JP4869733B2 - 計量装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計量装置に関し、特に、印加された衝撃を緩和するものに関する。
物品を計量装置の荷重載荷部に置くとき、計量装置には物品の静荷重の他に衝撃荷重が加わる。衝撃荷重は計量装置の計量信号に振動として現れ、計量誤差の原因となる。高速計量するときには、計量信号の振動を電気的フィルタで除去するか、ダンパーを用いて機械的に振動を静定することが行われている。また、小容量の計量装置、例えば容量が数百グラムのロードセルでは、小さい荷重で所定の歪みをロードセルの起歪体に生じさせる必要があり、起歪体は機械的に弱い構造とせざるを得ない。そのため、このロードセルに物品を載荷したとき、物品を取り除いたとき、或いは不注意で人がロードセルに接触したとき、ロードセルに大きな衝撃が加わり、起歪体が破損することがあった。
上記の計量信号の振動を速やかに収束させる技術としては、例えば特許文献1に開示されているものがある。この技術では、ロードセルが無荷重の状態においてロードセルよりもわずかに下方の位置にストッパを設けてある。ロードセルに荷重が載荷されたとき、ロードセルにストッパを接触させ、ロードセルの振動速度よりも遅い速度で、ロードセルの静止荷重位置までストッパがロードセルを変位させ、その後にロードセルとストッパが非接触状態になる。
上記の起歪体の損傷を防止する技術としては、例えば特許文献2に開示されたものがある。この技術では、ロードセルの可動側にプランジャを設け、固定側にプランジャを吸引可能な電磁石を設け、ロードセルが共振しているとき、電磁石を励磁することによってプランジャを吸引して、ロードセルの共振による破損を防止する。
特開2005−345278号公報 特開平8−233637号公報
特許文献1の技術では、ストッパの制御が複雑で、その制御装置もが複雑となる。しかも、装置全体が大型になり、コストが高くなる。特許文献2の技術では、電磁石を使用しているので、小型の計量装置には採用が難しい。
本発明は、載荷時の衝撃を吸収して、計量信号を早期に安定させることができる上に、計量状態にないときでも保護状態にして損傷を防止できる計量装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の計量装置は、センサを有している。このセンサは、センサに荷重が載荷されたとき、上下に振動しながら、載荷された荷重に対応して変位し、その変位量を表す荷重信号を生成する。例えば、センサは、起歪体と、荷重検出手段を備えたものにできる。起歪体は、一端部が固定され、他端部に荷重が載荷され、荷重の載荷に応じて変位する。荷重検出手段は、起歪体に設けられ、この起歪体の変位を検出する。センサが無荷重状態において前記センサの上下振動方向に対して垂直な方向に沿って、加圧駆動体が前記センサを加圧しつつ前記センサに摩擦接触している。加圧駆動体は、前記センサへの荷重載荷時点またはそれより遅延して前記摩擦接触の状態が解除される。荷重載荷時点から遅延させる場合、例えば荷重載荷時点からごくわずか遅延させた時間後に摩擦接触の状態を解除することもできるし、摩擦接触によってセンサの変位が静止した後に、摩擦接触の状態を解除することもできる。加圧駆動体は、前記センサの上下振動方向の両側にそれぞれ設けることもできるし、片側のみに設けることもできる。加圧駆動体とセンサとの接触部には、摩擦を大きくするために加圧駆動体側にもセンサ側にも摩擦部材を設けることができる。前記加圧駆動体を、駆動信号の供給に応じて前記センサから離れる方向に撓むことによって、前記摩擦接触の状態が解除される圧電アクチュエータ、例えば圧電バイモルフとする。このように構成すると、例えばセンサでの荷重載荷時点またはそれより遅延した時点で、電気信号である駆動信号を圧電アクチュエータに供給することによって、容易に摩擦接触の状態を解除することができ、加圧駆動体の制御を容易に行うことができる。
更に、前記センサ及び前記圧電アクチュエータの接触部を、前記センサの下方向への移動に伴って前記圧電アクチュエータが信号を発生するように変位させられる構造とすることができる。例えばセンサ側の接触部を上側から下側に向かうに従って中央に寄る楔型とし、圧電アクチュエータの接触部を前記楔型と相補に上側から下側に向かうに従って外側に寄る逆楔型とすることができる。圧電アクチュエータの信号に応じて前記駆動信号が生成される。このように構成すると、圧電アクチュエータ自身が発生する信号を用いて、圧電アクチュエータの接触解除を行えるので、圧電アクチュエータの駆動を制御する回路の構成を簡略化することができる。
本発明の別の態様の計量装置は、センサを有している。このセンサは、センサに荷重が載荷されたとき、上下に振動しながら、載荷された荷重に対応して変位し、その変位量を表す荷重信号を生成する。例えば、センサは、起歪体と、荷重検出手段を備えたものにできる。起歪体は、一端部が固定され、他端部に荷重が載荷され、荷重の載荷に応じて変位する。荷重検出手段は、起歪体に設けられ、この起歪体の変位を検出する。センサが無荷重状態において前記センサの上下振動方向に対して垂直な方向に沿って、加圧駆動体が前記センサを加圧しつつ前記センサに摩擦接触している。加圧駆動体は、前記センサへの荷重載荷時点またはそれより遅延して前記摩擦接触の状態が解除される。荷重載荷時点から遅延させる場合、例えば荷重載荷時点からごくわずか遅延させた時間後に摩擦接触の状態を解除することもできるし、摩擦接触によってセンサの変位が静止した後に、摩擦接触の状態を解除することもできる。加圧駆動体は、前記センサの上下振動方向の両側にそれぞれ設けることもできるし、片側のみに設けることもできる。加圧駆動体とセンサとの接触部には、摩擦を大きくするために加圧駆動体側にもセンサ側にも摩擦部材を設けることができる。前記荷重信号が変化を停止したときの荷重信号の値と最終予測値との差に応じた速度で、前記加圧の状態を解除する。例えば、上記差と反比例した速度で、加圧の状態を解除することができる。このように構成すると、例えば荷重が印加された後、その衝撃を摩擦接触によって抑えた後に、加圧の状態を解除でき、しかも、衝撃を抑えたことによって生じた荷重信号の値と最終予測値の差が衝撃の大きさを表しているので、この差に応じて速度で加圧の状態を解消することによって、加圧の解除後に荷重信号に生じる大きな変動を押さえることができる。
以上のように、本発明によれば、計量装置への載荷時の衝撃を吸収して、計量信号を早期に安定させることができ、また計量状態にないときの計量装置、特に損傷しやすい構成のものを常に荷重に対して保護状態にして計量装置の損傷を防止できる
本発明の第1の実施形態の計量装置は、図1及び図2に示すように、センサ、例えばロードセル2を有している。ロードセル2は、起歪体4を有している。起歪体4は、間隔をおいて配置された固定部4aと可動部4bと、固定部4a及び可動部4bをそれらの上下両端でそれぞれ繋ぐ変位部4c、4dを有するロバーバル型のものである。
固定部4aがL字型のロードセル取り付け台6の垂直脚部6aに固定されている。また、可動部4bには、接触部、例えば先端金具8を介して荷重載荷部、例えばホッパ10が取り付けられている。このホッパ10に物品が載荷されると、変位部4c、4dが下方に変位する。このような変位を変位部4c、4dに設けられた荷重検出手段、例えばストレインゲージ(図示せず)が検出し、物品の重量を表す荷重信号を生成する。
但し、物品がホッパ10に載荷されたときに、ホッパ10に加わる衝撃荷重または、ホッパ10のゲート10aを開閉する際にホッパ10に加えられる衝撃荷重が起歪体4に伝達され、変位部4c、4dが上下に振動し、その振動がストレインゲージによって検出される。但し、この振動は、時間の経過と共に収束する。
ロードセル取り付け台6の水平脚部6bの幅方向中央には、図3に示すようにU字状の支持枠12の下部水平脚部12aの幅方向中央が支持されている。この支持は軸14によって行われ、水平脚部6bの上面に対して垂直な軸周りに下部水平脚部12aが回転自在である。この支持枠12の水平脚部12aの幅方向の両端から上方にそれぞれ垂直脚部12b、12bが伸びている。これら垂直脚部12b、12bは、起歪体4の幅方向の両側に位置している。
垂直脚部12b、12bの上端と起歪体4との間に、加圧駆動体、例えば圧電アクチュエータ、具体的には圧電バイモルフ16、16が取り付けられている。圧電バイモルフ16、16はほぼ平板状で、それらの1表面が起歪体4に対向するように、ほぼ水平に配置されている。圧電バイモルフ16、16の一端が、垂直脚部12b、12bに固定され、他端は、図2に示すように先端金具8の両側に位置している。これら自由端には、図2及び図3に示すように、接触部、例えば規制板18、18が設けられている。これら規制板18、18は、先端金具8に摩擦接触している。
なお、この摩擦接触状態において、圧電バイモルフ16、16が、起歪体4に起歪体4側をそれぞれ向く予荷重を与えるように取り付けられている。即ち、圧電バイモルフ16、16は、起歪体4を挟み込んでその両側から起歪体4を押圧している。
圧電バイモルフ16、16は、金属電極板の両表面に薄い2枚の圧電セラミックスを金属電極板を挟むサンドイッチ状に張り合わせたもので、中心の電極板と両圧電素子との間に電圧を印加すると、逆圧電効果により、一方の圧電素子が縮み、反対側の圧電素子が伸びて、全体が撓む構造である。そして、この実施形態では、上記電圧の供給があったとき、図4に示すように圧電バイモルフ16、16が起歪体4から離れる方向に撓み、その結果、規制板18、18の先端金具8との接触が解除される。
圧電バイモルフ16、16は、表面が起歪体4と平行となるように配置してある。従って、撓む方向には薄く、剛性は小さいが、起歪体4の変位方向に対しては断面形状が縦長で、断面二次モーメント及び断面係数が大きく、剛性及び強度共に大きく、起歪体4の変位を規制するのには好都合である。
図4及び図5に示すように圧電バイモルフ16、16の自由端における規制板18、18と反対側には、角柱状に形成された伝達部材20、20が取り付けられ、これら伝達部材20、20は上下方向に沿って配置されている。これら伝達部材20、20の下端と取り付け台6の水平脚部6bとの間に、図5に示すように4節リンク機構、例えばレージートング(伸縮やっとこ)22が取り付けられている。
レージートング22は、伝達部材20、20の下端に一端がそれぞれピン24a、24bによって結合されたロッド26a、26bを有し、これらロッド26a、26bのピン24a、24bから等距離にある位置が交差するようにピン28によって結合されている。これらロッド26a、26bの他端部には、これらよりも短いロッド30a、30bの一端がピン32a、32bによって結合され、これらロッド30a、30bの他端がピン34によって結合されている。ロッド30aはロッド26aと平行であり、ロッド30bはロッド26bと平行である。ピン34、28は、軸14と、一点鎖線で示す水平脚部6bの幅方向中心に位置し、水平脚部6bの長さ方向に沿う直線上に位置している。
従って、ピン24a、24bが上述した一点鎖線から離れる方向にピン28の周りにロッド26a、26bが旋回すると、ピン34が上述した一点鎖線上を先端金具8側に直線移動する。逆にピン24a、24bが上述した一点鎖線に近づく方向にピン28の周りにロッド26a、26bが旋回すると、ピン34が上述した一点鎖線上を支持枠12側に直線移動する。
ピン34は、図1に破線で示すように、ロードセル取り付け台6の水平脚部6bに形成した長孔36内に挿通されている。長孔36は、図7に拡大して示すように、先端金具8に最も近い位置で、その幅がピン34の直径とほぼ等しく、その幅を支持枠12側の端部まで維持する直線状部36aと、直線状部36aの端部から支持枠12に向かうに従って幅寸法が徐々に一点鎖線の両側に広がる拡大部36bとからなる。ピン34は、ホッパ10に物品が載荷されていない状態では、拡大部36b内に位置する。
起歪体4のストレインゲージからの計量信号は、図8に示すように、コントローラ38の計測制御回路40に入力され、これに付属する表示装置(図示せず)に表示される。計測制御回路40に入力された計量信号は、動作制御回路42にも入力される。動作制御回路42は、計量ホッパ10のゲート10aの開閉と、計量ホッパ10に物品を供給する供給装置の制御を行う。位置制御回路44は、計測制御回路40からの信号と動作制御回路42からの信号を受けて、圧電バイモルフ16、16へ供給する電圧を制御する。
次に、この計量装置の動作を説明する。ロードセル2の起歪体4は、その両側から圧電バイモルフ16、16によって押圧されているので、起歪体4は、その上下方向の変位が規制されている。もし、ホッパ10に物品を投入すると、ホッパ10には物品の質量に加えて、物品の落下エネルギーも力として加えられる。圧電バイモルフ16、16を設けていなければ、起歪体4は、質量と衝撃とに相当する変位だけ下方に撓み、起歪体4が反発して静定位置を超えて上方に変位する。これによって、図9に示すような振動波形が計量信号に発生し、この振動は自然減衰するまで継続される。この実施形態では、上述したように圧電バイモルフ16、16によって上下変位を規制しているので、規制板18と先端金具8との摩擦接触により上下の変位が制動される。摩擦による制動力が衝撃荷重等に対して大きい場合には、図10に示すように全く計量信号に振動が生じずに静止計量信号に対して保持偏差eを残して安定する。また、摩擦による制動力が衝撃荷重等に対して比較的小さい場合には、図11に示すように何サイクルか振動した後、やはり静止計量信号に対して保持偏差eを残して安定する。
そこで、上述したような振動の影響を軽減して計量を行うには、ホッパ10が物品を受けて、ロードセル2の計量信号が変位したことを、位置制御回路44において検出し、その検出時点から予め定めた僅かな時間の経過後に、位置制御回路44にって圧電バイモルフ16、16に電圧を与えて、圧電バイモルフ16、16を図4に示すように撓ませて、規制板18、18を先端金具8から離して摩擦による制動を解除する。このとき、図10及び図11に示すように完全に安定することはないが、図9に示した場合よりも制動が掛かっており、振動は速やかに収束し、静定時間は短くなる。なお、図10または図11に示すように計量信号が安定した状態になるのを位置制御回路44において検出し、その後に圧電バイモルフ16、16に電圧をかけて、規制板18、18を開放することもできる。この場合でも、規制板18、18の解放後には、計量信号は幾分振動するが、収束するまでの時間は、短くなる。
なお、上記の例では、規制板18、18の先端金具8への接触状態と非接触状態との2段階に切り換えたが、圧電バイモルフ16、16は、印加される電圧にほぼ比例して撓み量が変化するので、接触力を制御しながら徐々に接触状態から非接触状態に変更することができる。
物品をホッパ10に投入した後、起歪体4は規制板18、18と先端金具8との摩擦力で保持された変位位置に、図10及び図11に示したような偏差eをもって一旦停止する。その後に、接触を解除すると、最終的に静止荷重に相当する変位量に起歪体4は落ち着く。この最終変位量は予測可能である。例えばホッパ10の風袋質量が供給される物品の重量に比べてかなり大きい場合には、ホッパ質量+αを最終値とみなすことができる。また、定量はかりの場合、定量値が最終値と定まっている。そこで、静止したロードセル2の変位と最終予測変位との差、即ち偏差eを位置制御回路44で決定し、この偏差の大きさにほぼ反比例した速度で偏差が零になるまで接触力を徐々に解除していけば、解除後の起歪体4の弾力によって計量信号に生じるハンチング動作を最小に押さえることができる。
また、この計量装置では、物品がホッパ10に投入される以外にも、例えばホッパ10のゲート10aに開閉によってもロードセル2に振動が発生する。ロードセル2が小容量用のものの場合、これら振動が起歪体4の破損の原因となる。従って、この計量装置のように計量に関係がない時間帯にはゲート10aの開閉に伴う振動では、起歪体4が変位することがないように圧電バイモルフ16、16によって保持することで、起歪体4の破損を防止することができる。
次に、レージートング22の機能を説明する。圧電バイモルフ16、16に設けた規制板18、18が先端金具8に接触している状態では、規制板18、18の接触力が均等でないと、起歪体4が横荷重に弱いものでは、接触力によって損傷するおそれがある。一方、接触を解除した状態で、規制板18、18が先端金具8に接触すると、計量誤差を生じる。レージートング22は、これら2つの問題を解決するために設けられている。
図7に実線で、圧電バイモルフ16、16に電圧が印加されずに、規制板18、18が先端金具8に接触している状態を模式的に示してある。また、一点鎖線で、圧電バイモルフ16、16に電圧が印加され、規制板18、18が先端金具8と非接触の状態を模式的に示してある。図から明らかなようにピン34は、接触状態では図7の左側に位置し、非接触状態では図7の右側に移動する。このピン34が挿入されている溝36は、図7における左側が拡大部36bで、右側が直線部36aである。
従って、非接触状態ではピン34は直線部36a内にあり、図7における上下方向、即ち規制板18、18が起歪体4から離れたり近づいたりする方向への移動が規制され、ピン34と軸14とが一点鎖線で示すロードセル取り付け台6の水平脚部の幅方向中央のライン上に位置することによって、規制板18、18は起歪体4に対して同じ角度だけ開いた状態を維持する。従って、誤って圧電バイモルフ16、16や規制板18、18に人が接触しても、規制板18、18が先端金具8に接触することを防止できる。
一方、規制板18、18が先端金具8に接触している状態では、ピン34は溝36の拡大部36bに位置しているので、ピン34は自由に移動することができ、軸14を支点とする回転自在により、先端金具8の側面が基準となって規制板18、18の位置が決まり、先端金具8の両側での接触力が対象となると共に、起歪体4には横荷重が働かない。
第2の実施形態の計量装置を図12及び図13に示す。この実施形態の計量装置では、接触板18a、18aと先端金具8aとの形状が、第1の実施形態の計量装置と異なる。即ち、図12に示すように、先端金具8aの両側面における規制板18a、18aとの接触面80a、80aが、上方から下方に向かうに従って先端金具8aの中央側によっていく楔状に形成されている。これに対応して規制板18a、18aは、上方から下方に向かうに従って先端金具8a側によっていく傾斜面180a、180aを有する逆楔状に形成されている。従って、図12の左側に示すように接触面80a、80aが傾斜面180a、180aに接触している状態から起歪体4が荷重の載荷等によって下方に変位したとき、図12の右側に示すように先端金具8aの接触面80a、80aが規制板18a、18aの傾斜面を起歪体4から離れる方向に押圧する。これによって、圧電バイモルフ16、16に電圧が発生する。この電圧を、図13に示すように、コントローラ38a内の電圧検出回路46によって検出し、この検出に応動して位置制御回路44aが圧電バイモルフ16、16に電圧を印加する。このように構成すると、位置制御回路44aにおいてロードセル2の計量信号の変位を検出する必要が無く、コントローラ38aの構成を簡略化することができる。
第3の実施形態を図14及び図15に示す。この実施形態の計量装置も、規制板18b、18bと先端金具8bの形状を第1の実施形態の計量装置と異ならせたものである。ロードセル2の容量が小さく、かつホッパ10の風袋質量、ホッパ10に投入される物品の質量が小さい場合には、第1の実施形態の計量装置のように摩擦力によって起歪体4の変位を制動するのが最善である。しかし、ロードセル2の容量、ホッパ10の風袋質量、ホッパ10の投入される物品の質量が大きい場合には、摩擦によって起歪体4の変位を制動することができる大型の圧電バイモルフ16、16が存在しない。
このような場合に対応するため、この計量装置では、図14の左側に示すように規制板18b、18bの接触面180b、180bを、先端金具8bの両側面に形成した凹部80b、80bにわずかな公差を持たせて接触させて、上下方向の移動を規制するストッパ構造としてある。この場合の計量信号の波形を図15に実線で示す。この波形から明らかなように、ストッパによって起歪体4の上下方向の変位を規制した後にも、起歪体4は制限された振動を継続する。しかし、圧電バイモルフ16、16に電圧を供給することによって、図14の右側に示すように規制板18b、18bを凹所80b、80bから離した後、この制限された振動は電気的フィルタによって除去することができるので、従来の制限されていない振動を電気的フィルタによって除去する場合よりも処理は容易である。
第4の実施形態の計量装置を図16及び図17に示す。この実施形態の計量装置も第3の実施形態の計量装置と同様にストッパ構造としたもので、図16の左側に示すように規制板18c、18cの接触面180c、180cと凹部80c、80cとの間に公差を無くし、定位置で起歪体4をクランプする。この場合、起歪体4は変位しないので、偏差eは大きくなるが、落下エネルギーによる衝撃分は既に吸収されているので、圧電バイモルフ16、16に電圧を印加して、図16の右側に示すように規制板18c、18cを凹部80c、80cから離した後の計量信号は電気的フィルタによる処理が容易になる。
第5の実施形態の計量装置を図18及び図19に示す。この実施形態の計量装置も、圧電バイモルフでは制動をかけることができない場合のもので、図18に示すように起歪体4に対する接触力は、板ばね48、48によって与えてある。即ち、支持枠6に板ばね48、48の一端が固定され、他端には規制板18、18が取り付けられている。板ばね48、48の押圧力によって、規制板18、18が先端金具8と摩擦接触している。
計量時に、この接触力を除去するために、流体収容部、例えばバルーン50が設けられている。バルーン50は、支持枠6から板ばね48、48から平行にかつ板ばね48、48及び起歪体4と非接触に接触金具8の近傍にまで伸びた保持枠52、52に設けた凹所54、54に配置されている。この状態で、バルーン50は板ばね48、48に接触可能とされている。バルーン50には、流体、例えば圧縮空気が供給可能であって、非供給の状態では、バルーン50は板ばね48、48に接触していても、非接触でもかまわない。規制板18、18を先端金具8から離す場合には、バルーン50に圧縮空気を供給する。これによってバルーン50が膨張し、板ばね48、48の押圧力に打ち勝ち、規制板18、18が先端金具8から離れる。
バルーン50への圧縮空気の供給制御は、図19に示すように、空気源56からの圧縮空気の圧力を電空レギュレータ58において位置制御回路44bからの信号に基づき調整し、電磁開閉弁60に供給する。電磁開閉弁60は、動作制御回路46からの信号に基づき開閉される。
第1の実施形態では、レージートング22は、ロッド26aをロッド30aと平行に、ロッド26bをロッド30bと平行に配置したが、図20に示すように、ピン34や溝36が先端金具8側に位置するようにロッド30a、30bを配置することもできる。また、上記の各実施形態では、ロードセル2に荷重がかかったと予測される時点で、圧電バイモルフ16、16に解除とは逆の電圧を印加して瞬間的に接触力を増加させて、摩擦減衰力を増加させることもできる。上記の各実施形態では、ロードセルを荷重センサとして使用したが、これに限ったものではなく、例えばフォースバランス式、振動式、容量式等の各種荷重センサを使用することができる。また、上記の各実施形態では、予荷重をかけて保持している状態を通常状態としたが、通常はフリーな状態として、計量が開始される直線に予荷重をかけるように構成することもできる。上記の実施の形態では圧電バイモルフを使用したが、圧電ユニモルフを使用することもできる。
本発明の第1の実施形態の計量装置の正面図である。 図1の計量装置の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1の計量装置における圧電バイモルフの動作説明用の平面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。 図1の計量装置のレージートングの動作説明用の図である。 図1の計量装置のブロック図である。 図1の計量装置において圧電バイモルフを解除した状態での計量信号の変化を示す図である。 図1の計量装置において圧電バイモルフによって制動した状態の一例の計量信号の変化を示す図である。 図1の計量装置において圧電バイモルフによって制動した状態の他の例の計量信号の変化を示す図である。 第2の実施形態の計量装置の図5に相当する図である。 図12の計量装置のブロック図である。 第3の実施形態の計量装置の図5に相当する図である。 図14の計量装置における制動状態での計量信号の変化を示す図である。 第4の実施形態の計量装置の図5に相当する図である。 図16の計量装置における制動状態での計量信号の変化を示す図である。 第5の実施形態の計量装置の部分省略平面図である。 図18の計量装置のブロック図である。 図1の計量装置の変形例における図1の計量装置のレージートングの動作説明用の図である。
符号の説明
2 ロードセル(センサ)
16 圧電バイモルフ(加圧駆動体)
50 バルーン(加圧駆動体)

Claims (3)

  1. 荷重が載荷されたとき、上下に振動しながら、荷重に対応して変位し、その変位量を表す荷重信号を生成するセンサと、
    無荷重状態において前記センサの上下振動方向に対して垂直な方向に沿って前記センサを加圧しつつ前記センサに摩擦接触し、前記センサへの荷重載荷時点またはそれより遅延して前記摩擦接触の状態が解除される加圧駆動体とを、
    具備し、前記加圧駆動体が、駆動信号の供給に応じて前記センサから離れる方向に撓むことによって、前記摩擦接触の状態が解除される圧電アクチュエータである計量装置。
  2. 請求項1記載の計量装置において、前記センサ及び前記圧電アクチュエータの接触部は、前記センサの下方向への移動に伴って前記圧電アクチュエータが信号を発生するように変位させられる構造とされ、前記圧電アクチュエータの信号に応じて前記駆動信号が生成される計量装置。
  3. 荷重が載荷されたとき、上下に振動しながら、荷重に対応して変位し、その変位量を表す荷重信号を生成するセンサと、
    無荷重状態において前記センサの上下振動方向に対して垂直な方向に沿って前記センサを加圧しつつ前記センサに摩擦接触し、前記センサへの荷重載荷時点またはそれより遅延して前記摩擦接触の状態が解除される加圧駆動体とを、
    具備し、前記荷重信号が変化を停止したときの荷重信号の値と最終予測値との差に応じた速度で、前記加圧の状態を解除する計量装置。
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