JP4747445B2 - 天びん - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変位量または歪み量から皿上の荷重を検出する荷重検出センサを有する天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の天びん、例えば電子天びんにおいては、いわゆるロバーバル機構の原理による荷重検出センサを片持ち式に設置し、荷重載架による荷重検出センサの歪み量を計測するようになっている。この荷重検出センサの変位方向は、上下方向のみに規制されているとは言うものの、実際には僅かに傾斜して変位することがあり、その状態では、負荷が加わることにより、荷重検出センサの変位量や歪み量が多くなる。また、電子天びんが非通電時やスタンバイ時、あるいは電子天びんを輸送中の場合、すなわち非計測時の場合、生じるショックや振動などで前記荷重検出センサなどの内部機構が破損するおそれがある。その為、天びんの可動部分、すなわち荷重検出センサの端部の変位を阻止する変位止めを天びんケースなどの固定部分にネジ止めする方法や、バネなどの弾性を用いて秤量皿に係合する皿受軸に押圧力を加え、皿受軸を固定部分に固定する方法を採用することにより、輸送時に手動で変位止めを作用させて前記荷重検出センサを保護するか、あるいは、梱包内緩衝材により荷重検出センサに加わる衝撃を弱めることで前記荷重検出センサを保護することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来より電子天びんでは、上記のような構成によって荷重検出センサを保護しているが、調節ネジなどを用いて手動で変位止めを作用させる方法は、作業が面倒であると共に、計測者や操作者がこの作業自体を失念してしまうおそれがある。また、梱包内の緩衝材により輸送時の衝撃を弱める方法は、梱包作業が面倒であり、簡単な移動などには非能率といった問題がある。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、非計測時に変位止めが自動的に荷重検出センサに係合して保護する天びんを提供せんとするものである。
【0004】
上記課題を解決するために成された本発明は、変位量または歪み量から皿上の荷重を検出する荷重検出センサを有する天びんにおいて、前記荷重検出センサに対して、この荷重検出センサの変位を阻止する変位止めを、非計測時になると自動的に係合させて変位を阻止するとともに、計測時になると自動的に離脱させて変位を許容するよう作動させる変位止め作動機構と、天びんが設置されかつ電源に接続されている状態を計測時と判断しそれ以外の状態を非計測時と判断する判断部を備えたことを特徴とする天びんである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明における第1の実施例の全体概略を示すもので、天びんの設置有無を感知するスイッチとカム機構との組み合わせによる変位止めの作動機構が示されている。この方式は、カム13とカム従動枠11の作動により、カム従動枠11と一体の変位止め10が荷重検出センサ5に対して係合・離脱する方式のものである。この方式における変位止め10の作動機構の詳細は、図2の要部拡大図に示されている。すなわち図2(a)は、カム従動枠11がカム13に規制されていない状態を示す図で、したがって圧縮バネ12によって変位止め10が荷重検出センサ5に係合して変位を阻止している非計測状態を示している。また図2(b)はカム13がモータ15の駆動により回転軸14を介して回転され、カム従動枠11が圧縮バネ12の弾力に抗して下方に押され、荷重検出センサ5の変位を許容し、計測できる状態を示している。図3は、本発明において第2の実施例を示したもので、天びんを持ち上げた時のテコ方式による変位止め作用を示し、(a)は非計測状態を、(b)は計測状態を示している。図4(a)、(b)は本発明における変位止めの特殊な形状の実施例を示し、図5、6は本発明における変位止めの他の変形例を示している。
【0006】
以下これら図1、図2にしたがって具体的な構成を説明する。まず図1に基づいて本発明の天びんの全体構成を説明すると、電子天びん1は脚2を介して設置台3上に設置される。この電子天びん1内には支持枠4が配置され、この支持枠4に荷重検出センサ5が片持ち式に支持されている。この荷重検出センサ5の自由端上部には天びん皿6が垂設されている。この天びん皿6に計量物が置かれると、その重量が歪ゲージ7で検出され、表示器9の駆動回路8に入力される。そして重量が表示器9にて表示される。
【0007】
ところで、荷重検出センサ5の下部には、カム従動枠11と一体的に構成された変位止め10が、圧縮バネ12により前記荷重検出センサ5側(図1上方側)に付勢されるよう構成されている。前記カム従動枠11内にはカム13が配設されていて、回転軸14を介してモータ15に連結されている。さらにモータ15のモータ駆動回路16には、プラグ18を通じて電気エネルギーが供給されるが、このモータ15のモータ駆動回路16は、電子天びん1の下部に設置されたスイッチ17と接続され、前記モータ15の駆動を制御する。そして、スイッチ17が押されないで作動しないときには、モータ駆動回路16からの信号で、モータ15はカム13を図1(図2a)の状態に復帰維持させるようになっている。プラグ18が電源に接続されることにより電子天びん1本体が通電状態となる。
【0008】
本発明が提供する第1の方式による実施例は以上説明したとおりの構成であるから、図2(a)に示すように、電子天びん1が非計測状態にある時には、カム従動枠11内に配置されたカム13はカム従動枠11を規制しないため、カム従動枠11と一体の変位止め10は、圧縮バネ12により荷重検出センサ5側に付勢され圧接されることとなり、荷重検出センサ5の変位が阻止される。
ところが、電子天びん1のプラグ18がコンセント等に接続され、電気エネルギーが供給されるとともに図2(b)の状態になると、すなわちスイッチ17が作動して通電状態(電子天びん1が設置台3上に置かれている状態)となれば、前記モータ駆動回路16により前記モータ15が駆動され、回転軸14が回転してカム13がカム従動枠11を下方へ変位させ、カム従動枠11が圧縮バネ12の弾力に抗して下方に押される。その結果、カム従動枠11と一体的に構成された変位止め10は、荷重検出センサ5から離脱して、荷重検出センサ5の変位を許容し、計測できる状態となる。
また、電子天びん1を設置台3から持ち上げると、通電状態が断たれ、カム13は図1、図2(a)の状態に復帰し、変位止め10は、荷重検出センサ5に係合する。
【0009】
次に本発明における第2の実施例を、図3(a)、(b)にしたがって説明する。なお、この図3は図2と同様、電子天びん1における本発明の要部のみを拡大して示している。この図3は、本発明において第2の実施例を示したもので、電子天びん1を持ち上げた時のテコ方式による変位止め作用を示し、(a)は非計測状態を、(b)は計測状態を示している。すなわち図3(a)に示すように、電子天びん1が設置台3から持ち上げられて非計測状態にあるときには、変位止め10は圧縮バネ12により荷重検出センサ5に圧接され、荷重検出センサ5の変位を阻止した状態となっている。ところが、電子天びん1が設置台3に置かれ、計測状態となると、図3(b)に示すように、電子天びん1の下部に穿設された孔19に挿通されたスイッチ杵20が、前記設置台3にて上位に押される。スイッチ杵20端部には回転自在継手21を介してテコレバー22が連結され、テコレバー22他端部には、回転自在継手23を介してリンク24が連結され、リンク24他端部は前記変位止め10に連接されている。そのため、前記スイッチ杵20が上位に変位することにより、前記テコレバー22が支点25を中心として回転し、前記変位止め10が前記圧力バネ12の弾力に抗して下方に押され、荷重検出センサ5から離脱して変位を許容し、計測できる状態となる。
【0010】
つぎに、図4(a)、(b)は本発明における変位止めの特殊な形状の実施例を示し、図5、図6は本発明における変位止めの他の変形例を示している。すなわち図4は本発明における変位止めの特殊な形状を示し、(a)は荷重検出センサ5の長手方向から見た図、(b)は図1に示すと同様の方向から見た状態を示す。変位止め10を図示すように、断面U字形で、両立辺が変位止め傾斜面Kを有する形にしている。このような形状にすることにより、変位止め10の変位止め傾斜面Kが荷重検出センサ5のX方向、Y方向においての変位を阻止することができる。
なお、図4におけるSKは、変位止め10を自動的に切換え作動させる作動機構で、図面上省略しているが、たとえば図1におけるカム機構とスイッチの組み合わせによるものなどが適用される。
【0011】
また、変位止めは上記で説明した形状に限ったものではない。例えば、図5に示すように変位止め10に台形状凹部10aを設けた形状とし、テコレバー22aを使用したテコ方式を採用することができる。この場合は荷重検出センサ5のX方向、Z方向、およびY方向の変位を阻止することができる。その場合、変位止め10は波線で示すようにY軸方向に変位(往復動)する。なお、このテコレバー22aの作動は、図面では省略しているが、図3のスイッチ杵20と同様の原理によるものである。
【0012】
また、図6に示すような形状とすることも可能である。この場合も図5と同様のテコ方式を採用し、図示するとおり荷重検出センサ5には荷重検出センサ凹部5aを設け、一方、変位止め10には変位止め凸部10bを設けて、変位止め10が荷重検出センサ5に嵌合する形で係合することにより荷重検出センサ5の変位を阻止する。
なお、電子天びん1が測定状態にあるときには、荷重検出センサ5と変位止め10の距離を調節することにより、測定時の過負荷に対する荷重検出センサ5の保護機能を持たせることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、天びんに電源が入っていない時や、スタンバイ状態時、または天びんを持ち上げた時などの非計測状態時になると、自動的に変位止めが荷重検出センサに係合してその変位を阻止するので、確実に荷重検出センサの保護を行なうことができる。と同時に天びんが計測状態になると、自動的に変位止めが荷重検出センサから離脱して変位を許容して計測できるようになる。したがって、従来のように手動で変位止めを作動させる必要がなく、天びんの計測者や操作者がこの変位止め作業を忘れてしまうといった問題点が解決できる。また、簡単な移動などでも梱包の必要がなく能率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例の電子天びんの構成を概略的に示す図である。
【図2】本発明におけるの第1実施例の要部拡大図であり、(a)は非計測状態、(b)は計測状態での変位止めの作動を示す図である。
【図3】本発明における第2実施例の要部拡大図であり、(a)は非計測状態、(b)は計測状態での変位止めの作動を示す図である。
【図4】本発明における変位止めの形状を示し、(a)はy軸方向から、(b)はx軸方向から見た変位止めの形状を示す図である。
【図5】本発明における変位止め形状の変形例を示す図である。
【図6】本発明における変位止め形状の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…電子天びん
2…脚
3…設置台
4…支持枠
5…荷重検出センサ
5a…荷重検出センサ凹部
6…天びん皿
7…歪みゲージ
8…表示器駆動回路
9…表示器
10…変位止め
10a…台形状凹部
10b…変位止め凸部
11…カム従動枠
12…圧縮バネ
13…カム
14…回転軸
15…モータ
16…モータ駆動回路
17…スイッチ
18…プラグ
19…孔
20…スイッチ杵
21…回転自在継手
22、22a…テコレバー
23、23a…回転自在継手
24…リンク
25、25a、25b…支点
K…変位止め傾斜面
SK…作動機構

Claims (1)

  1. 変位量または歪み量から皿上の荷重を検出する荷重検出センサを有する天びんにおいて、前記荷重検出センサに対して、この荷重検出センサの変位を阻止する変位止めを、非計測時になると自動的に係合させて変位を阻止するとともに、計測時になると自動的に離脱させて変位を許容するよう作動させる変位止め作動機構と、天びんが設置されかつ電源に接続されている状態を計測時と判断しそれ以外の状態を非計測時と判断する判断部を備えたことを特徴とする天びん。
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