JP4749247B2 - 集合住宅の収納庫構造及び配管ピット構造 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅の収納庫構造及び配管ピット構造に関するものであり、より詳細には、竪配管更新工事に伴う各住戸の建築設備の使用制限期間を短縮するとともに、竪配管更新のために使用される将来的利用スペースを有効利用し、建築物の利用効率を向上することができる集合住宅の収納庫構造及び配管ピット構造に関するものである。
一般に、中高層の分譲式集合住宅における排水配管等の建築設備配管では、各住戸の専用配管は、各階の床を貫通する共用の竪配管に接続される。竪配管の設置方式として、竪配管を各住戸のエリア内に配置する方式と、竪配管を共用部の配管スペース又は設備スペースに配置する方式とが知られている。
竪配管を各住戸のエリア内に配置する方式では、横引配管は各住戸の専有使用部分に配置され、各住戸は竪配管のみを共有するにすぎず、従って、この方式は、所有区分を明確化するとともに、配管設置スペース及び配管設備設置の合理化を図る上で有利である。しかしながら、建築物の躯体の寿命に比べて建築設備配管の寿命は短く、殊に、排水配管の寿命は約15年程度にすぎない。このため、建築物を良好な状態に維持管理するには、定期的な配管の改修や交換、即ち、配管の更新が必要となる。このような配管更新時には、専有部分に配置された共用配管(既存竪管)を撤去し、新たな共用配管を施工しなければならず、このため、各住戸の入居者は、配管更新作業の期間、比較的長期に亘って住戸を退去する必要が生じ、配管更新工事のために過度な負担が居住者に課せられる。
他方、竪配管を共用部の配管スペース等に配置する方式は、配管の維持管理や更新等の作業を容易にし、居住者に課せられる負担も軽減するので、近年の高層集合住宅において積極的に採用される傾向がある。しかし、このような方式においても、既存配管の撤去から新設配管の設置に至る配管更新工事の期間、居住者は、建築設備の使用を制限される。
このような配管更新工事の工期を短縮すべく、新設配管を配置すべきスペースを共用部に予め確保し、効率的に配管更新工事を完了するようにした配管取替方式が知られている(特開平10−306472号公報)。この配管取替方式は、排水竪配管の近傍に新設竪配管用スペース及び床貫通孔を予め用意し、撤去可能な耐火材を床貫通孔に充填し、配管更新時に耐火材を撤去して新設竪配管を施工する構成のものである。このような配管取替方式によれば、新設竪配管に横引配管を接続する期間内だけ建築設備の使用を制限することにより、配管更新工事を完了することができるので、配管更新工事に伴う建築設備の使用制限期間を短縮し得るかもしれない。
特開平10−306472号公報
しかしながら、新設竪配管用スペースは、10年以上の長期間に亘って本来の用途に使用し得ない状態を維持しなければならず、このような将来的利用スペースを常時確保することは、建築物の利用効率を低下させる。また、このようなスペースを何らかの用途に仮使用し得たとしても、撤去可能な耐火材で閉塞した貫通孔が床に設けられるので、このスペースを所望の如く使用し難い事情がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 竪配管更新工事に伴う各住戸の建築設備の使用制限期間を短縮するとともに、竪配管更新のために使用される将来的利用スペースを有効利用し、建築物の利用効率を向上することができる集合住宅の収納庫構造及び配管ピット構造を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成すべく、床下隠蔽型の配管ピットを備えた集合住宅の住戸近傍に収納スペースを形成する収納庫構造において、
前記収納スペースを区画するとともに、集合住宅の共用部に少なくとも部分的に面するように配置された壁体と、前記収納スペースの床を形成する取外し可能又は撤去可能な床構造体とを有し、前記収納スペースは、建築設備配管の共用竪管を配管した竪配管区画に隣接して配置され、前記床構造体の下側領域は、前記配管ピットの延設部分又は横断部分を構成し、各階の前記収納スペースは、実質的に同一の平面位置に配置され、
前記床構造体を取外し又は撤去することにより、前記共用竪管を新設可能な竪配管区画が前記収納スペースによって形成されるとともに、既存の共用竪管に接続した排水横引管を新設の共用竪管に対して接続するための空間が前記床構造体の下側領域によって形成されるようにしたことを特徴とする集合住宅の収納庫構造を提供する。
本発明の上記構成によれば、収納スペースは、各階において実質的に同じ平面位置に配置され、しかも、取外し可能又は撤去可能な床構造体によって隠蔽した床下配管ピットを有するので、床構造体の取外し又は撤去によって収納スペースの位置に竪配管区画を新設することができる。新設した竪配管区画には、配管更新時に共用竪管が新設される。共用竪管を新設する間、既存の共用竪管は、従前のとおり使用を継続することができる。配管ピットは、既存の竪配管区画に連続するので、共用竪管の新設後に排水横引管を既存の共用竪管から分離し、新設の共用竪管に接続し直すことができる。新設の共用竪管に対する排水横引管の接続作業は、床構造体の取外し又は撤去によって新設竪配管区画の下部に形成された配管接続スペース(配管ピット部分)において実施することができる。各住戸の居住者は、排水横引管を既存の共用竪管から分離して新設の共用竪管に接続し直す時間だけ、建築設備の使用を制限されるにすぎない。既存の共用竪管の撤去は、排水横引管を新設の共用竪管に接続した後に行われる。既存の共用竪管を撤去した後、上記床構造体を既存の竪配管区画に設置し、収納スペースを新たに形成することができる。居住者は、収納スペースの位置が僅かに移動したことを意識するにすぎない。
新設の共用竪管が老朽化し、竪管交換の時期が再び到来したときには、床構造体を取外し又は撤去して当初の竪配管区画を復旧し、この竪配管区画に共用竪管を新設して、排水横引管を新設の共用竪管に接続し直した後、老朽化した共用竪管を撤去して床構造体を形成し、当初の収納スペースを復旧すれば良い。このような竪管交換時にも又、各住戸の居住者は、排水横引管を既存の共用竪管から分離して新設の共用竪管に接続し直す時間だけ、建築設備の使用を制限されるにすぎない。また、居住者は、既存の収納スペースの位置が僅かに移動したことを意識するにすぎない。かくして、本発明によれば、竪配管更新の回数にかかわらず、竪配管更新工事に伴う各住戸の建築設備の使用制限期間を短縮するとともに、将来的利用スペースの確保に伴う建築物の利用効率の低下を回避することができる。
本発明は又、各住戸の建築設備機器の排水口に接続された建築設備配管の排水横引管を収容する配管ピットを形成するとともに、前記横引管を接続すべき共用竪管を配管した竪配管区画に連続する集合住宅の床下隠蔽型配管ピット構造において、
各住戸の近傍に配置された収納庫が、各階において実質的に同一の平面位置に配置され、
前記配管ピットは、前記収納庫の下側に延設され又は該収納庫の下側を横断し、前記収納庫は、前記配管ピットを該収納庫内の空間から隠蔽する取外し可能又は撤去可能な床構造体を有し、
共用竪管を新設可能な竪配管区画が、前記床構造体の取外し又は撤去により、前記収納庫によって形成され、既存の竪配管に接続された横引配管を新設の共用竪管に対して接続するための空間が、前記床構造体の下側の配管ピット部分によって形成されることを特徴とする集合住宅の配管ピット構造を提供する。
なお、取外し可能な上記床構造体として、例えば、配管ピットの上部に鉄骨根太を取外し可能に架設し、鉄骨骨組上に床用鋼板等の床板を敷設してなる床構造体、或いは、支持脚及び床パネルから構成されるフリーアクセスフロア形式の床構造体を例示し得る。また、撤去可能な上記床構造体として、樹脂発泡体又は砂等を介して床版上に剛性床パネル(現場打ち軽量コンクリート板、PCa(プレキャストコンクリート)板、鋼鈑、鋼材組立体等)を支持した構成を有する床構造体を例示し得る。
本発明の収納庫構造又は配管ピット構造によれば、竪配管更新工事に伴う各住戸の建築設備の使用制限期間を短縮するとともに、竪配管更新のために使用される将来的利用スペースを有効利用し、建築物の利用効率を向上することができる。
本発明の好適な実施形態において、竪配管区画及び収納スペースは、住戸の共用廊下側の外壁を部分的に住戸側に変形してなるアルコープ部分に配置され、配管ピットは、このアルコープにおいて住戸の外壁から共用廊下に向かって延び、収納庫及び竪配管区画は、配管ピットの方向に直列又は並列に配置される。
好ましくは、配管ピットは、複数の住戸から竪配管区画に延び、隔壁によって仕切られた複数の収納スペースが、配管ピットの方向に直列又は並列に配置される。
所望により、生活排水系及びディスポーザ排水系等の複数の系統の竪配管が竪配管区画に配管される。
好ましくは、上記配管ピット内には、集合管が配置される。集合管には、各建築設備機器の排水口に接続された複数の排水管が接続される。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1、図2及び図3は、本発明の配管システムを概略的に示す中高層集合住宅の部分平面図及び部分断面図である。
図1には、一対の住戸12(12a、12b)の排水系を構成する排水竪管1と、各住戸12の給水系を構成する給水竪管2とが示されている。排水竪管1及び及び給水竪管2は、中高層集合住宅の共用部分に配置されたユティリティ・スペース10、20に夫々配置される。各住戸12a、12bは、2系統の排水系として、生活排水系及びディスポーザー排水系を有し、生活排水用の横引排水管3aが、排水竪管1aに接続され、ディスポーザ用の横引排水管3bが、排水竪管1bに接続される。
排水管3(3a、3b)及び給水管4(4a、4b)の上流端は、住戸12a、12b内に配置された流し台、便器、衛生陶器等の建築設備機器(図示せず)や、ディスポーザ(図示せず)に接続される。排水管3は、床レベルFLの下側に形成された床下配管ピット5に配管される。排水管3には、建築設備機器から排水竪管1の間の配管横引経路において所定の排水勾配が付けられる。配管ピット5は、排水管3の排水勾配を確保し得る十分な深さ(高さ)を有する。配管ピット5は、住戸12a、12bの戸外に延び、住戸12a、12bに隣接したユティリティ・スペース10に連続する。
共用廊下6の外側に配置されたユティリティ・スペース20には、給水竪管2が配管される。給水竪管2には、横引給水管4が接続され、横引給水管4は、各住戸12a、12bの住戸内給水管4a、4bに分岐する。配管経路の設計自由度が高く、しかも、管径が比較的小径な給水管4a、4bは、共用廊下6の天井裏領域8を介して住戸12a、12bの天井裏領域9に配管される。
図1(A)には、ユティリティ・スペース10、20の平面レイアウトが示されている。ユティリティ・スペース10は、戸境壁13によって区画された二つの隣接住戸12a、12bに共通する単一の竪配管区画を有する。ユティリティ・スペース10は、住戸12a、12bに隣接して配置され、4つの開口部及び扉14が、ユティリティ・スペース10を囲む壁体15に配置される。ユティリティ・スペース10内の領域は、戸境壁13と直交する方向に延びる区画壁17aによって二分割される。一方の区画(図1において住戸12a、12bから離間した側の区画)は、配管スペース11を構成し、他方の区画(図1において住戸12a、12bに近接した側の区画)は、隔壁17bによって更に二分割され、一対のトランクルーム16が隔壁17bの両側に形成される。トランクルーム16は、収納スペースを構成する。2つの扉14は、配管スペース11に対称に配置され、点検扉として機能し、2つの扉14は、各トランクルーム16に夫々配置され、トランクルーム16内の物品又は備品の出し入れに使用される。排水竪管1は、配管スペース11内に配置され、住戸12a、12bの各排水管3及び配管ピット5は、ユティリティ・スペース10に対して対称に配置される。
図1(B)に示す如く、各トランクルーム16は、二重床構造体18を有し、配管ピット5は、二重床構造体18の床下領域を横断して配管スペース11に延びる。配管ピット5内に配管された排水管3(3a、3b)は、排水竪管1(1a、1b)に接続される。排水竪管1は、配管ピット5の床19を貫通し、垂直に階下に延びる。
排水竪管1は、長年の使用を経て老朽化することから、所定の時期に交換する必要が生じる。図2には、排水竪管1の交換時の状態が過渡的に示されている。
先ず、トランクルーム16の隔壁17b及び二重床構造体18を取外し又は撤去し、新設の配管スペース11’を形成する。次いで、新設の排水竪管1a’、1b’を新設配管スペース11’に配管する。新設の排水竪管1a’、1b’の施工が完了するまで、排水管3a、3bと既存の排水竪管1a、1bとの接続状態が維持されるので、住戸12a、12bの居住者は、建築設備を使用し続けることができる。なお、鉄筋コンクリートスラブ等からなる配管ピット5の床版19には、耐火材を充填した床版貫通孔30(図1)が予め配設されており、耐火材の撤去により、排水竪管1a’、1b’を垂直に挿通可能な貫通孔が床版19に形成される。
排水竪管1a’、1b’の施工が完了した後、建築設備の使用を一時的に制限し、排水管3a、3bを既設の排水竪管1a、1bから分離して新設の排水竪管1a’、1b’に再接続し、建築設備の使用再開を可能にする。従って、住戸12a、12bの居住者は、排水管3の分離・再接続の作業の時間のみ住戸内建築設備の使用を制限されるにすぎない。
次いで、既存の排水竪管1a、1bを撤去し、図3に示す如く、既存の配管スペース11に隔壁17b’及び二重床構造体18’を施工し、2つのトランクルーム16’を新設する。なお、既存の排水竪管1a、1bを撤去した後に床版19に残留する床版貫通孔30には、耐火材が充填される。
既存の配管スペース11の点検扉として使用されていた扉14は、排水竪管更新後は、新設トランクルーム16’内の物品又は備品の出し入れに使用され、既存のトランクルーム16の扉14は、新設配管スペース11’の点検扉として使用される。結果的に、居住者は、既存のトランクルーム16が僅かに位置を移動したことを意識するにすぎない。また、配管更新前と同等のトランクルーム16の空間が新設のトランクルーム16’として確保されるので、居住者の生活にとって格別の支障又は不便・不都合は生じない。
その後、排水竪管1’の老朽化によって竪管交換の時期が再び到来したときには、これと同様の施工順序、即ち、隔壁17b’及び二重床構造体18’の取外し又は撤去、排水竪管1a、1bの新設、排水管3の分離・再接続、排水竪管1a’、1b’の撤去、床版貫通孔30の閉塞、区画壁17a及び二重床構造体18の施工を順次行い、これにより、排水竪管更新の作業とトランクルーム16の新設(復旧)作業とが完了する。
図4〜図8は、配管スペース11、トランクルーム16及び配管ピット5の各種位置関係を概略的に示す平面図である。図4〜図8の各図において、排水竪管更新前の状態がA図に示され、排水竪管更新過程の状態がB図に示され、排水竪管更新後の状態がC図に示されている。
図4に示す例では、配管スペース11及びトランクルーム16は、図4(A)に示す如く区画壁17aの壁芯に対して対称に配置され、実質的に同じ配管スペース11’及びトランクルーム16’が、排水竪管更新後に図4(C)に示す如く形成される。配管ピット5は、区画壁17aを横断する方向に延び、ユティリティ・スペース10の下部空間全域に形成される。配管スペース11及びトランクルーム16は、配管ピット5の方向に直列に配置され、トランクルーム16同士は、配管ピット5の方向に対して並列に配置される。なお、本例では、区画壁17aは、床レベルFLの上側に形成されるが、配管ピット5の床版19上に建込んでも良い。所望により、排水管3の経路に配管貫通用開口部31(図4(A)に仮想線で示す)が形成される。
図4(B)に示す如く、横引排水管3は、隔壁17b及び二重床構造体18の取外し又は撤去の後に新設の配管スペース11’に露出する。配管スペース11’の床版貫通孔30から耐火材を撤去して排水竪管1’を配管スペース11’内に新設した後、既設の排水竪管1と排水管3との接続部を分解し、排水管3を新設の排水竪管1’に接続する。これにより、排水管3及び排水竪管1’からなる排水系が形成される。所望により、排水管3と排水竪管1、1’とは、容易に分解・組立可能なフランジ継手等の継手32、32’によって接続される。配管ピット5内における排水管経路変更の作業を容易にすべく、簡易に分解・組立可能なフランジ継手等の継手33を排水管3の直線部分に配設しても良い。
排水管3を排水竪管1’に接続した後、既存の排水竪管1を配管スペース11から撤去し、配管スペース11の床版貫通孔30に耐火材を充填し、二重床構造体18’及び隔壁17b’を配管スペース11に施工し、これにより、配管スペース11内の空間は、図4(C)に示す2つの室、即ち、一対のトランクルーム16’に分割される。
図5には、配管スペース11及びトランクルーム16の他のレイアウトが示されている。
図5(A)に示す如く、配管ピット5は、区画壁17aと平行に延び、ユティリティ・スペース10の下部空間全域に延在する。配管スペース11及びトランクルーム16は、配管ピット5の方向に並列に配置され、トランクルーム16同士は、配管ピット5の方向に直列に配置される。隔壁17b及び二重床構造体18が取外され又は撤去され、排水竪管1’が図5(B)に示す如く新設され、横引排水管3の経路変更及び接続変更が実施される。次いで、図5(C)に示すように、排水竪管1が撤去され、二重床構造体18’及び隔壁17b’が施工される。なお、図5に示す例では、比較的容易に分解・組立可能な一対の継手34が、排水管3a、3bに夫々配設される。従って、排水竪管1は、継手34の解体後に配管つなぎ込み部分35とともに撤去され、排水竪管1’ の配管つなぎ込み部分35’が、継手34によって排水管3a、3bに夫々接続される。
図6には、配管スペース11及びトランクルーム16の更に他のレイアウトが示されている。
図4及び図5に示すレイアウトにおいては、横引排水管3は、ユティリティ・スペース10の片側からユティリティ・スペース10内に延びるが、排水管3は、図6(A)に示す如く、ユティリティ・スペース10の両側からユティリティ・スペース10内に延びるように配置しても良い。また、図6(A)に示すように、ユティリティ・スペース10内のみに配管ピット5を形成し、ユティリティ・スペース10外の領域においては、排水管3を共用部又は専有部の床に埋設配管することも可能である。
図6(B)に示す如く、隔壁17b及び二重床構造体18が取外され又は撤去され、配管スペース11’が新設される。排水竪管1’が配管スペース11’に新設され、横引排水管3の経路変更及び接続変更が実施される。次いで、図6(C)に示すように、既存の排水竪管1が撤去され、二重床構造体18’及び隔壁17b’が新設される。図6に示す例においても又、比較的容易に分解・組立可能な一対の継手36が、排水管3a、3bに夫々配設される。従って、新設の配管スペース11’に排水竪管1’を施工した後、排水竪管1を配管つなぎ込み部分37とともに撤去し、排水竪管1’の配管つなぎ込み部分37’を継手36によって排水管3a、3bに夫々接続することにより、排水管3a、3b及び排水竪管1a’、1b’からなる排水系を形成することができる。
図7には、排水竪管更新時に隔壁17bの取外し又は撤去を要しない配管スペース11及びトランクルーム16のレイアウトが示されている。
図7に示すレイアウトにおいては、ユティリティ・スペース10は、一対の配管スペース11と一対のトランクルーム16とを備え、各トランクルーム16は、図7(A)に示すように、その扉14がユティリティ・スペース10の反対側に面するように配置される。図7(B)に示すように、二重床構造体18が取外され又は撤去され、排水竪管1a’、1b’が新設の配管スペース11’に夫々配管され、横引排水管3の経路変更及び接続変更が実施される。図7(C)に示すように、排水竪管1a、1bが撤去され、二重床構造体18’が施工される。図7に示す例では、このように配管スペース11、11’を隔壁17bによって分割し、同一床面積の各トランクルーム16、16’と交換可能に構成したことから、区画壁17a、17bを恒久的な壁体として構築することができる。
図8〜図12には、本発明を適用した中高層分譲式集合住宅の構成が例示されている。図8及び図9は、集合住宅の部分平面図及び部分断面図であり、図10は、給水竪管用ユティリティ・スペースの拡大平面図であり、図11は、排水竪管用ユティリティ・スペースの拡大平面図及び拡大断面図である。また、図12は、排水竪管更新方法を概略的に示す排水竪管用ユティリティ・スペースの概略平面図である。
図8に示す如く、一対の住戸12a、12bが、戸境壁13によって区分される。住戸12a、12bは、戸境壁13の壁芯に対して対称のレイアウトを有し、各住戸12a、12bの間仕切壁及び設備機器は、実質的に同一の機能及び構造を有する。各住戸12a、12bには、流し台、洗面器、便器、洗濯機パン等の設備機器が適所に配置される。生活排水用の排水管50が、生活排水系の設備機器の排水口51に接続される。排水管50は、大口径排水ヘッダー52に接続される。ヘッダー52は、横引排水管3aの上流端に接続され、横引排水管3aの下流端は、配管スペース11内の排水竪管1aに接続される。ディスポーザ用の排水管55が流し台のディスポーザ54に接続される。排水管55は、配管ピット5の直上まで床上に配管され、配管スペース11内に延入して横引排水管3bに接続される。
図9に示す如く、集合住宅の鉄筋コンクリート床スラブ57の一部を床レベルFLから所定寸法H(例えば、300mm)だけ下方に配置することによって二重床部分が形成される。二重床部分の床スラブ57には、床仕上げ材56を支持する床組構造体(図示せず)が施工される。床仕上げ材56と床スラブ57との間の空間は、配管ピット5を構成し、床スラブ57は、配管ピット5の床版19を構成する。図8には、配管ピット5を設けた領域が仮想線で表示されており、配管ピット5は、住戸12a、12bの概ね半部に形成される。共用廊下6の外壁を住戸12側に部分的に後退してなるアルコープ部分60が、各住戸12a、12bの玄関扉61の外側に形成され、ユティリティ・スペース10は、一対の玄関扉61の間に配置される。
図9に示すように、配管ピット5は、ユティリティ・スペース10に延び、配管スペース11及びストックルーム16の下側に延在する。生活排水系の排水は、配管ピット5内に配置された所定排水勾配の排水管50、ヘッダー52及び横引排水管3aを介して重力下に排水竪管1aに流入する。ディスポーザー排水系の排水は、所定排水勾配の排水管55及び横引排水管3bを介して重力下に排水竪管1bに流入する。排水竪管1a、1bは、共用部の排水処理設備に接続され、所定の排水処理工程を経た後、公共下水道等に排出される。なお、排水管3a、3b、50、55の管材として、例えば、樹脂管を採用し、排水竪管1a、1bの管材として、例えば、鋳鉄管、ビニルライニング鋼管等を採用し得る。また、ヘッダー52として、本出願人の特許出願に係る特開2001−303637号公報又は特開2003−74101号公報に開示された排水ヘッダーを好適に使用し得る。このようなヘッダー52の使用により、複数の建築設備機器の生活排水をヘッダー52において合流させ、これにより、横引排水管3aの本数、或いは、排水竪管1aに対する横引排水管3aの接続個所数を低減することができる。また、このようなヘッダー52の使用は、排水経路の排水勾配を確保する上でも有利である。
図9に示す如く、ユティリティ・スペース20の給水竪管2から延びる給水管4が分岐管4a、4bに分岐し、分岐管4a、4bは、共用廊下6の天井裏領域8を介して住戸12a、12bの天井裏領域9に延びる。分岐管4a、4bは、天井裏領域9に配管され、各設備機器の近傍において分岐し、各設備機器に接続される。上階床スラブ55に懸吊した天井構造体90には、換気扇等の換気設備や、冷暖房設備機器等の設備機器91が配設され、換気ダクト及び熱媒体配管等が天井裏領域9に配管される。
図10には、ユティリティ・スペース20の構成が示されている。ユティリティ・スペース20には、ガス配管、消火設備配管、電気配線等の共用設備が配置され、これらの分岐配管又は配線が、天井裏領域8を介して住戸12a、12bの天井裏領域9に延び、住戸12a、12b内の設備機器に接続される。
ユティリティ・スペース20の壁体21は、共用廊下6の手摺部分65に沿って配置され、ユティリティ・スペース20内の領域は、間仕切壁22によって電気配線スペース23と配管スペース24とに区画される。電気配線スペース23には、電気幹線の配線ダクト25、分岐設備(図示せず)、電力積算計29等が配置され、配管スペース24内には、給水竪管2と、ガス配管及び消火設備配管等の主管26とが配置される。各住戸12a、12bの電気配線(図示せず)は、電力積算計29から天井裏領域8を通して各住戸12a、12bに配線される。給水竪管2及び主管26は、分岐・制御部27を介して分岐し、給水管4及び分岐管28として天井裏領域8から各住戸12a、12bに配管される。
図11は、ユティリティ・スペース10の構造詳細を示す横断面図、I−I線断面図及びII−II線断面図である。
図11(A)に示すように、ユティリティ・スペース10は、鉄筋コンクリート構造又は鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱15bと、玄関扉61の間の壁体15cと、柱15b及び壁体15cの間に配置された壁体15aとによって囲まれており、柱15b及び壁体15a、15cは、ユティリティ・スペース10を囲む壁体15(図1)を構成する。柱15b及び壁体15a、15cによって囲まれた竪管区画内領域は、壁体15cと平行に延びる区画壁17aによって均等に分割される。区画壁17aの片側の空間は、配管スペース11を構成する。区画壁17aの反対側の空間は、隔壁17bによって更に分割され、一対のトランクルーム16が形成される。左右の壁体15aには、扉14を備えた一対の開口部が夫々形成される。
図11(B)に示すように、床版貫通孔30が配管ピット5の床版19に形成される。上下階の排水竪管1(1a、1b)は、排水集合管80によって連結される。排水集合管80は、床版貫通孔30を貫通する。床版貫通孔30の内周面と排水集合管80との間の間隙には、耐火材38が充填される。排水集合管80は、排水管3a、3bを接続可能な左右の分岐管部分81を備える。排水集合管80は、上階の排水竪管1から流下する排水流を偏流させ、分岐管部分81を介して流入した排水と混合するとともに、混合流を旋回流として下階の排水竪管1に流下させる偏流板及び曲面旋回羽根等を内蔵しており、上階から流下する排水流による管内空気圧の変動を抑制し、排水竪管1の排水能力を向上する。
図11(C)に示すように、各トランクルーム16には、簡易に取外し可能な二重床構造体18が形成される。二重床構造体18は、例えば、左右の壁体15aの間に架設した横架材18a(破線で示す)と、横架材18a上に敷設した床材18bとから構成され、比較的容易に解体・移設等を行うことができる。二重床構造体18は、アルコープ部分60の床63と同等のレベルに配置され、各住戸の居住者は、各トランクルーム16をアルコープ部分60から使用することができる。各トランクルーム16の下方の床版19には、配管更新用の床版貫通孔30が形成される。床版19の水平耐火区画を成立させるために、耐火材38が床版貫通孔30に充填される。
図12(A)には、排水竪管更新前の状態が示され、図12(B)には、排水配管更新後の状態が示されている。前述の如く、排水竪管更新の作業は、隔壁17b及び二重床構造体18の取外し、排水竪管1a’、1b’の新設、排水竪管1a’、1b’に対する排水管3a、3bの接続、排水竪管1a、1bの撤去、隔壁17b’及び二重床構造体18’の移設又は新設の順に実施される。
図13及び図14は、配管ピット5を形成する床構造体18及び床63の変形例を示す縦断面図である。図13及び図14において、図11に示すユティリティ・スペース10の構成要素又は構成部材と実質的に同一又は同等の構成要素又は構成部材については、同一の参照符号が付されている。
図13に示す配管ピット5においては、床構造体18及び床63を構成する床パネル18d、63aが硬質ウレタンフォーム等の樹脂発泡体18c、63cを介して床版19に支持される。図13(B)に示すように、樹脂発泡体18c、63cは床版19上に敷設され、軽量コンクリートが樹脂発泡体18c、63c上に打設される。床パネル18d、63aは、樹脂発泡体63c上に打設された軽量コンクリートの硬化体からなる。
図13(D)は図13(A)のIII−III線における断面図である。図13(A)及び図13(D)に示すように、樹脂発泡体18cは配管スペース11に配置されず、樹脂発泡体63cは排水管3a、3bの配管経路に配置されず、従って、排水管3a、3bを配管可能な連続的空間が床下レベルに形成される。床パネル63a上には、床仕上げ材63bによる床仕上げが施される。所望により、床パネル18dの上面に塗り床材等の床仕上げ材を施工しても良く、また、配管ピット5と関連する床版19の全域及び切付部に防水処理を施しても良い。
図13(C)に示す如く、区画壁17aは、PCa(プレキャストコンクリート)、構造用鋼管又はコンクリート充填鋼管等の横架材18fに支持される。PCa部材等のブロック18eが横架材18fの下側に取外し可能に配置され、ブロック18eはトランクルーム16の床下の配管ピット5を配管スペース11から分離する。
床パネル18d及び樹脂発泡体18cは、排水竪管の交換時に撤去され、配管スペース11’(図12(B))が形成される。床パネル18dの下側に配置された床版貫通孔30から耐火材38が撤去され、排水竪管1a’、1b’(図12(B))が配管スペース11’内に新設される。既設の排水竪管1a、1bと排水管3a、3bとの接続部は分解され、排水管3a、3bは新設の排水竪管1a’、1b’に接続される。排水竪管1a、1bは撤去され、隔壁17b及び床構造体18と同様な隔壁17b’及び床構造体18’ (図12(B))が既存の配管スペース11に施工される。他の手段として、隔壁17b及び床構造体18を配管スペース11に移設することにより、隔壁17b’及び床構造体18’を施工しても良い。
他方、図14に示す配管ピット5では、床構造体18及び床63を構成するPCaパネル18h、63hが砂層18g、63dを介して床版19に支持される。図14(D)は図14(A)のIV−IV線における断面図である。図14(A)及び図14(D)に示すように、PCaパネル63hは、排水管3a、3bの直上部分に配設されず、排水管3a、3bの両側に配置されたPCaパネル63hを架橋するように鋼板63eが配置される。従って、十分な高さ寸法Sを有する配管3a、3bの横引経路が排水管3a、3bの経路に沿って確保される。PCaパネル63h及び鋼板63eの上面には、床仕上げが施される。例えば、床用磁気質タイル63gがバサモル(空練りのモルタル)63fを介してPCaパネル63h及び鋼板63eの上面に接着される。所望により、PCaパネル18hの上面に塗り床材等の床仕上げ材を施工しても良く、また、配管ピット5と関連する床版19の全域及び切付部に防水処理を施しても良い。
PCaパネル18h及び砂層18gは、排水竪管の交換時に撤去され、配管スペース11’(図12(B))が形成される。床パネル18hの下側に配置された床版貫通孔30から耐火材38が撤去され、排水竪管1a’、1b’(図12(B))が配管スペース11’内に新設される。既設の排水竪管1a、1bと排水管3a、3bとの接続部は分解され、排水管3a、3bは新設の排水竪管1a’、1b’に接続される。排水竪管1a、1bは撤去され、隔壁17b及び床構造体18と同様な隔壁17b’及び床構造体18’ (図12(B))が既存の配管スペース11に施工される。他の手段として、隔壁17b、PCaパネル18h及び砂層18gを配管スペース11に移設することにより、隔壁17b’及び床構造体18’を施工しても良い。
図13及び図14に示す床構造体18は、図11に示す床構造体と同様、簡易に撤去可能な二重床構造体を構成する。図13及び図14に示す床構造体18及び床63は、床下中空領域(配管ピット5)に樹脂発泡体18c、63c又は砂層18g、63dを充填した構造を有するので、上下階の騒音伝達を防止し、或いは、安定した歩行感を得る上で有利である。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能であり、このような変形例又は変更例も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
例えば、上記実施例では、排水竪管新設用の床版貫通孔を予め床版に形成し、撤去可能な耐火材を床版貫通孔内に充填する方式を採用しているが、床版貫通孔を鋼鈑等の鋼材で閉鎖し、或いは、配管更新時に床版に穿孔して床版貫通孔を新設しても良い。
本発明は、共用竪管を共用部の竪配管区画に配管する方式を採用した中高層集合住宅に好ましく適用される。本発明によれば、竪配管更新工事に伴う各住戸の建築設備の使用制限期間を短縮するとともに、竪配管更新のために使用される将来的利用スペースを有効利用し、建築物の利用効率を向上することができる。
本発明の収納庫構造及び配管ピット構造を概略的に示す中高層集合住宅の部分平面図及び部分断面図であり、排水竪管更新前の状態が示されている。 本発明の収納庫構造及び配管ピット構造を概略的に示す中高層集合住宅の部分平面図及び部分断面図であり、排水竪管更新過程が示されている。 本発明の収納庫構造及び配管ピット構造を概略的に示す中高層集合住宅の部分平面図及び部分断面図であり、排水竪管更新後の状態が示されている。 配管スペース、トランクルーム及び配管ピットの位置関係を例示する平面図である。 配管スペース、トランクルーム及び配管ピットの他の位置関係を例示する平面図である。 配管スペース、トランクルーム及び配管ピットの更に他の位置関係を例示する平面図である。 配管スペース、トランクルーム及び配管ピットの他の位置関係を例示する平面図である。 本発明を適用した中高層分譲式集合住宅の部分平面図である。 本発明を適用した中高層分譲式集合住宅の部分断面図である。 給水竪管用ユティリティ・スペースの拡大平面図である。 排水竪管用ユティリティ・スペースの拡大平面図及び拡大断面図である。 排水竪管更新方法を概略的に示す排水竪管用ユティリティ・スペースの概略平面図である。 配管ピットを形成する床構造体の変形例を示す排水竪管用ユティリティ・スペースの縦断面図である。 配管ピットを形成する床構造体の他の変形例を示す排水竪管用ユティリティ・スペースの縦断面図である。
符号の説明
1:排水竪管
2:給水竪管
3:横引排水管
4:横引給水管
5:床下配管ピット
6:共用廊下
10:ユティリティ・スペース(排水竪管用)
11:配管スペース(竪配管区画)
12:住戸
13:戸境壁
14:扉
15:壁体
16:トランクルーム(収納スペース)
17a:区画壁
17b:隔壁
18:二重床構造体
19:床版
20:ユティリティ・スペース(給水竪管用)
30:床版貫通孔

Claims (6)

  1. 床下隠蔽型の配管ピットを備えた集合住宅の住戸近傍に収納スペースを形成する収納庫構造において、
    前記収納スペースを区画するとともに、集合住宅の共用部に少なくとも部分的に面するように配置された壁体と、前記収納スペースの床を形成する取外し可能又は撤去可能な床構造体とを有し、前記収納スペースは、建築設備配管の共用竪管を配管した竪配管区画に隣接して配置され、前記床構造体の下側領域は、前記配管ピットの延設部分又は横断部分を構成し、各階の前記収納スペースは、実質的に同一の平面位置に配置され、
    前記床構造体を取外し又は撤去することにより、前記共用竪管を新設可能な竪配管区画が前記収納スペースによって形成されるとともに、既存の共用竪管に接続した排水横引管を新設の共用竪管に対して接続するための空間が前記床構造体の下側領域によって形成されるようにしたことを特徴とする集合住宅の収納庫構造。
  2. 前記竪配管区画及び収納スペースは、住戸の共用廊下側の外壁を部分的に住戸側に変形してなるアルコープ部分に配置され、前記配管ピットは、前記アルコープ部分において前記住戸の外壁から前記共用廊下に向かって延び、前記収納庫及び前記竪配管区画は、前記配管ピットの方向に直列又は並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載の収納庫構造。
  3. 前記配管ピットは、複数の住戸から前記竪配管区画に延び、隔壁によって仕切られた複数の収納スペースが、前記配管ピットの方向に直列又は並列に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納庫構造。
  4. 各住戸の建築設備機器の排水口に接続された建築設備配管の排水横引管を収容する配管ピットを形成するとともに、前記横引管を接続すべき共用竪管を配管した竪配管区画に連続する集合住宅の床下隠蔽型配管ピット構造において、
    各住戸の近傍に配置された収納庫が、各階において実質的に同一の平面位置に配置され、
    前記配管ピットは、前記収納庫の下側に延設され又は該収納庫の下側を横断し、前記収納庫は、前記配管ピットを該収納庫内の空間から隠蔽する取外し可能又は撤去可能な床構造体を有し、
    共用竪管を新設可能な竪配管区画が、前記床構造体の取外し又は撤去により、前記収納庫によって形成され、既存の竪配管に接続された横引配管を新設の共用竪管に対して接続するための空間が、前記床構造体の下側の配管ピット部分によって形成されることを特徴とする集合住宅の配管ピット構造。
  5. 前記竪配管区画及び収納庫は、住戸の共用廊下側の外壁を部分的に住戸側に変形してなるアルコープ部分に配置され、前記配管ピットは、前記アルコープ部分において前記住戸の外壁から前記共用廊下に向かって延び、前記収納庫及び前記竪配管区画は、前記配管ピットの方向に直列又は並列に配置されることを特徴とする請求項4に記載の配管ピット構造。
  6. 前記配管ピットは、複数の住戸から延び、隔壁によって仕切られた複数の収納庫が、前記配管ピットの方向に直列又は並列に配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の収納庫構造。
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