JP2004044206A - 集合住宅建物 - Google Patents

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JP2004044206A
JP2004044206A JP2002202647A JP2002202647A JP2004044206A JP 2004044206 A JP2004044206 A JP 2004044206A JP 2002202647 A JP2002202647 A JP 2002202647A JP 2002202647 A JP2002202647 A JP 2002202647A JP 2004044206 A JP2004044206 A JP 2004044206A
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Kazuyuki Shibusawa
渋沢 和行
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

【課題】本発明は、簡略な構成で、排水設備の配置に影響されない住戸を備える集合住宅建物を提供する。
【解決手段】集合住宅建物1は、複数の住戸2が、何れも開放廊下12に面して配置される。住戸2の屋内空間4の床構造は、床スラブ9と、床スラブ9上に配される床材10の間に床下空間11が設けられた二重床8で、床スラブ9は、屋外空間3に面する側に比べて、開放廊下12に面する端辺9bの高さ位置を低くした勾配を有している。開放廊下12には、各住戸2毎に排水竪管15が内包されたシャフトスペース14が設けられる。各住戸2の水場6で発生した雑排水及び汚水は横引き管13に排水されるが、横引き管13が配置される床スラブ9には、開放廊下12に向かって低くなる勾配が設けられるため、雑排水及び汚水は横引き管13内をスムーズに自然流下し、排水竪管15に達する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水設備の配置に影響されない住戸を備える集合住宅建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅建物20は、図2(a)に示すように、居室23や水場24等の屋内空間22とバルコニー等の屋外空間25を備えた住戸21を複数有している。該住戸21の床構造には、図2(b)に示すように、水平に配された床スラブ27と、該床スラブ27に支持される床材28との間に所定高さの床下空間29を確保した二重床26が用いられており、前記水場24近傍では、床下空間29に対して横引き管30等の排水設備に必要な高さを確保することを目的に、床スラブ27に段差が設けられる場合が多い。
【0003】
また、図2(a)に示すように、このような構成の住戸21内には、水場24等より生じる雑排水及び汚水を効率よく接地階まで落下させることを目的に、例えばキッチン24aや、洗面・浴室24b、トイレ24c等、雑排水及び汚水が生じる箇所各々に、排水竪管を配置する必要があり、これらを収める空間としてシャフトスペース31a、31b、31cが確保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、床スラブ27に段差を設ける構成は、施工が煩雑で工期の長期化や工費の増大を生じやすい。また、屋内空間22内にシャフトスペース31a、31b、31cを設ける構成は、屋内空間22のリフォーム等によりプラン変更を計画する場合に、計画の自由度を著しく阻害する等の課題を生じていた。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、簡略な構成で、排水設備の配置に影響されない住戸を備える集合住宅建物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の集合住宅建物は、複数の住戸と、該住戸が共有する開放廊下とを備える集合住宅建物であって、前記住戸の床構造には、前記開放廊下に面する一方の端辺が、これと向かい合う他方の端辺と比較して、水平レベルを低くするよう勾配を設けて配置された床スラブと、該床スラブに支持され、水平面を形成するように設置された床材とによりなる二重床が形成されるとともに、前記開放廊下には、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する排水竪管が配置されて、該排水竪管に、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する横引き管が、前記床スラブ上に配されることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の集合住宅建物は、前記床スラブの勾配が、75分の1に設定されることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅建物を図1に示す。本発明は、集合住宅建物内に設けられる住戸の床スラブを、開放廊下に向かうに従い低くなるように勾配を設けるとともに、排水竪管を開放廊下に設け、住戸内より生じる雑排水及び汚水を、床スラブ上に配置された横引き管を介して開放廊下に設けた排水竪管に排水させ、住居内を排水竪管の配置に左右されない自由空間に形成するものである。
【0009】
集合住宅建物1は、図1(a)の平面図、及び(b)の側面図に示すように、その架構構造が、鉛直方向に立設された複数の柱16と、隣り合う柱16を水平に連結する梁17とによりなる一般的なラーメン架構18であり、該柱16と梁17により囲まれた領域内には、住戸2の屋内空間4が設けられている。
前記屋内空間4は、居室5と、キッチン6aや洗面・浴室6b、トイレ6c等を有する水場6と、玄関7とを備えており、前記ラーメン架構18より外方に突出するように設けられた一方の片持ちスラブ19aに設けられたバルコニー等の屋外空間3と合わせて、1戸の住戸2を構成している。集合住宅建物1には、このような住戸2が複数設けられており、これらは何れも共用領域である開放廊下12に面するように配置されている。該開放廊下12は、前記ラーメン架構18より外方に突出し、一方の片持ちスラブ19aと向かい合う位置に配された他方の片持ちスラブ19bに設けられており、図示しない階段やエレベータ等とのアクセス経路となるもので、各住戸2の玄関7に面する構成となっている。
【0010】
また、図1(b)に示すように、前記住戸2における屋内空間4の床構造は、床スラブ9と、該床スラブ9の上部に配置される床材10の間に所定高さの床下空間11が設けられた二重床8が形成されている。前記床スラブ9は、屋内空間4が設けられているラーメン架構18の柱16と梁17に囲まれた領域に一体的に設置されているが、階高は同一であるものの、前記開放廊下12に面する側の梁17が、屋外空間3に面する側の梁17に比べて、その高さ位置を低く配置されている。したがって、設置される床スラブ9も、屋外空間3に面する側の端辺部9aに比べて、開放廊下12に面する側の端辺9bの高さ位置が低くなるため、床スラブ9は勾配を有するように配置されることとなる。
なお、該床スラブ9に支持される床材10は、水平面を保持するようにその高さ位置を調整して配置されるため、図1(b)に示すように、床スラブ9と床材10との間の床下空間11は、屋外空間3側に比べて開放廊下12側の空間高さhが大きくなる構成となる。したがって、床スラブ9に勾配を持たせて傾斜床として設置すると、住戸2の開放廊下12に面する側の有効高さがやや低くなるものの、相対する屋外空間3に面する側の有効高さは従来と同程度を確保できるものである。
【0011】
一方、図1(a)に示すように、前記開放廊下12には、各住戸2毎にシャフトスペース14が設けられている。該シャフトスペース14には、排水竪管15が内包されており、該排水竪管15と、前記住戸2内で雑排水及び汚水が発生するキッチン6aや洗面・浴室6b、トイレ6c等の水場6とは、前記床スラブ9上に配された横引き管13を介して連結される構成となっている。
これにより、前記キッチン6aや洗面・浴室6b、トイレ6c等の水場6で発生した雑排水及び汚水は各々に連結された横引き管13に排水されるが、横引き管13が配置されている床スラブ9には、排水竪管15の設けられた開放廊下12に向かって低くなる勾配が設けられているため、雑排水及び汚水は横引き管13内をスムーズに自然流下し、排水竪管15に達することとなる。
【0012】
ここで、前記横引き管13の排水勾配の限度は、一般に75分の1程度であることが知られていることから、横引き管13が配置される床スラブ9に対して設ける勾配を、75分の1と同程度もしくはこれよりも急勾配とすれば、雑排水及び汚水は横引き管13内をスムーズに自然流下できるものである。したがって、最小の勾配で横引き管13の排水をスムーズに行うには、床スラブ9の勾配は、75分の1程度に設定することが望ましい。
【0013】
このように、住戸2内の水場6よりも、開放廊下12は水平レベルが低い構成となっているため、横引き管13を延長させれば、排水竪管15の設置位置は開放廊下12の何れの位置でもよい。このため、雑排水及び汚水を分流処理するような、1住戸2の排水に排水竪管15を複数必要とする場合においても、1箇所のシャフトスペース14内に全ての排水竪管15を収めることができるものである。
【0014】
なお、本実施の形態はあくまでも一つの例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、本実施の形態に限定されずにいかなる形態をも採用しうることは、言うまでもない。
【0015】
上述する構成によれば、排水竪管15を住戸2の外方で開放廊下12に配置するとともに、住戸2の屋内空間4に配される床スラブ9に対して開放廊下12側の端辺9bが、これと向かい合う端辺9aと比較して低くなるような勾配を設けておき、この床スラブ9に水場6と排水竪管15とを連結する横引き管13を配置し、該横引き管13を介して住戸2内の水場等より生じる雑排水及び汚水を自然流下させて、前記排水竪管15に排水する構成とした。これにより、住戸2の屋内空間4には、排水竪管15を配置するためのシャフトスペース14を設ける必要がないため、屋内空間4の有効スペースが増大するとともに、屋内空間4のレイアウトがシャフトスペース14の位置に左右されることがなく、住戸プランやリフォーム等何れの場合においても、屋内空間4の設計に自由度を増すことが可能となる。
【0016】
また、前記屋内空間4の床構造が二重床8となっているため、床スラブ9に勾配を持たせて傾斜床として設置しても、床材10は水平に保持できるとともに、住戸2の開放廊下12に面する側の有効高さがやや低くなるものの、相対する屋外空間3に面する側の有効高さは従来と同程度を確保することが可能となる。
【0017】
さらに、前記床スラブ9に勾配を持たせることにより、従来の段差付きスラブの施工と比較して鉄筋加工等が不要となるため、施工性が良く、高品質でありながら工期短縮、工費削減を図ることが可能となる。
【0018】
また、排水竪管15は、開放廊下12のいずれの位置に配置しても良いため、排水竪管15が複数本必要となる分流式の場合においても、住戸2に対してシャフトスペース14を1箇所のみに設け、その内方に収めれることができるとともに、排水竪管15の遮音やシャフトスペース14の防音仕様が不要となるため、工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の集合住宅建物によれば、複数の住戸と、該住戸が共有する開放廊下とを備える集合住宅建物であって、前記住戸の床構造には、前記開放廊下に面する一方の端辺が、これと向かい合う他方の端辺と比較して、水平レベルを低くするよう勾配を設けて配置された床スラブと、該床スラブに支持され、水平面を形成するように設置された床材とによりなる二重床が形成されるとともに、前記開放廊下には、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する排水竪管が配置されて、該排水竪管に、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する横引き管が、前記床スラブ上に配されることから、住戸の屋内空間に排水竪管を配置するためのシャフトスペースを設ける必要がないため、屋内空間の有効スペースが増大するとともに、屋内空間のレイアウトがシャフトスペースの位置に左右されることがないため、住戸プランやリフォーム等何れの場合においても、屋内空間の設計に自由度を増すことが可能となる。
【0020】
また、前記屋内空間の床構造が二重床となっているため、床スラブに勾配を持たせて傾斜床として設置しても、床材は水平に保持できるとともに、住戸の開放廊下に面する側の有効高さがやや低くなるものの、相対する側の有効高さは従来と同程度を確保することが可能となる。
【0021】
さらに、前記床スラブに勾配を持たせることにより、従来の段差付きスラブの施工と比較して鉄筋加工等が不要となるため、施工性が良く、高品質でありながら工期短縮、工費削減を図ることが可能となる。
【0022】
また、排水竪管は、開放廊下のいずれの位置に配置しても良いため、排水竪管が複数本必要となる分流式の場合においても、住戸に対してシャフトスペースを1箇所のみに設け、その内方に収めれることができるとともに、排水竪管の遮音やシャフトスペースの防音仕様が不要となるため、工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0023】
請求項2記載の集合住宅建物によれば、前記床スラブの勾配が、75分の1に設定されることから、床スラブ9上に配された横引き管13は、雑排水及び汚水をスムーズに自然流下することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅建物の概略を示す図である。
【図2】従来の集合住宅建物の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 集合住宅建物
2 住戸
3 屋外空間
4 屋内空間
5 居室
6 水場
6a キッチン
6b 洗面・浴室
6c トイレ
7 玄関
8 二重床
9 床スラブ
10 床材
11 床下空間
12 開放廊下
13 横引き管
14 シャフトスペース
15 排水竪管
16 柱
17 梁
18 ラーメン架構
19a 一方の片持ちスラブ
19b 他方の片持ちスラブ
20 集合住宅建物
21 住戸
22 屋内空間
23 居室
24 水場
24a キッチン
24b 洗面・浴室
24c トイレ
25 屋外空間
26 二重床
27 床スラブ
28 床材
29 床下空間
30 横引き管
31a シャフトスペース
31b シャフトスペース
31c シャフトスペース

Claims (2)

  1. 複数の住戸と、該住戸が共有する開放廊下とを備える集合住宅建物であって、
    前記住戸の床構造には、前記開放廊下に面する一方の端辺が、これと向かい合う他方の端辺と比較して、水平レベルを低くするよう勾配を設けて配置された床スラブと、
    該床スラブに支持され、水平面を形成するように設置された床材とによりなる二重床が形成されるとともに、
    前記開放廊下には、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する排水竪管が配置されて、
    該排水竪管に、住戸内より生じる雑排水及び汚水を排水する横引き管が、前記床スラブ上に配されることを特徴とする集合住宅建物。
  2. 請求項1に記載の集合住宅建物において、
    前記床スラブの勾配が、75分の1に設定されることを特徴とする集合住宅建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101832036A (zh) * 2010-05-04 2010-09-15 宋永千 小户型跃层洋房
JP2021123975A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 正通 亀井 多層階建物の床下構造

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