JP5844795B2 - 発振周波数調整装置、発振周波数調整方法及び無線通信装置 - Google Patents

発振周波数調整装置、発振周波数調整方法及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、高周波数帯域において無線通信装置に用いられる発振回路の発振周波数を調整する発振周波数調整装置、発振周波数調整方法及び無線通信装置に関する。
ミリ波の周波数帯域を用いた無線通信装置におけるRF(radio frequency)回路のMMIC(monolithic microwave integrated circuit)化が進められている。ミリ波の周波数帯域を用いた無線通信装置を商品化するためには、無線通信装置におけるRF回路は消費電力の低減が要求される。このため、ダイレクトコンバージョン方式の採用が有効であると言われている。
一般的なダイレクトコンバージョン方式では、キャリア周波数と同じ周波数を出力する発振回路と、発振周波数を安定させるためのPLL(Phase Locked Loop)シンセサイザとが必要となる。マイクロ波の周波数帯域(〜数GHz)では、キャリア周波数と同じ周波数を出力する発振回路とPLLとを比較的容易に実現できる(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1の従来のPLLシンセサイザの概略構成図である。図8に示すPLLシンセサイザは、基準発振器201、位相比較器203、チャージポンプ204、ループフィルタ205、電圧制御発振器(VCO)206、電圧制御発振器206の周波数を分周する分周器207を含む構成である。
図8に示すPLLシンセサイザの動作を説明する。基準発振器201から出力される基準信号は位相比較器203に入力される。位相比較器203は、電圧制御発振器206の発振周波数を分周器207にて1/Mに分周された周波数成分との比較を行い、その位相差に応じて、チャージポンプ204を駆動する。チャージポンプ204の出力信号はループフィルタ205により平滑化され、電圧制御発振器206の制御電圧として電圧制御発振器に印加される。
基準信号に対して分周器207の出力信号の位相が遅れている場合又は周波数が低い場合には、ループフィルタ205の出力電圧が高くなるため、電圧制御発振器206の発振周波数が高くなり位相が進み、基準信号の位相と一致させることができる。
しかしながら、ミリ波の周波数帯域(例えば60GHz)の周波数を出力する発振回路をCMOSプロセスによって製造する場合、プロセス、周囲温度又は電源電圧のうち1つ以上の変動により、60GHzの信号を分周する周波数分周回路は、製造することが困難となる。このため、ミリ波の周波数帯域(例えば60GHz)の周波数を出力する発振回路に、従来のPLLシンセサイザを用いることが困難となる。
例えば、ミリ波の周波数帯域より十分低い周波数帯域において動作可能な注入同期型発振回路及びPLLを含む構成の発振回路が提案されている。この発振回路は、注入同期型発振回路及びPLLに低い周波数の高次高調波の信号を注入同期することで、ミリ波の周波数帯域の周波数を出力する。(たとえば、非特許文献1参照)。
図9は、非特許文献1に記載された従来の発振回路109の内部構成を示す説明図である。図9に示す様に、従来の発振回路109は、PLLシンセサイザ101及び注入同期型発振回路107を含む構成である。
PLLシンセサイザ101は、発振回路102、周波数分周回路103、位相周波数比較器(PFD:phase frequency detector)104、チャージポンプ(CP:charge pump)105、及び低域通過フィルタ(LPF:low pass filter)106を有する。
従来の発振回路109の動作を説明する。
発振回路102は、低域通過フィルタ106から入力される制御電圧を用いて、所望の周波数の1/Mによって発振する。周波数分周回路103は、発振回路102の出力信号をN分周する。位相周波数比較器104は、周波数分周回路103によりN分周された信号と基準信号との位相及び周波数を比較する。
チャージポンプ105は、位相周波数比較器104の比較結果を電圧に変換して低域通過フィルタ106に出力する。低域通過フィルタ106は、チャージポンプ105から出力された電圧を平滑化する。低域通過フィルタ106の出力が発振回路102の制御電圧となり、PLLシンセサイザ101は、所望の周波数の1/Mによって動作する。
注入同期型発振回路107は、PLLシンセサイザ101から出力される発振周波数のM次高調波信号によって注入同期され、所望の周波数の周波数によって発振し、所望の周波数の信号を出力する。
例えば、所望の周波数が60GHz、PLLシンセサイザ101の発振周波数が所望周波数の1/4である場合に、PLLシンセサイザ101は15GHz程度において動作し、4次高調波信号によって注入同期型発振回路107が同期する。これにより、発振回路109は、60GHzの信号を出力できる。また、周波数分周回路103は、15GHzの周波数成分を分周すれば良いため、安定したPLLシンセサイザ101を提供できる。
米国特許出願公開第2009/0206894号明細書
Shoichi Hara., et al.,‘60 GHz Injection Locked Frequency Quadrupler with Quadrature Outputs in 65nm CMOS Process’, Asia Pacific Microwave Conference, pp.2268-2271, Dec. 2009
しかしながら、上述した非特許文献1の注入同期型発振回路107におけるプロセス、周囲温度又は電源電圧のうち1つ以上の変動によって、注入同期型発振回路107から出力される発振周波数は変動する。
更に、PLLシンセサイザ101の高次高調波信号の注入同期によって、注入同期型発振回路107が所望の周波数の信号を出力しているかどうかを確認するためには、注入同期型発振回路107の出力信号をモニタする必要がある。
ところが、上述した非特許文献1に示す発振回路109には、注入同期型発振回路107の出力信号をモニタする機能を有しない。このため、発振回路109を無線通信装置に組み込んだ場合に、送受信における所望の周波数の信号が適正に出力されているかどうかを判定することが困難であった。
本発明は、上述した従来の事情に鑑みてなされたものであって、電圧制御型発振回路と注入同期型発振回路との同期を制御し、所望の周波数の信号を出力する発振周波数調整装置、発振周波数調整方法及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した発振周波数調整装置であって、制御電圧に応じた発振周波数において発振する電圧制御発振回路と、前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数において発振する第1注入同期型発振回路と、前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数において発振する第2注入同期型発振回路と、前記第1注入同期型発振回路の出力信号と前記第2注入同期型発振回路の出力信号とを用いて周波数変換するミキサ回路と、前記ミキサ回路の出力信号に応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の同期状態を判定する同期判定部と、を備え、前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路は、前記電圧制御発振回路の発振周波数の整数倍の周波数において同期し、前記同期判定部は、前記ミキサ回路の出力信号が周波数成分を含むか否かに応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する。
また、本発明は、上述した発振周波数調整方法であって、制御電圧に応じた発振周波数において発振するステップと、前記制御電圧に応じた発振周波数の高次高調波に同期して前記発振周波数より高い第1発振周波数において発振するステップと、前記制御電圧に応じた発振周波数の高次高調波に同期して前記発振周波数より高い第2発振周波数において発振するステップと、前記第1発振周波数の出力信号と前記第2発振周波数の出力信号とを基に周波数変換するステップと、前記周波数変換の出力信号に応じて、前記第1発振周波数の出力信号と前記第2発振周波数の出力信号との同期状態を判定するステップと、を備え、前記第1発振周波数及び前記第2発振周波数は、前記制御電圧に応じた発振周波数の整数倍であり、前記ミキサ回路の出力信号が周波数成分を含むか否かに応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する。
更に、本発明は、上述した発振周波数調整装置と、前記発振周波数調整装置の前記第1注入同期型発振回路からの第1出力信号と、送信用のベースバンド信号とを基に周波数変換する送信ミキサ回路と、前記発振周波数調整装置の前記第2注入同期型発振回路からの第2出力信号と、高周波受信信号とを基に周波数変換する受信ミキサ回路とを備える。
本発明によれば、電圧制御型発振回路と注入同期型発振回路との同期を制御し、所望の周波数の信号を出力できる。
実施の形態1に係る発振周波数調整装置の内部構成を示す説明図 発振周波数調整装置の各注入同期型発振回路に印加する制御電圧に対する発振周波数特性の一例を示す説明図 発振周波数調整装置のミキサ回路の出力信号の振幅特性の一例を示す説明図、(a)同期時、(b)非同期時 発振周波数調整装置を含む無線通信装置の概略構成図 発振周波数調整装置のミキサ回路の出力信号をモニタする一例を示す説明図 実施の形態2に係る発振周波数調整装置の内部構成を示す説明図 実施の形態3に係る発振周波数調整装置の内部構成を示す説明図 従来のPLLシンセサイザの概略構成図 従来の発振回路の内部構成を示す説明図
以下、本発明に係る発振周波数調整装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。また、本発明は、発振周波数調整装置の処理(ステップ)を発振周波数調整方法として表現できる。更に、本発明は、後述の図4に示す様に、発振周波数調整装置を組み込んだ無線通信装置として表現できる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る発振周波数調整装置1の内部構成を示す説明図である。図1に示す様に、発振周波数調整装置1は、電圧制御型発振回路2、注入同期型発振回路3,4、ミキサ回路5、同期判定部6、ADコンバータ15,16を含む構成である。
注入同期型発振回路3は、注入同期型発振回路3の発振周波数を調整するための制御端子7を有する。注入同期型発振回路4は、注入同期型発振回路4の発振周波数を調整するための制御端子8を有する。
以下、注入同期型発振回路3の出力信号を第1出力信号と記載し、注入同期型発振回路4の出力信号を第2出力信号と記載する。
発振周波数調整装置1の動作を説明する。
電圧制御型発振回路2は、制御電圧を基に発振周波数f付近の周波数において発振し、発振周波数f付近の発振による出力信号を注入同期型発振回路3,4にそれぞれ出力する。発振周波数fと、注入同期型発振回路3,4の発振周波数f帯との間には、数式(1)が成立する。
電圧制御型発振回路2は、例えば図8に示すPLLシンセサイザ101の発振回路102として構成可能である。図1には図示されていないが、発振周波数調整装置1には、図8のPLLシンセサイザ101が含まれている。電圧制御型発振回路2は、図8の発振回路102に相当する。従って、電圧制御型発振回路2は、図1に示していない低域通過フィルタからの制御電圧を基に、発振周波数f付近において発振する。
Figure 0005844795
注入同期型発振回路3は、電圧制御型発振回路2からの出力信号における発振周波数のN次高調波の信号の注入(入力)に同期し、同期によって発振周波数f付近の周波数において安定的に発振する。注入同期型発振回路3は、発振周波数f付近の発振による出力信号を第1出力信号として、ミキサ回路5に出力する。なお、後述する様に、第1出力信号は、送信ミキサ9にも出力される。
注入同期型発振回路4は、電圧制御型発振回路2からの出力信号における発振周波数のN次高調波の信号の注入(入力)に同期し、同期によって発振周波数f付近の周波数において安定的に発振する。注入同期型発振回路3は、発振周波数f付近の発振による出力信号を第2出力信号として、ミキサ回路5に出力する。なお、後述する様に、第2出力信号は、受信ミキサ10にも出力される。
注入同期型発振回路3,4において、CMOSプロセスではプロセス変動が存在するため、注入同期型発振回路3,4が同じ発振器でも、CMOSプロセスにおける配置位置によって各発振周波数は微妙に異なる。更に、各注入同期型発振回路3,4がフリーランにおいて発振しているため、各注入同期型発振回路3,4の発振位相も異なる。
従って、第1出力信号yの周波数成分をω、位相をθ、振幅をaとすると、数式(2)が成立する。同様に、第2出力信号yの周波数成分をω、位相をθ、振幅をaとすると、数式(3)が成立する。
Figure 0005844795
Figure 0005844795
CMOSプロセスを用いて発振回路を製造する場合、プロセス、周囲温度又は電源電圧の変動によって、電圧制御型発振回路2の発振周波数は変動する。
注入同期型発振回路3,4の発振周波数を調整するために、注入同期型発振回路3には制御端子7、注入同期型発振回路4には制御端子8がそれぞれ設けられている。従って、制御端子7,8に与える制御電圧Vtを制御することによって、注入同期型発振回路3,4の発振周波数を調整できる。
図2は、発振周波数調整装置1の各注入同期型発振回路3,4に印加する制御電圧Vに対する発振周波数特性の一例を示す説明図である。
図2に示す様に、注入同期型発振回路3,4の制御電圧VがVからVの間であれば、注入同期型発振回路3,4の発振周波数は電圧制御型発振回路2の発振周波数fのN倍(N次高調波)に同期して発振する。
注入同期型発振回路3,4の制御電圧VがVからVの間でない場合、注入同期型発振回路3,4は電圧制御型発振回路2の発振周波数fに同期せず、フリーラン周波数において発振する。
ミキサ回路5は、注入同期型発振回路3,4からの各出力信号(第1出力信号y,第2出力信号y)を入力する。ミキサ回路5は、入力された各出力信号を基に、第1出力信号と第2出力信号との差分信号を出力する。
具体的には、ミキサ回路5は、数式(2)及び(3)により示された第1出力信号yと第2出力信号yとを用いてダウンコンバートすることによって、数式(4)に示す差分信号yを出力する。
Figure 0005844795
数式(4)において、cos((ω+ω)t+θ+θ)は、第1出力信号y,第2出力信号yの各周波数の和の成分を示し、注入同期型発振回路3,4の出力信号における所望の発振周波数fの約2倍の周波数成分である。
なお、所望の発振周波数fは、例えばミリ波の周波数(60GHz)である。従って、cos((ω+ω)t+θ+θ)の出力信号の信号電力は、cos((ω−ω)t+θ−θ)の出力信号の信号電力に比べて無視できる程に十分に小さいと考えることができる。
数式(4)において、cos((ω−ω)t+θ−θ)は、第1出力信号y,第2出力信号yの各周波数の差の成分を示し、注入同期型発振回路3,4の出力信号における所望の発振周波数fに比べて低次の周波数成分である。
同期判定部6は、ミキサ回路5により出力された注入同期型発振回路3,4の差分信号yを基に、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを判定する。
図3は、発振周波数調整装置1のミキサ回路5の出力信号の振幅特性の一例を示す説明図である。同図(a)は、同期時の振幅特性の一例を示す説明図である。同図(b)は、非同期時の振幅特性の一例を示す説明図である。
具体的に、同期判定部6は、差分信号yが周波数成分を含まないDC(直流)成分の信号(図3(a)参照)である場合、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していると判定する。
同期判定部6は、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを示す判定結果に応じた電圧制御信号を、ADコンバータ15,16に出力する。
同期判定部6の判定結果に応じた電圧制御信号は、例えば、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していない場合には、注入同期型発振回路3,4への制御電圧を上げる又は下げる旨の制御信号である。
同期判定部6の判定結果に応じた電圧制御信号は、例えば、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期している場合には、注入同期型発振回路3,4への制御電圧を現在の制御電圧に維持する旨の制御信号である。
注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期している場合には、周波数ω=ω、位相θ=θとなり、数式(4)のcos((ω−ω)t+θ−θ)はcos(0)=1となる。ミキサ回路5の出力信号(差分信号y)は、図3(a)に示す様に、周波数成分を含まないDC成分となる。
また、同期判定部6は、差分信号yが周波数成分を含む信号(図3(b)参照)である場合、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していないと判定する。
注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していない場合は、周波数ω=ω、位相θ=θとならない。ミキサ回路5の出力信号(差分信号y)は、図3(b)に示す様に、周波数成分の差分(ω−ω)tに相当する信号となる。
ここで、注入同期型発振回路3,4は、プロセスの変動の影響を受けるが、実際には図4に示す様に、それぞれ送信ミキサ9,受信ミキサ10へのローカル信号源として用いられる。このため、2つの注入同期型発振回路3,4はCMOS上において大きく離れて配置されることはない。図4は、発振周波数調整装置1を含む無線通信装置100の概略構成図である。
従って、2つの注入同期型発振回路3,4は、フリーラン発振している状態(図2の制御電圧V〜Vの間以外の状態)では電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していない。しかし、各注入同期型発振回路3,4の出力信号における発振周波数は大きくずれておらず、各発振周波数は近い状態にあると考えられる。
ADコンバータ15は、同期判定部6により出力された電圧制御信号を入力する。ADコンバータ15は、入力された電圧制御信号を基に、注入同期型発振回路3の制御端子7に印加するための制御電圧を発生する。ADコンバータ15は、発生された制御電圧を、注入同期型発振回路3の制御端子7に印加する。
ADコンバータ16は、同期判定部6により出力された電圧制御信号を入力する。ADコンバータ16は、入力された電圧制御信号を基に、注入同期型発振回路4の制御端子8に印加するための制御電圧を発生する。ADコンバータ16は、発生された制御電圧を、注入同期型発振回路4の制御端子8に印加する。
注入同期型発振回路3の制御端子7と、注入同期型発振回路4の制御端子8とにそれぞれ同じ制御電圧Vを印加することによって、注入同期型発振回路3,4の出力信号における発振周波数はほぼ同じになる。実際には、各発振周波数は異なる。
即ち、ADコンバータ15は、注入同期型発振回路3が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していないと判定された場合、注入同期型発振回路3の現在の制御電圧Vを所定量増加又は減少した制御電圧を、制御端子7に印加する。
同様に、ADコンバータ16は、注入同期型発振回路4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していないと判定された場合、注入同期型発振回路4の現在の制御電圧Vを所定量増加又は減少した制御電圧を、制御端子8に印加する。
なお、ADコンバータ15,16が制御電圧を増加又は減少する場合の所定量は同一である。
制御電圧の増加方法として、例えば、制御電圧Vの初期値を最小の制御電圧に予め設定しておき、ADコンバータ15,16は、同期判定部6の判定結果に応じた電圧制御信号を基に、制御端子7,8への制御電圧を序々に増加する。
制御電圧の減少方法として、例えば、制御電圧Vの初期値を最大の制御電圧に予め設定しておき、ADコンバータ15,16は、同期判定部6の判定結果に応じた電圧制御信号を基に、制御端子7,8への制御電圧を序々に減少する。
制御端子7,8に印加された制御電圧Vが図2に示した制御電圧V〜Vの範囲である場合、注入同期型発振回路3,4は、電圧制御型発振回路2の出力信号に同期する。
従って、発振周波数調整装置1は、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していない場合に、注入同期型発振回路3,4の印加電圧を自動較正(オートキャリブレーション)する。発振周波数調整装置1によれば、オートキャリブレーションにより、注入同期型発振回路3,4と電圧制御型発振回路2の出力信号との同期を実現できる。
なお、発振周波数調整装置1によれば、注入同期型発振回路3,4と電圧制御型発振回路2の出力信号との同期をオートキャリブレーションできるため、出荷検査も不要であり、安価にミリ波帯の発振器を構成できる。
これにより、発振周波数調整装置1は、ローカル信号の発振器として、常に安定した周波数成分のローカル信号を送信ミキサ9,受信ミキサ10に供給できる。
更に、発振周波数調整装置1によれば、簡易な方法によって注入同期型発振回路の同期状況を判定でき、ミリ波の周波数の様な超高周波数帯域においても注入同期型発振回路を用いた局部発振信号を生成できる。よって、発振周波数調整装置1を含む無線通信装置100(図4参照)は、安定的に信頼性の高い無線通信ができる。
なお、実施の形態1では、同期判定部6は、ミキサ回路5の出力信号が周波数成分を含むか否かに応じて、注入同期型発振回路3,4と電圧制御型発振回路2とが同期しているか否かを判定した。
同期判定部6の判定方法として、次に示す方法でも良い。例えば、同期判定部6は、ミキサ回路5により出力された差分信号yのDC成分を、一定期間積算する。一定期間は、差分信号yの1/2周期又は1周期に相当する時間とする。
同期判定部6は、一定期間における積算値が所定の閾値を超えると、注入同期型発振回路3,4は電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していると判定する。同期判定部6は、一定期間における積算値が所定の閾値を超えない場合、注入同期型発振回路3,4は電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していないと判定する。
また、同期判定部6の他の判定方法を、図5を参照して説明する。図5は、発振周波数調整装置1のミキサ回路5の出力信号をモニタする一例を示す説明図である。図5において、発振周波数調整装置1は、ミキサ回路5と同期判定部6との間に、高域通過フィルタ11及び検波器12を有する。
図5に示す様に、ミキサ回路5の出力信号(差分信号y)は、高域通過フィルタ11によって差分信号yのDC成分が除去された後、検波器12によってDC成分が除去された差分信号の信号電力が検出される。
検波器12の出力として差分信号が検出された場合、同期判定部6は、注入同期型発振回路3,4は電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していないと判定する。
検波器12の出力として差分信号が検出されなかった場合、同期判定部6は、注入同期型発振回路3,4は電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していると判定する。
また、実施の形態1では、注入同期型発振回路3,4の出力信号が直接、ミキサ回路5に入力されている。注入同期型発振回路3,4とミキサ回路5との間に、それぞれバッファアンプが更に設けられても良い。これにより、同期判定部6は、ミキサ回路5の出力信号(差分信号)の信号電力の絶対値が大きくなるため、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを高精度に判定できる。
また、ミキサ回路5と同期判定部6との間に、更にバッファアンプが設けられても良い。これにより、同期判定部6は、ミキサ回路5の出力信号の信号電力がバッファアンプにより増幅されるため、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを高精度に判定できる。
また、実施の形態1では、注入同期型発振回路3,4にADコンバータ15,16を接続する構成としたが、ADコンバータ15,16に入力される電圧制御信号及び出力される制御電圧は同じである。従って、例えば2つのADコンバータ15,16を設けず、単一のADコンバータ15を設け、ADコンバータ15の出力を2分岐して制御端子7,8に入力しても良い。これにより、ADコンバータ15は1つにでき、発振周波数調整装置1の回路の小型化及び低消費電力化を図ることができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る発振周波数調整装置1aの内部構成を示す説明図である。図6に示す様に、発振周波数調整装置1aは、電圧制御型発振回路2、注入同期型発振回路3,4、ミキサ回路5、同期判定部6、ADコンバータ15,16及びスイッチ21,22を含む構成である。
スイッチ21は、注入同期型発振回路3とミキサ回路5との間、又は、注入同期型発振回路3と送信ミキサ9との間の導通を切り換える。スイッチ21の切り換えは、例えばADコンバータ15又は不図示のスイッチ制御部により出力された制御電圧Vswに応じて制御可能である。以下、スイッチ21は、ADコンバータ15により出力された制御電圧Vswに応じて制御されるとする。
スイッチ21は、注入同期型発振回路3が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期していない場合、ADコンバータ15により出力された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路3とミキサ回路5との間を導通する。
スイッチ21は、注入同期型発振回路3が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期している間、例えばADコンバータ15により出力された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路3と送信ミキサ9との間を導通する。
これにより、注入同期型発振回路3が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期している間、注入同期型発振回路3の出力信号がミキサ回路5ではなく送信ミキサ9に入力される。
スイッチ22は、注入同期型発振回路4とミキサ回路5との間、又は、注入同期型発振回路4と受信ミキサ10との間の導通を切り換える。スイッチ22の切り換えは、例えばADコンバータ16又は不図示のスイッチ制御部により出力された制御電圧Vswに応じて制御可能である。以下、以下、スイッチ22は、ADコンバータ16により出力された制御電圧Vswに応じて制御されるとする。
スイッチ22は、注入同期型発振回路4が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期していない場合、ADコンバータ16により出力された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路4とミキサ回路5との間を導通する。
スイッチ22は、注入同期型発振回路4が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期している間、例えばADコンバータ16により出力された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路4と受信ミキサ10との間を導通する。
これにより、注入同期型発振回路4が電圧制御型発振回路2の出力信号と同期している間、注入同期型発振回路4の出力信号がミキサ回路5ではなく受信ミキサ10に入力される。
発振周波数調整装置1aの動作を説明する。
実施の形態1において説明した動作と同一の動作の説明は省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作を説明する。
発振周波数調整装置1aを含む無線通信装置200は、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期していると判定されるまで、通信を開始しない。
スイッチ21,22は、初期状態(通信開始前)では、制御電圧Vswに従って、注入同期型発振回路3,4の出力信号をミキサ回路5に入力するために、注入同期型発振回路3,4とミキサ回路5との間を導通している。
発振周波数調整装置1aは、スイッチ21,22の初期状態の下において、実施の形態1に記載したオートキャリブレーションにより、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期されたと判定したとする。
この後、スイッチ21は、ADコンバータ15により印加された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路3と送信ミキサ9との間を導通する。これにより、注入同期型発振回路3の出力信号が送信ミキサ9に入力可能となる。
同様に、スイッチ22は、ADコンバータ16により印加された制御電圧Vswに応じて、注入同期型発振回路4と受信ミキサ10との間を導通する。これにより、注入同期型発振回路4の出力信号が受信ミキサ10に入力可能となる。
以上説明した様に、実施の形態2では、注入同期型発振回路3,4の出力にスイッチ21,22が設けられている。よって、発振周波数調整装置1aを含む無線通信装置200は、通信開始前(オートキャリブレーション終了前)には、注入同期型発振回路3,4の各出力信号を、ミキサ回路5に入力するために、スイッチ21,22を制御する。
オートキャリブレーションの終了後、発振周波数調整装置1aを含む無線通信装置200は、注入同期型発振回路3,4の各出力信号を、送信ミキサ9,受信ミキサ10に入力するために、スイッチ21,22を制御する。
即ち、発振周波数調整装置1aは、通信開始前には注入同期型発振回路3,4の各出力信号がすべてミキサ回路5に入力されるため、ミキサ回路5の出力信号を大きくでき、結果として同期判定部6による高精度な判定を実現できる。
また、オートキャリブレーション終了前まで、即ち、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期するまで、注入同期型発振回路3,4の出力信号が送信ミキサ9,受信ミキサ10に入力されない。注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期して初めて、注入同期型発振回路3,4の衆力信号が送信ミキサ9、受信ミキサ10に入力される。これにより、発振周波数調整装置1aを含む無線通信装置200は、高品質に通信できる。
また、実施の形態2では、注入同期型発振回路3,4の出力信号が直接、ミキサ回路5に入力されている。注入同期型発振回路3,4とミキサ回路5との間に、それぞれバッファアンプが更に設けられても良い。これにより、同期判定部6は、ミキサ回路5の出力信号(差分信号)の信号電力の絶対値が大きくなるため、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを高精度に判定できる。
また、ミキサ回路5と同期判定部6との間に、更にバッファアンプが設けられても良い。これにより、同期判定部6は、ミキサ回路5の出力信号の信号電力がバッファアンプにより増幅されるため、注入同期型発振回路3,4が電圧制御型発振回路2の出力信号に同期しているか否かを高精度に判定できる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る発振周波数調整装置1bの内部構成を示す説明図である。図7に示す様に、発振周波数調整装置1bは、電圧制御型発振回路2、注入同期型発振回路3,4、ミキサ回路5、同期判定部6、ADコンバータ15,16、スイッチ21,22、及び中間周波数用ミキサ回路13,14を含む構成である。
実施の形態1において説明した動作と同一の動作の説明は省略する。ここでは、実施の形態1と異なる動作を説明する。
図7に示す様に、注入同期型発振回路3,4の出力信号は、それぞれスイッチ21,22を介して、中間周波数用ミキサ回路13,14に入力される。
中間周波数用ミキサ回路13は、スイッチ21によって注入同期型発振回路3とミキサ回路5との間が導通している場合の注入同期型発振回路3の出力信号と、電圧制御型発振回路2の出力信号とを入力する。
中間周波数用ミキサ回路13は、入力された電圧制御型発振回路2の出力信号と注入同期型発振回路3の出力信号とを基にダウンコンバートし、注入同期型発振回路3の出力信号と電圧制御型発振回路2の出力信号との差分信号をミキサ回路5に出力する。
中間周波数用ミキサ回路14は、スイッチ22によって注入同期型発振回路4とミキサ回路5との間が導通している場合の注入同期型発振回路4の出力信号と、電圧制御型発振回路2の出力信号とを入力する。
中間周波数用ミキサ回路14は、入力された電圧制御型発振回路2の出力信号と注入同期型発振回路4の出力信号とを基にダウンコンバートし、注入同期型発振回路4の出力信号と電圧制御型発振回路2の出力信号との差分信号をミキサ回路5に出力する。
ミキサ回路5は、中間周波数用ミキサ回路13,14から出力された差分信号を入力する。差分信号の周波数は、注入同期型発振回路3,4の出力信号における発振周波数から電圧制御型発振回路2の出力信号における発振周波数fを減算した周波数である。
ミキサ回路5は、注入同期型発振回路3,4の発振周波数より低い周波数を用いて、数式(4)に示した周波数変換が出来る。これにより、ミキサ回路5を具体的に構成するトランジスタの動作能力がより高い状況において使用でき、ミキサ回路5の出力信号を大きくできる。発振周波数調整装置1bにおいて、注入同期型発振回路3、4の出力信号をミキサ回路5に入力することによって、ミキサ回路5は、例えば、バッファアンプを用いることなく、安定的に動作する。
以上のように、発振周波数調整装置1bによれば、ミキサ回路5の出力レベルを大きくでき、安定的に同期判定部6によって同期判定ができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本出願は、2011年3月24日出願の日本特許出願(特願2011−066286)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、電圧制御型発振回路と注入同期型発振回路との同期を制御し、所望の周波数の信号を出力する発振周波数調整装置、発振周波数調整方法及び無線通信装置に適用可能である。
また、本発明は、所望のキャリア周波数より低い周波数によってPLLシンセサイザを構成し、低い周波数の整数倍の信号を用いて注入同期型発振回路を同期させることによって、ミリ波帯のような超高周波数帯におけるローカル信号(局部信号)を生成するための回路として有効である。
1 発振周波数調整装置
2 電圧制御型発振回路
3、4 注入同期型発振回路
5 ミキサ回路
6 同期判定部
7、8 制御端子
9 送信ミキサ
10 受信ミキサ
13、14 中間周波数用ミキサ回路
15、16 ADコンバータ
21、22 スイッチ

Claims (9)

  1. 制御電圧に応じた発振周波数によって発振する電圧制御発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第1注入同期型発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第2注入同期型発振回路と、
    前記第1注入同期型発振回路の出力信号と前記第2注入同期型発振回路の出力信号とを基に周波数変換するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路の出力信号に応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の同期状態を判定する同期判定部と、を備え、
    前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路は、前記電圧制御発振回路の発振周波数の整数倍の周波数によって同期し、
    前記同期判定部は、前記ミキサ回路の出力信号が周波数成分を含むか否かに応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する発振周波数調整装置。
  2. 制御電圧に応じた発振周波数によって発振する電圧制御発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第1注入同期型発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第2注入同期型発振回路と、
    前記第1注入同期型発振回路の出力信号と前記第2注入同期型発振回路の出力信号とを基に周波数変換するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路の出力信号に応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の同期状態を判定する同期判定部と、を備え、
    前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路は、前記電圧制御発振回路の発振周波数の整数倍の周波数によって同期し、
    前記同期判定部は、前記ミキサ回路の一定期間における出力信号を積算し、前記出力信号の積算値が所定の閾値を超えているか否かに応じて、前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する発振周波数調整装置。
  3. 制御電圧に応じた発振周波数によって発振する電圧制御発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第1注入同期型発振回路と、
    前記電圧制御発振回路からの出力信号に応じた発振周波数によって発振する第2注入同期型発振回路と、
    前記第1注入同期型発振回路の出力信号と前記第2注入同期型発振回路の出力信号とを基に周波数変換するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路の出力信号に応じて、前記第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の同期状態を判定する同期判定部と、
    前記ミキサ回路の出力信号のうち高域成分を通過する高域通過フィルタと、
    前記高域通過フィルタを通過した信号を検波する検波器と、を更に備え、
    前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路は、前記電圧制御発振回路の発振周波数の整数倍の周波数によって同期し、
    前記同期判定部は、前記検波された前記ミキサ回路の出力信号が所定の閾値を超えているか否かに応じて、前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する発振周波数調整装置。
  4. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発振周波数調整装置であって、
    前記同期判定部の判定結果を基に、前記第1注入同期型発振回路の制御電圧を出力する第1AD変換部と、
    前記同期判定部の判定結果を基に、前記第2注入同期型発振回路の制御電圧を出力する第2AD変換部と、を更に備え、
    前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路は、発振周波数を調整するための各制御端子を有し、
    前記第1AD変換部及び前記第2AD変換部は、前記同期判定部の判定結果を基に同期していない場合、前記電圧制御発振回路に同期するまで前記各制御端子に与える制御電圧を同時に調整する発振周波数調整装置。
  5. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発振周波数調整装置であって、
    前記第1注入同期型発回路と前記ミキサ回路との間に配置された第1増幅器と、
    前記第2注入同期型発振回路と前記ミキサ回路との間に配置された第2増幅器と、を更に備える発振周波数調整装置。
  6. 請求項に記載の発振周波数調整装置であって、
    前記第1注入同期型発振回路の出力段に配置された第1スイッチと、
    前記第2注入同期型発振回路の出力段に配置された第2スイッチと、を備え、
    前記第1AD変換部及び前記第2AD変換部は、前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路が、前記電圧制御発振回路に同期するまで、前記発振周波数調整装置の外部に前記第1注入同期型発振回路及び前記第2注入同期型発振回路の各信号を供給しない発振周波数調整装置。
  7. 請求項に記載の発振周波数調整装置であって、
    前記第1注入同期型発振回路の出力信号と前記電圧制御発振回路の出力信号とを基に周波数変換して、前記ミキサ回路に出力する第1中間周波数用ミキサ回路と、
    前記第2注入同期型発振回路の出力信号と前記電圧制御発振回路の出力信号とを基に周波数変換して、前記ミキサ回路に出力する第2中間周波数用ミキサ回路と、を備える発振周波数調整装置。
  8. 制御電圧に応じた発振周波数によって発振するステップと、
    前記制御電圧に応じた発振周波数の高次高調波に同期して前記発振周波数より高い第1発振周波数によって発振するステップと、
    前記制御電圧に応じた発振周波数の高次高調波に同期して前記発振周波数より高い第2発振周波数によって発振するステップと、
    前記第1発振周波数の出力信号と前記第2発振周波数の出力信号とを基に周波数変換するステップと、
    前記周波数変換の出力信号に応じて、前記第1発振周波数の出力信号と前記第2発振周波数の出力信号との同期状態を判定するステップと、を備え、
    前記第1発振周波数及び前記第2発振周波数は、前記制御電圧に応じた発振周波数の整数倍であり、
    ミキサ回路の出力信号が周波数成分を含むか否かに応じて、第1注入同期型発振回路及び第2注入同期型発振回路の各同期状態を判定する発振周波数調整方法。
  9. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発振周波数調整装置と、
    前記発振周波数調整装置の前記第1注入同期型発振回路からの第1出力信号と、送信用のベースバンド信号とを基に周波数変換する送信ミキサ回路と、
    前記発振周波数調整装置の前記第2注入同期型発振回路からの第2出力信号と、高周波受信信号とを基に周波数変換する受信ミキサ回路と、を備える無線通信装置。
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