JP2004125812A - 光学式ロータリエンコーダ - Google Patents

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阪本 雅彦
Koichi Sugimoto
杉本 耕一
Takao Obara
小原 隆雄
Hajime Nakajima
仲嶋 一
Hirokazu Sakuma
佐久間 浩和
Takashi Okamuro
岡室 貴士
Yukio Aoki
青木 幸男
Toru Oka
岡 徹
Yoichi Omura
大村 陽一
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Abstract

【課題】 コード板におけるコードパターン等の微細化には限度があるため、高分解能化は困難であった。
【解決手段】 光源部と、受光部および、両者の光路間に位置する可動のコード板4からなる光学式ロータリエンコーダにおいて、コード板4の外側のトラックT2に、当該コード板の絶対位置情報を知るための周知の絶対位置検出用パターンを形成し、そして内側のトラックT1に、位相型光回折格子を形成し、その位相型回折格子で回折した2つの回折光の干渉光に基づき、当該コード板の相対位置情報を検出し、両情報の組み合わせから高分解能の検出を可能にする。
【選択図】図2

Description

 本発明は、モータ等の回転や直線運動を行う物体の位置や速度を検出するために用いる光学式ロータリエンコーダに関する。
 図1に特許文献1の「光学式エンコーダ」における光学部を示し、光源部1と、受光部2と、それらの光路間に設けた可動のコード板3から成る。コード板3には、移動情報を検出するパターンとして、光路を遮るためにV字状の凹凸を設けた領域(全反射領域)と、そうでない領域(光透過領域)がある。そして受光部2にある2つの受光素子21、22が、前記2つの領域に対応して位置するとき、前記全反射領域に向かった光束はそこで全反射するため受光素子21には入光しないのに対し、前記光透過領域に向かった光束はそのまま透過して受光素子22に入光する。コード板3の位置によって、2つの受光素子での受光パターンが変化するため、その変化からコード板3の位置を知ることができる。
特開平11-287671号公報の「光学式エンコーダ」
  しかしながら、高分解能化するためには、コード板3に設ける各領域の幅や凹凸によるコードパターンの間隔を小さく配置する必要があるが、製造上の問題により小さくできる限界がある。したがって、高分解能化を行うには可動コード板の大型化が必要であった。
 本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、従来機構の光学式エンコーダを元に分解能を飛躍的に向上させた光学式ロータリエンコーダを提供することを目的とする
 本発明の光学式ロータリエンコーダは、光源部、受光部および、両者の光路間に位置し、光路を選択的に遮るための絶対位置検出用パターンを形成した可動のコード板からなる光学式ロータリエンコーダにおいて、
 前記コード板に、位相型光回折格子を別途形成すると共に、その位相型回折格子で回折した2つの回折光の干渉光を受光するようにし、絶対位置検出用パターンからわかる絶対位置情報と、干渉光からわかる相対位置情報とを組み合わせて高分解能の位置情報を得ることを特徴とする。
 本発明のコード板は、光源部と受光部との光路間に位置する可動のコード板であって、光路を選択的に遮るための絶対位置検出用パターンとは別に、位相型光回折格子を形成したことを特徴とする。
 本発明は、絶対位置検出用のコードパターンを有する従来のコード板に対し、位相型光回折格子を別途形成し、その位相型回折格子で得られる回折光の干渉光に基づき、当該コード板の相対位置情報を検出し、その相対位置情報と、絶対位置検出用パターンで検出できる絶対位置情報とを組み合わせることにより、大型化させることなく、従来の光学式エンコーダに比べ分解能を飛躍的に向上させた光学式ロータリエンコーダを提供できる。
 実施形態1
 図2は本発明の第1実施形態に係わる光学検出部の構成図を示す。コード板4には、リング状の2つのトラックT1、T2の領域がある。図3は、内側のトラックT1における周回方向でのコード板4の断面を示し、一方の面に“位相型回折格子”として矩形の凹凸を有する。図4は、外側のトラックT2における周回方向でのコード板4の断面を示し、絶対位置検出用パターンとして、一方の面に光路を遮るためのV字状の凹凸による全反射領域(領域1)とそうでない光透過領域(領域2)を交互に設けている。光源部1はレーザやLEDなどの可干渉光源とする。受光部5、6、7はPDなどの半導体受光素子とする。
 図3の凹凸は、コード板4の移動方向(図2のようにロータリエンコーダ用のコード板では周回方向)に沿って、ピッチP、深さHの矩形断面形状を有し、これらのサイズが微細な場合には周知のごとく位相型回折格子を形成し、そのため、その凹凸部に波長λの可干渉光を入射させると回折作用が生じて回折光が発生する。回折光の方向はピッチPと波長λにより数式1で算出できる。数式1においてm=1に該当する回折光を、+1次回折光、m=−1に該当する回折光を、−1次回折光と呼ぶ。
[数1]
 θm= arcsin(m・λ/P) ただし、m=0,±1,±2…
 図3のコード板4が図中に示す方向に移動すると、回折光の強度は一定で、位相が変化する。m次回折光の位相変化Δφと移動量ΔLの関係は数式2で算出できる。数式2より、コード板がピッチPに相当する距離を移動したとき、+1次回折光の位相変化Δφ=2π、同様に−1次回折光の位相変化Δφ=−2πとなる。
[数2]
 Δφ=2・m・π・ΔL/P
 +1次回折光、−1次回折光を1つの受光部で受光すると、両回折光の干渉光が受光部に入光することになる。既述したようにコード板4を移動させたときに生じる回折光は個々に位相が変化するため、このときの受光部の出力特性は図5に示されるように、コード板4の1ピッチ分の移動量Pに対して、受光部から2周期の正弦波出力として得られる。
 本発明は、図6に示す干渉領域Sに受光部5を配置することで、+1次回折光、−1次回折光による干渉光を得るようにしている。
 格子断面形状を適性にすることで、0次回折光を、入射光の5%以下に小さくすれば信号のS/N比を上げることができる。0次回折光の強度は数式3にて算出できる。
[数3]
 η0=1−4・d(1−d)sin(π(n−1)・H/λ)
  λ:波長、n:コード板材料の屈折率、d:格子の幅デューティ
 例えば、λ=0.78μm、n=1.53の場合、d=0.5とすると0.64μm<H<0.84μmであれば、η0<0.05と入射光強度の5%より小さくできる。
 図2に示したコード板4のトラックT1に図3の凹凸による光回折領域を形成するには、放射方向に延在する凹面、凸面を交互にN回繰り返し配置する。これにより、コード4板が一回転することで2×N周期の正弦波出力が得られる。移動方向の情報を得るために、同一周期で異る位相Δφの正弦波出力が必要な時は、コード板の移動方向に対し、数式4に示す位置に受光部6を設ける。
[数4]
 受光部配置位置(受光部5との距離)=P/2・(X+Δφ/2π) (Xは整数)
 本発明では更に、図5の受光出力に対しπ/2位相のずれた正弦波を得るため、コード板4の移動方向に対してP/2・(X+1/4)ずれた位置に受光部6を配置した光学系を構成する。受光部5を基準とすると、受光部6からの出力はコード板の移動方向により異った位相を持った出力が得られる。
 次に、図4のコード板4について説明する。領域1には面2側にV字形状の凹凸を1組以上形成しており、その凹凸を形成する傾斜面1、傾斜面2は、それぞれ全反射面として機能する角度に傾斜させている。
 これにより、光源部1からの光束をコード板4の面1に入射したとき、その入射した光束は傾斜面1で全反射して他方の傾斜面2に導かれ、ここでも全反射することにより、光束は、光源1の方に向かい、受光部へは進まない。一方、領域2に入射した光束は、コード板内部を透過して、受光部に到達する。このように、可干渉光源部と受光部の光路内に配置した領域1、領域2を有するコード板の位置により、受光部に光束が到達しない状態と、到達する状態が得られる。
 図2のコード板4のトラックT2に図4のV字状の凹凸を形成するときは、図7の斜視図に示すようにそれらの凹凸は放射方向に延在するようにして配置する。または、図8に示すように、それらの凹凸は異る半径方向に延在させてもよい。いずれの場合も受光部7はコード板を透過した光束が照射される位置に設置する。
 図4のV字状の凹凸を有するコード板で構成した光学系により、1回転中の絶対位置の情報を知ることができる。一方、図3の矩形の凹凸を有するコード板で構成した光学系は光干渉を利用するので絶対位置は得られないが(1ピッチ分移動する毎に2周期分の正弦波が繰返し出力)、1ピッチ分以内の移動量に対し高分解能の相対移動情報を得ることができる。従って両者の情報を組み合わせることにより、高分解能絶対値エンコーダを得ることができる。
 実施形態2
 上記トラックT2に形成した図4のV字状凹凸による領域1は全反射領域としたものであったが、図9に示す第2の実施形態では、凹凸を形成する傾斜面1、2を、屈折面として機能する角度に傾斜させることで、領域1を屈折領域としている。領域2およびトラックT1に形成した図3の矩形の凹凸は前実施形態のものと同じである。
 光源部1からの光束をコード板4’の面1から入射させ、V字形状の傾斜面1に導かれた光束は、この傾斜面1で図中右側に屈折しながらもコード板4を透過する。又、傾斜面2に導かれた光束も図中左側に屈折しながらもコード板4を透過する。このように光束は左右に光路を変更するため、光源部1の直下に位置する受光部(不図示)には入光せず、一方、コード板4’の移動により、入射した光束が領域2に導かれたときは、そのまま透過して受光部に入光する。このようにコード板4’の位置により、図4のものと同様に受光部出力が変化する。
 実施形態3
 上記の2つの実施形態で示したコード板4、4’はロータリエンコーダに用いるためディスク状のものであったが、図10に示したリニアエンコード用コード板10は、直線状の2つのトラックT11、T12を持ち、トラックT11には、図3に図示の矩形状の凹凸を形成し、トラックT12には、図4もしくは図9に図示のV字状の凹凸を形成した領域1とそうでない領域2とを交互に配列している。
 実施形態4
 トラックT1に本発明に係わる矩形の凹凸(光回折格子)を形成したコード板4を得るには、透明プラスチックの成型により行えるが、その際、トラックT2に対しても同時に絶対位置検出用パターンを形成できれば、低コストかつ低慣性となるため都合が良い。そのため上記実施形態ではトラックT2にV字状の凹凸を形成したが、絶対位置検出用パターンはこれに限定されることはなく周知のものを採用できる。
 即ち、図11に示すように、トラックT2部を不透光性とし、そこに放射状に多数のスリットXを形成するか、あるいは図11のようなパターンを不透光性のフィルムで作り、それをトラックT2に貼り付けてもよい。
 実施形態5
 以上の説明からわかるように、本発明はコード板に特徴を持つものであるため、請求項5にてコード板を請求している。
 実施形態6
 実施形態1〜5で説明した絶対位置検出用トラック及び受光部はそれぞれ1個で構成されているが、検出用トラック及び受光部をそれぞれ複数個用いて構成してもよい。高分解能検出についてもトラック1個、受光素子2個で構成しているが、トラックを複数、受光部を異なる数としてもよい。
従来の光学式エンコーダにおける光学部を示した図 本発明に係わる光学式エンコーダにおける光学部を示した図 図2のコード板に形成される矩形の凹凸形状部を示した図 図2のコード板に形成されるV字状の凹凸形状部を示した図 図2の受光部で検出した干渉光に対する受光部出力のグラフ 図3のコード板で生じる回折光を示した図 図4のV字状の凹凸形状部の形成法を示した斜視図 図4のV字状の凹凸形状部の別の形成法を示した斜視図 図4のV字状の凹凸形状部の別の形態を示した図 リニアエンコーダ用として形成した本発明のコード板の平面図 図4のV字状の凹凸形状部に替わる別の形態を示した図
符号の説明
 1 光源部
 4 コード板
 5、6、7 受光部
 10 リニアエンコード用コード板
 T1、T2、T11、T12 トラック
 X スリット

Claims (5)

  1.  光源部、受光部および、両者の光路間に位置し、光路を選択的に遮るための絶対位置検出用パターンを形成した可動のコード板からなる光学式ロータリエンコーダにおいて、
     前記コード板に、位相型光回折格子を別途形成すると共に、その位相型回折格子で回折した2つの回折光の干渉光を受光するようにし、絶対位置検出用パターンからわかる絶対位置情報と、干渉光からわかる相対位置情報とを組み合わせて高分解能の位置情報を得ることを特徴とする光学式ロータリエンコーダ。
  2.  上記位相型回折格子は、コード板の移動方向に凹凸による矩形断面形状を連続して形成したものである請求項1記載の光学式ロータリエンコーダ。
  3.  上記絶対位置検出用パターンは、コード板の少なくとも一方の面に全反射させるV字状の凹凸を形成したものである請求項1または2に記載の光学式ロータリエンコーダ。
  4.  上記絶対位置検出用パターンは、V字状の凹凸がコード板の移動方向に並ぶように形成を形成したものである請求項1〜3のいずれかに記載の光学式ロータリエンコーダ。
  5.  光源部と受光部との光路間に位置する可動のコード板であって、光路を選択的に遮るための絶対位置検出用パターンとは別に、位相型光回折格子を形成したことを特徴とするロータリエンコーダ用コード板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106153090A (zh) * 2014-10-30 2016-11-23 株式会社岛津制作所 转子位置检测装置以及旋转阀

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