JP4753793B2 - 電子写真用感光体の特性評価装置及び特性評価方法 - Google Patents
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Description
通常、発光スペクトルが変化しないようにするため、特性評価装置でのランプの管理方法は、発光スペクトルが同じとなる色温度になるようにランプ点灯電圧で管理をすることが多いが、ランプ交換した直後は問題無いが、劣化と共に発光スペクトルは変化するため、白色光感度が変化してしまう問題が生じていた。また、同じ目的で製作した特性評価装置であっても、ライトガイドを使用した特性評価装置と、ライトガイドを使用していない特性評価装置では、光スペクトルが変わってしまい、白色光感度が違う状況も発生しており、これらの問題にも対応できる電子写真用感光体の特性評価装置が要望される。
(1)「帯電装置、白色光光源を有する露光装置、表面電位検出装置を備えた電子写真用感光体の特性評価装置において、基準とする感光体の白色光感度値を測定し、前記白色光感度値が任意に設定される判定基準値内にない場合に、前記白色光光源のランプ点灯電圧を変化させ、測定対象とする感光体の感度を計測する電子写真用感光体特性評価方法。」
(2)「前記基準とする感光体の白色光感度が、遅く測定される場合は、白色光光源のランプ点灯電圧を低い方に下げて測定対象とする感光体の感度を測定することを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真用感光体特性評価方法」、
(3)「前記基準とする感光体の白色光感度が、早く測定される場合は、白色光光源のランプ点灯電圧を上げて測定対象とする感光体の感度を測定することを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真用感光体特性評価方法」、
(4)「前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の電子写真用感光体特性評価方法において、前記基準とする感光体の白色光感度に合わせて、白色光光源のランプ点灯電圧を自動調整する機能がついていることを特徴とする電子写真用感光体特性評価装置」
即ち、本発明の電子写真用感光体特性評価方法によれば、光源の劣化等による光スペクトル変化や、ライトガイド有無等の違いによる装置の違いで発生する光スペクトル変化に影響されない、感度計測結果を得ることができる。
また、本発明の電子写真用感光体特性評価装置は、基準とする感光体の白色光感度に合わせて、白色光光源のランプ点灯電圧を自動調整する機能がついていることにより、測定者の負担が軽減されるという優れた効果を奏する。
図1は、本発明にかかる感光体の特性評価装置の概略図である。図1を参照しながら特性評価装置を説明する。
特性評価装置は、感光体ドラム(1)を露光する露光ランプ(10)、感光体ドラム(1)の電位を計測する表面電位計プローブ(3)、感光体ドラム(1)を帯電するコロナ帯電器(6)、コロナ帯電器(6)へ電圧を供給するための電源(7)、感光体ドラム(1)を除電する除電用光源(8)、露光ランプ(10)を覆うランプボックス(11)、露光した光を電子写真用感光体の照射面までガイドする、露光ガイドボックス(2)を有している。
ここで、本発明における白色光感度は、電位が、予じめ意図した所期電位レベルに減衰するまでに要した時間(s)と、露光照度(lx)を乗じて算出した露光量(lx・s)を意味し、したがって、「白色光感度が遅く測定される」又は「早く測定される」とは、基準とする感光体の白色光感度(前記予定電位レベルまで減衰させるに要した露光量(「露光照度(lx)」と「露光時間(s)」の積による露光量)のうち、露光時間(s)が「長い」又は「短い」を意味する。本発明においては、但し、露光による前記「所期減衰電位レベル」は、別段特定の値である必要は無論ない。
また、白色光光源のランプ点灯電圧調整の内容にも別段の制限は必要ないが、前記予定電位レベルまで減衰させるに要した露光量(「露光照度(lx)」と「露光時間(s)」の積による露光量)のうち、「露光時間(s)」を一定としたときの「露光照度(lx)」を、感光体の標準白色光感度(前記「測定に先立って基準とする感光体の白色光感度」;閾値光感度)の±3%以内に保つような露光照度のランプ点灯電圧に調整することが好ましい。
発光スペクトルを比較した結果を図3に示す。なお、図3のグラフでのY軸は、400nm〜1000nmでの最大光量を1として算出。
感度算出したときの条件は、条件(1)、条件(2)ともコロナ帯電器に電圧を供給する電源は、TREK社製 高圧電源610Eを使用し、表面電位の計測には、TREK社製 表面電位計Model344とTREK社製 表面電位計プローブModel6000B−7Cを使用して計測した。また、感光体は、リコーPC LASER SP-90用感光体と同じ材料・処方構成を使用し。測定条件として、感光体面での照度(ミノルタ社製、T−1Mで計測)は19.7luxとし、感光体回転数は1800rpmで行なった。
図1に示す特性評価装置を使用する。
露光ランプには、タングステンランプ(富士電球株式会社 FP8DC 120V100W)を使用した。使用するタングステンランプの色温度2856Kでのランプ点灯電圧は、106.0Vである。コロナ帯電器に電圧を供給する電源は、TREK社製 高圧電源610Eを使用し、表面電位の計測には、TREK社製 表面電位計Model344とTREK社製 表面電位計プローブModel6000B−7Cを使用して計測した。また、感光体は、リコーPC LASER SP-90用感光体と同じ材料・処方構成を使用した。測定条件として、感光体面での照度(ミノルタ社製、T−1Mで計測)は19.7luxとし、感光体回転数は1800rpmで特性評価を実施した。
タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧が2856Kとなるランプ点灯電圧106.0Vで特性評価を実施した。
タングステンランプ100hr点灯後、ランプ点灯電圧を106.0Vとして特性評価を実施した。
タングステンランプ100hr点灯後、ランプ点灯電圧を100.0Vとして特性評価を実施した。
タングステンランプ100hr点灯後、ランプ点灯電圧を110.0Vに設定し特性評価を実施した。
タングステンランプ100hr点灯後、ランプ点灯電圧を115.0Vとして特性評価を実施した。
また図1では、コントローラ側から露光ランプの点灯電圧を調整できる構造となっており、基準とする感光体の白色光感度をコントローラの記憶領域にあらかじめ保存しておき、これとそのときの感度計測結果を比較し、白色光感度が早い場合にはランプ点灯電圧を上げ、感度が同レベルになるランプ点灯電圧を検索する機能を持たせることで、測定者の負担が軽減する。実際に、この機能を使った場合では、測定者の測定時に拘束される時間が、平均で約10分間短縮された(ランプ点灯電圧調整機能のフローチャートを図4に示す)。
また、基準とする感光体の判定基準は本来の感度値の±3%としていたため、ランプ点灯時間が100hrであっても、ランプ点灯電圧110Vで計測が可能となることが分かった。
露光ランプには、全て同じタングステンランプ(富士電球株式会社 FP8DC 120V100W)を使用した(使用するタングステンランプの色温度2856Kでのランプ点灯電圧は、106.0V)。コロナ帯電器に電圧を供給する電源は、TREK社製 高圧電源610Eを使用し、表面電位の計測には、TREK社製 表面電位計Model344とTREK社製 表面電位計プローブModel6000B−7Cを使用した。また、感光体は、リコーPC LASER SP-90用感光体と同じ材料・処方構成を使用した。測定条件として、感光体面での照度(ミノルタ社製、T−1Mで計測)は19.7luxとし、感光体回転数は1800rpmで特性評価を実施した。
図2では、ライトガイドには林時計工業製多成分ガラスファイバーを使用して計測した。
図1の特性評価装置において、タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧が2856Kとなるランプ点灯電圧106.0Vで特性評価を実施した。
図2の特性評価装置において、タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧を106.0Vとして特性評価を実施した。
図2の特性評価装置において、タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧を80.0Vとして特性評価を実施した。
図2の特性評価装置において、タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧を90.0Vとして特性評価を実施した。
図2の特性評価装置において、タングステンランプ新品時にランプ点灯電圧を115.0Vとして特性評価を実施した。
特性評価装置で感光体の電位が−800Vから−80Vに減衰するまでの白色光感度(電位が減衰するまでに要した時間と、露光照度を乗じて算出した露光量)を算出した結果を表4に示す。また、ランプ点灯電圧と本来の感度値との差についての関係を図6のグラフに示す。
図2では、先述の図1と同様にコントローラ側から露光ランプの点灯電圧を調整できる構造となっている。基準とする感光体の白色光感度をコントローラの記憶領域にあらかじめ保存しておき、これとそのときの感度計測結果を比較し、白色光感度が遅い場合にはランプ点灯電圧を下げ、感度が同レベルになるランプ点灯電圧を検索する機能を持たせることで、測定者の負担が軽減する。実際に、この機能を使った場合では、測定者の測定時に拘束される時間が、平均で約10分間短縮された。ランプ点灯電圧調整機能のフローチャートを図4に示す。
また、基準とする感光体の判定基準は本来の感度値の±3%としていたため、ライトガイドを使用した場合でも、ランプ点灯電圧90Vであれば計測可能であることが分かった。
2 露光ガイドボックス
3 表面電位計プローブ
4 表面電位計
5 信号処理回路
6 コロナ帯電器
7 電源
8 除電用光源
9 信号処理回路
10 露光ランプ
11 ランプボックス
12 ライトガイド
Claims (4)
- 帯電装置、白色光光源を有する露光装置、表面電位検出装置を備えた電子写真用感光体の特性評価装置において、
基準とする感光体の白色光感度値を測定し、
前記白色光感度値が任意に設定される判定基準値内にない場合に、
前記白色光光源のランプ点灯電圧を変化させ、
測定対象とする感光体の感度を計測する電子写真用感光体特性評価方法。
なお白色光感度値は任意に設定される電位レベルに減衰するまでに要した時間と露光照度の積で表される。 - 前記基準とする感光体の白色光感度が、遅く測定される場合は、白色光光源のランプ点灯電圧を低い方に下げて測定対象とする感光体の感度を測定することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光体特性評価方法。
- 前記基準とする感光体の白色光感度が、早く測定される場合は、白色光光源のランプ点灯電圧を上げて測定対象とする感光体の感度を測定することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光体特性評価方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真用感光体特性評価方法において、前記基準とする感光体の白色光感度に合わせて、白色光光源のランプ点灯電圧を自動調整する機能がついていることを特徴とする電子写真用感光体特性評価装置。
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