JP4444715B2 - 光学式変位測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル式ノギス、リニヤゲージ、リニヤスケール等に応用される、光学式変位測定装置に関する。
従来から直線変位や角度変位などの精密な測定に光学式変位測定装置が利用されている。光学式変位測定装置は、例えば、光学格子が設けられたスケール及びこのスケールに沿って移動可能なセンサヘッドにより構成される。センサヘッドは、例えば、光源部と、四つのフォトダイオード(以下PDと記載する場合もある)を含む受光部と、各PDの受光面に対応して配置された互いに位相の異なる四つのインデックス格子と、を備える。
光学式変位測定装置の動作を簡単に説明する。センサヘッドをスケールに沿って移動させながら光源部からの光をスケールの光学格子を介して四つのインデックス格子に照射する。つまり、四つのインデックス格子を光学格子に対して相対移動させながら、光源部からの光を光学格子に照射して生成された明暗パターンをインデックス格子に照射するのである。これにより、光の強弱が正弦波状に変化する四つの光信号が生成される。これらの光信号は互いに位相が異なっている。これらの光信号は各位相に対応するPDで受光され、光電変換されて発生した電気信号を利用して直線などの変位量が測定される。
位相の異なる四つの光信号とは、A相(0度)の光信号、A相より90度だけ位相がずれたB相(90度)の光信号、A相より180度だけ位相がずれたAA相(180度)の光信号およびA相より270度だけ位相がずれたBB相(270度)の光信号のことである。A相およびB相の光信号を利用するのは、先に検出されるのがA相かB相かによって、受光部の相対移動の方向を判断するためである。また、A相やB相以外にこれらを反転させた、AA相やBB相を利用するのは、A相やB相の光信号に含まれる直流成分の除去、並びに、光信号の信頼性及び高速追従性の確保のためである。
位相の異なる複数の光信号に対応した数のPDがあれば、原理的に測定が可能である。したがって、位相の異なる四つの光信号の場合、PDが四つあればよい。この第1のタイプのエンコーダは、例えば特許文献1に開示されている。
ところで、光源部の光強度分布やスケール面の汚れ等が原因で、光量にバラツキが生じることがある。上記タイプによれば、各位相の光信号はそれぞれ一箇所で検出されるので、光量のバラツキの影響を受けやすい。例えば、A相用のPDの配置場所が他のPDの配置場所に比べて照射される光の強度が弱い場合、A相の出力が弱くなるため、測定精度が低下する。
そこで、各位相用のPDを複数に分けて、同じ位相用のPDが周期的に配列されるように、PDを光学式変位測定装置の測定軸方向に沿ってアレイ状に並べた受光部を備える第2のタイプの光学式変位測定装置がある(例えば特許文献2)。このタイプでは、PDがA相用、B相用、AA相用、BB相用、A相用、B相用・・・の順番に配列されている(PDアレイ)。このPDアレイはインデックス格子としても機能するので、インデックス格子を新たに設ける必要がない。このタイプによれば、各位相の光信号が検出される場所が広い範囲に分散されるため、光量のバラツキの影響を小さくでき、したがって、測定精度が向上する。
国際公開第01/31292号のパンフレット(明細書第5頁第19行〜第6頁第7行、Fig.5) 特開平7−151565号公報(段落[0014]、図4)
PD、つまりフォトダイオードは、シリコン基板及びその表面に形成された不純物領域により構成される。不純物領域は受光面となる。不純物領域は、シリコン基板の表面にイオン注入や不純物拡散によって形成されるため、不純物領域の寸法の正確な制御は比較的困難である。したがって、不純物領域の寸法は実際の値と設計値との間でずれが生じる。不純物領域の配列はインデックス格子として機能する上記PDアレイと対応する。このため不純物領域の寸法のずれが大きいと、不純物領域に入射する光量が所望値から外れ、高精度測定を実現することができない。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、高精度測定を実現できる光学式変位測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学式変位測定装置は、光源部と、前記光源部からの光が照射される光学格子が設けられたスケールと、前記光源部と一緒に前記スケールに対して相対移動し、前記光源部からの光が前記光学格子を介して照射され、互いに位相が異なるように配置された複数の受光素子を一つのセットとして複数の前記セットを測定軸方向に沿って並べて構成された受光チップと、を備え、前記受光チップは、半導体基板と、前記半導体基板の表面に形成されると共に前記複数の受光素子の受光面となる複数の不純物領域と、一つの前記不純物領域上に一つの透光部が配置されるように隣り合う前記不純物領域間の前記半導体基板上に前記不純物領域の縁部上まで延びるように形成された遮光パターンと、を含む、ことを特徴とする。
本発明に係る光学式変位測定装置によれば、隣り合う不純物領域間の半導体基板上に形成された遮光パターンを不純物領域の縁部上まで延ばしている。よって、遮光パターンにより不純物領域に入射する光が規定される。遮光パターンはフォトリソグラフィとエッチングにより形成されるので、イオン注入や不純物拡散により形成される不純物領域よりも寸法の制御が容易であり、遮光パターンの寸法の実際の値と設計値とのずれを小さくできる。
本発明に係る光学式変位測定装置において、前記遮光パターンは、ポリシリコンパターン、高融点金属パターン及びシリサイドパターンのうち少なくとも一つを有する、ようにすることができる。
これによれば、不純物領域を自己整合技術で形成できるので、パターンの重ね合わせ余裕を考慮しなくてもよい。よって、不純物領域を不必要に大きくしなくてもよいので、不純物領域と半導体基板との接合容量を小さくすることができる。
本発明に係る光学式変位測定装置において、前記遮光パターンは、隣り合う前記不純物領域の一方側に形成されると共に前記不純物領域の一方と電気的に接続された一方側遮光部と、隣り合う前記不純物領域の他方側に前記一方側遮光部と分離して形成されると共に前記不純物領域の他方と電気的に接続された他方側遮光部と、を有する、ようにすることができる。
これによれば、遮光パターンを不純物領域と電気的に接続しているので、遮光パターンの電位を不純物領域の電位と同じにすることができる。これにより、遮光パターンと不純物領域とで形成される浮遊容量を低減できるため、光学式変位測定装置の低消費電力化を実現することができる。
本発明に係る光学式変位測定装置において、前記受光チップは、前記一方側遮光部と前記他方側遮光部との間を覆うように、絶縁膜を介して前記遮光パターンの上に形成された配線膜を含む、ようにすることができる。
これによれば、光が一方側遮光部と他方側遮光部との間を通って半導体基板に入射するのを防止できるため、クロストークの発生を防ぐことができる。
本発明に係る光学式変位測定装置において、前記配線膜は前記半導体基板の表面側から前記半導体基板と電気的に接続されている、ようにすることができる。これによれば、配線容量を減らすことができるので、光学式変位測定装置の高速応答化を図ることができる。
本発明に係る光学式変位測定装置によれば、不純物領域の寸法の実際の値と設計値とのずれが大きくても、不純物領域に入射する光量を所望の値にすることができるため、高精度測定を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光学式変位測定装置の第1〜第3実施形態を説明する。なお、第2及び第3実施形態を説明する図において、既に説明した実施形態の符号で示すものと同一のものについては、同一符号を付すことにより説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る光学式変位測定装置1の概略構成を示す図である。この実施形態は装置1の受光チップの構造を主な特徴としているが、この理解の前提として光学式変位測定装置1について説明する。装置1は、スケール3及びスケール3に沿って移動可能なセンサヘッド5により構成される。スケール3の長手方向が測定軸Xとなる。センサヘッド5をスケール3に沿って移動させるとは、センサヘッド5を測定軸Xに沿って移動させるということである。
スケール3はガラス等の透明材料から構成される長尺状の透明基板7を含み、図1にはその一部が表れている。透明基板7の表面には、光学格子9が形成されている。光学格子9は複数の遮光部11が所定のピッチP1を設けてリニヤ状に、かつ各遮光部11が図面の奥行き方向に延びるように、配置されたものである。ピッチP1は、光学格子9の格子ピッチであり、例えば、20μmである。遮光部11は金属(例えばクロム)などから構成される。光学格子9は、回折格子でもよいし、光を選択的に透過させる単なる格子でもよい。格子ピッチを小さくすれば回折格子となり、格子ピッチを大きくすれば単なる格子となる。
センサヘッド5は光源部13を備え、光源部13は、スケール3の光学格子9が形成された面と反対の面側に配置されている。光源部13は、発光ダイオード(LED)15と、発光ダイオード15から出射された光をコリメートするコリメートレンズ17と、を備える。これにより、光源部13からは平行光Lが出される。平行光Lは、スケール3の光学格子9に照射される。平行光Lが垂直方向からスケール3に照射されるように、光源部13が配置されている。なお、発光ダイオード15の替わりにレーザ(LD)を用いることもできる。
センサヘッド5の受光チップ19は、スケール3の光学格子9が形成された面側に、スケール3と所定のギャップを設けて配置されている。受光チップ19には、図示しない複数のフォトダイオード(以下、「フォトダイオード」をPDという場合がある。)がアレイ状に配置されている(PDアレイ)。これらのPDの受光面が光学格子9側を向くようにPDが配置されている。これらのPDには、光学格子9を介して光源部13からの平行光Lが照射される。
図2はPDアレイの平面図である。測定軸X方向に沿って所定のピッチP2(例えば15μm)で複数のフォトダイオード21が並べて配置されている。詳細には、A相用のPD21A、B相用のPD21B、AA相用のPD21AA、BB相用のPD21BBを一セットとして、三セットによりPDアレイが構成される。したがって、互いに位相が異なるように配置された複数のPDを一つのセットとし、複数のセットが測定軸X方向に沿って並べられていることになる。
このPDアレイは受光素子としての機能に加えてインデックス格子として機能する。PDアレイは二セットでもよく、また四セット以上でもよい。PD21は受光素子の一例である。受光素子として、PDの替わりにフォトトランジスタを用いることもできる。
受光チップ19は回路基板23に搭載されている。回路基板23には、演算用のICチップ25が搭載されており、受光チップ19の複数のPD21で検出された位相の異なる複数の光信号を基にしてICチップ25で変位量の演算が実行される。
光学式変位測定装置1は、固定されたスケール3に対して、センサヘッド5を移動させることにより、変位量を測定する。この変位量測定の動作は、背景技術の欄で説明したとおりである。なお、光源部13や受光チップ19等を固定し、スケール3を移動させて変位量を測定するタイプにも、本発明を適用することができる。したがって、受光チップ19は光源部13と一緒にスケール3に対して相対移動可能に配置されている、と言うことができる。
光学式変位測定装置1は、スケール3の光学格子9が光を透過する透過型であるが、いわゆる反射型(スケール3の光学格子9で光を反射する)にも本発明を適用することができる。
さて、第1実施形態の主な特徴は受光チップ19であり、これを詳細に説明する。まず、受光チップ19の構造について図3及び図4を用いて説明する。図3は受光チップ19の一部分の平面図であり、図4は図3のIV(a)-IV(b)線に沿った断面図である。
受光チップ19は、p型の半導体基板27を備える。半導体基板27としてはシリコン基板が例示される。半導体基板27の表面29にピッチP2で複数のn型の不純物領域31が形成されている。不純物領域31は、図3に示すように、測定軸Xと直交する方向が長手方向となる。p型の半導体基板27とn型の不純物領域31との接合部がフォトダイオード21となる。半導体基板27の表面29のうち、不純物領域31が形成されている領域がPD21の受光面33となる。
なお、半導体基板27に形成されたp型のウェルに、n型の不純物領域31を形成した構造の場合、p型のウェルとn型の不純物領域31との接合部がフォトダイオードとなる。また、半導体基板27や上記ウェルの導電型がn型で不純物領域31の導電型がp型の構成を有するPDでもよい。
半導体基板27の表面29は、不純物領域31を覆うようにシリコン酸化膜のような透明絶縁膜35で覆われている。絶縁膜35上には、複数の金属配線膜(第1実施形態における遮光パターンの一例)37が形成されている。詳しくは、各金属配線膜37は、不純物領域31の縁部上まで延びるように、隣り合う不純物領域31間の半導体基板27上に、絶縁膜35を介して形成されている。
金属配線膜37は、図3に示すように、測定軸Xと直交する方向に延びている。金属配線膜37は、これが延びる方向に沿って所定の間隔で形成された短い分岐部39を有する。分岐部39が金属配線膜37と不純物領域31とのコンタクト部41となる。金属配線膜37は、電気的抵抗が低くかつ遮光性を有する膜であり、その材料としては例えばアルミニウムや銅である。
遮光パターン(ここでは金属配線膜37)のピッチP3は、フォトダイオード21のピッチP2と等しく、例えば、15μmである。遮光パターンの幅Wは、例えば、10μmである。隣り合う金属配線膜37の間が透光部43となり、一つの不純物領域31上に一つの透光部43が配置される。不純物領域33の縁部は金属配線膜37で覆われているため、光の入射が妨げられる。したがって、金属配線膜37で覆われていない部分が実質的に受光面33として機能する。
金属配線膜37を覆うように例えばシリコン酸化膜からなる透明絶縁膜45が形成されている。透明絶縁膜45上には図3に示す例えばアルミニウムや銅からなる複数の金属配線膜47が測定軸X方向に沿って形成されている。これらの配線膜47は、対応する金属配線膜37とコンタクト部49の箇所で電気的に接続されている。
透明絶縁膜45を覆うように、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜のような絶縁性の透明保護膜51が形成されている。半導体基板27の裏面53の全面には各PD21の共通電極(例えばAu電極)55が形成されている。光学式変位測定装置1の使用時、p型の半導体基板27には共通電極55を介して接地電圧が印加され、かつn型の不純物領域31には金属配線膜37を介して正電圧が印加される。
第1実施形態の主な効果を説明する。図4において金属配線膜37が存在しない場合を比較形態とし、これと比較して第1実施形態の効果を説明する。第1実施形態及び比較形態は、共に、不純物領域31をピッチP2で形成している。不純物領域31は、半導体基板27の表面29にイオン注入によって形成されるため、不純物領域31の寸法(例えば幅)の実際の値を設計値どおりにするのは困難である。不純物領域31の配列(PDアレイ)はインデックス格子としての機能も有する。このため、不純物領域31の寸法の設計値からのずれが大きいと、不純物領域31に入射する光量が所望の値から外れるので、高精度測定を実現することができない。
これに対して、図4に示す第1実施形態では、遮光パターンの一例である金属配線膜37により、不純物領域31に入射する光を規定しているため、隣り合う金属配線膜37間に位置する透光部43の真下の領域が実質的に受光面33となる。金属配線膜37はフォトリソグラフィとエッチングにより形成されるので、イオン注入で形成される不純物領域31よりも寸法の制御が容易であり、実際の値と設計値とのずれを小さくできる。したがって、不純物領域31の寸法の実際の値と設計値とのずれが大きくても、不純物領域31に入射する光量を所望の値にすることができるため、高精度測定を実現することができる。
なお、第1実施形態によれば、金属配線膜37は、n型の不純物領域31に接続される配線膜としての役割及び遮光パターンとしての役割を有する。しかしながら、不純物領域31に接続される配線膜と遮光パターンを別々にしてもよい。例えば、図3において、金属配線膜37から分岐部39及びコンタクト部41,49を取り除いたものを遮光パターンとし、金属配線膜47を測定軸Xと直交する方向に曲げて金属配線膜47と不純物領域31とを接続するのである。この場合、遮光パターンは導電性を有する必要はなく、絶縁膜であってもよい。
次に、第1実施形態に係る受光チップ19の製造方法について説明する。図5及び図6は、この製造方法の工程を説明するための半導体基板の断面図であり、図4と対応する。
図5に示すように、p型の半導体基板(ここでは、p型のシリコン基板)27の全面にレジスト57を形成する。レジスト57をフォトリソグラフィにより露光・現像する。そして、レジスト57をマスクとしてn型の不純物(リン又はヒ素)を半導体基板27に注入する。その後、半導体基板27を熱処理することにより、ピッチP2のn型の不純物領域31を半導体基板27の表面29に形成する。そして、レジスト57を除去する。p型の半導体基板27とn型の不純物領域31との接合部がフォトダイオード21となる。
図6に示すように、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)により、半導体基板27を覆うように、シリコン酸化膜からなる透明絶縁膜35を形成する。透明絶縁膜35の図3のコンタクト部41と対応する箇所に、フォトリソグラフィとエッチングを用いて、図示しないスルーホールを形成する。このスルーホールが埋まるように、透明絶縁膜35の上に例えばスパッタリングを用いて、アルミニウム膜を形成する。このアルミニウム膜をフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして、ピッチP3の金属配線膜37を形成する。
次に、図4に示すように、例えば、CVDを用いて金属配線膜37を覆うように半導体基板27上にシリコン酸化膜からなる透明絶縁膜45を形成する。そして、金属配線膜37の形成方法を用いて、透明絶縁膜45の上に図3に示す金属配線膜47を形成する。そして、例えば、CVDにより、図3の金属配線膜47を覆うように半導体基板27上にシリコン酸化膜からなる透明保護膜51を形成する。また、例えば、スパッタリングにより、半導体基板27の裏面53の全面に金を材料とする共通電極55を形成する。以上により、受光チップ19が製造される。
[第2実施形態]
第2実施形態については、第1実施形態との相違を中心に説明する。図7は第2実施形態に係る受光チップ61の一部分の平面図であり、図3と対応する。図8は図7のVIII(a)-VIII(b)線に沿った断面図であり、図4と対応する。第2実施形態では、遮光パターンをポリシリコンパターン63とし、このパターン63の上層に不純物領域31と電気的に接続される金属配線膜37を配置したことを主な特徴とする。
まず、受光チップ61の構造から説明する。半導体基板27の表面29の全面には、薄いシリコン酸化膜65が形成されている。この上に、ポリシリコンパターン(遮光パターンの一例)63がピッチP3で形成されている。詳しくは、一つの不純物領域31上に一つの透光部43が配置されるように、隣り合う不純物領域31間の半導体基板27上にシリコン酸化膜65を介してポリシリコンパターン63が形成されている。パターン63は不純物領域31の縁部上まで延びている。
また、半導体基板27の表面29に形成されたフィールド酸化膜(図示せず)の上に、図7に示すポリシリコン配線膜67が測定軸Xに沿って形成されている。ポリシリコン配線膜67及びポリシリコンパターン63を覆うように透明絶縁膜45が形成されている。
透明絶縁膜45の上に金属配線膜37が形成されている。第2実施形態の金属配線膜37は、ポリシリコンパターン63より幅が小さく、このパターン63上に配置されている。金属配線膜37は、対応するポリシリコン配線膜67とコンタクト部49において電気的に接続されている。
次に、第2実施形態に係る受光チップ61の製造方法について第1実施形態との相違を中心に説明する。図9及び図10は、この製造方法の工程を説明するための半導体基板の断面図であり、図8と対応する。
図9に示すように、p型の半導体基板27の表面29の上に、例えば熱酸化によりシリコン酸化膜65を形成する。次に、例えばCVDにより、シリコン酸化膜65の全面にポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜をフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして、ピッチP3のポリシリコンパターン63及び図7のポリシリコン配線膜67を形成する。なお、ポリシリコン配線膜67の下には図示しないフィールド酸化膜が形成されている。
図10に示すように、ポリシリコンパターン63をマスクとしてn型の不純物(リン又はヒ素)を半導体基板27に注入し、半導体基板27を熱処理することにより、不純物領域31を半導体基板27の表面29に形成する。このように、第2実施形態では、不純物領域31を自己整合技術により形成している。したがって、フォトダイオード21の微細化を図ることができる。
この後の工程は第1実施形態と同様の方法で、図8に示すように、透明絶縁膜45、金属配線膜37及び透明保護膜51を形成する。なお、遮光パターンをポリシリコンパターン63の替わりに、モリブデンなどの高融点金属を含有する高融点金属パターンやシリサイドを含有するシリサイドパターンにしても、不純物領域31を自己整合技術により形成することができる。
次に、第2実施形態の主な効果を説明する。第1実施形態では図6に示すように、不純物領域31の形成後に金属配線膜37を形成するので、不純物領域31のパターンと金属配線膜37のパターンとの重ね合わせ余裕のために、不純物領域31を大きめに形成しなければならない。
これに対して、第2実施形態では図10に示すように、不純物領域31を自己整合技術で形成しているので、第1実施形態よりも不純物領域31の寸法を小さくできる。よって、第2実施形態によれば、n型の不純物領域31とp型の半導体基板27との接合容量を小さくできるので、光学式変位測定装置1の周波数特性の向上及び分解能の向上の両立を図ることができる。以下、詳細に説明する。
光学式変位測定装置は、フォトダイオードで変換された電気信号をオペアンプで増幅している。図11は、フォトダイオード21とオペアンプAの接続関係を示す回路図である。オペアンプAの反転入力端子には、フォトダイオード21及びこれに並列に接続された接合容量Cjが接続されている。接合容量Cjは図8に示すように、n型の不純物領域31とp型の半導体基板27との接合容量のことであり、これは不可避的に発生する。さらに、フォトダイオード21とオペアンプAとを接続する配線には、浮遊容量Csが不可避的に付属する。オペアンプAの非反転入力端子は接地されている。
オペアンプAの出力電圧の一部が抵抗Rfを介して反転入力端子に戻されている。したがってオペアンプAは負帰還動作をする。オペアンプAの出力端子と反転入力端子との間には、抵抗Rfと並列に容量Cfが接続されている。
ここで、分解能とは、ごくわずかに離れた点又は線を見分けることが出来る最小の間隔のことである。したがって、分解能が高いと高精度な測定を行うことができる。
一方、周波数特性とは、光学式変位測定装置1の応答周波数のことである。光学式変位測定装置1はフォトダイオード21から出力された電気信号をオペアンプAで増幅している。この信号の周波数が高くなると、図11に示す回路のオペアンプAは応答できなくなる。この周波数には以下の式が成り立つ。
周波数×光学格子の格子ピッチ=センサヘッドの移動速度・・・(式1)
例えば、センサヘッドの移動速度が2m/s、格子ピッチが20μmの場合、フォトダイオード21から出力される電気信号の周波数は100kHzとなる。(式1)から分かるように、センサヘッドの移動速度が大きくなるに伴い、周波数も大きくなる。周波数特性がよいとは、図11に示す回路を構成するオペアンプAの応答周波数が高く、したがって、センサヘッドを速く移動させても測定を実行できることを意味する(高速動作対応)。
さて、フォトダイオード21から出力された電気信号がオペアンプAで増幅される際に、オペアンプAが発生するノイズも増幅され、大きくなる。そのときのノイズゲインは(式2)で表される。ノイズが大きいと分解能が低下するため、ノイズを下げる必要がある。
(Cj+Cs+Cf)/Cf・・・・(式2)
(式2)の値が大きいとノイズが大きくなり、小さいとノイズが小さくなる関係が成立する。したがって、容量Cfを大きくすることや接合容量Cjを小さくすることにより、ノイズが小さくなる。しかし、容量Cfを大きくすると周波数特性が劣化する。したがって、センサヘッドをゆっくり移動させなければ測定を実行することができず、不便である。
上述したように、第2実施形態では、不純物領域31を自己整合技術で形成している。このため、n型の不純物領域31とp型の半導体基板27との接合容量Cjを小さくできるので、図11の容量Cfを大きくすることなく、ノイズを小さくできる。よって、光学式変位測定装置1の周波数特性の向上及び分解能の向上の両立を図ることができる。したがって、第2実施形態によれば、周波数特性の向上によりセンサヘッドを速く移動させても測定を実行でき、また、分解能の向上により高精度測定を実現できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、第2実施形態との相違を中心に説明する。図12は第3実施形態に係る受光チップ71の一部分の平面図であり、図7と対応する。図13は図12のXIII(a)-XIII(b)線に沿った断面図であり、図8と対応する。第3実施形態は、図13に示すポリシリコンパターン73(遮光パターンの一例)を不純物領域31と電気的に接続したことを主な特徴とする。
図12〜図16を用いて第3実施形態に係る受光チップ71の構造を説明する。図14は図12のXIV(a)-XIV(b)線に沿った断面図であり、図15は図12のXV(a)-XV(b)線に沿った断面図であり、図16は図12のXVI(a)-XVI(b)線に沿った断面図である。
図12及び図13に示すように、遮光パターンの一例であるポリシリコンパターン73は、遮光部75及び遮光部77により構成される。詳しくは、遮光部75(一方側遮光部の一例)は、隣り合う不純物領域31の一方(例えばPD21Aの不純物領域31)側に形成され、後で説明するようにこの一方の不純物領域31と電気的に接続されている。これに対して、遮光部77(他方側遮光部の一例)は、隣り合う不純物領域31の他方(例えばPD21Bの不純物領域31)側に遮光部75と分離して形成されている。後で説明するように、この他方の不純物領域31と遮光部77は電気的に接続されている。ポリシリコンパターン73下の半導体基板27の表面29には、フィールド酸化膜79が形成されている。
図15に示すように、一つの不純物領域31の両側に形成された遮光部75,77は、XV(a)-XV(b)断面の箇所でつながっている。この箇所で、接続配線膜81とポリシリコンパターン73とが電気的に接続されている。接続配線膜81は金属配線膜37と同じ層に位置し、接続配線膜81の材料は金属配線膜37と同じである。
図12及び図14に示すように、XIV(a)-XIV(b)断面の箇所で、接続配線膜81は不純物領域31と電気的に接続されている。よって、一つの不純物領域31の両側に形成された遮光部75,77は、この不純物領域31と接続配線膜81により電気的に接続されている。
一つのポリシリコンパターン73を構成する遮光部75,77を分離しているのは、これらが異なるフォトダイオード21の不純物領域31に接続されるからである。金属配線膜37は、一つのポリシリコンパターン73の遮光部75と遮光部77との間を覆うように形成されている。
図12に示すように、複数の接続配線膜81が行列状に配置されている。符号83は接続配線膜81と不純物領域31とのコンタクト部を示し、符号85は接続配線膜81とポリシリコンパターン73とのコンタクト部を示している。ポリシリコン配線膜67が形成されている領域の隣に配置されている接続配線膜81は、ポリシリコン配線膜67の上まで延びており、コンタクト部87において、対応するポリシリコン配線膜67と電気的に接続されている。
図12及び図16に示すように、隣り合う金属配線膜37は連結部89により電気的に接続されている。複数の連結部89が行列状に配置されている。連結部89下の半導体基板27の表面29には、n型の不純物領域31を貫通してp型の半導体基板27に到達するp型不純物領域91が形成されている。連結部89はp型不純物領域91と電気的に接続されている。これにより、金属配線膜37は、半導体基板27の表面29側から半導体基板27と電気的に接続されている。符号93は金属配線膜37と基板27とのコンタクト部を示している。
次に、第3実施形態の主な効果を説明する。図13に示すように、不純物領域31の縁部の上に薄いシリコン酸化膜65を介してポリシリコンパターン73が配置されているので、この部分に浮遊容量Csが形成される。(式2)より、浮遊容量Csが存在するとノイズが大きくなる。第3実施形態では、ポリシリコンパターン73を不純物領域31と電気的に接続している。これにより、ポリシリコンパターン73の電位を不純物領域31の電位を同じにし、上記浮遊容量を低減している。したがって、第3実施形態によれば、低消費電力化を実現することができる。
また、図13に示すように、金属配線膜37は、一つのポリシリコンパターン73の遮光部75と遮光部77との間を覆うように、透明絶縁膜45を介してポリシリコンパターン73の上に形成されている。これにより、一つのポリシリコンパターン73を構成する遮光部75,77が分離されていても、光が遮光部75と遮光部77との間を通って半導体基板27に入射するのを防止できる。よって、クロストーク現象(PD21の受光面33以外の箇所から光が半導体基板27に入射することにより、半導体基板27中て発生したキャリアが不純物領域31に流れる現象)を防止できるので、高精度測定を実現できる。
また、図12及び図16に示すように、第3実施形態によれば、共通電極55及び金属配線膜37を介して半導体基板27は電源から電位が与えられる。金属配線膜37は半導体基板27の表面29で半導体基板27と接続されている。つまり、フォトダイオード21の近くで、金属配線膜37は半導体基板27と接続されている。このため、フォトダイオード21で発生した電流が流れる経路の抵抗を下げることができるので、より多くの信号を得ることができ、光学式変位測定装置1の低消費電力化を図ることができる。
最後に、第3実施形態に係る受光チップ71の製造方法について説明する。図17〜図26は、この製造方法を説明するための半導体基板の断面図であり、このうち、図17、図19、図21、図23及び図25は図13と対応し、図18、図20、図22、図24及び図26は図16と対応する。
図17及び図18に示すように、例えばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成した構成の積層膜95をマスクにして、p型の半導体基板27の表面29の上に、フィールド酸化膜79を選択的に形成する。隣り合うフィールド酸化膜79間にフォトダイオードの不純物領域が形成される。
図19及び図20に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより、図12のコンタクト部93に対応する積層膜95の箇所に開口97を形成する。積層膜95をマスクにして、p型の不純物(ボロン)を半導体基板27に注入し、半導体基板27を熱処理することにより、半導体基板27の表面29にp型不純物領域91を形成する。そして、積層膜95を除去する。
図21及び図22に示すように、例えば、熱酸化により、半導体基板27の表面29にシリコン酸化膜65を形成する。フィールド酸化膜79及びシリコン酸化膜65を覆うように、例えば、CVDにより、ポリシリコン膜を半導体基板27の表面29の全面に形成する。そして、このポリシリコン膜をフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして、フィールド酸化膜79上で遮光部75,77に分離されたポリシリコンパターン73やポリシリコン配線膜67を形成する。
図23及び図24に示すように、ポリシリコンパターン73及びフィールド酸化膜79をマスクとしてn型の不純物(リン又はヒ素)を半導体基板27に注入し、半導体基板27を熱処理することにより、半導体基板27の表面29に不純物領域31を形成する。これにより、フォトダイオード21が形成される。第3実施形態は、第2実施形態と同様に、不純物領域31を自己整合技術により形成している。
図25及び図26に示すように、第1実施形態と同様の方法で透明絶縁膜45を形成する。図12に示すコンタクト部83,85,87,93となるスルーホール99を、フォトリソグラフィとエッチングにより透明絶縁膜45に形成する。そして、例えば、スパッタリングにより、アルミニウム膜を透明絶縁膜45上にスルーホール99が埋まるように形成する。このアルミニウム膜をフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして、図13及び図16に示す金属配線膜37、接続配線膜81を形成する。そして、第1実施形態と同様の方法で、透明保護膜51を形成する。
第1実施形態に係る光学式変位測定装置の構成の概略を示す図である。 第1実施形態に係るPDアレイの平面図である。 第1実施形態に係る受光チップの一部分の平面図である。 図3のIV(a)-IV(b)線に沿った断面図である。 第1実施形態に係る受光チップの製造方法の第1工程を説明するための半導体基板の断面図である。 同第2工程を説明するための半導体基板の断面図である。 第2実施形態に係る受光チップの一部分の平面図である。 図7のVIII(a)-VIII(b)線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る受光チップの製造方法の第1工程を説明するための半導体基板の断面図である。 同第2工程を説明するための半導体基板の断面図である。 光学式変位測定装置におけるフォトダイオードとオペアンプの接続関係を示す回路図である。 第3実施形態に係る受光チップの一部分の平面図である。 図12のXIII(a)-XIII(b)線に沿った断面図である。 図12のXIV(a)-XIV(b)線に沿った断面図である。 図12のXV(a)-XV(b)線に沿った断面図である。 図12のXVI(a)-XVI(b)線に沿った断面図である。 第3実施形態に係る受光チップの製造方法の第1工程を説明するための半導体基板のXIII(a)-XIII(b)断面を示す図である。 同第1工程を説明するための半導体基板のXVI(a)-XVI(b)断面を示す図である。 同第2工程を説明するための半導体基板のXIII(a)-XIII(b)断面を示す図である。 同第2工程を説明するための半導体基板のXVI(a)-XVI(b)断面を示す図である。 同第3工程を説明するための半導体基板のXIII(a)-XIII(b)断面を示す図である。 同第3工程を説明するための半導体基板のXVI(a)-XVI(b)断面を示す図である。 同第4工程を説明するための半導体基板のXIII(a)-XIII(b)断面を示す図である。 同第4工程を説明するための半導体基板のXVI(a)-XVI(b)断面を示す図である。 同第5工程を説明するための半導体基板のXIII(a)-XIII(b)断面を示す図である。 同第5工程を説明するための半導体基板のXVI(a)-XVI(b)断面を示す図である。
符号の説明
1・・・光学式変位測定装置、3・・・スケール、5・・・センサヘッド、7・・・透明基板、9・・・光学格子、11・・・遮光部、13・・・光源部、15・・・発光ダイオード、17・・・コリメートレンズ、19・・・受光チップ、21,21A,21B,21AA,21BB・・・フォトダイオード(受光素子の一例)、23・・・回路基板、25・・・ICチップ、27・・・半導体基板、29・・・半導体基板の表面、31・・・不純物領域、33・・・受光面、35・・・透明絶縁膜、37・・・金属配線膜(第1実施形態での遮光パターンの一例)、39・・・分岐部、41・・・コンタクト部、43・・・透光部、45・・・透明絶縁膜、47・・・金属配線膜、49・・・コンタクト部、51・・・透明保護膜、53・・・半導体基板の裏面、55・・・共通電極、57・・・レジスト、61・・・受光チップ、63・・・ポリシリコンパターン(遮光パターンの一例)、65・・・シリコン酸化膜、67・・・ポリシリコン配線膜、71・・・受光チップ、73・・・ポリシリコンパターン(遮光パターンの一例)、75・・・遮光部(一方側遮光部の一例)、77・・・遮光部(他方側遮光部の一例)、79・・・フィールド酸化膜、81・・・接続配線膜、83,85,87・・・コンタクト部、89・・・連結部、91・・・p型不純物領域、93・・・コンタクト部、95・・・シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜、97・・・開口、99・・・スルーホール、X・・・測定軸、L・・・平行光、P1・・・光学格子の格子ピッチ、P2・・・フォトダイオードのピッチ、P3・・・遮光パターンのピッチ、W・・・遮光パターンの幅、A・・・オペアンプ、Cj・・・n型半導体領域とp型半導体基板との接合容量、Cs・・・浮遊容量

Claims (3)

  1. 光源部と、
    前記光源部からの光が照射される光学格子が設けられたスケールと、
    前記光源部と一緒に前記スケールに対して相対移動し、前記光源部からの光が前記光学格子を介して照射され、互いに位相が異なるように配置された複数の受光素子を一つのセットとして複数の前記セットを測定軸方向に沿って並べて構成された受光チップと、を備え、
    前記受光チップは、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に形成されると共に前記複数の受光素子の受光面となる複数の不純物領域と、
    一つの前記不純物領域上に一つの透光部が配置されるように隣り合う前記不純物領域間の前記半導体基板上に前記不純物領域の縁部上まで延びるように形成された遮光パターンと、を備え、
    前記遮光パターンは、ポリシリコンパターン、高融点金属パターン及びシリサイドパターンのうち少なくとも一つを有しており、且つ隣り合う前記不純物領域の一方側に形成されると共に前記不純物領域の一方と電気的に接続された一方側遮光部と、隣り合う前記不純物領域の他方側に前記一方側遮光部と分離して形成されると共に前記不純物領域の他方と電気的に接続された他方側遮光部と、を有し、
    前記不純物領域は前記遮光パターンをマスクとして不純物が注入されて形成されている、
    ことを特徴とする光学式変位測定装置。
  2. 前記受光チップは、前記一方側遮光部と前記他方側遮光部との間を覆うように、絶縁膜を介して前記遮光パターンの上に形成された配線膜を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の光学式変位測定装置。
  3. 前記配線膜は前記半導体基板の表面側から前記半導体基板と電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の光学式変位測定装置。
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