JP4754717B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧源からの油圧をレギュレータバルブにより調圧用信号圧に応じて調圧するように構成され、この調圧用信号圧として二種類の信号圧を選択的に用いるようになった油圧制御装置に関する。本発明は特に、ベルト式無段変速機において変速制御用に用いるのに適した油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
変速機の変速制御用等として油圧制御装置が従来から用いられている。このような油圧制御装置においては、油圧ポンプ(油圧源)からの油圧をレギュレータバルブにより調圧してライン圧を作り出し、このライン圧を変速制御用に用いるような構成が良く知られている。例えば、特公平5−54579号公報には、エンジン負荷信号圧を用いて油圧ポンプからの油圧を調圧するプレッシャレギュレータ弁によりエンジン負荷信号圧に応じたライン圧を作り出し、このライン圧を変速制御に用いることが開示されている。なお、この装置ではライン圧の変動を抑えるためエンジン負荷信号圧をプレッシャレギュレータ弁に導く油路にアキュムレータを設けている。
【0003】
また、ベルト式無段変速機において変速制御用に油圧制御装置を用いることも従来から行われている。例えば、特開昭62−132061号公報には、駆動側プーリのプーリ幅制御用シリンダに供給する油圧を調圧する第1調整手段と、従動側プーリのプーリ幅制御用シリンダに供給する油圧を調圧する第2調整手段とを設け、これら第1および第2調整手段による調圧によりプーリ幅可変設定制御を行って無段階の変速制御を行うことが開示されている。
【0004】
レギュレータバルブによる調圧を行うときにこのレギュレータバルブに調圧用信号圧を作用させてこの調圧用信号圧に応じた調圧を行うことは上述のように従来から良く知られているが、このような調圧用信号圧を複数種類切り換えて用いることを要求されることがある。例えば、ベルト式無段変速機の油圧制御装置において、油圧源からの油圧を調圧用信号圧に応じて調圧するレギュレータバルブと、レギュレータバルブにより調圧された作動油を駆動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第1シフト制御バルブと、レギュレータバルブにより調圧された作動油を従動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第2シフト制御バルブと、第1シフト制御バルブに作用させてその作動を制御する第1信号圧を作る第1電磁バルブと、第2シフト制御バルブに作用させてその作動を制御する第2信号圧を作る第2電磁バルブと、レギュレータバルブに第1信号圧および第2信号圧を調圧用信号圧として選択的に供給する切換バルブとから変速制御装置が構成されることがある。
【0005】
このような油圧制御装置では、例えば、第1信号圧を第1シフト制御バルブに作用させてレギュレータバルブにより調圧された作動油を駆動側プーリシリンダ室に給排する制御を行うとともに第2信号圧を第2シフト制御バルブに作用させてレギュレータバルブにより調圧された作動油を従動側プーリシリンダ室に給排する制御を行って無段階の変速制御が行われ、このとき、切換バルブにより選択された第1もしくは第2信号圧に基づいてレギュレータバルブでの調圧が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような油圧制御装置において、第1および第2信号圧を切換バルブにより選択するときに、一時的ではあるが切換バルブのスプールが中間位置に位置して第1および第2信号圧の両方の供給油路を遮断し、切換バルブとレギュレータバルブとを繋ぐ油路が閉塞された状態となる。このように油路が閉塞された状態が発生すると、レギュレータバルブのスプールに作用する外力等により閉塞空間内が圧縮されるなどして内部にサージ圧が発生し、切換バルブスプールが第1および第2信号圧のいずれかを選択する段階でこのサージ圧が信号圧に混入し、レギュレータバルブの調圧変動が大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、上記のように切換バルブとレギュレータバルブとを繋ぐ油路が閉塞された状態となったときにおける内部サージ圧の発生を防止し、レギュレータバルブによる調圧に変動が生じないようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
また、発明においては、プーリ幅可変の駆動側プーリ(例えば、実施形態における駆動側プーリ11)と、プーリ幅可変の従動側プーリ(例えば、実施形態における従動側プーリ16)と、これら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段(例えば、実施形態における金属Vベルト15)とを備え、駆動側プーリシリンダ室(例えば、実施形態における駆動側シリンダ室14)および従動側プーリシリンダ室(例えば、実施形態における従動側シリンダ室19)への油圧供給制御を行ってプーリ幅を制御し、無段階の変速制御を行うように構成された無段変速機において、調圧用信号圧を受け、油圧源からの油圧を調圧用信号圧に応じて調圧するレギュレータバルブ(例えば、実施形態におけるレギュレータバルブ50)と、レギュレータバルブにより調圧された作動油を駆動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第1シフト制御バルブ(例えば、実施形態におけるドライブ側シフト制御バルブ60)と、レギュレータバルブにより調圧された作動油を従動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第2シフト制御バルブ(例えば、実施形態におけるドリブン側シフト制御バルブ65)と、第1信号圧を作り出すとともに第1シフト制御バルブに作用させて第1シフト制御バルブの作動を制御する第1電磁バルブ(例えば、実施形態におけるドライブ制御バルブ70)と、第2信号圧を作り出すとともに第2シフト制御バルブに作用させて第2シフト制御バルブの作動を制御する第2電磁バルブ(例えば、実施形態におけるドリブン制御バルブ71)と、レギュレータバルブに第1信号圧に応じた第1油圧(第1信号圧そのものでも良いが、これに対応して作られた油圧でも良い)および第2信号圧に応じた第2油圧を第1油圧および第2油圧に応じて調圧用信号圧として選択的に供給する切換バルブ(例えば、実施形態における切換バルブ55)と、切換バルブとレギュレータバルブとの間に設けられたオリフィス(例えば、実施形態における第2オリフィス82)と、切換バルブの下流側とレギュレータバルブとの間に設けられ、切換バルブにより選択された第1油圧および第2油圧のいずれかをレギュレータバルブに供給する信号圧供給油路(例えば、実施形態における信号圧供給ライン95)に繋がって設けられたアキュムレータ(例えば、実施形態におけるアキュムレータ75)とから油圧制御装置が構成される。
なお、レギュレータバルブがフィードバックポートを備え、フィードバックポートに作用する油圧によって生じる付勢力が調圧用信号圧に対抗するように構成されることが好ましい。
【0011】
このような構成の油圧制御装置によれば、第1電磁バルブにより作り出した第1信号圧を用いて第1シフト制御バルブの作動を制御し、レギュレータバルブにより調圧された作動油を駆動側プーリシリンダ室に給排する制御がなされ、第2電磁バルブにより作り出した第2信号圧を用いて第2シフト制御バルブの作動を制御し、レギュレータバルブにより調圧された作動油を従動側プーリシリンダ室に給排する制御がなされて、無段変速機の変速制御が行われる。このとき、レギュレータバルブには切換バルブにより第1および第2信号圧に応じた油圧が選択的に供給され、このように選択されて第1および第2のいずれか一方の信号圧に応じた油圧に応じて、例えば、駆動側および従動側のいずれか一方の作動制御用の信号圧に応じて調圧制御が行われる。このとき信号圧供給油路に繋がるアキュムレータにより信号圧に応じた油圧の変動が抑えられ、レギュレータバルブによる調圧が安定する。
【0012】
このように切換バルブによる選択供給制御を行うときに、切換バルブのスプールが中間位置に位置して第1および第2信号圧の両方の供給油路を遮断し、切換バルブとレギュレータバルブとを繋ぐ信号圧供給油路が閉塞された状態となることがあるが、この信号圧供給油路にはアキュムレータが繋がれているため、レギュレータバルブのスプールに作用する外力等により閉塞空間内が圧縮されるなどしてもこの油路内部にサージ圧が発生することがない。このため、これら信号圧に基づいて作動するレギュレータバルブの調圧変動を小さく抑えて、良好な変速制御が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1および図2に本発明に係る油圧制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機CVTを示している。このベルト式無段変速機CVTは、エンジンENGの出力軸Esとカップリング機構CPを介して繋がる変速機入力軸1と、この変速機入力軸1と平行に配設された変速機カウンタ軸2と、変速機入力軸1および変速機カウンタ軸2の間を繋いで配設された金属Vベルト機構10と、変速機入力軸1上に配設された遊星歯車式の前後進切換機構20と、変速機カウンタ軸2上に配設された発進クラッチ機構40と、出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8とを変速機ハウジングHSG内に備える。
【0014】
まず、金属Vベルト機構10は、変速機入力軸1上に配設された駆動側プーリ11と、変速機カウンタ軸2上に配設された従動側プーリ16と、両プーリ11,16間に巻き掛けられた金属Vベルト15とから構成される。駆動側プーリ11は、変速機入力軸1上に回転自在に配設された固定プーリ半体12と、この固定プーリ半体12に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体13とからなり、駆動側シリンダ室14に供給される油圧力により可動プーリ半体13を軸方向に移動させる制御がなされる。一方、従動側プーリ16は、変速機カウンタ軸2に固定された固定プーリ半体17と、この固定プーリ半体17に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体18とからなり、従動側シリンダ室19に供給される油圧力により可動プーリ半体18を軸方向に移動させる制御がなされる。
【0015】
このため、上記両シリンダ室14,19への供給油圧を適宜制御することにより、可動プーリ半体13,18に作用する軸方向移動力を制御し、両プーリ11,16のプーリ幅を変化させることができる。これにより、金属Vベルト15の両プーリ11,16に対する巻き掛け半径を変化させて変速比を無段階に変化させる制御を行うことができる。
【0016】
前後進切換機構20は、変速機入力軸1に繋がるサンギヤ21と、サンギヤ21と噛合する複数のピニオンギヤ22aを回転自在に保持するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なキャリア22と、ピニオンギヤ22aと噛合するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なリングギヤ23とを有したシングルピニオンタイプの遊星歯車機構からなり、キャリア22を固定保持可能な後進ブレーキ25と、サンギヤ21とリングギヤ23とを係脱自在に繋げる前進クラッチ30とを備える。
【0017】
このように構成された前後進切換機構20において、後進ブレーキ25が解放された状態で前進クラッチ30を係合させると、サンギヤ21とリングギヤ23とが結合されて一体回転する状態となり、サンギヤ21、キャリア22およびリングギヤ23の全てが変速機入力軸1と一体回転して、駆動プーリ11が変速機入力軸1と同方向(前進方向)に回転駆動される状態となる。一方、前進クラッチ30を解放させて後進ブレーキ25を係合させると、キャリア22が固定保持され、リングギヤ23はサンギヤ21と逆の方向に回転され、駆動プーリ11が変速機入力軸1とは逆方向(後進方向)に回転駆動される状態となる。
【0018】
以上のようにして、変速機入力軸1の回転が前後進切換機構20により切換されて駆動側プーリ11が前進方向もしくは後進方向に回転駆動されると、この回転が金属Vベルト機構10により無段階に変速されて変速機カウンタ軸2に伝達される。変速機カウンタ軸2には発進クラッチ40が配設されており、この発進クラッチ40により出力伝達ギヤ6aへの駆動力伝達制御が行われる。このように発進クラッチ40により制御されて出力伝達ギヤ6aに伝達された回転駆動力は、この出力伝達ギヤ6aを有する出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8を介して左右の車輪(図示せず)に伝達される。このため、発進クラッチ40による係合制御を行えば、車輪に伝達される回転駆動力制御が可能であり、例えば、発進クラッチ40により車両発進制御を行うことができる。
【0019】
以上のように構成された無段変速機において、金属Vベルト機構10を構成する駆動側シリンダ室14および従動側シリンダ室19への作動油の給排制御を行って無段変速制御が行われる。この制御を行うための油圧制御装置に本発明が適用されており、これについて図3を参照して説明する。
【0020】
この油圧制御装置においては、オイルタンクT(例えば、変速機ハウジングHSG内の底部空間)内の作動油がオイルポンプPから供給され、この作動油がレギュレータバルブ50により調圧されてライン圧PLが作られる。このライン圧PLを有した作動油はライン90を介して、駆動側シリンダ室14への作動油の給排制御を行うドライブ側シフト制御バルブ60と、従動側シリンダ室19への作動油の給排制御を行うドリブン側シフト制御バルブ65とに供給される。また、同時に、図示しない前後進切換機構や発進クラッチなどにも供給される。
【0021】
ドライブ側シフト制御バルブ60にはライン91を介してドライブ制御バルブ70が繋がる。ドライブ制御バルブ70はソレノイド70aを有したリニアソレノイドバルブからなり、ソレノイド70aへの制御電流に応じてドライブ信号圧Pdrを作り出し、このドライブ信号圧Pdrがライン91を介してドライブ側シフト制御バルブ60に供給される。ドライブ側シフト制御バルブ60は、このドライブ信号圧Pdrに応じてライン90を介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドライブ側シリンダ室14へ給排する制御を行う。
【0022】
一方、ドリブン側シフト制御バルブ65にはライン92を介してドリブン制御バルブ71が繋がる。ドリブン制御バルブ71はソレノイド71aを有したリニアソレノイドバルブからなり、ソレノイド71aへの制御電流に応じてドリブン信号圧Pdnを作り出し、このドリブン信号圧Pdnがライン92を介してドリブン側シフト制御バルブ65に供給される。ドリブン側シフト制御バルブ65は、このドリブン信号圧Pdnに応じてライン90を介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドリブン側シリンダ室19へ給排する制御を行う。
【0023】
上記ドライブ制御バルブ70により作られたドライブ信号圧Pdrおよび上記ドリブン制御バルブ71により作られたドリブン信号圧Pdnはそれぞれライン93,94を介して切換バルブ55にも送られる。切換バルブ55はスプール56とスプリング57を有して構成され、ドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnを図示のようにスプール56の左右両端に受け、これら信号圧Pdr,Pdnとスプリング57の付勢力とのバランスに応じてスプール56を右もしくは左動させる。この結果、ドライブ信号圧Pdrおよびスプリング付勢力とドリブン信号圧Pdnのいずれか高い方が選択され、信号圧供給ライン95を介してレギュレータバルブ50のポート53bに供給される。
【0024】
レギュレータバルブ50はスプール51とスプリング52とを有して構成され、油路90に供給するライン圧PLが、スプリング52の付勢力と信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧とにスプール51を挟んで対抗する油圧に設定される。すなわち、信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧(切換バルブ55により選択されたドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方の油圧)に応じてライン圧PLが設定される。
【0025】
上記信号圧供給ライン95にはライン96を介してアキュムレータ75が繋がれている。アキュムレータ75はスプール76とスプリング77とからなり、信号圧供給ライン95の油圧変動に対してスプール76がスプリング77の付勢に抗して移動し、油圧変動を抑える役割を果たす。なお、信号圧供給ライン95にはさらに、図示のように第1オリフィス81および第2オリフィス82がアキュムレータ75を挟む位置に設けられている。
【0026】
上述のように、切換バルブ55によりドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方を選択する作動はスプール56が右もしくは左動されて行われるのであるが、このとき、スプール56が中間位置に位置し、信号圧供給ライン95とライン93および94との連通が一時的に遮断される状態が発生する。これにより信号圧供給ライン95は閉塞された状態になり、このままでは(アキュムレータ75がなければ)レギュレータバルブ50のスプール51の僅かな移動によって内部圧力が急激に高くなり内部サージ圧が発生するおそれがある。しかしながら、信号圧供給ライン95にライン96を介してアキュムレータ75を繋げているため、このような内部サージ圧の発生が抑えられる。このとき第2オリフィス82がレギュレータバルブ50とアキュムレータ75との間に設けられているため、この内部サージ圧抑制効果をより高めることができる。
【0027】
また、切換バルブ55により信号圧供給ライン95とライン93,94のいずれか一方とを連通させてドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方をレギュレータバルブ50のポート53bに供給させる状態のときに、アキュムレータ75はこのように供給される信号圧(ドライブ信号圧Pdrもしくはドリブン信号圧Pdn)の変動を抑制する。この結果、レギュレータバルブ50により調圧されて作られるライン圧PLの変動が抑えられ、このライン圧PLを用いた変速制御等が安定する。このとき、第1オリフィス81を図示の位置に配設することにより、信号圧の変動抑制効果をより高めている。
【0028】
以上のように、アキュムレータ75は、信号圧供給ライン95が閉塞された状態になったときに内部サージ圧の発生を抑え、信号圧供給ライン95を介してドライブ信号圧Pdrもしくはドリブン信号圧Pdnがレギュレータバルブ50に供給されるときにこれら信号圧の変動を抑制するという複数の役割を果たしている
【0029】
以上においては、切換バルブ55はドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれかを選択的にレギュレータバルブ50のポート53bに供給する構成であるが、切換バルブ55によりドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnに対応する油圧、例えば、これら信号圧に応じて調圧されて駆動側シリンダ室14および従動側シリンダ室19に供給される制御油圧を選択的にレギュレータバルブ50のポート53bに供給する構成としても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1および第2信号圧を切換バルブにより選択するときに切換バルブのスプールが中間位置に位置して第1および第2信号圧の両方の供給油路を遮断し、切換バルブとレギュレータバルブとを繋ぐ信号圧供給油路が閉塞された状態となったときに、レギュレータバルブのスプールに作用する外力等により閉塞空間内が圧縮されるなどしてもアキュムレータが作用して内部にサージ圧が発生することを防止できる。このため、切換バルブスプールが第1および第2信号圧のいずれかを選択する段階で、従来のように信号圧にサージ圧が混入することがなく、レギュレータバルブの調圧変動を小さくして良好な調圧を行わせることができる。同時に、切換バルブにより選択されてレギュレータバルブに送られる信号圧の変動をアキュムレータにより抑制することができ、レギュレータバルブにより安定した調圧を行わせることができる。
【0031】
また、発明に係る油圧制御装置は無段変速機の変速制御用として構成され、第1電磁バルブにより作り出した第1信号圧を用いて第1シフト制御バルブの作動を制御し、レギュレータバルブにより調圧された作動油を駆動側プーリシリンダ室に給排する制御がなされ、第2電磁バルブにより作り出した第2信号圧を用いて第2シフト制御バルブの作動を制御し、レギュレータバルブにより調圧された作動油を従動側プーリシリンダ室に給排する制御がなされて、無段変速機の変速制御が行われる。このとき、レギュレータバルブには切換バルブにより第1および第2信号圧が選択的に供給され、第1および第2のいずれか一方の信号圧に応じて調圧制御が行われるのであるが、信号圧供給油路に繋がるアキュムレータにより信号圧の変動が抑えられ、レギュレータバルブによる調圧を安定させることができる。
【0032】
また、切換バルブによる選択供給制御を行うときに、切換バルブのスプールが中間位置に位置して第1および第2信号圧の両方の供給油路を遮断し、切換バルブとレギュレータバルブとを繋ぐ信号圧供給油路が閉塞された状態となることがあるが、この信号圧供給油路にはアキュムレータが繋がれているため、レギュレータバルブのスプールに作用する外力等により閉塞空間内が圧縮されるなどしてもこの油路内部にサージ圧が発生することがない。このため、これら信号圧に基づいて作動するレギュレータバルブの調圧変動を小さく抑えて、良好な変速制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機の断面図である。
【図2】上記無段変速機の動力伝達経路構成を示す概略図である。
【図3】上記油圧制御装置構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
11 駆動側プーリ
14 駆動側シリンダ室
15 金属Vベルト
16 従動側プーリ
19 従動側シリンダ室
50 レギュレータバルブ
55 切換バルブ
60 ドライブ側シフト制御バルブ
65 ドリブン側シフト制御バルブ
70 ドライブ制御バルブ
71 ドリブン制御バルブ
75 アキュムレータ
95 信号圧供給ライン

Claims (2)

  1. プーリ幅可変の駆動側プーリと、プーリ幅可変の従動側プーリと、これら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段とを備え、
    前記駆動側プーリに設けられた駆動側プーリシリンダ室および前記従動側プーリに設けられた従動側プーリシリンダ室への油圧供給制御を行ってプーリ幅を制御し、無段階の変速制御を行うように構成された無段変速機において、
    調圧用信号圧を受け、油圧源からの油圧を前記調圧用信号圧に応じて調圧するレギュレータバルブと、
    前記レギュレータバルブにより調圧された作動油を前記駆動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第1シフト制御バルブと、
    前記レギュレータバルブにより調圧された作動油を前記従動側プーリシリンダ室に給排する制御を行う第2シフト制御バルブと、
    第1信号圧を作り出すとともに前記第1シフト制御バルブに作用させて前記第1シフト制御バルブの作動を制御する第1電磁バルブと、
    第2信号圧を作り出すとともに前記第2シフト制御バルブに作用させて前記第2シフト制御バルブの作動を制御する第2電磁バルブと、
    前記レギュレータバルブに前記第1信号圧に応じた第1油圧および前記第2信号圧に応じた第2油圧を前記第1油圧および前記第2油圧に応じて前記調圧用信号圧として選択的に供給する切換バルブと、
    前記切換バルブと前記レギュレータバルブとの間に設けられたオリフィスと、
    前記切換バルブの下流側と前記レギュレータバルブとの間に設けられ、前記切換バルブにより選択された前記第1油圧および前記第2油圧のいずれかを前記レギュレータバルブに供給する信号圧供給油路に繋がって設けられたアキュムレータとからなることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記レギュレータバルブがフィードバックポートを備え、前記フィードバックポートに作用する油圧によって生じる付勢力が前記調圧用信号圧に対抗するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
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