JPS61160660A - オイルポンプの吐出油分配システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、比較的低い油圧で作動する油圧作動機器と比
較的高い油圧で作動する油圧作動機器に、一台のオイル
ポンプから油圧を配分供給するためのシステムに藺する
。

［従来の技術］ 低圧作動型と高圧作動型の二種類の油圧作動機器を一台
のオイルポンプで作動させる例としては、自動車エンジ
ン用自動変速機のトルクコンバータ出力軸に直結された
定容量型の内接式歯車ポンプによって、比較的低油圧で
足りるトルクコンバータや機器の潤滑系などに給油する
と共に、比較的高い油圧を必要とする変速用歯車群の係
合状態の切換用サーボ機構にも給油を行っている例があ
げられる。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記の如き自動変速機の加圧油分配システムでは、オイ
ルポンプは油圧作動機器が給油を必要とすると否とにか
かわらず常時駆動されつづけておリ、給油の不要時、あ
るいはポンプの吐油能力に対して加圧油の消１￥めが大
巾に下回る場合には、エンジンに対して無意味にポンプ
負荷を及ぼすことになって、走行性能の低下や燃費の増
大を招いていた。

また各油圧作動機器群から最大小の給油需要が生じた場
合に対処するために、能力に余裕のある大型のポンプを
設けざるを得なかった。

エンジンに無益な負荷を及ぼさないためには可変容量型
オイルポンプの採用も考えられるが、このタイプのポン
プは作動効率が悪く、装置の大型化を招く難点があった
。

、本発明は作り効率が高い定容量型オイルポンプと吐出
油の一時貯溜用のアキュムータ並びに油圧調整用調圧弁
との有効な組み合わせ使用によって、より小型のオイル
ポンプで足り、またエンジンに無益な負担を強いること
のないオイルポンプ吐出油分配システムを提供すること
を目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために本発明のオイルポンプの吐
出油分配システムは定容量型オイルポンプと、比較的低
油圧で作動する第１の油圧作動機器と、比較的高油圧で
作動する第２の油圧作動機器と、前記第１および第２の
油圧作動機器用の調圧弁と、前記調圧弁の下流に設けら
れた、前記第２の油圧作動機器用のアキュムレータと、
該アキュムレータの充満検知手段および充満信号の発信
手段とを備えてなり、前記アキュムレータが充満した時
、前記充満信号発信手段からの信号に基づいて、前記調
圧弁の調整圧が比較的低い設定値にセットされる構成を
採用した。

［作用および発明の効果］ 上記の如き構成からなるオイルポンプの吐出油分配シス
テムは、オイルポンプの駆動用のエンジンが起動した直
後は、調圧弁は第２の油圧作動機器を働かせるに足る比
較的高い油圧を油圧送出ボートに生ぜしめる。この第２
の油圧作ｆｊＪｍ器が休止中には余剰となった加圧油は
次第にアキュムレータに蓄えられていき、充満状態に達
すると充満信号発信手段から油圧または電気信号が調圧
弁に伝えられて、今度は第１の油圧作動機器を働かせる
に充分な比較的低い油圧が送出されるように、調圧弁の
調整が自動的に行われる。アキュムレーの充満信号がと
だえれば、調圧弁は再び比較的高い送出油圧が得られる
ように自動調整される。

従って本発明のオイルポンプの吐出油分配システムは次
のような効果を奏する。

イ）アキュムレータの蓄圧機能によって、第２の油圧作
動機器が必要とする比較的高い油圧を継続的に一定期間
供給しつづけることができるので、この間は調圧弁の調
整圧を低い水準にまで自動的に低めることによってオイ
ルポンプの負荷が軽減され、従ってポンプ駆動用エンジ
ンの負担も減少して、可変容は型オイルポンプに準する
動力節減効果が得られる。

０）アキュムレータの蓄圧機能を有効に活用することに
よって、より小型のオイルポンプで足りるようになり、
シスタムを小型軽石化することができる。

［実施例］ 以下に本発明のオイルポンプの吐出油分配システムを付
図に示す実施例に基づき具体的に説明する。

第１図は本発明の第１実施例のシステムの構成を説明し
たブロック図であって、１は自動車の自動変速機のトル
クコンバータ出力軸に直結された定容量型オイルポンプ
としての内接歯車ポンプ、２はポンプ１から吐出された
加圧油の調圧弁としてのレギュレータパルプ、３は第１
の油圧作動機器である自動変速機のトルクコンバータ、
様器のｍ滑系なとであり、４〜６はそれぞれ第２の油圧
作動機器としての自動変速機内に組込まれたサーボ制ｍ
＋＊構１ある。γは第２の油圧作動機器群４〜６用のア
キュムレータ、８はアキュムレータが加圧油で充満した
ことをレギュレータバルブ２に報知するための信号発信
装置、９と１０はオイルボンブ１に付設されたオイルパ
ンとオイルフィルタである。１１はワンウェイチェック
バルブ、１２〜１４はそれぞれ第２の油圧作動機器群４
〜６の各々への油圧供給を制御するためのモジュレータ
バルブであり、１７は各油圧サーボ機構４〜６に加圧油
を選択的に供給するための油路切換装置である。

第２図は本発明の第２実施例の構成を示したブロック図
であって、前記の第１実施例に使われたレギュレータバ
ルブ２に替えてリリーフバルブ１５を使用した点を除い
ては第１実施例と同一の構成をとっている。

第３図は第１実施例にお番プるシステムの各構成要素の
具体的構造を側断面図によって示したシステム図であっ
て、２０はレギュレータバルブのスプール、２１は第２
の油圧作動機器への油圧送出ボート（オイルポンプ１か
らの吐出油流入ボートに連通）、２２は第１の油圧作動
機器（トルクコンバーへ夕、機器の潤滑系など）への油
圧創出ポート、２３はドレンボート、２４は信号発信装
置８からの信号油圧流入ボート、２５は調圧用スプリン
グである。

３０はアキュムレータ７の本体部分を構成する加圧油貯
溜用シリンダ、３２はシリンダ３０の内容積が最小とな
るようにピストン３１に付勢するためのスプリング、３
４は加圧油（ライン圧）の流出入ボート、３５はピスト
ンリング、３６と３７はシリンダ３０内壁面に設けた信
号油圧の入口ポートと出口ボート、３８は自動変速機の
作動用ライン圧としての信号油圧の供給配管、３９はレ
ギュレータバルブ２への信号油圧の送出配管、４６はド
レーンボートである。

４０はアキュムレータ７のピストン３１の外周面に遊嵌
された信号油圧の送出断続用の円筒状弁体であり、信号
油圧の出口ボート３７の開閉をつかさどる。４４と４５
はピストン３１の外周面の上下両端に設けた弁体４０の
ストッパである。弁体４０の移動位置の規定用ディテン
ト機構として、弁体４０の外周面に二条の環状溝４１が
、またシリンダ３０の内壁面には環状溝４１内に嵌合さ
れるボール４２とボール４２を環状溝４１内に押し込む
ためのスプリング４３が組み付けられている。１６はリ
リーフ弁、２５は調圧用スプリング、２６は調圧用ボー
ト、２７はライン圧配管、５０はトランスミッションケ
ースである。図中の他の符号は既述のそれと共通してい
る。

この実施例において、アキュムレータ７の充満の検知手
段は、シリンダ３０の外周に遊嵌された弁体４０であり
、充満信号の発信手段は、レギュレータバルブ２の信号
油圧流入ボート２４にライン圧を供給するための配管３
８および３９と、シリンダ３０の内壁面に設けられた信
号油圧の出入口ボート３６および３７、並びに弁体４０
の組み合わせによって構成されている。

次に第３図を参照しながら本発明によるオイルポンプの
吐出油分配システムの作動について説明する。

自動車のエンジンの回転力はトルクコンバータと歯車式
変速機との組み合わせからなる自動変速のトルクコンバ
ータを介して、このコンバータの出力軸に直結されたオ
イルポンプ１を駆動する。

オイルポンプ１から吐出された加圧油はレギュレータバ
ルブ２の入口ボート２１に流入し、その一部は調圧用ボ
ート２６にも分配される。この時、アキュムレータ７に
は加圧油は全く流入していないので、ピストン３１はス
プリング３２によって上死点まで押し上げられ、弁体４
０の位置決め用ディテント機構は図示されたアキュムレ
ータの中心線の右側の状態の位置を占め、弁体４０は信
号油圧の入口ボート３６を解放させるので、信号油圧は
その送出配管３９をたどってレギュレータバルブ２の信
号油圧流入ボート２４からバルブ内に侵入し、スプール
２０の下端部には信号油圧とスプリング２５のばね作用
力が及ぼされてスプール２０は調圧用ボート２６を介し
て伝えられる油圧とのバランスにおいて上方に移動し、
ドレンボート２３からの油流出が停止ないし減少する位
置を占めて、ライン圧配管２１には比較的高い油圧が供
給され、この時比較的高い作動油圧を必要とする第２の
油圧作動機器、この事例では遊星歯車式変速機の歯車群
めかみ合わせの係合または解離用の多板クラッチ４と５
および多板ブレーキ６のそれぞれのサーボ制ｔａ機構に
油圧を選択的に供給する。第２の油圧作動機器の油圧需
要が停止ないし減少すれば余剰加圧油はアキュムレータ
７の油圧流出入ボート３４からシリンダ３０内に流入し
て次第に蓄積されピストン３１をスプリング３２のばね
作用力に抗して押し下げて行き、シリンダ３０内が加圧
油で充満されると、ピストン３１の外周に遊嵌された弁
体４０がそのストッパ４４に押されて、第３図に示され
たアキュムレータの中心線の左側に描かれた第２の規定
位置にセットされる。

この時信号油圧の入口ボート３６は弁体４０によって封
鎖され送出配管３９はドレンボート４６と連通されるの
で、レギュレータバルブ２のスプール２０は、調圧用ス
プリング２５と、加圧油の入口ポート２１に連通する調
圧用ボート２６への流入油圧とのバランスによって下方
に移動し、ドレンボート２３からの加圧油流出が行われ
始めないしは流出量が増大覆るので、ライン圧配管２７
への供給油圧は比較的低い水準、例えば１〜２ｋＱ／ｃ
ｒｉに設定されるに至る。

そしてこの比較的低い油圧は第１の油圧作動機器に向け
て供給される。ライン圧配管２７の内圧はオイルポンプ
１に対する負荷に他ならないので、この圧力低下に伴っ
てオイルポンプ１を駆動させているエンジンへの９担が
その分だけ軽減され、エンジン本来の役目である車両走
行機能が高められあるいは燃料消費量を減らすことがで
きる。この間に、より高い油圧を必要とする第２の油圧
作動機器に油圧の需要が生ずれば、アキュムレータ７に
貯溜されていた比較的高圧の加圧油がスプリング３２の
ばね作用力によって放出されてこの需要をまかなう。ア
キュムレータ７内の貯溜油圧の消費に伴って、弁体４０
は再び上昇して第１の規定位置に移るので、信号油圧の
入口ボート３６は開放されて、上述したポンプ始動時の
状態に復帰し、第２の油圧作動機器への比較的高い油圧
の供給を確保すると共に、余剰加圧油の貯溜が並行して
進められる。アキュムレータ７が一回の貯油サイクルを
経て放出できる油のｍはシリンダ３０の容量の他に弁体
４０および信号油圧の出入口ボートの設計如何によって
も決定される。

上記実施例ではアキュムレータ７の充満信号を信号用油
圧としてレギュレータバルブ２またはリリーフバルブ１
５に伝えているが、レギュレータバルブの作動が電気の
信号によって制御されるタイプであれば、充満信号もま
た、例えばピストン位置センサが発する電気信号をレギ
ュレータバルブに伝達させる方法をとればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるオイルポンプの吐出油分配システ
ムの第１実施例を説明したシステムのブロック図、第２
図は第２実施例のシステムのブロック図、そして第３図
は第１実施例のシステムの各構成要素の具体的構造を側
断面図で示したシステム図である。 図中　１・・・定容量型オイルポンプ　２・・・レギュ
レータバルブ　３・・・第１の油圧作動機器　４〜６・
・・第２の油圧作動機器　７・・・アキュムレータ　８
・・・アキュムレータの充満信号発生装置　９・・・オ
イルパン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）定容量型オイルポンプと、比較的低油圧で作動する
   第１の油圧作動機器と、比較的高油圧で作動する第２の
   油圧作動機器と、前記第１および第２の油圧作動機器用
   の調圧弁と、前記調圧弁の下流に設けられた、前記第２
   の油圧作動機器用のアキュムレータと、該アキュムレー
   タの充満検知手段および充満信号の発信手段とを備えて
   なり、前記アキュムレータが充満した時、前記充満信号
   発信手段からの信号に基づいて、前記調圧弁の調整圧が
   比較的低い設定値にセットされるように構成されている
   ことを特徴とするオイルポンプの吐出油分配システム。