JP4745562B2 - 太陽電池モジュール枠の取り合い構造 - Google Patents

太陽電池モジュール枠の取り合い構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池モジュールの外周縁部を保護する太陽電池モジュール枠の取り合い構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池モジュールはガラス基板上に薄膜発電層を形成したものであるので、これをそのまま架台等に取り付けようとすると割れや欠け等の損傷を生じるおそれがある。このため、太陽電池モジュールを各種の建造物や工作物に設置する場合は、太陽電池モジュールの四辺全周をアルミニウム枠材で取り囲んでいる。この場合にガラスと金属との直接の接触を避けるために、モジュールと枠材との間に可撓性を有する充填材が挿入される。充填材には種々の形状、材質のものがあり、その取り合い構造については従来から種々の提案がなされている。
【0003】
特願平11−46754号の出願明細書等には、シリコンシーラント等の半固形シール材を枠材の挟持部に充填し、これに太陽電池モジュールを押し込むことにより半固形シール材を枠材/モジュール間に拡散充満させる枠の取り合い構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の枠の取り合い構造においては、枠の内部にシール材の逃げ部を設ける必要があり、枠の形状が複雑である。
【0005】
また、従来の構造では、モジュールを枠の挟持部に押し込んだ後に、外部にはみ出た余分なシール材を除去する作業がさらに必要になるので、その分だけ手間が掛かり、施工コストが増大する。また、従来の構造では、シール材が完全に固化するまでに相当の時間がかかる。
【0006】
また、従来の構造では、大面積モジュールの場合に、特にモジュール端部のたわみや変形が大きくなるので、モジュールに対して枠が不揃いになり、両者を位置合せすることが難しい。また、モジュールと枠との間にできる段差に雨水や塵埃などの異物が溜まりやすい。
【0007】
また、アルミサッシ等に用いられているパッキンを太陽電池モジュール枠の取り付けに利用することも考えられるが、アルミサッシ用パッキンは表面に露出する構造であるので、その耐久性が不十分である。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構造で容易に太陽電池モジュールに枠材を取り付けることができる耐久性に優れた太陽電池モジュール枠の取り合い構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る太陽電池モジュール枠の取り合い構造は、太陽電池モジュールの外周縁部とこれを取り囲む枠材との間にゴム系の充填材が挿入される太陽電池モジュール枠の取り合い構造において、前記枠材は、前記充填材および太陽電池モジュールの外周縁部を共に挟み込む挟持部と、他の部材に締結される締結部と、を具備する。前記挟持部は、太陽電池モジュールの外周縁部の上面に当接する押さえと、前記充填材の外周面が当接する当て止めと、前記充填材の外周面が前記当て止めに当接するところまで前記充填材が挿入され易いように前記充填材を案内するために、前記押さえとの間隔が外側よりも内側のほうが広くなるように傾いた傾斜ガイド面と、を有する。前記充填材は、前記押さえに当接する上面と、前記当て止めに当接する外周面と、前記傾斜ガイド面に当接するテーパー面と、太陽電池モジュールの外周縁部の端面と下面とに当接するL字切欠部と、を具備する。
【0010】
この場合に、充填材はテーパー面に複数の突起を有することが好ましい。複数の突起により枠材の傾斜ガイド面との相互接触面積が減少するので、枠材の挟持部に充填材を挿入するときの摩擦抵抗が小さくなり、充填材を枠材に押し込み易くなる。なお、突起を複数とすることにより必要なシール性は確保される。
【0011】
また、充填材は、外周面と上面とが交叉する隅角にあたる部分が切欠かれていることが好ましい。このようなコーナー切欠を設けると、充填材を枠材の当て止めのところまで押し込み易くなるからである。なお、外周面とテーパー面とが交叉する隅角にあたる部分も切り欠いておくと、充填材を当て止めまでさらに押し込み易くなるとともに、充填材と枠材との密着性が高まる。
【0012】
さらに、充填材のテーパー面の傾斜角は、前記枠材の傾斜ガイド面の傾斜角よりも小さいことが好ましい。充填材を枠材の当て止めのところまでさらに押し込み易くなるからである。
【0013】
また、充填材の内周面は、枠材の傾斜ガイド面を規定する内周面よりも内方に位置させることが好ましい。充填材と枠材との間にデッドスペースとなる凹所をつくらないようにするためである。
【0014】
なお、充填材はネオプレンゴムやブチルゴム等の合成ゴムからなるものであり、枠材の挟持部のサイズに応じて種々の硬さに調整されることが望ましい。枠材の挟持部の間口が広い場合は充填材を軟らかくしてもよいが、挟持部の間口が狭い場合は所定レベル以上の硬さとする必要がある。充填材が軟らかすぎると挟持部のなかに押し込めなくなるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の種々の好ましい実施の形態について説明する。
【0016】
先ず太陽電池パネルの概要について説明する。
図1及び図2に示すように、太陽電池パネル1は太陽電池モジュール2の四辺全周をアルミニウム枠材4で取り囲んで保護してなるものであり、枠材4の適所に設けられた複数のボルト穴47にボルト51を通してナット52を締め付けることにより他の部材、例えば図4に示す固定フレーム55に取り付けられるようになっている。本実施形態に用いた太陽電池モジュール2のサイズは例えば1400mm×1100mmである。
【0017】
太陽電池モジュール2と枠材4との間には充填材としてのゴムライナー3が図4、図5に示すように挿入され、太陽電池モジュール2の外周縁部が雨水の浸入等から保護されるようになっている。
【0018】
図6に示すように、太陽電池モジュール2の長辺には長辺ゴム部材3aが、短辺には短辺ゴム部材3bがそれぞれ取り付けられている。各ゴム部材3a,3bは太陽電池モジュール2の各辺に接着剤を用いて接着されている。なお、各ゴム部材3a,3bの端部は約45°に切り揃えられて合わせ面31とされ、合わせ面31同士も接着されている。
【0019】
図7に示すように、四辺全周をゴムライナー3で取り囲まれた太陽電池モジュール2に対して長辺部枠材4aおよび短辺部枠材4bをそれぞれ取り付けることにより、四辺全周を枠材4で取り囲まれた太陽電池パネル1となる。短辺部枠材4bの両端部には切欠合わせ部41が形成され、長辺部枠材4aとの重なり合いを防止している。
【0020】
図3に示すように、長辺部枠材4aの端部を短辺部枠材4bの切欠合わせ部41に合わせ込み、短辺部枠材4bのほうからビス50をネジ孔44にねじ込むことにより、短辺部枠材4bが長辺部枠材4aに締結され、一体の枠材4となる。
【0021】
(第1の実施形態)
次に、図4を参照して第1の実施形態の取り合い構造について詳しく説明する。
【0022】
第1の実施形態の取り合い構造では充填材としてのゴムライナー3のテーパー面32(下面)に2つの突起33を設けている。2つの突起33はテーパー面32に沿ってゴムライナー3の長手方向にほぼ平行に延び出し、枠材の挟持部42の傾斜ガイド面48に当接している。すなわち、ゴムライナー側のテーパー面32は枠材側の傾斜ガイド面48に全面的に密着するのではなく、所定のシール性を損なうことなく、2つの突起33を介して部分的に枠材挟持部の傾斜ガイド面48に当接している。
【0023】
ゴムライナー3は、その外周面34が枠材挟持部の当て止め49に当接している。ゴムライナー上面36が枠材の当て止め49に当接した状態で、ゴムライナー内周面35は枠材の傾斜ガイド面を規定する内周面43よりも内方に位置する。すなわち、図4中にて符号L1で示すゴムライナー3の幅を枠材4の当て止め49から内周面43までの長さLより大きく(L<L1)している。このようにすることによりゴムライナー3と枠材4との間にデッドスペースとなる凹所が形成されなくなるので、ここに雨水や塵埃等の異物が溜まることがなく、太陽電池モジュール2の裏面側において清浄な継手環境が維持される。また、枠材4の押さえ45は太陽電池モジュール2の上面との段差が少なくなるように若干のテーパーとし、ここに雨水や塵埃等の異物が溜まり難くしている。
【0024】
また、ゴムライナー3は、その外周面34と上面36とが交叉する隅角にあたる部分37が切欠かれている。この切欠37は、ゴムライナーの外周面34を枠材挟持部の当て止め49に当接させ易くするためのものであるので、必要最小限の大きさにとどめて過大にしすぎないようにすることが望ましい。
【0025】
また、ゴムライナー上面36は枠材挟持部の押さえ45に当接している。ゴムライナー3の上半部の内側部位はゴムライナー幅L1の1/2〜3/5が切除され、L字切欠部39が形成されている。このL字切欠部39に太陽電池モジュール2の外周縁部が嵌め合わされ、ゴムライナー3とともに枠材4の挟持部42のなかに挿入されている。なお、図中の符号22は太陽電池モジュール2の裏面側に設けられたシリコンシーラントである。
【0026】
本実施形態に用いたゴムライナー3の各部サイズを次に示す。
【0027】
ゴムライナー幅L1;12.5mm
L字切欠部39の長さ;1384mm
L字切欠部39の高さ;6.5mm
外周面34の高さ;9.9mm
内周面35の高さ;3.85mm
上面36の長さ;4.5mm
突起33の高さ;1.5mm
テーパー面32の傾斜角度;10°±1°
枠材4は、モジュール外周縁部およびゴムライナー3を挟持する挟持部42の他に、さらにボックスチャンネル40および内ひれ46aを備えている。ボックスチャンネル40は挟持部42の下部に連続して設けられ、枠材4の剛性を受け持つ主要部にあたるものである。このボックスチャンネル40のなかには上下一対のネジ孔44が形成されている。図3に示すようにネジ孔44にビス50をねじ込むことにより、枠材4の構成部品である長辺枠部材4aと短辺枠部材4bとが締結されるようになっている。
【0028】
内ひれ46aは、ボックスチャンネル40の下部から内方に延び出し、ボルト穴47を有している。ボルト穴47には固定フレーム55の側からボルト51が挿通され、内ひれ46aの側のナット52を締め付けることにより、枠材4が固定フレーム55に締結されるようになっている。なお、図中の符号53は座金である。
【0029】
本実施形態に用いた枠材4の各部サイズを次に示す。
【0030】
長辺枠部材4aの長さ;1412±2mm
短辺枠部材4bの長さ;1112±2mm
ボックスチャンネル40の大きさ;12mm×35mm
挟持部42の間口;9.5×9.5mm
挟持部42の奥行き;1400mm
当て止め49の高さ;9.9mm
ボックスチャンネル内周面43の高さ;22mm
押さえ45の長さ;12mm
内ひれ46aの張出長さ;26mm
傾斜ガイド面48の傾斜角度θ1;10°±1°
ゴムライナー3には各種のネオプレンゴムやブチルゴム等の合成ゴムを用いる。本実施例ではゴムライナー3としてショア硬度50のネオプレンゴムを用いた。また、枠材4にはアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた。
【0031】
本実施形態によれば、ゴムライナーの突起33により枠材の傾斜ガイド面48とテーパー面32との相互接触面積が減少するので、ゴムライナー3を枠材の挟持部42に挿入するときの摩擦抵抗が小さくなり、ゴムライナー3を押し込み易くなる。なお、突起33を複数とすることにより必要なシール性は確保される。
【0032】
また、本実施形態によれば、ゴムライナーの外周面34と上面36とが交叉する隅角にあたる部分にコーナー切欠37を設けているので、ゴムライナー3を枠材の当て止め49のところまで押し込み易くなるとともに、ゴムと金属との相互密着性が向上し、耐久性に優れたものとなる。
【0033】
また、本実施形態によれば、ゴムライナーのテーパー面32の傾斜角度を枠材の傾斜ガイド面48の傾斜角度よりも小さくしているので、ゴムライナーを枠材の当て止め49のところまでさらに押し込み易くなる。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して第2の実施形態の取り合い構造について説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分についての説明は省略する。
【0035】
第2の実施形態の取り合い構造では充填材としてのゴムライナー3Aの2つの隅角部をそれぞれ切り欠いてコーナー切欠37としている。また、枠材4Aは外ひれ46bを備えている。
【0036】
本実施形態に用いたゴムライナー3Aの各部サイズを次に示す。
【0037】
ゴムライナー幅L2;12.5mm
L字切欠部39の長さ;1384mm
L字切欠部39の高さ;6.5mm
外周面34の高さ;9.9mm
内周面35の高さ;3.85mm
上面36の長さ;4.5mm
テーパー面32の傾斜角度;10°±1°
本実施形態に用いた枠材4Aの各部サイズを次に示す。
【0038】
長辺枠部材4aの長さ;1412±2mm
短辺枠部材4bの長さ;1112±2mm
ボックスチャンネル40の大きさ;12mm×35mm
挟持部42の間口;9.5×9.5mm
挟持部42の奥行き;1400mm
当て止め49の高さ;9.9mm
ボックスチャンネル内周面43の高さ;22mm
押さえ45の長さ;12mm
外ひれ46bの張出長さ;26mm
傾斜ガイド面48の傾斜角度θ2;10°±1°
本実施形態によれば、ゴムライナーの外周面34と上面36とが交叉する隅角にあたる部分の他に、さらに外周面34とテーパー面32とが交叉する隅角にあたる部分にもコーナー切欠37を設けているので、ゴムライナー3Aを枠材の当て止め49のところまで更に押し込み易くなるとともに、ゴムライナーと枠材との相互密着性が更に向上する。
【0039】
次に、図6及び図7を参照して枠材およびゴムライナーを太陽電池モジュールの外周縁部に取り付ける場合について説明する。
【0040】
図4に示す断面形状のゴムライナー3a,3bを太陽電池モジュール2の長辺および短辺に対応する長さにそれぞれ切断し、切断片の両端を45°の角度に切り揃えて合わせ面31とする。この合わせ面31と内側L字面39とに接着剤をそれぞれ適量ずつ付け、図6に示すように、一方の一対のゴムライナー3aは太陽電池モジュール2の長辺端面にそれぞれ接着し、他方の一対のゴムライナー3bは太陽電池モジュール2の短辺端面にそれぞれ接着する。なお、ゴムライナー3a,3b同士は合わせ面31のところで接着される。接着剤が完全に硬化するまでゴムライナー付きモジュール2/3を養生する。
【0041】
接着剤が完全硬化した後に、図7に示すように、一方の一対の枠材4aをゴムライナー付きモジュール2/3の長辺にそれぞれ取り付け、他方の一対の枠材4bをゴムライナー付きモジュール2/3の短辺にそれぞれ取り付ける。
【0042】
枠材4a,4bの取り付けは、ゴムライナーの外周面34が枠材の当て止め49に当接するまでハンマー等の打撃により枠材4a,4bをゴムライナー3a,3bに押し込む。枠材4a,4bとゴムライナー3a,3bとの嵌め込みが完了すると、図3に示すように各コーナーにて短辺枠部材4aを長辺枠部材4bにビス50でそれぞれ締結する。これにより周囲を枠材で保護された太陽電池パネルが完成する。
【0043】
なお、枠材4a,4bをゴムライナー3a,3bに嵌め込む前に、短辺枠部材4bの一方端に長辺枠部材4aを5042で予め取り付け、L字状の組立枠材4a,4bとし、これをゴムライナー付きモジュール2/3に嵌め込んだ後に、L字状の組立枠材4a,4b同士を互いにビス50で締結するようにしてもよい。
【0044】
なお、上記実施形態では内ひれ又は外ひれを有する枠材を用いる場合について説明したが、ひれ無しタイプの枠材を本発明の取り合い構造に用いるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、枠材の挟持部下面を傾斜させて傾斜ガイド面とし、挟持部の間口を拡げるとともに、これに対応して充填材の下面を傾斜させてテーパー面としているので、充填材を枠材の当て止めのところまで押し込み易くなる。この場合に、充填材のテーパー面の傾斜角度を枠材の傾斜ガイド面の傾斜角度よりも小さくすると、充填材を枠材の当て止めのところまでさらに押し込み易くなる。
【0046】
また、本発明によれば、充填材の外周面と上面とが交叉する隅角にあたる部分にコーナー切欠を設けているので、充填材を枠材の当て止めのところまで押し込み易くなるとともに、充填材と枠材との相互密着性が向上し、耐久性が向上する。
【0047】
さらに、本発明によれば、充填材のテーパー面に突起を設けることにより、枠材の傾斜ガイド面とテーパー面との相互接触面積が減少して、充填材を枠材の挟持部に挿入するときの摩擦抵抗が小さくなるので、充填材を押し込み易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】太陽電池モジュールに枠材を取り付けた太陽電池パネルを示す平面図。
【図2】太陽電池パネルの裏面側を示す平面図。
【図3】枠材の隅角部を示す部分拡大図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュール枠の取り合い構造を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る太陽電池モジュール枠の取り合い構造を示す断面図。
【図6】太陽電池パネルの組立を説明するために太陽電池モジュールと充填材とを示す分解平面図。
【図7】太陽電池パネルの組立を説明するために太陽電池モジュール、充填材、枠材を示す分解平面図。
【符号の説明】
1…太陽電池パネル、
2…太陽電池モジュール、
3,3A…ゴムライナー(充填材)、
3a…長辺ゴム部材、
3b…短辺ゴム部材、
31…合わせ面(接着面)、
32…テーパー面、
33…突起、
34…外周面、
35…内周面、
36…上面、
37,38…コーナー切欠、
39…L字切欠部、
4,4A…アルミ枠(枠材)、
4a…長辺枠部材、
4b…短辺枠部材、
40…ボックスチャンネル(締結部)、
41…切欠合わせ部、
42…挟持部、
43…傾斜ガイド面を規定する内周面、
44…ネジ孔(締結部)、
45…押さえ、
46a…内ひれ(締結部)、
46b…外ひれ(締結部)、
47…ボルト穴、
48…傾斜ガイド面、
49…当て止め(内周面)、
50…ビス、
51…ボルト、
52…ナット、
53…座金、
55…固定フレーム。

Claims (4)

  1. 太陽電池モジュールの外周縁部とこれを取り囲む枠材との間に渡って延在するゴム系の充填材が挿入される太陽電池モジュール枠の取り合い構造において、
    前記枠材は、前記充填材および太陽電池モジュールの外周縁部を共に挟み込む挟持部と、他の部材に締結される締結部と、を具備し、
    前記挟持部は、
    太陽電池モジュールの外周縁部の上面に当接する押さえと、
    前記充填材の外周面が当接する当て止めと、
    前記充填材の外周面が前記当て止めに当接するところまで前記充填材が挿入され易いように前記充填材を案内するために、前記押さえとの間隔が外側よりも内側のほうが広くなるように傾いた傾斜ガイド面と、を有し、
    前記充填材は、
    前記押さえに当接する上面と、
    前記当て止めに当接する外周面と、
    前記傾斜ガイド面に当接するテーパー面と
    前記テーパー面に形成され、前記充填材の前記延材方向に延在する複数の突起と、を具備し、
    前記充填材のテーパー面の傾斜角を前記枠材の傾斜ガイド面の傾斜角よりも小さくして、
    前記充填材が前記太陽電池モジュールの外周縁部に接着により固定されることを特徴とする太陽電池モジュール枠の取り合い構造。
  2. 前記充填材は、前記太陽電池モジュールの外周縁部の端面と下面とに当接するL字切欠部を有することを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール枠の取り合い構造。
  3. 前記充填材は、前記外周面と上面とが交叉する隅角にあたる部分が切欠かれていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール枠の取り合い構造。
  4. 前記充填材の内周面は、前記枠材の傾斜ガイド面を規定する内周面よりも内方に位置することを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール枠の取り合い構造。
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