JP3978445B2 - 反射形エンコーダおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

反射形エンコーダおよびそれを用いた電子機器 Download PDF

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この発明は、反射形エンコーダおよびそれを用いた電子機器に関し、物体の直線移動位置または直線変位量や軸の角位置または角変位量を表す電気信号を生成する光学式エンコーダおよびそれを用いた電子機器に関する。
従来より、反射形エンコーダとして、その概略を図8に示すように、1つの透過性媒体中に発光装置と光検出器とを封入したものがある(特開平6‐221874号公報(特許文献1))。
この反射形エンコーダは、透明領域と不透明領域とが交番するコードホイール等の被検出体4における反射領域で反射された変調光を検出するカプセル状の反射形センサ1を備えている。そして、この反射形センサ1には、被検出体4の反射領域および非反射領域を照射する発光素子2と、被検出体4で反射された変調光(a)を検出すると共に発光素子2と同一基板上に配列された少なくとも一つの受光素子3とが含まれている。
また、上記反射形センサ1には、封止用のエポキシ樹脂と空気との境界面で反射された不所望の光(b)が直接受光素子3に到達するのを防ぐために、発光素子2と被検出体4との間に適切に配置された界浸レンズ5が設けられている。この界浸レンズ5は、発光素子2を覆う発光用レンズとして機能するようになっており、受光素子3を覆う検出用レンズ6とは別体に構成されている。そして、発光素子2と受光素子3とは、発光素子2から出射された光が被検出体4の方向に発光用レンズ5によって拡大・集光され、さらに、被検出体4で反射された変調光が受光素子3の方向に拡大・集光されるように、適切な位置に配置されている。
上述したような小型で安価な構成部品で成る二重のレンズ構造は、高い正確度を維持する限り使用することができる。
このように、上記従来の反射形エンコーダは、比較的安い費用で且つ比較的小型に形成できるという幾つかの利点を有している。しかしながら、このような同一透過性媒体中に発光素子2と受光素子3とを備えた反射形エンコーダには、以下のような問題がある。
すなわち、検出系を構成する主要素となる発光素子2と受光素子3とは、被検出体4に対して並列状態で対向して配置されている。特に、被検出体4からの反射光に基づいて検出信号を生成する反射形エンコーダにおいては、光源である発光素子2と光検出部を構成する受光素子3との相対的な位置関係が、検出信号の高いSN比を得る上で強い影響を与える。そのため、発光素子2と受光素子3とには、高精度な搭載精度が求められると言う問題がある。
また、上記発光素子2からの照射光が、同一透過性媒体内に配置された受光素子3に対して、被検出体4の状態に関与せずに直接入射され、または、上記透過性媒体内での反射によって間接的に回り込んで入射されて、上記SN比を低下させるノイズ光となることを抑制するために、被検出体4側(つまり、発光用レンズ5側)に照射方向が限定された構造の発光チップを採用することが必要となる。このことは、搭載チップの選定が限定されてしまい、検出系の価格を低減することを目的とした場合に障害となり易いと言う問題がある。
特開平6‐221874号公報
そこで、この発明の課題は、光源と光検出部との相対的な位置関係を高精度に設定することができ且つノイズ光を抑制できる反射形エンコーダおよびそれを用いた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の反射形エンコーダは、
可動物体に対して光を照射する発光素子が搭載された発光チップと、
上記可動物体で反射された上記発光素子からの光を受光する受光素子が搭載された1つの受光チップと
を備え、
上記発光素子の照射面と上記受光素子の受光面とは上記可動物体側を向いて配置されており、
上記受光チップは、平面状の受光側フレームに搭載されており、
上記発光チップは、中央部に設けられた屈曲部よりも先端側と上記屈曲部よりも基端側とが、上記先端側の方が上記基端側よりも低く且つ互いに略平行な平面を構成すると共に、上記屈曲部よりも上記基端側は上記受光側フレームと略同一平面上に在る発光側フレームの先端部に搭載されており、
上記発光側フレームに搭載された上記発光チップと上記受光側フレームに搭載された上記受光チップとは所定の間隔を有する互いに異なる層に設けられて2層構造を成しており、
上記受光チップが設けられた層の方が、上記発光チップが設けられた層よりも上記可動物体に近い位置に配置されており、
上記受光チップに、上記発光素子の照射面からの光を上記可動物体に導く光路となる貫通穴を設けると共に、上記受光側フレームには、上記発光素子の照射面からの光を上記受光チップに設けられた貫通穴に導く光路となる貫通穴を設けており、
上記受光側フレームに設けられた上記貫通穴の径は、上記受光チップに設けられた貫通穴の径よりも大きく設定されている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記発光素子の照射面と上記受光素子の受光面とは上記可動物体側を向いて配置されると共に、上記発光チップと上記受光チップとは2層構造を成しているため、上記可動物体の片面に検出系を配置することができる。
さらに、上記受光チップが設けられた層の方が、上記発光チップが設けられた層よりも上記可動物体に近い位置に配置されているので、上記発光チップの発光素子からの照射光が、上記可動物体で反射されないで直接的に上記受光チップに入射することのない検出系を構成することができる。
さらに、上記受光チップに、上記発光素子の照射面からの光を上記可動物体に導く光路となる貫通穴を設けているので、上記貫通穴は光源窓として機能するため、上記受光チップ上に光源を配置したと見なすことができる。したがって、上記貫通穴と上記受光素子との相対位置をMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:マイクロマシン)等によって精度良く設定することによって、上記光源と受光素子との相対位置を高い精度で設定することができる。その際に、上記発光チップと上記受光チップとには、特に高精度な搭載精度が要求されることはない。さらに、上記発光チップの発光素子からの照射光のうち上記貫通穴を通過しない光は、上記受光チップが設けられた層の裏面で反射されるため、直接的に上記受光チップに入射することがない。そのために、上記発光チップとして、必ずしも、集光レンズ側に照射方向が限定された構造の発光チップを採用する必要がない。以上のことにより、検出系の価格を低減することができるのである。
さらに、上記受光側フレームに設けられた上記貫通穴の径は上記受光チップに設けられた貫通穴の径よりも大きく設定されているので、上記受光側フレームの貫通穴の干渉を受けずに、上記受光チップの貫通穴の形状によって光源の大きさを制御することができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記受光チップに設けられた上記貫通穴のサイズによって、上記発光素子の照射面からの光の絞り率が設定されている。
この実施の形態によれば、上記受光チップの貫通穴のサイズを変更することによって、上記可動物体の変調パターンおよび上記受光素子の位置に応じて、照射光および入射光を任意に制御することができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記受光チップ上には、上記受光素子として複数のフォトダイオードアレイが形成されている。
この実施の形態によれば、上記可動物体の分解能が上がって精細な受光パターンが必要となった場合には、複数の同位相フォトダイオードを配置して受光量を保持することが可能になる。さらに、上記可動物体で反射された変調光に基づいて複数の位相信号を発生させることができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記複数のフォトダイオードアレイは上記貫通穴に対して対象に配置されている。
この実施の形態によれば、上記可動物体で反射された変調光をバランス良く効率的に上記各フォトダイオードに入射させることができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記受光チップに設けられた貫通穴の形状を楕円あるいは小判形としている。
この実施の形態によれば、上記受光チップと上記可動物体との間に受発光集光用のレンズを設けた場合に、このレンズの透過光の平行光化に対して方向性を持たせることができる。したがって、上記可動物体の移動方向(変調方向)に直交する方向への照射光の平行度を高めることができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記発光チップと受光チップとを、所定の形状を有する樹脂によって一体に封止している。
この実施の形態によれば、上記発光チップと上記受光チップとの相対的な位置関係を高い精度で保持し、且つ、小型で安価な検出系を構成することができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記受光チップは、受光側フレームに搭載されて保持されており、
上記受光側フレームは上記封止樹脂の平面形状に近似した平面形状を有して、上記発光素子の照射面からの光が上記受光チップ側に回り込まないようになっている。
この実施の形態によれば、上記発光素子の照射面からの光が上記受光チップ側に回り込まないようになっているため、上記可動物体の状態に関与していないノイズ光の上記受光素子への入射を抑制することができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記樹脂は、可視光カット透光性樹脂である。
この実施の形態によれば、モールド樹脂として可視光カット透光性樹脂を用いたことによって、検出系外からの可視光照射によるノイズ成分を抑制することができる。
また、1実施の形態の反射形エンコーダでは、
上記樹脂における上記可動物体側の面には受発光集光用レンズが形成されており、
上記受発光集光用レンズは、上記発光チップと受光チップとを上記樹脂によって封止する際に同一金型を用いて成形されている。
この実施の形態によれば、樹脂封止時に同一金型を用いて上記受発光集光用レンズを成形するので、光学要素である上記受発光集光用レンズと上記発光素子および受光素子との相対的位置を高精度に設定することが可能になる
た、この発明の電子機器は、
この発明の反射形エンコーダを用いたことを特徴としている。
上記構成によれば、上記受光チップを上記発光チップよりも上記可動物体に近い位置に配置し、上記受光チップに上記発光素子の照射面からの光を上記可動物体に導く光路となる貫通穴を設けることによって、上記貫通穴は光源窓として機能するため、上記貫通穴と上記受光素子との相対位置を精度良く設定することによって、上記光源と受光素子との相対位置を高い精度で設定することができる。したがって、上記可動物体の移動位置または変位量を高い精度で得ることができる。
以上より明らかなように、この発明の反射形エンコーダは、発光素子の照射面と受光素子の受光面とは可動物体側を向いて配置されると共に、発光チップと受光チップとは2層構造を成しているため、上記可動物体の片面に検出系を配置することができる。
さらに、上記受光チップが設けられた層の方を上記発光チップが設けられた層よりも上記可動物体に近い位置に配置し、上記受光チップに上記発光素子の照射面からの光を上記可動物体に導く光路となる貫通穴を設けたので、上記貫通穴は光源窓として機能するため、上記貫通穴と上記受光素子との相対位置を精度良く設定することによって、上記光源と受光素子との相対位置を高い精度で設定することができる。加えて、上記発光チップの発光素子からの照射光が、直接的に上記受光チップに入射しないような検出系を構成することができる。さらに、上記受光チップが搭載された受光側フレームには上記発光素子の照射面からの光を上記受光チップに設けられた貫通穴に導く光路となる貫通穴を設け、上記受光側フレームに設けられた貫通穴の径を上記受光チップに設けられた貫通穴の径よりも大きく設定したので、上記受光側フレームの貫通穴の干渉を受けずに、上記受光チップの貫通穴の形状によって光源の大きさを制御することができる。
また、この発明の電子機器は、この発明の反射形エンコーダを用いたので、可動物体の片面に検出系を配置することができると共に、上記光源と受光素子との相対位置を高い精度で設定することが可能になる。したがって、高い精度で、上記可動物体の移動位置または変位量を得ることができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の反射形エンコーダの検出系における断面図である。また、図2は、図1に示す反射形エンコーダの検出系における被検出体側から見た平面図である。
図1および図2において、例えばレーザ素子が搭載されて成る発光チップ11は、発光側フレーム13の先端部に搭載されている。この発光側フレーム13は、中央部に屈曲部13aが設けられており、屈曲部13aよりも先端側と屈曲部13aよりも基端側とは上記先端側の方が低く且つ互いに平行な平面を構成している。また、受光チップ12は、受光側フレーム14の先端部に搭載されている。そして、発光側フレーム13における屈曲部13aよりも基端側は受光側フレーム14と同一平面上に在り、屈曲部13aよりも先端側は受光側フレーム14と所定の間隔を有するように、発光側フレーム13の上記先端部と受光側フレーム14の先端部とが配置され、一つに金型によって可視光カット透光性樹脂15で一体にモールドされてモールドパッケージ17を構成している。
その際に、上記発光チップ11の光放出面と受光チップ12上の受光素子であるフォトダイオード12bとは、コードホイール等で成る被検出体16側に向くように配置されている。こうして、上記発光側フレーム13に屈曲部13aを設けることによって、発光チップ11と受光チップ12とが2層に配置された2層構造の反射形エンコーダを形成している。したがって、上記被検出体16の片面側に対して検出系を設けることができるのである。
また、上記発光チップ11と受光チップ12との2層構造において、被検出体16に対して発光チップ11よりも受光チップ12の方がより近い位置に配置されている。したがって、発光チップ11からの放出光のうちの信号光に寄与しない放出光Xは、受光チップ12を搭載している受光側フレーム14の裏面で反射され、フォトダイオード12b側に回り込むことが防止される。こうして、発光チップ11からの照射光が受光チップ12に直接的に入射されることがない検出系を構成することができるのである。すなわち、本実施の形態においては、必ずしも、被検出体16側(つまり、受発光集光用レンズ15a側)に照射方向が限定された構造の発光チップを採用する必要がなく、検出系の価格を低減することができるのである。
さらに、上記受光チップ12に設けられたフォトダイオード12bは、複数のフォトダイオード12bずつ2つの群に分けて形成されており、受光チップ12における2つのフォトダイオード12bの群の間の位置には、上記MEMS等によって貫通穴12aが形成されている。さらに、受光側フレーム14における受光チップ12の貫通穴12aの位置には、貫通穴14aが形成されている。そして、受光側フレーム14に対して所定の間隔を有して下側にある発光側フレーム13に搭載された発光チップ11は、その光出射点の位置が受光側フレーム14の貫通穴14aの直下に位置するように配置されている。
したがって、上記発光チップ11からの放出光のうちの信号光として用いられる光Y1は、受光側フレーム14の貫通穴14aと受光チップ12の貫通穴12aとを通過して、被検出体16に向かって放出されるのである。こうして、受光チップ12の貫通穴12aを光路として用いることによって貫通穴12aは実質的に光源窓となるため、貫通穴12aと光検出部としてのフォトダイオード12bとの相対位置を上記MEMS等によって精度よく設定することによって、受光チップ12上における光源とフォトダイオード12bとの相対位置を高い精度で設定することができるのである。そして、その際に、発光チップ11と受光チップ12とには特に高精度な搭載精度は要求されないのである。
さらに加えて、上記発光チップ11、それを搭載する発光側フレーム13、受光チップ12、および、それを搭載する受光側フレーム14は、一つに金型によって可視光カット透光性樹脂15で一体にモールドされる。さらに、その際に、上記金型によって受発光集光用レンズ15aが上記モールドと同時に形成される。そのために、上記各光学系要素11,13,12,14,15aの相対的な位置関係は、高い精度で設定される。また、その際のモールド樹脂として可視光カット透光性樹脂15を用いている。したがって、可視光カット透光性樹脂15で一体にモールドされて成るモールドパッケージ(検出系)17外からの可視光照射によって、検出信号に混入するノイズ成分を抑制することができる。こうして、小型で安価な検出系を構成することができるのである。
図3は、上記受光チップ12が搭載される受光側フレーム14の平面図である。図2および図3に示すように、上記受光チップ12を搭載する受光側フレーム14は、モールドパッケージ17に近似した平面形状に形成されている。こうすることによって、受光側フレーム14よりも下層に配置された発光チップ11からの放出光のうちの受光チップ12の貫通穴12aを通過した光Y1'以外の光(被検出体16の状態に関与しないノイズ光X)が、受光側フレーム14を回り込んでフォトダイオード12bに入射されるのを防止することができるのである。
図4は、上記受光側フレーム14上に受光チップ12が搭載された状態を示す平面図である。また、図5は、図4におけるA‐A'矢視断面図である。図4に示すように、受光チップ12上において、被検出体16からの反射光を受けて複数の位相信号に変換するために、または、上記反射光の受光量を効率良く増幅するために、複数の受光素子であるフォトダイオード12bが並列に、且つ、延在方向と被検出体16の移動方向とを直交させて配置されている。その際に、被検出体16で反射された変調光をバランス良く効率的に入射させるために、フォトダイオード12bは光源窓となる貫通穴12aに対して対象に配列されている。このように、受光チップ12上に複数のフォトダイオード12bのアレイを設けることによって、被検出体16の分解能が上がって精細な受光パターンが必要となった場合であっても、複数のフォトダイオード12bを同位相に配列することによって受光量を保持することが可能になる。また、変調光に対して複数の位相信号を発生させることができる。
さらに、上記光源窓となる受光チップ12の貫通穴12aは、照射光におけるフォトダイオード12bの延在方向への平行度を高めるために、フォトダイオード12bの配列方向に短径(狭い方の幅)を有する楕円(あるいは小判形)の形状に形成されている。
また、図5に示すように、上記受光側フレーム14に設けられた上記貫通穴14aの幅S2は、受光チップ12の貫通穴12aの幅S1よりも大きく(S2>S1)なっており、受光側フレーム14の貫通穴14aの干渉を受けることなく受光チップ12の貫通穴12aの形状・サイズS1によって発光チップ11からの放出光の絞りが設定されるようになっている。したがって、貫通穴12aのサイズS1を変更することによって、被検出体16の変調パターンおよびフォトダイオード12bの位置に応じて照射光および入射光を任意に制御することができるのである。
図6は、上記発光チップ11が発光側フレーム13に搭載された状態を示す平面図である。また、図7は、図6における側面図である。図6に示すように、2本の発光側フレーム13,13が平行に配列されており、夫々における屈曲部13aよりも先端側が途中で直角に内側に曲がって先端が近接している。そして、この近接している発光側フレーム13,13の先端13b,13bの一方には、発光チップ11がその一方の端子を電気的に接続させて搭載されており、他方の端子は他方の先端13bと金線18で電気的に接続されている。
上記構成において、上記発光チップ11の発光面から放出された光Y1は、受光側フレーム14に形成された貫通穴14aおよび受光チップ12に形成された貫通穴12aを通過した後、受発光集光用レンズ15aによって集光されて被検出体16に向かって照射される。そして、被検出体16上における反射部16aと非反射部16bとに光Y1'が当たり、反射部16aに当たった光Y1'は反射され、非反射部16bに当たった光Y1'は殆ど反射されない。
その結果、上記被検出体6で反射され、再度受発光集光用レンズ15aによって集光されて、受光チップ12上に複数配置されたフォトダイオード12bを照射する光Y2は、明暗を持つことになる。そして、その明暗を有する光Y2が複数のフォトダイオード12bに当たることによって、各フォトダイオード12bからの出力信号に基づいて被検出体16の移動情報(移動速度や移動方向等)が分かるのである。
尚、上記実施の形態においては、上記受光素子を複数のフォトダイオード12bを併設して構成しているが、1つのフォトダイオードを複数に等分割して成る分割フォトダイオードで構成しても差し支えない。
また、上記実施の形態においては、上記発光チップ11と受光チップ12との2層構造において、被検出体16に対して発光チップ11よりも受光チップ12の方をより近い位置に配置して、受光チップ12と受光側フレーム14とに貫通穴12a,14aを設けている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、被検出体16に対して発光チップ11の方を近い位置に配置して、発光側フレーム13の方に貫通穴を設けることも可能である。
この発明の反射形エンコーダの検出系における断面図である。 図1に示す反射形エンコーダにおける被検出体側から見た平面図である。 図1における受光側フレームの平面図である。 図3に示す受光側フレーム上に受光チップが搭載された状態を示す平面図である。 図4におけるA‐A'矢視断面図である。 図1における発光側フレームに発光チップが搭載された状態を示す平面図である。 図6の側面図である。 従来の反射形エンコーダにおける概略を示す断面図である。
符号の説明
11…発光チップ、
12…受光チップ、
12a…受光チップの貫通穴、
12b…フォトダイオード、
13…発光側フレーム、
13a…屈曲部、
13b…発光側フレームの先端、
14…受光側フレーム、
14a…受光側フレームの貫通穴、
15…可視光カット透光性樹脂、
15a…受発光集光用レンズ、
16…被検出体、
16a…反射部、
16b…非反射部、
17…モールドパッケージ、
18…金線。

Claims (10)

  1. 可動物体に対して光を照射する発光素子が搭載された発光チップと、
    上記可動物体で反射された上記発光素子からの光を受光する受光素子が搭載された1つの受光チップと
    を備え、
    上記発光素子の照射面と上記受光素子の受光面とは上記可動物体側を向いて配置されており、
    上記受光チップは、平面状の受光側フレームに搭載されており、
    上記発光チップは、中央部に設けられた屈曲部よりも先端側と上記屈曲部よりも基端側とが、上記先端側の方が上記基端側よりも低く且つ互いに略平行な平面を構成すると共に、上記屈曲部よりも上記基端側は上記受光側フレームと略同一平面上に在る発光側フレームの先端部に搭載されており、
    上記発光側フレームに搭載された上記発光チップと上記受光側フレームに搭載された上記受光チップとは所定の間隔を有する互いに異なる層に設けられて2層構造を成しており、
    上記受光チップが設けられた層の方が、上記発光チップが設けられた層よりも上記可動物体に近い位置に配置されており、
    上記受光チップに、上記発光素子の照射面からの光を上記可動物体に導く光路となる貫通穴を設けると共に、上記受光側フレームには、上記発光素子の照射面からの光を上記受光チップに設けられた貫通穴に導く光路となる貫通穴を設けており、
    上記受光側フレームに設けられた上記貫通穴の径は、上記受光チップに設けられた貫通穴の径よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする反射形エンコーダ。
  2. 請求項1に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記受光チップ設けられた上記貫通穴のサイズによって、上記発光素子の照射面からの光の絞り率が設定されていることを特徴とする反射形エンコーダ。
  3. 請求項1に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記受光チップ、上記受光素子として複数のフォトダイオードアレイが形成されていることを特徴とする反射形エンコーダ。
  4. 請求項3に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記複数のフォトダイオードアレイは、上記受光チップに設けられた上記貫通穴に対して対象に配置されていることを特徴とする反射形エンコーダ。
  5. 請求項1に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記受光チップに設けられた貫通穴の形状を楕円あるいは小判形としたことを特徴とする反射形エンコーダ。
  6. 請求項1に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記発光チップと受光チップとを所定の形状を有する樹脂によって一体に封止したことを特徴とする反射形エンコーダ。
  7. 請求項6に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記受光チップは、受光側フレームに搭載されて保持されており、
    上記受光側フレームは上記封止樹脂の平面形状に近似した平面形状を有して、上記発光素子の照射面からの光が上記受光チップ側に回り込まないようになっている
    ことを特徴とする反射形エンコーダ。
  8. 請求項6に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記樹脂は、可視光カット透光性樹脂であることを特徴とする反射形エンコーダ。
  9. 請求項6に記載の反射形エンコーダにおいて、
    上記樹脂における上記可動物体側の面には受発光集光用レンズが形成されており、
    上記受発光集光用レンズは、上記発光チップと受光チップとを上記樹脂によって封止する際に同一金型を用いて成形されている
    ことを特徴とする反射形エンコーダ。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の反射形エンコーダを用いたことを特徴とする電子機器
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