JP4749208B2 - 機器の保守に用いられる試験用電気接続器具、着脱カバー体及び電気試験方法 - Google Patents

機器の保守に用いられる試験用電気接続器具、着脱カバー体及び電気試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、機器の保守に用いられる試験用電気接続器具、着脱カバー体及び電気試験方法に係り、特に、電力用配電盤や継電器盤等の機器の試験等に用いられるテストプラグに用いられる試験用電気接続器具、着脱カバー体及び電気試験方法に関する。
従来より、図2に示すように、保守員は、テストプラグ40を用いて、電力用配電盤や継電器盤等の機器Bの試験を行う。試験は、機器Bの内部にある複数のテスト端子30のうち必要なテスト端子にテストプラグ40を組み付けた状態で行われる。
保守員は、まず、テストプラグ40のナット41aに導通アングル100又は110(図15及び図16参照)を取り付け、次に、図3に示すようにテストプラグ40をテスト端子30に差し込む。これにより、例えば、図5に示すように、導通アングル100又は110(図3において、符号1aに相当)が取り付けられたナット41aに応じた電源側活線導体46a及び計器側非活線導体42aが、電気的に接続される。
保守員は、そのような状態で、機器Bに必要な模擬入力をさせて試験をしたり、機器Bの外部にある外部要素の測定をしたりする。
このテストプラグ40は、試験の目的に応じた電源側活線導体46a及び計器側非活線導体42aを電気的に接続させるために、電源側活線導体46a及び計器側非活線導体42aに対応したナット41aに導通アングル100又は110を取り付ける。ここで、導通アングルとしては、図15及び図16に示す2種類の導通アングル100及び110が知られている。
図15に示すように、一方の導通アングル100は、図16に示すような絶縁体114による被覆がされていない導電体101と、電気接続端子102及び103とを備える。図16に示すように、導通アングル110は、導電体101の表面を被覆した絶縁体114を備える。つまり、導通アングル110は、電気接続端子102及び103以外の部分の表面を全部被覆されている。
導通アングル100及び110は、いずれも、導通性を有する板部材を切断し曲げ加工を施して電気接続端子102及び103並びに導電体101を形成している。
ところで、テストプラグ40は、電気接続端子102及び103をそれぞれナット41a及び49aで挟んで、導通アングル100を保持するので、電気接続端子102及び103はほとんど露出しない。
しかし、導電体101の表面は、導通アングル100の外側から接触可能な状態で露出しているので、機器Bの測定・試験中に、導通アングル100に取り付けられた鰐口71(図6参照)が、別の導電体101に接触して電気回路に線間短絡をしてしまう問題がある。
また、保守員が導電体101の表面に接触して、保守員が感電してしまう問題もある。さらに、導電体101の表面は平坦に形成されているので、保守員が測定・試験のために鰐口71(図6参照)で導電体101を挟んでも、鰐口71に作用する僅かな引っ張り力によって、鰐口71が導電体101から外れてしまう問題もある。
一方、導通アングル110は、導電体101すなわち電気接続端子102,103以外の部分のすべての表面を被覆している絶縁体114を備えているので、導電体101が機器Bの測定・試験中に、他の電気回路に線間短絡をしてしまうことはほとんどない。また、保守員が導電体101の表面に接触して、保守員が感電してしまうこともほとんど無い。
しかし、導電体101の表面は絶縁体114で被覆されているので、保守員は導電体101を鰐口71で挟むことができない。このため、例えば、電力を安定供給するために機器Bに必要な各種の測定・試験のうち、導電体101に校正電源等を付与するタイプの試験はできない。
このため、保守員は、導通アングル110が取り付けられたテストプラグ40をテスト端子30に取り付けて一般的な試験を行った結果、校正電源を付与するタイプの試験が必要である、と判断した場合、以下の作業手順で導通アングル110を導通アングル100に取り替える作業を行った後に、校正電源を付与するタイプの試験を行わなければならない。
すなわち、保守員は、先ず、導通アングル110が取り付けられたテストプラグ40をテスト端子30から取り外し、次に、導通アングル110をテストプラグ40から取り外し、次に、テストプラグ40に導通アングル110を取り付け、そして、導通アングル100が取り付けられたテストプラグ40をテスト端子30に取り付ける作業をしなければならない。
又は、保守員は、先ず、導通アングル100が取り付けられた別のテストプラグ40を用意し、次に、導通アングル110が取り付けられたテストプラグ40をテスト端子30から取り外し、次に、予め用意した導通アングル100が取り付けられた別のテストプラグ40をテスト端子30に取り付ける作業をしなければならない。
したがって、以上の作業手順では、導通アングルの取り替え作業に多くの手間及び時間を要するので、機器Bの試験の作業効率が低いという問題がある。
また、保守員が、導通アングルテスター線に接続されたねじ又はスプリングをテストプラグ40の2つの端子に取り付けて、機器Bの2つの回線間の電圧測定をしようとすると、鰐口で端子を挟むことができず、保守員がねじ又はスプリングを保持しなければならないので、電気的接触が不安定となり確実な測定ができないという問題がある。
また、ねじ又はスプリングは、小さい電機部品であるので、紛失されてしまう恐れが高い。そして、測定のためにねじ又はスプリング端子に付け外しする際には,保守員が機器Bの充電部分に接触してしまう問題がある。
これらの問題について、配電盤等に設けられているテスト端子に係合させるテストプラグの技術が記載された文献がある(特許文献1参照)。この文献には、テストプラグを保護するためのカバーに関する技術が記載されているが、試験用電気接続器具及び保守のための電気試験方法に関するものは見当たらない。
実用新案登録第3081845号公報
本発明は、以上のような問題を解決し、感電の危険が少なく、試験用の配線作業が容易で確実なテストプラグ用電気接続器具及びそのテストプラグ用電気接続器具を利用した電気試験方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、発明者は、保守員が接触しやすい導電体の外側を絶縁体で被覆し、導電体の内側を露出させ、被覆した絶縁体に凹部を設け、導電体が接続されている回線を識別可能とした以下の試験用電気接続器具及び電気試験方法の発明をした。
(1) 機器の内部に配置された活線側導体を電源側活線導体と計器側非活線導体とによって電気的に分割するとともに、前記電源側活線導体及び前記計器側非活線導体に対応する回線の電気的試験をすることができるテストプラグに用いられる試験用電気接続器具であって、前記電源側活線導体に電気的に接続される第1の接続端子と、前記第1の接続端子から離れた位置に配置され、前記計器側非活線導体に電気的に接続される第2の接続端子と、前記第1の接続端子と第2の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子をつなぐブリッジ用導電体と、前記ブリッジ用導電体を被覆する絶縁体で構成され該ブリッジ用導電体の表面を絶縁するとともに、所定の電気測定端子と前記ブリッジ用導電体とを電気的に接続することを可能にする導電接続部を備えるカバー体と、を備えた試験用電気接続器具。
(1)に記載の発明は、ブリッジ用導電体の中間部の表面を絶縁体で絶縁しているので、保守員がブリッジ用導電体に接触して感電してしまう危険性が少ない。また、電気測定端子をブリッジ用導電体に電気的に接続することを可能にする導電接続部が中間部に設けられているので、保守員は、その導電接続部に電気測定端子(いわゆる鰐口など)を接続して、所定の電気試験を行うことができる。
また、試験用電気接続器具は、前記電源側活線導体に電気的に接続される第1の接続端子と、前記計器側非活線導体に電気的に接続される第2の接続端子とを有するので、電源側活線導体と計器側非活線導体とは導電体を介して電気的に接続された状態で所定の電気試験を行うことができる。
(2) (1)に記載の試験用電気接続器具であって、前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子はいずれも開口部を有する板状部材であり、前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子は、これらの開口部が同一方向を向くように、かつ、これらの面が平行になるように配置され、前記導電接続部は、前記第1の接続端子の開口部の方向と同一の方向に開口している試験用電気接続器具。
(2)に記載の発明は、導電接続部を第1の接続端子の開口部の方向と同一の方向に開口させているので、第1の接続端子及び第2の接続端子をテスト端子に装着させることにより、導電接続部はテスト端子側に向く。このため、試験用電気接続器具がテスト端子に装着されると、導電接続部はブリッジ用導電体とテスト端子との間に向くので、保守員から実質的に見ることができず、保守員は導電接続部に接触することがほとんどできない。しかし、電気測定端子は、ブリッジ用導電体とテスト端子との間に差し込むことができるので、電気測定端子はブリッジ用導電体に電気的に接続することができる。
(3) (1)又は(2)に記載の試験用電気接続器具であって、前記導電接続部を電気的に接続不可能に塞ぐシャッター手段を備え、前記シャッター手段は絶縁性を有する試験用電気接続器具。
(3)に記載の発明は、前記導電接続部を電気的に接続不可能に塞ぐ絶縁性を有するシャッター手段を備えているので、保守員は、保守員が導電接続部に電気測定端子を接続しない場合には、シャッター手段により導電接続部を塞ぎ、そうでない場合には、シャッター手段により導電接続部を露出させる。これにより、保守員が導電接続部に電気測定端子を接続させないときにおける、保守員が導電接続部に接触して感電する危険性をより少なくすることができる。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載の試験用電気接続器具であって、前記絶縁体は前記導電接続部の反対側に凹部を有する試験用電気接続器具。
(4)に記載の発明は、導電接続部の反対側の絶縁体に凹部を有するので、電気測定端子は導電接続部と凹部とを挟むことができる。このため、電気測定端子は確実に導電接続部に接触させることができる。つまり、保守員が電気測定端子としていわゆる鰐口を用いて試験を行う場合、鰐口の歯が凹部に噛み合うので、試験中に鰐口が電気測定端子から外れにくくすることができる。
(5) (4)に記載の試験用電気接続器具であって、前記凹部はこれの底に滑り止めを有している試験用電気接続器具。なお、滑り止めは波状に形成されていることがさらに望ましい。
(5)に記載の発明は、凹部の底に滑り止めを有するから、電気測定端子は、導電接続部と凹部とを挟むと、滑り止めにより電気測定端子が導電接続部からずれてしまうことを防止することができる。さらに望ましくは、凹部はこれの底に滑り止めを施し、さらに滑り止めは波形状に形成することにより、電気測定端子はさらに試験用電気接続器具から外れにくくなる。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の試験用電気接続器具であって、前記絶縁体は前記回線の種類を識別する識別手段を有する試験用電気接続器具。
(6)に記載の発明は、回線の種類を識別することができる識別手段を絶縁体に設けているので、保守員は、試験用電気接続器具が接続されている回線の種類を簡単に識別することができる。このため、保守員は、誤って別の試験用電気接続器具に電気測定端子を接続してしまうことを防止することができる。識別手段は、例えば、絶縁体の色を、赤、白、青又は黒で着色して、保守員が識別しやすくすることが望ましい。又は、R、S、T又はN等の回線の記号を絶縁体に記載してもよい。
(7) (6)に記載の試験用電気接続器具であって、前記識別手段は前記ブリッジ用導電体又は前記絶縁体から取り外すことができる取り外し機構を有する試験用電気接続器具。
(7)に記載の発明は、取り外し機構を有しているので、必要に応じて、識別手段を用いることができる。
(8) (1)から(7)のいずれかに記載の結合試験用電気接続器具であって、前記テストプラグは、さらに、別の活線側導体を別の電源側活線導体と別の計器側非活線導体とによって電気的に分割するとともに、前記別の電源側活線導体及び前記別の計器側非活線導体に対応する別の回線の電気的試験をすることができ、当該試験用電気接続器具は、さらに、前記別の電源側活線導体に電気的に接続される第3の接続端子と、前記第3の接続端子から離れた位置に配置され、前記別の計器側非活線導体に電気的に接続される第4の接続端子と、前記ブリッジ用導電体に絶縁状態で、前記第3の接続端子と前記第4の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第3の接続端子及び前記第4の接続端子をつなぐ別のブリッジ用導電体と、を備え、前記絶縁体は、さらに、前記別のブリッジ用導電体の表面を絶縁し、別の電気測定端子を前記別のブリッジ用導電体に電気的に接続することを可能にする別の導電接続部を有し、前記ブリッジ用導電体及び前記別のブリッジ用導電体を所定の位置に保持する試験用電気接続器具。
(8)に記載の発明は、さらに、別のブリッジ用導電体を有するので、1つの試験用電気接続器具で、互いに絶縁状態を維持しながら、ブリッジ用導電体と別のブリッジ用導電体とに電気測定端子を取り付けることができる。また、第1の接続端子と第3の接続端子の距離は、テストプラグの寸法に合わせることにより、同時に、2つの接続端子をテストプラグに設けることができる。また、保守員が誤ってテストプラグに装着することを防止することができる。また、テストプラグに用いる試験用電気接続器具の数を少なくすることができるので、試験用電気接続器具の紛失を防止することができる。
(9) (8)に記載の試験用電気接続器具であって、前記絶縁体は、前記別の回線の種類を識別する別の識別手段を有する試験用電気接続器具。
(9)に記載の発明は、別の識別手段を有しているので、保守員は、別の回線の種類を確実に識別することができる。
(10) 機器の内部に配置された活線側導体を電源側活線導体と計器側非活線導体によって電気的に分割して、前記機器を試験することができるテストプラグに用いられ、前記電源側活線導体に電気的に接続される第1の接続端子と、前記第1の接続端子から離れた位置に配置され、前記計器側非活線導体に電気的に接続される第2の接続端子と、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子をつなぐブリッジ用導電体と、を備えた導通アングルに用いられる着脱カバー体であって、前記ブリッジ用導電体の表面を絶縁するカバー部と、前記カバー部を前記ブリッジ用導電体に着脱させる着脱手段と、を備え、前記カバー体は、電気測定端子を前記ブリッジ用導電体に電気的に接続することを可能にする導電接続部を有する着脱カバー体。
(11) (10)に記載の着脱カバー体であって、前記ブリッジ用導電体はほぼ矩形の断面形状を有し、前記着脱手段は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の幅と略同じ寸法の幅及び前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより深い深さを有する嵌着凹部と、前記嵌着凹部の底部から前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さと略同じ寸法の位置の前記嵌着凹部の両側に、相対する方向に向けて伸びるように形成された一対の突起部と、を備え、各突起部は、弾性体で構成され、前記ブリッジ用導電体が前記嵌着凹部に嵌着されることにより、相対する方向の反対側に弾性変形され、前記ブリッジ用導電体が前記嵌着凹部に嵌着されたことにより、前記嵌着された前記ブリッジ用導電体を前記嵌着凹部に係止する着脱カバー体。
(12) (10)に記載の着脱カバー体であって、前記ブリッジ用導電体はほぼ矩形の断面形状を有し、前記着脱手段は、前記ブリッジ用導電体が摺動する摺動面と、前記ブリッジ用導電体をこれの断面形状の幅方向に摺動させる摺動方向規制部と、摺動された前記ブリッジ用導電体を所定の位置で摺動を止めさせる摺動止め部と、前記カバー部に片持ち支持され、前記ブリッジ用導電体を前記摺動面に押しつける弾性体のカンチレバーと、を備え、前記カンチレバーは、これの先端から所定の距離だけ離れた位置に前記ブリッジ用導電体に接触する接触部を有し、前記先端における前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより大きく、前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記カンチレバーの先端から前記接触部に向かうにつれて、漸次小さくなり、前記接触部における前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより小さい、着脱カバー体。
(10)、(11)及び(12)に記載の発明は、着脱カバー体を従来より用いられており、被覆されていない導通アングルに適用することができるので、本発明の着脱カバー体を適用した導通アングルは上述の作用効果を奏する。
(13) テストプラグを用いた機器の電気試験方法であって、試験目的にあわせて選定された(1)から(9)のいずれかに記載の試験用電気接続器具、又は、(10)に記載の着脱カバー体を取り付けた導通アングルを前記テストプラグに装着する装着ステップと、前記装着ステップによって装着された前記テストプラグをテスト端子に挿入する挿入ステップと、前記導電接続部に試験用端子を接続する接続ステップと、を有する電気試験方法。
(13)に記載の発明は、電気試験方法に、上述の試験用電気接続器具又は着脱カバー体を用いるので、電気試験方法は上述の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、感電の危険が少なく、試験用の配線作業が容易で確実なテストプラグ用の試験用電気接続器具及び着脱カバー体並びに電気試験方法を提供することができる。また、識別手段が設けられているので、保守員は試験用電気接続器具がどの回線につながれているかについて識別することができるので、保守員が試験用電気接続器具を誤ったテストプラグの位置に接続することを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付した図面を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[第1の実施例]
図1は、本発明に係る試験用電気接続器具1の構成を示す三面図である。図6は、図1に示す試験用電気接続器具に電気測定端子を接続する状態を説明する斜視図である。
<試験用電気接続器具>
図1及び図6を参照するに、試験用電気接続器具1は、導電部材10と絶縁体20とを備えるいわゆる導通アングルである。図1(b)に示すように、導電部材10は、導電性を有する1枚の金属板を切断、曲げ加工をすることにより形成される。導電部材10は、導電体11と、導電体11の一端に電気的に接続された電気接続端子12と、導電体11の他端に電気的接続された電気接続端子14とを有する。したがって、導電体11は、ほぼ矩形の断面形状を有する。
図1(c)に示すように、電気接続端子12は円状の平面を有する。電気接続端子12には、これの中心からこれの外周面に向かって開口するU字状の開口部13が形成されている。開口部13の底部は半円状とされ、その底部の中心の位置と電気接続端子12の中心の位置とは同一とされる。
図1(d)に示すように、電気接続端子14は、電気接続端子12の外径より小さい外径の円状の平面を有する。電気接続端子14の中心の位置と電気接続端子12の中心の位置とは同一とされる。電気接続端子14には、これ中心からこれの外周面に向かって開口するU字状の開口部15が形成されている。開口部15の開口幅は、開口部13の開口幅より狭い。開口部15の底部は半円状とされ、その中心の位置と電気接続端子14の中心の位置とは同一とされる。したがって、電気接続端子14、開口部13の底部及び開口部15の底部の中心の位置は、電気接続端子12の面に直角の方向に伸び、電気接続端子12の中心から伸びる直線上にある。
図1(b)に示すように、導電体11は、開口部13が開口している方向と開口部15が開口している方向とが平行となるように、コの字状に折り曲げられている。したがって、電気接続端子12と電気接続端子14とは、これらの面が互いに平行になるように、配置されている。
導電体11の端部11a及び11cは、ブリッジ部11bに対して同一方向にほぼ直角に折り曲げられている。その結果、導電体11は端部11a及び11cとブリッジ部11bとによってコの字状を形成している。ブリッジ部11bにおいて、ブリッジ部11bから端部11a及び11cが伸びている方向に向いている面がある側は、ブリッジ部11bの内側とされ、その反対側は、ブリッジ部11bの外側とされる。また、ブリッジ部11bにおいて、ブリッジ部11bの外側及び内側の面が広がる方向に向いている両面は、ブリッジ部11bの側面とされる。
端部11aは、開口部13が開口している位置以外の電気接続端子12の外周に接続されている。具体的には、端部11aは、開口部13が開口している位置に対して反対の位置に、端部11aが伸びる方向と開口部13が開口している方向とが一致するように、接続している。
端部11cは、開口部15が開口している位置以外の電気接続端子14の外周に接続されている。具体的には、端部11cは、開口部15が開口している位置に対して反対の位置に、端部11cが伸びる方向と開口部15が開口している方向とが一致するように、接続している。
端部11a及び11cの表面並びにブリッジ部11bの外側及び両側面は絶縁体20によって被覆されているが、ブリッジ部11bの内側は被覆されていない。したがって、ブリッジ部11bの内側の周囲は、ブリッジ部11bの両側面を被覆している絶縁体20と、両端部11a,11cの表面を被覆している絶縁体20とで囲まれている。換言すれば、鰐口71のような電気測定端子をブリッジ部11bに電気的に接続可能にする導電接続部が絶縁体20に形成されている。ここでいう導電接続部は、例えば、ブリッジ部11bの一方の側面に絶縁体20が形成されていない状態、換言すれば、ブリッジ部11bを完全に囲繞していない状態も含む。
ブリッジ部11bの外側を被覆している絶縁体20には、凹部22が設けられている。しかし、絶縁体20は凹部22を省略してもよい。凹部22の底部には、鰐口71が滑らないように、波形状や格子状などの滑り止めが形成されている。
導電部材10は、例えば、銅板のような導電性の良い金属材料からなる板で製作される。また、絶縁体20は、例えば、エポキシ樹脂やポリエステル樹脂のような電気絶縁性の良いプラスチック材料により製作される。
導電部材10と絶縁体20とは接着剤により接着される。すなわち、絶縁体20は、予め金型で成型され、成型された絶縁体20は接着剤によりブリッジ部11bの内側が露出するように、接着される。又は、導電部材10は、プレス加工により、図1(b)に示すコの字形状に加工された後、絶縁体20を導電部材10に成型することにより、導電部材10に絶縁体20を固着させてもよい。
<テスト端子>
図2、図3、図4、図5及び図6を参照して、本発明に係る試験用電気接続器具1の使用法を説明する。図2は、電力用配電盤・継電器盤の試験等に用いられるテストプラグとテスト端子の断面図である。図3は、図1に示す試験用電気接続器具1が装着されたテストプラグ40をテスト端子30に挿入した状態を示す断面図である。図4は、図2に示すテストプラグ40及びテスト端子30に関係する部分の電気回路図である。図5は、図3に示すテストプラグ40及びテスト端子30の電気回路図である。図6は、試験用電気接続器具1に電気測定端子を接続する状態を説明する斜視図である。
図2に示すように、電力用配電盤や継電器盤等の機器Bには、試験又は計器9a、9b、9c(図4参照)の校正を行うためのテスト端子30が設けられている。テスト端子30は、取り付け部31により機器Bに取り付けられており、絶縁体35により保護されている。
図4に示すように、テスト端子30は、第1、第2、第3及び第4のテスト端子部30a、30b、30c及び30dを構成している。第1、第2、第3及び第4のテスト端子部30a、30b、30c及び30dは、それぞれ、第1、第2、第3及び第4の電源側端子36a、36b、36c及び36dと、負荷側端子32a、32b、32c及び32dとの間を電気的に接続されている。したがって、第1、第2及び第3のテスト端子部30a、30b及び30cはいずれも活線側導体として作用し、第4のテスト端子部30dは非活線側導体として作用している。なお、これらの端子36a、36b、36c及び36d並びに32a、32b、32c及び32dは互いに同一構成である。
負荷側端子32a、32b、32c及び32dは、それぞれ、負荷側導体33a、33b、33c及び33dを介して、接点部34a、34b、34c及び34dの一方の接点に電気的に接続されている。電源側端子36a、36b、36c及び36dは、それぞれ、電源側導体37a、37b、37c及び37dを介して、接点部34a、34b、34c及び34dの他方の接点に電気的に接続されている。
負荷側導体33a、33b、33c及び33dは、それぞれ、電源側導体37a、37b、37c及び37dに接離可能な状態で、テスト端子30の内部に配置されている。電源側導体37a、37b、37c及び37dは、それぞれ、負荷側導体33a、33b、33c及び33dに接離可能な状態で、テスト端子30の内部に配置されている。
接点部34a、34b、34c及び34dの一方の接点は、それぞれ、負荷側導体33a、33b、33c及び33dの端部に設けられている。接点部34a、34b、34c及び34dの他方の接点は、それぞれ、電源側端子36a、36b、36c及び36dの端部に設けられている。
接点部34a、34b、34c及び34dは、それぞれ、負荷側導体33a、33b、33c及び33dと電源側端子36a、36b、36c及び36dとが接触する状態のとき、その一方の接点と他方の接点とは電気的に接続された状態になり、それ以外の状態のとき、その一方の接点と他方の接点とは電気的に接続されていない状態になる。
負荷側導体33aは、テスト端子30の内部に設けられた圧縮コイルばねのような弾性手段38aの弾性力によって、電源側導体37aに接触している。また、電源側導体37aは、テスト端子30の内部に設けられた圧縮コイルばねのような弾性手段39aの弾性力によって、負荷側導体33aに接触している。したがって、接点部34aの一方及び他方の接点は電気的に接続されている。
換言すると、接点部34aの両接点は、弾性手段38aと弾性手段39aとにより、閉じられており、負荷側端子32aと電源側端子36aとは電気的に接続されている。図示はしないが、負荷側導体33b、33c及び33dと電源側導体37b、37c及び37dとは弾性手段により、それぞれ、接触している。このため、接点部34b、34c及び34dの一方及び他方の接点も電気的に接続されている。
<テストプラグ>
図2、図4及び図5に示すように、テストプラグ40は、第1、第2、第3及び第4のプラグ側端子部40a、40b、40c及び40d(図5参照)を有する。これらは互いに同一構成であるので、図2及び図3は、第2、第3及び第4のプラグ側端子部40b、40c及び40dを図示しない。
第1、第2、第3及び第4のプラグ側端子部40a、40b、40c及び40dは絶縁支持体45によって所定の位置になるように支持されている。第1、第2、第3及び第4のプラグ側端子部40a、40b、40c及び40dは、それぞれ、計器側非活線導体42a、42b、42c及び42dと電源側活線導体46a、46b、46c及び46dとを有する。計器側非活線導体42a、42b、42c及び42d並びに電源側活線導体46a、46b、46c及び46dの一方は、いずれも、導電性を有する板状部材であり、絶縁支持体45から絶縁支持体45の外側に向けてかつ同一方向にほぼ並行に伸びている。
計器側非活線導体42aの他方は、溶着のような接続手段により端子部43aに電気的に接続されている。端子部43aは、ねじが形成された棒状の部材である。端子部43aには、ナット41aが螺合されている。換言すると、ナット41aは、これが回転することにより、電気接続端子14を端子部43aに締め付けて、端子部43aと電気接続端子14とを電気的に接続させることができるように、端子部43aに設けられている。
電源側活線導体46aの他方は、溶着のような接続手段により端子部47aに電気的に接続されている。端子部47aは、ねじが形成された筒状の部材である。端子部47aには、ナット49aが螺合されている。換言すると、ナット49aは、これが回転することにより、電気接続端子12を端子部47aに締め付けて、端子部47aと電気接続端子12とを電気的に接続させることができるように、端子部47aに設けられている。
端子部47aは、端子部43aに電気的に非接続な状態で端子部43aの側面を環状状態に囲むように、形成されている。端子部43aと端子部47aとの間には、端子部43aを環状に囲む絶縁体48aが配置されている。また、端子部47aは、端子部43aの軸線と端子部47aの軸線とは同一の直線上にあるように、端子部43aに配置されている。
端子部43a及び47a並びにナット41a及び49aは、機器Bの外部に配置された外部測定器7の鰐口71を電気的に接続することができるように、絶縁支持体45に対して計器側非活線導体42aの反対側に突出するように配置されている。図示はしないが、計器側非活線導体42b、42c及び42dの他方にも同様の端子部及びナットが設けられている。
<試験用電気接続器具の装着>
図3に示すように、第1のプラグ側端子部40aに取り付けられる試験用電気接続器具1は、他のプラグ側端子部に取り付けられている試験用電気接続器具1に対して区別するために、試験用電気接続器具1aと称す場合がある。試験用電気接続器具1b、1c及び1dも同様である。
試験用電気接続器具1aの電気接続端子14は、端子部43aに差し込み、ナット41aによって締め付けることにより、電気接続端子14と端子部43aとは電気的に接続される。また、試験用電気接続器具1aの電気接続端子12は、端子部47aに差し込み、ナット49aによって締め付けることにより、電気接続端子12と端子部47aとは電気的に接続される。これにより、計器側非活線導体42aと電源側活線導体46aとは電気的に接続される。試験用電気接続器具1b、1c及び1dも同様に、テストプラグ40に取り付けられる。
<テストプラグの挿入>
図3に示すように、テスト端子30にテストプラグ40が挿入されると、計器側非活線導体42a及び電源側活線導体46aにより、弾性手段38a及び弾性手段39aが押し広げられ接点部34aの接点が開放される。その結果、図5に示すように、計器側非活線導体42aと電源側活線導体46aとの間すなわち計器9aと電源側導体37aとの間は、接点部34aを介しての電気的接続はされなくなる。計器9b、9cと36b、36cとの間も同様である。
しかし、試験用電気接続器具1の電気接続端子12及び14が、それぞれ、端子部47a及び43aに電気的に接続されているので、計器側非活線導体42aと電源側活線導体46aとの間すなわち計器9aと電源側導体37aひいては電源側装置8との間は、導電体11を介して電気的に接続されている。
<電気測定端子の取り付け>
図6に示すように、保守員は、鰐口71を導電体11に取り付ける。具体的には、鰐口71は、ブリッジ部11bの内側と、絶縁体20の凹部22とを挟む。これにより、ブリッジ部11bは鰐口71に電気的に接続する。鰐口71は、外部測定器7の一方の端子に電気的に接続されている。同様に、図7に示すように、外部測定器7から伸びる鰐口72は、図6に示すのと同様に試験用電気接続器具1dのブリッジ部11bと凹部22とを挟む。
試験用電気接続器具1は、保守員が触れやすいブリッジ部11bの外側を絶縁体20により絶縁しているので、保守員がブリッジ部11bに接触することによる感電の恐れがほとんどない。また、ブリッジ部11bの内側は絶縁されていないので、いわゆる鰐口のような鰐口71、72で簡単にブリッジ部11bに接続することができる。
[第2の実施例]
図7を参照するに、試験用電気接続器具1は識別手段として作用する識別標識を有している。図7は、試験用電気接続器具1に識別標識を付けた実施例である。識別標識は、黒(1a)、赤(1b)、白(1c)又は青(1d)を絶縁体20に着色させて製作することにより得る。しかし、絶縁体20に着色させる代わりに、R、S、T、Nのような記号を絶縁体20に形成させてもよい。さらに、識別標識は、記号の代わりにアイコンであってもよい。また、絶縁体20の一部のみに識別標識を設けても良い。
このように試験用電気接続器具1が識別標識を有することにより、保守員は、試験用電気接続器具1がどの回線につながれているかを簡単に識別することができるので、正しい位置に試験用電気接続器具1が組み付けられたテストプラグ40を確実に見いだすことができる。また、試験用電気接続器具1には、識別手段が設けられているので、誤って別の回線の端子と短絡させることによりCTなどの機器を破損したり、停電などの障害を起こしたりしてしまうことはほとんどない。
[第3の実施例]
図8は、本発明に係る着脱カバー体50の実施例である。図8(a)は着脱カバー体50を正面から見た平面図であり、(b)は(a)のb−bにおける断面図であり、(c)は(a)の側面図である。図9は、着脱カバー体60をブリッジ部11bに挿着した状態を示す図である。
図8に示すように、着脱カバー体50は弾力性をもつ樹脂で形成されている。着脱カバー体50は、ブリッジ部11bの表面を絶縁するカバー部57と、カバー部57をブリッジ部11bに着脱させる着脱手段53とを備える。カバー部57は、鰐口71(図6参照)をブリッジ部11bに電気的に接続することを可能にする導電接続部59と、導電接続部59の反対側に溝52とを有する。したがって、鰐口71は、導電接続部59と溝52とを挟むことができる。
着脱手段53は、嵌着凹部51と一対の突起部54とを備える。嵌着凹部51はブリッジ部11bの断面形状の幅と略同じ寸法の幅及びブリッジ部11bの断面形状の厚さより深い深さを有する。一対の突起部54は、嵌着凹部51の底部からブリッジ部11bの断面形状の厚さと略同じ寸法の位置の嵌着凹部51の両側に、相対する方向に向けて伸びるように形成されている。突起部54は弾性体で構成されている。
図9に示すように、試験用電気接続器具1’は、着脱カバー体50をブリッジ部11bにはめ込むことにより得られる。具体的には、突起部54は、ブリッジ部11bが嵌着凹部51に嵌着されることにより、相対する方向の反対側に弾性変形される。そして、突起部54は、ブリッジ部11bが嵌着凹部51に嵌着されたことにより、嵌着されたブリッジ部11bを嵌着凹部51に係止する。
溝52は、ブリッジ部11bを嵌合可能な開口を有する。突起部24、24’は、互いに向き合うように、開口の内側に突出しており、ブリッジ部11bを凹部22’にはめ込むことができるが、凹部22’からブリッジ部11bを簡単に外せないように、傾斜部を有している。
[第4の実施例]
図10は、本発明に係る別の着脱カバー体の実施例である。図10(a)は着脱カバー体60を上部から見た平面図であり、(b)は(a)のb−bにおける断面図であり、(c)は(a)のc−cにおける断面図である。図11は、着脱カバー体60を導電部材10に挿着した図である。
着脱カバー体60は、ブリッジ部11bの表面を絶縁するカバー部62と、カバー部62をブリッジ部11bに着脱させる着脱手段64とを備える。カバー部62は、鰐口71(図6参照)をブリッジ部11bに電気的に接続することを可能にする導電接続部69と、導電接続部69の反対側に一方が開放しているスリット67とを有する。したがって、鰐口71は、導電接続部69とスリット67とを挟むことができる。
着脱手段64は、ブリッジ部11bが摺動する摺動面63と、ブリッジ部11bをこれの断面形状の幅方向に摺動させる摺動方向規制部68と、摺動されたブリッジ部11bを所定の位置で摺動を止めさせる摺動止め部63aと、カバー部62に片持ち支持され、ブリッジ部11bを摺動面63に押しつける弾性体のカンチレバー65とを備える。カンチレバー65は、絶縁体で構成されるが、金属製のばねのような弾性体で構成されていてもよい。
カンチレバー65は、これの先端から所定の距離だけ離れた位置にブリッジ部11bに接触する接触部65aを有する。先端におけるカンチレバー65と摺動面63との距離は、ブリッジ部11bの断面形状の厚さより大きい。しかし、カンチレバー65と摺動面63との距離は、カンチレバー65の先端から接触部65aに向かうにつれて、漸次小さくなる。そして、接触部65aにおけるカンチレバー65と摺動面63との距離は、ブリッジ部11bの断面形状の厚さより小さい。
図11(c)に示すように、着脱カバー体60がブリッジ部11bに挿着されることにより、図1に示した試験用電気接続器具1と同様の効果を得ることができる。さらに、従来より使用されている導電体のみの導通アングル100に着脱カバー体60を付けることができるので、保守を行う現場において融通性がある。
以上のように、実施例の着脱カバー体を、従来より用いられており被覆されていない導通アングルに適用することができるので、本着脱カバー体を装着した導通アングルは上述の第1の実施例の試験用電気接続器具1と同様の作用効果を奏する。
[第5の実施例]
図12に示すように、試験用電気接続器具2は、試験用電気接続器具1に、さらに、導電部材10’を有する。導電部材10’は導電部材10と同一の形状を有する。すなわち、導電部材10’は、導電性を有する1枚の金属板を切断、曲げ加工をすることにより形成される。導電部材10’は、導電体11’と、導電体11’の一端に電気的に接続された電気接続端子12’と、導電体11’の他端に電気的接続された電気接続端子14’とを有する。
絶縁体20は、さらに、導電部材10’の導電体の表面を絶縁し、別の電気測定端子(例えば、図5における符号72)を導電体11’に電気的に接続することを可能にする別の導電接続部(図示せず)を有し、導電体11(図12に図示せず。)及び11’を所定の位置に保持する。
図12(a)に示す試験用電気接続器具2は、導電体11及び11’を識別する「R」、「S」の文字を識別標識として絶縁体20に付している。図12(b)に示す試験用電気接続器具2は、導電部材10及び10’を識別する赤、白の色を識別標識として絶縁体20に付している。
また絶縁体20は、2つの導電体11、11’を互いに絶縁を保ちつつ導電体11、11’を結合している。電気接続端子12と電気接続端子12’との間の距離は、テストプラグ40の隣接する端子間の寸法に一致しているので、隣接する2つのプラグ側端子部を同時に電気的に接続させることができる。このため、保守員は、試験用電気接続器具2を容易に取り扱うことができる。また、試験用電気接続器具2には、隣接する2つのプラグ側端子部の識別標識が設けられているので、保守員は、試験用電気接続器具2がどの回線につながれているかを簡単に識別することができる。
[第6の実施例]
図13に示すように、試験用電気接続器具1’は、導電部材10が、導電体11’と電気接続端子12’及び14’とを溶接のような接続手段で機械的に接合されている。図13において(a)は試験用電気接続器具1’を上部から見た平面図であり、(b)は(a)のb−bにおける断面図であり、(c)は(a)のc−cにおける断面図である。
導電体11’と絶縁体20’とは、絶縁材料で被覆した心銅線から形成することができる。図13(b)に示すように、絶縁体20’の内側には、導電体11’が露出する導電接続部27を有する。保守員は導電接続部27のところにいわゆる鰐口を当てることにより、上記の試験用電気接続器具1と同様に使用することができる。
[第7の実施例]
図14に示すように、試験用電気接続器具1”は、導電接続部27を塞ぐことができるシャッター28を有する。試験用電気接続器具1”は、図13に示す試験用電気接続器具1’にシャッター28を設けたものである。シャッター28はリング状の絶縁体で構成されている。また、シャッター28は、点線で示すように、導電体11’が伸びる方向にスライドできるように構成されている。
したがって、保守員が電気接続端子を導電接続部27に電気的に接続させるときは、保守員は、シャッター28をスライドさせて、導電接続部27を露出させる。したがって、電気接続端子を用いない通常の使用状態では、シャッター28は導電接続部27を塞いでいるので、保守員の感電の危険を大幅に回避することができる。
以上の試験用電気接続器具等は、保守員によって、試験目的にあわせて選定される。選定された試験用電気接続器具をテストプラグに装着する装着ステップと、試験目的別に装着されたテストプラグをテスト端子に挿入するステップを取ることにより感電の危険性を回避でき、安全な電気試験方法を実施することができる。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、導電体11の形状は、コの字状として説明したが、これに限られず半円状でもよい。また導電体11の材質は、銅に限らず他の導電性を有する金属でもよい。
本発明に係る試験用電気接続器具の構成を示す図である。 電力用配電盤・継電器盤の試験等に用いられるテストプラグとテスト端子の断面図である。 図1に示す試験用電気接続器具が装着されたテストプラグをテスト端子に挿入した状態を示す断面図である。 図2に示すテストプラグ及びテスト端子に関係する部分の電気回路図である。 図3に示すテストプラグ及びテスト端子の電気回路図である。 図1に示す試験用電気接続器具に電気測定端子を接続する状態を説明する斜視図である。 本発明に係る試験用電気接続器具に識別標識を付けた構成図である。 本発明に係る別の着脱カバー体の構成図である。 図8の着脱カバー体を導通アングルに挿着した構成図である。 本発明に係る別の着脱カバー体の構成図である。 図10の着脱カバー体を導通アングルに挿着した構成図である。 本発明に係る別の試験用電気接続器具の構成を示す図である。 本発明に係るさらに別の試験用電気接続器具の構成を示す図である。 本発明に係るさらに別の試験用電気接続器具の構成を示す図である。 従来の導通アングルの斜視図である。 従来の別の導通アングルの斜視図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、2 試験用電気接続器具
7 外部測定器
10、10’ 導電部材
11、11’ 導電体
11b、11b’ ブリッジ部(ブリッジ用導電体)
12、12’、14、14’ 電気接続端子
13、15 開口部
20 絶縁体
22 凹部
24 突起部
27 導電接続部
28 シャッター
30 テスト端子
40 テストプラグ
50、60 着脱カバー体
51 嵌着凹部
52 溝
53 着脱手段
54 突起部
57、62 カバー部
59、69 導電接続部
63 摺動面
63a 摺動止め部
64 着脱手段
65 カンチレバー
65a 接触部
68 摺動方向規制部
71 鰐口(電気測定端子)

Claims (13)

  1. 機器の内部に配置された活線側導体を電源側活線導体と計器側非活線導体とによって電気的に分割するとともに、前記電源側活線導体及び前記計器側非活線導体に対応する回線の電気的試験をすることができるテストプラグに用いられる試験用電気接続器具であって、
    前記電源側活線導体に電気的に接続される第1の接続端子と、
    前記第1の接続端子から離れた位置に配置され、前記計器側非活線導体に電気的に接続される第2の接続端子と、
    前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第1の接続端子及び第2の接続端子をつなぐブリッジ用導電体と、
    前記ブリッジ用導電体を被覆する絶縁体で構成され該ブリッジ用導電体の表面を絶縁するとともに、所定の電気測定端子と前記ブリッジ用導電体とを電気的に接続することを可能にする導電接続部を備えるカバー体と、
    を備えた試験用電気接続器具。
  2. 請求項1に記載の試験用電気接続器具であって、
    前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子はいずれも開口部を有する板状部材であり、
    前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子は、これらの開口部が同一方向を向くように、かつ、これらの面が平行になるように配置され、
    前記導電接続部は、前記第1の接続端子の開口部の方向と同一の方向に開口している試験用電気接続器具。
  3. 請求項1又は2に記載の試験用電気接続器具であって、
    前記導電接続部を電気的に接続不可能に塞ぐシャッター手段を備え、
    前記シャッター手段は絶縁性を有する試験用電気接続器具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の試験用電気接続器具であって、
    前記絶縁体は前記導電接続部の反対側に凹部を有する試験用電気接続器具。
  5. 請求項4に記載の試験用電気接続器具であって、
    前記凹部はこれの底に滑り止めを有している試験用電気接続器具。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の試験用電気接続器具であって、
    前記絶縁体は前記回線の種類を識別する識別手段を有する試験用電気接続器具。
  7. 請求項6に記載の試験用電気接続器具であって、
    前記識別手段は前記ブリッジ用導電体又は前記絶縁体から取り外すことができる取り外し機構を有する試験用電気接続器具。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の試験用電気接続器具であって、
    前記テストプラグは、さらに、別の活線側導体を別の電源側活線導体と別の計器側非活線導体とによって電気的に分割するとともに、前記別の電源側活線導体及び前記別の計器側非活線導体に対応する別の回線の電気的試験をすることができ、
    当該試験用電気接続器具は、さらに、
    前記別の電源側活線導体に電気的に接続される第3の接続端子と、
    前記第3の接続端子から離れた位置に配置され、前記別の計器側非活線導体に電気的に接続される第4の接続端子と、
    前記ブリッジ用導電体に絶縁状態で、前記第3の接続端子と前記第4の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第3の接続端子及び前記第4の接続端子をつなぐ別のブリッジ用導電体と、を備え、
    前記絶縁体は、さらに、前記別のブリッジ用導電体の表面を絶縁し、別の電気測定端子を前記別のブリッジ用導電体に電気的に接続することを可能にする別の導電接続部を有し、前記ブリッジ用導電体及び前記別のブリッジ用導電体を所定の位置に保持する試験用電気接続器具。
  9. 請求項8に記載の試験用電気接続器具であって、
    前記絶縁体は、前記別の回線の種類を識別する別の識別手段を有する試験用電気接続器具。
  10. 機器の内部に配置された活線側導体を電源側活線導体と計器側非活線導体とによって電気的に分割して、前記機器を試験することができるテストプラグに用いられ、前記電源側活線導体に電気的に接続される第1の接続端子と、前記第1の接続端子から離れた位置に配置され、前記計器側非活線導体に電気的に接続される第2の接続端子と、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間を電気的に接続するとともに前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子をつなぐブリッジ用導電体と、を備えた導通アングルに用いられる着脱カバー体であって、
    前記ブリッジ用導電体の表面を絶縁するカバー部と、
    前記カバー部を前記ブリッジ用導電体に着脱させる着脱手段と、を備え、
    前記カバー部は、電気測定端子を前記ブリッジ用導電体に電気的に接続することを可能にする導電接続部を有する着脱カバー体。
  11. 請求項10に記載の着脱カバー体であって、
    前記ブリッジ用導電体はほぼ矩形の断面形状を有し、
    前記着脱手段は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の幅と略同じ寸法の幅及び前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより深い深さを有する嵌着凹部と、前記嵌着凹部の底部から前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さと略同じ寸法の位置の前記嵌着凹部の両側に、相対する方向に向けて伸びるように形成された一対の突起部と、を備え、
    各突起部は、弾性体で構成され、また、前記ブリッジ用導電体が前記嵌着凹部に嵌着されることにより、相対する方向の反対側に弾性変形され、前記ブリッジ用導電体が前記嵌着凹部に嵌着されたことにより、嵌着された前記ブリッジ用導電体を前記嵌着凹部に係止する着脱カバー体。
  12. 請求項10に記載の着脱カバー体であって、
    前記ブリッジ用導電体はほぼ矩形の断面形状を有し、
    前記着脱手段は、前記ブリッジ用導電体が摺動する摺動面と、前記ブリッジ用導電体をこれの断面形状の幅方向に摺動させる摺動方向規制部と、摺動された前記ブリッジ用導電体を所定の位置で摺動を止めさせる摺動止め部と、前記カバー部に片持ち支持され、前記ブリッジ用導電体を前記摺動面に押しつける弾性体のカンチレバーと、を備え、
    前記カンチレバーは、これの先端から所定の距離だけ離れた位置に前記ブリッジ用導電体に接触する接触部を有し、
    前記先端における前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより大きく、
    前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記カンチレバーの先端から前記接触部に向かうにつれて、漸次小さくなり、
    前記接触部における前記カンチレバーと前記摺動面との距離は、前記ブリッジ用導電体の断面形状の厚さより小さい、着脱カバー体。
  13. テストプラグを用いた機器の電気試験方法であって、
    試験目的にあわせて選定された請求項1から9のいずれかに記載の試験用電気接続器具、又は、請求項10から12のいずれかに記載の着脱カバー体を取り付けた導通アングルを前記テストプラグに装着する装着ステップと、
    前記装着ステップによって装着された前記テストプラグをテスト端子に挿入する挿入ステップと、
    前記導電接続部に試験用端子を接続する接続ステップと、を有する電気試験方法。
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