比較器に接続される時間デジタル変換器と、該時間デジタル変換器に接続されるデジタルチャージポンプ回路と、該デジタルチャージポンプ回路に接続されるデジタルループフィルタと、DA変換部を介して該デジタルループフィルタに接続されるアナログローパスフィルタと、該アナログローパスフィルタに接続される前記電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出力信号を前記周波数位相比較器に入力させる分周器とを備え、該分周器を介して前記周波数位相比較器にフィードバックする閉ループパスと、
    少なくとも、周波数変調連続波を発生する周波数変調連続波発生回路と、前記周波数変調連続波が入力され、前記分周器に接続されるフラクショナル変調回路とを有する第1の開ループパスと、
    少なくとも、前記周波数変調連続波発生回路と、該周波数変調連続波発生回路に接続されるメモリからの出力に基づいてプリディストーションされた前記周波数変調連続波を生成するプリディストーション回路と、前記プリディストーションされた周波数変調連続波を前記DA変換部の入力に加算する加算器とを有する第2の開ループパスと、前記DA変換部と、を備え、
    前記第2の開ループパスの各回路構成と前記DA変換部を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数は、前記閉ループパスの各回路構成を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数よりも高い周波数を有することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 前記第2の開ループパスの各回路構成と前記DA変換部を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数は、前記閉ループパスの各回路構成を動作させるための前記基準クロック信号のサンプリング周波数に対して逓倍の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
  3. 前記DA変換部は、デルタシグマ量子化器及びDA変換器を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の周波数シンセサイザ。
  4. 前記基準クロック信号を生成するクロック生成回路を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の周波数シンセサイザ。
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