JP4743171B2 - 内燃機関の過給機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された2つの過給機を制御する装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。具体的には、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機とを並列に配置した内燃機関において、セカンダリターボ過給機はプライマリターボ過給機よりも大容量に構成される。そして、エンジン運転領域が低速域のときにはプライマリターボ過給機のみを動作させ(シングルターボモード)、高速域のときには2つの過給機を同時に動作させる(ツインターボモード)。これにより、低速域から高速域にわたって出力性能を向上させる。上記のような過給システムの例が特許文献1、2に記載されている。
特開平5−288069号公報 特開2005−155356号公報
上記のような過給システムでは、シングルターボモードからツインターボモードへの移行時に、セカンダリターボ過給機の過給圧が直ぐに上昇せず、一時的にトルクが落ち込むという問題がある。これによりトルク段差が発生し、ドライバーが違和感を覚えることがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、シングルターボモードからツインターボモードへの移行時のトルク段差を低減することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の過給機制御装置は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び第2の過給機と、前記第1の過給機に設けられた可変ノズル機構と、前記第1の過給機の回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、前記第1の過給機の回転加速度を算出する加速度算出手段と、前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへのモード移行時に、前記回転加速度が所定加速度より大きい場合に、前記可変ノズル機構を全閉とする制御手段と、を備える。
上記の内燃機関の過給機制御装置では、内燃機関の吸気通路及び排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。第1の過給機は可変ノズル機構を有する。また、第1の過給機は、ターボ回転数を検出する回転数検出手段が設けられる。検出された回転数に基づいて、第1の過給機の回転加速度が算出される。この回転加速度は、内燃機関による加速が急激であるか否かを示す指標となる。そして、1個ターボモードから2個ターボモードへ移行する際には、回転加速度が所定加速度より大きいか否かが判定される。回転加速度が所定加速度より大きい場合、即ち、トルク段差が問題となる程度の急加速状態である場合には、第1の過給機の可変ノズルが全閉とされる。これにより、第1の過給機の回転数が十分に上昇し、排気ガス量が十分に増加した状態で2個ターボモードへの移行がなされるので、トルク段差の発生が抑制される。
上記の過給機制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記回転数が所定回転数より大きくなったときに、前記可変ノズルを開き側に制御する。この態様では、ターボ過給機の可変ノズル機構が一旦全閉とされた後、ターボ回転数が過回転となるような回転数となった場合には、可変ノズル機構を開き側に制御してターボの過回転を防止する。これにより、ターボの損傷などを防止する。この場合の好適な例では、上記の過給機制御装置は、前記第1及び第2の過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段を備え、前記制御手段は、検出された過給圧が上限値を超えないように前記可変ノズルを制御する。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、1個ターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、リード弁7と、内燃機関8と、過給圧センサ9と、排気通路10と、EGR通路11と、EGR弁14と、排気切替弁15と、排気バイパス弁16と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は途中で吸気通路3a、3bに分岐されており、吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
吸気通路3b中には、吸気切替弁6、及びリード弁7が設けられている。吸気切替弁6は、ECU50から供給される制御信号S6によって開閉が制御され、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整可能に構成されている。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。リード弁7は、通路中の圧力が所定以上となった際に開弁するように構成されている。更に、コンプレッサ4a、4bの下流側の吸気通路3には、過給圧センサ9が設けられている。過給圧センサ9は、過給された吸気の圧力(以下、「実過給圧」とも呼ぶ。)を検出し、この実過給圧に対応する検出信号S9をECU50に供給する。
内燃機関8は、左右のバンク(気筒群)8L、8Rにそれぞれ4つずつの気筒(シリンダ)8La、8Raが設けられたV型8気筒のエンジンとして構成されている。内燃機関8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。内燃機関8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。そして、内燃機関8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。
排気通路10中には、EGR通路11が接続されている。EGR通路11は、一端が排気通路10に接続されており、他端が吸気通路3に接続されている。EGR通路11は、排気ガス(EGRガス)を吸気系に還流するための通路である。具体的には、EGR通路11には、EGRクーラ12と、EGR弁14と、バイパス通路11aと、バイパス弁13とが設けられている。EGRクーラ12はEGRガスを冷却する装置であり、EGR弁14はEGR通路11を通過するEGRガスの流量を調節する弁、言い換えると吸気系に還流させるEGRガスの量を調節する弁である。EGR弁14は、ECU50から供給される制御信号S14によって開度が制御される。また、バイパス通路11aは、EGRクーラ12をバイパスする通路であり、通路上にはバイパス弁13が設けられている。このバイパス弁13によって、バイパス通路11aを通過するEGRガスの流量が調節される。
排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されている。排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)。なお、ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。
ターボ過給機4は可変ノズル(Variable Nozzle:VN)機構を備える。可変ノズル機能とは、タービンの上流側に設けられたノズルベーンの開度を制御することにより排気ガスの流量を制御して過給量を調整する機構である。ノズルベーンの開度はECU50から供給される信号S19により制御される。
また、ターボ過給機4には、ターボ回転数、即ちタービン4bの回転数を検出する回転数センサ4cが設けられている。回転数センサ4cから出力される回転数検出信号S18は、ECU50に供給される。
排気通路10bには、排気切替弁15が設けられていると共に、排気バイパス通路10baが接続されている。排気切替弁15は、ECU50から供給される制御信号S15によって開閉が制御され、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整可能に構成されている。排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。また、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bをバイパスする通路として構成されている。具体的には、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bよりも、通路の径が小さく構成されている。また、排気バイパス通路10ba中には排気バイパス弁16が設けられており、この排気バイパス弁16によって、排気バイパス通路10baを通過する排気ガスの流量が調節される。
吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16が全て閉である場合には、ターボ過給機4にのみ吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機5には吸気及び排気ガスが供給されない。そのため、ターボ過給機4のみが作動し、ターボ過給機5は作動しない。一方、吸気切替弁6が開であり、排気切替弁15及び排気バイパス弁16のいずれかが開である場合には、ターボ過給機4、5の両方に吸気及び排気ガスが供給される。そのため、ターボ過給機4、5の両方が作動する。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、車両内の各種センサから供給される出力等に基づいて、車両内の制御を行う。具体的には、ECU50は、過給圧センサ9から実過給圧を取得し、この実過給圧などに基づいて、吸気切替弁6、EGR弁14、及び排気切替弁15、並びに排気バイパス弁16などに対する制御を行う。
上記の構成において、ターボ過給機4は本発明における第1の過給機として機能し、ターボ過給機5は本発明における第2の過給機として機能する。回転数センサ4cは本発明における回転数検出手段として機能し、過給圧センサ9は本発明における過給圧検出手段として機能する。ECU50は本発明における加速度算出手段及び制御手段として機能する。
本実施形態では、ECU50は、主に、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって、ターボ過給機4のみを作動させるモード(「1個ターボモード」と呼ぶ。)と、ターボ過給機4、5の両方を作動させるモード(「2個ターボモード」と呼ぶ。)とを切り替える制御を行う。詳しくは、ECU50は、運転状態等、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え、及び2個ターボモードから1個ターボモードへの切り替えを実行する。
ここで、1個ターボモードと2個ターボモードとを切り替える際に実行される基本的な制御について、簡単に説明する。前述したように、モードの切り替えは、ECU50が、エンジン回転数及び要求トルクに基づいて、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって行う。具体的には、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を閉から開に制御する。この場合、ECU50は、基本的には、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6の順に弁を開にすることによって、切り替えを実行する。より詳しくは、まず排気バイパス弁16を少しずつ開いていき、この状態において所定の条件が満たされたときに排気切替弁15を開いていき、その後に吸気切替弁6を開く。この場合、最初に排気バイパス弁16を少し開くのは、比較的小流量の排気ガス(排気バイパス通路10baの径が小さいため)をターボ過給機5に供給することで、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させるためである。言い換えると、最初に排気切替弁15を開くことによって、比較的大流量の排気ガスがターボ過給機5に一気に流れて、トルクショックなどが生じてしまうことを防止するためである。一方、2個ターボモードから1個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、上記と同様にして、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を開から閉に制御する。
図2は、1個ターボモードと2個ターボモードの動作領域マップを概略的に示す。図2のグラフにおいて、横軸はエンジン回転数を示し、左縦軸は要求トルク(燃料噴射量)を示し、右縦軸はターボ回転数を示す。図2において、実線71は1個ターボモードの動作特性を示し、破線72は2個ターボモードの動作特性を示す。エンジン回転数及び要求トルク(燃料噴射量)によって定まる動作点が実線71より下側にある場合、内燃機関は1個ターボモードで動作する。また、エンジン回転数及びトルクが増加し、動作点が実線71より上側の領域に入った場合、内燃機関は2個ターボモードで動作する。即ち、動作点が破線74で囲まれた切替ラインより下側にある場合は1個ターボモードが選択され、上側にある場合は2個ターボモードが選択される。
実線73はエンジン回転数と、ターボ過給機4のターボ回転数との関係を示す。基本的に、エンジン回転数の上昇に伴ってターボ回転数も上昇する。ターボ回転数は前述の回転数センサ4cにより検出される。
[ターボ切り替え制御]
次に、本発明によるターボ切り替え制御について説明する。ターボ切り替え制御とは、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時の制御である。前述のように、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時にはターボ過給機5の助走を行うが、ターボ過給機5の回転は直ぐには上昇しないため、一時的にトルクが低下し、いわゆるトルク段差が生じることがある。このように、トルク段差はターボ過給機5の回転上昇に時間を要することが原因であるが、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替えが比較的ゆっくり行われる場合には、トルク段差はほとんど発生しないか、発生してもその段差は小さい。これに対し、急加速時など、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替えが急に行われる場合にはトルク段差は大きくなり、問題となる。
また、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替えは、低速(低トルク)の領域で行うとトルク段差が大きくなり、高トルク(高吸入空気量)の領域で行うとトルク段差は小さくなる。そこで、本発明では、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時には、ターボ過給機4で十分にトルクを上げておいてから2個ターボモードへの切り替えを行う。より具体的には、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時に、ECU50はターボ回転数の加速度を算出し、所定加速度より大きいか否かを判定する。所定加速度より大きい場合、ECU50は急加速が要求されていると判断し、第1のターボ過給機であるターボ過給機4の可変ノズルを全閉とし、ターボ回転を十分に上げておいてから2個ターボモードへ移行する。これにより、トルク段差を低減することができる。以下、2つの実施例について説明する。
(第1実施例)
図3は、第1実施例に係るターボ切り替え制御のフローチャートである。この処理は、基本的にECU50が各要素との間で検出信号及び制御信号を入出力することにより行われる。
まず、ECU50は、図2に例示するマップなどを参照し、エンジン回転数及び要求トルクによって決まる動作点が1個ターボ作動域に入ったか否かを判定する(ステップS101)。動作点が1個ターボ作動域に入ると(ステップS101:Yes)、ECU50は排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6などを制御して、1個ターボモードで動作を行う(ステップS102)。
次に、ECU50は、動作点が2個ターボ作動域に入ったか否かを判定する(ステップS103)。2個ターボ作動域に入った場合(ステップS103;Yes)、ECU50は、ターボ過給機4の回転数センサ4cが検出したターボ回転数に基づいて、ターボ過給機4の回転加速度Aを算出し、これが所定加速度Bより大きいか否かを判定する(ステップS104)。なお、ターボ過給機の回転加速度Aは、例えば回転数センサ4cの出力を微分することにより得られる。
回転加速度Aが所定加速度Bより大きい場合(ステップS104;Yes)、ECU50はターボ過給機4に制御信号S19を送り、可変ノズルを全閉とした後(ステップS105)、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6などを制御して2個ターボモードへ移行する(ステップS106)。一方、回転加速度Aが所定加速度B以下である場合(ステップS105;No)、ECU50は、ターボ過給機4の可変ノズルを制御することなく、2個ターボモードへ移行する(ステップS106)。
なお、所定加速度Bは、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替えを行った場合にトルク段差が問題となる程度の急加速状態であるか否かを示す境界値であり、予め設定される。即ち、トルク段差が発生しないか又は許容範囲となる程度の低加速度でターボ回転数が徐々に上昇する場合には、回転加速度Aは所定加速度B以下となり、ターボ過給機4の可変ノズルは制御されない。一方、トルク段差が問題となる程度の高加速度でターボ回転数が上昇する場合には、回転加速度Aは所定加速度Bより大きくなり、ターボ過給機4の可変ノズルが全閉とされ、トルク段差の発生が抑制される。なお、実際には所定加速度Bは、エンジン回転数及び要求トルク(燃料噴射量)の組み合わせに対して複数設定されることが好ましい。
(第2実施例)
第2実施例では、第1実施例の処理に加えて、ターボ過給機の過回転を防止する処理を実行する。具体的には、ターボ過給機4が過回転となる場合には、可変ノズルの開度を開き側に調整し、ターボ過給機の破損などを防止する。
図4は第2実施例に係るターボ切り替え制御のフローチャートである。この処理は、基本的にECU50が各要素との間で検出信号及び制御信号を入出力することにより行われる。
図4におけるステップS201乃至S205は、図3に示す第1実施例のステップS101乃至S105と同一であるので説明を省略する。ステップS205で第1のターボ過給機4の可変ノズルを全閉とした後、ECU50は回転数センサ4cが検出するターボ回転数Cが所定回転数Dより大きいか否かを判定する(ステップS206)。ここで、所定回転数Dは、ターボ過給機4が過回転となるターボ回転数に予め設定されている。ターボ回転数Cが所定回転数Dより大きい場合(ステップS206;Yes)、ECU50は過給圧センサ9の出力などに基づいて、過給圧が上限値を超えないようにターボ過給機4の可変ノズルの開度を制御する。この場合、具体的には、ステップS205で全閉とした可変ノズル開度を開き側に制御することになる。そして、ECU50は、2個ターボモードへ移行する(ステップS208)。一方、ターボ回転数Cが所定回転数D以下である場合(ステップS206;No)、ターボ過給機4が過回転となる恐れは無いので、ECU50はそのまま2個ターボモードへ移行する(ステップS208)。
なお、ステップS204でターボ過給機4の回転加速度Aが所定加速度B以下であると判断された場合、処理はステップS208へ進み、2個ターボモードへの移行が行われる。
以上のように、第2実施例では、トルク段差の低減のためにターボ過給機4の可変ノズルを全閉とした場合でも、ターボ過給機4が過回転となって破損などの恐れがある場合には、可変ノズルを開き側に制御する。よって、ターボの破損などを防止しつつ、トルク段差を低減することができる。
本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の概略構成を示す図である。 1個ターボモードと2個ターボモードの動作領域マップを概略的に示す。 第1実施例によるターボ切り替え制御のフローチャートである。 第2実施例によるターボ切り替え制御のフローチャートである。
符号の説明
2 エアクリーナ
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
6 吸気切替弁
8 内燃機関
8a 気筒
9 過給圧センサ
10 排気通路
15 排気切替弁
16 排気バイパス弁
50 ECU

Claims (3)

  1. 吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び第2の過給機と、
    前記第1の過給機に設けられた可変ノズル機構と、
    前記第1の過給機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、前記第1の過給機の回転加速度を算出する加速度算出手段と、
    前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへのモード移行時に、前記回転加速度が所定加速度より大きい場合に、前記可変ノズル機構を全閉とする制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  2. 前記制御手段は、過給機の回転数が所定回転数より大きくなったときに、前記可変ノズルを開き側に制御することを特徴とする請求項1に記載の過給機制御装置。
  3. 前記第1及び第2の過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、検出された過給圧が上限値を超えないように前記可変ノズルを制御することを特徴とする請求項2に記載の過給機制御装置。
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