JP3701853B2 - 電子天秤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被計量物の質量を測定する電子天秤に係り、特に電子天秤を構成するレバーをロックして、輸送中のレバーやロバーバル機構の保護ができる電子天秤に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の電子天秤(特公平6−29761号公報に開示)を示す正面断面図、図12は同斜視図である。他に特開平11−51756号公報に開示されたものがある。これらの電子天秤80は、載置皿90が設けられた可動部81bが、基台フレーム92の支持体92aに固定された固定部81aに対し可動するロバーバル機構81と、可動部81bの移動に連動するレバー83と、レバー83が平衡状態となるよう移動制御する電磁コイル85と、レバー83の平衡状態を検出する位置検出センサ(不図示)と、電磁コイル85を通電制御して被計量物の質量を演算出力する制御部(不図示)とによって大略構成されている。
【0003】
図示のようにロバーバル機構81は、直方体形状のアルミニウム等を側部からくり抜き形成し上下一対の平行なロバーバル部86を有する。ロバーバル部86には計4点の薄肉なバネ部87が形成され、可動部81bの載置皿90上に被計量物が載置されると、この荷重を受けてバネ部87部分が変形し、可動部81bが水平状態を維持した状態のまま下方向に移動する。
【0004】
レバー83は、上記ロバーバル機構81と一体にアルミニウム等を側部からくり抜き形成されている。レバー83は、薄肉なバネ部88a,88bを介してロバーバル機構81の可動部81b側に連結され、且つ、薄肉なバネ部88cを支点として可動部81bの上記移動に連動して自由端83bが変位するように構成されている。
【0005】
このようにして、レバー83は、可動部81bの上記移動に連動して自由端83bが平衡位置から上方向に変位する。制御部は、位置検出センサの出力に基づき、レバー83が平衡する状態となるよう電磁コイル85を通電制御し、レバー83平衡時における電磁コイル85への電流値等に基づき被計量物の質量を演算出力する。
【0006】
なお、図示の構成におけるレバー83は、ロバーバル機構81と一体形成されたものであるのに対して、上記他の電子天秤(特開平11−51756号公報)のものは、別体で形成されている点が異なるが、この構成にしてもバネ材である支点部材を有している。
【0007】
このようなロバーバル機構81は、被計量物の質量の測定範囲を予め定めて形成されており、特に、ロバーバル機構81全体の剛性と、バネ部87のバネ定数がこの測定に適するよう適宜設定されている。ロバーバル機構81の剛性、及びバネ部87のバネ定数は、測定開始、即ち被計量物を載置してから測定可能となる迄の可動部81bの振動収束までの時間(応答時間)に影響する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電子天秤80では、レバー83が、薄肉なバネ部83aを支点している構成である。また、ロバーバル機構81が、直方体形状のアルミニウム等を側部からくり抜き形成して計4点の薄肉なバネ部87をなしている構成である。このため、電子天秤として組まれた状態にて輸送する際、外部からの振動や衝撃がレバー83の自由端83bを移動させるように作用した場合に、レバー83の支点(バネ部88c)が破損してしまうという問題があった。また、レバー83の自由端83bが移動すると、これに連動してロバーバル機構81の可動部81aが移動するため、ロバーバル機構81のバネ部87が破損することも考えられる。
【0009】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、レバーをロックする機構を有して、輸送中のレバーの可動部分(支点等)やロバーバル機構のバネ部の保護をすることができる電子天秤を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載の電子天秤は、
固定部(12)と可動部(14)との間に薄肉のバネ部(20)を介して所定長さを有した一対のロバーバル部(18)を設けてなり、被計量物の荷重を受けた前記可動部を水平状態のまま移動させるロバーバル機構(2)と、
前記ロバーバル機構(2)内部のレバー収納部(2b)内に挿入固定され、前記ロバーバル機構(2)の可動部の移動に連動することにより、自由端(4b)が平衡状態から所定量変位するレバー(4)と、
被計量物の質量を演算出力するために、前記レバーを平衡状態となるよう移動制御する平衡駆動手段(6)と、
前記レバーの自由端の変位移動を抑止するロック機構と、
を備えている。
【0011】
そして、前記ロック機構が、前記レバー(4)の自由端(4b)から延出するピン部材(46)と、該ピン部材を遊挿する挿通穴(48a)を有して前記ロバーバル機構(2)の移動に関与しないロバーバル機構(2)の前記固定部又はベース板(10)側の部位に固定された規制板(48)と、該規制板に設けられて、前記挿通穴に対して前記ピン部材を所定方向に押し付け支持するバネ部材(50)と、からなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は、電子天秤の概要構成を示す斜視図である。
この電子天秤1は、ロバーバル機構2と、レバー4と、レバー4を平衡状態に制御する電磁コイルからなる平衡駆動手段6と、位置検出手段(後述)と、制御手段(不図示)を有してなる。
【0013】
ロバーバル機構2の可動部14上には、荷重受け部材(不図示)が固定され、この荷重受け部材上にコンベアが載置した動秤を構成できる。そして、コンベアで被計量物を搬送させながら被計量物の質量を測定するようになっている。なお、可動部14上に載置皿を設けて被計量物を載置皿上に載せて質量を測定する静秤として使用することも可能である。
【0014】
、図2はロバーバル機構2を示す正面図、図3は同平面図、図4は同側面図である。
ロバーバル機構2は、固定部12と、固定部12に対し上下方向に可動する可動部14を有する。可動部14の上面は、固定部12に対しやや高く形成されている。このロバーバル機構2は、長さL1、幅W1の直方体形状の硬質材料であるアルミニウム塊等の単一材の塊を正面側からくり抜き内部に中空部16を貫通形成してなる。また、このロバーバル機構2は、押出成形等により中空部16を形成してもよい。この際、上下に所定厚を有する一対の平行なロバーバル部18が設けられる。これら一対のロバーバル部18は長さ方向L1に対して同じ長さを有し、両端にはそれぞれ薄肉なバネ部20が形成されている。バネ部20は、上下面に2カ所づつ計4カ所設けられ、各々上下面から側面で見て円弧状であり、幅W1方向に連続する直線状に形成されている。
【0015】
上部のロバーバル部18の直下位置には、このロバーバル部18と平行にレバー4を固定するためのレバー固定部22が形成されている。このレバー固定部22は、ロバーバル部18の固定部12と可動部14に対応して長さL方向の中途部に切断部22sを有し、固定部12に対する可動部14の移動を妨げない隙間を有している。この切断によって、レバー固定部22は、固定側22aと可動側22bを有する。
【0016】
また、ロバーバル機構2の長さ方向L1の一端側2aには、上部に所定長さの突出片24が突出形成されており、下面には平衡駆動手段6が取り付けられる。また、この一端側2aに位置するロバーバル機構2の一側面の中央部からロバーバル機構2の内部に向けて、くり抜きによりほぼ直方体形状のレバー収容部2bが開口形成される。このレバー収容部2bは、上記レバー固定部22の下面に形成されるものであり、中空部16に連通し、図2の正面側から見て可動部14側の位置まで(上記ロバーバル部18のバネ部20を越えた位置に達するまで)くり抜き形成されている。
【0017】
図5はレバー4の正面図、図6は同平面図、図7は同側面図である。
レバー4は、ロバーバル機構2の幅W1に対して小さな幅W2を有し小型軽量化が図られている。レバー4の基端部4a側には、ロバーバル部18の固定部12(固定側22a)、可動部14(可動側22b)にそれぞれ固定される固定部30、可動部32aが形成されている。また他端側は自由端4bとされ、この自由端4bは、レバー4のロバーバル機構2への固定後の状態でロバーバル機構2の外部位置まで延出され突出片24の直下に位置する(図8参照)。
【0018】
レバー4は、ロバーバル機構2の可動部14の移動に可動部32aが連動し、自由端4b側が上下に移動する。本実施の形態でのレバー4は、2箇所の支点A,Bを有しており、可動部14に加わる被計量物の質量(荷重負荷)をこの2箇所の支点A,Bにより所定量減衰させる機能、及びレバー4の長さL2の短縮化が図られている。
【0019】
具体的なレバー4の構成を説明する。レバー4は、ロバーバル機構2と同様にアルミニウム塊等の単一材の塊がくり抜かれて形成される。この際、図5に示すように、正面から見て略U字形状に切削部28(28a、28b、28c)が貫通形成される。この切削部28によって略中央部に固定部30、固定部30の両側及び下面にそれぞれ可動部32(32a,32b,32c)が形成される。
【0020】
レバー4の固定部30と可動部32は、切削部28の成形により、支点A,Bに位置する2箇所の薄肉のバネ部34によって互いに接続されている。このバネ部34は、ロバーバル機構2のバネ部20とほぼ同様の形状で形成されるものであり、説明は省略する。
【0021】
なお、本実施の形態でのレバー4は、可動部32側に、基端部4aに負荷される荷重をバネ部34での支点A,Bを介して効率よく自由端4b側に伝達し、併せてバネ部34の強度を維持するために所要箇所(計3カ所)に複数のバネ部36がバネ部34同様に形成されている。このバネ部36も、ロバーバル機構2のバネ部20とほぼ同様の形状で形成されるものであり、説明は省略する。
【0022】
図8は電子天秤の組み立て状態を示す一部裁断正面図、図9は電子天秤の組み立て状態をレバーの自由端側から見た側面図、図10は前記電子天秤におけるレバーの自由端側から見た部分斜視図である。なお、図8では、便宜上、レバー4は裁断せずロバーバル機構2のみ裁断した状態とした。
【0023】
電子天秤1は、ロバーバル機構2内部にレバー4を挿入、固定して構成される。ロバーバル機構2は、固定部12の下面がベース板10上にネジ11で固定される。これにより、ロバーバル機構2は、ベース板10に対して可動部14が移動可能に支持される。
【0024】
ロバーバル機構2のレバー収容部2bには、レバー4が挿入され基端側4aがレバー固定部22にネジ25で固定される。レバー収容部2bを形成するレバー固定部22下面には、長さ方向L1に沿ってレバー4の一側面を案内する段差部22dが形成されている。これにより、レバー4挿入時の位置決めを行いやすく組み立てを容易に行える。
【0025】
そして、レバー4の固定部30はレバー固定部22の固定側22aに固定され、レバー4の可動部32(32a)はレバー固定部22の可動側22bに固定される。この固定状態で、レバー4の自由端4bはロバーバル機構2の一端側2aに突出し、突出片24の直下に位置する。このように、ロバーバル機構2の内部にレバー4を設けることにより、全体の小型化が図れる。
【0026】
レバー4の自由端4b側には、錘取付片38が下方に向けて突出形成され、略水平なネジ穴38b部分に平衡用錘40が水平方向にスライド可能に取り付けられる。これにより、ロバーバル機構2の可動部14上に対する荷重受け部材等の重量負荷時に、平衡用錘40の調整でレバー4を平衡させることができる。
【0027】
また、図9および図10に示すように、レバー4の自由端4b上面には、位置検出センサ42が配置される。位置検出センサ42は、レバー4の自由端4b側に上下に所定高さを有して固定される検知用板42aと、ロバーバル機構2の突出片24下面に固定される投受光センサ42bにより構成されている。検知用板42aには検知穴が開口され、投受光センサ42bは検知用板42aの検知穴の上下移動を検出してレバー4の平衡状態及び平衡状態を基準とした上下の変位量を検出して制御部に出力する。
【0028】
平衡駆動手段6を構成する電磁コイルは、円環状の磁石体6aが突出片24下面に固定され、レバー4の自由端4b上面には磁石体6aの円環内部に巻回状のコイル6bが固定されている。このように、電磁コイルはロバーバル機構2の外部に設けることができるため、製造時の組み立て及び保守を簡単に行えるようになる。
この平衡駆動手段6は、被計量物の測定時に制御部の電流制御を受け、コイル6bに供給する電流によって磁石体6aとの間の磁力を変化させ、レバー4を平衡状態に復帰させる。
【0029】
また、レバー4の自由端4bには、その長さL2方向に延出するピン部材46が設けられている。この自由端4bの直上にある突出片24には、規制板48が設けられている。この規制板48は、ロバーバル機構2の固定部12側に取り付けられているため、ロバーバル機構2の移動には関与しない。ゆえに、規制板48は、ベース板10側に固定されていてもよい。また、規制板48には、ピン部材46を遊挿する挿通穴48aが形成されている。挿通穴48aは、遊挿されたピン部材46の移動範囲を所定の範囲とするように形成されている。これにより、レバー4の自由端4bが所定の範囲の移動とされ、レバー4の可動部分(バネ34,36)が破損するようなレバー4の移動を抑止している。
【0030】
前記規制板48には、バネ部材50が設けられている。バネ部材50は、本実施の形態では、捩じりコイルバネが採用されている。このバネ部材50は、コイル部分がネジ52にて固定されて一端部50aが規制板48側に固定され、他端部50bが自由端とされている。バネ部材50の自由端とされた他端部50bは、規制板48の挿通穴48aから突出するピン部材46に当接し、そのバネ弾性によってピン部材46を図9および図10にて下方向に押し付け支持する。これにより、ピン部材46は、挿通穴48aの内径に押し付けられ、その移動が抑止される。すなわち、レバー4の自由端4bの移動が抑止されることとなる。このように、ピン部材46、規制板48およびバネ部材50は、レバー4の自由端4bの変位移動を抑止するロック機構をなす。
【0031】
また、規制板48の挿通穴48aの上方には、フック部48bが設けられている。このフック部48bには、図9に一点鎖線で示すように、バネ部材50の他端部50bが係止される。バネ部材50の他端部50bをフック部48bに係止した状態では、ピン部材46(即ち、レバー4)が挿通穴48aに対して所定の範囲で移動することが可能となる。
【0032】
以下、上記構成の電子天秤1による被計量物の質量測定動作を説明する。
先ず、バネ部材50の他端部50bをフック部48bに係止して、レバー4を挿通穴48aによる所定の範囲で移動できるように開放する。その後、平衡用錘40の調整により、荷重受け部材(コンベア重量を含む)の重量負荷状態におけるレバー4の平衡が取られる。このレバー4の平衡状態は位置検出センサ42により検出される。なお、バネ部材50および平衡用錘40は、レバー4の自由端4b側に共に配されている。ゆえに、レバー4の移動の開放およびレバー4の平衡の調整は、レバー4の自由端4b側にて共に行うことが可能である。
【0033】
次に、被計量物が動秤としての荷重受け部材に載置されるコンベア上に載置されこのコンベア上を搬送移動する。ロバーバル機構2は、被計量物の荷重を受けて可動部14が図8中Z1方向に下降する。この際、ロバーバル部18は計4カ所のバネ部20の変形により、可動部14を水平状態を維持したままの状態で下降させる。
【0034】
可動部14の下降に連動して、レバー4の可動部32aが同様に下降する。可動部32aが下降すると、バネ部34(支点A)を中心として可動部32bが図8中Z2方向に上昇し、レバー4の自由端4b(可動部32c)はバネ部34(支点B)を中心として図8中Z3方向に上昇する。
【0035】
レバー4の自由端4bは、平衡状態に対し所定量変位(上昇)し、この変位量が位置検出センサ42で検出される。制御部は、レバー4が再度平衡状態に復帰するよう平衡手段6の電磁コイルを通電制御する。
この際、電磁コイルのコイル6bに対する電流方向、及び供給する電流量を制御し、位置検出センサ42によりレバー4が再度平衡状態となったことを検出した際における電磁コイル6bへの電流値を得て、この電流値に基づき被計量物の質量を演算出力する。
【0036】
上述した構成の電子天秤1は、レバー4において、支点を2箇所A,B設けることにより、可動部32側に加わる被計量物の質量(荷重負荷)を、自由端4b側へ減衰して伝達でき、同時に可動部32側の移動量に対して自由端4b側の変位量を増大させて得ることができる。これにより、計量精度の向上が図れる。また、レバー4の長さL2方向を短距離化しつつ所定の減衰量を有する構成にでき小型軽量化が図れる。さらに、レバー4を小型、軽量化したことにより、荷重に対する移動の反応をより敏感にでき、計量精度の向上が図れる。
【0037】
特に、レバー4の自由端4b側から力を加えれば、増大させて可動部32側(ロバーバル機構2の可動部14)側に伝達できる為、自由端4b側での小さな力でレバー4およびロバーバル機構2を制動できるようになる。本実施の形態では、レバー4の自由端4bに設けられたピン部材46を遊挿する挿通穴48aを有し規制板48と、ピン部材46を挿通穴48aに対して押し付け支持するバネ部材50との構成により実現している。
【0038】
したがって、上述した電子天秤1は、レバー4の自由端4b側をバネ部材50にて押し付け支持して、レバー4の自由端4bの変位移動を抑止し、レバー4およびレバー4を介してロバーバル機構2を制動したことにより、電子天秤1を輸送する際に外部からの振動や衝撃があってもレバー4およびロバーバル機構2が可動しないので、レバー4の支点を含む可動部分(バネ部34,36)およびロバーバル機構2のバネ部20の保護をすることが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の電子天秤によれば、ロック機構により、レバーの自由端の変位移動を抑止することにより、レバーおよびレバーを介してロバーバル機構が制動されるので、電子天秤を輸送する際に外部からの振動や衝撃があってもレバーおよびロバーバル機構が可動せず、レバーの支点を含む可動部分およびロバーバル機構のバネ部の保護をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子天秤の実施の形態を示す斜視図。
【図2】ロバーバル機構を示す正面図。
【図3】ロバーバル機構の平面図。
【図4】ロバーバル機構の側面図。
【図5】レバーを示す正面図。
【図6】レバーの平面図。
【図7】レバーの側面図。
【図8】ロバーバル機構にレバーを組み込んだ状態を示す裁断正面図。
【図9】電子天秤の組み立て状態をレバーの自由端側から見た側面図。
【図10】前記電子天秤におけるレバーの自由端側から見た部分斜視図。
【図11】従来の電子天秤を示す正面断面図。
【図12】同従来の電子天秤の斜視図。
【符号の説明】
1…電子天秤、2…ロバーバル機構、4…レバー、4b…自由端、6…平衡駆動手段(電磁コイル)、12…固定部、14…可動部、18…ロバーバル部、20…バネ部、46…ピン部材、48…規制板、48a…挿通穴、50…バネ部材。
Claims (1)
- 固定部(12)と可動部(14)との間に薄肉のバネ部(20)を介して所定長さを有した一対のロバーバル部(18)を設けてなり、被計量物の荷重を受けた前記可動部を水平状態のまま移動させるロバーバル機構(2)と、
前記ロバーバル機構(2)内部のレバー収納部(2b)内に挿入固定され、前記ロバーバル機構(2)の可動部の移動に連動することにより、自由端(4b)が平衡状態から所定量変位するレバー(4)と、
被計量物の質量を演算出力するために、前記レバーを平衡状態となるよう移動制御する平衡駆動手段(6)と、
前記レバーの自由端の変位移動を抑止するロック機構と、
を備え、
前記ロック機構が、前記レバー(4)の自由端(4b)から延出するピン部材(46)と、
該ピン部材を遊挿する挿通穴(48a)を有して前記ロバーバル機構(2)の移動に関与しないロバーバル機構(2)の前記固定部又はベース板(10)側の部位に固定された規制板(48)と、
該規制板に設けられて、前記挿通穴に対して前記ピン部材を所定方向に押し付け支持するバネ部材(50)と、
からなることを特徴とする電子天秤。
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