JP4746599B2 - スタビライザブッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のスタビライザ(アンチロールバーともいう)のトーション部を保持するスタビライザブッシュに関する。
従来から車両のスタビライザのトーション部は、略筒状に形成されたゴム製の弾性体からなる防振用のスタビライザブッシュを挿通し、ブラケットによって、車体に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このようにスタビライザは、スタビライザブッシュを介在させて車体に取り付けることによって、車体の振動や衝撃を緩衝している。そして、特許文献1のスタビライザブッシュのように、軸孔の左右の開口端には、スタビライザに密着するリップがそれぞれ形成されている。スタビライザブッシュは、そのリップによって、土砂や塵埃や泥水等が、軸孔内のスタビライザとの摺動面に侵入するのを防止している。
図10は、従来のスタビライザブッシュの取り付け状態を示す要部拡大断面図である。
図10に示すように、スタビライザブッシュ100は、厚肉筒状に形成されて、潤滑を含んだゴム製の弾性体からなり、中央部に、スタビライザ200を挿通して保持するための軸孔110が穿設されている。スタビライザブッシュ100は、側面視して外面が略U字状に形成されて、外周面120から軸孔110内に圧入してスタビライザ200を組み付けるためのスリット130が形成されている。
スタビライザブッシュ100の車両左右方向の両端部には、それぞれフランジ140が形成されて、これらフランジ140間に車体取り付け用のブラケット(図示せず)が係合され、そのブラケットによって、車体にボルトで固定される。
なお、スタビライザブッシュ100は、通常、ある一定の締め付け代を持たせて形成され、この締め付け代が圧縮されることによって、車体にしっかりと取り付けられる。
実開平4−11710号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図〜第3図)
しかしながら、特許文献1に示すようなスタビライザブッシュでは、リップの裏面側とスタビライザとの間に、窪み状の隙間が形成されることにより、リップが劣化し易いという問題点がある。
また、そのリップは、薄肉状の突出片から形成されていることにより、弾性変形し易くなっている。このため、スタビライザブッシュは、軸孔の開口端の剛性が低下して、走行中に左右の車輪のサスペンションの上下動によって、スタラビライザが振動や弾性変形し、スタビライザとの間に隙間が発生する場合がある。すると、その隙間からリップの内側に土砂が侵入して、リップの内側の窪みにその土砂が滞留することがある。
土砂がリップの内側に滞留した場合には、その土砂によって摩擦が増加し、ステックスリップ音(異音)のような音を発生したり、土砂がスタビライザの塗膜を削って錆劣化を促進させたり、あるいは、スタビライザの金属面に傷を付けたりして、スタビライザの信頼性を低下させるという問題点があった。
一般に、スタビライザブッシュとスタビライザとの間に土砂が侵入することを防止するには、スタビライザブッシュとスタビライザとの間の締め付け代を大きくすることが挙げられる。
しかしながら、締め付け代を大きくした場合には、スタビライザが回転運動するときのフリクションが増加して、自動車の操縦安定性や乗り心地が低下するという問題点があるため、締め付け代を大きくすることができない。
また、図10に示すようなスリット130を有するスタビライザブッシュでは、スリット130が形成された分だけ変形し易くなるので、軸孔110とスタビライザ200との間に隙間Sが形成されて、土砂や泥水等が侵入し易いという問題点がある。
そこで、本発明は、前記課題を解消すべく発明されたものであり、自動車の操縦安定性と乗り心地を維持しながら、スタビライザブッシュの軸孔とスタビライザとの接触面に、土砂等が侵入することを防止したスタビライザブッシュを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスタビライザブッシュは、弾性体に穿設された軸孔に、スタビライザのトーション部を挿通して保持し、前記弾性体の外周面を、車体に取り付けられるブラケットによって保持するスタビライザブッシュにおいて、前記スタビライザは、前記トーション部の両端に曲げ部を備え、前記弾性体は、前記曲げ部の形状に合わせて、一方の軸方向の端部に向かって軸を径外方向に湾曲させ、前記軸孔内の前記曲げ部側の少なくとも開口端の内周面を、径外方向に膨らむように湾曲させて形成していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、スタビライザブッシュは、一方の軸方向の端部に向かって軸が径外方向に湾曲していることにより、開口端の付近がスタビライザに密着するようになるため、締め付け代を安定して確保することができる。さらに、開口端の付近は、開口端に過大な応力がかかっても、屈曲するように変形することが防止されて、局部的に歪みが発生することが解消される。
請求項2に記載のスタビライザブッシュは、請求項1に記載のスタビライザブッシュであって、前記軸孔は、軸方向両端の前記開口端のうち、前記曲げ部側の開口端の内周面の方が、他方の開口端の内周面よりも大きく湾曲されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、軸孔は、軸方向両端の前記開口端のうち、曲げ部側の開口端の内周面の方が、他方の開口端の内周面よりも大きく湾曲されていることによって、開口端の外側コーナー部がスタビライザに密着するようになるため、締め付け代を安定して確保することができる。
請求項3に記載のスタビライザブッシュは、請求項1または請求項2に記載のスタビライザブッシュであって、前記弾性体が前記曲げ部側に移動して当接した際に、前記軸孔の開口端から外側に突出形成された環状突出片が、前記曲げ部に乗り上げて反り返るように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、スタビライザブッシュは、弾性体が曲げ部側に移動して当接した際に、軸孔の開口端から外側に突出形成された環状突出片が、曲げ部に乗り上げて反り返るように形成されていることによって、環状突出片の圧縮変形が緩和される。
請求項4に記載のスタビライザブッシュは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のスタビライザブッシュであって、前記弾性体は、潤滑剤を含んだゴムによって形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、スタビライザブッシュの前記弾性体は、潤滑剤を含んだゴムによって形成されていることによって、撥水性を備えている。
本発明に係るスタビライザブッシュによれば、自動車の操縦安定性と乗り心地を維持しながら、軸孔の開口端の耐久性をも保持して、スタビライザブッシュの軸孔と、スタビライザとの接触面を密着させて、土砂や塵埃や泥水等が軸孔内に侵入することを防止することができる。
次に、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを説明する。図1は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの設置状態を示すスタビライザの斜視図である。
≪スタビライザの構成≫
図1に示すように、スタビライザ2は、車両が旋回した際の車体のローリングを抑制するものであり、左右の車輪Wがそれぞれ独自に動けるように、車体のインディペンデントサスペンション1に取り付けられている。スタビライザ2は、棒状のばね部材から構成されるトーション部2aを備え、左右端部には、それぞれボルト3で締結するためのボルト挿入孔(図示せず)が形成されている。このスタビライザ2の左右の途中には、スタビライザブッシュ4が嵌着されている。
≪スタビライザブッシュの構成≫
図1に示すように、スタビライザブッシュ4は、弾性体4aに穿設された軸孔4bに、スタビライザ2の端部を押し込んで、トーション部2aまで移動させて保持される。スタビライザブッシュ4を形成する弾性体4aの外周面4c(図2参照)には、車体に取り付けられるブラケット5が装着されている。
図2は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大側面図である。
図2(a)、(b)に示すように、スタビライザブッシュ4は、左右横方向に向けてスタビライザ2が挿通される軸孔4bが穿設されている。このスタビライザブッシュ4は、例えば、潤滑剤を含んだゴム製の防振用の弾性体4aによって厚肉筒状に形成されている。
図2(a)に示すように、スタビライザブッシュ4は、左右方向の両端部に、断面略ひ字状のブラケット5(図1参照)が係合するフランジ部4dをそれぞれ有し、このブラケット5を車体にボルト締めすることによって車体に固定される。左右のフランジ部4d間には、ブラケット5が圧接する曲面状の凸部4gが形成されている。
図2(b)に示すように、スタビライザブッシュ4は、側面視して外周面4cが略U字状に形成され、頂面4fが曲面状に形成されている。
軸孔4bは、図2(a)に示すように、軸方向の中心から外側に向かって内径d1,d2が漸減して、円周方向に連続して形成されている。すなわち、軸孔4b内は、左右の開口端4eの内径d1が、軸孔4b内の中央部の内径d2より短く形成されている。このため、左右の開口端4eの角度θは、90度より僅かに小さい鋭角に形成されている。
図3は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、(a)はスタビライザブッシュの組み付け状態を示す拡大断面図、(b)はスタビライザに大きな荷重がかかったときの状態を示す拡大断面図である。
そして、開口端4eは、図2および図3(a)、(b)に示すように、軸孔4bにスタビライザ2を挿入して組み付けると、常に、スタビライザブッシュ4の開口端4eがスタビライザ2に密着して圧接した状態に組み付けられるようになっている。
≪スタビライザブッシュの作用≫
次に、図3および図4を主に参照して本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュ4の作用を説明する。
スタビライザブッシュ4を圧嵌したスタビライザ2に通常の荷重がかかっている場合には、図3(a)に示すように、軸孔4bは、開口端4eが比較的大きな力を受けてスタビライザ2に圧接し、軸孔4bの中央部がスタビライザ2に比較的小さな力で圧接している。
スタビライザブッシュ4は、例えば、旋回走行時の横力によりスタビライザ2に、図3(b)に示す矢印Aの下方向に大きな荷重がかかる。すると、スタビライザブッシュ4は、軸孔4b内の下面でスタビライザ2の大きな荷重を受けるため、スタビライザ2が軸孔4b内の下面に圧接して押し潰されるように変形し、軸孔4b内の上面中央部に僅かな隙間Sができる。そして、左右の開口端4eは、外側の内径d1が、中央部の内径d2より小さくなっている分だけ大きな荷重がかかって、押し潰されるように変形して、スタビライザ2に密着する(図2(a)参照)。なお、図3(b)は、隙間Sを表すために、その隙間Sを誇張して図示してある。
このようにスタビライザブッシュ4は、左右の開口端4eが、常に、スタビライザ2に密着して圧接状態となっている。その結果、スタビライザブッシュ4は、軸孔4b内に土砂や塵埃や泥水等が侵入することを防止できると共に、土砂が軸孔4bに入り込んでスタビライザ2に摺接して異音を発生することを防止できる。
また、スタビライザブッシュ4を車体に組み付けるときには、凸部4gが図1に示すブラケット5に密着し、頂面4fが車体に密着するため、ガタ等が発生することはない。
また、軸孔4bは、図2(a)に示すように、内部が軸方向の中心から外側に向かって内径d2から内径d1に漸減して、円周方向に連続して形成されているので、スタビライザ2(図3(a)、(b)参照)の締め付け代を大きく取ることができる。
その結果、図3(b)に示すように、大きな荷重がかかって、スタビライザブッシュ4が大きく動いた場合であっても、開口端4eがスタビライザ2に密着した状態が保持されて、開口端4eが開くことがないため、土砂等の侵入を確実に防止することができる。
次に、図4を参照して、スタビライザブッシュ4内に万が一、土砂等の粒子Bが侵入した場合の作用を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、軸孔内に土砂等の粒子が侵入したときの状態を示す要部拡大断面図である。
例えば、図4に示すように、万が一、スタビライザブッシュ4の軸孔4b内に土砂等の粒子Bが侵入した場合、軸孔4bの開口端4eは、角度θが鋭角で、かつ肉薄状態に形成されて、外側に向かって内径d1が漸減して、肉厚が薄く形成されている(図2参照)。このため、開口端4eは、土砂等の粒子Bに対して、斜め内側方向に小さい面圧Cで押圧する。
そして、土砂等の粒子Bより内側からは、スタビライザブッシュ4の肉厚が厚くなっていることにより、面圧Cより大きな面圧Dで、土砂等の粒子Bに対して、斜め外側方向に押圧する。
その結果、土砂等の粒子Bは、大きな面圧Dによって、スタビライザ2の表面に沿って矢印Eの外側方向に移動して、軸孔4bの外部に排出される。このように、スタビライザブッシュ4は、万が一、土砂等の粒子Bが軸孔4b内に侵入したとしても、面圧C,Dの勾配的な方向の力が働くことにより、土砂等の粒子Bを外部に排出させる機能がある。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
≪変形例≫
次に、図5〜図9を参照して、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第1〜第4変形例を順次に説明する。
<第1変形例>
図5は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第1変形例を示す図であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大側面図である。
図5(a)、(b)に示すスタビライザブッシュ6のように、弾性体6aの軸方向の側面の端部6cには、軸孔6bの開口端6dに沿って溝部6eが形成されているものであってもよい。
この場合、溝部6eは、開口端6dの近傍に環状に形成されている。その溝部6eは、例えば、断面が略半円形の溝でなる。また、開口端6dには、図5(a)に示すように、長さL外側に突出した環状突出片6fが形成されている。
図6は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第1変形例を示す図であり、(a)はスタビライザブッシュの組み付け状態を示す拡大断面図、(b)はスタビライザに大きな荷重がかかったときの状態を示す拡大断面図である。
スタビライザ2には、スタビライザブッシュ6がスタビライザ2に対して所定範囲以上に移動しないように、図6(a)に示すように、一方の軸方向の端部に向かって径外方向に湾曲している曲げ部2bを形成することがある。
このような場合、図6(b)に示すように、スタビライザブッシュ6は、スタビライザ2の曲げ部2b側に移動して、開口端6dの環状突出片6fが曲げ部2bに乗り上げて反り返るように変形することがある。
このような場合、スタビライザブッシュ6は、開口端6dの近傍に、環状の溝部6eが沿って形成されていることにより、環状突出片6fの圧縮変形が緩和されるため、しわ等の発生を防止できる。
このようにスタビライザブッシュ6の開口端6dの近傍に溝部6eを形成したことにより、溝部6eが、湾曲状に変形し、座屈変形しないため、開口端6dに過大な応力がかかることを防止して、耐久性を向上させることができる。
<第2変形例>
図7は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第2変形例を示す拡大断面図である。
図7に示すように、スタビライザブッシュ7は、スタビライザ2のトーション部2aに形成された曲げ部2bの形状にほぼ合わして、一方の軸方向の開口端(端部)7cに向かって中心軸(軸)O1−O1が径外方向に湾曲していてもよい。そして、弾性体7aの軸孔7bは、軸孔7b内の曲げ部2b側の少なくとも開口端7cを、径外方向に湾曲させて曲げた状態に形状する。
すなわち、スタビライザブッシュ7の中心軸O1−O1を、スタビライザ2の曲げ部2bの中心軸O2−O2にほぼ沿って曲げる。この場合、曲げ部2b側の開口端7cは、図7に示すように、開口端7cが湾曲していることにより、斜めの方向を向いて開口した状態に形成される。
このようにスタビライザブッシュ7の開口端7cが、スタビライザ2の形状に合わせて径外方向に湾曲して形成されたことにより、開口端7cの付近の外側コーナー部Fがスタビライザ2に密着するようになるため、締め付け代を安定して確保することができる。さらに、開口端7cの付近の内側コーナー部Gは、スタビライザ2の形状に合わせて形成されていることにより、開口端7cに過大な応力がかかって、局部的に高い歪みによるゴムの疲労劣化を招くことが解消されるため、耐久性を向上させることができる。
<第3変形例>
図8は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第3変形例を示す拡大断面図である。
図8に示すスタビライザブッシュ8のように、弾性体8aの軸孔8b内には、シリコンオイル、シリコングリス等のゴムへの被攻撃性と撥水性を持つ潤滑剤Lを塗布してもよい。
このように軸孔8b内に潤滑剤Lを塗布したことにより、スタビライザブッシュ8は、軸孔8b内の摩擦係数が低下して、全体がうねるように変形し易くなるので、開口端8cに過大な応力がかかっても、局部的に変形することが防止されるため、耐久性を向上させることができる。
また、軸孔8b内には、撥水性のある油脂(潤滑剤L)を塗布することにより、泥水の浸入をより効果的に防ぐことができる。
<第4変形例>
図9は、本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第4変形例を示す拡大断面図である。
図4に示すスタビライザブッシュ9のように、弾性体9aの軸孔9b内には、グリスまたは高粘性のオイル等からなる潤滑剤Laを貯めるための窪み9dを形成してもよい。この場合、窪み9dは、例えば、軸孔9b内の中央部に形成された環状溝または断続的に形成された溝からなる。
このように軸孔8b内に潤滑剤Laを貯めるための窪み9dを形成したことにより、開口端9c付近のシール部9eの油分が泥水によって洗い流されたとしても、窪み9d内に貯留された潤滑剤Laがシール部9eに安定的に供給されて、撥水性が長期間保持されるようになる。
<その他の変形例>
なお、前記実施形態では、左右対称なスタビライザブッシュ4,6を例に挙げて説明したが、左右対称な形状とする必要はなく、適宜に形状を変更してもよい。
また、軸孔4b,6bは、軸方向の中心から外側に向かって内径d1,d2が漸減するように形成されていればよく、例えば、軸孔4b,6b内の中央部から開口端4e,6dに向かってテーパ状に形成されていてもよく、あるいは、軸孔4b,6b内の開口端4e,6d付近のみがテーパ状に形成されていてもよい。
本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの設置状態を示すスタビライザの斜視図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大側面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、(a)はスタビライザブッシュの組み付け状態を示す拡大断面図、(b)はスタビライザに大きな荷重がかかったときの状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュを示す図であり、軸孔内に土砂等の粒子が侵入したときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第1変形例を示す図であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大側面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第1変形例を示す図であり、(a)はスタビライザブッシュの組み付け状態を示す拡大断面図、(b)はスタビライザに大きな荷重がかかったときの状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第2変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第3変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザブッシュの第4変形例を示す拡大断面図である。 従来のスタビライザブッシュの取り付け状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
2 スタビライザ
2a トーション部
2b 曲げ部
4,6,7,8,9 スタビライザブッシュ
4a,6a,7a,8a,9a 弾性体
4b,6b,7b,8b,9b 軸孔
4c 外周面
4e,6d,7c,8c,9c 開口端
5 ブラケット
6c 端部
6e 溝部
9d 窪み
B 土砂等の粒子
d1,d2 内径
L,La 潤滑剤

Claims (4)

  1. 弾性体に穿設された軸孔に、スタビライザのトーション部を挿通して保持し、前記弾性体の外周面を、車体に取り付けられるブラケットによって保持するスタビライザブッシュにおいて、
    前記スタビライザは、前記トーション部の両端に曲げ部を備え、
    前記弾性体は、前記曲げ部の形状に合わせて、一方の軸方向の端部に向かって軸を径外方向に湾曲させ、
    前記軸孔内の前記曲げ部側の少なくとも開口端の内周面を、径外方向に膨らむように湾曲させて形成していること
    を特徴とするスタビライザブッシュ。
  2. 前記軸孔は、軸方向両端の前記開口端のうち、前記曲げ部側の開口端の内周面の方が、他方の開口端の内周面よりも大きく湾曲されていること
    を特徴とする請求項1に記載のスタビライザブッシュ。
  3. 前記弾性体が前記曲げ部側に移動して当接した際に、前記軸孔の開口端から外側に突出形成された環状突出片が、前記曲げ部に乗り上げて反り返るように形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のスタビライザブッシュ。
  4. 前記弾性体は、潤滑剤を含んだゴムによって形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のスタビライザブッシュ。
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