JP2013194541A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量の過給機及び小容量の過給機と、前記小容量の過給機の回転数を検出するターボセンサと、前記大容量の過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁とを有するエンジンにおいて、前記小容量の過給機の過給作用を効率良く利用する。
【解決手段】エンジン本体10と、エンジン回転数センサ51と、大容量の第1過給機20(1)及び小容量の第2過給機20(2)と、前記第2過給機の回転数を検出するターボセンサ52と、前記第1過給機の排気通路25(1)及び吸気通路25(2)に設けられた排気制御弁30及び吸気制御弁40と、制御装置60とを備え、前記制御装置60は、任意に設定される所定エンジン回転数より高回転側においては、前記ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の作動制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、大容量の過給機及び小容量の過給機と、前記小容量の過給機の回転数を検出するターボセンサと、前記大容量の過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁とを有するエンジンに関する。
吸入空気を過給する過給機として大容量の第1過給機及び小容量の第2過給機の2つの過給機を備え、前記第1及び第2過給機の過給圧に応じて前記第2過給機から前記第1過給機への切替を行うように構成されたエンジンが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
詳しくは、前記特許文献1に記載のエンジンは、前記第1過給機及び前記第2過給機と、前記第1過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁とを備え、前記第1過給機の過給圧が設定過給圧に達するまでの間においては前記第2過給機の過給圧の上昇に応じて前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の弁開度を調整しつつ、前記第1過給機の過給圧が前記設定過給圧に達すると前記排気制御弁及び前記吸気制御弁を全開にさせて、前記第2過給機から前記第1過給機への切替を完了させるように構成されている。
前記特許文献1に記載のエンジンは、前記構成によって、エンジン低速回転時には前記第2過給機を作動状態とさせるが、前記第1過給機の過給圧が前記設定過給圧に達した後(特にエンジン中速・高速回転時)には前記第2過給機を作動停止状態としつつ前記第1過給機のみを作動状態とさせており、前記第2過給機の過給作用を十分に利用できるものではなかった。
特許第2570403号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、大容量の過給機及び小容量の過給機と、前記小容量の過給機の回転数を検出するターボセンサと、前記大容量の過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁とを有するエンジンであって、エンジンの全回転域において前記小容量の過給機の過給作用を効率良く利用することで、効率的な運転状態を得ることができるエンジンの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジン本体と、エンジン回転数を検出する回転数センサと、前記エンジン本体が吸入する空気を過給する大容量の第1過給機及び小容量の第2過給機と、前記第2過給機の回転数を検出する小容量側ターボセンサと、前記第1過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁と、前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の作動制御を司る制御装置とを備え、前記制御装置は、任意に設定される所定エンジン回転数より高回転側においては、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の作動制御を行うエンジンを提供する。
好ましくは、前記制御装置に予め記憶されているエンジン性能曲線によって定義される最大トルク発生時のエンジン回転数が前記所定エンジン回転数とされる。
好ましくは、前記制御装置は、前記回転数センサによって検出されるエンジン回転数が前記最大トルク発生時のエンジン回転数に達するまでは前記排気制御弁及び前記吸気制御弁を全閉状態に維持する。
好ましい一態様においては、前記第1及び第2過給機はそれぞれ低圧側及び高圧側として作用するように直列配置されており、前記第1過給機の排気通路は、前記エンジン本体からの排気ガスを前記第2過給機のタービンをバイパスさせて当該第1過給機のタービンに案内し、前記第1過給機の吸気通路は、当該第1過給機のコンプレッサからの圧縮空気を前記第2過給機のコンプレッサをバイパスさせて前記エンジン本体へ供給する。前記エンジンには、前記第1過給機のタービンをバイパスさせる低圧側パイパス通路と前記低圧側パイパス通路に介挿されたウエストゲートバルブとが備えられている。前記制御装置は、前記ウエストゲートバルブの作動制御も司るように構成され、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁に加えて前記ウエストゲートバルブの作動制御を行う。
好ましい他態様においては、前記第1及び第2過給機は並列配置されており、前記第1及び第2過給機の排気通路は、排気ガス流れ方向上流側が前記エンジン本体に流体接続され且つ下流側が他の過給機を介さずに大気に開放されており、前記第1及び第2過給機の吸気通路は、吸入空気流れ方向上流側が他の過給機を介さずに大気に開放され且つ下流側が前記エンジン本体に流体接続されている。前記エンジンには、上流側及び下流側がそれぞれ前記第2過給機のタービンより排気ガス流れ方向上流側及び下流側において前記第2過給機の排気通路に流体接続されたバイパス通路と、前記バイパス通路に介挿された第2排気制御弁とが備えられている。前記制御装置は、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁に加えて前記第2排気制御弁の作動制御を行う。
本発明に係るエンジンは、任意に設定される所定エンジン回転数より高回転側において、ターボセンサによって検出される小容量の第2過給機の回転数が略一定となるように、大容量の第1過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁の作動制御を行う。
本発明に係るエンジンによれば、エンジン回転数の増加にかかわらず前記第2過給機の回転数を略一定にするので、前記第2過給機の作用を効率良く利用して、前記エンジンの効率的な運転状態を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るエンジンの概略構成図である。 前記エンジンにおけるエンジン回転数と小容量の第2過給機の回転数との関係を示す図である。 前記エンジンに関するエンジン性能曲線図である。 本発明の実施の形態2に係るエンジンの概略構成図である。
[実施の形態1]
本発明に係るエンジンの好ましい実施の形態について説明する。
図1に、本実施の形態に係るエンジン1Aの概略構成を示す。
図1に示すように、前記エンジン1Aは、エンジン本体10と、前記エンジン本体10が吸入する空気を過給する第1過給機20(1)及び第2過給機20(2)と、前記第1過給機20(1)の排気通路25(1)及び吸気通路26(1)に設けられた排気制御弁30及び吸気制御弁40とを備えている。なお、以下においては、前記第1過給機20(1)の排気通路25(1)及び吸気通路26(1)を適宜第1排気通路及び第1吸気通路という。
前記エンジン本体10は、気筒(本実施の形態においては6つの気筒)を形成するシリンダブロック11及びシリンダヘッド(図示せず)と、前記シリンダヘッドに連結された排気マニホールド15及び吸気マニホールド16とを有している。前記シリンダブロック11には、クランク軸5が回転自在に支持されている。
前記第1過給機20(1)及び前記第2過給機20(2)は、それぞれ前記エンジン本体10からの排気エネルギーを利用して空気を前記エンジン本体10の燃焼室18へ強制的に送り込むためのものである。前記第1過給機20(1)は大容量とされ、前記第2過給機20(2)は小容量とされている。
詳しくは、前記第1過給機20(1)は、前記第1排気通路25(1)に介挿された大容量のタービン21(1)、及びこのタービン21(1)によって駆動される状態で前記第1吸気通路26(1)に介挿された大容量のコンプレッサ22(1)を有している。なお、以下においては、前記第1過給機20(1)のタービン21(1)及びコンプレッサ22(1)を適宜第1タービン及び第1コンプレッサという。
前記第2過給機20(2)は、その排気通路25(2)に介挿された小容量のタービン21(2)、及びこのタービン21(2)によって駆動される状態で当該第2過給機20(2)の吸気通路26(2)に介挿された小容量のコンプレッサ22(2)を有している。なお、以下においては、前記第2過給機20(2)の排気通路25(2)及び吸気通路26(2)を適宜第2排気通路及び第2吸気通路といい、又、前記第2過給機20(2)のタービン21(2)及びコンプレッサ22(2)を適宜第2タービン及び第2コンプレッサという。
前記第1及び第2タービン21(1),21(2)は、それぞれ前記第1及び第2排気通路25(1),25(2)を介して導入される排気ガスのエネルギーによって回転されるように構成されている。前記第1及び第2コンプレッサ22(1),22(2)は、対応する前記タービン21(1),21(2)と共に回転するように当該タービン21(1),21(2)に回転軸23(1),23(2)を介して連結されている。
前記排気制御弁30は、前記第1排気通路25(1)を流れる排気ガスの流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第2排気通路25(2)を流れる、即ち前記第2タービン21(2)に導入される排気ガスの流量を調整し得るようになっている。
詳しくは、前記排気制御弁30は、その弁開度が任意に調整可能とされており、弁開度がゼロとなる全閉状態及び弁開度がゼロを超える開状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記排気制御弁30が全閉状態とされた場合には、前記エンジン本体10からの全量の排気ガスが前記第2排気通路25(2)を通過する。前記排気制御弁30が開状態とされた場合には、前記エンジン本体10からの排気ガスのうち弁開度に応じた量の排気ガスが前記第1排気通路25(1)を通過し且つ残りの排気ガスが前記第2排気通路25(2)を通過する。
前記吸気制御弁40は、前記第1吸気通路26(1)を流れる排気ガスの流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第2排気通路25(2)を流れる、即ち第2コンプレッサ22(2)に導入される空気流量を調整し得るようになっている。
詳しくは、前記吸気制御弁40は、その弁開度が任意に調整可能とされており、弁開度がゼロとなる全閉状態及び弁開度がゼロを超える開状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記吸気制御弁40が全閉状態とされた場合には、前記エンジン本体10に吸入される前に全量の吸入空気が前記第2吸気通路26(2)を通過する。前記吸気制御弁40が開状態とされた場合には、前記エンジン本体10に吸入される空気のうち開度に応じた量の吸入空気が前記第1吸気通路26(1)を通過し且つ残りの吸入空気が前記第2吸気通路26(2)を通過する。
なお、本実施の形態においては、前記エンジン1Aは、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40をそれぞれ作動させる、即ち前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度をそれぞれ変更させる排気アクチュエータ及び吸気アクチュエータ(図示せず)を備えている。
図1に示すように、前記エンジン1は、エンジン回転数を検出する回転数センサ51と、前記第2過給機20(2)の回転数を検出する小容量側ターボセンサ52と、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の作動制御を司る制御装置60とを備えている。
詳しくは、前記回転数センサ51は、前記クランク軸5の回転数を検出し、その検出値をエンジン回転数として前記制御装置60に入力し得るように構成されている。前記回転数センサ51は、前記クランク軸5又は該クランク軸5に固定されたギヤ等に設けられている。
前記ターボセンサ52は、前記第2過給機20(2)の回転数を検出し、その検出値を前記制御装置60に入力し得るように構成されている。前記ターボセンサ52は、前記第2過給機20(2)のコンプレッサ22(2)に設けられている。
前記制御装置60は、演算部(CPU)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM、設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM、及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを有している。
本実施の形態においては、前記制御装置60は、前記排気アクチュエータを介して前記排気制御弁30の作動制御を行い、且つ前記吸気アクチュエータを介して前記吸気制御弁40の作動制御を行うように構成されている。即ち、前記制御装置60は、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度を調整するために前記排気アクチュエータ及び前記吸気アクチュエータを作動させるようになっている。
ところで、一般的に、このように大容量の第1過給機及び小容量の第2過給機と、前記第1過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁とを備えた従来のエンジンにおいては、前記第1過給機の過給圧が設定過給圧に達するまでの間においては前記第2過給機の過給圧の上昇に応じて前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の開度を調整しつつ、前記第1過給機の過給圧が前記設定過給圧に達すると前記排気制御弁及び前記吸気制御弁を全開にさせて、前記第2過給機から前記第1過給機への切替を完了させるように構成されている。
つまり、このような従来のエンジンにおいては、エンジン低速回転時には前記第2過給機を作動状態とさせるが、前記第1過給機の過給圧が前記設定過給圧に達した後(特にエンジン中速・高速回転時)には前記第2過給機を作動停止状態としつつ前記第1過給機のみを作動状態とさせるようになっている。そのため、前記第2過給機の過給作用を十分に利用できるものではなかった。
図2に、本実施の形態に係る前記エンジン1Aにおけるエンジン回転数と前記第2過給機20(2)の回転数との関係を示す。
図2に示すように、この点に関し、本実施の形態に係る前記エンジン1Aは、前記制御装置60が、任意に設定される所定エンジン回転数より高回転側においては、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の作動制御を行うように構成されている。
なお、前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるとは、前記第2過給機20(2)の回転数が所定過給機回転数に対し±10%の範囲に収まることをいう。前記所定の過給機回転数は後述する。
斯かる構成によれば、前記第2過給機20(2)のタービン21(2)及びコンプレッサ22(2)に導入される排気ガス量及び空気量を調整して、エンジン回転数の増加にかかわらず前記第2過給機20(2)の回転数を略一定に維持することができる。したがって、小容量の前記第2過給機20(2)の過給作用を効率良く利用することができ、しかもエンジン回転数が前記所定エンジン回転数より高回転側にある場合に前記第1過給機20(1)及び前記第2過給機20(2)の過給による完全な2段過給状態を現出させることができる。その結果、前記エンジン1Aの効率的な運転状態を得ることができる。
図3に、横軸にエンジン回転数、縦軸にエンジントルクをとったエンジン性能曲線図を示す。
本実施の形態においては、前記所定エンジン回転数は、図3に示されるようなエンジン性能曲線によって定義される最大トルクT1発生時のエンジン回転数Ne1とされている。前記エンジン性能曲線は、前記制御装置60の記憶部に予め記憶されている。なお、前記所定エンジン回転数は、前記最大トルクT1発生時のエンジン回転数Ne1に限定されるものではなく、例えば、このエンジン回転数Ne1よりも所定回転数だけ高い又は低い回転数であってもよい。
斯かる構成によれば、前記エンジン1Aが最大トルクT1を発生させる運転状態になった時に前記第2過給機20(2)がとる回転数が略一定に維持されるため、過給作用が高まった状態で前記第2過給機20(2)を作動状態に保つことができる。したがって、小容量の前記第2過給機20(2)の過給作用をより効率的に利用することができる。
本実施の形態においては、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記最大トルクT1発生時のエンジン回転数Ne1に達するまでは前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40を全閉状態に維持するように構成されている。
斯かる構成によれば、前記エンジン1Aが最大トルクを発生させる運転状態になるまでは、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40が全閉状態に維持されるので、前記エンジン本体10から排出される全量の排気ガスを前記第2タービン21(2)に流し、且つ全量の吸入空気を前記第2コンプレッサ22(2)に導入した後に前記エンジン本体10へ案内することができる。
したがって、エンジン回転数が前記所定エンジン回転数Ne1未満であるエンジン低速回転時に、前記第2過給機20(2)の過給作用を最大限に利用することができる。つまり、前記第2過給機20(2)の過給機回転数を有効に増加させて、その過給効果を可及的に高めることができる。その結果、エンジン低速回転時のトルクを効率的に向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、前記制御装置60により略一定に維持される前記所定の過給機回転数は、前述の通り前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40が全閉状態に維持された状態で前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記最大トルクT1発生時のエンジン回転数Ne1に達した際に前記第2過給機20(2)がとる回転数Nt1とすることができる(図2参照)。
斯かる構成によれば、前記エンジン1Aの全回転域において前記第2過給機20(2)の過給作用を最大限に効率良く利用することができる。
ここで、本実施の形態に係る前記エンジン1Aについて詳述する。
本実施の形態においては、前記第1過給機20(1)及び前記第2過給機20(2)は、図1に示すように、それぞれ低圧側及び高圧側として作用するように直列配置されている。
前記第1過給機20(1)の排気通路25(1)は、前記エンジン本体10からの排気ガスを前記第2過給機20(2)のタービン21(2)をバイパスさせて当該第1過給機20(1)のタービン21(1)に案内し得るように構成されている。
具体的には、前記第1排気通路25(1)は、排気ガス流れ方向上流側の端部が前記エンジン本体10の燃焼室18と連通するように前記排気マニホールド15に流体接続され、且つ排気ガス流れ方向下流側の端部が大気に開放されている。
前記第2過給機20(2)の排気通路25(2)は、排気ガス流れ方向下流側の端部が前記第1タービン21(1)よりも排気ガス流れ方向上流側において前記第1排気通路25(1)に流体接続され、且つ排気ガス流れ方向上流側の端部が前記排気ガス流れ方向下流側の端部と前記第1排気通路25(1)との接続部250aよりも排気ガス流れ方向上流側において前記第1排気通路25(1)と流体接続されている。
即ち、図1に示すように、前記第1排気通路25(1)は、排気ガス流れ方向に関し、当該第1排気通路25(1)と前記第2排気通路25(2)の排気ガス流れ方向上流側端部との接続部250bよりも下流側、且つ当該第1排気通路25(1)と前記第2排気通路25(2)の排気ガス流れ方向下流側端部との前記接続部250aよりも上流側の範囲において、前記第2タービン21(2)を迂回するバイパス通路25(1)aとして機能するようになっている。
本実施の形態においては、前記排気制御弁30は、前記バイパス通路25(1)aに介挿されている。前記排気制御弁30は、前記バイパス通路25(1)aを通過する排気ガス流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第2排気通路25(2)を通過する、即ち前記第2タービン21(2)に導入される排気ガス流量を調整し得るようになっている。
前記制御装置60による作動制御によって、前記排気制御弁30が全閉状態とされた場合には、前記エンジン本体10からの全量の排気ガスが前記第2排気通路25(2)を通過する。これに対し、前記排気制御弁30が開状態とされた場合には、前記エンジン本体10からの排気ガスのうち弁開度に応じた量の排気ガスが前記バイパス通路25(1)aを通過し且つ残りの排気ガスが前記第2排気通路25(2)を通過する。
本実施の形態においては、前記第2排気通路25(2)を介して前記第2過給機20のタービン21(2)に導入された排気ガスは、その後、前記第1過給機20(1)のタービン21(1)に向かって前記第1排気通路25(1)を流れる。
前記第1過給機20(1)の吸気通路26(1)は、当該第1過給機20(1)のコンプレッサ22(1)からの圧縮空気を前記第2過給機20(2)のコンプレッサ22(2)をバイパスさせて前記エンジン本体10へ供給し得るように構成されている。
具体的には、前記第1吸気通路26(1)は、吸入空気流れ方向上流側の端部が大気に開放され、且つ吸入空気流れ方向下流側の端部が前記エンジン本体10の燃焼室18と連通するように前記吸気マニホールド16に流体接続されている。
前記第2過給機20(2)の吸気通路26(2)は、吸入空気流れ方向上流側の端部が前記第1コンプレッサ22(1)よりも吸入空気流れ方向下流側において前記第1吸気通路26(1)に流体接続され、且つ吸入空気流れ方向下流側の端部が前記吸入空気流れ方向上流側の端部と前記第1吸気通路26(1)との接続部260aよりも吸入空気流れ方向下流側において前記第1吸気通路26(1)と流体接続されている。
即ち、図1に示すように、前記第1吸気通路26(1)は、空気流れ方向に関し、当該第1吸気通路26(1)と前記第2吸気通路26(2)の空気流れ方向上流側端部との前記接続部260aよりも下流側、且つ当該第1吸気通路26(1)と前記第2吸気通路26(2)の空気流れ方向下流側端部との接続部260bよりも上流側の範囲において、前記第2コンプレッサ22(2)を迂回するバイパス通路26(1)aとして機能するようになっている。
本実施の形態においては、前記吸気制御弁40は、前記バイパス通路26(1)aに介挿されている。前記吸気制御弁40は、前記バイパス通路26(1)aを通過する空気流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第2吸気通路26(2)を通過する、即ち第2コンプレッサ22(2)に導入される空気流量を調整し得るようになっている。
前記制御装置60による作動制御によって、前記吸気制御弁40が全閉状態にされた場合には、前記第1コンプレッサ22(1)からの全量の圧縮空気が前記第2吸気通路26(2)を通過する。これに対し、前記吸気制御弁40が開状態にされた場合には、前記第1コンプレッサ22(1)からの圧縮空気のうち弁開度に応じた量の圧縮空気が前記吸気側バイパス通路26(1)aを通過し且つ残りの圧縮空気が前記第2吸気通路26(2)を通過する。
本実施の形態においては、前記第2吸気通路26(2)を介して前記第2過給機20(2)のコンプレッサ22(2)に導入された、前記第1コンプレッサ22(1)からの圧縮空気は、前記第2コンプレッサ22(2)による圧縮後に前記エンジン本体10の燃焼室18に向かって前記第1吸気通路26(1)を流れる。
なお、本実施の形態においては、前記第1吸気通路26(1)に、前記第1コンプレッサ22(1)からの圧縮空気を冷却する第1インタークーラ28(1)が介挿され、前記第2吸気通路26(2)に、前記第2コンプレッサ22(2)からの圧縮空気を冷却する第2インタークーラ28(2)が介挿されている。
図1に示すように、前記エンジン1Aは、さらに、前記第1過給機20(1)のタービン21(1)をバイパスさせる低圧側パイパス通路75と、前記低圧側パイパス通路75に介挿されたウエストゲートバルブ80とを備えている。
具体的には、前記低圧側パイパス通路75は、排気ガス流れ方向上流側の端部が前記第1排気通路25(1)と前記第2排気通路25(2)の排気ガス流れ方向下流側端部との前記接続部250aよりも排気ガス流れ方向下流側且つ前記第1タービン21(1)よりも排気ガス流れ方向上流側において前記第1排気通路25(1)に流体接続されている。前記低圧側パイパス通路75は、排気ガス流れ方向下流側の端部が前記第1タービン21(1)よりも排気ガス流れ方向下流側において前記第1排気通路25(1)に流体接続されている。
前記ウエストゲートバルブ80は、前記低圧側バイパス通路75を通過する排気ガス流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第1排気通路25(1)を通過する、即ち前記第1タービン21(1)に導入される排気ガス流量を調整し得るようになっている。
詳しくは、前記ウエストゲートバルブ80は、その弁開度が任意に調整可能とされており、弁開度がゼロである全閉状態及び弁開度がゼロを超える開状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記ウエストゲートバルブ80が全閉状態とされた場合には、全量の排気ガスが前記第1排気通路25(1)を通過する。前記ウエストゲートバルブ80が開状態とされた場合には、弁開度に応じた量の排気ガスが前記低圧側パイパス通路75を通過し且つ残りの排気ガスが前記第1排気通路25(1)を通過する。
前記制御装置60は、さらに、前記ウエストゲートバルブ80の作動制御を司るように構成されている。
本実施の形態においては、前記エンジン1Aに前記ウエストゲートバルブ80を作動させる、即ち前記ウエストゲートバルブ80の弁開度を変更させるアクチュエータ(図示せず)が備えられており、前記制御装置60は前記アクチュエータを介して前記ウエストゲートバルブ80の作動制御を行うように構成されている。
そして、前記制御装置60は、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40に加えて前記ウエストゲートバルブ80の作動制御を行うように構成されている。
詳しくは、本実施の形態においては、前述の通り、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数に達するまでは前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40を全閉状態に維持する。この際、前記制御装置60は、前記ウエストゲートバルブ80も全閉状態に維持する。
前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数を超えると、前記制御装置60は、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度を調整する。この際、前記制御装置60は、前記ウエストゲートバルブ80を全閉状態に維持する。
そして、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数よりも高く設定された第2所定エンジン回転数を超えると、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40に加えて前記ウエストゲートバルブ80の弁開度を調整する。
このようにエンジン回転数が前記第2所定エンジン回転数を超えると、前記エンジン本体10から排気ガスが大量に排出される。この場合には、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度の調整だけでは、前記第2過給機20(2)の排気通路25(2)へ流れ込む排気ガスの流量が増加して、前記第2タービン21(2)へ過剰な量の排気ガスが導入され、これにより、前記第2過給機20(2)の回転数を略一定に維持することができないおそれがある。
しかしながら、斯かる構成においては、前記エンジン本体10から排気ガスが大量に排出される場合に、前記ウエストゲートバルブ80を開状態に変更することにより排気ガスの一部を前記第1過給機20(1)の排気通路25(1)から前記低圧側バイパス通路75に流して、前記エンジン本体10から前記第2過給機20(2)の排気通路25(2)へ流れ込む排気ガスの流量を抑制し、これにより、前記第2タービン21(2)へ過剰な量の排気ガスが導入されることを防止できる。したがって、より正確に前記第2過給機20(2)の回転数を略一定に維持することができる。
本実施の形態においては、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記最大トルクT1発生時の所定エンジン回転数Ne1に達するまでは、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40に加えて前記ウエストゲートバルブ80も全閉状態に維持することができる。
斯かる構成によれば、前記エンジン1Aが最大トルクを発生させる運転状態になるまでは、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40が全閉状態に維持されつつ、前記ウエストゲートバルブ80も全閉状態に維持されるので、前記エンジン本体10から排出される全量の排気ガスを前記第2排気通路25(2)に流し、その後に前記第1タービン21(1)に導入することができる。
即ち、本実施の形態に係る前記エンジン1Aにおいては、エンジン低速回転時に、高圧側の前記第2過給機20(2)を作動状態としつつ、低圧側の前記第1過給機20(1)も作動状態とすることができる。したがって、前記第2過給機20(2)及び前記第1過給機20(1)による完全な2段過給状態を現出させることが可能となり、エンジン低速回転時のトルクアップを効率的に図ることができる。
また、本実施の形態においては、前記制御装置60は、前記所定エンジン回転数より高回転側において前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の作動制御を行うことに加えて、燃料噴射制御を行うこともできる。
即ち、前記制御装置60は、エンジン回転数及びエンジン負荷等に基づき目標燃料噴射量を設定し、設定された目標燃料噴射量となるように燃料噴射装置95の作動制御を行う。
具体的には、前記エンジン1Aに前記回転数センサ51に加えて負荷センサが備えられており、本実施の形態においては、前記負荷センサがアクセル開度センサ91とされている(図1参照)。前記アクセル開度センサ91は、人為操作可能なアクセル操作部材(アクセル操作レバー等)90の操作量を開度として検出し、その検出値を負荷として前記制御装置60に入力し得るように構成されている。
そして、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数より高回転側にある場合には、前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の作動制御を実行しつつ、設定された目標燃料噴射量を所定噴射量補正量だけ増量又は減量側へ補正し、前記目標燃料噴射量に代えて、得られた補正燃料噴射量となるように前記燃料噴射装置95の作動制御を行う。
斯かる構成によれば、前記第2過給機20(2)の回転数を素早く略一定に維持することができる。
好ましくは、前記制御装置60は、目標燃料噴射量の補正が行われた場合には、直近に燃焼した気筒の上死点と次に燃焼する気筒の上死点と間の非上死点タイミングで、次に燃焼する気筒への燃料噴射量が補正燃料噴射量となるように前記燃料噴射装置95の作動制御を行うことができる。
前記制御装置60は、前記クランク軸5の回転角度を検出するクランク角センサの検出値に基づいて、各気筒が上死点状態となるタイミングを認識するように構成される。前記燃料噴射装置95は、各気筒へ燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を有し、各気筒毎への燃料噴射量を制御し得るように構成される。なお、前記クランク角センサは前記回転数センサ51とされ得る。
本実施の形態においては、前記制御装置60は、目標燃料噴射量に対する噴射量補正量に基づいて前記ターボセンサ52に関する異常の有無を判断することもできる。
即ち、前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の作動制御を行いつつ燃料噴射制御を行う際に目標燃料噴射量に対し増減させ得る基準範囲が予め設定される。前記制御装置60は、目標燃料噴射量の補正時に噴射量補正量が前記基準範囲内にあるか否かを判断する。その結果、前記制御装置60は、噴射量補正量が前記基準範囲内にあれば前記ターボセンサ52に関し異常無しと判断し、噴射量補正量が前記基準範囲内になければ、前記ターボセンサ52に関し異常有りと判断する。
なお、前記制御装置60は、弁開度が最大となるように前記排気制御弁30の作動制御を行っている状態で、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定に維持されるべき回転数を超えて、噴射量補正量が前記基準範囲内にないとき又は予め設定された許容最大燃料噴射量を超えるきに、前記ターボセンサ52に関し異常有りと判断し得る。
好ましくは、前記制御装置60は、前記ターボセンサ52に関し異常有りと判断した際に予め設定されている量の燃料が各気筒へ噴射されるように目標燃料噴射量を変更することができる。
前記予め設定されている量の燃料とは、例えば、前記エンジン本体10を運転停止状態に近づけるような(エンジン回転数を所定回転数よりも低下させるような)所定量の燃料とされ得る。つまり、前記制御装置60は、前記ターボセンサ52に関し異常有りと判断した際には前記エンジン本体10を低速回転状態(又は運転停止状態)とするようなフェイルセーフ制御を実行し得る。
また、本実施の形態に係る前記エンジン1Aにおいては、急加速時には目標燃料噴射量の増量補正を行うことができる。
具体的には、前記エンジン1は、急加速を判別するための急加速判別装置を備えている。前記急加速判別装置は、本実施の形態においては前記アクセル開度センサ91とされている(図1参照)。前記アクセル開度センサ91は、前記アクセル操作部材90の操作量(アクセル開度)に加えて操作時の角速度を検出し、その検出値を前記制御装置60に入力し得るように構成されている。
前記制御装置60は、前述の通り前記回転数センサ51により検出されるエンジン回転数及び前記負荷センサにより検出されるエンジン負荷等に基づき目標燃料噴射量を設定し、且つ操作時の角速度が予め設定された角速度の値を越えた時には、急加速と判断する。前記制御装置60は、急加速と判断した場合、前記目標燃料噴射量を所定噴射量補正量だけ増加側に補正し、補正された燃料噴射量となるように前記燃料噴射装置95の作動制御を行う。その後、前記制御装置60は、急加速と判断しなくなると、補正無しの状態に戻す。
ここで、前記制御装置60は、エンジン回転数と過給機回転数に基づいて燃料噴射量を算出するためのエンジン/過給機相関データを有しており、急加速時には、前記回転数センサ51及び前記ターボセンサ52からの検出値と前記エンジン/過給機相関データとに基づいて得られる燃料噴射量が、前記補正された燃料噴射量と一致するようにフィードバック制御を行う。
なお、前記制御装置60は、急加速の加速度合いに応じて噴射量補正量を変更し得る。
斯かる構成によれば、目標燃料噴射量の増量補正により、急加速時における加速性能を向上させることができる。
[実施の形態2]
以下、本発明の他の実施の形態に係るエンジン1Bについて添付図面を参照しつつ説明する。
図4に、本実施の形態に係る前記エンジン1Bの概略構成を示す。
なお、図中、前記実施の形態1における部材と同一または実質的に同一な部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る前記エンジン1Bは、大容量の第1過給機20(1)及び小容量の第2過給機20(2)が並列配置されている点において、主として前記実施の形態1に係る前記エンジン1Aと相違している。
図4に示すように、本実施の形態においては、前記第1過給機20(1)の排気通路105(1)は、排気ガス流れ方向上流側の端部がエンジン本体10の排気マニホールド15に流体接続され、且つ排気ガス流れ方向下流側の端部が大気に開放されている。前記第1過給機20(1)の排気通路105(1)には、前記第1過給機20(1)の大容量のタービン21(1)が介挿されると共に、前記第1タービン21(1)よりも排気ガス流れ方向上流側において排気制御弁30が介挿されている。
前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)は、排気ガス流れ方向上流側の端部が前記エンジン本体10の排気マニホールド15に流体接続され、且つ排気ガス流れ方向下流側の端部が前記第1タービン21(1)を介さずに大気に開放されている。前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)には、前記第2過給機20(2)の小容量のタービン21(2)が介挿されている。
前記第1過給機20(1)の吸気通路106(1)は、吸入空気流れ方向上流側の端部が大気に開放され、且つ吸入空気流れ方向下流側の端部が前記エンジン本体10の吸気マニホールド16に流体接続されている。前記第1過給機20(1)の吸気通路106(1)には、前記第1過給機20(1)の大容量のコンプレッサ22(1)が介挿されると共に、前記第1コンプレッサ22(1)よりも排気ガス流れ方向上流側において吸気制御弁40が介挿されている。
前記第2過給機20(2)の吸気通路106(2)は、吸入空気流れ方向上流側の端部が前記第1コンプレッサ22(1)を介さずに大気に開放され、且つ吸入空気流れ方向下流側の端部が前記エンジン本体10の吸気マニホールド16に流体接続されている。前記第2過給機20(2)の吸気通路106(2)には、前記第2過給機20(2)の小容量のコンプレッサ22(2)が介挿されている。
即ち、本実施の形態においては、前記第1過給機20(1)のコンプレッサ22(1)及び前記第2過給機20(2)のコンプレッサ22(2)には、個別に空気が導入されるようになっている。
図4に示すように、前記エンジン1Bは、さらに、前記第2過給機20(2)のタービン21(2)をバイパスさせるバイパス通路115と、前記バイパス通路115に介挿された第2排気制御弁120とを備えている。
具体的には、前記パイパス通路115は、排気ガス流れ方向上流側及び下流側の端部がそれぞれ前記第2過給機20(2)のタービン21(2)よりも排気ガス流れ方向上流側及び下流側において前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)に流体接続されている。
前記第2排気制御弁120は、前記バイパス通路115を通過する排気ガス流量を調整可能に構成されており、これにより、前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)を通過する、即ち前記第2タービン21(2)に導入される排気ガス流量を調整し得るようになっている。
詳しくは、前記第2排気制御弁120は、その弁開度が任意に調整可能とされており、弁開度がゼロである全閉状態及び弁開度がゼロを超える開状態を選択的にとり得るように構成されている。
前記第2排気制御弁120が全閉状態とされた場合には、全量の排気ガスが前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)を通過する。前記第2排気制御弁120が開状態とされた場合には、弁開度に応じた量の排気ガスが前記パイパス通路115を通過し且つ残りの排気ガスが前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)を通過する。
制御装置60は、前記第2排気制御弁120の作動制御を司るように構成されている。
本実施の形態においては、前記エンジン1Bに前記第2排気制御弁120を作動させる、即ち前記第2排気制御弁120の弁開度を変更させるアクチュエータ(図示せず)が備えられており、前記制御装置60は前記アクチュエータを介して前記第2排気制御弁120の作動制御を行うように構成されている。
そして、前記制御装置60は、所定エンジン回転数より高回転側においては、前記ターボセンサ52によって検出される小容量の前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40に加えて前記第2排気制御弁120の作動制御を行うように構成されている。
詳しくは、本実施の形態においては、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数に達するまでは前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40を全閉状態に維持する。この際、前記制御装置60は、前記第2排気制御弁120も全閉状態に維持する。
前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数を超えると、前記制御装置60は、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度を調整する。この際、前記制御装置60は、前記第2排気制御弁120を全閉状態に維持する。
そして、前記制御装置60は、前記回転数センサ51によって検出されるエンジン回転数が前記所定エンジン回転数よりも高く設定された第3所定エンジン回転数を超えると、前記ターボセンサ52によって検出される前記第2過給機20(2)の回転数が略一定となるように、前記排気制御弁30、前記吸気制御弁40及び前記第2排気制御弁120の弁開度を調整する。
このようにエンジン回転数が前記第3所定エンジン回転数を超えると、前記エンジン本体10から排気ガスが大量に排出される。この場合には、前記排気制御弁30及び前記吸気制御弁40の弁開度の調整だけでは、前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)へ流れ込む排気ガスの流量が増加して、前記第2タービン21(2)へ過剰な量の排気ガスが導入され、これにより、前記第2過給機20(2)の回転数を略一定に維持することができないおそれがある。
しかしながら、斯かる構成においては、前記エンジン本体10から排気ガスが大量に排出される場合に、前記第2排気制御弁120を開状態に変更することにより前記第2過給機20(2)の排気通路105(2)へ流れ込んだ排気ガスの一部を前記バイパス通路115に流して、前記第2タービン21(2)へ過剰な量の排気ガスが導入されることを防止できる。したがって、より正確に前記第2過給機20(2)の回転数を略一定に維持することができる。
1A,1B エンジン
10 エンジン本体
20(1) 第1過給機
20(2) 第2過給機
21(1) 第1過給機のタービン
21(2) 第2過給機のタービン
22(1) 第1過給機のコンプレッサ
22(2) 第2過給機のコンプレッサ
25(1) 第1過給機の排気通路
25(2) 第2過給機の排気通路
26(1) 第1過給機の吸気通路
26(2) 第2過給機の吸気通路
30 排気制御弁
40 吸気制御弁
51 回転数センサ
52 ターボセンサ
60 制御装置
75 低圧側バイパス通路
80 ウエストゲートバルブ
105(1) 第1過給機の排気通路
105(2) 第2過給機の排気通路
106(1) 第1過給機の吸気通路
106(2) 第2過給機の吸気通路
115 バイパス通路
120 第2排気制御弁

Claims (5)

  1. エンジン本体と、エンジン回転数を検出する回転数センサと、前記エンジン本体が吸入する空気を過給する大容量の第1過給機及び小容量の第2過給機と、前記第2過給機の回転数を検出する小容量側ターボセンサと、前記第1過給機の排気通路及び吸気通路に設けられた排気制御弁及び吸気制御弁と、前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の作動制御を司る制御装置とを備え、
    前記制御装置は、任意に設定される所定エンジン回転数より高回転側においては、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁の作動制御を行うことを特徴とするエンジン。
  2. 前記制御装置に予め記憶されているエンジン性能曲線によって定義される最大トルク発生時のエンジン回転数が前記所定エンジン回転数とされていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記制御装置は、前記回転数センサによって検出されるエンジン回転数が前記最大トルク発生時のエンジン回転数に達するまでは前記排気制御弁及び前記吸気制御弁を全閉状態に維持することを特徴とする請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記第1及び第2過給機はそれぞれ低圧側及び高圧側として作用するように直列配置されており、
    前記第1過給機の排気通路は、前記エンジン本体からの排気ガスを前記第2過給機のタービンをバイパスさせて当該第1過給機のタービンに案内し、
    前記第1過給機の吸気通路は、当該第1過給機のコンプレッサからの圧縮空気を前記第2過給機のコンプレッサをバイパスさせて前記エンジン本体へ供給しており、
    さらに、前記第1過給機のタービンをバイパスさせる低圧側パイパス通路と前記低圧側パイパス通路に介挿されたウエストゲートバルブとを備え、
    前記制御装置は、前記ウエストゲートバルブの作動制御も司るように構成され、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁に加えて前記ウエストゲートバルブの作動制御を行うことを特徴とするエンジン特徴とする請求項1から3の何れかに記載のエンジン。
  5. 前記第1及び第2過給機は並列配置されており、
    前記第1及び第2過給機の排気通路は、排気ガス流れ方向上流側が前記エンジン本体に流体接続され且つ下流側が他の過給機を介さずに大気に開放されており、
    前記第1及び第2過給機の吸気通路は、吸入空気流れ方向上流側が他の過給機を介さずに大気に開放され且つ下流側が前記エンジン本体に流体接続されており、
    上流側及び下流側がそれぞれ前記第2過給機のタービンより排気ガス流れ方向上流側及び下流側において前記第2過給機の排気通路に流体接続されたバイパス通路と、前記バイパス通路に介挿された第2排気制御弁とを備え、
    前記制御装置は、前記小容量側ターボセンサによって検出される前記第2過給機の回転数が略一定となるように前記排気制御弁及び前記吸気制御弁に加えて前記第2排気制御弁の作動制御を行うことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のエンジン。
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