JP5804273B2 - 反射型エンコーダ、サーボモータ及びサーボユニット - Google Patents

反射型エンコーダ、サーボモータ及びサーボユニット Download PDF

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本発明は、モータの回転軸の角度を検出する反射型エンコーダ、サーボモータ及びサーボユニットに関する。
光学式エンコーダには、「透過型」と「反射型」がある。透過型エンコーダは、光源と受光素子を回転ディスクを挟んでその一方側と他方側に配置し、光源から出射された光を回転ディスクを通過させて受光素子に受光させるものである。一方、反射型エンコーダは、光源と受光素子の両方を回転ディスクの一方側に配置し、光源から出射された光を回転ディスクに反射させて受光素子に受光させるものである。いずれのエンコーダも、回転ディスクの回転により略パルス状の光を受光した受光素子の出力信号から、回転ディスクを固定した回転軸の回転位置や回転速度を検出する。
従来、透過型エンコーダとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特開2010−96503号公報
反射型エンコーダは、光源から受光素子までの全ての部材を回転ディスクに対して一方方向に集約して配置できるため、透過型エンコーダに比べ、装置構成の簡略化や小型化に適している。このため、近年においては反射型エンコーダを採用することが主流となっている。
しかし、反射型エンコーダにおいては、反射光に光源を中心とする同心円状の光量分布が生じるため、受光素子の配置によっては受光面積が減少し、反射光を有効に活用できないおそれがあった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、受光面積を増大することで反射光を有効活用することができる反射型エンコーダ、サーボモータ及びサーボユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターン及びシリアルアブソリュートパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
上記回転ディスクに向けて光を出射する光源、上記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群、及び、上記シリアルアブソリュートパターンからの反射光を受光する複数のアブソ用受光素子を含むアブソ用受光素子群を備え、上記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
上記インクレ用受光素子群は、上記基板において、上記光源を間に挟んで上記回転ディスクの円周方向に分割して配置され、
上記アブソ用受光素子群は、上記基板において、上記光源に対し上記回転ディスクの半径方向における外側及び内側の少なくとも一方に配置されている
ことを特徴とする反射型エンコーダが提供される。
また、上記インクレ用受光素子群は、
上記基板において、上記回転ディスクの半径方向における位置が上記光源と同一となるように配置されていてもよい。
また、上記アブソ用受光素子群は、
上記基板において、上記光源に対し上記回転ディスクの半径方向における外側及び内側の両方に配置されていてもよい。
また、上記アブソ用受光素子群は、
複数の第1アブソ用受光素子及び複数の第2アブソ用受光素子を含み、
上記第1アブソ用受光素子及び上記第2アブソ用受光素子は、位相の相異なる信号をそれぞれ出力してもよい。
また、上記アブソ用受光素子群は、
上記複数の第1アブソ用受光素子を含む第1アブソ用受光素子群、及び、上記複数の第2アブソ用受光素子を含む第2アブソ用受光素子群に分けられ、
上記第1アブソ用受光素子群及び上記第2アブソ用受光素子群は、
その一方が上記光源に対し上記半径方向における外側に配置されるとともに、他方が内側に配置されており、
上記シリアルアブソリュートパターンは、
上記回転ディスクにおいて、上記第1アブソ用受光素子群に対応する半径方向位置に形成された第1シリアルアブソリュートパターンと、上記第2アブソ用受光素子群に対応する半径方向位置に形成された第2シリアルアブソリュートパターンとを有してもよい。
また、上記第1アブソ用受光素子群及び上記第2アブソ用受光素子群は、
位相の相異なる信号をそれぞれ出力するように、上記基板における上記円周方向の位置が異なるように配置されており、
上記第1シリアルアブソリュートパターン及び上記第2シリアルアブソリュートパターンは、
上記回転ディスクにおける上記円周方向の同一位置に対して同一パターンとなるように形成されてもよい。
また、上記第1アブソ用受光素子群及び上記第2アブソ用受光素子群は、
上記基板における上記円周方向の位置が同一となるように配置されており、
上記第1シリアルアブソリュートパターン及び上記第2シリアルアブソリュートパターンは、
上記第1アブソ用受光素子群及び上記第2アブソ用受光素子群が位相の相異なる信号をそれぞれ出力するように、上記回転ディスクにおける上記円周方向の同一位置に対するパターンがずれるように形成されてもよい。
また、上記インクレ用受光素子群を構成する各インクレ用受光素子又は上記アブソ用受光素子群を構成する各アブソ用受光素子は、
上記光源から上記回転ディスクまでの出射光の光路距離をd1、上記回転ディスクから上記インクレ用受光素子群又は上記アブソ用受光素子群までの反射光の光路距離をd2、上記回転ディスクにおける回転中心から上記インクリメンタルパターン又は上記シリアルアブソリュートパターンの中心位置までの距離をrとした場合に、上記光源からr(d1+d2)/d1の距離にある基準位置を中心とした放射状となる向きにそれぞれ配置されてもよい。
また、上記インクレ用受光素子群は、
所望数の位相差の信号が得られるように複数の上記インクレ用受光素子を含むセットを有してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、シャフトを回転させるモータと、
上記シャフトに連結されて上記シャフトの位置を測定する反射型エンコーダと、を備え、
上記反射型エンコーダは、
上記シャフトの回転に合わせて回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターン及びシリアルアブソリュートパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
上記回転ディスクに向けて光を出射する光源、上記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群、及び、上記シリアルアブソリュートパターンからの反射光を受光する複数のアブソ用受光素子を含むアブソ用受光素子群を備え、上記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
上記インクレ用受光素子群は、上記基板において、上記光源を間に挟んで上記回転ディスクの円周方向に分割して配置され、
上記アブソ用受光素子群は、上記基板において、上記光源に対し上記回転ディスクの半径方向における外側及び内側の少なくとも一方に配置されている
ことを特徴とするサーボモータが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、シャフトを回転させるモータと、
上記シャフトに連結されて上記シャフトの位置を測定する反射型エンコーダと、
上記反射型エンコーダが検出した位置に基づいて、上記モータの回転を制御する制御装置と、を備え、
上記反射型エンコーダは、
上記シャフトの回転に合わせて回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターン及びシリアルアブソリュートパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
上記回転ディスクに向けて光を出射する光源、上記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群、及び、上記シリアルアブソリュートパターンからの反射光を受光する複数のアブソ用受光素子を含むアブソ用受光素子群を備え、上記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
上記インクレ用受光素子群は、上記基板において、上記光源を間に挟んで上記回転ディスクの円周方向に分割して配置され、
上記アブソ用受光素子群は、上記基板において、上記光源に対し上記回転ディスクの半径方向における外側及び内側の少なくとも一方に配置されている
ことを特徴とするサーボユニットが提供される。
以上説明したように本発明によれば、受光面積を増大し、反射光を有効活用することが可能である。
本実施形態に係るサーボユニットの概略構成について説明するための説明図である。 本実施形態に係る反射型エンコーダの概略構成について説明するための説明図である。 本実施形態に係る反射型エンコーダが有する回転ディスクのパターン形成面の一部を表す平面図である。 本実施形態に係る反射型エンコーダが有する基板における受光素子の配置を表す配置図である。 光源について説明するための図4中V−V断面による基板の縦断面図である。 パターンを同位相とし、受光素子の配置をずらす変形例に係る反射型エンコーダが有する回転ディスクのパターン形成面の一部を表す平面図である。 パターンを同位相とし、受光素子の配置をずらす変形例に係る反射型エンコーダが有する基板における受光素子の配置を表す配置図である。 アブソ用受光素子群を光源の半径方向一方側にのみ配置する変形例に係る反射型エンコーダが有する回転ディスクのパターン形成面の一部を表す平面図である。 アブソ用受光素子群を光源の半径方向一方側にのみ配置する変形例に係る反射型エンコーダが有する基板における受光素子の配置を表す配置図である。 実施形態におけるインクレ用受光素子群の配置構成を示す図である。 インクレ用受光素子群の他の配置構成を示す図である。 インクレ用受光素子群のさらに他の配置構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るサーボユニットの構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係るサーボユニットの概略構成について説明するための説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係るサーボユニットSUは、サーボモータSMと、制御装置CTとを有する。また、サーボモータSMは、反射型エンコーダ100と、モータMとを有する。
モータMは、反射型エンコーダ100を含まない動力発生源の一例である。このモータM単体をサーボモータという場合もあるが、本実施形態では、反射型エンコーダ100を含む構成をサーボモータSMということにする。モータMは、少なくとも一端側にシャフトSHを有し、このシャフトSHを回転軸AX周りに回転させることにより、回転力を出力する。
なお、モータMは、位置データ(速度データ等の他のデータを含んでもよい。)に基づいて制御されるモータであれば特に限定されるものではない。また、モータMは、動力源として電気を使用する電動式モータである場合に限られるものではなく、例えば、油圧式モータ、エア式モータ、蒸気式モータ等の他の動力源を使用したモータであってもよい。ただし、説明の便宜上、以下ではモータMが電動式モータである場合について説明する。
反射型エンコーダ100は、モータMのシャフトSHの回転力出力端とは反対側の端部に連結される。そして、この反射型エンコーダ100は、シャフトSHの位置を検出することにより、モータMの回転対象(シャフトSH自体でもよい。)の相対位置(基準角度からの相対角度)及び絶対位置(絶対角度)を検出し、その位置を表す位置データを出力する。
反射型エンコーダ100の配置位置は、本実施形態に示す例に特に限定されるものではない。例えば、反射型エンコーダ100は、シャフトSHの出力端側に直接連結されるように配置されてもよく、また、減速機や回転方向変換機、ブレーキなどの他の機構を介してシャフトSH等に連結されてもよい。
制御装置CTは、反射型エンコーダ100から出力される位置データを取得して、当該位置データに基づいて、モータMの回転を制御する。従って、モータMとして電動式モータが使用される本実施形態では、制御装置CTは、位置データに基づいて、モータMに印加する電流又は電圧等を制御することにより、モータMの回転を制御する。更に、制御装置CTは、上位制御装置(図示せず)から上位制御信号を取得して、当該上位制御信号に表された位置又は速度等がモータMのシャフトSHから出力されるように、モータMを制御することも可能である。なお、モータMが、油圧式、エア式、蒸気式などの他の動力源を使用する場合には、制御装置CTは、それらの動力源の供給を制御することにより、モータMの回転を制御することが可能である。
次に、図2〜図5を参照しつつ、本実施形態に係る反射型エンコーダ100の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る反射型エンコーダ100の概略構成について説明するための説明図である。図3は、反射型エンコーダ100が有する回転ディスク110のパターン形成面の一部を表す平面図である。図4は、反射型エンコーダ100が有する基板120における受光素子の配置を表す配置図である。図5は、光源について説明するための図4中V−V断面による基板120の縦断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る反射型エンコーダ100は、シャフトSHに連結された回転ディスク110と、図示しない支持部材により回転ディスク110と対向して配置された基板120とを有している。
回転ディスク110は、図3に示すように円板状に形成され、ディスク中心Oが回転軸AXとほぼ一致するように配置される。そして、回転ディスク110は、この回転軸AX周りに回転可能なシャフトSHに例えばハブ等を介して連結される。従って、回転ディスク110は、モータMの回転に応じて回転軸AX周りに回転可能に配置されることとなる。
図3に示すように、回転ディスク110には、インクリメンタルパターンIP及びシリアルアブソリュートパターンSPが円周方向に沿って同心円状に形成されている。この際、回転ディスク110は、例えば光を透過又は吸収する材質で形成される。そして、インクリメンタルパターンIP及びシリアルアブソリュートパターンSPは、その光を透過又は吸収する材質の回転ディスク110上に、例えば反射率の高い材質を蒸着するなどの方法により反射スリットが同心円上に形成されることにより、パターンニングされる。
インクリメンタルパターンIPは、反射スリットが所定のピッチで等間隔に形成されることにより、当該ピッチで光の反射と吸収又は透過を繰り返すパターンを有する。なお、後述する各位相の受光素子からは、回転ディスク110が1ピッチ(反射スリットの繰り返し間隔)回転するごとに1の周期信号(例えば正弦波やパルス波)が検出されるため、この1ピッチ間隔を、1ピッチで360°とする電気角で表す。
シリアルアブソリュートパターンSPは、インクリメンタルパターンIPの内周側に形成された第1シリアルアブソリュートパターンSP1と、インクリメンタルパターンIPの外周側に形成された第2シリアルアブソリュートパターンSP2とを含んでいる。第1シリアルアブソリュートパターンSP1と第2シリアルアブソリュートパターンSP2は、上記インクリメンタルパターンIPのような所定のピッチの繰り返しパターンではなく、所定角度内の反射スリットの位置の組み合わせにより一義に回転ディスク110の絶対位置を表すことが可能なパターンを有する。従って、後述する受光素子がこの所定角度内の反射スリット位置の組み合わせに対応する信号を取得することで、本実施形態に係る反射型エンコーダは、その信号に対応する絶対位置を特定することができる。
なお、本実施形態では、第1シリアルアブソリュートパターンSP1と第2シリアルアブソリュートパターンSP2は同じパターンであるが、円周方向の同一位置に対するパターンがインクリメンタルパターンIPの半ピッチに相当する電気角における180°だけズレるように、相互に角度θ1だけずらして形成されている。
また、第1シリアルアブソリュートパターンSP1と第2シリアルアブソリュートパターンSP2とは、上述したように円周方向に角度θ1だけずらして形成されることで、第1シリアルアブソリュートパターンSP1の反射光から得られる出力信号と、第2シリアルアブソリュートパターンSP2の反射光から得られる出力信号とは、互いに180度位相が異なるようになっている。このように180度位相が異なる信号を得ることにより、本実施形態に係る反射型エンコーダ100は、検出パターンの変化点などのように不安定な領域でない方のパターンから得られる信号を使用して絶対位置を特定することにより、安定的に絶対位置を検出することができる。なお、その意味で、位相差は180度に限るものではないが、180度の場合が各パターンから得られる信号同士の不安定領域の間隔を大きくすることができる。
図4に示すように、基板120の回転ディスク110と対向する側の表面には、回転ディスク110に向けて光を出射する光源130と、インクリメンタルパターンIPからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子141を含むインクレ用受光素子群140L,140Rと、第1シリアルアブソリュートパターンSP1からの反射光を受光する複数の第1アブソ用受光素子151を含む第1アブソ用受光素子群150Dと、第2シリアルアブソリュートパターンSP2からの反射光を受光する複数の第2アブソ用受光素子152を含む第2アブソ用受光素子群150Uと、が設けられている。
基板120は、図3に示すように、光源130がインクリメンタルパターンIPの半径方向中央位置(ディスク中心Oから半径Rの位置)に対峙するように配置される。これにより、基板120に配置された第1アブソ用受光素子群150D、インクレ用受光素子群140L,140R、及び第2アブソ用受光素子群150Dは、それぞれ、回転ディスク110に形成された第1シリアルアブソリュートパターンSP1、インクリメンタルパターンIP、及び第2シリアルアブソリュートパターンSP2に対応する半径方向位置となる。
インクレ用受光素子群140は、位相の異なる4つの光信号を検出するために、インクリメンタルパターンIPの1ピッチに対応する位置を4分割して電気角で90°毎に信号を出力する4つのインクレ用受光素子141を1セット(図4中符号142で表す)とした複数のインクレ用受光素子141を有する。そして、インクレ用受光素子群140は、この4つのインクレ用受光素子141のセット142を、回転ディスク110の円周方向(図4中C方向)に沿って複数のセット142がアレイ状に配置された構成となっている。
ここで、位相の異なる4つの光信号とは、A+相(0度)、A+相よりも90度位相がずれたB+相(90度)、A+相よりも180度位相がずれたA−相(180度)、及び、A+相よりも270度位相がずれたB−相(270度)の光信号のことである。90°位相の異なる信号、例えば上記A+相の光信号の他にB+相の光信号を用いるのは、先に検出されるのがA+相かB+相かによって回転ディスク110の回転方向を検出するためである。また、180°位相の異なる信号、つまりA+相やB+相の他にA−相やB−相の光信号を用いるのは、光信号の信頼性を確保するためである。さらに、円周方向に沿って複数のセット142を配置するのは、各位相の光信号が検出される場所が広い範囲に分散されるため、平均化により受光光量のばらつきの影響を小さくできるからである。
このようなインクレ用受光素子群140における各インクレ用受光素子141の機能に着目し、本願発明者は、アブソ用受光素子群150と異なりインクレ用受光素子群140を分割して配置可能であることを見出した。例えば図4は、インクレ用受光素子群140
を上記セット単位で分割配置した例である。この例では、各々が6つのセット142を備えているインクレ用受光素子群140L,140Rが、光源130を間に挟んで上記円周方向(図4中C方向)に分割して配置されている。またこの例では、インクレ用受光素子群140L,140Rと光源130とが上記円周方向に沿って配置されることにより、インクレ用受光素子群140L,140Rは、回転ディスク110の半径方向における位置が光源130と同一となるように配置されている。
なお、インクレ用受光素子群140は必ずしも上記セット単位で分割する必要はない。例えば、上述したA+相(0度)、B+相(90度)、A−相(180度)及びB−相(270度)の光信号を検出するインクレ用受光素子141をそれぞれ141a,141b,141c,141dとすると、上述した例は、セット142に含まれるインクレ用受光素子141a〜141dを一塊として、・・・[141a〜141d];[141a〜141d];光源130;[141a〜141d];[141a〜141d]・・・のように分割配置した例であるが、例えば・・・[141a〜141d];[141a,141b];光源130;[141c,141d];[141a〜141d]・・・のようにセット142の途中で分割してもよい。
なお、上記C方向とは、図3に示すように、基板120を回転ディスク110に対向させた状態で光源130及び各受光素子の位置を回転ディスク110に投影し、回転ディスク110におけるディスク中心OからインクリメンタルパターンIPの中心位置までの距離をRとした場合に、図4に示すように、光源130から上記距離Rのk倍(k=(d1+d2)/d1)であるkRの距離にある基準位置O′を中心とする半径kRの円周方向である。つまり、基準位置O′は、光源130に対応する回転ディスク110上の位置から、当該位置と回転ディスク110の中心Oを通る直線上を、中心O側に距離krになる。これは、図2に示すように、反射型エンコーダ100においては、光源130から出射された光が回転ディスク110で反射され、反射光をインクレ用受光素子群140で受光するため、インクレ用受光素子群140にはパターンの拡大像が反射投影されるためである。すなわち、光源130から回転ディスク110までの出射光の光路距離がd1であり、回転ディスク110からインクレ用受光素子群140までの反射光の光路距離がd2であるため、インクレ用受光素子群140にはインクリメンタルパターンIPをk倍(k=(d1+d2)/d1)に拡大した拡大像が反射投影されることになる。そのため、インクレ用受光素子群140をC方向に沿って配置することにより、反射投影されるインクリメンタルパターンIPの拡大像に対応させることができる。さらに、インクレ用受光素子群140を構成する各インクレ用受光素子141の向きは、上記基準位置O′を中心とした放射状となる向きにそれぞれ配置されている。これにより、各インクレ用受光素子141の向きを、反射投影されたインクリメンタルパターンIPのk倍の拡大像に対応する向きとすることができる。
第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uは、回転ディスク110の円周方向(図4中CS1方向及びCS2方向)に沿って複数の第1及び第2アブソ用受光素子151,152がアレイ状に配置されることにより構成されている。これら第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uは、所定範囲の第1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2からの光信号を複数の第1及び第2アブソ用受光素子151,152が各々独立して検出する特性上、それら複数の受光素子を連続して配置することが望ましい。したがって、本実施形態では、第1アブソ用受光素子群150Dが光源130に対し回転ディスク100の半径方向における内側(図4中下側)に、第2アブソ用受光素子群150Uが光源130に対し回転ディスク100の半径方向における外側(図4中上側)に、それぞれ配置されている。なお、これら第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uは、基板120における円周方向の位置(上記基準位置O′を中心とする円周方向位置)は同一となるように配置されている。一方、上述の通り、第1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2同士は電気角で180°ズレて配置される。従って、この第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uそれぞれは、相互に電気角で180°位相が異なる信号を出力することになる。
なお、上記CS1方向及びCS2方向とは、図3及び図4に示すように、回転ディスク110におけるディスク中心Oから第1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2の中心位置までの距離をRS1,RS2とした場合に、上記基準位置O′を中心とする半径kRS1,kRS2の円周方向である。このように、第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150UをCS1方向及びCS2方向に沿って配置することにより、上述したように、反射投影される第1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2の拡大像に対応させることができる。また同様に、第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uを構成する各アブソ用受光素子151,152の向きは、上記基準位置O′を中心とした放射状となる向きにそれぞれ配置されている。これにより、各アブソ用受光素子151,152の向きを、反射投影された第1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2のk倍の拡大像に対応する向きとすることができる。
図5に示すように、基板120には、光源130が形成されたチップ131が、銀ペースト等の導電性接着剤により固着されている。光源130としては、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられる。基板120の表面には配線パターン(図示省略)が形成されており、この配線パターンと光源130の電極とが配線122により接続されている。
以上説明した本実施形態に係る反射型エンコーダ100等によれば、インクレ用受光素子群140L,140Rを、光源130を間に挟んで回転ディスク110の円周方向に分割して配置し、第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uを、光源130に対し回転ディスク110の半径方向における外側及び内側の両方に配置する。これにより、第1及び第2アブソ用受光素子151,152については連続して配置しつつ、光源130の周囲を4方向から囲むようにインクレ用受光素子群140L,140Rとアブソ用受光素子群150D,150Uを配置することができる。このようにして、受光素子の配置を、光源130を中心とする同心円状の光量分布に対応させた配置とすることができるので、受光面積を増大し、反射光を有効活用することができる。また、受光面積の増大により、信号のSN比を改善できる効果もある。
更に、本実施形態では特に、第1及び第2アブソ用受光素子150D,150Uを、半径方向における外側及び内側の両方に配置すると共に、光源130と同一の半径上において光源130を挟んだ両側にインクレ用受光素子群140L,140Rを配置する。そして、各インクレ用受光素子群140L,140Rは、所望数(例えば4)の位相差の信号が得られるように複数のインクレ用受光素子141のセットを有する。このことは、上述のように反射光を有効活用すると共に、装置を小型化することが可能である。特に、本実施形態では、インクレ用受光素子群140L,140Rが、回転ディスク110の半径方向における位置が光源130と同一となるように配置されている。このような配置にするこにより、例えば、図12に示す変更例に比べても、面積を最小化して小型化することが可能である。特に、本実施形態のような反射型を採用する場合には、機械的な制約や電気的な制約などから、透過型に比べて、反射光の光量分布内に受光素子を配置することが難しく、光量分布の影響による検出精度の低下を招きやすい。その点、図12の変更例に比べても、本実施形態によれば、適切に全ての受光素子を反射光の光量の減衰の少ない領域に収めることが可能となり、検出精度の向上にもつながる。
また、本実施形態では特に、回転ディスク100に第1シリアルアブソリュートパターンSP1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP2を形成し、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uが180度位相の異なる信号をそれぞれ出力する。これにより、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uの出力信号のうち、検出パターンの変化点などのように不安定な領域でない方のパターンから得られる信号を使用して絶対位置を特定することにより、安定的に絶対位置を検出することができる。したがって、アブソ用受光素子群150の出力信号の信頼性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uを、光源130に対し回転ディスク110の半径方向における外側及び内側の両方に配置する。これにより、例えば後述の図9に示すように、第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とを(例えば交互に)混在させて配列して1本の直線状のアブソ用受光素子群を構成し、光量分布の中に配置する場合に比べて、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uを含む2本のアブソ用受光素子群を光量分布中に配置することができるので、受光面積を確実に増大し、反射光をさらに有効活用することができる。
また、本実施形態では特に、円周方向の位置が同一となるように基板120に配置された第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uにより、円周方向の位置が異なるように回転ディスク110に形成された第1アブソリュートパターンSP1及び第2アブソリュートパターンSP2からの反射光を受光する。これにより、位相が180度異なる信号をそれぞれ出力することができる。その結果、アブソ用受光素子群150の出力信号の信頼性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)パターンを同一位相とし、受光素子の配置をずらす場合
上記実施形態では、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uの円周方向の位置が同一となるように基板120に配置し、第1アブソリュートパターンSP1及び第2アブソリュートパターンSP2を円周方向の同一位置に対するパターンがズレるように回転ディスク110に形成したが、これに限られない。例えば、反対に、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uの円周方向の位置が異なるように基板120に配置し、第1アブソリュートパターンSP1及び第2アブソリュートパターンSP2を円周方向の同一位置に対して同一パターンとなるように回転ディスク110に形成した構成としてもよい。
図6及び図7を用いて、本変形例に係る反射型エンコーダ100の構成について説明する。図6は、本変形例の反射型エンコーダ100が有する回転ディスク110Aのパターン形成面の一部を表す平面図である。図7は、反射型エンコーダ100が有する基板120Aにおける受光素子の配置を表す配置図である。
図6に示すように、回転ディスク110Aにおいては、前述した実施形態と異なり、第1シリアルアブソリュートパターンSP1と第2シリアルアブソリュートパターンSP2との円周方向のずれ角度θ1は0°となっている。すなわち、第1アブソリュートパターンSP1及び第2アブソリュートパターンSP2は、円周方向の同一位置に対して同一パターンとなるように回転ディスク110に形成されている。
一方、図7に示すように、基板120Aにおいては、第1アブソ用受光素子群150Dと第2アブソ用受光素子群150Uとは、円周方向(上記基準位置O′を中心とする円周方向)に角度θ2だけずらして配置されている。これ以外の構成については、前述の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
このように本変形例では、円周方向の位置が異なるように基板120Aに配置された第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uにより、円周方向の同一位置に対して同一パターンとなるように回転ディスク110Aに形成された第1シリアルアブソリュートパターンSP1及び第2シリアルアブソリュートパターンSP2からの反射光を受光することで、180度位相の異なる信号をそれぞれ出力できる。その結果、前述の実施形態と同様に、アブソ用受光素子の出力信号の信頼性を向上することができる。
なお、特に図示はしないが、前述の実施形態と上記変形例(1)の両方の構成を取り入れ、第1及び第2アブソ用受光素子群150D,150Uの円周方向の位置が異なるように基板120に配置するとともに、第1及び第2アブソリュートパターンSP1,SP2についても円周方向の同一位置に対するパターンがズレるように回転ディスク110に形成した構成としてもよい。
(2)第1及び第2アブソ用受光素子を混在させて配置する場合
上記実施形態では、第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とを分けて第1アブソ用受光素子群150Dと第2アブソ用受光素子群150Uとを構成するようにしたが、これに限られず、第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とを混在させてアブソ用受光素子群を構成してもよい。
図8及び図9を用いて、本変形例に係る反射型エンコーダ100の構成について説明する。図8は、本変形例の反射型エンコーダ100が有する回転ディスク110Bのパターン形成面の一部を表す平面図である。図9は、反射型エンコーダ100が有する基板120Bにおける受光素子の配置を表す配置図である。
図8に示すように、回転ディスク110Bには、インクリメンタルパターンIP及びシリアルアブソリュートパターンSPが円周方向に沿って同心円状に形成されている。本変形例では、前述の実施形態と異なり、シリアルアブソリュートパターンSPは、インクリメンタルパターンIPの外周側に1本のみ形成されている。
図9に示すように、基板120Bの回転ディスク110Bと対向する側の表面には、アブソ用受光素子群150′が光源130に対し回転ディスク110Bの半径方向における外側に配置されている。アブソ用受光素子群150′は、シリアルアブソリュートパターンSPからの反射光を受光する複数の第1アブソ用受光素子151及び複数の第2アブソ用受光素子152を含み、これら第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とが、前述した基準位置O′を中心とする半径2Rの円周方向に沿って交互に配置されている。このような交互配置により、第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とは、円周方向の位置が所定角度ずつ異なるように基板120Bに配置されており、その結果、回転ディスク110Bに形成されたシリアルアブソリュートパターンSPからの反射光を各々受光することで、180度位相の異なる信号をそれぞれ出力できる。これ以外の構成については、前述の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例によれば、インクレ用受光素子群140L,140Rを、光源130を間に挟んで回転ディスク110Bの円周方向に分割して配置し、アブソ用受光素子群150′を、光源130に対し回転ディスク110Bの半径方向における外側に配置する。これにより、アブソ用受光素子151,152については連続して配置しつつ、光源130の周囲を3方向から囲むようにインクレ用受光素子群140L,140Rとアブソ用受光素子群150′を配置することができる。このようにして、受光素子の配置を、光源130を中心とする同心円状の光量分布に対応させた配置とすることができるので、受光面積を増大し、反射光を有効活用することができる。
また、アブソ用受光素子群150′を、第1アブソ用受光素子151と第2アブソ用受光素子152とを交互に配列して構成する。これにより、第1アブソ用受光素子151及び第2アブソ用受光素子152の出力信号のうち、検出パターンの変化点などのように不安定な領域でない方のパターンから得られる信号を使用して絶対位置を特定することにより、安定的に絶対位置を検出することができる。したがって、アブソ用受光素子群150′の出力信号の信頼性を向上することができる。
なお、上記では、シリアルアブソリュートパターンSPをインクリメンタルパターンIPの外周側に形成し、アブソ用受光素子群150′を光源130の半径方向外側に配置した例を説明したが、反対に、シリアルアブソリュートパターンSPをインクリメンタルパターンIPの内周側に形成し、アブソ用受光素子群150′を光源130の半径方向内側に配置した構成としてもよい。また、前述の実施形態と同様に、シリアルアブソリュートパターンSP1,SP2をインクリメンタルパターンIPの内外周側にそれぞれ形成し、アブソ用受光素子群150′を光源130の半径方向両側に配置した構成としてもよい。
(3)同一位相のアブソ用受光素子でアブソ用受光素子群を構成する場合
上記実施形態では、180°位相が異なる信号をそれぞれ出力する第1アブソ用受光素子群150Dと第2アブソ用受光素子群150Uを、光源130の半径方向両側に分けて配置するようにしたが、これに限られず、第1アブソ用受光素子群150D及び第2アブソ用受光素子群150Uのいずれか一方のみを、光源130の半径方向両側にそれぞれ配置する構成としてもよい。この場合、光源130の半径方向両側に配置した2つのアブソ用受光素子群から出力される信号は同一位相となるため、上述したような安定的に絶対位置を検出できるという効果は得られなくなるが、光源130の周囲を4方向から囲むようにインクレ用受光素子群140L,140Rとアブソ用受光素子群を配置することはできるため、受光面積を増大し、反射光を有効活用することができるという効果については得ることができる。またこの場合において、光源130の半径方向両側でなく半径方向一方側にのみ配置してもよい。この場合でも、光源130の周囲を3方向から囲むようにインクレ用受光素子群140L,140Rとアブソ用受光素子群を配置することができる。
(4)インクレ用受光素子群の配置構成のバリエーション
インクレ用受光素子群の配置構成としては、上記実施形態以外にも以下のような態様が考えられる。ここでは、前述したA+相(0度)、B+相(90度)、A−相(180度)及びB−相(270度)の光信号を検出するインクレ用受光素子141をそれぞれ141a,141b,141c,141dとして説明する。
図10は、比較のための図であり、前述の実施形態におけるインクレ用受光素子群140L,140Rの配置構成を示している。この図10に示すように、インクレ用受光素子141a〜141dを1セット(図中符号142で示す)とし、インクレ用受光素子群140L,140Rはそれぞれ複数のセット142を有し、光源130を間に挟んで上記円周方向に分割して配置されている。
図11は、インクレ用受光素子群の他の配置構成を示す図である。この図11に示す例では、インクレ用受光素子群140Lは、2つのインクレ用受光素子141a,141cを1セット(図中符号143で示す)として複数のセット143を有している。またインクレ用受光素子群140Rは、2つのインクレ用受光素子141b,141dを1セット(図中符号144で示す)として複数のセット144を有している。このように構成されたインクレ用受光素子群140L,140Rが、光源130を間に挟んで上記円周方向に分割して配置されている。
図12は、インクレ用受光素子群のさらに他の配置構成を示す図である。この図12に示す例では、インクレ用受光素子群140L,140Rはそれぞれ光源130に対し半径方向外周寄りに配置されている。インクレ用受光素子群140L,140Rの構成は、前述の実施形態と同様であり、インクレ用受光素子141a〜141dを1セット(図中符号142で示す)としてそれぞれ複数のセット142を有している。このように構成されたインクレ用受光素子群140L,140Rが、半径方向外周寄りの位置において、光源130を間に挟んで上記円周方向に分割して配置されている。なお、この例ではインクレ用受光素子群140L,140Rを光源130に対し半径方向外周寄りに配置したが、半径方向内周寄りに配置してもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
100 反射型エンコーダ
110 回転ディスク
110A 回転ディスク
110B 回転ディスク
120 基板
120A〜E 基板
130 光源
140L,140R インクレ用受光素子群
140Lu,140Ru インクレ用受光素子群
140Ld,140Rd インクレ用受光素子群
141 インクレ用受光素子
142,143,144 セット
150D 第1アブソ用受光素子群
150U 第2アブソ用受光素子群
150′ アブソ用受光素子群
151 第1アブソ用受光素子
152 第2アブソ用受光素子
AX 回転軸
CT 制御装置
IP インクリメンタルパターン
M モータ
SH シャフト
SM サーボモータ
SP シリアルアブソリュートパターン
SP1 第1シリアルアブソリュートパターン
SP2 第2シリアルアブソリュートパターン
SU サーボユニット

Claims (5)

  1. 回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
    前記回転ディスクに向けて光を出射する光源、前記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群を備え、前記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
    前記インクレ用受光素子群は、
    気角で互いに(360/N)度ずつ位相がずれたN個の信号が得られるようなN個の前記インクレ用受光素子を1セットとして複数セットの前記インクレ用受光素子を含み、
    かつ、
    前記セット単位で又は前記セットの途中で、前記基板において、前記光源を間に挟んで前記回転ディスクの円周方向の一方側と他方側とに、振り分け配置されている
    ことを特徴とする反射型エンコーダ。
  2. 前記インクレ用受光素子群は、
    前記基板において、前記回転ディスクの半径方向における位置が前記光源と同一となるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型エンコーダ。
  3. 前記インクレ用受光素子群を構成するインクレ用受光素子は、
    前記光源から前記回転ディスクまでの出射光の光路距離をd1、前記回転ディスクから前記インクレ用受光素子群までの反射光の光路距離をd2、前記回転ディスクにおける回転中心から前記インクリメンタルパターンの中心位置までの距離をrとした場合に、前記光源からr(d1+d2)/d1の距離にある基準位置を中心とした放射状となる向きにそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の反射型エンコーダ。
  4. シャフトを回転させるモータと、
    前記シャフトに連結されて前記シャフトの位置を測定する反射型エンコーダと、を備え、
    前記反射型エンコーダは、
    前記シャフトの回転に合わせて回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
    前記回転ディスクに向けて光を出射する光源、前記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群を備え、前記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
    前記インクレ用受光素子群は、
    気角で互いに(360/N)度ずつ位相がずれたN個の信号が得られるようなN個の前記インクレ用受光素子を1セットとして複数セットの前記インクレ用受光素子を含み、
    かつ、
    前記セット単位で又は前記セットの途中で、前記基板において、前記光源を間に挟んで前記回転ディスクの円周方向の一方側と他方側とに、振り分け配置されている
    ことを特徴とするサーボモータ。
  5. シャフトを回転させるモータと、
    前記シャフトに連結されて前記シャフトの位置を測定する反射型エンコーダと、
    前記反射型エンコーダが検出した位置に基づいて、前記モータの回転を制御する制御装置と、を備え、
    前記反射型エンコーダは、
    前記シャフトの回転に合わせて回転軸周りに回転可能に配置され、インクリメンタルパターンが円周方向に沿って形成された回転ディスクと、
    前記回転ディスクに向けて光を出射する光源、前記インクリメンタルパターンからの反射光を受光する複数のインクレ用受光素子を含むインクレ用受光素子群を備え、前記回転ディスクと対向して配置された基板と、を有し、
    前記インクレ用受光素子群は、
    気角で互いに(360/N)度ずつ位相がずれたN個の信号が得られるようなN個の前記インクレ用受光素子を1セットとして複数セットの前記インクレ用受光素子を含み、
    かつ、
    前記セット単位で又は前記セットの途中で、前記基板において、前記光源を間に挟んで前記回転ディスクの円周方向の一方側と他方側とに、振り分け配置されている
    ことを特徴とするサーボユニット。
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