JP4753827B2 - 溶液製膜設備及び方法 - Google Patents

溶液製膜設備及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4753827B2
JP4753827B2 JP2006265280A JP2006265280A JP4753827B2 JP 4753827 B2 JP4753827 B2 JP 4753827B2 JP 2006265280 A JP2006265280 A JP 2006265280A JP 2006265280 A JP2006265280 A JP 2006265280A JP 4753827 B2 JP4753827 B2 JP 4753827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dope
film
matting agent
casting
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006265280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008080721A (ja
Inventor
宏昌 田中
龍平 吉田
祐次 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006265280A priority Critical patent/JP4753827B2/ja
Priority to US11/864,704 priority patent/US7597831B2/en
Publication of JP2008080721A publication Critical patent/JP2008080721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4753827B2 publication Critical patent/JP4753827B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/24Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length
    • B29C41/28Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length by depositing flowable material on an endless belt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/24Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length
    • B29C41/32Making multilayered or multicoloured articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2001/00Use of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives, e.g. viscose, as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2001/00Use of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives, e.g. viscose, as moulding material
    • B29K2001/08Cellulose derivatives
    • B29K2001/12Cellulose acetate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Description

本発明は、セルロースアシレートフイルムを製造する溶液製膜設備及び方法に関するものである。
セルロースアシレートフイルムは、その強靱性と難燃性とから写真フイルム用の支持体として利用されている。また、セルロースアシレートフイルムは、光学等方性に優れていることから、近年市場が拡大している液晶表示装置の偏光板の保護フイルムなどにも用いられている。
セルロースアシレートフイルムを製造する方法としては、溶液製膜方法が知られている。溶液製膜方法は、セルロースアシレート、添加剤、及び溶媒を含むドープを、走行する支持体上に流延して流延膜を形成し、この流延膜が自己支持性を有した後に剥ぎ取って湿潤フイルムとし、この湿潤フイルムを乾燥させてセルロースアシレートフイルムとしてロール状に巻き取るものである。
溶液製膜方法では、傷付き防止、搬送性向上、巻き取られたフイルム同士の固着防止などのために、微粒子を添加することが一般に行われている。微粒子は、マット剤、ブロッキング剤、あるいはキシミ防止剤などと称されており、従来から用いられている。これら微粒子は、フイルムの全体にわたって混入すると光学的特性を低下させる恐れもあり、外層にのみ混入することが好ましい。そこで、下記特許文献1に示されるように、ドープを主層用と外層用とに分岐させ、外層用ドープに対して例えばマット剤を混入することが行われている。また、外層は主層よりもその厚みを薄くすることが好ましいため、外層用ドープに対しては希釈液が混入される。
外層用ドープに対してマット剤と希釈液を混入する際、従来は、インラインミキサの数を減らすといった観点から、図7に示すように、希釈剤液1と、マット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液2とを合流させた後、これらを外層用ドープの流される配管3に設けられた共通の添加口4から添加している。そして、希釈液1とマット剤液2とが添加された外層用ドープを複数のエレメント5を備えたインラインミキサ6により混合している。
特開2003−236863号公報
しかしながら、従来の方法では、製造されたドープに含まれるマット剤の凝集物の量が多くなり、製品フイルム中に異物として現れる異物故障が発生し、問題であった。
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、マット剤の凝集を防止して異物故障が発生しないようにした溶液製膜設備及び溶液製膜方法を提供することを目的としている。
本願発明者は、従来の方法(図7参照)で希釈液とマット剤液とが添加された外層用ドープについて、マット剤通過量と濾圧との関係を調べた。この結果、図1に示すように、□でプロットしたマット剤液をそのまま添加した場合と、○でプロットしたマット剤液と希釈液とを等量添加(マット剤液を2倍希釈)した場合と、△でプロットしたマット剤液の2倍量希釈液を添加(マット剤液を3倍希釈)した場合とでは、マット剤液の希釈率が高いほど濾圧高く、凝集が多く発生する傾向にあることがわかった。
さらに、この傾向を分析したところ、図2(A)に示すように、マット剤を含む液体のセルロースアシレート濃度が高いと、各マット剤7の間に適度にセルロースアシレート8が介在し、マット剤7が分散されるが、同図(B)に示すように、マット剤を含む液体のセルロースアシレート濃度が低いと、各マット剤7間に介在するセルロースアシレート8が少なくなりマット剤7が凝集してしまうことがわかった。
本願発明者は、以上のような実験及び分析結果から、従来の方法では、図7において矢印9にて示す区間、すなわち、マット剤液と希釈液とが合流されてから外層用ドープに添加されるまでの区間においてマット剤を含む液体のセルロースアシレート濃度が低下し、凝集が多く発生するとの知見を得た。
上記知見に基づいて、本発明の溶液製膜設備は、セルロースアシレート、添加剤、及び溶媒を含むドープを、主層用ドープと外層用ドープとに分岐させて流延ダイに送り、前記ドープを前記流延ダイから走行する支持体上に流延して主層と外層とを含む多層流延膜を形成し、この流延膜が自己支持性を有した後に剥ぎ取って湿潤フイルムとし、この湿潤フイルムを乾燥させてセルロースアシレートフイルムを得る溶液製膜設備において、前記外層用ドープに希釈液を添加する希釈液添加装置と、前記希釈液が添加された外層用ドープを混合させる第1のインラインミキサと、前記第1インラインミキサを通過した外層用ドープに対してマット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液を添加するマット剤添加装置と、前記マット剤液が添加された外層用ドープを混合させる第2のインラインミキサとを有することを特徴としている。
また、本発明の溶液製膜方法は、セルロースアシレート、添加剤、及び溶媒を含むドープを、主層用ドープと外層用ドープとに分岐させて流延ダイに送り、前記ドープを前記流延ダイから走行する支持体上に流延して主層と外層とを含む多層流延膜を形成し、この流延膜が自己支持性を有した後に剥ぎ取って湿潤フイルムとし、この湿潤フイルムを乾燥させてセルロースアシレートフイルムを得る溶液製膜方法において、前記外層用ドープに希釈液添加装置から希釈液を添加する希釈液添加工程と、前記希釈液が添加された外層用ドープを第1のインラインミキサにより混合させる第1の混合工程と、前記第1インラインミキサを通過した外層用ドープに対してマット剤添加装置からマット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液を添加するマット剤添加工程と、前記マット剤液が添加された外層用ドープを第2のインラインミキサにより混合させる第2の混合工程とを有することを特徴としている。
本発明によれば、外層用ドープに希釈剤を添加して混合させた後、この外層用ドープに、マット剤とセルロースアシレートを含むマット剤液を添加してさらに混合するようにした。このため、マット剤を含む液体のセルロースアシレート濃度を低下させること無くドープを製造することができるので、マット剤の凝集を防止して異物故障を防止できる。
以下に、本発明の実施様態について詳細に説明する。ただし、本発明はここに挙げる実施様態に限定されるものではない。
[原料]
本実施形態のセルロースアシレートとしては、トリアセチルセルロース(TAC)が特に好ましい。このTACとしては、リンター綿とパルプ綿とのいずれから得られたものでもよいが、好ましくはリンター綿から得られたものである。そして、セルロースアシレートの中でも、セルロースの水酸基の水素に置換されているアシル基の置換度が下記式(I)〜(III)の全てを満足するものがより好ましい。なお、以下の式(I)〜(III)において、Aはセルロースの水酸基の水素に対するアセチル基の置換度、またBはセルロースの水酸基の水素に対する炭素原子数3〜22のアシル基の置換度である。なお、TACの90質量%以上が0.1mm〜4mmの粒子であることが好ましい。
(I) 2.5≦A+B≦3.0
(II) 0≦A≦3.0
(III) 0≦B≦2.9
セルロースを構成し、β−1,4結合しているグルコース単位は、2位、3位および6位に遊離の水酸基を有している。セルロースアシレートは、これらの水酸基の一部または全部の水素を炭素数2以上のアシル基により置換してエステル化した重合体(ポリマー)である。アシル置換度は、2位、3位および6位の水酸基がエステル化している割合であって、各水酸基が100%エステル化していると各置換度は1である。したがって、3つの水酸基がすべて100%エステル化しているとアシル基置換度は3となる。
ここで、グルコース単位の2位の水酸基の水素にアシル基が置換した割合(以下、「2位のアシル置換度」とも言う)をDS2とし、3位の水酸基の水素にアシル基が置換した割合(以下、「3位のアシル置換度」とも言う)をDS3とし、6位の水酸基の水素にアシル基が置換した割合(以下、「6位のアシル置換度」とも言う)をDS6とする。全アシル置換度、即ち、DS2+DS3+DS6は2.00〜3.00が好ましく、より好ましくは2.22〜2.90であり、特に好ましくは2.40〜2.88である。また、D6S/(DS2+DS3+DS6)は0.32以上が好ましく、より好ましくは0.322以上、特に好ましくは0.324〜0.340である。
セルロースアシレートのアシル基は1種類だけでもよいし、あるいは2種類以上であってもよい。アシル基が2種類以上であるときには、そのひとつがアセチル基であることが好ましい。2位、3位及び6位の水酸基の水素がアセチル基により置換された割合(置換度)の総和をDSAとし、アセチル基以外のアシル基による2位、3位及び6位の水酸基の水素の置換度の総和をDSBとすると、DSA+DSBの値は、より好ましくは2.2〜2.86であり、特に好ましくは2.40〜2.80である。また、DSBは1.50以上であることが好ましく、特に好ましくは1.7以上である。さらにDSBはその28%以上が6位水酸基の置換基であるが、より好ましくは30%以上が6位水酸基の置換基であり、31%以上がさらに好ましく、特には32%以上が6位水酸基の置換基であることも好ましい。また更に、セルロースアシレートの6位のDSA+DSBの値が0.75以上であることが好ましく、さらに好ましくは0.80以上であり、特に好ましくは0.85以上である。これらのセルロースアシレートを用いることにより溶解性の好ましい溶液(ドープ)を製造することができ、特に、非塩素系有機溶媒において溶解性が良好な溶液の製造が可能となる。さらに、上記のようなセルロースアシレートにより、粘度が低く濾過性の良い溶液の製造が可能となる。
セルロースアシレートの炭素数2以上のアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でもよい。それらは、例えばセルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステルあるいは芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステルなどであり、それぞれさらに置換された基を有していてもよい。これらの好ましい例としては、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、iso−ブタノイル基、t−ブタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などを挙げることが出来る。これらの中でも、プロピオニル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基、t−ブタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基などがより好ましく、特に好ましくはプロピオニル基、ブタノイル基である。
また、ドープを調製するための溶媒としては、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン,トルエン等)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン,クロロベンゼン等)、アルコール(例えば、メタノール,エタノール,n−プロパノール,n−ブタノール,ジエチレングリコール等)、ケトン(例えば、アセトン,メチルエチルケトン等)、エステル(例えば、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸プロピル等)及びエーテル(例えば、テトラヒドロフラン,メチルセロソルブ等)等が例示される。なお、ここで、ドープとはポリマーを溶媒に溶解または分散して得られるポリマー溶液または分散液である。
これらの溶媒の中でも炭素原子数1〜7のハロゲン化炭化水素が好ましく用いられ、ジクロロメタンが最も好ましく用いられる。そして、セルロースアシレートの溶解性、流延膜の支持体からの剥ぎ取り性、フイルムの機械的強度、フイルムの光学特性等の種々の特性の観点から、炭素原子数1〜5のアルコールを一種ないし数種類を、ジクロロメタンに混合して用いることが好ましい。このとき、アルコールの含有量は、溶媒全体に対し2質量%〜25質量%であることが好ましく、5質量%〜20質量%であることがより好ましい。アルコールの具体例としては、メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノール等が挙げられるが、中でも、メタノール,エタノール,n−ブタノール、あるいはこれらの混合物がより好ましく用いられる。
ところで、最近、環境に対する影響を最小限に抑えることを目的に、ジクロロメタンを使用しない場合の溶媒組成についても検討が進み、この目的に対しては、炭素原子数が4〜12のエーテル、炭素原子数が3〜12のケトン、炭素原子数が3〜12のエステルが好ましく、これらを適宜混合して用いることがある。これらのエーテル、ケトン及びエステルは環状構造を有していてもよい。また、エーテル、ケトン及びエステルの官能基(すなわち、−O−,−CO−及び−COO−)のいずれかを二つ以上有する化合物も、溶媒として用いることができる。また、溶媒は、例えばアルコール性水酸基のような他の官能基を化学構造中に有していてもよい。
本発明における希釈液としては、メタノールとブタノールを含むものを用いている。なお、前述したドープを調整する際に用いる溶媒を希釈液として使用することもできる。また。本発明におけるマット剤としては二酸化ケイ素(SiO)の微粒子を用いている。本実施形態において用いるSiOは市販品であり、ドープ製造に供するときの粒子状態は、凝集がほとんど起こっていない一次粒子である。従来の方法によると、これが凝集して二次粒子を形成してしまうが、以下に説明するような本発明の方法によると凝集を防止できるようになる。
なお、セルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号公報の[0140]から[0195]に記載されており、これらの記載は本発明にも適用することができる。また、溶媒及び可塑剤,劣化防止剤,紫外線吸収剤,光学異方性コントロール剤,染料,マット剤,剥離剤,レタデーション制御剤等の添加剤についても、同じく特開2005−104148号公報の[0196]から[0516]に詳細に記載されている。
本発明のセルロースアシレートドープから製造されるフイルムは、その高い寸法安定性から偏光板または液晶表示用部材等に使用されうるが、偏光板または液晶ディスプレイ等使用環境下での劣化防止の観点から、紫外線吸収剤がドープ中に添加されることが好ましい。この紫外線吸収剤としては、波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないものが好ましく用いられる。本発明に好ましく用いられる紫外線吸収剤の具体例としては、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などが挙げられる。
[ドープ製造方法]
本発明のセルロースアシレートドープの製造設備及び製造方法について以下に説明する。ただし、以下の実施様態は本発明の一例として挙げるものであって、本発明はこの実施様態に限定されるものではない。図3において、ドープ製造設備10には、溶剤を貯留するための第1タンク11と、所定の添加剤を貯留するための第2タンク12と、TACを供給するためのホッパ15と、溶剤とTACと所定の添加剤とを混合するための第3タンク16とが備えられ、さらに、第3タンク16で撹拌されて得られた混合物17を加熱するための加熱装置21と、加熱された混合物17の温度を調整してポリマー溶液22を得るための温調装置23と、第1及び第2の濾過装置24,25と、ポリマー溶液22の濃度を調整するためのフラッシュ装置27とが配されている。
また、ドープ製造設備10には、溶剤を回収するための回収装置31と、回収された溶剤を再生するための再生装置32とが備えられているとともに、ポリマー溶液22を貯留するための第4タンク33と、希釈液34を貯留するための第5タンク35と、マット剤とセルロースアシレートとからなるマット剤液36を貯留するための第6タンク37とが設けられている。第5及び第6タンク35,37は、第4タンク33から、後述する流延部81(図5参照)までの第1、第2、第3の3本の送液ラインL1〜L3のうち、第1送液ラインL1にインライン接続されている。
図4に示すように、第1送液ラインL1には、上流側から順に、ポリマー溶液22に対して希釈液34を添加するための第1添加口41と、ポリマー溶液22と希釈液34とをインライン混合して混合液42を生成する第1インラインミキサ43と、混合液42にマット剤液36を添加するための第2添加口44と、混合液42とマット剤液36とを混合して第1ドープ45を生成する第2インラインミキサ46とが設けられている。
本実施形態では、第1、第2の各インラインミキサ43、46として、送液方向に対して捻られた仕切部材からなるエレメント47を複数備えた捻転混合型のスタティックミキサを用いている。なお、第1、第2の各インラインミキサ43、46として、短冊状の細長い仕切部材を交互に交差させたエレメントを複数備えた分割混合型のスルーザミキサを用いてもよい。また、第1、第2の各インラインミキサ43、46のエレメント数は適宜設定できるが、好ましくは10〜100個程度、さらに好ましくは、50個程度である。
なお、インラインミキサ以外の混合機により混合を行って、混合液42や第1ドープ45を生成してもよい。この場合、例えば、ポリマー溶液22と希釈液34とを一旦貯留タンクに送液し、この貯留タンク内でこれらポリマー溶液22と希釈液34とを、回転する攪拌翼などにより混合して混合液42を生成するといったことが考えられる。もちろん、前述したような攪拌翼を備えた混合機により混合液43とマット剤液36とを混合して、ドープ45を生成してもよい。
なお、このドープ製造設備10には、送液用の第1及び第2ポンプP1,P2とバルブV1〜V3とが備えられている(図3参照)が、ポンプ及びバルブを設ける位置や設置数等は適宜変更できる。
次に、図3に戻り、このドープ製造設備10を用いた場合のドープ製造方法について説明する。まず、溶媒はバルブV1を開いて第1タンク11から第3タンク16に送られ、ホッパ15に供給されるTACは計量されながら第3タンク16に送り込まれる。添加剤は、溶剤に溶解した溶液状態、あるいは分散された分散状態で、バルブV2の開閉操作により必要量が第2タンク12から第3タンク16に送り込まれる。添加剤の溶剤は、通常は第1タンク11内の溶剤と同一のものとされるが、添加剤の種類等に応じて適宜変更できる。
添加剤が固体の場合には、第2タンク12に代えてホッパ等を用い、第3溶解タンク16に送り込むことも可能である。複数種類の添加剤を添加する場合には、それら複数の添加剤を溶解させた溶液を予め作っておき、それを第2タンク12から第3タンク16へ送液したり、あるいは、各添加剤の溶液を複数のタンクにそれぞれ入れて、それぞれ独立した送液管により第3タンク16に送り込む等の方法もある。また、添加剤が常温で液体の場合には、溶剤を使用せずに溶解タンク13に送り込むことが可能である。
なお、第3タンク16に投入する溶媒、TAC、添加剤などの投入順番は適宜変更できる。さらに、添加剤は、後の工程でTAC及び溶媒と混合してもよい。また、第3タンク16の内部温度は、−10℃〜55℃の範囲に保たれていることが好ましい。さらに、本実施形態においては、混合物17はTACが溶媒中で膨潤した膨潤液22として得られるが、本発明はこの様態に限定されるものではない。
次に、混合液17は、ポンプP1により加熱装置21に送られる。加熱装置21は、ジャケット付き配管であることが好ましく、加熱により、膨潤液状態の混合液17における固形分の溶解を進めることができる。この加熱装置21での溶解における温度は、0℃〜97℃であることが好ましい。したがって、ここでの加熱とは、室温以上の温度に加熱するという意味ではなく、第3タンク16から送られてきた混合液17の温度を上昇させる意味であり、例えば、送られてきた混合液の温度が−7℃であるときにこれを0℃にする場合等も含められる。さらに、この加熱装置21には、混合液17を加圧するための加圧手段が備えられることがより好ましく、この加圧手段により、溶解をより効率的に進めることができる。
なお、加熱装置21による加熱溶解に代えて、膨潤液である混合液17をさらに冷却して−100℃〜−10℃とする周知の冷却溶解法を適用することもでき、これらの加熱溶解法、冷却溶解法を、各原料の性状等に応じて適宜選択して実施することにより、溶解性を制御することができる。
続いて、加熱装置21により加熱された混合液17を、温調装置23により略室温とする。これにより、ポリマーが溶剤に溶解されたポリマー溶液22が得られる。このポリマー溶液22は、第1濾過装置24により濾過されて未溶解物や不溶解物等が取り除かれる。第1濾過装置24に使用されるフィルタは、その平均孔径が100μm以下のものであることが好ましい。第1濾過装置24での濾過流量は50リットル/hr.以上であることが好ましい。濾過後のポリマー溶液22は、バルブV3を介して、第4タンク33に送られて貯留される。
ところで、上記のように一旦混合液17をつくってからポリマー溶液22とする方法は、高い濃度のポリマー溶液をつくる場合ほど要する時間が長くなり、そのため製造コストの点で問題となる場合がある。そこで、目的とする濃度よりも低濃度のポリマー溶液をつくってから、その後に目的の濃度とするための濃縮工程を行うことが好ましい。その方法としては、図3に示すように、所定の濃度よりも低濃度につくられたポリマー溶液22を、第1濾過装置24で濾過した後に、バルブV3を介してフラッシュ装置27に送り、このフラッシュ装置27でポリマー溶液の溶媒の一部を蒸発させる方法がある。蒸発により発生した溶媒ガスは、凝縮器(図示せず)により凝縮されて液体となり回収装置31により回収される。回収された溶媒は、再生装置32により再生されて再利用される。この方法により、上記の製造効率の向上と溶媒の再利用によるコストダウンとが図られる。
上記のように濃縮されたポリマー溶液22は、ポンプP2によりフラッシュ装置27から抜き出される。さらに、ここで、ポリマー溶液22に発生した気泡を抜くために、泡抜き処理が行われることが好ましい。この泡抜き方法としては、公知の種々の方法が適用され、例えば超音波照射法が挙げられる。ポリマー溶液は、続いて第2濾過装置25に送られ、未溶解物や不溶解物等がさらに除去される。なお、第2濾過装置25におけるポリマー溶液22の温度は0℃〜200℃であることが好ましい。そして、ポリマー溶液22は第4タンク33に送られて貯蔵される。
第4タンク33のポリマー溶液22のうち第1送液ラインL1を送液されるものには、先ず、第1添加口41から第5タンク35に貯留された希釈液34が添加される。続いて、第1インラインミキサ43によりポリマー溶液22と希釈液34とが混合されて混合液42が生成される。この後、第2添加口44から混合液42に対して、第6タンク37に貯留されたマット剤液36が添加される。そして、第2インラインミキサ46により混合液42とマット剤液36とが混合されて第1ドープ45が生成される。このように、ドープ製造設備10では、希釈液を含む希釈液34と、マット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液36とを別々の添加口から添加し、かつ、希釈液34をマット剤液36よりも先に添加するようにしたので、マット剤を含む液体のセルロースアシレート濃度が初期状態(マット剤液36の状態)から低下することがない。これにより、マット剤の凝集を防止できる。
他方、第4タンク33のポリマー溶液22のうち第2、第3送液ラインL2、L3を送液されたものはそのまま第2、第3ドープ48、49として流延部81(図5参照)へ送られる。なお、第3送液ラインL3を送液されるポリマー溶液22に対しても希釈液34及びマット剤液36を添加してもよい。この場合は、第1送液ラインL1の場合と同様に、希釈液34を添加して混合した後、この混合物にマット剤液36を添加してさらに混合すればよい。さらに、第1送液ラインL1と第3送液ラインL3とで第1、第2の各液の組成を異ならせてもよい。また、第1、第2、第3の各送液ラインL1、L2、L3を送液されるポリマー溶液22に対して、希釈液34、マット剤液36以外の各種添加剤を添加することもできる。このとき、送液ライン毎に添加物の種類を異ならせてもよい。
以上の方法により、TAC濃度が5質量%〜40質量%であるドープを製造することができる。なお、TACフイルムを得る溶液製膜法における素材、原料、添加剤の溶解方法、濾過方法、脱泡、添加方法については、特開2005−104148号公報の[0517]から[0616]が詳しく、これらの記載も本発明に適用することができる。
[溶液製膜方法]
次に、上記で得られたドープを用いてフイルムを製造する方法を説明する。図5において、溶液製膜設備40は、前述したドープ製造設備10に加え、ドープを流延するための流延部81と、流延部81から送られてきたフイルムを乾燥するための乾燥部82と、乾燥されたフイルムを巻き取るための巻取部83とを有している。しかし、これらは設備内で明確に区画されているわけではない。
まず流延部81について説明する。流延部81には、バックアップローラ86,87の回転により連続走行する流延支持体88としてのバンドと、この流延支持体88上にドープを流延するための流延ダイ90と、流延されたドープをフイルムとして剥ぎ取るためのローラ91とが備えられているとともに、バックアップローラ86,87にはその表面温度を制御するための伝熱媒体循環装置54が取り付けられている。さらに、流延ダイ90から流延支持体88にかけて形成されるビードの背面部を圧力制御するための減圧チャンバ94が配されている。
以上の流延ダイ90、流延支持体88等の流延用機器は流延室95に収められ、この流延室95には、その内部温度を制御する温度コントローラ96と、揮発した有機溶媒を凝縮するための凝縮器(コンデンサ)98とが設けられている。そして、流延室95の外部には、凝縮液化した有機溶媒を回収するための回収装置101が設けられている。
また、流延室95には、流延膜102に送風するための送風機105,106,107を設けている。本実施形態においては、各送風機105,106,107の取り付け位置は、図5に示すように流延支持体88の上方上流側と下流側,及び流延支持体の下方としているが、本発明はこれに限定されるものではない。また、流延ダイ90の下流であって流延支持体88の近傍には、遮風装置109が備えられている。
ここで、流延部81に備えられる各流延機器についてそれぞれ詳細に説明する。流延ダイ90は、図5及び図6に示すように、ドープが供給されるフィードブロック110が備えられている。流延ダイ90の材質としては、オーステナイト相とフェライト相との混合組成をもつ2相系ステンレス鋼が好ましく、その熱膨張率が2×10−5(℃−1)以下であることが好ましい。そして、電解質水溶液での強制腐食試験でSUS316と略同等の耐腐食性を有するものもこの流延ダイ90の材質として用いることができ、さらに、ジクロロメタン、メタノール、水の混合液に3ヵ月浸漬しても気液界面にピッティング(孔開き)が生じない耐腐食性を有するものが好ましい。流延ダイ90は、さらに、鋳造後1ヶ月以上経過したものを研削加工して作製されたものであることが好ましく、これにより流延ダイ90内を流れるドープの面状が一定に保たれる。流延ダイ90と後述するフィードブロック110との接液面の仕上げ精度は、表面粗さで1μm以下、真直度はいずれの方向にも1μm/m以下であることが好ましい。流延ダイ90のスリットのクリアランスは、自動調整により0.5mm〜3.5mmの範囲で調整可能とされている。流延ダイ90のリップ先端の接液部の角部分について、そのRは全巾にわたり50μm以下とされている。また、流延ダイ90の内部における剪断速度は、1(1/秒)〜5000(1/秒)となるように調整されていることが好ましい。
流延ダイ90の幅は特に限定されるものではないが、最終製品となるフイルムの幅の1倍〜1.5倍程度であることが好ましい。また、製膜中の温度が所定温度に保持されるように、この流延ダイ90に温度コントローラ(図示せず)を取り付けることが好ましい。また、流延ダイ90としてはコートハンガー型ダイが好ましい。さらに、フイルムの厚みを調整するために、例えば厚み調整ボルト(ヒートボルト)を流延ダイ90の幅方向に所定の間隔で設けること等の自動厚み調整機構が、この流延ダイ90に備えられていることがより好ましい。ここでのフイルム厚みとは、厚み変動と、幅方向における平坦性とを含めて意味している。ヒートボルトについては、予め設定されるプログラムによりポンプ(高精度ギアポンプが好ましい)43の送液量に応じてプロファイルが設定されることが好ましい。また、赤外線厚み計等の厚み計(図示せず)のプロファイルに基づく調整プログラムによってヒートボルトの調整量をフィードバック制御してもよい。
流延ダイ90のリップ先端には硬化膜が形成されていることがより好ましい。硬化膜の形成方法は、特に限定されるものではないが、セラミックスコーティング、ハードクロムメッキ、窒化処理方法などが挙げられる。硬化膜としてセラミックスを用いる場合には、研削でき気孔率が低く脆くなく耐腐食性が良いものが好ましい。具体的には、タングステン・カーバイド(WC),Al,TiN,Crなどが挙げられるが、中でも特に好ましくはWCである。WCコーティングは、溶射法で行うことができる。
また、流延ダイ90のスリット端に流出するドープが、局所的に乾燥固化することを防止するために、スリット端には溶媒供給装置(図示せず)を取り付けることが好ましい。この場合には、ドープを可溶化する溶媒(例えば、ジクロロメタン86.5質量部,アセトン13質量部,n−ブタノール0.5質量部の混合溶媒)がビードの両端部及びスリットと外気との両気液界面に供給されることが好ましい。そして溶媒は、片端部のそれぞれに0.01mL/分〜10mL/分で供給されることが好ましく、これにより、ビード両端部の固化を防止して流延膜中への固化物混入を防止することができる。なお、この溶媒供給のためのポンプとしては、脈動率が5%以下のものが好ましい。
流延支持体88については、その幅は特に限定されるものではないが、流延幅の1.1倍〜1.5倍であることが好ましい。また、その表面は、粗さが0.05μm以下となるように研磨されていることが好ましい。流延支持体88は、ステンレス製であることが好ましく、十分な耐腐食性と強度とを有するようにSUS316製であることがより好ましい。
なお、ドラムを流延支持体として用いることも可能である。この場合には、偏芯等による回転ムラが0.2mm以下となるように高精度で回転できる回転ローラを用いることが好ましく、その表面の平均粗さを0.01μm以下とすることが好ましい。そして、クロムメッキ処理などを行い十分な硬度と耐久性を持たせたドラムであることがより好ましい。以上のように流延支持体88についてはその表面欠陥を最小限に抑制する必要がある。具体的には、30μm以上のピンホールが無く、10μm以上30μm未満のピンホールは1個/m以下であり、10μm未満のピンホールは2個/m以下であることが好ましい。
次に、乾燥部82について説明する。乾燥部82は、流延支持体88から剥離されて形成されたフイルム121を所定方向に延伸しながら乾燥するテンタ122と、テンタ122の下流に備えられてフイルム121の両側端部を切断する耳切装置123とを備えるとともに、側端部を切断除去されたフイルム121をローラ126で搬送しながら乾燥する乾燥装置127と、フイルムを冷却する冷却装置128とを備える。そして、乾燥装置127には溶媒ガスを吸着回収するための吸着回収装置131が取り付けられている。なお、前記耳切装置123には、切断されたフイルム側端部の屑を細かく切断するためのクラッシャ132が接続されている。また、フイルム121がテンタ122へ導入される前の渡り部133には、送風機136が備えられている。
巻取部83には、フイルムの帯電圧値を所定の値となるように調整するための強制除電装置(除電バー)と、フイルム121の両側端部にエンボス加工をするためのナーリング付与ローラ138と、フイルム121を巻き取るための巻取ローラ141とが備えられ、巻取ローラ141は巻き取り時のフイルム張力を制御するためのプレスローラ142を備える。なお、巻取ローラ141とプレスローラ142とは、巻取室143の内部に備えられている。
次に、上記の溶液製膜設備40によるフイルム製造方法を以下に説明する。流延ダイ90の下方のバックアップローラ86,87は、図示しない駆動装置により回転しており、この回転に伴い流延支持体88は無端走行する。そして、10m/分〜200m/分の流延速度とされることが好ましい。バックアップローラ86,87は、流延支持体88に生じるテンションが1.5×10kg/mとなるように駆動を制御されることが好ましく、流延支持体88とバックアップローラ86,87との相対速度差が0.01m/分以下となるように調整されることが好ましい。そして、流延支持体88については、その速度変動を0.5%以下とするとともに、一回転する際に生じる幅方向の蛇行を1.5mm以内に抑制することが好ましい。この蛇行を抑制するために、流延支持体88の両側縁の位置を検出する検出器(図示せず)を設け、その測定値に基づきバンドの位置をフィードバック制御することがより好ましい。さらに、流延ダイ90直下における流延支持体88について、バックアップローラ86の回転に伴う上下方向の位置変動が200μm以下となるように調整することが好ましい。
また、本実施形態では伝熱媒体循環装置92によりバックアップローラ86,87が温度調整されている。このバックアップローラ86,87からの伝熱により流延支持体88の表面温度が−20℃〜40℃に調整されることが好ましい。本実施形態におけるバックアップローラ86,87には伝熱媒体の流路(図示せず)が形成されており、その流路を、伝熱媒体循環装置92により所定温度に制御されている伝熱媒体が通過することにより、バックアップローラ86,87の温度が所定の値に保持される。
本発明では、上記のように製造された第1〜第3のドープ45、48、49が、図6に示すように、流延支持体88に接する第1表面層と、反流延支持体88側の第2表面層と、第1と第2の表面層の間の中間層とをそれぞれ形成するように流延する。第1〜第3のドープ45、48、49は、流延時における温度が−10〜57℃とされることが好ましい。
流延ダイ90から流延支持体88にかけて形成されるビードの背面部は減圧チャンバ94により圧力制御される。これによりビードの形成が安定化されるとともに、ビードの揺れ等を制御することができる。減圧チャンバ94の内部温度は特に限定されるものではなく、この内部温度制御のために減圧チャンバ94にジャケット等を設けることが好ましい。また、減圧チャンバ94には、ドープの流出口の両側端近傍に吸引装置(図示なし)をさらに設ける場合がある。これにより、ビードの両側端部を吸引してビードの形状をより安定化することができる。この場合には、吸引風力を1〜100L/分とすることが好ましい。
流延支持体88上の流延膜97から揮発した有機溶媒は、凝縮器(コンデンサ)98により凝縮され、回収装置101により凝縮された有機溶媒が回収されドープ調製用溶媒として再利用される。
また、流延膜102中の溶媒は、送風機105,106,107からの乾燥風により蒸発が促進させる。また、遮風装置109は、形成直後の流延膜102が乾燥風の吹き付けにより面状が変動してしまうことを抑制する。流延室95の内部温度は、温度コントローラ96により−10℃〜57℃とされることが好ましい。
フイルム121は、送風機134から所定温度の乾燥風を必要に応じて吹き付けられることにより乾燥を進行されてテンタ122へ搬送される。送風機134からの乾燥風の温度は20℃〜250℃であることが好ましい。なお、渡り部133では、所定のローラの回転速度を、そのローラよりも上流側のローラの回転速度よりも大きくすることによりフイルム121に搬送方向における張力を付与させることが可能となっている。
テンタ122に送られたフイルム121は、その両端部がクリップ等の保持部材で把持されて搬送されながら乾燥される。本実施形態におけるテンタ122は、フイルム121を幅方向に延伸させることができる。このように、渡り部133とテンタ122との少なくともいずれかひとつにおいては、フイルム121の流延方向と幅方向との少なくとも1方向について0.5%〜300%延伸することが好ましい。なお、テンタ122の区画することにより、その区画毎に温度等の乾燥条件を適宜調整することが好ましい。
フイルム121は、テンタ122で所定の残留溶媒量となるまで乾燥された後、耳切装置123により両側端部を切断除去される。切断された両側端部は、カッターブロワ(図示せず)によりクラッシャ132に送られ、このクラッシャ132により粉砕されてチップとなる。このチップはドープ調製用として再利用されるので、製造コストの改善という観点から有効である。なお、この両側端部の切断工程については省略することもできるが、前記流延工程から巻取部83による巻き取り工程までのいずれかの工程で行うことが好ましい。
両側端部を切断除去されたフイルム121は、乾燥装置127に送られてさらに乾燥される。乾燥装置127においては、フイルム121は、ローラ126に巻き掛けられながら搬送されており、乾燥装置127の内部温度は、特に限定されるものではないが、100〜150℃の範囲であることが好ましい。乾燥装置127によりフイルム121から蒸発して発生した溶媒ガスは、吸着回収装置131により吸着回収される。そして溶媒成分が除去された空気は乾燥風として乾燥装置127で再利用される。なお、乾燥装置127は、乾燥温度を変えるために複数の区画に分割されていることがより好ましい。また、耳切装置123と乾燥装置127との間に予備乾燥装置(図示せず)を設けて、この予備乾燥装置によりフイルム121を予備乾燥すると、フイルム121の温度が乾燥装置127で急激に上昇してしまうことを防止することができるので、フイルム121の形状変化をより抑制することができる。
フイルム121は、冷却装置128において略室温にまで冷却される。なお、乾燥装置127と冷却装置128との間に調節手段としての調湿室等を設けてもよく、この調湿手段ではフイルム121に所望の湿度及び温度に調整された空気を吹き付けられることが好ましい。これにより、フイルム121のカール発生や巻き取り工程における巻き取り不良の発生を抑制することができる。
続いてフイルム121は、強制除電装置(除電バー)137により所定の帯電圧値(例えば、−3kV〜+3kV)とされる。ただし、この除電の工程位置は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、乾燥部82の内部の所定位置やエンボスローラ138の下流位置等であってもよく、また、複数箇所であってもよい。そしてフイルム121は、図5に示すように、その両側端部がエンボスローラ138によりエンボス加工されてナーリングを付与されることが好ましく、施されたエンボスの凹凸差が1〜200μmであることが好ましい。
最後に、フイルム121を巻取ローラ141で巻き取る。巻き取り時のフイルムは、プレスローラ142により所望のテンションを付与されながら巻き取られる。このテンションは、巻取開始時から終了時にかけて徐々に変化されることがより好ましい。本実施形態におけるフイルム121は、長手方向の長さが100m以上、幅が600mm以上とされている。
このように、溶液製膜設備40により製造されたフイルム121は、フイルム121の第1表面層を形成する第1ドープ45にマット剤が添加されているので、巻き取られたフイルム121が固着してしまうことがない。また、第1ドープ45には、希釈液が添加されているので、第1表面層の厚みを薄くしてフイルム121の光学的性能を向上できる。さらに、第1ドープ45は、マット剤の凝集を防止するように生成されているので、フイルム121の光学的性能を向上できる。
なお、本発明の溶液製膜方法において、複数のドープを共流延する方法としては、同時積層流延でもよいし逐次流延でもよく、双方を組み合わせてもよい。同時積層共流延を行う際には、本実施形態のようにフィードブロックを取り付けた流延ダイを用いても良いし、マルチマニホールド型流延ダイを用いても良い。複層構造のフイルムは、反剥離面の層の厚さと支持体側の層の厚さとの少なくともいずれか一方が、フイルム全体の厚みの0.5%〜30%であることが好ましい。さらに、同時積層共流延を行う場合には、高粘度ドープが低粘度ドープにより包み込まれることが好ましく、具体的には表面層を形成するドープが、それらの表面層に挟まれる層を形成するドープよりも低粘度であることが好ましい。また、同時積層共流延を行なう場合には、ダイスリットから支持体にかけて形成されるビードのうち、外界と接するドープが内部のドープよりもアルコールの組成比が大きいことが好ましい。なお、上記の各実施形態では、複層のフイルムを製造する場合のドープ、具体的には、複層フイルムの表面に露出する層のドープの製造方法に関して説明しているが、本発明は単層フイルム用のドープを製造する際にも適用することができる。
流延ダイ、減圧チャンバ、支持体などの構造、共流延、剥離法、延伸、各工程の乾燥条件、ハンドリング方法、カール、平面性矯正後の巻取り方法から、溶媒回収方法、フイルム回収方法まで、特開2005−104148号公報の[0617]から[0889]に詳しく記述されている。これらの記載も本発明に適用できる。
[性能・測定法]
(カール度・厚み)
巻き取られたセルロースアシレートフイルムの性能及びそれらの測定法は、特開2005−104148号公報の[0112]から[0139]に記載されている。これらの性能及び測定法は本発明に適用することができる。
[表面処理]
前記セルロースアシレートフイルムは、その少なくとも一方の面が表面処理されてから、種々の用途に用いられることが好ましい。表面処理としては、真空グロー放電処理、大気圧プラズマ放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、火炎処理、酸処理またはアルカリ処理の少なくとも一種が好ましい。
[機能層]
(帯電防止・硬化層・反射防止・易接着・防眩)
前記セルロースアシレートフイルムは、その少なくとも一面に下塗り層がさらに設けられて各種用途に用いられても良い。
さらに前記セルロースアシレートフイルムは、これをベースフイルムとし、このベースフイルムに他の機能性層を付与した機能性材料として好ましく用いることできる。前記機能性層が帯電防止層、硬化樹脂層、反射防止層、易接着層、防眩層及び光学補償層から選択される少なくとも1層であることが好ましい。
前記機能性層が、少なくとも一種の界面活性剤を0.1mg/m〜1000mg/m含有することが好ましい。さらには、前記機能性層が、少なくとも一種の帯電防止剤を1mg/m〜1000mg/mの比率で含有することが好ましい。このような機能性層の付与方法としては、特開2005−104148号公報の[0890]から[1087]に詳細な条件、方法も含めて記載されていれており、本発明に適用することができる。
(用途)
製造されたセルロースアシレートフイルムは、特に偏光板保護フイルムとして有用である。セルロースアシレートフイルムを偏光子に貼り合わせた偏光板を、液晶層に通常は2枚貼って液晶表示装置を作製する。ただし、液晶層と偏光板との配置は限定されるものではなく、周知の各種配置とすることができる。特開2005−104148号公報には、液晶表示装置として、TN型,STN型,VA型,OCB型,反射型、その他の例が詳しく記載されている。この方法は、本発明にも適用することができる。また、同出願には光学的異方性層を付与したセルロースアシレートフイルムや、反射防止、防眩機能を付与したセルロースアシレートフイルムについての記載もある。更には、適度な光学性能を付与した二軸性セルロースアシレートフイルムとして光学補償フイルムとしての用途も記載されている。これは、偏光板保護フイルムと兼用することもできる。これらの記載内容は、本発明にも適用することができる。特開2005−104148号公報の[1088]から[1265]に詳細が記載されている。
本発明により、光学特性に優れるTACフイルムが得られる。このTACフイルムは、偏光板保護フイルムや写真感光材料のベースフイルムとして使用することができる。さらに、テレビ用途等の液晶表示装置の視野角依存性を改良するための光学補償フイルムとして、特に、偏光板の保護フイルムを兼ねる用途に効果的である。そのため、従来のTNモードだけでなく、IPSモード、OCBモード、VAモード等の液晶表示装置に適する。
[実施例1]
ポリマー溶液22を以下の配合でそれぞれ作った。
(1)ポリマー溶液22
・セルロースアセテート 98.1重量部
・可塑剤a 7.6重量部
・可塑剤b 3.8重量部
・紫外線吸収剤a 0.7重量部
・紫外線吸収剤b 0.3重量部
・ジクロロメタン 320重量部
・メタノール 83重量部
・1−ブタノール 3重量部
なお、可塑剤aはトリフェニルフォスフェート(TPP)、可塑剤bはビフェニルジフェニルフォスフェート(BDP)、紫外線吸収剤aは2(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、紫外線吸収剤bは2(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールである。
次に、希釈液34、マット剤液36をそれぞれ以下の配合で作った。
(2)希釈液34
・メタノール 10重量部
・クロロメタン 90重量部
(3)マット剤液36
・SiO 1重量部
・上記(1)に示すポリマー溶液22 10重量部
・上記(2)に示す希釈液36 89重量部
なお、SiOは、アルキル処理により疎水化されたものを用いた。
上記(1)〜(3)に示すポリマー溶液22、希釈液34、マット剤液36を用いて、ドープ製造設備10によりドープを製造した。続いて、製造されたドープを用いて、溶液製膜設備40により3層のフイルム121を製造した。そして、製造されたフイルム121に含まれる異物(マット剤の凝集物で、粒径が30μm以上のもの)の数を検査した。
なお、この検査は、面検印字法により行った。面検印字法は、レーザー光の散乱強度を分析して数値化することにより異物を認識するものであり、クロスニコル法、すなわち、クロスニコル配置された2枚の偏光板間にフイルム121を挿入し、光の透過状態を観察することで異物を認識する方法と同様の結果を得られるものである。そして、検査の結果、5000mにつき25個の異物が確認された。
[比較例1]
本発明の効果を確認するために、実施例1と同じ組成のポリマー溶液22、希釈液34、マット剤液36を用い、希釈液34とマット剤液36とを合流させた後、共通の添加口からポリマー溶液22に添加する従来のドープ製造設備(図7参照)によりドープを製造した。そして、このドープを用いて、溶液製膜設備40により3層のフイルムを製造し、製造されたフイルムに含まれる異物の数を検査した。検査は、実施例1と同様に面検印字法により行った。そして、検査の結果、5000mにつき75個の異物が確認された。
以上、実施例1と比較例1とを比較することにより、本発明を適用することでマット剤の凝集を防止できることを確認できた。
従来の添加方法において、希釈液とマット剤液の割合を異ならせたときのマット剤通過量と濾圧との関係を表す図表である。 マット剤を含む液体のセルロースアシレートの濃度が低下することでマット剤の凝集が発生する様子を表す説明図である。 ドープ製造設備の概略図である。 ドープ製造設備の要部概略図である。 本発明の溶液製膜設備の概略図である。 流延ダイから支持体上に3種類のドープを流延する際の説明図である。 従来の希釈液、マット剤液の添加方法を表す説明図である。
符号の説明
1、34 希釈液
2、36 マット剤液
4、41、44 添加口
6、43、46 インラインミキサ
10 ドープ製造設備
22 ポリマー溶液
40 溶液製膜設備
42 混合液
45、48、49 ドープ
121 フイルム

Claims (2)

  1. セルロースアシレート、添加剤、及び溶媒を含むドープを、主層用ドープと外層用ドープとに分岐させて流延ダイに送り、前記ドープを前記流延ダイから走行する支持体上に流延して主層と外層とを含む多層流延膜を形成し、この流延膜が自己支持性を有した後に剥ぎ取って湿潤フイルムとし、この湿潤フイルムを乾燥させてセルロースアシレートフイルムを得る溶液製膜設備において、
    前記外層用ドープに希釈液を添加する希釈液添加装置と、
    前記希釈液が添加された外層用ドープを混合させる第1のインラインミキサと、
    前記第1インラインミキサを通過した外層用ドープに対してマット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液を添加するマット剤添加装置と、
    前記マット剤液が添加された外層用ドープを混合させる第2のインラインミキサとを有することを特徴とする溶液製膜設備。
  2. セルロースアシレート、添加剤、及び溶媒を含むドープを、主層用ドープと外層用ドープとに分岐させて流延ダイに送り、前記ドープを前記流延ダイから走行する支持体上に流延して主層と外層とを含む多層流延膜を形成し、この流延膜が自己支持性を有した後に剥ぎ取って湿潤フイルムとし、この湿潤フイルムを乾燥させてセルロースアシレートフイルムを得る溶液製膜方法において、
    前記外層用ドープに希釈液添加装置から希釈液を添加する希釈液添加工程と、
    前記希釈液が添加された外層用ドープを第1のインラインミキサにより混合させる第1の混合工程と、
    前記第1インラインミキサを通過した外層用ドープに対してマット剤添加装置からマット剤及びセルロースアシレートを含むマット剤液を添加するマット剤添加工程と、
    前記マット剤液が添加された外層用ドープを第2のインラインミキサにより混合させる第2の混合工程とを有することを特徴とする溶液製膜方法。
JP2006265280A 2006-09-28 2006-09-28 溶液製膜設備及び方法 Expired - Fee Related JP4753827B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265280A JP4753827B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 溶液製膜設備及び方法
US11/864,704 US7597831B2 (en) 2006-09-28 2007-09-28 Solution casting apparatus and solution casting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265280A JP4753827B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 溶液製膜設備及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008080721A JP2008080721A (ja) 2008-04-10
JP4753827B2 true JP4753827B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=39261453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006265280A Expired - Fee Related JP4753827B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 溶液製膜設備及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7597831B2 (ja)
JP (1) JP4753827B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008260921A (ja) * 2007-03-20 2008-10-30 Fujifilm Corp セルロースエステルフィルム、及びその製造方法
JP2010149362A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Fujifilm Corp 溶液製膜方法及び設備

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04124645A (ja) * 1990-09-14 1992-04-24 Fuji Photo Film Co Ltd 写真用支持体及びその製造方法
JP3903101B2 (ja) * 1999-11-09 2007-04-11 富士フイルム株式会社 セルロールエステルフィルムの製造方法
JP3946533B2 (ja) * 2002-02-06 2007-07-18 富士フイルム株式会社 溶液製膜方法
JP2003236863A (ja) 2002-02-20 2003-08-26 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースエステルフィルムの製造方法
KR101200778B1 (ko) * 2004-03-29 2012-11-13 후지필름 가부시키가이샤 용액 캐스팅 방법
US20060076707A1 (en) * 2004-09-30 2006-04-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cellulose acylate film and production method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
US7597831B2 (en) 2009-10-06
US20080081118A1 (en) 2008-04-03
JP2008080721A (ja) 2008-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4889335B2 (ja) 溶液製膜方法
JP4792357B2 (ja) ポリマーフィルムの製造方法
JP4607795B2 (ja) 溶液製膜方法及び減圧装置
JP4849927B2 (ja) 溶液製膜方法
JP4901249B2 (ja) ポリマーフイルムの製造方法
JP4446915B2 (ja) ドープの製造方法及び装置、並びに製膜方法
JP4833012B2 (ja) ポリマーフイルムの製造方法及び装置
JP5416908B2 (ja) 溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP2008265271A (ja) 流延ダイ、ドープ流延方法及び溶液製膜方法
JP2008221760A (ja) 溶液製膜方法及び溶液製膜設備
JP4528231B2 (ja) 溶液製膜設備及び方法
JP5416909B2 (ja) 溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP4989424B2 (ja) 積層フイルムの製造方法及びその製造設備
JP5001088B2 (ja) 流延ダイ、溶液製膜設備及び溶液製膜方法
JP4593329B2 (ja) ドープの製造方法及び装置、並びに製膜方法
JP4753827B2 (ja) 溶液製膜設備及び方法
JP2006193327A (ja) フイルム巻取装置及びフイルム巻取方法
JP2006188048A (ja) 溶液製膜装置及び方法
JP2006297913A (ja) 溶液製膜方法
JP2007203478A (ja) 溶液製造設備及び溶液製造方法
JP4960184B2 (ja) 溶液製膜方法
JP2007261066A (ja) ポリマーフイルムおよびその製造方法
JP2006117926A (ja) セルロースアシレートドープの製造方法及び溶液製膜方法
JP2006248136A (ja) 溶液製膜方法
JP2006095846A (ja) 溶液製膜方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4753827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees