JPH11148153A - 集合住宅の排水システム - Google Patents

集合住宅の排水システム

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Publication number
JPH11148153A
JPH11148153A JP31474697A JP31474697A JPH11148153A JP H11148153 A JPH11148153 A JP H11148153A JP 31474697 A JP31474697 A JP 31474697A JP 31474697 A JP31474697 A JP 31474697A JP H11148153 A JPH11148153 A JP H11148153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage
common vertical
floor
pipe
zone
Prior art date
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Pending
Application number
JP31474697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kitamura
養大 喜多村
Fujio Yamasu
富士雄 山須
Seigorou Akatsui
清吾郎 赤対
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH11148153A publication Critical patent/JPH11148153A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水計画の企画・プラン変更、リフォーム、
リニューアル時、あるいはメンテナンス、補修時に他の
住戸に影響を与えないで対応できると共に、各住戸内で
水まわりのレイアウトの自由度を増大させることができ
る集合住宅の排水システムを提供する。 【解決手段】 集合住宅のスラブ1上の住戸専有ゾーン
4内に床段差又は床上げ二重床2部を形成し、同二重床
2部に住戸内の排水管8を横引き配設すると共に、各住
戸の横引き排水管8を共用ゾーン3の共用竪パイプシャ
フト5に配設された共用竪排水管6に接続してなること
を特徴とする集合住宅の排水システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅、超高層
集合住宅等における排水システムに関し、特に上下階に
影響を及ぼす住戸内の竪パイプシャフトをなくすること
ができる集合住宅の排水システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の集合住宅では、図5に示すように
住戸専有ゾーン20内において、下階の住戸内を竪に貫
通する住戸内竪パイプシャフト21を形成して、排水管
22を通す排水ルートが一般的に採用されている。ま
た、一部を横引きする場合でも、通常は排水勾配を50
分の1で計画しており、更に排水系統は汚水排水と雑用
排水の2系統が一般的であった。
【0003】このように従来の集合住宅の場合、台所、
洗面所、浴室、トイレ等の水まわりからの排水は、各住
戸内の竪パイプシャフト21に点在しており、レイアウ
ト上の自由度が小さく、排水計画の企画変更、あるいは
リフォーム、リニューアル時のプランニングに制約があ
ると共に、メンテナンス、補修時等に他の住戸に影響を
与える等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
に対処することを目的としてなされたものであり、その
第1の課題は、排水計画の企画・プラン変更、リフォー
ム、リニューアル時、あるいはメンテナンス、補修時に
他の住戸に影響を与えないで対応することができる集合
住宅の排水システムを提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の課題は、各住戸内水
場ゾーンで、台所、洗面所、浴室、トイレなど水まわり
のレイアウトの自由度を増大させることができる集合住
宅の排水システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る集合住宅の排水システムは、集合住
宅のスラブ上の住戸専有ゾーン内に床段差又は床上げ二
重床部を形成し、同二重床部に住戸内の排水管を横引き
配設すると共に、各住戸の横引き排水管を共用ゾーンの
共用竪パイプシャフトに配設された共用竪排水管に接続
してなることを特徴とするもので、このように各住戸内
の排水管を横引き配設して共用ゾーンの共用竪パイプシ
ャフトに配設された共用竪排水管に接続する構成とする
ことにより、排水計画の企画・プラン変更、あるいは将
来のリフォーム、リニューアル、更にはメンテナンス、
補修時に他の住戸に影響を与えないでフレキシブルに対
応することが可能となる。
【0007】また、本発明に係る集合住宅の排水システ
ムは、上記した集合住宅の排水システムにおいて、住戸
内の複数系統の排水管をタコ足合流排水チャンバーにつ
なぎ込み、この多支管排水チャンバー及び上記横引き排
水管を介して複数系統の排水管を上記共用竪排水管に接
続してなることを特徴とするもので、このように多支管
排水チャンバーを用いて複数系統の排水管をつなぎ込み
できるようにすることによって、一定のエリア内で水ま
わりのレイアウトの自由度を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実
施形態に係る集合住宅の排水システムの構成を示す縦断
面図(A)とその平面図(B)、図2は本発明の第2の
実施形態に係る集合住宅の排水システムの構成を示す縦
断面図、図3はその平面図、図4は本発明に係る集合住
宅の排水システムに使用するのに好適な低トラップタイ
プのユニットバス(B)を従来のもの(A)と比較して
示す部分縦断面図である。
【0009】図中において、1は集合住宅の上下階間の
スラブであり、同スラブ1上の床面は床段差又は床上げ
二重床2に形成されている。このスラブ1上は、共用ゾ
ーン3と住戸専有ゾーン4とに区画されており、共用ゾ
ーン3には共用竪パイプシャフト5が形成され、同共用
竪パイプシャフト5内に共用竪排水管6が配設されてい
る。
【0010】一方、住戸専有ゾーン4内の住戸内水場ゾ
ーン7は、上記したように床段差又は床上げ二重床2と
なっており、この床段差又は床上げ二重床2には住戸内
の台所、洗面所、浴室、トイレ等の水まわりからの排水
管8が横引き配設され、共用竪パイプシャフト5まで延
長されて共用竪排水管6に接続されている。なお、各住
戸内の通気天井配管9が、同様に天井内を共用竪パイプ
シャフト5まで延長されて共用竪排水管6に接続されて
いる。
【0011】このように各住戸内の排水管8を床段差又
は床上げ二重床2に横引き配設し、共用竪パイプシャフ
ト5に配設されている共用竪排水管6に接続配管するこ
とによって、日常の点検、更新、メンテナンス等を使用
している住戸専有ゾーン4内にて行うことが可能とな
る。
【0012】このため、住宅の排水計画の企画・プラン
変更、あるいは各住戸の将来のリフォーム、リニューア
ル、更にはメンテナンス、補修の際に他の住戸に影響を
与えることなく、上下階の関係を全くした状態でフレキ
シブルに対応することが可能となる。
【0013】通常、二重床2内部に排水管8を横引き配
設する場合、二重床寸法と排水管の勾配の関係から、一
般的な50分の1勾配では、200m/mの二重床2で
横引き寸法は3.0mが限界であったが、配管径及び材
質を変更して排水実験をした結果、100分の1乃至1
50分の1の勾配としても、200m/mの二重床2で
横引き寸法を6.0m乃至9.0mにできる結果が得ら
れた。
【0014】一般的な集合住宅において、排水管8の横
引き距離を9.0m程度に延長できることは、排水つな
ぎ込み位置にかかわる水場ゾーン7を住戸専有ゾーン4
のどの位置にも設定できることを意味する。なお、従来
通りの50分の1勾配とする場合は横引き距離を延長す
るため二重床2の高さを上げることによっても対応する
ことができる。
【0015】また、排水系統が複数に分かれている場
合、二重床2のスペースと水場配置によっては、排水管
8が交差する場合があり、二重床2の高さを上げるか、
水場配置を変更する必要が生ずる。そこで、図2及び図
3に示すような複数の排水管に接続する支管をタコ足状
に設けた多支管排水チャンバー10を用い、二重床2内
に多支管排水チャンバー10を配設することによって、
どの位置からでも排水管8のつなぎ込みができる排水計
画とすることができる。
【0016】なお、上記のように複数の排水系統、すな
わち汚水と雑排水を合流しても、基本的に排水を妨げる
ことはなく、また、つまりの原因ともならないことは実
験による確認結果に基づくものである。
【0017】更に、水場位置を自由に設定することを可
能にする緩勾配横引き排水システムの場合、従来のよう
に水場のみ床段差としてバリアフリー対応のフラット仕
上げ床とするのではなく、住戸内水場ゾーン7を全て二
重床2として計画することによって、仕上げ床段差のな
いバリアフリー住宅を実現することができる。
【0018】合わせて、排水つなぎ込み部で床高さへの
最小寸法を規定するユニットバス12のトラップを図4
の(A)に示すトラップ13から(B)に示すように低
トラップタイプ14に改造することによって、ユニット
バス12の床高さHを約200m/mから約150m/
m程度まで低くすることができると共に、さらに封水深
さhを浅くし、ダブルトラップとすることで、その寸法
を一層縮めることができる。
【0019】従って、上記の実施形態による二重床の緩
勾配合流排水システムを採用とすることによって、住戸
専有ゾーン4の排水つなぎ込み位置をフリーに設定する
ことができ、住戸企画に合わせて台所、洗面所、浴室、
トイレ等水場の自由な位置設定を可能にすることができ
る。
【0020】また、住戸内の竪シャフトをなくし、全て
の竪排水管を共用ゾーン3の共用竪パイプシャフト5に
集中して配設した排水システムとしているため、排水計
画の企画プラン変更、将来のリフォーム、リニューアル
時の更新、変更、更にはメンテナンス、補修の際に、上
下階に影響を与えることなく、フレキシブルに対応する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る集
合住宅の排水システムによると、各住戸内の排水管を横
引き配設して、共用ゾーンの共用竪パイプシャフトに配
設された共用竪排水管に接続しているため、排水計画の
企画・プラン変更、将来のリフォーム、リニューアル、
更にはメンテナンス、補修時に他の住戸に影響を与える
ことなく、フレキシブルに対応することが可能となる。
その上住戸内水場ゾーンを全て二重床として計画するこ
とによって仕上げ床段差のないバリアフリー住宅を提供
できる。
【0022】また、排水管の横引き寸法を長くすること
によって、排水つなぎ込み位置にかかわる水場ゾーンを
住戸専有ゾーンの略どの位置にでも設定することができ
るため、水場位置のレイアウトの自由度を向上させるこ
とができる。特に、多支管排水チャンバーを用いて複数
系統の排水管をつなぎ込みできるようにすることによっ
て、一定のエリア内で水まわりのレイアウトの自由度を
より一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る集合住宅の排水
システムの構成を示す縦断面図(A)とその平面図
(B)である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る集合住宅の排水
システムの構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る集合住宅の排水
システムの構成を示す平面図である。
【図4】本発明に係る集合住宅の排水システムに使用す
るのに好適な低トラップタイプのユニットバス(B)を
従来のもの(A)と比較して示す部分縦断面図である。
【図5】従来の集合住宅の排水システムの構成を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1…スラブ、2…床上げ二重床、3…共用ゾーン、4…
住戸専有ゾーン、5…共用竪パイプシャフト、6…共用
竪排水管、8…排水管、10…多支管排水チャンバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合住宅のスラブ上の住戸専有ゾーン内
    に床段差又は床上げ二重床部を形成し、同二重床部に住
    戸内の排水管を横引き配設すると共に、各住戸の横引き
    排水管を共用ゾーンの共用竪パイプシャフトに配設され
    た共用竪排水管に接続してなることを特徴とする集合住
    宅の排水システム。
  2. 【請求項2】 住戸内の複数系統の排水管を多支管排水
    チャンバーにつなぎ込み、この多支管排水チャンバー及
    び上記横引き排水管を介して複数系統の排水管を上記共
    用竪排水管に接続してなることを特徴とする請求項1記
    載の集合住宅の排水システム。
JP31474697A 1997-11-17 1997-11-17 集合住宅の排水システム Pending JPH11148153A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31474697A JPH11148153A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 集合住宅の排水システム

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JP31474697A JPH11148153A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 集合住宅の排水システム

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JPH11148153A true JPH11148153A (ja) 1999-06-02

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ID=18057096

Family Applications (1)

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JP31474697A Pending JPH11148153A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 集合住宅の排水システム

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JP (1) JPH11148153A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030048280A (ko) * 2001-12-11 2003-06-19 현대건설주식회사 욕실 층상배관 방법
JP2007162301A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Noriatsu Kojima 排水管継手
JP2007255146A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Maeda Corp 建設中の建物の排水方法
JP2011017134A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Fukunaga Hiroshi Kenchiku Kenkyusho:Kk 集合住宅において共用設備のメンテナンス及び更新が容易な地下トレンチ構造及びそれを用いる集合住宅
JP2012219449A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Nice Holdings Inc 戸建て住宅及びその設計方法
JP2016216910A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社ブリヂストン 建築物構造
JP2019124117A (ja) * 2019-03-29 2019-07-25 株式会社ブリヂストン 建築物構造

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