JPH0667118U - スタビライザの異音防止構造 - Google Patents

スタビライザの異音防止構造

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JPH0667118U
JPH0667118U JP008219U JP821993U JPH0667118U JP H0667118 U JPH0667118 U JP H0667118U JP 008219 U JP008219 U JP 008219U JP 821993 U JP821993 U JP 821993U JP H0667118 U JPH0667118 U JP H0667118U
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JP
Japan
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bush
bar body
bar
stabilizer
grease
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Application number
JP008219U
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English (en)
Inventor
孝宏 大竹
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブッシュを成形する金型の僅かな改造で、バー
本体がブッシュに対して繰返し回動しても異音を発生せ
ずにスムーズに回動できる。 【構成】スタビライザバー19は車幅方向に延びて設け
られたバー本体19aと、このバー本体19aの両端に
車両の進行方向に延びて設けられ先端が車軸にそれぞれ
枢着された一対のアームとを有する。シャシフレームに
ロッド22及びホルダ23,24を介して固定されたブ
ッシュ21はバー本体19aを回動可能に支持する。バ
ー本体19aが当接するブッシュ21の内周面に多数の
小穴21eが形成され、これらの小穴21eにグリース
31が充填される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両の旋回時にボデーのローリングを少なくして走行安定性を向上さ せるスタビライザに関する。更に詳しくはスタビライザバーのバー本体及びブッ シュ間で発生する異音を防止する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスタビライザとして、車幅方向に延びて設けられたスタビライ ザバーのバー本体がシャシフレームにロッド、ホルダ及びブッシュを介して回動 可能に支持され、このバー本体の両端に車両の進行方向に延びて設けられた一対 のアームの先端が前輪の車軸に枢着されたものが知られている。ブッシュはウレ タンゴム又はナイロン樹脂等の振動を吸収する弾性及び耐摩耗性を有する材料に より形成された一対の半円筒部材からなる。ホルダはシャシフレームに固着され たロッドに取付けられ、このホルダによりバー本体を回動可能に挟持するブッシ ュが保持されるようになっている。またバー本体の外周面が当接するブッシュの 内周面にはグリースが塗布される。 このように構成されたスタビライザでは、車両が路面の段差部を通過して左右 の車輪が同時に同位相に上下するときには、バー本体がブッシュに対して回転す る。また車両が旋回したり或いは一方の車輪が凸部に乗上げ他方の車輪が凹部に 落ちるような悪路を走行するときには、バー本体はねじれてブッシュに対して回 転する。このときバー本体のねじり剛性によりボデーが傾くのを防止できるよう になっている。またブッシュの内周面に塗布されたグリースによりバー本体の摺 動抵抗が低減し、バー本体がスムーズに回転できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記スタビライザでは、バー本体の外周面のブッシュの内周面への面 圧が大きいため、バー本体がブッシュに対して繰返し回動しているうちにグリー スがバー本体及びブッシュ間から押出されてしまい、摺動抵抗が増大して異音を 発生する恐れがあった。
【0004】 本考案の目的は、ブッシュを成形する金型の僅かな改造で、バー本体がブッシ ュに対して繰返し回動しても異音を発生せずにスムーズに回動できるスタビライ ザの異音防止構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図4を 用いて説明する。 本考案は、車幅方向に延びて設けられたバー本体19aとこのバー本体19a の両端に車両10の進行方向に延びて設けられ先端が車軸14にそれぞれ枢着さ れた一対のアーム19b,19cとを有するスタビライザバー19と、シャシフ レーム11又はボデーに固定されバー本体19aを回動可能に支持するブッシュ 21とを備えたスタビライザ18の改良である。 その特徴ある構成は、バー本体19aの外周面が当接するブッシュ21の内周 面に多数の小穴21eが形成され、これらの小穴21eにグリース31が充填さ れたところにある。
【0006】
【作用】
車両10が路面の段差部を通過したり、悪路を走行したり或いはカーブを旋回 したりしてバー本体19aがブッシュ21に対して回転するときに、ブッシュ2 1の小穴21eに充填されたグリース31がバー本体19a及びブッシュ21間 に侵入したり或いはバー本体19a及びブッシュ21間の余分なグリース31が 小穴21eの周縁により削り取られて小穴21eに戻ったりして、バー本体19 a及びブッシュ21間に均一にグリース31の膜が形成される。この結果、バー 本体19aの摺動抵抗が低減し、バー本体19aがスムーズに回転するので、異 音が発生しない。
【0007】
【実施例】 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1〜図5に示すように、トラック10のボデーを支持するシャシフレーム1 1はトラック10の進行方向に延びて設けられた左右一対のサイドメンバ12, 13を備える。これらのサイドメンバ12,13には車軸14が左右一対のリー フスプリング16,17を介してそれぞれ取付けられ、車軸14の両端には図示 しないが一対のナックルアームを介して左右の前輪がそれぞれ取付けられる。ま た車軸14及びリーフスプリング16,17間には先端がリング状に曲げられた 連結片16a,17aがそれぞれ介装される(図3及び図4)。
【0008】 車軸14の前方にはスタビライザ18が設けられる(図3及び図4)。このス タビライザ18は車幅方向に延びて設けられたバー本体19aの両端に一対のア ーム19b,19cがトラック10の進行方向に延びて設けられたスタビライザ バー19と(図4)、バー本体19aを回動可能に支持するブッシュ21(図1 〜図4)とを有する。バー本体19aと一対のアーム19b,19cとは一定の 外径を有する丸鋼を折曲げることにより一体的に形成される(図4)。バー本体 19aはロッド22及びホルダ23,24を介してサイドメンバ12,13にそ れぞれ固定されたブッシュ21,21により回動可能に支持され、一対のアーム 19b,19cの先端はレバー25,25を介して連結片16a,17aの先端 にそれぞれ枢着される(図3及び図4)。
【0009】 ロッド22,22の上端はサイドメンバ12,13の下面にそれぞれ固着され (図3及び図4)、ロッド22の下端にはボルト26及びナット27を介して一 対のホルダ23,24の上端が固定される。一対のホルダ23,24の下部には これらのホルダ23,24を互いに対向させた状態でリング状になってブッシュ 21を保持可能なブッシュ保持部23a,24aが形成され、一対のホルダ23 ,24の下端はボルト28及びナット29により互いに接合される(図1及び図 2)。
【0010】 ブッシュ21はウレタンゴムやナイロン樹脂等の振動を吸収する弾性及び耐摩 耗性を有する材料により形成された一対の半円筒片21a,21bからなり、こ れらの半円筒片21a,21bを互いに対向させることによりバー本体19aの 外径より僅かに大きい一定の内径を有する通孔21cが形成される。一対の半円 筒片21a,21bによりバー本体19aを挟持した状態で一対のホルダ23, 24がブッシュ21を保持するようになっている(図1、図2及び図5)。また ブッシュ21の外周両端縁にはブッシュ21がホルダ23,24から外れるのを 防止する鍔部21dが形成される(図2及び図5)。 本実施例の特徴ある構成は、バー本体19aの外周面に当接するブッシュ21 の内周面に多数の小穴21eが形成され、これらの小穴21eにグリース31が 充填されたところにある(図1、図2及び図5)。小穴21eはこの例では直径 5mm位の半球状の穴である。
【0011】 このように構成されたスタビライザの異音防止構造の動作を説明する。 トラック10が走行して例えば右カーブを旋回すると、遠心力により右側のサ イドメンバ13が図4の実線矢印で示すように上方に移動してボデーが左側に傾 き始めるので、一対のアーム19b,19cのうち右側のアーム19cが相対的 にバー本体19aの軸線を中心に実線矢印の方向に回転し、左側のアーム19b が相対的にバー本体19aの軸線を中心に一点鎖線矢印の方向に回転する。この 結果バー本体19aが破線矢印で示すようにねじれる。このときバー本体19a がブッシュ21に対して回転するが、ブッシュ21の小穴21eに充填されたグ リース31がバー本体19a及びブッシュ21間に侵入したり或いはバー本体1 9a及びブッシュ21間の余分なグリース31が小穴21eの周縁により削り取 られて小穴21eに戻ったりして、バー本体19a及びブッシュ21間に均一に グリース31の膜が形成されるので、バー本体19aのブッシュ21に対する摺 動抵抗が低減する。この結果、バー本体19aはスムーズに回転するので、異音 を発生することはない。またバー本体19aがブッシュ21に対して繰返し回動 しても、グリース31がバー本体19a及びブッシュ21間から外にはみ出すこ とは殆どない。 バー本体19aがねじれると、バー本体19aのねじり剛性により、右側のア ーム19cが右側のサイドメンバ13を引下げかつ左側のアーム19bが左側の サイドメンバ12を押上げるので、ボデーの左側への傾きが減少し、ボデーのロ ーリングが減少する。 また、トラック10が路面の段差部を通過して左右の車輪が同時に同位相に上 下するときや、トラック10が悪路を走行して一方の車輪が凸部に乗上げ他方の 車輪が凹部に落ちる場合にも、バー本体19aがブッシュ21に対して回転する 。これらのときにも上記と同様にバー本体19aはスムーズに回転する。
【0012】 なお、上記実施例では前輪用の車軸及びシャシフレーム間に取付けたスタビラ イザを挙げたが、これは一例であって後輪用の車軸及びシャシフレーム間に取付 けたスタビライザでもよい。 また、上記実施例では車両としてトラックを挙げたが、これに限らず乗用車、 バス又はその他の車両でもよい。シャシフレームのない乗用車の場合にはボデー がホルダ及びブッシュを介してバー本体を支持するように構成される。 更に、上記実施例ではブッシュの小穴を直径5mmの半球状に形成したが、この 数値や形状に限定されるものではない。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、バー本体の外周面が当接するブッシュの 内周面に多数の小穴を形成し、これらの小穴にグリースを充填したので、小穴内 のグリースがバー本体及びブッシュ間に侵入したり或いはバー本体及びブッシュ 間の余分なグリースが小穴に戻ったりして、バー本体及びブッシュ間に均一にグ リースの膜が形成される。この結果、バー本体のブッシュに対する摺動抵抗が低 減し、かつグリースがバー本体及びブッシュ間から外に殆どはみ出さないので、 バー本体がブッシュに対して繰返し回動してもバー本体はスムーズに回動し、異 音が発生しない。 また、従来の小穴のないブッシュと比較して、ブッシュの内面に小穴を形成す る僅かな金型変更だけで済むので、製造コストを殆ど押上げない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例スタビライザの異音防止構造を示
す図2のA−A線断面図。
【図2】図4のB−B線断面図。
【図3】図4のC矢視図。
【図4】そのスタビライザを含むトラックの要部斜視
図。
【図5】ブッシュの斜視図。
【符号の説明】
10 トラック 11 シャシフレーム 14 車軸 18 スタビライザ 19 スタビライザバー 19a バー本体 19b,19c アーム 21 ブッシュ 21e 小穴 31 グリース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に延びて設けられたバー本体(1
    9a)と前記バー本体(19a)の両端に車両(10)の進行方向に
    延びて設けられ先端が車軸(14)にそれぞれ枢着された一
    対のアーム(19a,19b)とを有するスタビライザバー(19)
    と、シャシフレーム(11)又はボデーに固定されバー本体
    (19a)を回動可能に支持するブッシュ(21)とを備えたス
    タビライザ(18)において、 前記バー本体(19a)の外周面が当接する前記ブッシュ(2
    1)の内周面に多数の小穴(21e)が形成され、 前記小穴(21e)にグリース(31)が充填されたことを特徴
    とするスタビライザ(18)の異音防止構造。
JP008219U 1993-03-03 1993-03-03 スタビライザの異音防止構造 Pending JPH0667118U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310157A (ja) * 2001-04-09 2002-10-23 Ricoh Opt Ind Co Ltd 摺動部材
WO2007069380A1 (ja) * 2005-12-15 2007-06-21 Honda Motor Co., Ltd. スタビライザブッシュ
JP2008081116A (ja) * 2007-10-12 2008-04-10 Honda Motor Co Ltd スタビライザブッシュ
JP2010116885A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Nikki Co Ltd ガス燃料用レギュレータ

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