JP4754230B2 - 光電式エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、精密測定に使用される光電式エンコーダに関する。
光電式エンコーダは、所定のピッチの光学格子が形成されたスケールと、このスケールに対して測定軸方向に相対移動可能で光源及び受光チップを収容したセンサヘッドと、を備える。光電式エンコーダは、スケールの光学格子が狭ピッチ化するに従って測定精度が向上する。受光チップには、スケールの光学格子のピッチと対応するように、半導体基板に拡散領域をアレイ状に形成して構成されたものがある。この種の受光チップは、光学格子のピッチに拡散領域のピッチを対応させている。したがって、光学格子のピッチが変わると、拡散領域のピッチを変えた受光チップを改めて作製する必要がある。
拡散領域のピッチを変えることなく、これより上層の配線パターンを変えるだけで、光学格子のピッチの変更に対応でき、製造コストを低減できる受光チップを備えるエンコーダがある(例えば特許文献1)。
実公平7−29459号公報(第4頁左欄第1行〜第17行、図1)
しかし、光学格子のピッチが変わると、配線パターンを変えた受光チップを改めて製造しなければならないので、その分の製造コストがかかる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、光学格子のピッチが異なる複数の種類のスケールに対して、受光チップの共通化を図れる光電式エンコーダを提供することを目的とする。
本発明に係る光電式エンコーダは、光源と、第1の値又はこれよりも小さい第2の値のピッチを有する光学格子が設けられ、測定軸方向に延びるスケールと、前記光源と一緒に前記スケールに対して前記測定軸方向に相対移動可能な受光チップと、を備え、前記受光チップは、前記光源からの光が前記第1の値のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞に対応するように、位相を異ならせて半導体基板にアレイ状に形成され、第1のインデックス格子を兼ねる複数の受光素子と、前記光源からの光が前記第2の値のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞に対応するように、位相を異ならせて前記複数の受光素子上に配置された複数の第2のインデックス格子と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る光電式エンコーダによれば、第1の値のピッチを有する光学格子に照射されて生成される干渉縞に対応する第1のインデックス格子と、第1の値よりも小さい第2の値のピッチを有する光学格子に照射されて生成される干渉縞に対応する第2のインデックス格子と、を含む受光チップを備えている。したがって、ピッチが第1の値の光学格子が設けられたスケールを使用する場合、これによる干渉縞は第1のインデックス格子を介して光信号に変調され、ピッチが第2の値の光学格子が設けられたスケールを使用する場合、これによる干渉縞は第2のインデックス格子を介して光信号に変調される。よって、光学格子のピッチが異なる二種類のスケールに対して、受光チップを共通化できる。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記複数の第2のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これを選択的に除去して形成されたピッチが前記第2の値である複数の光通過部とを有するようにすることができる。これによれば、各第2のインデックス格子は、複数の光通過部を有するので、受光量を多くすることができる。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記複数の受光素子は、それぞれ、前記遮光部と対応する部分がカットされているようにすることができる。これによれば、各受光素子は、受光面として機能していない部分がカットされるので、各受光素子の接合容量を小さくでき、その結果、光電式エンコーダの応答速度を上げることができる。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記複数の受光素子は、それぞれ、隣り合う第2のインデックス格子間に対応する部分がカットされているようにすることができる。これによれば、各受光素子の隣り合う第2のインデックス格子間に対応する部分(この部分は、受光面として機能していない)をカットするので、各受光素子の接合容量を小さくできる。また、カットするのは上記部分だけなので、各受光素子の幅が極端に小さくならず、各受光素子の形成が容易である。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記スケールには、前記第1の値、前記第2の値又は前記第1の値よりも小さく前記第2の値と異なる第3の値のピッチを有する前記光学格子が設けられ、前記受光チップは、前記光源からの光が前記第3の値のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞に対応するように、位相を異ならせて前記複数の受光素子上に、前記複数の第2のインデックス格子と異なる層に配置され複数の第3のインデックス格子をさらに含むようにすることができる。これによれば、光学格子のピッチが異なる三種類のスケールに対して、受光チップを共通化できる。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記複数の第2のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これを選択的に除去して形成されたピッチが前記第2の値である複数の光通過部とを有し、前記複数の第3のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これを選択的に除去して形成されたピッチが前記第3の値である複数の光通過部とを有するようにすることができる。これによれば、各第2、第3のインデックス格子は、複数の光通過部を有するので、受光量を多くすることができる。
本発明に係る光電式エンコーダにおいて、前記複数の第2及び第3のインデックス格子のうち、前記複数の受光素子に近い側に位置するものの前記遮光部は、光吸収材を含むようにすることができる。これによれば、第2のインデックス格子と第3のインデックス格子との間で反射光が発生するのを防止できるので、この反射光が原因となる干渉縞のコントラスト低下を避けることができる。
以上述べたように、本発明に係る光電式エンコーダによれば、光学格子のピッチが異なる複数の種類のスケールに対して、受光チップの共通化を図れる。この結果、受光チップの製造コストを下げることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光電式エンコーダの実施形態を説明する。なお、各実施形態を説明する図において、既に説明した実施形態の符号で示すものと同一のものについては、同一符号を付すことにより説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る光電式エンコーダ1の概略構成を示す図である。光電式エンコーダ1は、発光ダイオード(LED)3、スケール5及び受光チップ7を備える。
発光ダイオード3は、光源の一例であり、ダイオード3からの光Lがスケール5に照射される。スケール5は、測定軸X方向に延びており、図1にはその一部が表れている。スケール5は、ガラス等の透明材料から構成される長尺状の透明基板9を含む。透明基板9は、発光ダイオード3側を向く裏面11及びこれと反対側の表面13を有する。表面13上には、光学格子15が形成されている。光Lが光学格子15に照射されることにより、干渉縞IFが生成される。光学格子15は、クロム等からなる複数の遮光領域17が所定の間隔を設けて形成されたものであり、隣り合う遮光領域17間が光通過領域19となる。
光通過領域19のピッチ、すなわち、スケール用の光学格子15のピッチPsgは、第1の値(例えば120μm)又はこれよりも小さい第2の値(例えば8μm)である。したがって、本実施形態では、第1の値のピッチPsgを有する光学格子15が設けられたスケール5を用いる場合と、第2の値のピッチPsgを有する光学格子15が設けられたスケール5を用いる場合とがある。光学格子15のピッチPsgは、干渉縞IFの縞のピッチPfと等しい。
受光チップ7は、表面13側にスケール5とギャップを設けて配置されている。受光チップ7内には、図示しない複数のフォトダイオードが形成されている。フォトダイオードは、受光素子の一例である。受光素子として、フォトダイオードの替わりにフォトトランジスタを用いることもできる。
受光チップ7及び発光ダイオード3は、センサヘッド21に取り付けられている。センサヘッド21は、測定軸X方向に移動可能にされている。つまり、光電式エンコーダ1は、固定されたスケール5に対して、センサヘッド21を移動させることにより、変位量を測定する。なお、発光ダイオード3と受光チップ7を固定し、スケール5を移動させて変位量を測定するタイプにも、本発明を適用することができる。したがって、受光チップ7は、発光ダイオード3と一緒にスケール5に対して測定軸X方向に相対移動可能に配置されている。
図2は、受光チップ7の一部の断面模式図である。受光チップ7は、n型の半導体基板23を備える。この基板23の表面には、p型の拡散領域25が間隔を設けて形成されている。半導体基板23と拡散領域25との接合部が、フォトダイオード27となる。複数のフォトダイオード27が、半導体基板23中にアレイ状に形成されている。
A相(0°)の光信号を受光するフォトダイオード27a、B相(90°)の光信号を受光するフォトダイオード27b、AA相(180°)の光信号を受光するフォトダイオード27aa、BB相(270°)の光信号を受光するフォトダイオード27bbを一つのセットとし、複数のセットが測定軸X方向に沿って配置されている。同じ位相の光信号を受光するフォトダイオード27は、共通接続されている。以上のような半導体基板23にアレイ状に形成されたフォトダイオード27は、第1のインデックス格子を兼ねている。
半導体基板23の表面上には、拡散領域25を覆うように、シリコン酸化膜のような絶縁膜29が形成されている。絶縁膜29の上には、複数の第2のインデックス格子31が形成されている。各第2のインデックス格子31は、対応するフォトダイオード27上に絶縁膜29を介して配置されている。
第2のインデックス格子31は、絶縁膜29の全面に光を遮光する膜(例えば、クロムやアルミニウムのような金属膜又は樹脂膜)を形成し、この膜を選択的に除去して形成されたものである。残った膜の部分が遮光部33となり、除去された膜の部分が光通過部35となる。第2のインデックス格子31を覆うように、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜のような保護膜37が形成されている。
図3は、第1実施形態におけるフォトダイオード27と第2のインデックス格子31との位置関係を示す図である。フォトダイオード27は、第1のインデックス格子を兼ねており、ピッチPig1で配列されている。4×Pip1は、図1に示す光学格子15のピッチPsg(第1の値、例えば120μm)と等しい。したがって、図4に示すように、フォトダイオード27は、図1の発光ダイオード3からの光Lが第1の値のピッチPsgを有する光学格子15に照射されて生成される干渉縞IFに対応するように、位相を異ならせて配置されていることになる。
一方、図3に示すように、第2のインデックス格子31の光通過部35は、ピッチPig2で配列されている。ピッチPig2は、図1に示す光学格子15のピッチPsg(第2の値、例えば8μm)と等しい。したがって、図5に示すように、第2のインデックス格子31は、発光ダイオード3からの光Lが第2の値のピッチPsgを有する光学格子15に照射されて生成される干渉縞IFに対応するように、位相を異ならせて配置されていることになる。
図3に示すように、第2のインデックス格子31の光通過部35の位置は、次ぎに説明する計算により決められる。まず、図1に示す受光チップ7上に、測定軸X方向の基準位置RPを任意に決める。一般的に、基準位置RPとしては、(1)受光チップ7の平面上に引かれた受光チップ7の仮想の中心線(機械的中心線)や(2)受光チップ7の端面が選択される。
基準位置RPから各位相用の光通過部35までの距離を、Xa(k)、Xb(k)、Xaa(k)、Xbb(k)とする。kは、光通過部35の順番を示す番号である。例えば、Xa(1)は、A相用の光通過部35の中で一番目に配置される光通過部35と基準位置RPとの距離である。Xa(k)、Xb(k)、Xaa(k)、Xbb(k)は、以下の式を満足する値に設定される。これにより、光通過部35をフォトダイオード27の受光面上に配置することができる。
MOD(Xa(k),Pf)=(0/4)×Pf+φ
MOD(Xb(k),Pf)=(1/4)×Pf+φ
MOD(Xaa(k),Pf)=(2/4)×Pf+φ
MOD(Xbb(k),Pf)=(3/4)×Pf+φ
ここで、MOD(A,B)演算は、AをBで割った余りを求める演算である。また、φは基準位置RPによって決まる値である。φは各位相に共通な値であり、位相差に関係しない。第2のインデックス格子31の光通過部35の位置を上記のようにして決めることにより、対応する位相の光信号をフォトダイオード27に受光させることができる。
次に、第1実施形態に係る光電式エンコーダ1の主な効果を説明する。受光チップ7は、図4に示すように、ピッチPig1で配列されたA相、B相、AA相、BB相のフォトダイオード27を備え、これらが第1のインデックス格子を兼ねている。したがって、4×Pig1と等しいピッチPsg(第1の値)の光学格子15で生成される干渉縞IFは、第1のインデックス格子を介して光信号に変調される。なお、ここでは、光信号の相数が4なので、4×Pig1となる。したがって、光信号の相数がnの場合、n×Pig1となる。
一方、受光チップ7は、図5に示すように、ピッチPig2の第2のインデックス格子31を備えているため、Pig2と等しいピッチPsg(第2の値)の光学格子15で生成される干渉縞IFは、第2のインデックス格子31を介して光信号に変調される。
よって、第1実施形態によれば、ピッチPsgが第1の値である光学格子15が設けられたスケール5、ピッチPsgが第1の値より小さい第2の値である光学格子15が設けられたスケール5に対して、受光チップ7を共通化できる。これにより、光学格子15のピッチPsgを第1の値から第2の値に変える場合(又はその逆の場合)でも、受光チップ7の設計を変更する必要がないので、受光チップ7の製造コストを下げることができる。
また、図3に示すように、各第2のインデックス格子31は、複数の光通過部35を有する。したがって、光通過部を一つ有する場合に比べて、各フォトダイオード27での受光量を多くすることができる。これにより、測定精度を向上させることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態におけるフォトダイオード27と第2のインデックス格子31との位置関係を示す図である。各フォトダイオード27は、第2のインデックス格子31の遮光部33と対応する部分41がカットされている。各フォトダイオード27は、光通過部35と対応する三つの部分43から構成されている。このようなカットは、フォトダイオード27を形成する際に、カットしたい部分にイオンが注入されないようにすることにより実現される。
遮光部33と対応する部分41は、光通過部35を通過した光が直接入射しないので、フォトダイオード27の受光面として機能していない。そこで、これらの部分41をカットすることにより、フォトダイオード27の接合容量を下げ、これにより、光電式エンコーダの応答速度を上げている。
なお、図3で説明したようにして第2のインデックス格子31の位置を決めている。このため、フォトダイオード27上の第2のインデックス格子31の位置が各フォトダイオード27で異なるため、カットされる部分41も各フォトダイオード27で異なっている。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態におけるフォトダイオード27と第2のインデックス格子31との位置関係を示す図である。各フォトダイオード27は、隣り合う第2のインデックス格子31間に対応する部分45がカットされており、これにより、各フォトダイオード27は、第2のインデックス格子31と対応する部分から構成される。
隣り合う第2のインデックス格子31間に対応する部分45は、受光面として機能していないので、カットすることにより、各フォトダイオード27の接合容量を下げている。また、カットするのは上記部分45だけなので、各フォトダイオード27の幅が極端に小さくならず、各フォトダイオード27の形成が容易である。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る光電式エンコーダは、第1のインデックス格子を兼ねる複数のフォトダイオード及び複数の第2のインデックス格子に加えて、複数の第3のインデックス格子を備えている。図8は、第4実施形態におけるフォトダイオード27、第2のインデックス格子31及び第3のインデックス格子51の位置関係を示す図である。各第3のインデックス格子51は、対応するフォトダイオード27と第2のインデックス格子31との間に位置している。第3のインデックス格子51は、遮光部53と光通過部55とから構成され、第2のインデックス格子31と同様の方法で形成される。
第3のインデックス格子51の光通過部55は、ピッチPig3で配列されている。ピッチPig3は、図1に示す光学格子15のピッチPsgが第2の値より小さい第3の値と等しい。したがって、発光ダイオード3からの光Lが第3の値のピッチPsgを有する光学格子15に照射されて生成される干渉縞IFに対応するように、複数の第3のインデックス格子51が位相を異ならせて配置されていることになる(図9)。なお、各第3のインデックス格子51において、光は一つの光通過部55のみを通過しているが、これは表現の便宜であり、光は各光通過部55を通過している。
以上より、第4実施形態では、図1に示すピッチPsgが第1の値である光学格子15が設けられたスケール5を用いる場合、図10に示すように、干渉縞IFは、第1のインデックス格子を兼ねる複数のフォトダイオード27を介して光信号に変調される。また、スケール5の光学格子15のピッチPsgが第2の値の場合、図11に示すように、第2のインデックス格子31を介して干渉縞IFが光信号に変調される。そして、光学格子15のピッチPsgが第3の値のスケール5を用いる場合、図9に示すように、干渉縞IFは、第3のインデックス格子51を介して光信号に変調される。したがって、第4実施形態によれば、光学格子15のピッチPsgが異なる三種類のスケール5に対して、受光チップ7を共通化できる。
また、第4実施形態によれば、各第2のインデックス格子31が複数の光通過部35を有し、かつ各第3のインデックス格子51も複数の光通過部55を有する。このため、光通過部35,55を一つ有する場合に比べて、各フォトダイオード27の受光量を多くすることができる。
なお、スケール5の光学格子15のピッチPsgの大きさである第3の値は、第1の値よりも小さく第2の値と異なればよい。また、第3のインデックス格子51は、第2のインデックス格子31と異なる層に配置されていればよいので、第3のインデックス格子51を第2のインデックス格子31の上に配置することもできる。
[第5実施形態]
図12は、第5実施形態における第2のインデックス格子31及び第3のインデックス格子51を介して干渉縞IFがフォトダイオード27に入射している状態を示す図である。第3のインデックス格子51の遮光部53は、光吸収材(例えば、ポリシリコン、クロム)を含む。すなわち、第2のインデックス格子31及び第3のインデックス格子51のうち、フォトダイオード27に近い側に位置するものの遮光部が光吸収材を含むようにしている。
これに対して、図13は、比較形態における図12と同様の状態を示す図である。第3のインデックス格子51の遮光部53はアルミニウムからなる。このため、遮光部53に照射された干渉縞IFの成分は反射され、この反射光RLが干渉縞IFのコントラストを低下させる。
図12に示す第5実施形態の遮光部53は、光吸収材を含むので、遮光部53に照射された干渉縞IFの成分は反射されることなく、ここで吸収される。したがって、第5実施形態によれば、第2のインデックス格子31と第3のインデックス格子51との間で反射光が発生するのを防止できるので、この反射光が原因となる干渉縞IFのコントラスト低下を避けることができる。
第5実施形態に係る受光チップ7の具体的構造を説明する。図14は、第5実施形態に係る受光チップ7の一例の一部を模式的に示す断面図である。半導体基板23の表面上は、絶縁膜61により覆われている。遮光部53と光通過部55が交互に配置された構造を有する第3のインデックス格子51が絶縁膜61の上に形成されている。遮光部53の材料はポリシリコンである。
第3のインデックス格子51を覆うように、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜63が形成されている。層間絶縁膜63上には、遮光部33と光通過部35が交互に配置された構造を有する第2のインデックス格子31が形成されている。遮光部33の材料はアルミニウムである。層間絶縁膜63上には、第2のインデックス格子31を覆うように保護膜65が形成されている。
受光チップ7は、MOSトランジスタの形成方法を用いて作製されている。したがって、絶縁膜61はゲート絶縁膜形成工程と同じ方法で形成され、第3のインデックス格子51はゲート電極形成工程と同じ方法で形成され、第2のインデックス格子31は金属配線形成工程と同じ方法で形成される。
図15は、第5実施形態に係る受光チップ7の他の例の一部を模式的に示す断面図である。第2のインデックス格子31の遮光部33の下の層間絶縁膜63を通り、フォトダイオード27に入射する干渉縞の成分はない。したがって、遮光部33の下には、第3のインデックス格子51の光通過部55がなく、遮光部53をつなげている。
なお、第1〜第5実施形態では、図4に示すように、第1のインデックス格子を兼ねる複数のフォトダイオード27で光信号に変調される干渉縞IFのピッチPfが4×Pig1の場合で説明した。これを一般化すると、以下の式となる。
Pf=n×Pig1÷(2k−1)
は光信号の相数、kは任意の自然数
例えば図4に示す様な、Pf=4×Pig1の場合、n=4、k=1となる。また、例えば、図16に示す様な、Pf=(4/3)×Pig1の場合、n=4、k=2となる。
第2のインデックス格子31や第3のインデックス格子51で光信号に変調される干渉縞IFのピッチPfも上記と同様で、一般化すると、次の式となる。
Pf=n×Pig1÷(2k−1)・・・1
Pf=n×Pig1÷(2k−1)・・・2
2及びn3は光信号の相数、k2及びk3は任意の自然数
例えば、式1において、n=1、k=1の場合、図11に示すPf=Pig2となり、n=1、k=2の場合、図17に示すPf=Pig2÷3となる。同様に、式2において、n=1、k=1の場合、図9に示すPf=Pig3となり、n=1、k=2の場合、図18に示すPf=Pig3÷3となる。なお、図17及び図18では、第2のインデックス格子31や第3のインデックス格子51を通過する光の図示を省略している。
また、第1〜第5実施形態では、四つの位相の異なる光信号(A相、B相、AA相、BB相の光信号)を用いて変位量を測定しているが、本発明に係る光電式エンコーダはこれに限定されない。例えば、三つの位相の異なる光信号(0°の位相の光信号、0°より120°だけ位相がずれた光信号、0°より240°だけ位相がずれた光信号)についても、本発明に係る光電式エンコーダに適用できる。
また、図1に示すように、第1〜第5実施形態に係る光電式エンコーダ1は、スケール5の光学格子15を透過した発光ダイオード3からの光Lを用いて変位量の測定をする、いわゆる透過型のタイプである。しかしながら、反射型のタイプ、つまり、スケール5の光学格子15で反射された発光ダイオード3からの光Lを用いて変位量を測定する場合にも、本発明を適用することができる。
第1実施形態に係る光電式エンコーダの概略構成を示す図である。 図1に示す受光チップの一部の断面模式図である。 第1実施形態におけるフォトダイオードと第2のインデックス格子との位置関係を示す図である。 第1実施形態において、フォトダイオードが干渉縞IFを受光している状態を示す図である(光学格子のピッチPsgが第1の値の場合)。 同状態を示す図である(光学格子のピッチPsgが第2の値の場合)。 第2実施形態におけるフォトダイオードと第2のインデックス格子との位置関係を示す図である。 第3実施形態におけるフォトダイオードと第2のインデックス格子との位置関係を示す図である。 第4実施形態におけるフォトダイオード、第2のインデックス格子及び第3のインデックス格子の位置関係を示す図である。 第4実施形態において、フォトダイオードが干渉縞IFを受光している状態を示す図である(光学格子のピッチPsgが第3の値の場合)。 同状態を示す図である(光学格子のピッチPsgが第1の値の場合)。 同状態を示す図である(光学格子のピッチPsgが第2の値の場合)。 第5実施形態における第2及び第3のインデックス格子を介して干渉縞IFがフォトダイオードに入射している状態を示す図である。 比較形態における図12と同様の状態を示す図である。 第5実施形態に係る受光チップの一例の一部を模式的に示す断面図である。 同他の例の一部を模式的に示す断面図である。 本実施形態において、フォトダイオードが干渉縞IFを受光している状態を示す図である(Pf=Psg=(4/3)×Pig1の場合)。 同状態を示す図である(Pf=Pig2÷3の場合)。 同状態を示す図である(Pf=Pig3÷3の場合)。
符号の説明
1・・・光電式エンコーダ、3・・・発光ダイオード、5・・・スケール、7・・・受光チップ、9・・・透明基板、11・・・裏面、13・・・表面、15・・・光学格子、17・・・遮光領域、19・・・光通過領域、21・・・センサヘッド、23・・・半導体基板、25・・・拡散領域、27・・・フォトダイオード、29・・・絶縁膜、31・・・第2のインデックス格子、33・・・遮光部、35・・・光通過部、37・・・保護膜、41・・・遮光部と対応する部分、43・・・光通過部と対応する部分、45・・・隣り合う第2のインデックス格子間と対応する部分、47・・・第2のインデックス格子と対応する部分、51・・・第3のインデックス格子、53・・・遮光部、55・・・光通過部、61・・・絶縁膜、63・・・層間絶縁膜、65・・・保護膜、L・・・光、X・・・測定軸、IF・・・干渉縞、Psg・・・スケール用の光学格子のピッチ、Pf・・・干渉縞の縞ピッチ、Pig1・・・フォトダイオード(第1のインデックス格子)のピッチ、Pig2・・・第2のインデックス格子のピッチ、Pig3・・・第3のインデックス格子のピッチ、RP・・・基準位置

Claims (8)

  1. 光源と、
    第1のピッチ又はこれよりも小さい第2のピッチで形成された光学格子が設けられ、測定軸方向に延びるスケールと、
    前記光源と一緒に前記スケールに対して前記測定軸方向に相対移動可能な受光チップと、を備え、
    前記受光チップは、
    前記光源からの光が前記第1のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞のピッチがPf1であるとしたとき、
    Pf1=n1×Pig1÷(2k1−1)
    (但し、n1は光信号の相数、k1は任意の自然数)
    を満たすピッチPig1で、半導体基板にアレイ状に形成され、第1のインデックス格子を兼ねる複数の受光素子と、
    前記光源からの光が前記第2のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞のピッチがPf2であるとしたとき、
    Pf2=Pig2÷(2k2−1)
    (但し、k2は任意の自然数)
    を満たすピッチPig2で、位相を異ならせて形成され、前記複数の受光素子上に配置された複数の第2のインデックス格子と、を含む
    ことを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 前記複数の第2のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これをピッチPig2で選択的に除去して形成された複数の光通過部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電式エンコーダ。
  3. 前記複数の受光素子は、それぞれ、前記光透過部を通過した光が直接入射しない部分がカットされている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電式エンコーダ。
  4. 前記複数の受光素子は、それぞれ、隣り合う第2のインデックス格子間の前記遮光部によって遮光される部分がカットされている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電式エンコーダ。
  5. 前記スケールには、前記第1のピッチ、前記第2のピッチ又は前記第1のピッチよりも小さく前記第2のピッチと異なる第3のピッチで形成された前記光学格子が設けられ、
    前記受光チップは、前記光源からの光が前記第3のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞のピッチがPf3であるとしたとき、
    Pf3=Pig3÷(2k3−1)
    (但し、k3は任意の自然数)
    を満たすピッチPig3で、位相を異ならせて前記複数の受光素子上に形成され、前記複数の第2のインデックス格子と異なる層に配置された複数の第3のインデックス格子をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電式エンコーダ。
  6. 前記複数の第2のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これをピッチPig2で選択的に除去して形成された複数の光通過部とを有し、
    前記複数の第3のインデックス格子は、それぞれ、遮光部と、これをピッチPig3で選択的に除去して形成された複数の光通過部とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光電式エンコーダ。
  7. 前記複数の第2及び第3のインデックス格子のうち、前記複数の受光素子に近い側に位置するものの前記遮光部は、光吸収材を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の光電式エンコーダ。
  8. 光源と、
    第1のピッチ又はこれよりも小さい第2のピッチで形成された光学格子が設けられ、測定軸方向に延びるスケールと、
    前記光源と一緒に前記スケールに対して前記測定軸方向に相対移動可能な受光チップと、を備え、
    前記受光チップは、
    前記光源からの光が前記第1のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞のピッチの1/n(nは光信号の相数)のピッチで半導体基板にアレイ状に形成され、第1のインデックス格子を兼ねる複数の受光素子と、
    前記光源からの光が前記第2のピッチを有する前記光学格子に照射されて生成される干渉縞のピッチで形成され、前記複数の受光素子上に配置された複数の第2のインデックス格子と、を含み、
    前記複数の第2のインデックス格子は、その下に配置された受光素子の位相に合わせて互いに異なる位相で形成されている
    ことを特徴とする光電式エンコーダ。
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